JP2004052669A - ウォータポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】ウォータポンプにおいて、ベアリングの寿命向上、メカニカルシールの圧入部からの水漏れ防止及び製品コストを低減するウォータポンプを提供する。
【解決手段】ベアリング14の内輪14aに円筒状のつば部14bが形成され、つば部14bはボデー12の支承部12aに固定されていることを特徴とするウォータポンプを構成したことである。
【選択図】 図1
【解決手段】ベアリング14の内輪14aに円筒状のつば部14bが形成され、つば部14bはボデー12の支承部12aに固定されていることを特徴とするウォータポンプを構成したことである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はウォータポンプに関し、特に自動車用ウォータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウォータポンプには、例えば特開2002−89486号公報に開示されたものがある。このウォータポンプは、プーリと、プーリと一体的に回転するシャフト部と、シャフト部と一体的に回転するインペラと、インペラが配設される水室を形成するボデーと、プーリを回転自在にボデーに支承するベアリングと、ベアリングを水室に対してシールするメカニカルシールと、ベアリングとメカニカルシールを固定する、ボデーから円筒状に突出して設けられる円筒部を備え、ベアリングの外輪はプーリの内周面に取り付けられ、ベアリングの内輪は円筒部の外周面に取り付けられ、メカニカルシールは円筒部の内周面に取り付けられたウォータポンプである。
【0003】
ところで、自動車のエンジンを冷却するウォータポンプは、近年部品の低コスト化、軽量化のニーズによりボデー、プーリをプレス加工で成形し、単列ベアリングを使用したウォータポンプが考えられている。一方、ウォータポンプはプーリ及びベアリングを介してベルト荷重が付加されるので、ボデーは破損などの不具合を防止するため板厚を厚くする必要がある。このため、このボデーをプレス加工の深絞り成形で加工すると、加工工数大、金型数増となり製品コストが高くなるおそれがあった。また、このようなウォータポンプの場合ベアリングはボデーに圧入されるため、圧入後ベアリングに大きな円周応力が働き、ベアリングの寿命が低下しベアリングが破損する懸念がある。また、メカニカルシールはボデーに圧入されるため圧入部径の寸法の精度をプレス加工で確保するのが困難であり、メカニカルシールの圧入部分から水漏れが発生する懸念があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ウォータポンプにおいて、ベアリングの寿命向上、メカニカルシールの圧入部からの水漏れ防止及び製品コストを低減することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、プーリと、該プーリと一体的に回転するシャフト部と、該シャフト部と一体的に回転するインペラと、前記シャフト部が挿通された略円筒状の支承部を有するボデーと、前記ボデーと前記プーリとの間に配設され、前記プーリを回転可能に支承するベアリングと、前記シャフト部の外周面と前記ベアリングとの間に画成された略円筒状空間の一端側を封止するメカニカルシールとを備えたウォータポンプにおいて、前記ベアリングの内輪に円筒状のつば部が形成され、該つば部は前記ボデーの前記支承部に固定されていることである。
【0006】
上記した手段によれば、ベアリングの内輪のつば部がボデーの支承部に固定されたとき、ベアリングのボールに応力が加わらず、ベアリングの寿命が低下することが防止でき、ベアリングの破損を防止できる。また、ボデーがプレス加工されたとき、ボデーの全長が短縮でき形状も簡素化でき、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。
【0007】
上記した技術的課題を解決するために請求項2の発明にて講じた技術的手段は、前記支承部は前記つば部の外周に固定されると共に、前記メカニカルシールは前記つば部の内周に固定されていることである。
【0008】
上記した手段によれば、ベアリングは研磨加工されるため内輪のつば部の外周及び内周の圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、内周のメカニカルシール圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、図1に基づいて説明する。
【0010】
図1において、ウォータポンプ10のボデー12は、締結手段13により、エンジンシリンダブロックなど(エンジンボデー)90に、ガスケット80などを介して、固定されている。ボデー12には、先端(左端)側に、略円筒状の支承部12aが形成されている。支承部12aの内周にはベアリング14の内輪14aに形成された円筒状のつば部14bが圧入され、ベアリング14が支承されている。つまり、ベアリング14のボール14dが摺接する内輪14aと、つば部14bが圧入されるボデー12の支承部12aとがずれて配設されるため、ベアリング14をボデー12の支承部12aに固定するときボール14dには圧入の応力が加わらず、ベアリング14の寿命が低下する恐れを防止でき、ベアリング14の破損の恐れを防止できる。また、ボデー12の支承部12aを短くできるため、ボデー12がプレス加工されたとき、ボデー12の全長が短縮でき形状も簡素化でき、これにより、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。また、ベアリング14は研磨加工されるため内輪14aのつば部14bのボデー12及びメカニカルシール50との圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、メカニカルシール50圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。尚、支承部12aとつば部14bとの固定は溶接等によって行っても良い。
【0011】
ベアリング14の外輪14c上には、プーリ20が一体回転可能に、外嵌されている。プーリ20は、円筒カップ状の回転体18の軸方向の外周部として形成されている。凹部形状を呈する外周部と連なる回転体18の底部22にはメカニカルシール50から漏れた水滴を外部へ排出する開口部22aが等角度間隔で形成されている。また、回転体18の底部22の中心には、この底部22から遠ざかる方向(図1の右方向)に延在しプーリ20側端部が開口する中空形状(筒状)のシャフト部24が一体成形されている。シャフト部24の先端部には底壁部25が形成され閉塞されている。このプーリ20、底部22及びシャフト部24を一体化した回転体18は、鋼板の板材を、プーリ20及びシャフト部24が同芯となるようにプレス成形される。その後、プーリ20、底部22及びシャフト24は、メッキ又は塗装等により耐蝕処理される。又は、耐蝕処理されなくてもよい。
【0012】
シャフト部24の右端部には、インペラ30が一体回転可能に嵌着されている。インペラ30は基部30aと基部30aの右面の周縁部から突出した複数の羽根30b及び基部30aの中央部にシャフト部24が嵌着される円筒状の中空突起部30cが一体に形成され、中空突起部30cの外周にインペラ30とシャフト部24との嵌着強度を確保するキャップ30dが圧入される。このキャップ30dは嵌着強度が確保できれば、無くてもよい。この中空突起部30cを中空のシャフト部24の右端部に外嵌することにより、シャフト部24の先端部には、インペラ30が一体回転可能に嵌着される。尚、インペラ30は鋼板の板材をプレス成形した後、耐蝕処理してもよい。インペラ30は、エンジンシリンダブロック90などの内部に形成され且つ開口部がボデー12により閉塞された水室95内に配設される。水室95は、図示されないエンジン冷却水回路の構成要素となっている。
【0013】
シャフト部24の外周面とベアリング14の内輪14aの内周面との間に画成される円筒状空間27の一端側(水室95との境界部)には、メカニカルシール50が配設されており、冷却水が外部に漏れないように、外部と水室95とを液密的に隔離している。メカニカルシール50は、ベアリング14のつば部14bの内周に液密的に固定される固定リング50aとシャフト部24に液密的に固定されて固定リング50aに対して相対回転可能且つ常時液密関係を確立すべく接触する回転リング50bとから構成される。
【0014】
次に本実施形態の作用について説明する。
【0015】
ウォータポンプ10は、プーリ20のベルト係合面20bに係合されたベルト85を介して、図示しないエンジンの出力軸から伝達される回転力によりプーリ20が回転する。プーリ20の回転に伴って、プーリ20と一体成形されたシャフト部24も同一方向に回転する。そして、シャフト部24と一体となったインペラ30が、ボデー12により閉塞された水室95内で回転する。このとき、ベルト85によるベルト荷重がプーリ20及び外輪14cを介してベアリング14に作用して、ボール14dにはベルト荷重による応力が加わっている。一方、ベアリング14のボール14dが摺接する内輪14aと、つば部14bが圧入されるボデー12の支承部12aとがずれて配設されているため、ボール14dには圧入の応力が加わらない。これにより、ボール14dに加わる応力は低減される。このため、ベアリング14の寿命が低下する恐れを防止でき、ベアリング14の破損の恐れを防止できる。
【0016】
いま、水室95内には冷却水が満たされているので、インペラ30の回転による遠心力によって、インペラ30は、水室95の中心付近にある冷却水を、インペラ30の外周方向へと運ぶ。このように、インペラ30の中心から外側に向かって、遠心力によるポンプ作用が発生する。これにより、水室95内におけるインペラ30の回転中心付近とその外周側との間には圧力差が生じ、冷却水がインペラ30の回転中心付近に設けられる吸込ポート95aから水室95内へと吸い込まれる。そして、インペラ30のポンプ作用により外周側へ圧送され、外周側に設けられた図示しない吐出口からエンジンの被冷却各部へと供給され、冷却水が循環する。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にて講じた技術的手段によれば、ベアリングの内輪のつば部がボデーの支承部に固定されたとき、ベアリングのボールに圧入の応力が加わらず、ベアリングの寿命が低下することが防止でき、ベアリングの破損を防止できる。また、ボデーがプレス加工されたとき、ボデーの全長が短縮でき形状も簡素化でき、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。
【0018】
また、請求項2の発明にて講じた技術的手段によれば、ベアリングは研磨加工されるため内輪のつば部の外周及び内周の圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、内周のメカニカルシール圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるウォータポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
10・・・ウォータポンプ
12・・・ボデー
12a・・・支承部
14・・・ベアリング
14a・・・内輪
14b・・・つば部
20・・・プーリ
24・・・シャフト部
30・・・インペラ
50・・・メカニカルシール
【発明の属する技術分野】
本発明はウォータポンプに関し、特に自動車用ウォータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウォータポンプには、例えば特開2002−89486号公報に開示されたものがある。このウォータポンプは、プーリと、プーリと一体的に回転するシャフト部と、シャフト部と一体的に回転するインペラと、インペラが配設される水室を形成するボデーと、プーリを回転自在にボデーに支承するベアリングと、ベアリングを水室に対してシールするメカニカルシールと、ベアリングとメカニカルシールを固定する、ボデーから円筒状に突出して設けられる円筒部を備え、ベアリングの外輪はプーリの内周面に取り付けられ、ベアリングの内輪は円筒部の外周面に取り付けられ、メカニカルシールは円筒部の内周面に取り付けられたウォータポンプである。
【0003】
ところで、自動車のエンジンを冷却するウォータポンプは、近年部品の低コスト化、軽量化のニーズによりボデー、プーリをプレス加工で成形し、単列ベアリングを使用したウォータポンプが考えられている。一方、ウォータポンプはプーリ及びベアリングを介してベルト荷重が付加されるので、ボデーは破損などの不具合を防止するため板厚を厚くする必要がある。このため、このボデーをプレス加工の深絞り成形で加工すると、加工工数大、金型数増となり製品コストが高くなるおそれがあった。また、このようなウォータポンプの場合ベアリングはボデーに圧入されるため、圧入後ベアリングに大きな円周応力が働き、ベアリングの寿命が低下しベアリングが破損する懸念がある。また、メカニカルシールはボデーに圧入されるため圧入部径の寸法の精度をプレス加工で確保するのが困難であり、メカニカルシールの圧入部分から水漏れが発生する懸念があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ウォータポンプにおいて、ベアリングの寿命向上、メカニカルシールの圧入部からの水漏れ防止及び製品コストを低減することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、プーリと、該プーリと一体的に回転するシャフト部と、該シャフト部と一体的に回転するインペラと、前記シャフト部が挿通された略円筒状の支承部を有するボデーと、前記ボデーと前記プーリとの間に配設され、前記プーリを回転可能に支承するベアリングと、前記シャフト部の外周面と前記ベアリングとの間に画成された略円筒状空間の一端側を封止するメカニカルシールとを備えたウォータポンプにおいて、前記ベアリングの内輪に円筒状のつば部が形成され、該つば部は前記ボデーの前記支承部に固定されていることである。
【0006】
上記した手段によれば、ベアリングの内輪のつば部がボデーの支承部に固定されたとき、ベアリングのボールに応力が加わらず、ベアリングの寿命が低下することが防止でき、ベアリングの破損を防止できる。また、ボデーがプレス加工されたとき、ボデーの全長が短縮でき形状も簡素化でき、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。
【0007】
上記した技術的課題を解決するために請求項2の発明にて講じた技術的手段は、前記支承部は前記つば部の外周に固定されると共に、前記メカニカルシールは前記つば部の内周に固定されていることである。
【0008】
上記した手段によれば、ベアリングは研磨加工されるため内輪のつば部の外周及び内周の圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、内周のメカニカルシール圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、図1に基づいて説明する。
【0010】
図1において、ウォータポンプ10のボデー12は、締結手段13により、エンジンシリンダブロックなど(エンジンボデー)90に、ガスケット80などを介して、固定されている。ボデー12には、先端(左端)側に、略円筒状の支承部12aが形成されている。支承部12aの内周にはベアリング14の内輪14aに形成された円筒状のつば部14bが圧入され、ベアリング14が支承されている。つまり、ベアリング14のボール14dが摺接する内輪14aと、つば部14bが圧入されるボデー12の支承部12aとがずれて配設されるため、ベアリング14をボデー12の支承部12aに固定するときボール14dには圧入の応力が加わらず、ベアリング14の寿命が低下する恐れを防止でき、ベアリング14の破損の恐れを防止できる。また、ボデー12の支承部12aを短くできるため、ボデー12がプレス加工されたとき、ボデー12の全長が短縮でき形状も簡素化でき、これにより、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。また、ベアリング14は研磨加工されるため内輪14aのつば部14bのボデー12及びメカニカルシール50との圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、メカニカルシール50圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。尚、支承部12aとつば部14bとの固定は溶接等によって行っても良い。
【0011】
ベアリング14の外輪14c上には、プーリ20が一体回転可能に、外嵌されている。プーリ20は、円筒カップ状の回転体18の軸方向の外周部として形成されている。凹部形状を呈する外周部と連なる回転体18の底部22にはメカニカルシール50から漏れた水滴を外部へ排出する開口部22aが等角度間隔で形成されている。また、回転体18の底部22の中心には、この底部22から遠ざかる方向(図1の右方向)に延在しプーリ20側端部が開口する中空形状(筒状)のシャフト部24が一体成形されている。シャフト部24の先端部には底壁部25が形成され閉塞されている。このプーリ20、底部22及びシャフト部24を一体化した回転体18は、鋼板の板材を、プーリ20及びシャフト部24が同芯となるようにプレス成形される。その後、プーリ20、底部22及びシャフト24は、メッキ又は塗装等により耐蝕処理される。又は、耐蝕処理されなくてもよい。
【0012】
シャフト部24の右端部には、インペラ30が一体回転可能に嵌着されている。インペラ30は基部30aと基部30aの右面の周縁部から突出した複数の羽根30b及び基部30aの中央部にシャフト部24が嵌着される円筒状の中空突起部30cが一体に形成され、中空突起部30cの外周にインペラ30とシャフト部24との嵌着強度を確保するキャップ30dが圧入される。このキャップ30dは嵌着強度が確保できれば、無くてもよい。この中空突起部30cを中空のシャフト部24の右端部に外嵌することにより、シャフト部24の先端部には、インペラ30が一体回転可能に嵌着される。尚、インペラ30は鋼板の板材をプレス成形した後、耐蝕処理してもよい。インペラ30は、エンジンシリンダブロック90などの内部に形成され且つ開口部がボデー12により閉塞された水室95内に配設される。水室95は、図示されないエンジン冷却水回路の構成要素となっている。
【0013】
シャフト部24の外周面とベアリング14の内輪14aの内周面との間に画成される円筒状空間27の一端側(水室95との境界部)には、メカニカルシール50が配設されており、冷却水が外部に漏れないように、外部と水室95とを液密的に隔離している。メカニカルシール50は、ベアリング14のつば部14bの内周に液密的に固定される固定リング50aとシャフト部24に液密的に固定されて固定リング50aに対して相対回転可能且つ常時液密関係を確立すべく接触する回転リング50bとから構成される。
【0014】
次に本実施形態の作用について説明する。
【0015】
ウォータポンプ10は、プーリ20のベルト係合面20bに係合されたベルト85を介して、図示しないエンジンの出力軸から伝達される回転力によりプーリ20が回転する。プーリ20の回転に伴って、プーリ20と一体成形されたシャフト部24も同一方向に回転する。そして、シャフト部24と一体となったインペラ30が、ボデー12により閉塞された水室95内で回転する。このとき、ベルト85によるベルト荷重がプーリ20及び外輪14cを介してベアリング14に作用して、ボール14dにはベルト荷重による応力が加わっている。一方、ベアリング14のボール14dが摺接する内輪14aと、つば部14bが圧入されるボデー12の支承部12aとがずれて配設されているため、ボール14dには圧入の応力が加わらない。これにより、ボール14dに加わる応力は低減される。このため、ベアリング14の寿命が低下する恐れを防止でき、ベアリング14の破損の恐れを防止できる。
【0016】
いま、水室95内には冷却水が満たされているので、インペラ30の回転による遠心力によって、インペラ30は、水室95の中心付近にある冷却水を、インペラ30の外周方向へと運ぶ。このように、インペラ30の中心から外側に向かって、遠心力によるポンプ作用が発生する。これにより、水室95内におけるインペラ30の回転中心付近とその外周側との間には圧力差が生じ、冷却水がインペラ30の回転中心付近に設けられる吸込ポート95aから水室95内へと吸い込まれる。そして、インペラ30のポンプ作用により外周側へ圧送され、外周側に設けられた図示しない吐出口からエンジンの被冷却各部へと供給され、冷却水が循環する。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にて講じた技術的手段によれば、ベアリングの内輪のつば部がボデーの支承部に固定されたとき、ベアリングのボールに圧入の応力が加わらず、ベアリングの寿命が低下することが防止でき、ベアリングの破損を防止できる。また、ボデーがプレス加工されたとき、ボデーの全長が短縮でき形状も簡素化でき、プレスの工程数及び金型数を低減できコストを低減できる。
【0018】
また、請求項2の発明にて講じた技術的手段によれば、ベアリングは研磨加工されるため内輪のつば部の外周及び内周の圧入部径の寸法精度を確保することが容易となると共に、内周のメカニカルシール圧入部分からの水漏れの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるウォータポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
10・・・ウォータポンプ
12・・・ボデー
12a・・・支承部
14・・・ベアリング
14a・・・内輪
14b・・・つば部
20・・・プーリ
24・・・シャフト部
30・・・インペラ
50・・・メカニカルシール
Claims (2)
- プーリと、
該プーリと一体的に回転するシャフト部と、
該シャフト部と一体的に回転するインペラと、
前記シャフト部が挿通された略円筒状の支承部を有するボデーと、
前記ボデーと前記プーリとの間に配設され、前記プーリを回転可能に支承するベアリングと、
前記シャフト部の外周面と前記ベアリングとの間に画成された略円筒状空間の一端側を封止するメカニカルシールとを備えたウォータポンプにおいて、
前記ベアリングの内輪に円筒状のつば部が形成され、該つば部は前記ボデーの前記支承部に固定されていることを特徴とするウォータポンプ。 - 前記支承部は前記つば部の外周に固定されると共に、前記メカニカルシールは前記つば部の内周に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のウォータポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002211319A JP2004052669A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | ウォータポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002211319A JP2004052669A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | ウォータポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004052669A true JP2004052669A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31934595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002211319A Pending JP2004052669A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | ウォータポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004052669A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102791985A (zh) * | 2010-01-11 | 2012-11-21 | 皮尔伯格泵技术有限责任公司 | 机械式内燃机冷却剂泵 |
JP2020133539A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社久保田鉄工所 | 電動ウォーターポンプ |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002211319A patent/JP2004052669A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102791985A (zh) * | 2010-01-11 | 2012-11-21 | 皮尔伯格泵技术有限责任公司 | 机械式内燃机冷却剂泵 |
US8920141B2 (en) | 2010-01-11 | 2014-12-30 | Pierburg Pump Technology Gmbh | Mechanical combustion engine coolant pump |
JP2020133539A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社久保田鉄工所 | 電動ウォーターポンプ |
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