JP2007071263A - トルク変動吸収ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブ1のリム部14の外周にダンパゴム3を介して環状質量体2を連結した構造のダイナミックダンパ部DDと、駆動トルクをハブ1からカップリングゴム8を介してプーリ4に伝達するフレキシブルカップリング部FCを備えるトルク変動吸収ダンパにおいて、プーリ4の軸方向変位を抑えて、ベルト駆動を安定化させる。
【解決手段】ハブ1の円盤部12と、この円盤部12に沿ってプーリ4に形成された内周フランジ部44との間にスラストベアリング6が介在され、カップリングゴム8にダストリップ81が設けられ、ハブ1に、ダストリップ81に密接されるスラストカバー9が取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車エンジンのクランクシャフト等、回転機器の駆動軸から他の回転機器へトルクを伝達すると共にそのトルクの変動を吸収し、かつ駆動軸本体の共振を吸収するトルク変動吸収ダンパに関する。
自動車エンジンの駆動力の一部は、クランクシャフトの先端に設けられたプーリからベルトを介して例えばオルタネータやウォーターポンプ等の補器に与えられるが、クランクシャフトはエンジンの各行程によるトルク変動を伴って回転されるので、前記プーリにはトルク変動を吸収して伝達トルクの平滑化を図るためのトルク変動吸収ダンパが設けられる。
図2は、従来の技術によるトルク変動吸収ダンパの一例を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図で、この図における左側が車両のフロント側となる正面側、右側が車両の内燃機関が存在する背面側である。この種のトルク変動吸収ダンパは、自動車用エンジンのクランクシャフトの軸端に取り付けられて一体に回転するハブ100と、このハブ100に取り付けられたダイナミックダンパ部110及びフレキシブルカップリング部120を備える。
ハブ100は金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに固定されるボス部101と、その外周側へ延びる円盤部102と、この円盤部102の正面側に互いに同心的に形成された内周筒部103及びリム部104からなる。ダイナミックダンパ部110は、ハブ100のリム部104の外周にダンパゴム111を介して環状質量体112を取り付けた構造を有する。また、カップリング部120は、前記リム部104の内周側からダイナミックダンパ部110の正面側及び外周側を包囲するように延びる断面略コ字形のプーリ121と、前記リム部104とその内周に位置するプーリ121の結合筒部121aの間に介在された合成樹脂製ベアリング122と、ハブ100の円盤部102の正面側にあって、ハブ100の内周筒部103とプーリ121の結合筒部121aとの間を連結するカップリングゴム123とからなる。
また、プーリ121の正面フランジ部121bにおける環状質量体2との対向位置には、プーリ121の軸心を中心とする所定長さの円弧状に延びる複数の係合孔121cが等位相間隔で開設されており、環状質量体2の正面に、係合孔121cと対応する位相間隔で、複数の係合ピン113が軸方向に突設されており、この係合ピン113が、それぞれ係合孔121cに、円周方向両側へ適当なクリアランスをもって遊嵌されることにより、ハブ100とプーリ121の円周方向相対変位を所定の範囲に制限して、カップリングゴム123の過大変形や破損を防止するストッパを構成している。
すなわち、このトルク変動吸収ダンパは、クランクシャフトからハブ100へ入力されたトルクを、フレキシブルカップリング部120において、カップリングゴム123の捩り方向剪断変形作用によってトルク変動を吸収しながら、プーリ121へ伝達し、ダンパゴム111及び環状質量体112で構成されるダイナミックダンパ部110が、クランクシャフトの共振周波数域で捩り方向へ共振することによって、クランクシャフトの共振による捩り振動の振幅のピークを低減する制振機能を発揮するものである(例えば特許文献1参照)。
実用新案登録第2605662号
ところが、上述のような従来のトルク変動吸収ダンパによれば、プーリ121の正面フランジ部121bとハブ100のリム部104及びダイナミックダンパ部110との間に、軸方向隙間Gが存在しているため、カップリングゴム123の軸方向変形を伴うプーリ121の軸方向変位が発生して、ベルト駆動が不安定になり、その結果、ベルトの耐久性が低下したり、補機の駆動音が大きくなるといった問題が指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、プーリの軸方向変位を抑えて、ベルト駆動を安定化させることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、円盤部とその軸方向一側に互いに同心的に形成された内周筒部及びリム部とを有するハブと、前記リム部の外周にダンパゴムを介して環状質量体を連結した構造のダイナミックダンパ部と、前記ハブと同心的かつ相対回転可能に配置されたプーリと、このプーリに形成され前記リム部の内周に延びる結合筒部を前記ハブの内周筒部にカップリングゴムを介して連結した構造のフレキシブルカップリング部を備え、前記円盤部と、この円盤部に沿って前記プーリ4に形成された内周フランジ部との間にスラストベアリングが介在され、前記プーリ又はカップリングゴムにダストリップが設けられ、前記ハブに、前記ダストリップに密接されるスラストカバーが取り付けられたものである。
上記構成において、ダイナミックダンパ部は、ハブに入力された捩り振動を、所定の振動数域において捩り方向へ共振することによる動的吸振効果によって低減するものである。また、フレキシブルカップリング部は、ハブに入力された駆動トルクを、カップリングゴムの捩り方向剪断変形作用によってトルク変動を吸収しながら、プーリへ伝達するものである。プーリ又はカップリングゴムに設けられたダストリップは、スラストカバーとカップリングゴムの間にダストが侵入するのを防止しており、プーリの軸方向挙動は、スラストベアリングとスラストカバーによって規制される。
請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、請求項1に記載された構成において、スラストカバーの外径を、プーリの内周フランジ部の内径よりも大径としたものである。このようにすれば、スラストカバーは、カップリングゴムが万一破損した場合のプーリの脱落を防止する手段としても機能することになる。
請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、プーリ側とハブ側を径方向に連結しているカップリングゴムの軸方向変形を伴うプーリの軸方向挙動を規制するので、ベルトの耐久性低下や、補機の駆動音が大きくなるのを防止することができる。
請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、カップリングゴムが万一破損しても、スラストカバーによってプーリの脱落が防止されるので、安全性を向上させることができる。
以下、本発明に係るトルク変動吸収ダンパについて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。なお、以下の説明において、「正面側」とは図1における左側であって、車両のフロント側のことであり、「背面側」とは、図1における右側、すなわち不図示のエンジンが存在する側のことである。
図中の参照符号1は、自動車エンジンのクランクシャフト(不図示)に取り付けられるハブである。このハブ1は、金属材料を鋳造して製作されたものであって、内周の軸孔11aにクランクシャフトの軸端が挿入されるボス部11と、このボス部11から外周側へ展開する円盤部12と、この円盤部12の内周寄りの位置から正面側へ延びる内周筒部13と、円盤部12の外周部から正面側へ延びると共に内周筒部13と同心の円筒状に形成されたリム部14からなる。11bはボス部11の内周(軸孔11a)に形成されたキー溝である。
ハブ1のリム部14の外周には環状質量体2が配置されており、この環状質量体2と、前記リム部14は、ダンパゴム3を介して円周方向相対変位可能に弾性的に連結されており、これによって、ダイナミックダンパ部DDが構成されている。環状質量体2は、鉄系等の比重の大きい金属材料の鋳造等によって製作されたものであり、ダンパゴム3は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で加硫成形され、ハブ1のリム部14と環状質量体2の対向周面間に圧入嵌着されたものである。
ハブ1のリム部14の外周面及び環状質量体2の内周面には、軸方向中間部で内周側へ緩やかに蛇行した互いに対応する凹部14a及び凸部2aが、円周方向へ連続して形成されている。このため、ダンパゴム3は、リム部14と環状質量体2との間で径方向にうねった形状となっており、これによって、軸方向や円周方向のスベリが起こりにくいようにしてある。
ダイナミックダンパ部DDは、所定の振動数域で捩り方向に共振するバネ−マス系をなす。そして、その捩り方向固有振動数(共振周波数)は、環状質量体2の円周方向慣性質量と、ダンパゴム3の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の振動数域、言い換えればクランクシャフトの捩り方向固有振動数と合致するように同調されている。
参照符号4はプーリである。このプーリ4は、金属板のプレス成形等によって製作されたものであって、環状質量体2の外周側に配置されたプーリ本体41と、その正面側の端部から環状質量体2とダンパゴム3(ダイナミックダンパ部DD)の正面側及びハブ1のリム部14の正面側を内周へ延びる正面円盤部42と、その内周端から、前記リム部14の内周に沿って背面側へ向けて延びる結合筒部43と、更にこの結合筒部43の背面側の端部からハブ1の円盤部12の正面に沿って内周へ延びる内周フランジ部44からなる。プーリ本体41の外周面にはポリV溝41aが形成されており、図示されていない無端ベルトが巻き掛けられるようになっている。
プーリ4のプーリ本体41の内周面と、その内周側にある環状質量体2の外周面との間には、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で円筒状に成形されたラジアルベアリング5が摺動可能に介在されている。また、プーリ4の内周フランジ部44の背面と、ハブ1の円盤部12の正面との間には、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で平ワッシャ状に成形されたスラストベアリング6が摺動可能に介在されている。
なお、環状質量体2には、ラジアルベアリング5の装着位置の背面側に、プーリ本体41の背面と僅かな隙間を介して軸方向に対向する大径部2bが形成されている。また、スラストベアリング6は、ハブ1の円盤部12に円周方向に連続して形成された凹部12aに保持されている。
ハブ1の内周筒部13の外周面には金属管等から製作されたスリーブ7が圧入嵌着されている。そして、このスリーブ7の外周面と、プーリ4の結合筒部43は、ハブ1における内周筒部13、円盤部12及びリム部14で囲まれた環状空間内で、径方向に互いに対向しており、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料からなるカップリングゴム8を介して連結されている。このカップリングゴム8は、クランクシャフトからハブ1へ入力された駆動トルクを、円周方向剪断変形作用によって平滑化しながら、プーリ4へ伝達するものであり、プーリ4及びスリーブ7と共に、フレキシブルカップリング部FCを構成している。
カップリングゴム8は、図示されていない金型内に、スリーブ7とプーリ4を同心的にセットし、型閉じによってこのスリーブ7とプーリ4の結合筒部43との間に画成される環状のキャビティに、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に前記スリーブ7と結合筒部43に加硫接着したものである。また、カップリングゴム8には、成形後の収縮による引張応力を生じるが、スリーブ7をハブ1におけるリム部14の外周面に圧入することによって、スリーブ7が適宜拡径されるので、これによって前記引張応力が解消され、所要の耐久性が確保される。
カップリングゴム8の正面外周部には、軸方向に突出したダストリップ81が円周方向に連続して形成されている。一方、ハブ1には、スラストカバー9が設けられており、このスラストカバー9は、金属板のプレス成形等により製作されたものであって、ハブ1における内周筒部13の内周面に挿入された筒部91と、その正面側の端部から円盤状に展開した押圧フランジ92と、筒部91の背面側の端部から内周側へ延びて、ハブ1における円盤部12の正面内周部に衝合された内向きフランジ93からなる。内向きフランジ93の内周端は、ハブ1におけるボス部11の軸孔11aと同径であって、円周方向一箇所に、キー溝11bと対応する係合切欠93aが形成されている。そして、押圧フランジ92の外径は、プーリ4の内周フランジ部44の内径よりも大径に形成されており、前記ダストリップ81が、この押圧フランジ92の背面に適当な圧縮状態で密接されている。
プーリ4における正面円盤部42には、このプーリ4の軸心を中心とする円弧状に延びる複数の係合孔42aが等位相間隔で開設されている。一方、ハブ1におけるリム部14の正面側の端部には、複数の係合突起14bが等位相間隔で正面側へ突設されており、それぞれ前記係合孔42aに、円周方向両側へ適当なクリアランスをもって遊嵌されている。
すなわち、これら係合孔42a及び係合突起14bは、その互いの干渉によって、ハブ1とプーリ4の円周方向相対変位を所定の範囲に制限するストッパを構成するものである。また、プーリ4における正面円盤部42には、カップリングゴム8から延びるカバー82が設けられており、係合孔42aの正面開口が、このカバー82によって塞がれている。
上記構成を備えるトルク変動吸収ダンパの組立においては、ハブ1のリム部14と、その外周に配置した環状質量体2との間に、円筒状に成形したダンパゴム3を圧入する。なお、このダンパゴム3の圧入に際しては、前記リム部14の外周面と環状質量体2の内周面、あるいはダンパゴム3の内周面及び外周面に、滑りトルクを増大させるためのカップリング剤を塗布することが好ましい。
また、例えば予め環状質量体2にラジアルベアリング5を装着すると共に、ハブ1の円盤部12にスラストベアリング6を装着したうえで、プーリ4、カップリングゴム8及びスリーブ7からなる一体成形物であるフレキシブルカップリング部FCの前記スリーブ7を、ハブ1の内周筒部13の外周面に圧入すると共に、記プーリ4のプーリ本体41を、ラジアルベアリング5の外周に組み込む。この組み込み過程では、ハブ1における係合突起14bとプーリ4における係合孔42aの中間部とを、円周方向に対して互いに位置合わせする。
そして、前記内周筒部13の内周面に、スラストカバー9の筒部91を軽く圧入して仮固定することによって、組立が完了する。そして、自動車エンジンのクランクシャフトへの組み込みに際して、不図示のボルトを用いて、ボス部11と共に内向きフランジ93を前記クランクシャフトの軸端に緊結することによって、スラストカバー9の押圧フランジ92が、カップリングゴム8の正面外周部に形成されたダストリップ81に圧接し、これを背面側へ押圧するので、プーリ4が背面側へ付勢されてその内周フランジ部44が、スラストベアリング6に摺動可能に押し付けられる。
この形態によるトルク変動吸収ダンパは、自動車エンジンのクランクシャフトの軸端に、ハブ1のボス部11が装着されることによって、このクランクシャフトと共に回転され、その駆動トルクを、プーリ4のプーリ本体部41に巻き掛けられた不図示のベルトを介して、冷却ファンや、オルタネータ等の補機の回転軸に伝達するものである。
エンジンの駆動に伴ってクランクシャフトに生じる周期的なトルク変動は、スリーブ7とプーリ4の結合筒部43との間で、カップリングゴム8が捩り方向へ剪断変形されることによって、熱エネルギに変換されるので、ベルトへの伝達トルクが平滑化される。また、環状質量体2とダンパゴム3からなるダイナミックダンパ部DDは、クランクシャフトの共振によって捩れ角が最大となる振動数域で、円周方向に共振し、その共振によるトルクは入力振動のトルクと方向が逆になるため、クランクシャフトの捩れ角のピークを有効に低減することができる。
エンジンのクランキング等にフレキシブルカップリング部FCが共振したり、過大トルクが入力されることによって、ハブ1とプーリ4の円周方向相対変位が所定の大きさに達すると、ハブ1側の係合突起14bとプーリ4側の係合孔42aが円周方向に互いに干渉する。そして、係合突起14bと係合孔42aの円周方向クリアランスは、許容されるカップリングゴム8の円周方向歪の大きさを考慮して、適切に設定されているため、カップリングゴム8の過大変形や、それに起因する破損を有効に防止することができる。
ここで、プーリ4の正面円盤部42に開設された係合孔42aは、カップリングゴム8と連続したカバー82によって塞がれているので、正面側から飛来したダスト等が、係合孔42aからラジアルベアリング5及びスラストベアリング6の摺動部へ侵入することはない。また、ラジアルベアリング5の背面側は外部へ開放されているが、プーリ本体41の背面と環状質量体2の大径部2bとの間を外周側へ延びているので、遠心力による振り切り作用が得られ、しかも正面側に開放するものではないので、ダスト等が侵入しにくい。したがって、ラジアルベアリング5及びスラストベアリング6の耐久性を向上することができる。
一方、カップリングゴム8に形成されたダストリップ81は、スラストカバー9の押圧フランジ92と密接されることによって、正面側から、スラストカバー9とカップリングゴム8との間へダストや泥水等が侵入するのを防止するものである。このため、スラストカバー9とカップリングゴム8との間にダスト等が蓄積されることによるカップリングゴム8の作動の悪化が有効に防止される。
また、万一、カップリングゴム8が破損しても、ハブ1側の係合突起14bとプーリ4側の係合孔42aが円周方向に互いに係合することによって、ハブ1からプーリ4への駆動トルクの伝達が継続して行われるので、補機の停止によるエンジンの停止といった事態を回避することができる。
そして、スラストカバー9の押圧フランジ92が、カップリングゴム8の正面外周部に形成されたダストリップ81に圧接すると共に、押圧フランジ92の外径がプーリ4の内周フランジ部44の内径よりも大径であるため、カップリングゴム8が破断されてもプーリ4がハブ1の正面側へ脱落するようなことはない。
また、プーリ4は、その内周フランジ部44が摺動可能に当接されたスラストベアリング6と、カップリングゴム8のダストリップ81が密接されたスラストカバー9の押圧フランジ92との間で、軸方向変位が規制されており、しかも、ダストリップ81は軸方向に圧縮されることによって、その反力で、プーリ4を背面側へ押圧する作用も有する。このため、駆動時におけるプーリ4の軸方向の振れを抑制し、その結果、ベルトの耐久性の低下や、補機の駆動音の増大を抑制することができる。
本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 従来の技術によるトルク変動吸収ダンパの一例を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
符号の説明
1 ハブ
11 ボス部
12 円盤部
12a 凹部
13 内周筒部
14 リム部
14a 凹部
14b 係合突起
2 環状質量体
2a 凸部
3 ダンパゴム
4 プーリ
41 プーリ本体
42 正面円盤部
42a 係合孔
43 結合筒部
44 内周フランジ部
5 ラジアルベアリング
6 スラストベアリング
7 スリーブ
8 カップリングゴム
81 ダストリップ
9 スラストカバー
91 圧入筒部
92 押圧フランジ
DD ダイナミックダンパ部
FC フレキシブルカップリング部

Claims (2)

  1. 円盤部(12)とその軸方向一側に互いに同心的に形成された内周筒部(13)及びリム部(14)とを有するハブ(1)と、前記リム部(14)の外周にダンパゴム(3)を介して環状質量体(2)を連結した構造のダイナミックダンパ部(DD)と、前記ハブ(1)と同心的かつ相対回転可能に配置されたプーリ(4)と、このプーリ(4)に形成され前記リム部(14)の内周に延びる結合筒部(43)を前記ハブ(1)の内周筒部(13)にカップリングゴム(8)を介して連結した構造のフレキシブルカップリング部(FC)を備え、前記円盤部(12)と、この円盤部(12)に沿って前記プーリ(4)に形成された内周フランジ部(44)との間にスラストベアリング(6)が介在され、前記プーリ(4)又はカップリングゴム(8)にダストリップ(81)が設けられ、前記ハブ(1)に、前記ダストリップ(81)に密接されるスラストカバー(9)が取り付けられたことを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
  2. スラストカバー(9)の外径を、プーリ(4)の内周フランジ部(44)の内径よりも大径としたことを特徴とする請求項1に記載のトルク変動吸収ダンパ。
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