JP2011033073A - ダンパ付プーリ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転軸のねじり振動を低減するダンパ部30bが設けられたダンパユニット30と、ダンパ部の外周側に同心状に配置されるプーリ部32a、及び、プーリ部から径方向内側に向けて連続し、かつ、ダンパ部の一方側周を覆うように配置されるカバー部32bを有するプーリユニット32と、カバー部の外方側に周方向に配置され、軸方向の一端側がカバー部の外方側面Soutに固定される環状弾性体34と、環状弾性体の軸方向の他端側に固定され、ダンパユニットとの固定位置が軸方向に調整可能なプレッシャーリング36とを備え、プレッシャーリングとカバー部とによって環状弾性体に軸方向の予備圧縮を付与する。
【選択図】図1
Description
本発明において、スラストベアリングは、ダンパユニット及びプーリユニットとの摺動面を有する。また、スラストベアリングは、ダンパユニット又はプーリユニットのいずれか一方との摺動面を有し、非摺動面がダンパユニット又はプーリユニットの他方に当接して一体的に保持されている。また、スラストベアリングは、ダンパユニット又はプーリユニットのいずれか一方との摺動面を有し、非摺動面が軸方向に圧縮可能な弾性保持部材を介してダンパユニット又はプーリユニットの他方に一体的に保持されている。
ここで、スラストベアリングは、ダンパユニットとの摺動面を有し、プーリユニットに一体的に保持されるように構成してもよいし、或いは、スラストベアリングは、プーリユニットとの摺動面を有し、ダンパユニットに一体的に保持されるように構成してもよい。前者の場合、スラストベアリングは、ダンパユニットの慣性質量体の側面と摺動する。また、後者の場合、スラストベアリングは、プーリユニットのカバー部の内方側面と摺動する。
また、カバー部は、その中心寄りの部位をダンパユニットに接近させるためのクランク部を有し、弾性体は、クランク部よりも中心寄りに設けられている。
なお、弾性体の外周面を保護する保護カバーをカバー部の外方側面に設けてもよい。
また、スラストベアリングの摺動面へのダストの侵入を防止するシール部材を設けてもよい。
図1(a)〜(c)には、本発明の第1の実施形態に係るダンパ付プーリが示されており、ダンパ付プーリは、図示しない回転軸(例えば、クランクシャフト)に取り付け可能に構成され、クランクシャフトのねじり振動を低減するダンパ部30bが設けられたダンパユニット30と、ダンパユニット30と組み付け可能に構成され、ダンパ部30bの外周側に同心状に配置されるプーリ部32a、及び、プーリ部32aから径方向内側に向けて連続し、かつ、ダンパ部30bの一方側周を覆うように配置されるカバー部32bを有するプーリユニット32とを備えている。
ここで、軸方向とは、互いに組み付けられたダンパユニット30とプーリユニット32とが相対変位(相対回転)する際に、クランクシャフトと共に一体的に回転するダンパユニット30の回転中心を中心軸Axとした場合において、その中心軸Axに沿った方向として規定される。
ダンパユニット30は、クランクシャフトに取り付けられて、当該クランクシャフトと共に一体的に回転する環状のハブ30aと、回転中におけるクランクシャフトのねじり振動を低減するためのダンパ部30bとを備えており、ダンパ部30bは、ハブ30aの外周側に沿って周方向に連続して構成されている。なお、クランクシャフトの回転中において、ダンパユニット30は、中心軸Ax回りに同心状に回転する。
なお、本第1の実施形態においては、スラストベアリング52がダンパユニット30との摺動面52aを有し、プーリユニット32に一体的に保持されるものを例示したが、スラストベアリング52は、プーリユニット32との摺動面を有し、ダンパユニット30に一体的に保持される構成であってもよい。
なお、ここでは一例として、スラストベアリング52は、ダンパユニット30との摺動面52aを有し、プーリユニット32に一体的に保持されている場合を想定する。
このため、従来のダンパ付プーリ(例えば、図7に示した特許文献1参照)では必須となるゴムバリの除去処理やその部分の平滑処理といった表面仕上げ加工を施す必要はない。この結果、ダンパ付プーリの製造工程の簡略化を図ることができると共に、製造コストの低減を図ることができる。
上記した第1の実施形態では、スラストベアリング52を、ダンパユニット30(ハブ30a)の円盤部40と摺動するように構成したが、これに代えて、図2(a),(b)に示された本実施形態のダンパ付プーリにおいて、スラストベアリング52は、ダンパユニット30(ダンパ部30b)の慣性質量体48の側面48sと摺動するように構成されている。
本実施形態は、上記した第2の実施形態の改良に係り、ジャーナルベアリング50とスラストベアリング52とを断面略L字状に一体化して構成されている。かかる構成によれば、部品点数を更に削減することができると共に、プーリユニット32をダンパユニット30に組み付ける際、ジャーナルベアリング50とスラストベアリング52とを同時に装着させることができるため、ダンパ付プーリの製造工程の簡略化並びに低コスト化を更に向上させることができる。なお、本実施の形態において、上記した改良以外の他の構成、並びに、作用効果については、上記した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
上記した第1及び第2の実施形態において、スラストベアリング52は、ダンパユニット30との摺動面52aを有し、プーリユニット32に一体的に保持されている場合を例示したが、これに代えて、図3(b)に示された本実施形態のダンパ付プーリにおいて、スラストベアリング52は、プーリユニット32との摺動面52aを有し、ダンパユニット30に一体的に保持されている。
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態のダンパ付プーリは、ダンパユニット30(ハブ30a)の円盤部40及びプーリユニット32のカバー部32bに、それぞれ、開口部30h,32hが貫通形成されている。図面では一例として、ダンパユニット30(ハブ30a)の円盤部40には、同心状に所定間隔(等間隔)で複数の開口部30hが貫通形成されており、一方、プーリユニット32のカバー部32bには、同心状に所定間隔(等間隔)で複数の開口部32hが貫通形成されている。なお、各開口部30h,32hの形状や大きさ、個数や形成位置については、ダンパ付プーリの例えば使用目的や使用環境に応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
図5(a),(b)に示すように、本実施形態のダンパ付プーリは、プーリユニット32のカバー部32bの外方側面Soutに、環状弾性体34の外周面を保護する保護カバー58を設けて構成されている。図面では一例として、保護カバー58は、環状弾性体34の外側縁からクランク部32cに沿って延出し、その延出端側から環状弾性体34の外周面を覆うように突出して構成されている。この場合、保護カバー58は、上記した環状弾性体34と共に一体的に加硫成形することができる。
上記した第1〜第6の実施形態では、スラストベアリング52を弾性保持部材54によって保持する場合を想定して説明したが、弾性保持部材54は、アイソレーションリング20(図7参照)を省略するうえで、必ずしも必要となる構成ではなく省略することが可能である。
一例として図6(a)には、ダンパユニット30とプーリユニット32とを互いに組み付けた状態において、ダンパユニット30(ハブ30a)の円盤部40と、プーリユニット32(カバー部32b)の内方側面Sinとの間に摺動自在に挟持されるスラストベアリング52を備えたダンパ付プーリが例示されている。
また、スラストベアリング52は、ハブ30aの円盤部40とカバー部32bの内方側面Sinとの間に挟持された状態において、その外周が、ダンパ部30bの第1の外側円筒部42aとハブ30aの円盤部40との境界部分(具体的には、第1の外側円筒部42aの内周)に当接した状態に位置決めされるようになっている。
この場合、本変形例に係るスラストベアリング52は、ダンパユニット30又はプーリユニット32のいずれか一方との摺動面52aを有し、非摺動面52bがダンパユニット30又はプーリユニット32の他方に当接して一体的に保持されるようになっている。
この場合、非摺動面52bには、複数の凸部60が周方向に沿って所定間隔(例えば、等間隔)で突設されており、ダンパユニット30には、そのハブ30aの円盤部40に、各凸部60がそれぞれ嵌合可能な複数の凹部62が形成されている。なお、凸部60の大きさ、形状、数については、スラストベアリング52(非摺動面52b)の大きさや形状に応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、凹部62については、凸部60の大きさ、形状、数に応じて設定されるため、ここでは特に限定しない。
30a ハブ
30b ダンパ部
32 プーリユニット
32a プーリ部
32b カバー部
34 環状弾性体
36 プレッシャーリング
Sout カバー部の外方側面
Sin カバー部の内方側面
Claims (11)
- 回転軸に取り付け可能に構成され、前記回転軸のねじり振動を低減するダンパ部が設けられたダンパユニットと、
前記ダンパユニットと組み付け可能に構成され、前記ダンパ部の外周側に同心状に配置されるプーリ部、及び、前記プーリ部から径方向内側に向けて連続し、かつ、前記ダンパ部の一方側周を覆うように配置されるカバー部を有するプーリユニットと、
前記ダンパユニットと前記プーリユニットとの相対変位を許容するスラストベアリングと、
前記カバー部の外方側に周方向に配置され、軸方向の一端側が前記カバー部の外方側面に固定される弾性体と、
前記弾性体の軸方向の他端側に固定され、前記ダンパユニットとの固定位置が軸方向に調整可能なプレッシャーリングとを備え、
前記プレッシャーリングと前記カバー部とによって前記弾性体に軸方向の予備圧縮を付与することを特徴とするダンパ付プーリ。 - 前記スラストベアリングは、前記ダンパユニット及び前記プーリユニットとの摺動面を有することを特徴とする請求項1に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記ダンパユニット又は前記プーリユニットのいずれか一方との摺動面を有し、非摺動面が前記ダンパユニット又は前記プーリユニットの他方に当接して一体的に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記ダンパユニット又は前記プーリユニットのいずれか一方との摺動面を有し、非摺動面が軸方向に圧縮可能な弾性保持部材を介して前記ダンパユニット又は前記プーリユニットの他方に一体的に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記ダンパユニットとの摺動面を有し、前記プーリユニットに一体的に保持されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記プーリユニットとの摺動面を有し、前記ダンパユニットに一体的に保持されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記ダンパユニットの慣性質量体の側面と摺動することを特徴とする請求項5に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングは、前記プーリユニットの前記カバー部の内方側面と摺動することを特徴とする請求項6に記載のダンパ付プーリ。
- 前記カバー部は、その中心寄りの部位を前記ダンパユニットに接近させるためのクランク部を有し、前記弾性体は、前記クランク部よりも中心寄りに設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のダンパ付プーリ。
- 前記弾性体の外周面を保護する保護カバーを前記カバー部の外方側面に設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載のダンパ付プーリ。
- 前記スラストベアリングの摺動面へのダストの侵入を防止するシール部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載のダンパ付プーリ。
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