JP2002089486A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2002089486A
JP2002089486A JP2000284017A JP2000284017A JP2002089486A JP 2002089486 A JP2002089486 A JP 2002089486A JP 2000284017 A JP2000284017 A JP 2000284017A JP 2000284017 A JP2000284017 A JP 2000284017A JP 2002089486 A JP2002089486 A JP 2002089486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で軸シール部材から漏れた冷媒の
ベアリングへの侵入を防止することができるウォータポ
ンプを提供すること。 【解決手段】 ベアリング40の外輪40bはプーリ1
0の内周面10aに取り付けられているウォータポンプ
1において、ベアリング40の内輪40aはハウジング
60の円筒部63の外周面63bに取り付け、軸シール
部材50は円筒部63の内周面63aに取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の冷媒を循
環させるウォータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−262096号公報にはポン
プケースに回転軸を囲繞する円筒状の支持部が設けら
れ、該支持部から外方に突出した回転軸の外端には支持
部を囲繞する円筒状に形成されたプーリが一体的に結合
され、プーリの内面及び支持部の外面間にはベアリング
が介設され、支持部の内面及び回転軸間にはベアリング
と同心状に配置されるシール部材のみが介設されるウォ
ータポンプが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のウォ
ータポンプにおいては、軸シール部材(メカニカルシー
ル)から漏れた冷媒がベアリングに侵入すると、ベアリ
ングに腐食が生じて、その摺動抵抗が増大したり、ベア
リングが破壊されたりする不具合を生じる。
【0004】このため、従来のウォータポンプにおいて
は、軸シール部材から漏れた冷媒がベアリングへの侵入
するのを防止するために、ハウジングの支持部内面と回
転軸との間に軸シール部材とは別に複数のシール部材を
介設している。しかしながら、このような構成ではベア
リングへの冷媒の侵入を防止することは可能であるが、
ハウジングへの取付部品が増大して、その形状や加工が
複雑になると共に、軸シール部材と、シール部材の双方
が必要となるため部品コストが増大するという問題が生
じる。
【0005】それゆえ、本発明は、小型、軽量かつ簡単
な構成で軸シール部材から漏れた冷媒のベアリングへの
侵入を防止することができるウォータポンプを提供する
ことを、その課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、プーリ
と、該プーリと一体的に回転するシャフト部と、該シャ
フト部と一体的に回転するインペラと、該インペラが配
設される水室を形成するボデーと、前記プーリを回転自
在に前記ボデーに支承するベアリングと、該ベアリング
を前記水室に対してシールする軸シール部材と、前記ベ
アリングと前記軸シール部材を固定する、前記ボデーか
ら円筒状に突出して設けられる円筒部とを備えてなり、
前記ベアリングの外輪は前記プーリの内周面に取り付け
られるウォータポンプにおいて、前記ベアリングの内輪
は前記円筒部の外周面に取り付けられ、前記軸シール部
材は前記円筒部の内周面に取り付けられていることであ
る。
【0007】上記した手段によれば、前記ベアリングの
内輪は前記円筒部の外周面に取り付けられ、前記軸シー
ル部材は前記円筒部の内周面に取り付けられていること
によって、従来、シャフト部の軸方向に延在して設けら
れていた軸シール部材とベアリングとを軸方向の同一の
位置に同心状に配置することが可能となる。このため、
ウォータポンプのシャフト部の軸方向長さを短縮するこ
とができ、エンジンへの搭載性を向上させることができ
る。
【0008】また、上記した課題を解決するために請求
項2の発明にて講じた技術的手段は、請求項1に記載の
発明に加えて、前記インペラの取付部が袋状に構成され
ると共に、前記シャフト部の前記インペラに固定される
側の端面に貫通孔が設けられていることである。
【0009】上記した手段によれば、シャフト部のイン
ペラに固定される側の端面に貫通孔が設けられているこ
とによって、シャフト部とプーリを板状部材で一体成形
する際の加工性を向上させることができる。また、シャ
フト部とインペラとを組み付ける際の取り付け位置精度
を向上できる。
【0010】また、上記した課題を解決するために請求
項3の発明にて講じた技術的手段は、請求項1、または
2に記載の発明に加えて、前記円筒部に前記軸シール部
材の外径よりも小径となる部位が一体で設けられている
ことである。
【0011】上記した手段によれば、軸シール部材から
冷媒が漏出しても、ボデーの円筒部に設けられた軸シー
ル部材よりも小径となる部位に漏出した冷媒が溜り、ベ
アリングへの漏出した冷媒の侵入を防止でき、ベアリン
グの腐食を防止し、その耐久性を向上させることができ
る。
【0012】また、上記した課題を解決するために請求
項4の発明にて講じた技術的手段は、請求項1または2
に記載の発明に加えて、前記円筒部に前記ベアリングの
内径よりも大径となる部位が一体で設けられていること
である。
【0013】上記した手段によって、ベアリングよりも
大径となる部位と、プーリとの間にラビリンス(迷路状
の)形状を構成することができる。このため、軸シール
部材から漏出した冷媒は容易にベアリングに侵入するこ
とがなく、ベアリングの腐食が防止され、ベアリングの
耐久性を向上させることができる。
【0014】また、上記した課題を解決するために請求
項5の発明にて講じた技術的手段は、請求項1乃至4の
いずれか1つに記載の発明に加えて、前記円筒部に大径
部と小径部を設け、前記ベアリングは前記小径部の外周
面に取り付け、前記軸シール部材は、前記大径部の内周
面に取り付けたことである。
【0015】上記した手段によって、ベアリングを軸シ
ール部材の外径および内径に関係なく選択することがで
きるので、ベアリングをより小型のものにすることがで
き、プーリの小型化ができ、その径方向の大きさを低減
してウォータポンプの搭載性を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に従った実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明の第1実施形態を示すウォ
ータポンプの断面図である。
【0018】図1において、ウォータポンプ1は、プー
リ10、インペラ30、ベアリング40、軸シール部材
50、ハウジング(ボデー)60、シール部材80から
構成されている。
【0019】プーリ10は、円筒カップ形状を呈してお
り、その底面の中心には、底面から遠ざかる方向に向か
って筒状に突出するシャフト部20をが形成されてい
る。このシャフト部20とプーリ10の外周面は同心に
配置されている。このプーリ10は、耐食処理された鋼
板などの板状部材をプレス工法などにより成形されてい
る。
【0020】インペラ30は、円盤状の基部30bと、
そこから突出した数葉の羽根30cをもつ、所謂オープ
ンタイプの羽根車である。インペラ30の基部30bの
中心にはシャフト部20を取り付けるための凹部30a
が形成されている。この凹部30aと、シャフト部20
とは、本実施形態においては圧入によって相対回転不能
に取り付けられている。
【0021】ハウジング60は、図示しない吸込口、吐
出口、及び凹部61を有する主ボデー部62と、主ボデ
ー部62の端面に取り付けられるボデー底部64とから
構成されている。主ボデー部62は、例えば、アルミニ
ウムダイカスト鋳物等で形成されていてもよいし、エン
ジンのシリンダブロックや、タイミングベルトケース等
と一体的に構成されていてもよい。
【0022】ボデー底部64は、略円盤形状を呈してお
り、その中心付近には主ボデー部62の外径よりも小径
の円筒部63が、主ボデー部62から離れる方向に突出
して形成されている。このボデー底部64は、耐食処理
された鋼板等の板状部材から、プレス工法等によって成
形されている。主ボデー部62と、ボデー底部64と
は、シール部材80を介して図示しないボルト等によっ
て結合されている。これにより、主ボデー部62の凹部
と、ボデー底部64との間には水密が保たれた空間が形
成される。
【0023】この空間が水室70を構成し、インペラ3
0は、この水室70内に配置されている。
【0024】ボデー底部64の円筒部63の内周面63
aには軸シール部材50の外周面50bが圧入などによ
って相対回転不能に取り付けられている。また、シャフ
ト部20の外周面にも同様に圧入などによって軸シール
部材50の内周面50aが相対回転不能に取り付けられ
ている。ここで、軸シール部材50の内外周面50a、
50bは、図示しないが相対回転可能とされている。シ
ャフト部20は、軸シール部材50によって、ハウジン
グ60に対し回転可能に支承される。ここで、軸シール
部材50は、公知のメカニカルシールである。
【0025】また、ボデー底部64の円筒部63の外周
面63bにはベアリング40の内輪40aが圧入などに
よって相対回転不能に取り付けられている。一方、プー
リ10の内周面にはベアリング40の外輪40bが、圧
入などによって相対回転不能に取り付けられている。こ
こでベアリング40は公知のころがり軸受である。
【0026】これにより、プーリ10は、ベアリング4
0によって、ハウジング60に対して相対回転可能に支
承されている。
【0027】軸シール部材50とベアリング40の位置
は、軸方向において、各々の少なくとも一部が重なり合
って配置されている。
【0028】次に本第1実施形態の作動について説明す
る。
【0029】プーリ10の外周面に張設された図示しな
いベルトを介して、図示しないエンジンの出力軸から伝
達される回転力によりプーリ10が回転する。プーリ1
0の回転に伴って、プーリ10と一体成形されたシャフ
ト部20も同一方向に回転する。そして、シャフト部2
0と一体となったインペラ30が、ハウジング60内の
水室70内で回転する。
【0030】いま、水室70内には冷媒が満たされてい
るので、インペラ30の回転による遠心力によって、イ
ンペラ30は、水室70の中心付近にある冷媒を、イン
ペラ30の外周方向へと運ぶ。このように、インペラ3
0の中心から外側に向かって、遠心力によるポンプ作用
が発生する。これにより、水室70内におけるインペラ
30の回転中心付近とその外周側との間には圧力差が生
じ、冷媒がインペラ30の回転中心付近に設けられる図
示しない吸込ポートからウォータポンプ1内へと吸い込
まれる。そして、インペラ30のポンプ作用により外周
側へ圧送され、外周側に設けられた図示しない吐出口か
らエンジンの被冷却各部へと供給される。
【0031】水室70内には冷媒が満たされているが、
一方のプーリ10は大気開放されている。しかしなが
ら、主ボデー部62と、ボデー底部64の間はシール部
材80によって、シャフト部20は軸シール部材50が
配置されていることによって、密閉されている。
【0032】上記したように、第1実施形態において
は、ベアリング40と、軸シール部材50が同一の部
材、即ち、ボデー底部64の円筒部63の外周面63b
と内周面63aとに取り付けられている。これによっ
て、従来では軸方向に並べて配置していたベアリング4
0と軸シール部材50を、少なくとも部分的に同一の軸
方向位置、つまり両者を軸方向に重なり合わせて配置す
ることが可能になる。このため、ウォータポンプ1の軸
方向長さを短縮することが可能となり、ウォータポンプ
1のエンジンへの搭載性を向上させることができる。
【0033】図2は、本発明の第2実施形態を示すウォ
ータポンプ101の断面図である。図2は、シャフト部
120及びボデー底部164の形状の一部が異なるだけ
で、その他の構成は第1実施形態と同じであることか
ら、図1の番号符号に対して100を付した番号符号を
用い、第1実施形態と重複する構成についての説明は省
略する。
【0034】図2において、シャフト部120の端面1
20aには貫通孔120bが設けられている。この貫通
孔120bはインペラ130をシャフト部120に圧入
などによって相対回転不能に取り付ける際に、その軸方
向の位置決めのために使用される。インペラ130の羽
根130cと、ハウジング160との間のクリアランス
が大きいと、インペラ130のポンプ能力は低下し、ク
リアランスが小さいとインペラ130がハウジング16
0に衝突する可能性がある。このため、インペラ130
とシャフト部120の軸方向の取り付け位置には高い精
度が必要である。
【0035】しかしながら、シャフト部120の端面1
20aに貫通孔120bを設けることによって、治具を
挿入してインペラ130とシャフト部120との位置を
測定しながら取り付けることができるので、インペラ1
30の軸方向位置を精度よく取り付けることができるよ
うになる。
【0036】一方、プーリ110とインペラ130の軸
方向の距離は、両者を接続するシャフト部120の長さ
によって決まる。このため、シャフト部120にはある
程度の長さが必要となるが、プレスなどの工法によって
板状部材から細長い中空形状を成形する際には、細長い
中空形状の底(シャフト部120の端面120aに相
当)となる部分に、しわが寄ったり、亀裂が生じたりす
る場合がある。このため、シャフト部120の端面12
0aに貫通孔120bを設けることでしわや亀裂の発生
を防止でき、プーリ110の成形時の加工性を向上させ
ることができる。
【0037】また、ボデー底部164の円筒部163の
プーリ110側端面には、軸シール部材150の外周面
150bよりも縮径する方向に向かって折り曲げて一体
で形成される鍔部165が円筒部の全周に渡って設けら
れている。この鍔部165と、軸シール部材150と、
円筒部163の内周面163aとによって溝状の空間1
66が形成される。この溝状の空間166は次のように
作用する。軸シール部材150は、その特性として、微
少な冷媒漏れが生じることがある。しかしながら、軸シ
ール部150と、円筒部163の内周面163a、鍔部
165とで形成される溝状の空間166によって、軸シ
ール部材150から漏出した冷媒は、この溝状の空間1
66にひとまず溜まる。軸シール部材150から漏出す
る冷媒はごく微量であるため、この溝状の空間166か
らあふれてベアリング140の近傍に到達することは殆
ど無い。しかも、この溝状の空間166に溜まった漏出
した冷媒は、ベアリング140の回転によって生じる摩
擦熱などによって蒸発して、プーリ110に形成される
孔110aから外部に放出され、漏出した冷媒はベアリ
ング140の近辺まで到達することがない。
【0038】上記したように、第2実施形態において
は、シャフト部120の端面120aに貫通孔120b
が設けられていることによって、シャフト部120にイ
ンペラ130を取り付ける際の軸方向の取り付け位置の
精度を向上させることができると共に、シャフト部12
0、プーリ110の加工性を向上させることができる。
【0039】また、円筒部163のプーリ110側端面
を軸シール部材150の外周面150bよりも縮径する
方向に向かって折り曲げて形成する鍔部165を円筒部
163の全周に設けることによって、軸シール部材15
0から漏出した冷媒を一時的に溜めることができる溝状
の空間166を設けることができ、漏出した冷媒がベア
リング140の近傍に侵入することを防止することがで
きる。
【0040】図3は、本発明の第3実施形態を示すウォ
ータポンプ201の要部断面図である。図3は、ボデー
底部264の形状が一部異なるだけでその他の構成は第
1実施形態と同じであることから、図1の番号符号に対
して200を付した番号符号を用い、第1実施形態と重
複する構成についての説明は省略する。
【0041】図3において、ボデー底部264の円筒部
263のプーリ210側端面には、ベアリング240の
内輪240aよりも拡径する方向に向かって折り曲げて
一体で形成された鍔部265が設けられている。この鍔
部265とベアリング240との軸方向の隙間は微少な
ものに形成されている。これによって、ベアリング24
0のプーリ210側端面と、鍔部265のハウジング2
60側端面との間には、微少な隙間を有するラビリンス
形状266を形成することができる。このラビリンス形
状266によって、軸シール部材250から生じる漏出
した冷媒はベアリング240の端面まで侵入しにくくな
る。
【0042】上記したように、第3実施形態において
は、ボデー底部264の円筒部263のプーリ210側
端面をベアリング240の内輪240aよりも拡径する
方向に向かって折り曲げて一体的に形成された鍔部26
5によって、ベアリング240のプーリ210側端面に
ラビリンス形状266を形成することができる。これに
よって、軸シール部材250から生じる漏出した冷媒
が、ベアリング240の端面からベアリング240内部
に侵入することを防止することができる。
【0043】図4は本発明の第4実施形態を示すウォー
タポンプの断面図である。
【0044】図4は、図1と比較してボデー底部364
の形状が一部異なるだけで、その他の構成は第1実施形
態と同じであることから、図1の番号符号に対して30
0を付した番号符号を用い、第1実施形態と重複する構
成についての説明は省略する。
【0045】ボデー底部364には、主ボデー部362
側に向かって、ベアリング340の内輪が取り付けられ
る小径の円筒部367が設けられている。また、それよ
りも主ボデー362側に向かって、軸シール部材350
の外周面が取り付けられる大径の円筒部368が設けら
れている。これらの円筒部367、368は、ボデー底
部364と同一の部材で構成されている。小径の円筒部
367と、大径の円筒部368は段状に形成されてい
る。
【0046】これによって、軸シール部材350と、ベ
アリング340とがその径方向で重なり合って配置する
ことが可能になるため、プーリ310の径方向の大きさ
を低減することができる。これによって、ウォータポン
プのエンジンへの搭載性を向上させることができる。
【0047】また、ベアリングの内径が、軸シール部材
の外径よりも小さくてもよいので、ベアリングを小型化
することができ、質量やコストを低減することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上の如く、上記した請求項1の発明に
て講じた技術的手段によれば、ベアリングの内輪がボデ
ーに形成された円筒部の外周面に取り付けられ、軸シー
ル部材は円筒部の内周面に取り付けられているので、従
来、シャフト部の軸方向に延在する位置に配設されてい
た軸シール部材とベアリングを軸方向少なくともその一
部が重なり合うように配設することが可能となり、ウォ
ータポンプのシャフト部の軸方向長さを短縮することが
できる。これによって、ウォータポンプが小型化されて
その搭載性を向上させることができる。
【0049】また、上記した請求項2の発明にて講じた
技術的手段によれば、インペラにシャフト部の取付部が
袋状に構成されると共に、シャフト部のインペラに固定
される側の端面に貫通孔が設けられていることによっ
て、シャフト部とプーリを板状部材で一体成形する際に
加工性を向上させることができる。これによって、シャ
フト部とプーリの生産性を向上させることができる。
【0050】また、上記した請求項3の発明にて講じた
技術的手段によれば、前記円筒部に前記軸シール部材の
外径よりも小径となる部位が一体で設けられていること
によって、軸シール部材から冷媒が漏出した際に、ハウ
ジングの円筒部に設けられた軸シール部材よりも小径と
なる部位に漏出した冷媒を溜めることができる。これに
よって、通常、軸シール部材から発生する程度の冷媒の
漏出ではベアリングの内部にまで冷媒が侵入することは
なく、ベアリングの腐食を防止してその寿命を向上させ
ることができる。
【0051】また、上記した請求項4の発明にて講じた
技術的手段によれば、円筒部にベアリングの内径よりも
大径となる部位が一体で設けられていることによって、
ベアリングよりも大径となる部位と、プーリとの間のラ
ビリンス形状を構成することができる。これによって、
軸シール部材から漏出した冷媒はラビリンス形状によっ
て容易にベアリングの端面には侵入することができな
い。このため、漏出した冷媒がベアリング内部に侵入し
て、ベアリングが腐食することを防止でき、ベアリング
の寿命を向上させることができる。
【0052】また、上記した請求項5の発明にて講じた
技術的手段よれば、軸シール部材と、ベアリングとをそ
の径方向に重なり合わせて配置することが可能になるた
め、プーリの径方向の大きさを低減することができる。
これによって、ウォータポンプのエンジンへの搭載性を
向上させることができる。また、ベアリングの内径が、
軸シール部材の外径よりも小さくてもよいので、ベアリ
ングを小型化することができ、質量やコストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態を示すウォータポ
ンプの断面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施形態を示すウォータポ
ンプの断面図である。
【図3】図3は本発明の第3実施形態を示すウォータポ
ンプの要部断面図である。
【図4】図4は本発明の第4実施形態を示すウォータポ
ンプの要部断面図である。
【符号の説明】
1、101、201、301…ウォータポンプ 10、110、210、310…プーリ 10a、110a、210a、310a…プーリの内周
面 20、120、220、320…シャフト部 20a、120a、220a、320a…端部 220b…貫通孔 30、130、230、330…インペラ 30a、130a、230a、330a…凹部 40、140、240、340…ベアリング 40a、140a、240a、340a…ベアリングの
内輪 40b、140b、240b、340b…ベアリングの
外輪 50、150、250、350…軸シール部材 50a、150a、250a、350a…内周面 50b、150b、250b、350b…外周面 60、160、260、360…ハウジング 62、162、262、362…主ボデー部 63、163、263…円筒部 64、164、264、364…ボデー底部(ハウジン
グの一部) 64a、164a、264a…円筒部の内周面 64b、164b、264b…円筒部の外周面 67、167、267、367…水室 165…小径部(軸シール部材の外周面より小径となる
部位) 166…溝状の空間 265…大径部(ベアリングの内輪より大径となる部
位) 266…ラビリンス形状 367…小径の円筒部 368…大径の円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 15/54 F16J 15/54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリと、該プーリと一体的に回転する
    シャフト部と、該シャフト部と一体的に回転するインペ
    ラと、該インペラが配設される水室を形成するボデー
    と、前記プーリを回転自在に前記ボデーに支承するベア
    リングと、該ベアリングを前記水室に対してシールする
    軸シール部材と、前記ベアリングと前記軸シール部材を
    固定する、前記ボデーから円筒状に突出して設けられる
    円筒部とを備えてなり、前記ベアリングの外輪は前記プ
    ーリの内周面に取り付けられるウォータポンプにおい
    て、前記ベアリングの内輪は前記円筒部の外周面に取り
    付けられ、前記軸シール部材は前記円筒部の内周面に取
    り付けられていることを特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記インペラの取付部が袋状に構成され
    ると共に、前記シャフト部の前記インペラに固定される
    側の端面に貫通孔が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のウォータポンプ。
  3. 【請求項3】 前記円筒部に前記軸シール部材の外径よ
    りも小径となる部位が一体で設けられていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のウォータポンプ。
  4. 【請求項4】 前記円筒部に前記ベアリングの内径より
    も大径となる部位が一体で設けられていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のウォータポンプ。
  5. 【請求項5】 前記円筒部に大径部と小径部を設け、前
    記ベアリングは前記小径部の外周面に取り付け、前記軸
    シール部材は、前記大径部の内周面に取り付けたことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のウォ
    ータポンプ。
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