JP2005277370A - 光増幅性導波路、光増幅モジュールおよび光通信システム - Google Patents

光増幅性導波路、光増幅モジュールおよび光通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 Cバンド以短の波長域で平坦な利得を有することができる光増幅性導波路等を提供する。
【解決手段】 光増幅モジュール1は、入力コネクタ11に入力した波長域1490nm〜1530nmの範囲内の波長の信号光を光増幅して出力コネクタ12から出力するものであり、入力コネクタ11から出力コネクタ12へ至る信号光伝搬経路上に、光アイソレータ21、WDMカプラ31、Er添加光ファイバ(EDF)50、WDMカプラ32および光アイソレータ22を順に備え、さらに、WDMカプラ31に接続された励起光源41、および、WDMカプラ32に接続された励起光源42、をも備えている。EDF50は、誘導放出断面積および吸収断面積のうち少なくとも何れか一方が波長1.53μm帯ピークより短波長側で極大を示す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光を増幅し得る光増幅性ファイバ、このような光増幅性ファイバを含む光増幅モジュール、および、このような光増幅モジュールを含む光通信システムに関するものである。
近年の光通信システムのブロードバンド化に伴い、信号光を光増幅する光増幅器においても、従来のEr元素添加光ファイバを用いたEDFA(Erbium-Doped Fiber Amplifier)で増幅し得たCバンド(1530nm〜1565nm)およびLバンド(1570nm〜1600nm程度)に加えて、他の波長域での光増幅動作が求められている。殊に最近では、Tm元素添加光ファイバを用いたTDFA(Thulium-Doped Fiber Amplifier)によるSバンド(1460nm〜1510nm)の信号光を光増幅する技術の開発が急速に進みつつある。
しかし、TDFAは、ホストガラスをフッ化物ガラス等の低フォノンエネルギーガラスとする必要がある為に、信頼性上不安があり、未だにフッ化物ガラスを商用化した事例は無い。また、TDFAは、上限波長として1510nm程度までしか利得が得られない。したがって、従来のEDFAおよびTDFAそれぞれがカバーする光増幅帯域の間には帯域幅20nm程度の空白の波長域ができてしまい、光ファイバの低ロス波長域の使用効率が悪化する。また、TDFAは、動的挙動が極めて複雑で、EDFAとは異なる制御方式が必要である。
一方で、特許文献1および非特許文献1に記載されているように、石英系Al共添加のEr元素添加光ファイバ(EDF: Erbium-Doped Fiber)の反転分布を高めて、波長帯域1490nm〜1520nm付近で光増幅を行う方式も提案されている。
特開2001−313433号公報 E. Ishikawa, et al., "Novel 1500nm-band EDFA with discrete Raman amplifier", ECOC2001, Postdeadline papers, pp.48-49
しかし、非特許文献1に記載されているとおり、波長帯域1490nm〜1520nm付近では、石英系Al共添加EDFの正の利得傾斜が顕著で、本文献中では光フィルタを用いて利得等化を行っているにも拘わらず、相対利得偏差が56%もあり、単独では利得平坦を実現できないことから、ラマンアンプの併用を余儀なくされている。然るに、ラマン増幅器は、希土類元素添加光増幅器と比較し、励起効率が低い、ファイバ長として数kmも必要であるため大型化する、ラマン増幅器では光ファイバ中の非線形現象や二重レーリ散乱による伝送品質の劣化が懸念される、等の欠点を有している。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、Cバンド以短の波長域で平坦な利得を有することができる光増幅性導波路、光増幅モジュールおよび光通信システムを提供することを目的とする。
本発明に係る光増幅性導波路は、シリカガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、光増幅性導波路の誘導放出断面積および吸収断面積の少なくとも一方は、波長1.53μm帯のピークより短波長側で極大値をもつことを特徴とする。このような特徴を有する光増幅性導波路は、Cバンド以短の波長域で平坦な利得を有することができる。また、この光増幅性導波路は、石英ガラスを主成分とするものであるから、信頼性が高く、Erや他の元素を添加する際の制御が容易である。
光導波領域の少なくとも一部は、リン元素を有することが好ましい。この場合には、波長1.49μm付近に誘導放出断面積および吸収断面積の少なくとも一方がピークを有することができ、Cバンド以短の波長域で利得を実現する上で好都合である。
光増幅性導波路の単位長さ当たりの非飽和吸収のピーク値に対する単位長さ当たりの非飽和利得のピーク値の比は、0.8以上であることが好ましい。この場合には、Cバンド以短の波長域で吸収から増幅への変化を低励起光パワーで実現することができる。
光導波領域の少なくとも一部は、3価の正イオンとなる元素の酸化物を有することが好ましい。この場合には、Erイオンのクラスタリングが防止されて、濃度消光が低減される。また、この為には、酸化物は、酸化アルミニウムであることが好ましく、また、酸化アルミニウムを構成するアルミニウム元素の光導波路領域における平均濃度は、0.75重量%以下であることが好ましい。また、上記リン元素の濃度に対する上記アルミ元素の濃度の比率は、0.17以下であることが好ましい。これらの場合には、濃度消光が低減され、且つ、Cバンド以短の波長域で利得が高くなる。また、酸化物は、酸化イッテルビウムであることも好ましく、この場合には、励起光の吸収断面積が高い。また、本発明に係る光増幅性導波路は光ファイバであるのが好適であり、この場合には、長尺化が容易で、吸収条長積を容易に大きくすることができる。
本発明に係る光増幅性導波路は、リン酸塩ガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、光増幅性導波路の誘導放出断面積および吸収断面積の少なくとも一方は、波長1.53μm帯ピークより短波長側で極大値をとることを特徴とする。このような特徴を有する光増幅性導波路は、Cバンド以短の波長域で平坦な利得を有することができる。また、この光増幅性導波路は、リン酸塩ガラスを主成分とするものであるから、P添加濃度を高めることができ点や、濃度消光が起こり難い点で、好都合である。
本発明に係る光増幅性導波路は、光ファイバであるのも好ましく、この場合には、長尺化が容易で、吸収条長積を容易に大きくすることができる。
また、本発明に係る光増幅性導波路は、平面光導波路であるのも好ましく、この場合には、集積化による小型化や低損失化を図ることができる。
反転分布の変化に起因する利得の変化量のスペクトルが、所定の波長域で、少なくとも一つの極小値をとるのが好ましい。この場合には、動的利得変動を低減することができる。
本発明に係る光増幅性導波路は、シリカガラスまたはリン酸塩ガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、波長域1470〜1530nmに含まれる25nm以上の波長範囲において、平均利得で規格化された反転分布に起因する利得スペクトルの変化量は、±0.25dBの範囲内であることを特徴とする。また、上記変化量は±0.1の範囲内であるのが好ましい。
本発明に係る光増幅モジュールは、信号光の入力端子、信号光の出力端子、および、上記の本発明に係る光増幅性導波路からなる光増幅モジュールであって、入力端子に入力した波長域1490nm〜1530nm内の波長の信号光を光増幅して出力端子から出力することを特徴とする。また、光増幅性導波路へ供給される励起光の波長は、波長域979nm〜981nm内にあるのが好ましい。
光増幅性導波路の中途に挿入され、1.53μm帯ASEピーク波長における消光比が46dB以上であるASE除去フィルタをさらに有するのが好ましい。
信号光の波長範囲において、平均利得で規格化された反転分布に起因する利得スペクトルの変化量は、±0.25dBの範囲内であるのが好ましく、±0.1の範囲内であれば更に好ましい。
信号光の波長範囲の少なくとも一部が1488〜1518nmと重複することが好ましく、この場合には、動的利得変動を最小とすることができる。
本発明に係る平面光導波路デバイスは、基板上に平面光導波路である光増幅性導波路を有することを特徴とする。
本発明に係る光増幅モジュールは、信号光の入力端子、信号光の出力端子、および、上記の本発明に係る光増幅性導波路からなる光増幅モジュールであって、信号光の波長範囲の少なくとも一部が1488〜1518nmと重複することを特徴とする。また、基板の側面の折り返し位置で折り返す折り返し導波路と、折り返し位置にASE除去フィルタをさらに有し、光増幅性導波路と折り返し導波路は接続されて信号光を伝搬させるのが好ましい。また、基板上にASE除去フィルタをさらに有することが好ましい。また、ASE除去フィルタの少なくとも1個を励起光がバイパスする経路を具備することが好ましい。また、信号光を入出力する入出力ファイバの全てを基板の同一側面に具備することが好ましい。
本発明に係る光増幅モジュールは、上記の本発明に係る平面光導波路デバイスを複数有する光増幅モジュールであって、少なくとも二つの平面光導波路デバイスは、光ファイバを介さずに実装されていることを特徴とする。
本発明に係るレーザモジュールは、上記の本発明に係る光増幅性導波路を有するレーザモジュールであって、発振波長を1480nm以下の波長に設定することができることを特徴とする。
本発明に係る光通信システムは、上記の本発明に係る光増幅モジュールを信号光伝送経路上に有する光通信システムであって、波長域1490nm〜1530nm内の波長の信号光を光増幅モジュールにより光増幅して光伝送することを特徴とする。
本発明に係る光増幅性導波路は、Cバンド以短の波長域で平坦な利得を有することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光増幅モジュール1の構成図である。この図に示される光増幅モジュール1は、入力コネクタ11に入力した波長域1490nm〜1530nmの範囲内の波長の信号光を光増幅して出力コネクタ12から出力するものであり、入力コネクタ11から出力コネクタ12へ至る信号光伝搬経路上に、光アイソレータ21、WDMカプラ31、Er添加光ファイバ(EDF)50、WDMカプラ32および光アイソレータ22を順に備えている。また、この光増幅モジュール1は、WDMカプラ31に接続された励起光源41、および、WDMカプラ32に接続された励起光源42、をも備えている。
光アイソレータ21は、入力コネクタ11からWDMカプラ31へ向かう順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。WDMカプラ31は、光アイソレータ21から到達した信号光を入力してEDF50へ出力し、励起光源41から到達した励起光をも入力してEDF50へ出力する。WDMカプラ32は、EDF50から到達した信号光を入力して光アイソレータ22へ出力し、励起光源42から到達した励起光をも入力してEDF50へ出力する。光アイソレータ22は、WDMカプラ32から入力コネクタ12へ向かう順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。また、励起光源41,42それぞれは、EDF50に添加されたErイオンを励起し得る波長の励起光を出力する。この励起光波長は979nm〜981nmの範囲内にあるのが好適である。
EDF50は、石英ガラスを主成分としていて光導波領域にEr元素が添加された光ファイバであって、WDMカプラ31,32から励起光が供給されることで、WDMカプラ31から到達した信号光を光増幅して、その光増幅した信号光をWDMカプラ32へ出力する。
この光増幅モジュール1では、励起光源41から出力された励起光はWDMカプラ21を経てEDF50に順方向に供給され、励起光源42から出力された励起光はWDMカプラ22を経てEDF50に逆方向に供給される。波長域1490nm〜1530nmの範囲内の波長の信号光が入力端11に入力すると、その信号光は、光アイソレータ21およびWDMカプラ31を通過して、EDF50に入力し、このEDF50において光増幅される。この光増幅された信号光は、WDMカプラ32および光アイソレータ22を通過して、出力コネクタ12から外部へ出力される。
特に、本実施形態に係るEDF50は、誘導放出断面積および吸収断面積のうち少なくとも何れか一方が波長1.53μm帯ピークより短波長側で極大を示す。このような特徴を有することにより、EDF50は、Cバンド以短の波長域(特に波長域1490nm〜1530nm)で平坦な利得を有することができる。また、EDF50は、石英ガラスを主成分とするものであるから、信頼性が高く、Erや他の元素を添加する際の制御が容易である。
また、EDF50は、光導波領域にP元素が添加されているのが好適であり、この場合には、波長1.49μm付近に誘導放出断面積および吸収断面積のピークを有することができ、Cバンド以短の波長域で利得を実現する上で好都合である。EDF50は、単位長さ当たりの非飽和利得g*および単位長さ当たりの非飽和吸収αそれぞれのピーク値の比(g*/α)が0.8以上であるのが好適であり、この場合には、Cバンド以短の波長域で吸収から増幅への変化を低励起光パワーで実現することができる。
EDF50は、3価の正イオンとなる元素の酸化物が共添加物として光導波領域に添加されているのが好適であり、この場合には、Erイオンのクラスタリングが防止されて、濃度消光が低減される。また、この為には、安価なAlが共添加物として光導波領域に添加されているのが好適であり、また、Alの平均濃度が0.75重量%以下であるのが好適である。また、P濃度(重量%)に対するAl濃度(重量%)の比率(Al/P)が0.17以下であるのが好適である。これらの場合には、濃度消光が低減され、且つ、Cバンド以短の波長域で利得が高くなる。
また、EDF50は、共添加物としてYbが光導波領域に添加されているのも好適であり、この場合には、0.98μm帯励起光の波長域での吸収断面積を実効的に大きくすることができる。
次に、EDF50の具体的な実施例について比較例とともに説明する。図2は、実施例および比較例それぞれのEDFの諸元を纏めた図表である。この図に示されたタイプA〜EそれぞれのEDFは実施例のものであり、タイプFのEDFは比較例のものである。この図には、各タイプのEDFについて、Al濃度CAl(重量%)、P濃度C(重量%)、Al濃度とP濃度との比(CAl/C)、および、非飽和吸収αのピーク値(dB/m)、が示されている。何れのタイプのEDFも、Er単価濃度が500〜1000重量ppm程度の範囲であり、濃度消光が起こらず、蛍光特性などに影響しない範囲である。また、何れのタイプのEDFも、モードフィールド径が4μm〜5μmの範囲である。カットオフ波長は1.1〜1.3μmの範囲である。背景ロスは10〜70dB/kmの範囲である。
例えば、タイプBのg*と背景ロスを比較すると、図4より、Sバンドのg+は約2dB/mである。一方で、背景ロスは30dB/km(=0.03dB/m)で、g*の約1.5%に相当する。然るに、図10を見るとタイプCには及ばないものの、タイプBも良好な利得を呈しており、背景損失の影響はないものと思われる。無論、タイプBのように1%になれば、より好適である。
図3は、タイプAのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。図4は、タイプBのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。図5は、タイプCのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。図6は、タイプDのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。図7は、タイプEのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。また、図8は、タイプFのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれは、EDFの組成によって決定され、各々誘導放出断面積、吸収断面積に比例した係数である。
図9は、タイプCのEDFおよびAl添加EDFそれぞれについて、非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。Sバンド用EDFAでは反転分布は100%近く保たれるので、特に非飽和利得g*の形状が重要である。Pが添加されていないAl添加EDFと比較すると、P/Alが共添加されたタイプCのEDFは、非飽和利得g*のメインピークの帯域が狭いが、SバンドEDFAで増幅できる可能性のある1490nm〜1520nmの波長範囲に着目すると、非飽和利得g*の傾斜が小さい。タイプCのEDFは、非飽和利得g*のピーク値から見たときの抑圧比が大きいが、これはCバンドASE除去フィルタの除去比を高めることで解決できる。1490nm〜1520nmという信号波長域における利得等化フィルタに要求されるロスの量が小さく抑えられる分、P/Al共添加EDFの方が有利と考えられる。
ただし、図3〜図8に見られるとおり、P/Al共添加EDFは、組成により非飽和利得g*および非飽和吸収αの特性が大きく異なるので、組成を最適化することが重要である。
図10は、非飽和吸収ピークを60dBとしたときのタイプB〜FそれぞれのEDFのSバンド増幅特性を示す図である。この非飽和吸収ピーク値が60dBより小さければSバンド利得が不足し、非飽和吸収ピーク値が大き過ぎれば利得傾斜が悪化する。利得の評価には、波長1491.8nm、1497.8nm、1503.8nm、1509.9nmおよび1519.1nmの5波のDFB主信号光源ならびにプローブ光源から構成されるLocked-inversion法(別名Pump-probe法)を用いた。EDFへのトータル信号入力パワーを−8dBmとし、順方向励起パワーを450mWとした。
この図10から判るように、タイプCのEDFが最も高い利得を呈する。タイプCのEDFは、1490nm〜1520nmの波長域の利得傾斜についてはタイプBのEDFと大差ないが、EDFAによるSバンド増幅技術のボトルネックである波長1490nm付近において、最も高い利得が得られることは注目すべきである。タイプDおよびEそれぞれのEDFは、誘導放出断面積の形状からの予測と比較して利得が低いが、図2,図6および図7に示したとおり、Al無添加である為に濃度消光が生じ、非飽和吸収αの非飽和利得g*に対する割合が高い為であると考えられる。
一方、最も濃度消光が抑圧されている筈のタイプFのEDFでは、波長1500nmより短い波長域では吸収になっている。これは、波長1.49μm帯付近で非飽和吸収g*の盛り上りが見られないためと考えられる。すなわち、図8を見ると、タイプFのEDFは、その他のタイプのEDFと異なり、非飽和利得g*でも非飽和吸収αでも波長1.49μm帯付近の極大が存在しない。
図11〜図14それぞれは、各タイプのEDFの組成とSバンド増幅特性との関係を示すグラフである。図11は、非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれのピーク値の比(g*/α)とAl濃度との関係を示すグラフである。図12は、波長1490nmにおける利得とAl濃度との関係を示すグラフである。図13は、波長1490nmにおける利得とP濃度との関係を示すグラフである。また、図14は、波長1490nmにおける利得とAl/Pの濃度比との関係を示すグラフである。
図11に示されるように、Al濃度が高いほど、濃度消光の指標となる比(g*/α)の値は大きい。すなわち、利得スペクトルが非飽和吸収αの影響を受け難くなっている。しかし、その一方で、図12に示されるように、Al濃度が零の場合(タイプD,E)を除いて、Al濃度が低いほど、波長1490nmにおける利得は高い。Alを添加することで、Al無添加の場合よりも良好な結果が得られるのは、Al平均濃度が0.75重量%以下であるときである。
一方、図13に示されるように、P濃度が高いほど、波長1490nmにおける利得は高い、と結論できるほどに明快な相関を認め難い。しかし、図3〜図8に示されるとおり、P濃度が高いほど波長1.49μm帯の非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれのピークが顕著になる傾向が認められる。要するに、図14に示されるように、AlおよびPそれぞれの濃度の比(CAl/C)を設計パラメータとして考えるのが妥当であると考えられる。図14からは、Alを添加することことで、Al無添加の場合よりも良好な結果が得られるのは、Al/Pの濃度比(CAl/C)が0.17以下である場合である。
図15は、タイプB,CのEDFの波長0.98μm帯の非飽和吸収αの波長依存性を示すグラフである。以上までに述べてきたように、タイプA〜FのEDFのうち、組成上の条件が最適であるのは、タイプCのP/Al共添加EDFである。しかし、図15に示されるように、CタイプのP/Al共添加EDFの波長0.98μm帯の非飽和吸収αは、図5に示された波長1.53μm帯の非飽和吸収αのピーク値と比較すると、40%に満たない。一方、Al添加EDFでは、波長1.53μm帯の非飽和吸収αのピーク値に対する波長0.98μm帯の非飽和吸収αの比は60%を超えることが普通である。
以上から、CタイプのP/Al共添加EDFを短尺で用いることは望ましくない。例えばEDFを多段構成として各段のEDFに励起光/信号光を合波するカプラを設ける方式は、Al添加EDFでは兎も角、P/Al共添加EDFで行っては、各段での残留励起光が無駄になってしまう。そこで、図16に示されるように、ある段のEDFの残留励起光が次段以降のEDFでも使える構成のほうが望ましい。
図16は、本実施形態に係る光増幅モジュール2の構成図である。この図に示される光増幅モジュール2は、入力コネクタ11に入力した波長域1490nm〜1530nmの範囲内の波長の信号光を光増幅して出力コネクタ12から出力するものであり、入力コネクタ11から出力コネクタ12へ至る信号光伝搬経路上に、光アイソレータ21、WDMカプラ31、EDF51、WDMカプラ61、Cバンド除去フィルタ71、WDMカプラ62、EDF52、WDMカプラ63、Cバンド除去フィルタ72、WDMカプラ64、EDF53、WDMカプラ65、Cバンド除去フィルタ73、WDMカプラ66、EDF54、WDMカプラ32および光アイソレータ22を順に備えている。
また、この光増幅モジュール2は、WDMカプラ31に接続された励起光源41、WDMカプラ32に接続された励起光源42、WDMカプラ61とWDMカプラ62との間に接続されたバイパス用光ファイバ81、WDMカプラ63とWDMカプラ64との間に接続されたバイパス用光ファイバ82、および、WDMカプラ65とWDMカプラ66との間に接続されたバイパス用光ファイバ83、をも備えている。
EDF51〜54それぞれは、図1に示された光増幅モジュール1におけるEDF50と同様の組成を有するものであり、タイプCのP/Al共添加EDFであるのが好適である。EDF51とEDF52との間に接続部分101が設けられ、EDF52とEDF53との間に接続部分102が設けられ、また、EDF53とEDF54との間に接続部分103が設けられている。
接続部分101は、WDMカプラ61および62、Cバンド除去フィルタ71およびバイパス用光ファイバ81を含む。WDMカプラ61は、EDF51から到達した信号光および励起光を分波して、励起光をバイパス用光ファイバ81へ出力し、他の波長の光をCバンド除去フィルタ71へ出力する。バイパス用光ファイバ81は、WDMカプラ61とWDMカプラ62との間で励起光を伝搬させる。Cバンド除去フィルタ71は、WDMカプラ61から到達した光を入力して、その光のうちCバンドの光を遮断し、Sバンドの光を透過させる。WDMカプラ62は、バイパス用光ファイバ81を経て到達した励起光と、Cバンド除去フィルタ71を透過して到達したSバンドの光とを入力し、これらを合波してEDF52へ出力する。また、WDMカプラ62は、EDF52から到達した励起光をバイパス用光ファイバ81へ出力し、WDMカプラ61は、バイパス用光ファイバ81から到達した励起光をEDF51へ出力する。
接続部分102は、WDMカプラ63および64、Cバンド除去フィルタ72およびバイパス用光ファイバ82を含む。WDMカプラ63は、EDF52から到達した信号光および励起光を分波して、励起光をバイパス用光ファイバ82へ出力し、他の波長の光をCバンド除去フィルタ72へ出力する。バイパス用光ファイバ82は、WDMカプラ63とWDMカプラ64との間で励起光を伝搬させる。Cバンド除去フィルタ72は、WDMカプラ63から到達した光を入力して、その光のうちCバンドの光を遮断し、Sバンドの光を透過させる。WDMカプラ64は、バイパス用光ファイバ82を経て到達した励起光と、Cバンド除去フィルタ72を透過して到達したSバンドの光とを入力し、これらを合波してEDF53へ出力する。また、WDMカプラ64は、EDF53から到達した励起光をバイパス用光ファイバ82へ出力し、WDMカプラ63は、バイパス用光ファイバ82から到達した励起光をEDF52へ出力する。
接続部分103は、WDMカプラ65および66、Cバンド除去フィルタ73およびバイパス用光ファイバ83を含む。WDMカプラ65は、EDF53から到達した信号光および励起光を分波して、励起光をバイパス用光ファイバ83へ出力し、他の波長の光をCバンド除去フィルタ73へ出力する。バイパス用光ファイバ83は、WDMカプラ65とWDMカプラ66との間で励起光を伝搬させる。Cバンド除去フィルタ73は、WDMカプラ63から到達した光を入力して、その光のうちCバンドの光を遮断し、Sバンドの光を透過させる。WDMカプラ66は、バイパス用光ファイバ83を経て到達した励起光と、Cバンド除去フィルタ73を透過して到達したSバンドの光とを入力し、これらを合波してEDF54へ出力する。また、WDMカプラ66は、EDF54から到達した励起光をバイパス用光ファイバ83へ出力し、WDMカプラ65は、バイパス用光ファイバ83から到達した励起光をEDF53へ出力する。
Cバンド除去フィルタ71〜73それぞれとして、図17に示される損失スペクトルを有するFibernett社製のバンドパスフィルタが好適に用いられる。このフィルタは、Sバンドの光を低損失で反射させ、Cバンドの光を低損失で透過させる。透過帯域は1480nm〜1520nmであり、Cバンド除去比は40dB程度確保されており、また、ピーク値に対するSバンドの蛍光が微弱なP/Al共添加EDFと雖もCバンドASE光の抑圧が可能である。
波長0.98μm帯の励起光の単位長さ当たりの吸収効率が悪いので、励起光源41,42から出力される励起光の波長は、最も吸収係数がよい981nm付近に設定するのが好ましい。なお、Al添加EDFでは、波長0.98μm帯励起波長に利得スペクトル形状が微妙に依存する。しかし、P/Al共添加EDFでは、図18に示されるとおり、波長0.98μm帯励起波長の違いは、非飽和利得g*の形状に殆ど影響を及ぼさない。
図18(a)は、励起波長974nm,976nmおよび981nmそれぞれでのAl添加EDFの自然放出光スペクトルを示す図である。図18(b)は、励起波長974nm,976nmおよび981nmそれぞれでのP/Al共添加EDFの自然放出光スペクトルを示す図である。この図に示されるように、P/Al共添加EDFでは、励起波長が異なっても、自然放出光スペクトルに有意な差は認められない。したがって、Sバンド用P/Al共添加EDFAの励起波長は、吸収係数の大きさのみから決定してよい。
この光増幅モジュール2では、励起光源41から出力された励起光は、WDMカプラ21を経てEDF51に順方向に供給され、このEDF51に添加されているErイオンを励起する。EDF51へ供給された励起光のうちEDF51で吸収されなかった残留の励起光は、WDMカプラ61,バイパス用光ファイバ81およびWDMカプラ62を経て、EDF52に順方向に供給され、このEDF52に添加されているErイオンを励起する。
EDF52へ供給された励起光のうちEDF52で吸収されなかった残留の励起光は、WDMカプラ63,バイパス用光ファイバ82およびWDMカプラ64を経て、EDF53に順方向に供給され、このEDF53に添加されているErイオンを励起する。また、EDF53へ供給された励起光のうちEDF53で吸収されなかった残留の励起光は、WDMカプラ65,バイパス用光ファイバ83およびWDMカプラ66を経て、EDF54に順方向に供給され、このEDF54に添加されているErイオンを励起する。
同様に、励起光源42から出力された励起光は、WDMカプラ22を経て、EDF54,EDF53,EDF52およびEDF51に逆方向に供給され、各々のEDFに添加されているErイオンを励起する。
波長域1490nm〜1530nmの範囲内の波長の信号光が入力端11に入力すると、その信号光は、光アイソレータ21およびWDMカプラ31を通過して、EDF51に入力し、このEDF51において光増幅される。この光増幅された信号光は、WDMカプラ61を経てCバンド除去フィルタ71に入力し、このCバンド除去フィルタ71においてCバンドASE光が除去され、WDMカプラ62を経てEDF52に入力して光増幅される。
EDF52で光増幅された信号光は、WDMカプラ63を経てCバンド除去フィルタ72に入力し、このCバンド除去フィルタ72においてCバンドASE光が除去され、WDMカプラ64を経てEDF53に入力して光増幅される。EDF53で光増幅された信号光は、WDMカプラ65を経てCバンド除去フィルタ73に入力し、このCバンド除去フィルタ73においてCバンドASE光が除去され、WDMカプラ66を経てEDF54に入力して光増幅される。
そして、このようにしてEDF51〜54それぞれで光増幅された信号光は、WDMカプラ32および光アイソレータ22を通過して、出力コネクタ12から外部へ出力される。
図16に示される光増幅モジュール2において、EDF51〜54それぞれの吸収条長積を60dBとし、全体の吸収条長積を240dB(=60dB×4)とした。なお、タイプCのP/Al共添加EDFでは、前述のとおり、波長0.98μm帯の単位長当りの吸収効率が低いので、ここでは、Cバンド除去フィルタ71〜73を迂回する励起光バイパス用の光ファイバ81〜83を設けている。SバンドでのEDFの利得は非常に低いので、受動光部品の挿入損失を下げることが重要であるが、1セットのCバンド除去フィルタおよびWDMカプラの挿入損失は、波長0.98μm帯で0.8dB程度であり、波長1.50μm帯で1.5dB程度であった。また、入出力端の光部品の挿入損失は各々1.0dBと1.1dBであった。
この光増幅モジュール2の特性を評価するため、通常の石英系Al添加EDFを用いた同様の構成のEDFAと対比した。比較の条件として先ず考えられるのは、非飽和吸収ピーク値を統一することであるが、Al添加EDFでは、誘導放出断面積のピークに対するSバンド領域の比率も高いので、吸収条長積が240dBというのはEDFとして長すぎて、反転分布が下がってしまい、正の利得傾斜が甚だしく悪化する。一方、EDFを短くすれば、利得傾斜が低減されるが、利得も下がる。両者のトレードオフとして、図19に示されるように、EDF吸収条長積を240dBから下げて行ったときにトータル信号出力に劣化の無い限界である吸収条長積120dBの状態で、P/Al共添加EDFと比較した。
図20は、タイプCのP/Al共添加EDF(吸収条長積=240dB)およびAl添加EDF(吸収条長積=120dB)それぞれのSバンド増幅特性を示す図である。ただし、トータル信号入力パワーを−8dBmとし、順方向励起パワーを300mWとし、逆方向励起パワーを150mWとし、また、温度を25℃および75℃それぞれとした。Al添加EDFでは利得が乏しかった波長域1492nm〜1502nmにおいて、タイプCのP/Al共添加EDFでは9dB程度の利得の改善が得られていることが判る。更に、ヒータやペルチエ素子などを用いてEDFを温度25℃から75℃に温めることにより、利得の改善量は10dBを上回る。
図13を用いて説明したように、P濃度は高い方が望ましい。その傾向は、石英系ガラスと比べると、リン酸塩ガラス(P)の方が大きい。文献「D. Barbier, OAA1997, Tech. Dig., TuA1, (1997)」に述べられているとおり、リン酸塩ガラスは、石英系ガラスと並んで、平面光導波路(PLC)のホストガラスとして適している。
その一方で、本実施形態のSバンド光増幅モジュールは、CバンドASE光を光増幅性導波路上の数箇所で除去しなければならず、図16に示されたように構成が複雑とならざるを得ない。光増幅性導波路として光ファイバを用いると、偏波特性が良好で、導波路の長さを自在に決められるので柔軟な設計製造ができるという利点がある。しかし、その反面、光増幅性導波路として光ファイバを用いると、部品点数が多いので、融着箇所が増加し、収納が困難となり組立てに長時間かかるという欠点がある。
これに対して、PLC上の光増幅性導波路であれば、ASE除去フィルタ、これをバイパスする励起光用の光導波路および利得等化器などを集積化することが容易である。
すなわち、本実施形態の光増幅モジュールは、組成および部品構成の両方の観点から、PLC上での製作が適している。
なお、CバンドのASEを除去するASE除去フィルタに関して、図17に示される実施例では、ASEピーク波長である1535nmでの消光比が60dBを超える良好なものを使用している。しかし、一般に市販されるフィルタの中には、もっと消光比が劣悪なものも多く存在する。図21のような消光比が小さい一般的なフィルタを仮定して、図16で説明した構成の光増幅モジュール2のトータル信号出力パワーをシミュレートした結果を図22に示す。図21は、一般的なフィルタの損失スペクトルの例を示す図である。図22は、一般的なフィルタを用いた場合の光増幅モジュール2のトータル信号出力パワーをシミュレートした結果を示す図である。
消光比が40dBであるときには、信号出力パワーは、本来17.5dBm出る筈のところが、僅か14dBmとなってしまう。この劣化量を、光部品や融着損バラつきなどに因る製造ばらつきである1dBp−p以内に抑えようとすると、ASE除去フィルタの消光比は46dB以上である必要がある。前述の実施例では、ASE除去フィルタを信号光が透過する形態で用いていたが、ASE除去フィルタで信号光が反射する形態で使用したとすると、図17の例のように、消光比を46dB以上とするのは困難になる。
本実施形態の光増幅性導波路をPLC上に実現した例を以下に示す。図23は、図16に示した光増幅モジュール2をPLC上に実現した構成を示す斜視図である。この図に示されるように、PLC上の信号光を伝搬する光増幅性導波路51〜54に交差して溝を作成し、各溝にASE除去フィルタ71〜73として誘電体多層膜を装着することができる。
光増幅性導波路51〜54それぞれにおけるEr添加領域のEr濃度は1〜2wt%であるのが好ましく、導波路の断面積は2×2〜3×3μm程度であるのが好ましい。なお、カットオフ波長として励起波長より短い0.95μmを目標とするなら、断面積が2×2μmであるときに比屈折率差は2%程度とする必要があり、このときの伝搬損失が生じない最小曲げ半径は10mmである。断面積が3×3μmであるならば比屈折率差は1%で良いが、最小曲げ半径が25mmと大きくなってしまう。
なお、0.98μm帯励起光がASE除去フィルタ71〜73を迂回するように、各ASE除去フィルタの前後にWDMカプラ61〜66として方向性結合器またはマッハツェンダ干渉計が作成される。方向性結合器の消光比は5dBであり、マッハツェンダ干渉計の消光比は30dB程度であり、方向性結合器と比較してマッハツェンダ干渉計の方が透過帯域のスペクトル幅を広くできるので、WDN信号増幅の際はマッハツェンダ干渉計の方が望ましい。
図24は、WDMカプラとしてのマッハツェンダ干渉計の構成図である。この図に示されるマッハツェンダ干渉計において、2つの光結合部の間の2つの光路のうち、一方の光路の長さLを5000.00μmとし、他方の光路の長さLを5001.07μmとし、また、導波路の実効屈折率を1.46947とすることで、図25に示されるような光結合特性を有するWDMカプラを実現することができる。
PLCチップ両端には、入出力ファイバ91,92が結合されている。この際、PLC上の導波路51,54と光ファイバ91,92との結合は、非球面レンズを介しても良く、融着してもよい。
図26は、PLC上に構成した他の実施形態に係る光増幅モジュール3の構成を示す平面図である。この図に示される光増幅モジュール3は、入出力光ファイバ91,92をPLCチップの同一端に具備している。そのために、信号光をPLCチップ端面で反射させることとし、その反射位置に、信号光を反射させる一方でASE光を透過させるASE除去フィルタ71〜73が設けられている。このように構成される光増幅モジュール3は、図23に示された構成の光増幅モジュールと比較して、実装時のスペース効率が優れる。
この光増幅モジュール3におけるASE除去フィルタ71〜73は、信号光反射スペクトルに所定の波長域幅を確保するとともに消光比を高くすると、誘電体多層膜の設計自由度が減り、励起光まで高い反射率で反射することが困難となる。したがって、励起光は、PLC上に作成されたWDMカプラ61〜66(方向性結合器またはマッハツェンダ干渉計)により合分波されて、バイパス用光導波路81〜83を伝搬する。
しかし、ASE除去の為の消光比を反射経路にて高めるのは、図17に示されるとおり困難である。そこで、図27に示されるように、ASE除去フィルタが信号光を透過させ、PLC上で信号光伝搬方向をU字型に反転させる信号光用導波路を具備するか、或いは、利得等化用フィルタで反射させる構造とすることが望ましい。
図27は、PLC上に構成した他の実施形態に係る光増幅モジュール4の構成を示す平面図である。この図に示される光増幅モジュール4は、PLCチップ上に光導波路として、光増幅性導波路51〜56、バイパス用光導波路81〜84および励起光導波路88,89を備える。また、この光増幅モジュール4は、PLCチップに形成された溝に挿入されたASE除去フィルタ71,72を備え、PLCチップの端面に設けられた利得等化用フィルタ79を備える。
この光増幅モジュール4では、一方の励起光供給用の光ファイバ93からPLC上の励起光導波路88に導入された励起光は、WDMカプラ31、光増幅性導波路51、WDMカプラ61、バイパス用光導波路81、WDMカプラ62、光増幅性導波路52、WDMカプラ63、バイパス用光導波路82、WDMカプラ64および光増幅性導波路53を経て、利得等化用フィルタ79に到達し反射される。他方の励起光供給用の光ファイバ94からPLC上の励起光導波路89に導入された励起光は、WDMカプラ32、光増幅性導波路56、WDMカプラ68、バイパス用光導波路84、WDMカプラ67、光増幅性導波路55、WDMカプラ66、バイパス用光導波路83、WDMカプラ65および光増幅性導波路54を経て、利得等化用フィルタ79に到達し反射される。
また、信号光入力用の光ファイバ91からPLC上の光増幅性導波路51に導入された信号光は、WDMカプラ31、光増幅性導波路51、WDMカプラ61、ASE除去フィルタ71、WDMカプラ62、光増幅性導波路52、WDMカプラ63、ASE除去フィルタ71、WDMカプラ64および光増幅性導波路53を経て、利得等化用フィルタ79により反射される。さらに、この反射された信号光は、光増幅性導波路54、WDMカプラ65、ASE除去フィルタ72、WDMカプラ66、光増幅性導波路55、WDMカプラ67、ASE除去フィルタ72、WDMカプラ68、光増幅性導波路56およびWDMカプラ32を経て、信号光出力用の光ファイバ92へ出力される。
図36は、本発明の平面光導波路デバイスを複数有する光増幅モジュールの実施形態を示す斜視図である。光増幅モジュール6は3個の平面光導波路デバイス31,32,33、アイソレータ21,22を有する。平面光導波路デバイス31と平面光導波路デバイス32とはアイソレータ21を介して接続され、平面光導波路デバイス32と平面光導波路デバイス33とはアイソレータ22を介して接続されている。光増幅モジュール6は、平面光導波路デバイスの数を増やすことで、利得を大きくすることができる。
図19,図20に示された利得特性から判るように、本実施形態の光増幅性導波路を用いれば、従来のAl添加EDFより短波長側でも利得が得られることが明らかである。また、利得が得られるということは、光増幅器として応用されるだけでなく、図28に示されるような構成でレーザモジュールを構成することもできる。
図28は、本実施形態に係るレーザモジュール9の構成図である。この図に示されるレーザモジュール9は、光増幅モジュール4(図27)に加えて、光カプラ95、バンドパスフィルタ96、可変光減衰器97、励起光源98および光カプラ99を備える。励起光源98から出力された励起光は、光カプラ99により2分岐されて、光ファイバ93,94を経て、光増幅モジュール4に供給される。信号光出力用の光ファイバ92に光カプラ95が設けられ、また、信号光入力用の光ファイバ91とこの光カプラ95との間にバンドパスフィルタ96および可変光減衰器97が設けられている。このレーザモジュール9は、リング型のレーザ共振器の構造を有していて、光増幅モジュール4から光ファイバ92に出力されて光カプラ95により分岐された信号光の一部は、バンドパスフィルタ96、可変光減衰器97および光ファイバ91を経て、光増幅モジュール4に帰還する。
図19に示された利得特性を見ると、従来のAl添加EDFでは、吸収条長積を下げても、波長1480nmでは正味利得がゼロとなり、レーザ発振は物理的に得られない。一方で、図20に示された利得特性をみると、本実施形態の光増幅性導波路では、たとえ波長1480nmでも、室温で2dBの利得が得られ、温度75℃で4dBの利得が得られている。
こうした正味利得がレーザ共振器の損失を上回ったときにレーザ発振が得られる。図28に示された構成では、レーザ共振器の損失は、殆ど光カプラ95の分岐比で決定される。光カプラ95の分岐比は高いほど、高いレーザ出力が得られ易くなるが、その一方で、レーザ発振が実現し辛くなる。図20に示された温度75℃での利得ならば、光カプラ95として3dBカプラを使っても、波長1480nmで発振が得られる。
一般に、EDFAでは、反転分布が変化すると、利得スペクトルの大きさと形状も変化する。文献「M. Kakui他、電子情報通信学会英文論文誌Vol.E83-C, no.6, p.799」に述べられるとおり、CバンドやLバンドでは、利得スペクトルの形状の変化が単一減少ないし増加である。すなわち、利得スペクトル上の傾斜となるので、この現象を動的利得傾斜(DGT: Dynamic Gain Tilt)という。DGTの形状は、図9に示される非飽和利得g*と非飽和吸収αとの和で与えられる。
ここで、図9に示された非飽和利得g*および非飽和吸収αから明らかなように、実施例のP/Al共添加EDFA(又はEDWA)では、波長範囲1488〜1518nmにおいて平坦な和(g*+α)の値を示す。これは、反転分布が変化しても、利得スペクトルの形状が大きくは変わらないことを意味し、特にWDM信号用光増幅器において、利得の大きさを制御する上で好都合である。本実施形態では、反転分布の変化で誘起される利得スペクトルの変化が傾斜状にならないので、上記のDGTという表現を改め、以下、動的利得変動(DCV: Dynamic Gain Variation)という。
当然ながら、利得の大きさ(すなわち、所定の信号波長域内の平均利得)の変化量が大きいときに、DGVはより大きくなる。帯域内平均利得をGとし、その変化量で規格化した或る信号波長λでのDGVをV(λ)と表すと、このV(λ)は次式で与えられる。ただし、G(λ)は波長λでの利得を表す。また、上記のG(λ)およびGそれぞれの単位は全て[dB]である。
V(λ)=(G(λ)−G)/G …(1)
図29は、従来のAl添加EDFおよび図2中の実施例のタイプCのEDFそれぞれのV(λ)を示す図である。同図(a)は、従来のAl添加EDFの非飽和利得g*、非飽和吸収αおよびDGVそれぞれの波長依存性を示す。同図(b)は、タイプCのP/Al共添加EDFの非飽和利得g*、非飽和吸収αおよびDGVそれぞれの波長依存性を示す。また、同図(c)は、信号光帯域として暫定的に1495〜1520nmを仮定した場合にDGVを規格して得られたV(λ)を、従来のAl添加EDFおよびタイプCのEDFそれぞれについて示す。タイプCのEDFでは、1495〜1521nmでは規格化DGVが0.13dB(ピーク-ピーク)であり、±0.1dBの範囲に収まっている。同等のDGV特性は、信号波長域を1488〜1520nmに拡張しても得られる。更にDGVを重視して、1488〜1518nmという信号波長域を想定すると、0.09dB(ピーク-ピーク)であり、±0.05dBに収まっている。一方、従来のEDFでは、波長範囲1495〜1520nmで、規格化DGVが−0.18〜+0.36の範囲、即ち0.54(p-p)と3倍以上の値となる。
こうした平坦なDGV特性はタイプCのEDFに限らず、タイプA,B,D,Eでも実現できる。また、P添加した組成に限らず、例えば、Bなどの共添加により、請求項1に記載の誘導放出断面積又は吸収断面積の極大が実現できるなら、上述のDGV特性の平坦化の為に好適である。
実際に図30に示されるような8段型利得平坦化Sバンド光増幅器を試作し、室温において波長範囲1495〜1520nmのWDM信号を用いて評価した。図30は、本実施形態に係る光増幅モジュール5の構成図である。この図に示される光増幅モジュール5では、入力コネクタ11から出力コネクタ12に向かって順に直列的に接続された8個の光増幅性導波路51〜58が備えられている。
入力コネクタ11と光増幅性導波路51との間には、光カプラ36、光アイソレータ21およびWDM光カプラ31が設けられ、光カプラ36には入力信号光モニタ用の受光素子46が接続され、WDM光カプラ31には3dBカプラ38が接続されている。
光増幅性導波路51と光増幅性導波路52との間に設けられた接続部分101は、WDMカプラ61、ASE除去フィルタ71およびWDMカプラ61を含み、さらに、WDMカプラ61とWDMカプラ61との間に設けられたバイパス用光導波路81をも含む。
光増幅性導波路52と光増幅性導波路53との間に設けられた接続部分102は、WDMカプラ62、ASE除去フィルタ72およびWDMカプラ62を含み、さらに、WDMカプラ62とWDMカプラ62との間に設けられたバイパス用光導波路82をも含む。
光増幅性導波路53と光増幅性導波路54との間には、WDMカプラ32、光アイソレータ22、利得等化器78、ASE除去フィルタ73、光アイソレータ23およびWDMカプラ33が設けられ、WDM光カプラ32には3dBカプラ38が接続され、WDMカプラ33には励起光源43が接続されている。
光増幅性導波路54と光増幅性導波路55との間に設けられた接続部分103は、WDMカプラ64、ASE除去フィルタ74およびWDMカプラ64を含み、さらに、WDMカプラ64とWDMカプラ64との間に設けられたバイパス用光導波路84をも含む。
光増幅性導波路55と光増幅性導波路56との間には、WDMカプラ65、光アイソレータ24、利得等化器79、ASE除去フィルタ75、光アイソレータ25およびWDMカプラ65が設けられ、WDMカプラ65とWDMカプラ65との間にはバイパス用光導波路85が設けられている。
光増幅性導波路56と光増幅性導波路57との間に設けられた接続部分104は、WDMカプラ66、ASE除去フィルタ76およびWDMカプラ66を含み、さらに、WDMカプラ66とWDMカプラ66との間に設けられたバイパス用光導波路86をも含む。
光増幅性導波路57と光増幅性導波路58との間に設けられた接続部分105は、WDMカプラ67、ASE除去フィルタ77およびWDMカプラ67を含み、さらに、WDMカプラ67とWDMカプラ67との間に設けられたバイパス用光導波路87をも含む。
光増幅性導波路58と出力コネクタ12との間には、WDMカプラ34、光アイソレータ26および光カプラ37が設けられ、WDMカプラ34には励起光源44が接続され、光カプラ37には出力信号光モニタ用の受光素子47が接続されている。
励起光源41から出力された波長0.98μm帯の励起光は、3dB光カプラ38により2分岐され、WDM光カプラ31,32を経て、双方向から光増幅性導波路51〜53に供給される。励起光源43から出力された波長0.98μm帯の励起光は、WDM光カプラ33を経て、順方向から光増幅性導波路54〜58に供給される。また、励起光源44から出力された波長0.98μm帯の励起光は、WDM光カプラ34を経て、逆方向から光増幅性導波路54〜58に供給される。
WDMカプラ61〜66は、励起光をASE除去フィルタ71〜77に透過させることなく、バイパス用光導波路81〜87に伝搬させるためのものである。利得等化器78,79は、図31に示される損失スペクトルを有している。
図32は、光増幅モジュール5において入力コネクタ11に入力される信号光のパワーを−9dBm,−5dBmおよび−1dBmそれぞれとしたときの利得スペクトルを示す図である。同図(a)は利得スペクトルを示し、同図(b)は信号光出力レベルの偏差を示す。この偏差は、利得スペクトルにオフセットとして信号光入力レベルを加え、入力信号光レベルが−5dBmであるときを基準として、入力信号光レベルが−9dBmおよび−1dBmそれぞれの差分をとったものである。
この図に示されるように、何れの入力信号光レベルの場合でも、利得スペクトルの形状の変化は殆ど無く、波長範囲1495〜1520nmにおける利得偏差は1.7dBp−p以内に保たれている。なお、信号光入力レベルが−9dBm,−5dBmおよび−1dBmそれぞれのときに信号出力スペクトルがどのような変化を示すかを同図(a)の利得スペクトルから算出した結果が同図(b)に示されている。なお、同図(b)の黒丸点と黒三角点それぞれは実測結果であり、曲線は図29に示された規格化DGVに±4dBの平均利得変化分を乗じたものである。この光増幅モジュール5は、8段構成という大掛りな構成であるので、受動光部品の偏波依存ロス等も蓄積しており、±0.1dB以内の精度が望める実験ではないが、両者の偏差の値は略一致している。
図33は、光増幅モジュール5における励起光パワーおよびパワー変換効率(PCE)を纏めた図表である。PCEは、EDF入力の励起パワー総和分に対する、EDFからの信号光出力の比率で計算される。入力信号光パワーが−9dBm,−5dBmおよび−1dBmそれぞれの場合において、励起光源41からWDM光カプラ31を経て順方向から光増幅性導波路51〜53に供給される励起光のパワーPを60.0mWとし、励起光源41からWDM光カプラ32を経て逆方向から光増幅性導波路51〜53に供給される励起光のパワーPを54.2mWとし、励起光源43からWDM光カプラ33を経て順方向から光増幅性導波路54〜58に供給される励起光のパワーPを115.6mWとした。また、励起光源44からWDM光カプラ34を経て逆方向から光増幅性導波路54〜58に供給される励起光のパワーPを、入力信号光パワーが−9dBmであるときに487.0mWとし、入力信号光パワーが−5dBmであるときに248.0mWとし、入力信号光パワーが−1dBmであるときに204.0mWとした。
この図に示されるように、本実施形態に係る光増幅モジュール5では、入力信号光パワーが−9dBmであるときPCEは6.0%であり、入力信号光パワーが−5dBmであるときPCEは8.9%であり、入力信号光パワーが−1dBmであるときPCEは9.8%であった。
従来技術のAl添加EDFを使った光増幅モジュールの例として、文献「H. Ono, M. Yamada, and M. Shimizu, Electron. Lett., vol. 38, no. 19, p. 1084, Sept. (2002)」に記載されたものが報告されているが、本文献では信号入力パワーが−5dBmであるときに、5.7%のPCEが得られている。本実施形態では、利得等化器の個数が削減され、信号光入力パワーが−5dBmのときに1.56倍のPCE改善が得られている。すなわち、所要励起パワーは2/3に改善できる。
なお、本実施形態ではファイバブラッググレーティングによる利得等化器を用いたので、利得等化器の反射率が大きく、利得等化器の前後にアイソレータを挿入する必要があった。その結果、過剰損失が増大したが、利得等化器を誘電体多層膜などで形成すれば、PCEが更に改善できる。或いは、過剰損失分を利得等化用プロファイルとして役立てて、信号光波長域を1495nmからもっと短波長側に広げられる。
以上は室温での実験結果であるが、図20に示されるとおり、P/Al共添加EDFは、高温になる程、一定の励起パワーの元で高いSバンド利得を示す。すなわち、信号光入力パワーおよび信号光出力パワーそれぞれが一定であるならば、PCEが更に改善されることになる。
図34は、光増幅モジュール5を温度25℃,50℃および75℃それぞれの環境で駆動した際の利得スペクトルを示す図である。同図(a)は、利得スペクトルを示し、同図(b)は、温度50℃のときの利得スペクトルを基準として、温度25℃および75℃それぞれのときの利得スペクトルの偏差を示す。図35は、光増幅モジュール5における温度、励起光パワーおよびパワー変換効率(PCE)を纏めた図表である。ここでは、信号光入力パワーを−5dBmと設定し、信号光出力パワーを+17.1dBmと設定した。
励起光源41からWDM光カプラ31を経て順方向から光増幅性導波路51〜53に供給される励起光のパワーPを60.0mWとし、励起光源41からWDM光カプラ32を経て逆方向から光増幅性導波路51〜53に供給される励起光のパワーPを54.2mWとし、励起光源43からWDM光カプラ33を経て順方向から光増幅性導波路54〜58に供給される励起光のパワーPを115.6mWとした。また、励起光源44からWDM光カプラ34を経て逆方向から光増幅性導波路54〜58に供給される励起光のパワーPを、温度が25℃であるときに427.0mWとし、温度が50℃であるときに304.0mWとし、温度が75℃であるときに262.0mWとした。
温度75℃のときは、温度25℃のときと比べ、三割程度PCEが改善されることになる。なお、このとき、高温になる程、利得スペクトルは徐々に右下がりの傾斜を示す。
図32を用いて説明したとおり、本実施形態の光増幅モジュールは、反転分布の変化があっても殆ど利得傾斜が生じない。これは、WDM信号を広いダイナミックレンジで増幅する場合はメリットであるが、往々にしてWDM伝送システムでは伝送路ファイバ中の誘導ラマン散乱(SRS)現象による信号スペクトルの傾斜が生じることがある。このような場合、従来のAl添加EDFでは、可変アッテネータと組合せて、DGTでSRS傾斜を補償することも可能であるが、図30に示された光増幅モジュール5ではこれを行なえない。
したがって、損失スペクトル傾斜が可変である光減衰器(文献「H. Hatayama, C. Hirose, K. Koyama, N. Akasaka, and N. Nishimura, “Variable attenuation slope compensator (VASC) using silica-based planar lightwave circuit technology for active gain slope control in EDFAs”, OFC2000, Tech. Dig., WH7, 2000」参照)のようなデバイスを内蔵することが望ましい。ただし、このとき、過剰損失やコストも上昇してしまうので、図24(b)に示されるような温度制御によって生じる利得傾斜を活用する方式もコストやPCEの観点からは望ましい。
以上に説明したような光増幅モジュールを光通信システムにおいて用いて、この光増幅モジュールにより波長域1490nm〜1530nmの範囲内の多波長の信号光を光増幅して伝送するのが好適である。
本実施形態に係る光増幅モジュール1の構成図である。 実施例および比較例それぞれのEDFの諸元を纏めた図表である。 タイプAのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプBのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプCのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプDのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプEのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプFのEDFの単位長さ当たりの非飽和利得g*[dB/m]および非飽和吸収α[dB/m]それぞれの波長依存性を示すグラフである。 タイプCのEDFおよびAl添加EDFそれぞれについて、非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれの波長依存性を示すグラフである。 非飽和吸収ピークを60dBとしたときのタイプB〜FそれぞれのEDFのSバンド増幅特性を示す図である。 非飽和利得g*および非飽和吸収αそれぞれのピーク値の比(g*/α)とAl濃度との関係を示すグラフである。 波長1490nmにおける利得とAl濃度との関係を示すグラフである。 波長1490nmにおける利得とP濃度との関係を示すグラフである。 波長1490nmにおける利得とAl/Pの濃度比との関係を示すグラフである。 タイプB,CのEDFの波長0.98μm帯の非飽和吸収αの波長依存性を示すグラフである。 本実施形態に係る光増幅モジュール2の構成図である。 Cバンド除去フィルタ71〜73それぞれの損失スペクトルの一例を示す図である。 励起波長974nm,976nmおよび981nmそれぞれでのAl添加EDFおよびP/Al共添加EDFそれぞれの自然放出光スペクトルを示す図である。 吸収条長積76dB,120dBおよい240dBそれぞれでのAl添加EDFの利得特性および雑音指数特性を示す図である。 タイプCのP/Al共添加EDF(吸収条長積=240dB)およびAl添加EDF(吸収条長積=120dB)それぞれのSバンド増幅特性を示す図である。 一般的なフィルタの損失スペクトルの例を示す図である。 一般的なフィルタを用いた場合の光増幅モジュール2のトータル信号出力パワーをシミュレートした結果を示す図である。 図16に示した光増幅モジュール2をPLC上に実現した構成を示す斜視図である。 WDMカプラとしてのマッハツェンダ干渉計の構成図である。 WDMカプラとしてのマッハツェンダ干渉計の光結合特性を示す図である。 PLC上に構成した他の実施形態に係る光増幅モジュール3の構成を示す平面図である。 PLC上に構成した他の実施形態に係る光増幅モジュール4の構成を示す平面図である。 本実施形態に係るレーザモジュール9の構成図である。 従来のAl添加EDFおよび図2中の実施例のタイプCのEDFそれぞれのV(λ)を示す図である。 本実施形態に係る光増幅モジュール5の構成図である。 光増幅モジュール5に含まれる利得等化器78,79の損失スペクトルを示す図である。 光増幅モジュール5において入力コネクタ11に入力される信号光のパワーを−9dBm,−5dBmおよび−1dBmそれぞれとしたときの利得スペクトルを示す図である。 光増幅モジュール5における励起光パワーおよびパワー変換効率(PCE)を纏めた図表である。 光増幅モジュール5を温度50℃および75℃それぞれの環境で駆動した際の利得スペクトルを示す図である。 光増幅モジュール5における温度、励起光パワーおよびパワー変換効率(PCE)を纏めた図表である。 本発明の平面光導波路デバイスを複数有する光増幅モジュールの実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1〜6…光増幅モジュール、9…レーザモジュール、11…入力コネクタ、12…出力コネクタ、21〜26…光アイソレータ、31〜34…WDMカプラ、36〜38…光カプラ、41〜44…励起光源、46,47…受光素子、50〜58…光増幅性導波路、61〜68…WDMカプラ、71〜77…Cバンド除去フィルタ、78,79…利得等化用フィルタ、81〜87…バイパス用光導波路、91〜94…光ファイバ。

Claims (29)

  1. シリカガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、
    前記光増幅性導波路の誘導放出断面積および吸収断面積の少なくとも一方は、波長1.53μm帯のピークより短波長側で極大値をもつ、
    ことを特徴とする光増幅性導波路。
  2. 前記光導波領域の少なくとも一部は、リン元素を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光増幅性導波路。
  3. 前記光増幅性導波路の単位長さ当たりの非飽和吸収のピーク値に対する単位長さ当たりの非飽和利得のピーク値の比は、0.8以上である、
    ことを特徴とする請求項2記載の光増幅性導波路。
  4. 前記光導波領域の少なくとも一部は、3価の正イオンとなる元素の酸化物を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載の光増幅性導波路。
  5. 前記酸化物は、酸化アルミニウムである、
    ことを特徴とする請求項4記載の光増幅性導波路。
  6. 前記酸化アルミニウムを構成するアルミニウム元素の前記光導波路領域における平均濃度は、0.75重量%以下である、
    ことを特徴とする請求項5記載の光増幅性導波路。
  7. 前記リン元素の濃度に対する前記アルミ元素の濃度の比率は、0.17以下である、
    ことを特徴とする請求項5記載の光増幅性導波路。
  8. 前記酸化物は、酸化イッテルビウムである、
    ことを特徴とする請求項4記載の光増幅性導波路。
  9. リン酸塩ガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、
    前記光増幅性導波路の誘導放出断面積および吸収断面積の少なくとも一方は、波長1.53μm帯ピークより短波長側で極大値をとる、
    ことを特徴とする光増幅性導波路。
  10. 前記光増幅性導波路は、光ファイバである、
    ことを特徴とする請求項1または9に記載の光増幅性導波路。
  11. 前記光増幅性導波路は、平面光導波路である。
    ことを特徴とする請求項1または9に記載の光増幅性導波路。
  12. 反転分布の変化に起因する利得の変化量のスペクトルが、所定の波長域で、少なくとも一つの極小値をとる、
    ことを特徴とする請求項1または9に記載の光増幅性導波路。
  13. シリカガラスまたはリン酸塩ガラスを主成分とし、光導波領域の少なくとも一部にエルビウム元素を有する光増幅性導波路であって、
    波長域1470〜1530nmに含まれる25nm以上の波長範囲において、平均利得で規格化された反転分布に起因する利得スペクトルの変化量は、±0.25dBの範囲内である、
    ことを特徴とする光増幅性導波路。
  14. 前記変化量は±0.1の範囲内である、
    ことを特徴とする請求項13記載の光増幅性導波路。
  15. 信号光の入力端子、信号光の出力端子、および、請求項1または10に記載の光増幅性導波路からなる光増幅モジュールであって、
    前記光増幅モジュールは、前記入力端子に入力した波長域1490nm〜1530nm内の波長の信号光を光増幅して前記出力端子から出力する、
    ことを特徴とする光増幅モジュール。
  16. 前記光増幅性導波路へ供給される励起光の波長は、波長域979nm〜981nm内にある、
    ことを特徴とする請求項15記載の光増幅モジュール。
  17. 前記光増幅性導波路の中途に挿入され、1.53μm帯ASEピーク波長における消光比が46dB以上であるASE除去フィルタをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項15記載の光増幅モジュール。
  18. 信号光の波長範囲において、平均利得で規格化された反転分布に起因する利得スペクトルの変化量は、±0.25dBの範囲内である、
    ことを特徴とする請求項15記載の光増幅モジュール。
  19. 前記変化量は±0.1の範囲内である、
    ことを特徴とする請求項18記載の光増幅モジュール。
  20. 信号光の波長範囲の少なくとも一部が1488〜1518nmと重複する、
    ことを特徴とする請求項18記載の光増幅モジュール。
  21. 基板上に請求項11記載の光増幅性導波路を有することを特徴とする平面光導波路デバイス。
  22. 信号光の入力端子、信号光の出力端子、および、請求項13記載の光増幅性導波路からなる光増幅モジュールであって、
    信号光の波長範囲の少なくとも一部が1488〜1518nmと重複する、
    ことを特徴とする光増幅モジュール。
  23. 前記基板の側面の折り返し位置で折り返す折り返し導波路と、
    前記折り返し位置にASE除去フィルタをさらに有し、
    前記光増幅性導波路と前記折り返し導波路は接続されて信号光を伝搬させる、
    ことを特徴とする請求項21記載の平面光導波路デバイス。
  24. 前記基板上にASE除去フィルタをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項21記載の平面光導波路デバイス。
  25. 前記ASE除去フィルタの少なくとも1個を励起光がバイパスする経路を具備する、
    ことを特徴とする請求項23または24に記載の平面光導波路デバイス。
  26. 信号光を入出力する入出力ファイバの全てを前記基板の同一側面に具備する、
    ことを特徴とする請求項21記載の平面光導波路デバイス。
  27. 請求項21記載の平面光導波路デバイスを複数有する光増幅モジュールであって、
    少なくとも二つの前記平面光導波路デバイスは、光ファイバを介さずに実装されている、
    ことを特徴とする光増幅モジュール。
  28. 請求項1または10に記載の光増幅性導波路を有するレーザモジュールであって、
    発振波長を1480nm以下の波長に設定することができる、
    ことを特徴とするレーザモジュール。
  29. 請求項15記載の光増幅モジュールを信号光伝送経路上に有する光通信システムであって、
    波長域1490nm〜1530nm内の波長の信号光を前記光増幅モジュールにより光増幅して光伝送する、
    ことを特徴とする光通信システム。
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