JP2000320613A - トルク変動吸収ダンパ - Google Patents

トルク変動吸収ダンパ

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JP2000320613A
JP2000320613A JP11133600A JP13360099A JP2000320613A JP 2000320613 A JP2000320613 A JP 2000320613A JP 11133600 A JP11133600 A JP 11133600A JP 13360099 A JP13360099 A JP 13360099A JP 2000320613 A JP2000320613 A JP 2000320613A
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coupling
rubber
hub
damper
sleeve
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JP11133600A
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Masaya Omoto
真哉 尾本
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Nok Vibracoustic Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

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  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパゴム22やカップリングゴム51の耐
久性に優れ、かつ騒音を抑制することのできるトルク変
動吸収ダンパを提供する。 【解決手段】 ハブ1にダンパゴム22を介して環状マ
ス21を円周方向相対変位可能に連結した動的吸振部2
と、環状マス21の外周側にベアリング3を介して配置
されたプーリ本体4の正面側と環状マス21の正面側と
をカップリングゴム51を介して弾性的に連結したカッ
プリング部5とを備え、ダンパゴム22がハブ1又は環
状マス21に圧入されたスリーブ6を介して径方向に予
圧縮される。ダンパゴム22は、ハブ1とその外周側に
配置されて環状マス21が圧入嵌着されたスリーブ6の
基部61との対向周面間に加硫接着され、カップリング
ゴム51は、プーリ本体4と環状マス21の内周から正
面側に突出したスリーブ6のカップリング装着部62と
の対向周面間に加硫接着され、円周方向に連続した屈曲
部51を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等におけ
る駆動軸から他の回転機器への伝達トルクの変動を吸収
するトルク変動吸収ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンからの駆動力の一部
は、クランクシャフトの先端に設けられたプーリから無
端ベルトを介して例えばオルタネータやウォーターポン
プ、コンプレッサ等の各種補器に与えられるが、クラン
クシャフトはエンジンの各行程によるトルク変動を伴っ
て回転されるので、前記プーリにはトルク変動を吸収し
て伝達トルクの平滑化を図るためのトルク変動吸収ダン
パが設けられる。
【0003】この種のトルク変動吸収ダンパは、基本的
にはクランクシャフトの軸端に取り付けたハブと、その
外周にベアリングを介して円周方向相対変位可能な状態
に配置されたプーリ本体を、カップリングゴムを介して
弾性的に連結した構造のカップリング部と、前記ハブ
に、エラストマ部材を介して環状マスを弾性的に連結し
た構造の動的吸振部とからなる。すなわち前記カップリ
ング部は、カップリングゴムがハブとプーリ本体との間
で捩り変形を受けることによって伝達トルクの変動を吸
収し、前記動的吸振部は、所定の振動数域においてクラ
ンクシャフトの捩り振動と異なる位相で共振することに
よって、クランクシャフトの捩り振動を低減するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のトルク変動吸
収ダンパにおいて、カップリング部の捩り方向固有振動
数は、プーリの慣性質量が大きいことに加えて、カップ
リングゴムがダンパゴムよりばね定数が低いため、動的
吸振部の捩り方向固有振動数に比較してかなり低いもの
となっており、例えばアイドル回転時におけるクランク
シャフトのトルク変動の周波数以下の領域にあるため、
エンジン始動時に、アイドリングに至る過程でカップリ
ング部が共振する。したがって、カップリングゴムが過
大な捩り変形を受けることにより耐久性が低下したり、
これを防止するためにハブに対するプーリ本体の捩り変
位量をストッパによって制限した場合は、ストッパ同士
の干渉によって騒音を発生し、この騒音が正面側へ放射
されるといった問題が指摘される。
【0005】また、動的吸振部におけるダンパゴムも、
共振時に繰り返し捩り変形を受けることによる過大な引
張応力や、この捩り変形等に伴って発生する熱が蓄積さ
れることによって、耐久性が早期に損なわれるおそれが
ある。
【0006】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、ダン
パゴムやカップリングゴムの耐久性に優れ、かつ騒音の
放射を抑制することのできるトルク変動吸収ダンパを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係るトルク変
動吸収ダンパは、軸端に取り付けられるハブにダンパゴ
ムを介して環状マスを円周方向相対変位可能な状態に連
結した構造の動的吸振部と、前記ハブ又は前記動的吸振
部の外周側にベアリングを介して円周方向相対変位可能
な状態に配置されたプーリ本体の正面側と前記ハブ又は
環状マスの正面側とをカップリングゴムを介して弾性的
に連結してなるカップリング部とを備え、前記ダンパゴ
ムが前記ハブ又は環状マスに圧入されたスリーブを介し
て径方向に予圧縮されたものである。そしてこの構成に
よって、前記ダンパゴムには引張応力を生じにくくな
り、しかも正面側への騒音の放射が、前記カップリング
ゴムによって抑制される。
【0008】なお、ここでいう「正面側」とは、軸端が
向いた方向のことである。
【0009】本発明において付加される好ましい構成と
しては、環状マスを、薄肉で蛇行した断面形状とする。
これによって放熱面積が増大し、ダンパゴムの温度上昇
が有効に抑えられる。
【0010】本発明において付加される他の好ましい構
成としては、カップリングゴムが円周方向に連続した屈
曲部を有する。これによってカップリングゴムの捩り変
位の許容量が大きくなり、放熱面積も増大する。
【0011】本発明において付加される他の好ましい構
成としては、ダンパゴムが、ハブとその外周側に配置さ
れて環状マスと圧入嵌着されたスリーブの基部との対向
周面間に加硫接着され、カップリングゴムがプーリ本体
と前記環状マスの内周から正面側に突出した前記スリー
ブのカップリング装着部との対向周面間に加硫接着され
る。このため、ダンパゴムとカップリングゴムを別々に
加硫成形する必要がなく、部品数や工数を削減できる。
【0012】本発明において付加される他の好ましい構
成としては、スリーブの基部とカップリング装着部との
間にこのカップリング装着部側が大径となるように円周
方向に連続した段差部を有する。この段差部は、環状マ
スに対する軸方向の位置決め機能のほか、環状マスの圧
入による前記基部の変形がカップリングゴムと接着され
た前記カップリング装着部に及ばないようにする補強作
用を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るトルク変動
吸収ダンパの第一実施形態を、その軸心Oを通る平面で
切断して示す断面図である。すなわち、この実施形態に
おいて、参照符号1はエンジンのクランクシャフト(図
示省略)の軸端に取り付けられるハブである。このハブ
1は、金属板のプレス成形により製作したものであっ
て、中央に前記クランクシャフトへの取付部である軸孔
11a及びその外周に固定用孔11bが開設された円盤
部11と、その外周から正面側(エンジンと反対側)へ
延びる円筒状のリム部12と、更にこのリム部12の正
面側の端部から外径方向へ屈曲した外周鍔部13とを有
する。
【0014】ハブ1のリム部12の内周には動的吸振部
2が設けられている。この動的吸振部2は、前記リム部
12の内周側に同心的に離間配置された鋼材等からなる
環状マス21と、前記リム部12の内周面に圧入嵌着さ
れたスリーブ6との対向周面間に環状のダンパゴム22
を一体的に加硫接着してなるものであって、その捩り方
向固有振動数は、環状マス21の慣性質量とダンパゴム
22のばね定数によって、前記クランクシャフトの捩れ
角が最大となる所定の振動数域に同調されている。ま
た、前記環状マス21の内周部には、正面側へ延びると
共に円周方向へ連続したカップリング装着部21aが形
成されている。
【0015】ハブ1における円盤部11における動的吸
振部2のダンパゴム22と対応する位置にはエンジン側
へ屈曲した段差部11cが設けられ、この段差部11c
には、所定の位相間隔で複数の通気孔11dが開設され
ている。
【0016】一方、ハブ1のリム部12の外周には、ベ
アリング3を介してプーリ本体4が円周方向相対変位可
能な状態に配置されている。前記ベアリング3は例えば
低摩擦係数の合成樹脂材からなるものであって、前記リ
ム部12の外周面に密接されたラジアルベアリング部3
1と、その正面側の端部から外周側へ屈曲形成されたス
ラストベアリング部32とを有する断面略L字形を呈す
る。またプーリ本体4は、前記ベアリング3に嵌合され
た被支持部41と、その外周部から正面側へ延びるカッ
プリング装着部42を有し、外周面にV溝43及びポリ
V溝44が形成されている。
【0017】動的吸振部2における環状マス21のカッ
プリング装着部21aと、これに径方向に対向するプー
リ本体4のカップリング装着部42との間には、カップ
リング部5が介在されている。このカップリング部5
は、前記環状マス21のカップリング装着部21aの外
周面に圧入された内周スリーブ52と、プーリ本体4の
カップリング装着部42の内周面に圧入された外周スリ
ーブ53との間にカップリングゴム51が一体的に加硫
接着された構造を有し、これによって、前記環状マス2
1とプーリ本体4は互いに弾性的に連結されている。
【0018】ハブ1における外周鍔部13の外周縁に
は、所定の位相間隔で複数の突起部14が形成される一
方、プーリ本体4における被支持部41とカップリング
装着部42の間の内周段差部には、前記突起部14と対
応する位相間隔で複数の凹部45が形成されており、こ
の突起部14と凹部45が円周方向に適当な隙間をもっ
て互いに遊嵌されることにより、前記ハブ1とプーリ本
体4の相対的な捩り変位量が制限されている。
【0019】上述の構成を備える第一実施形態のトルク
変動吸収ダンパは、ハブ1がエンジンのクランクシャフ
トの軸端に装着されることによって、このクランクシャ
フトと共に回転される。プーリ本体4のV溝43及びポ
リV溝44には、例えばオルタネータ等の補器の回転軸
に回転トルクを伝達するためのVベルト(図示省略)が
掛けられる。すなわちクランクシャフトのトルクは、ハ
ブ1から、カップリング部5を介してプーリ本体4へ伝
達され、さらにこのプーリ本体4から前記Vベルトを介
して前記補器の回転軸のプーリに与えられる。
【0020】自動車等のエンジンの駆動は、吸気、圧
縮、爆発(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行
われ、ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運
動に変換しているため、このクランクシャフトには、回
転に伴って周期的なトルク変動(捩り振動)を生じ、そ
の捩れ角はある一定の回転数域において最大となる。そ
して上記第一実施形態のトルク変動吸収ダンパは、前記
クランクシャフトと共に一定方向へ回転しながら、動的
吸振部2が、ハブ1を介して入力される捩り振動の捩れ
角が最大となる回転数域で共振し、その共振によるトル
クは入力振動のトルクと方向が反対であるため、クラン
クシャフトの捩れ角のピークを有効に低減することがで
きる。
【0021】動的吸振部2のダンパゴム22は、繰り返
し捩り変形を受けることによる内部摩擦によって発熱す
る。しかし、ハブ1における円盤部11の段差部11c
に開設された通気孔11dは、回転によって外周方向へ
のポンピング作用を有するので、図1に太矢印で示され
るように、当該トルク変動吸収ダンパの正面側から冷涼
な空気CAが環状マス21の内周からダンパゴム22の
背面側を通って前記通気孔11dから排出され、このよ
うな空気流によって、ダンパゴム22の発熱による温度
上昇が有効に抑えられる。
【0022】ベアリング3は、プーリ本体4がVベルト
の張力によって偏心することがないように、ラジアルベ
アリング部31が前記プーリ本体4をハブ1に対して捩
り変位自在に同心支持し、スラストベアリング部32が
プーリ本体4の軸方向の挙動を規制(抜け止め)するも
のである。そして、ハブ1とプーリ本体4が互いに捩り
変位されると、ベアリング3が摺動することによって運
動エネルギの一部が摩擦熱に変換されるので、これによ
る振動減衰効果(クーロン減衰)も得ることができる。
【0023】カップリングゴム51とプーリ本体4で構
成される振動系の捩り方向固有振動数は、当該トルク変
動吸収ダンパにおける最も外周側に位置する前記プーリ
本体5の慣性質量が大きいことや、カップリングゴム5
1がダンパゴム22よりばね定数が低いことなどから、
動的吸振部2の捩り方向固有振動数に比較して低いもの
となっており、例えばアイドル回転時におけるクランク
シャフトのトルク変動の周波数以下の領域にある。この
ため、エンジン始動時にアイドリングに至る過程で、ク
ランクシャフトのトルク変動の周波数がカップリング部
5の捩り方向固有振動数域を通過する時に、共振によっ
てハブ1に対するプーリ本体4の捩り変位量が大きくな
るが、その捩り変位量はハブ1の突起部14とプーリ本
体4の凹部45により制限されるので、カップリングゴ
ム51の過大な捩り変形が防止される。
【0024】カップリングゴム51は、ハブ1における
外周鍔部13の正面側を、動的吸振部2の環状マス21
とプーリ本体4との間で覆うように配置されているの
で、ハブ1に対するプーリ本体4の捩り変位量が増大し
た時に突起部14と凹部45が互いに干渉することによ
る干渉音等の放射が有効に低減される。
【0025】また、上記第一実施形態のトルク変動吸収
ダンパの製造において、動的吸振部2は、スリーブ6と
環状マス21との間にダンパゴム22を加硫成形及び加
硫接着した一体成形品としてから、前記スリーブ6をハ
ブ1のリム部12の内周面に適当な締め代をもって圧入
している。このため、圧入によって縮径変形を受けるス
リーブ6を介してダンパゴム22に径方向の予圧縮が与
えられることになり、この予圧縮は、ダンパゴム22に
加硫成形後の体積収縮によって生じる残留引張応力を解
消するので、その繰り返し変形に対する耐久性が向上す
る。
【0026】同様に、カップリング部5は、内周スリー
ブ52と外周スリーブ53との間にカップリングゴム5
1を加硫成形及び加硫接着した一体成形品としてから、
前記スリーブ52,53を互いに径方向に対向する環状
マス21のカップリング装着部21aの外周面及びプー
リ本体4のカップリング装着部42の内周面に適当な締
め代をもって圧入している。このため、圧入によって拡
径変形を受ける内周スリーブ52及び縮径変形を受ける
外周スリーブ53を介して、カップリングゴム51に径
方向の予圧縮が与えられることになり、この予圧縮は、
カップリングゴム51に加硫成形後の体積収縮によって
生じる残留引張応力を解消するので、その繰り返し変形
に対する耐久性が向上する。
【0027】次に図2は、本発明に係るトルク変動吸収
ダンパの第二実施形態を、その軸心Oを通る平面で切断
して示す断面図である。すなわち、この第二実施形態に
おいて、ハブ1は、内周にクランクシャフトへの取付部
である軸孔15aを有するボス部15と、その正面側の
端部から外周側へ延びる径方向部16と、更にこの径方
向部16の外周端部から正面側へ延びるリム部17とを
有する。
【0028】動的吸振部2は、ハブ1のリム部17の外
周に設けられている。すなわちこの動的吸振部2は、ダ
ンパゴム22が、前記リム部17とその外周側に同心配
置したスリーブ6との対向周面間に加硫接着されてお
り、環状マス21が前記スリーブ6におけるエンジン側
寄りの外周面に圧入嵌着されている。また前記環状マス
21は、スリーブ6との圧入嵌着部である内周筒状部2
1bと、この内周筒状部21bの正面側の端部から外周
へ延びる径方向壁面部21cと、この径方向壁面部21
cの外周に円筒状に形成されたリム部21dと、更にこ
のリム部21dにおけるエンジン側の端部から外周側へ
屈曲した外周鍔部21eからなる。
【0029】プーリ本体4は、動的吸振部2の環状マス
21におけるリム部21dの外周にベアリング3を介し
て円周方向相対変位可能な状態に配置されている。前記
ベアリング3は第一実施形態と同様のものであって、前
記リム部21dの外周面に密接されたラジアルベアリン
グ部31と、その背面側の端部から外周側へ屈曲形成さ
れ前記環状マス21における外周鍔部21eに接触され
るスラストベアリング部32とを有する断面略L字形を
呈する。またプーリ本体4は、前記ベアリング3に嵌合
された被支持部41と、その外周部から正面側へ延びる
カップリング装着部42を有し、このカップリング装着
部42の外周面にポリV溝44が形成されている。
【0030】カップリング部5は、プーリ本体4のカッ
プリング装着部42と、これに径方向に対向するスリー
ブ6の正面寄り部分の外周面との間にカップリングゴム
51が一体的に加硫接着された構造を有する。このた
め、環状マス21とプーリ本体4は、前記スリーブ6及
びカップリング部5(カップリングゴム51)を介して
互いに弾性的に連結されている。また、前記カップリン
グゴム51は、その外周部51aが内周部51bよりも
相対的に正面側に偏在するように傾斜した断面形状を呈
する。
【0031】なお、環状マス21とプーリ本体4との相
対的な捩り変位量は、双方に適当な位相間隔で形成され
互いに隙間をもって遊嵌されるストッパ機構(図示省
略)によって制限されている。
【0032】上述の構成を備える第二実施形態のトルク
変動吸収ダンパは、動的吸振部2による制振や、カップ
リング部5における伝達トルクの変動の吸収等、基本的
な機能は第一実施形態と同様である。
【0033】動的吸振部2のダンパゴム22は、先に説
明したように、繰り返し捩り変形を受けることにより発
熱するが、このダンパゴム22の内周に接着されたハブ
1のリム部17は、その内周面が正面側に開放された空
間S1に面しており、しかも、ベアリング3の摺動によ
る発熱部が環状マス21の径方向壁面部21cを介して
ダンパゴム22側と分離しているので、このダンパゴム
22の温度上昇が有効に抑えられる。
【0034】上記第二実施形態のトルク変動吸収ダンパ
の製造においては、ハブ1のリム部17と、その外周側
に配置したスリーブ6との間へのダンパゴム22の加硫
接着と、前記スリーブ6における正面寄りの部分とその
外周側に配置したプーリ本体4のカップリング装着部4
2との間へのカップリングゴム51の加硫成形及び加硫
接着を同時に行うことができる。そして、これらハブ
1、スリーブ6、ダンパゴム22、プーリ本体4、及び
カップリングゴム51からなる一体成形品に、環状マス
21及びベアリング3を組み込むだけで良いため、製造
工程が著しく削減され、製造コストを低減することがで
きる。
【0035】しかも前記環状マス21は、スリーブ6に
おけるエンジン寄りの部分の外周面に適当な締め代をも
って圧入されるため、圧入によって縮径変形されるスリ
ーブ6を介してダンパゴム22に径方向の予圧縮が与え
られ、ダンパゴム22の加硫成形後の体積収縮による残
留引張応力を解消するので、その繰り返し変形に対する
耐久性が向上する。
【0036】また、スリーブ6と、これに径方向に対向
するハブ1のリム部17は、環状マス21の内周筒状部
21bの圧入幅と、カップリングゴム51の内周部51
bの幅との和以上の軸方向長さを有する。そして、ダン
パゴム22は、前記スリーブ6とリム部17との対向周
面全域に加硫接着されているので、接着強度が大きくな
り、したがって、環状マス21に比較的大きな慣性質量
を与えて、共振時の大きな制振トルクを得ることができ
る。
【0037】また、カップリングゴム51は、図示の形
状よりも更に傾斜した断面形状に加硫成形される。この
ため、成形後の収縮によって、プーリ本体4が相対的に
後方へ軸方向変位し、これによってカップリングゴム5
1の残留引張応力が有効に吸収される。
【0038】次に図3は、本発明に係るトルク変動吸収
ダンパの第三実施形態を、その軸心Oを通る平面で切断
して示す断面図である。この第三実施形態において、上
述の第二実施形態と異なる点を説明すると、スリーブ6
は、外周面に動的吸振部2の環状マス21が圧入嵌着さ
れると共に内周面にダンパゴム22が加硫接着された基
部61と、この基部61から円周方向に連続した段差部
63を介して僅かに大径に形成された正面側のカップリ
ング装着部62からなる。
【0039】動的吸振部2の環状マス21は、スリーブ
6における基部61の外周面に圧入嵌着された内周筒状
部21bと、この内周筒状部21bの正面側の端部から
外周へ延びる径方向壁面部21cと、この径方向壁面部
21cの外周に円筒状に形成されたリム部21dと、更
にこのリム部21dにおけるエンジン側の端部から外周
側へ屈曲した外周鍔部21eからなる。すなわち複数箇
所で蛇行しつつ長く延びる断面形状とすることによっ
て、所要の慣性質量を確保し、肉厚を比較的小さくして
ある。
【0040】また、環状マス21を上述のような蛇行し
た薄肉の断面形状とすることによって、その放熱面積が
大きくなり、前記内周筒状部21b、径方向壁面部21
c及びリム部21dの間には開放された空間S2が形成
される。
【0041】カップリング部5は、カップリングゴム5
1の外周部51aがプーリ本体4のカップリング装着部
42における被支持部41寄りの部分からこの被支持部
41との間の径方向段差面46にかけての位置に加硫接
着されていて、その近傍は、円周方向に連続したR状の
屈曲部51cとなっており、内周部51bがスリーブ6
におけるカップリング装着部62の外周面に加硫接着さ
れている。
【0042】プーリ本体4のカップリング装着部42の
内周面には、カップリングゴム51から延長形成された
ゴム膜51dが被着されており、スリーブ6のカップリ
ング装着部62の内周面は、ダンパゴム22から延長形
成されたゴム膜22aが被着されている。
【0043】環状マス21における外周鍔部21eの外
周縁には、所定の位相間隔で複数の突起部21fが形成
される一方、プーリ本体4におけるエンジン側の端部に
は、前記突起部21fと対応する位相間隔で複数の凹部
47が形成されており、この突起部21fと凹部47が
円周方向に適当な隙間をもって互いに遊嵌されることに
より、前記環状マス21とプーリ本体4の相対的な捩り
変位量が制限されている。
【0044】上述の構成を備える第三実施形態のトルク
変動吸収ダンパは、動的吸振部2による制振や、カップ
リング部5における伝達トルクの変動の吸収等、基本的
な機能は第一及び第二実施形態と同様である。
【0045】ダンパゴム22の内周に接着されたハブ1
のリム部17の内周面は、開放された空間S1に面して
おり、ダンパゴム22の外周側にスリーブ6を介して連
結された環状マス21は、全体として薄肉で、細長く屈
曲した断面形状とすることによって大きな放熱面積が確
保されており、かつスリーブ6の基部61との圧入嵌着
部である内周筒状部21bは、その外周面が開放された
空間S2に面しているので、放熱が効率良く行われる。
しかも、ベアリング3の摺動による発熱部が環状マス2
1の径方向壁面部21cを介してダンパゴム22側と分
離しているので、このダンパゴム22の温度上昇が有効
に抑えられる。
【0046】この第三実施形態においても、ハブ1、ス
リーブ6、ダンパゴム22、プーリ本体4、及びカップ
リングゴム51が一体の加硫成形品を構成しているの
で、第二実施形態と同様の工程で製造でき、製造コスト
を低減することができる。また、環状マス21をスリー
ブ6の基部61の外周面に適当な締め代をもって圧入す
ることによって、縮径変形される前記基部61を介して
ダンパゴム22が予圧縮されるので、成形収縮による引
張応力が解消される。また、円周方向に連続した段差部
63の存在によって、前記圧入による基部61の歪はカ
ップリング装着部62に殆ど伝達されないので、カップ
リングゴム51の倒れ等を来さない。
【0047】カップリングゴム51は、環状マス21と
プーリ本体4の相対的な捩り変位を制限する突起部21
fと凹部47との干渉音が正面側へ放射されるのを抑制
する機能を有する。しかも、前記カップリングゴム51
から延びるゴム膜51cはVベルトとの摺擦によるプー
リ本体4からの放射音を抑制し、ダンパゴム22から延
びるゴム膜22aはスリーブ6のカップリング装着部6
2からの放射音を抑制する作用を有する。
【0048】また、カップリングゴム51は、その外周
部51aが湾曲した形状となっているので、成形収縮に
よる引張応力は生じない。しかも、このような湾曲形状
とすることによって、カップリングゴム51の剛性(ば
ね定数)が低くなると共に、捩り変形を受けた時の単位
体積当たりの歪が小さくなり、更にはこのカップリング
ゴム51の放熱面積が増大するので、耐久性を向上する
ことができる。
【0049】図4は、本発明に係るトルク変動吸収ダン
パの第四実施形態を示すもので、カップリングゴム51
を軸方向へ反復的に屈曲したベローズ状に形成したほか
は、上述の第三実施形態とほぼ同様の構成となってい
る。すなわち、カップリングゴム51を、複数のU字形
屈曲部51cを有するベローズ状に形成したことによっ
て、その剛性(ばね定数)が著しく低くなると共に、捩
り変形を受けた時の単位体積当たりの歪が小さくなり、
更にはこのカップリングゴム51の放熱面積が増大する
ので、耐久性を一層向上することができる。
【0050】なお、本発明は上述した各実施形態の構成
に限定されるものではなく、例えばハブ1、環状マス2
1、プーリ本体4等の各部の形状は、使用条件等に応じ
て種々の設計変更が可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るトルク変動吸収ダンパによ
れば、ダンパゴムが予圧縮されていること、及び効果的
に放熱されることによって、その耐久性が向上し、しか
もカップリングゴムが正面側に配置されたことによっ
て、放射音を有効に低減することができる。また、カッ
プリングゴムは、屈曲部を有することによってその耐久
性を向上させることができる。また、ダンパゴムとカッ
プリングゴムは、スリーブを介して一体的な加硫成形体
を構成することによって、部品数や工数を減少させて製
造コストを低減することができる。更に、ダンパゴムと
カップリングゴムが共通のスリーブに設けられた場合、
このスリーブに段差部を形成することによって、環状マ
スの圧入によるスリーブの変形がカップリングゴムに悪
影響を及ばないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい
第一実施形態を軸心Oを通る平面で切断して示す断面図
である。
【図2】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい
第二実施形態を軸心Oを通る平面で切断して示す断面図
である。
【図3】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい
第三実施形態を軸心Oを通る平面で切断して示す断面図
である。
【図4】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい
第四実施形態を軸心Oを通る平面で切断して示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ハブ 11 円盤部 11a,15a 軸孔 11c,63 段差部 11d 通気孔 12,17,21d リム部 13,21e 外周鍔部 14,21f 突起部 15 ボス部 16 径方向部 2 動的吸振部 21 環状マス 21a,42,62 カップリング装着部 21b 内周筒状部 21c 径方向壁面部 22 ダンパゴム 22a,51d ゴム膜 3 ベアリング 31 ラジアルベアリング部 32 スラストベアリング部 4 プーリ本体 41 被支持部 43 V溝 44 ポリV溝 45,47 凹部 5 カップリング部 51 カップリングゴム 51c 屈曲部 52 内周スリーブ 53 外周スリーブ 6 スリーブ 61 基部 62 カップリング装着部 63 段差部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端に取り付けられるハブ(1)にダン
    パゴム(22)を介して環状マス(21)を円周方向相
    対変位可能な状態に連結した構造の動的吸振部(2)
    と、 前記ハブ(1)又は前記動的吸振部(2)の外周側にベ
    アリング(3)を介して円周方向相対変位可能な状態に
    配置されたプーリ本体(4)の正面側と前記ハブ(1)
    又は環状マス(21)の正面側とをカップリングゴム
    (51)を介して弾性的に連結してなるカップリング部
    (5)とを備え、 前記ダンパゴム(22)が前記ハブ(1)又は環状マス
    (21)に圧入されたスリーブ(6)を介して径方向に
    予圧縮されたことを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 環状マス(21)を、薄肉で蛇行した断面形状に形成し
    たことを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 カップリングゴム(51)が円周方向に連続した屈曲部
    (51c)を有することを特徴とするトルク変動吸収ダ
    ンパ。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、 ダンパゴム(22)が、ハブ(1)とその外周側に配置
    されて環状マス(21)と圧入嵌着されたスリーブ
    (6)の基部(61)との対向周面間に加硫接着され、 カップリングゴム(51)が、プーリ本体(4)と前記
    環状マス(21)の内周から正面側に突出した前記スリ
    ーブ(6)のカップリング装着部(62)との対向周面
    間に加硫接着されたことを特徴とするトルク変動吸収ダ
    ンパ。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、 スリーブ(6)の基部(61)とカップリング装着部
    (62)との間にこのカップリング装着部(62)側が
    大径となるように円周方向に連続した段差部(63)を
    有することを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
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