JP2010050135A - 半導体光集積素子および光通信装置 - Google Patents

半導体光集積素子および光通信装置 Download PDF

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健二 佐藤
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友章 加藤
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清貴 鶴岡
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卓夫 森本
Shinya Sudo
信也 須藤
Kenji Mizutani
健二 水谷
Kenji Okamoto
健志 岡本
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Abstract

【課題】高い光出力と高い増幅効率とを実現しつつ消光比の劣化を抑制し得る半導体光集積素子を提供する。
【解決手段】半導体光集積素子1は、半導体基板12Aと、半導体マッハツェンダー型光変調器13と、半導体光増幅器14とを備える。半導体マッハツェンダー型光変調器13は、入力光を第1分波光と第2分波光とに分離し、第1分波光および第2分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して変調光を生成する。半導体光増幅器14は、マッハツェンダー型光変調器13から出力された変調光を増幅する。マッハツェンダー型光変調器13および半導体光増幅器14は半導体基板12A上に形成されており、マッハツェンダー型光変調器13は、半導体光増幅器14の非飽和利得の1/2から非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、マッハツェンダー型光変調器を含む半導体光集積素子および光通信装置に関し、特に、半導体光増幅器とマッハツェンダー型光変調器とが同一基板上にモノリシックに集積された半導体光集積素子および光通信装置に関する。
近年、インターネットなどの広域ネットワークの急速な普及に伴って通信トラフィックが増大し、光通信システムの更なる大伝送容量化が要求されている。この要求に応えるために、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式による多チャネル通信や、単チャネル当たりの伝送速度の向上が検討されている。伝送速度を向上するには、光信号の高速変調が必要である。
光信号の変調方式としては、半導体レーザ光源への駆動電流を変調する直接変調方式と、外部変調方式という2種類の変調方式が知られている。直接変調方式は、外部の変調器を必要としないので装置構成が安価で簡単になるという利点を有する。しかしながら、半導体レーザ光源の応答速度の限界により変調帯域が制限されるという欠点や、光出力が波長変動(チャーピング)するので波長分散のある伝送路を長距離伝送できないという欠点がある。
外部変調方式は、半導体レーザ光源から出力されたCW光(Continuous Wave Light:光強度が一定に維持された光)を外部変調器を用いて変調する方式である。外部変調器としては、LiNbO結晶を材料とするマッハツェンダー型光変調器(以下、「LN変調器」と呼ぶ。)が広く使用されており、このLN変調器により、10Gb/sや40Gb/sという伝送速度を実現し得る光伝送システムが実用化されている。しかしながら、LN変調器は、5V以上の高い駆動電圧と、約10cm以上の大きな装置サイズとを必要とするという問題がある。
一方、InPやGaAsなどの半導体材料を用いて構成されたマッハツェンダー型光変調器(以下、「半導体MZ変調器」と呼ぶ。)は、2V程度の小さな駆動電圧しか必要とせず、集積化により数mm程度の小さな装置サイズを実現することができる。しかしながら、半導体MZ変調器と光ファイバとの結合損失がLN変調器のそれよりも大きく、半導体MZ変調器の導波路での光損失も大きい。すなわち、半導体MZ変調器の挿入損失が大きいという課題がある。この挿入損失を補償するために一般に光増幅器が併用されている。半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)を使用する場合、この半導体光増幅器と半導体MZ変調器とを同一基板上にモノリシックに集積した構造を実現することができる。このような構造は、たとえば、特許文献1(特開2001−320127号公報)や特許文献2(特開2006−171369号公報)に開示されている。
半導体MZ変調器としては、電気光学効果や量子閉じ込めシュタルク効果による屈折率変化を利用した光変調器が知られている。半導体MZ変調器に関する先行技術文献としては、たとえば、特許文献3(特開2000−258739号公報)が挙げられる。
特開2001−320127号公報(図16) 特開2006−171369号公報(図1) 特開2000−258739号公報
特許文献1には、半導体MZ変調器の前段にSOAを有する光変調装置が開示されている。図1は、この光変調装置100の概略構成を示す図である。図1に示される光変調装置100は、半導体レーザ光源101、SOA104および半導体MZ変調器103を有する。SOA104と半導体MZ変調器103は同一の半導体基板102上に集積されている。半導体MZ変調器103は、図1に示されるように、光分波器105、第1位相変調領域106、第2位相変調領域107および光結合器108を含む。
SOA104は、半導体レーザ光源101から供給されたCW光を増幅し、その増幅光を半導体MZ変調器103に与える。光分波器105は、SOA104から伝搬された光を2つの分波光に分離する。第1位相変調領域106は、光分波器105で分離された2つの分波光のうち一方の分波光を位相変調した後に光結合器108に入力させる。並行して、第2位相変調領域107は、他方の分波光を位相変調した後に光結合器108に入力させる。そして、光結合器108は、第1位相変調領域106の出力光と第2位相変調領域107の出力光とを合波する。第1位相変調領域106と第2位相変調領域107にそれぞれ印加する電界を制御することで、第1位相変調領域106を伝搬する分波光と、第2位相変調領域107を伝搬する分波光とを個別に位相変調できるので、これら分波光間に位相差を与えることができる。光結合器108では、その位相差に応じた分波光の干渉状態が形成される。
しかしながら、SOA104は、飽和パワー以上の光出力を与えることができない特性を有するので、SOA104から半導体MZ変調器103への入力光のパワーは、SOA104の固有の飽和パワーに制限される。また、半導体MZ変調器103の導波路構造による光損失(光挿入損失)もある。このため、光変調装置100は、所望のパワーの変調光を出力できない場合がある。
また、SOA104を飽和パワー出力の状態で動作させると、SOA104への投入エネルギーの一部を増幅に使用されないため、エネルギー効率が低下する。このように、図1の構成では、変調光のパワーが制限されたり、光増幅のエネルギー効率が低下したりする課題があった。特に、半導体MZ変調器103の光挿入損失が大きい場合には、この課題が与える影響は無視できないものとなる。将来、通信容量の大容量化が進み、光変調フォーマットもより複雑化したときに、かかる課題が与える影響は大きいと予測される。
図2は、特許文献2に開示されている光変調装置の構成を概略的に示す図である。図2に示される光変調装置200は、光分波器205、第1位相変調領域206、第2位相変調領域207、第1半導体光増幅器(第1SOA)221、第2半導体光増幅器(第2SOA)222および光結合器208を有する。これら構成要素205〜208,221〜222は半導体基板202上に集積されている。光分波器205、第1位相変調領域206、第2位相変調領域207および光結合器208によって半導体MZ変調器が構成される。
光分波器205は、半導体レーザ光源201から供給されたCW光を2つの分波光に分離する。第1位相変調領域206は、光分波器205で分離された2つの分波光のうち一方の分波光を位相変調し、その変調光は、第1SOA221によって増幅される。並行して、第2位相変調領域207は他方の分波光を位相変調し、その変調光は、第2SOA222によって増幅される。そして、光結合器208は、第1SOA221の出力光と第2SOA222の出力光とを合波する。
図2の光変調装置200では、第1位相変調領域206と第2位相変調領域207とでそれぞれ位相変調された光が増幅されるので、半導体MZ変調器への入力光(光分波器205への入力光)のパワーは、第1SOA221と第2SOA222の飽和パワーによる制限を受けないという利点がある。よって、高い光出力と高い増幅効率を実現することができる。しかしながら、この光変調装置200の構成では、第1SOA221と第2SOA222の構造や駆動状態に差がある場合には、光結合器208において増幅された分波光の干渉状態を制御することができず、光変調器の特性である消光比(オフ状態の光強度に対するオン状態の光強度の比率、あるいは、光出力パワーの最小値に対する最大値の比率)が悪化するという問題がある。
上述した図1および図2の構造の他に、半導体MZ変調器の後段にSOAを配置して、半導体MZ変調器の出力光をSOAにより増幅させる構造も考えられる。しかしながら、この構造には、半導体MZ変調器の出力光の信号波形が、光入力に対するSOAの非線形効果に起因して大きく歪む現象(パターン効果)が現れるという問題がある。
上記に鑑みて本発明は、半導体MZ変調器と半導体光増幅器とが同一基板上に集積された構造を採用した場合であっても、高い光出力と高い増幅効率とを実現しつつ消光比の劣化を抑制し得る半導体光集積素子および光通信装置を提供するものである。
本発明によれば、半導体基板と、入力光を第1分波光と第2分波光とに分離し、前記第1分波光および前記第2分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して変調光を生成するマッハツェンダー型光変調器と、前記マッハツェンダー型光変調器から出力された前記変調光を増幅する半導体光増幅器と、を備えた第1の半導体光集積素子が提供される。この第1の半導体光集積素子では、前記マッハツェンダー型光変調器は、前記半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から前記非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する。
また、本発明によれば、半導体基板と、入力光を第1分波光と第2分波光とに分離する分波器と、前記第1分波光をさらに第3分波光と第4分波光とに分離し、前記第3分波光および前記第4分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して第1の変調光を生成する第1のマッハツェンダー型光変調器と、前記第2分波光をさらに第5分波光と第6分波光とに分離し、前記第5分波光および前記第6分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して第2の変調光を生成する第2のマッハツェンダー型光変調器と、前記第1の変調光と前記第2の変調光とを合波する光結合器と、前記光結合器から出力された合波光を増幅する第1の半導体光増幅器と、を備えた第2の半導体光集積素子が提供される。この第2の半導体光集積素子では、前記第1のマッハツェンダー型光変調器、前記第2のマッハツェンダー型光変調器、前記光結合器および前記第1の半導体光増幅器が前記半導体基板上に形成されており、前記第1および第2のマッハツェンダー型光変調器は、前記第1の半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から前記非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する。
さらに、本発明によれば、前記第1の半導体光集積素子または第2の半導体光集積素子を内蔵する光通信装置が提供される。
本発明による第1の半導体光集積素子は、マッハツェンダー型光変調器で変調された光を増幅する半導体光増幅器を有しているが、マッハツェンダー型光変調器は、半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から当該非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する。マッハツェンダー型光変調器の光挿入損失を非飽和利得の1/2以上とすることで、半導体光増幅器の光利得が飽和状態になることが回避されるので、エネルギー効率が高い駆動条件を使用することができる。しかも、光挿入損失を非飽和利得以下とすることで、オーバーシュートなどの光波形の歪みを抑制できる。よって、高い光出力と消光比の劣化抑制とが実現可能である。
本発明による第2の半導体光集積素子は、分波器と第1および第2のマッハツェンダー型光変調器と光結合器とからなる光変調回路で変調された光を増幅する第1の半導体光増幅器を有しているが、光変調回路は、第1の半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から当該非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する。この光変調回路の光挿入損失を非飽和利得の1/2以上とすることで、第1の半導体光増幅器の利得飽和現象を回避できるので、エネルギー効率が高い駆動条件を使用することができる。しかも、光挿入損失を非飽和利得以下とすることで、オーバーシュートなどの光波形の歪みを抑制できる。よって、高い光出力と消光比の劣化抑制とが実現可能である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略される。
(第1の実施形態)
図3は、本発明に係る第1の実施形態の半導体光集積素子1の構成を概略的に示す図である。この半導体光集積素子1は、半導体レーザ光源11H、半導体マッハツェンダー型光変調器(半導体MZ変調器)13および半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)14を有する。半導体MZ変調器13とSOA14とは半導体基板12A上に集積されている。半導体レーザ光源11Hは、半導体基板12Aの外部の領域に配置されている。半導体光集積素子1は、InPやGaAsなどの化合物半導体材料を用いて作製することができる。
半導体MZ変調器13は、半導体レーザ光源11Hと光ファイバやレンズ系により光学的に結合されている。半導体MZ変調器13は、半導体レーザ光源11Hから伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光をそれぞれ位相変調した後に合波して変調光を生成するものである。SOA14は、半導体MZ変調器13から出力された変調光を増幅する機能素子である。半導体MZ変調器13は、SOA14の非飽和利得G0の1/2(=G0/2)から当該非飽和利得G0の範囲(G0/2〜G0の範囲)内の光挿入損失αMを発生させる導波路構造を有するように設計される。
図3に示されるように、半導体MZ変調器13は、光分波器15、第1位相変調領域16、第2位相変調領域17および光結合器18を含む。光分波器15は、2つの入射側光導波路21,22にそれぞれ光学的に接続された2つの入力ポートと、2つの出射側光導波路23,24にそれぞれ光学的に接続された2つの出力ポートとを有している。光分波器15は、光導波路21を伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光のうち一方の分波光を光導波路23に出力し、他方の分波光を光導波路24に出力する。
第1位相変調領域16と第2位相変調領域17は、それぞれに印加された外部電界に応じて入射光を変調する機能を有する。第1位相変調領域16と第2位相変調領域17の構成としては、電気光学効果や量子閉じ込めシュタルク効果による屈折率変化を利用した公知の半導体位相変調器で構成すればよい。
第1位相変調領域16の出力光は、光導波路25を伝搬して光結合器18の2つの入力ポートの一方に入力され、第2位相変調領域17の出力光は、光導波路26を伝搬して光結合器18の他方の入力ポートに入力される。
光結合器18は、2つの入射側光導波路25,26にそれぞれ光学的に接続された2つの入力ポートと、2つの出射側光導波路27,28にそれぞれ光学的に接続された2つの出力ポートとを有している。光結合器18は、第1位相変調領域16と第2位相変調領域17とからの伝搬光を合波してこれら伝搬光を干渉させる。この結果得られた強度変調光が、光導波路27を伝搬して光導波路29に入力される。そして、SOA14は、光導波路27からの伝搬光を増幅し、その増幅光を光導波路29を介して外部に出力する。
上記半導体光集積素子1は、たとえば、以下の工程により作製できる。まず、有機金属気相成長(MOVPE:Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法などの結晶成長技術により、InP基板の全面に、SOA14の活性層となるべきInGaAsP多重量子井戸を含むコア層を形成する。InGaAsP多重量子井戸層は、その禁止帯(バンドギャップ)を調整することにより、使用する光波長(たとえば、一般に光通信で用いられる1.55μm帯)において光増幅機能を有する。
次に、前記InP基板においてSOA104を形成すべき領域以外の部分を、半導体エッチング技術により除去する。次に、MOVPE法などの結晶成長技術により、当該除去された部分に、第1位相変調領域16と第2位相変調領域17の活性層となるべきInGaAsP多重量子井戸層を含むコア層を形成する。このとき、InGaAsP多重量子井戸のバンドギャップや、量子井戸数や、量子井戸幅といったパラメータは、第1位相変調領域16と第2位相変調領域17が位相変調器として動作するよう設定される。なお、一般的に、位相変調領域の活性層は、使用する光波長において増幅も光損失もできるだけ発生しないバンドギャップを有するように構成されるが、半導体光集積素子1は化合物半導体で構成されるため、ある一定程度の光損失が発生する。以上のような、バンドギャップの異なる半導体コア層を同一半導体基板上に形成する技術を、バットジョイント技術といい、公知の技術である。
次に、全体の上部に半導体クラッド層(光がコア層からしみ出す領域)を結晶成長させ、その後、コア層をエッチングすることで、光導波路21〜29、光分波器15および光結合器18を形成する。次いで、全体を二酸化硅素(SiO)のような絶縁膜で被覆する。その後、この絶縁膜のうち、SOA14、第1位相変調領域16および第2位相変調領域17が形成されるべき領域の上部をそれぞれ開口し、その開口部に金属膜を堆積させることにより、SOA14、第1位相変調領域16および第2位相変調領域17が形成される。
上記半導体光集積素子1が奏する作用効果について以下に説明する。
半導体光集積素子1は、半導体MZ変調器13で変調された光を増幅するSOA14を有しているが、半導体MZ変調器13は、SOA14の非飽和利得G0の1/2(=G0/2)から当該非飽和利得G0までの範囲内の光挿入損失αMを発生させる導波路構造を有する。光挿入損失αMをG0/2以上とすることで、SOA14の利得飽和現象を回避できるので、エネルギー効率が高い駆動条件を使用することができる。また、光挿入損失αMをG0以下とすることで、オーバーシュートなどの光信号波形の歪みを効果的に抑制し、パターン効果を抑制することができる。よって、高い光出力と消光比の劣化抑制とが実現可能である。
図4(A)は、図1に示したように半導体MZ変調器103の前段にSOA104を形成した場合に、SOA104の領域(SOA領域)と半導体MZ変調器103の領域(MZM領域)における光パワー(単位:dB)の変化の様子を概略的に示すグラフである。図4(A)に示されるように、SOA領域での光パワーは、入射時のパワーIP1から上昇した後、飽和パワーSPに達して飽和してしまう。MZM領域での光パワーは、飽和パワーSPから減衰して光出力レベルOP1となる。光パワーが飽和している間、SOA104への投入エネルギーは増幅に寄与しない。
これに対し、図4(B)は、図3に示したように半導体MZ変調器13の後段にSOA14を形成した場合に、半導体MZ変調器13の領域(MZM領域)とSOA14の領域(SOA領域)における光パワー(単位:dB)の変化の様子を概略的に示すグラフである。図4(B)に示されるように、MZM領域での光パワーは減衰する。その後、SOA領域で光パワーは上昇するが、飽和パワーSPに達することなく光出力レベルOP2となる。よって、図1の光変調装置100よりも本実施形態の半導体光集積素子1の方が、光出力を向上させ、投入エネルギーに対する効率が高いことが分かる。
次に、半導体MZ変調器(MZM)13の挿入損失αMとSOA14の非飽和利得G0との間の関係について説明する。図5は、挿入損失αMと非飽和利得G0との間の関係を概略的に示すグラフである(単位:dB)。図5に示されるように、グラフの縦軸は、SOA14の非飽和利得G0を示し、グラフの横軸は、挿入損失αMを示している。グラフ中、領域Aは、αM<G0×(1/2)の条件を満たす領域を、領域Cは、αM>G0の条件を満たす領域を、領域Bは、G0×(1/2)≦αM≦G0の条件を満たす領域を、それぞれ示している。
ここで、利得飽和とは、ある強度を超えた強度の光がSOAに入力されると、誘導放出によりキャリア密度が減少し、光利得が減少する現象をいう。この利得飽和により、SOAの光出力パワーは光入力パワーに関して線形で増加できない。非飽和利得は、利得飽和が生じていない理想的な場合の利得をいうので、図5のグラフの縦軸は、SOA14への投入エネルギーに比例するものである。なお、SOA14の利得は、SOA14への投入エネルギーで決まる非飽和利得であることが理想ではあるが、実際には、SOA14への光入力パワーが大きければ、SOA14の利得はある程度飽和している。
このような利得飽和は、SOA14への光入力パワーPin(単位:dBm)がある値(一般的には、−10dBm〜−15dBm)を超えると、光入力パワーPinが増加するほどに飽和する。このとき、SOA14の利得が、光入力パワーPinの増加分ΔPinの大きさを超えた大きさで減少することは起こりえないため、非飽和利得G0からの利得減少分(飽和分)は、最大で−ΔPinであると考えられる。すなわち、飽和利得(単位:dB)=G0−ΔPin、という式が成立する。実際に図3の構成について実験を行ったところ、SOA14の飽和利得は、G0−0.6×ΔPinからG0−0.7×ΔPinの範囲内であった。なお、単位dBmは、1ミリワット(mW)を基準とした場合の光パワーのデシベル表示をいい、Pin(dBm)=10×log10[Pin(mW)/1mW]、である。1mWは0dBmを意味する。
図3の構成は、図1の構成と比べると、「1」に対応するオン状態の光出力パワーと、「0」に対応するオフ状態の光出力パワーとを時間的にほぼ同じ割合で出現させることができる。それ故、SOA14の利得が非飽和利得の場合には、出力光の平均出力パワーを、ほぼ1/2に対応付けることが可能である。
半導体MZ変調器13とSOA14がαM<G0×(1/2)の条件を満たすように構成されている場合(図5の領域Aの場合)、光挿入損失αMは、SOA14の非飽和利得G0と比べて低くなり過ぎ、SOA14は、光出力パワーを完全に飽和させてしまう。この場合、図3の構成では、1/2に対応する平均出力パワーが不利に働くので、図1の構成と比べて投入エネルギーに対する効率が低くなる。したがって、図3の構成よりも図1の構成の方が有利であるといえる。
半導体MZ変調器13とSOA14がG0×(1/2)≦αMの条件を満たすように構成されている場合、光挿入損失αMは、SOA14の非飽和利得G0に対して最適化されるので、SOA14は、非飽和利得状態で動作することができる。すなわち、SOA14への光入力パワーに起因して光利得が減少する現象を回避することができる。一方、G0×(1/2)≦αMという条件は、図1の構成において完全に利得飽和させてしまう。すなわち、前述の非飽和利得の減少分ΔPinはこの場合、αMと等価であるから、図1の構成の非飽和利得の減少分は、−αMとなる。半導体MZ変調器103の挿入損失分−αMを考慮すると、図1の構成全体の飽和利得は、G0−αM−αM=G0−2×αM、となる。よって、図1の構成において利得が得られなくなる条件(すなわち、光出力パワーを完全に飽和させる条件)として、G0−2×αM≦0、すなわち、G0×(1/2)≦αMとの条件が得られる。
また、半導体MZ変調器13とSOA14がαM≦G0の条件を満たすように構成されている場合、SOA14の出力光の信号波形の歪みを適度に抑制することができる。αM>G0の場合、オン状態の光信号波形に過剰なオーバーシュートが発生し、光信号レベルが適正レベルの1.25倍にも達し、許容レベルを超えることが確認された。αM≦G0の条件を満たせば、このようなオーバーシュートの抑制が可能となる。
図6は、図3の構成(MZM入力)と図1の構成(SOA入力)についての受信パワーとビットエラーレートの測定結果との関係を示すグラフである。レーザ光源波長(λ)は1550ナノメートル、MZ変調器への光入力パワー(Pin)は10dBmとされた。また、このグラフは、図5の領域Bの条件下で得られたものである。図6に示されるように、図1の構成よりも図3の構成の方が優れていることが分かる。また、図3の構成では、パターン効果により、受信信号の波形に適正レベルの1.25倍未満のオーバーシュートが発生したことが確認されたが、このオーバーシュートは、通信システム上問題が発生する程度のものではなかった。実際に当該受信信号を電気的フィルタに透過させて得た信号には、実効的に図1の構成よりも開いたアイパターンが確認された。よって、図3の構成を使用すれば、図1の構成を使用した場合と比べて、約1dB高い受信感度が得られた。
図7は、上記第1の実施形態の変形例である半導体光集積素子2の構成を概略的に示す図である。この半導体光集積素子2は、半導体レーザ光源11M、半導体MZ変調器13およびSOA14を有しており、これら半導体レーザ光源11M、半導体MZ変調器13およびSOA14は半導体基板12B上にモノリシックに集積されている。第1の実施形態の半導体光集積素子1と比べると、装置サイズの小型化が可能である。半導体レーザ光源11Mとしては、公知の分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザや、公知の分布ブラッグ反射型(DBR:Distributed Bragg Reflector)レーザが挙げられる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図8は、第2の実施形態の半導体光集積素子3の構成を概略的に示す図である。この半導体光集積素子3は、外部共振器型レーザ光源36、半導体MZ変調器13およびSOA14を有する。半導体MZ変調器13とSOA14は半導体基板12C上に集積されている。
外部共振器型レーザ光源36は、外部反射鏡31、光学レンズ32、利得領域33、位相調整領域34および内部反射鏡35を含む。利得領域33、位相調整領域34および内部反射鏡35は、半導体基板12C上に集積されているが、外部反射鏡31と光学レンズ32は、半導体基板12Cの外部の領域に配置されている。外部反射鏡31と内部反射鏡35は、光を閉じ込めるファブリ・ペロー型の光共振器を構成するものである。光共振器内には、利得領域33と位相調整領域34とが配置されている。光学レンズ32は、利得領域33の導波路端面と外部反射鏡31とを光学的に結合する。
利得領域33に駆動電流が供給されると、利得領域33の利得媒質が励起されて光共振器内に光を放出する。光学レンズ32と外部反射鏡31との間には、波長選択フィルタであるエタロンを配置してもよい。半導体MZ変調器13は、内部反射鏡35から出力されたレーザ光を変調することとなる。
内部反射鏡35は、半導体基板12C上に形成された化合物半導体からなる導波路構造をドライエッチングして溝を形成することで形成される。この溝の側面を端面反射鏡として使用することができる。
第2の実施形態の半導体光集積素子3の構造は、内部反射鏡35が半導体基板12C上に集積されているので、装置サイズの小さな外部共振器型レーザを提供することが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。図9は、第3の実施形態の半導体光集積素子4の構造を概略的に示す図である。この半導体光集積素子4は、DQPSK光変調器47、第1SOA41、半導体MZ変調器13および第2SOA42を有し、これらは半導体基板12D上に集積されている。半導体MZ変調器13は、RZ(Return to Zero)変調器として機能する。このRZ変調器13をDQPSK光変調器47よりも後段に配置する理由は、変調信号の周波数帯域内におけるスペクトルの広がりを抑圧し、隣接チャネル間のクロストークを低減するためである。半導体光集積素子4は、InPやGaAsなどの化合物半導体材料を用いて作製することができる。
DQPSK光変調器47は、入射光に対して差動4値位相変調(Differential QPSK)を行う機能を有している。DQPSK光変調器47は、光分波器61、第1半導体MZ変調器44、第2半導体MZ変調器45および光結合器66を含む。
光分波器61は、光導波路60を伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光のうち一方の分波光を光導波路62に出力し、他方の分波光を光導波路63に出力する。
第1半導体MZ変調器44は、光導波路62を伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光をそれぞれ位相変調した後に合波して変調光を生成し、光導波路64に出力する。第2半導体MZ変調器45は、光導波路63を伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光をそれぞれ位相変調した後に合波して変調光を生成し、光導波路87に出力する。位相シフタ43は、第2半導体MZ変調器45の出力ポートと、光結合器66の2つの入力ポートのうちの一方との間に介在しており、第2半導体MZ変調器45の出力光の位相をπ/2だけずらし、その結果得られた変調光を光導波路65に出力する。そして、光結合器66は、光導波路64を伝搬した変調光と光導波路65を伝搬した変調光とを合波する。第1半導体MZ変調器44と第2半導体MZ変調器45の各々は、互いに位相がπ(180°)ずれた2値の位相状態を表す光信号を生成し得る。それ故、第1半導体MZ変調器44の出力光と第2半導体MZ変調器45の出力光との間の位相をπ/2(90°)ずらすことで、0、π/2、π、3π/2の4値のうちのいずれかの位相状態を表すDQPSK信号が得られる。
第1SOA41は、DQPSK光変調器47から出力された変調光(DQPSK信号)を増幅する機能素子である。DQPSK光変調器47は、第1SOA41の非飽和利得G0の1/2(=G0/2)から当該非飽和利得G0の範囲(G0/2〜G0の範囲)内の光挿入損失αMを発生させる導波路構造を有するように設計される。光挿入損失αMをG0/2以上とすることで、第1SOA41の利得飽和現象を回避できるので、エネルギー効率が高い駆動条件を使用することができる。また、光挿入損失αMをG0以下とすることで、オーバーシュートなどの光信号波形の歪みを効果的に抑制し、パターン効果を抑制することができる。
なお、第1半導体MZ変調器44と第2半導体MZ変調器45は、それぞれ、半導体MZ変調器13(図3)と同じ構造を有している。すなわち、第1半導体MZ変調器44は、光分波器56、位相変調領域51,52および光結合器57を含む。光分波器56は、2つの入射側光導波路71,72にそれぞれ光学的に接続された2つの入力ポートと、2つの出射側光導波路73,74にそれぞれ光学的に接続された2つの出力ポートとを有している。光分波器56は、光導波路72を伝搬した入力光を2つの分波光に分離し、これら分波光のうち一方の分波光を光導波路73に出力し、他方の分波光を光導波路74に出力する。位相変調領域51と位相変調領域52は、それぞれに印加された外部電界に応じて入射光を変調する機能を有しており、電気光学効果や量子閉じ込めシュタルク効果による屈折率変化を利用した公知の半導体位相変調器で構成されている。位相変調領域51の出力光は、光導波路75を伝搬して光結合器57の2つの入力ポートの一方に入力され、位相変調領域52の出力光は、光導波路76を伝搬して光結合器57の他方の入力ポートに入力される。
光結合器57は、2つの入射側光導波路75,76にそれぞれ光学的に接続された2つの入力ポートと、2つの出射側光導波路77,78にそれぞれ光学的に接続された2つの出力ポートとを有している。光結合器57は、位相変調領域51,52からの伝搬光を合波してこれら伝搬光を干渉させる。この結果得られた強度変調光が、光導波路78を伝搬して光導波路64に入力される。
第2半導体MZ変調器45は、光分波器58、位相変調領域53,54、光結合器59および光導波路81〜88を含むが、これらは、第1半導体MZ変調器44を構成する光分波器56、位相変調領域51,52、光結合器57および光導波路71〜78と同じ構造を有する。
後段の半導体MZ変調器13でRZ変調された光信号は、第2SOA42に出力される。第2SOA42は、半導体MZ変調器13から出力された変調光を増幅する機能素子である。半導体MZ変調器13は、第2SOA42の非飽和利得G1の1/2(=G1/2)から当該非飽和利得G1の範囲(G1/2〜G1の範囲)内の光挿入損失αM1を発生させる導波路構造を有するように設計される。光挿入損失αM1をG1/2以上とすることで、第2SOA42の利得飽和現象を回避できるので、エネルギー効率が高い駆動条件を使用することができる。また、光挿入損失αM1をG1以下とすることで、オーバーシュートなどの光信号波形の歪みを効果的に抑制し、パターン効果を抑制することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、上記第1〜第3の実施形態の半導体光集積素子1〜4は、光変調器内蔵型の光通信用光源として使用することができ、光通信装置に内蔵され得る。幹線系、メトロ系またはアクセス系といった中距離・長距離伝送用の光通信ネットワークに使用することが可能である。
上記第1〜第3の実施形態は本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上記第1〜第3の実施形態のマッハツェンダー型光変調器は、いずれも、2つの分波光をそれぞれ変調するために2つの位相変調領域を有しているが、これに限定されるものではない。各マッハツェンダー型光変調器が2つの分波光のうち一方のみを変調するための位相変調領域を有する形態もあり得る。
上記第3の実施形態のDQPSK光変調器47は、2つの半導体MZ変調器44,45が並列接続された構造を有し、DQPSK方式による位相変調を実現するものであるが、これに限定されるものではない。多値位相変調を実現するために3個以上の半導体MZ変調器が並列接続された形態もあり得る。
上記第3の実施形態の半導体光集積素子4は、半導体レーザ光源を有していないが、これに限らず、図3、図7または図8に示すような半導体レーザ光源11H,11M,36を有していてもよい。
従来の光変調装置の構成を概略的に示す図である。 従来の光変調装置の構成を概略的に示す図である。 本発明に係る第1の実施形態の半導体光集積素子の構成を概略的に示す図である。 SOAの領域(SOA領域)と半導体MZ変調器の領域における光パワー(単位:dB)の変化の様子を概略的に示すグラフである。 挿入損失αMと非飽和利得G0との間の関係を概略的に示すグラフである。 受信パワーとビットエラーレートの測定結果との関係を示すグラフである。 第1の実施形態の変形例である半導体光集積素子の構成を概略的に示す図である。 本発明に係る第2の実施形態の半導体光集積素子の構成を概略的に示す図である。 本発明に係る第3の実施形態の半導体光集積素子の構造を概略的に示す図である。
符号の説明
1,2,3,4 半導体光集積素子
11H,11M 半導体レーザ光源
12A〜12D 半導体基板
13,44,45 半導体マッハツェンダー型光変調器(半導体MZ変調器)
14 半導体光増幅器(SOA)
15,56,58,61 光分波器
16 第1位相変調領域
17 第2位相変調領域
18,57,59,66 光結合器
21〜29,60,62〜65,71〜78,81〜88 光導波路
31 外部反射鏡
32 光学レンズ(コンデンサレンズ)
33 利得領域
34 位相調整領域
35 内部反射鏡
36 外部共振器型レーザ光源
41 第1半導体光増幅器(第1SOA)
42 第2半導体光増幅器(第2SOA)
43 位相シフタ
47 DQPSK光変調器
51〜54 位相変調領域

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    入力光を第1分波光と第2分波光とに分離し、前記第1分波光および前記第2分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して変調光を生成するマッハツェンダー型光変調器と、
    前記マッハツェンダー型光変調器から出力された前記変調光を増幅する半導体光増幅器と、
    を備え、
    前記マッハツェンダー型光変調器および前記半導体光増幅器が前記半導体基板上に形成されており、
    前記マッハツェンダー型光変調器は、前記半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から前記非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する、半導体光集積素子。
  2. 半導体基板と、
    入力光を第1分波光と第2分波光とに分離する分波器と、
    前記第1分波光をさらに第3分波光と第4分波光とに分離し、前記第3分波光および前記第4分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して第1の変調光を生成する第1のマッハツェンダー型光変調器と、
    前記第2分波光をさらに第5分波光と第6分波光とに分離し、前記第5分波光および前記第6分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して第2の変調光を生成する第2のマッハツェンダー型光変調器と、
    前記第1の変調光と前記第2の変調光とを合波する光結合器と、
    前記光結合器から出力された合波光を増幅する第1の半導体光増幅器と、
    を備え、
    前記第1のマッハツェンダー型光変調器、前記第2のマッハツェンダー型光変調器、前記光結合器および前記第1の半導体光増幅器が前記半導体基板上に形成されており、
    前記分波器と、前記第1および第2のマッハツェンダー型光変調器と、前記光結合器とからなる光変調回路は、前記第1の半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から前記非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する、半導体光集積素子。
  3. 請求項2に記載の半導体光集積素子であって、前記第2のマッハツェンダー型光変調器の出力ポートと前記光結合器の2つの入力ポートのうちの一方との間に介在する位相シフタをさらに備え、
    前記位相シフタは、前記第2のマッハツェンダー型光変調器から出力された前記第2の変調光の位相をシフトさせる、半導体光集積素子。
  4. 請求項2または3に記載の半導体光集積素子であって、
    前記第1の半導体光増幅器で増幅された光を第7分波光と第8分波光とに分離し、前記第7分波光および前記第8分波光の少なくとも一方を変調した後に合波して第3の変調光を生成する第3のマッハツェンダー型光変調器と、
    前記第3のマッハツェンダー型光変調器から出力された前記第3の変調光を増幅する第2の半導体光増幅器と、
    をさらに備え、
    前記第3のマッハツェンダー型光変調器および前記第2の半導体光増幅器が前記半導体基板上に形成されており、
    前記第3のマッハツェンダー型光変調器は、前記第2の半導体光増幅器の非飽和利得の1/2から前記非飽和利得までの範囲内の光挿入損失を発生させる導波路構造を有する、半導体光集積素子。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の半導体光集積素子であって、前記入力光を生成するレーザ光源をさらに備え、前記レーザ光源は前記半導体基板上に形成されている、半導体光集積素子。
  6. 請求項5に記載の半導体光集積素子であって、前記レーザ光源は分布帰還型のレーザ光源である、半導体光集積素子。
  7. 請求項5に記載の半導体光集積素子であって、前記レーザ光源は分布ブラッグ反射型のレーザ光源である、半導体光集積素子。
  8. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の半導体光集積素子であって、光共振器と、この光共振器内に配置された利得媒質とを含み、前記利得媒質を励起して前記入力光を生成する外部共振器型のレーザ光源をさらに備え、
    前記光共振器は、
    前記半導体基板上に形成された内部反射鏡と、
    前記半導体基板の外部の領域に配置された外部反射鏡と、
    を含む、半導体光集積素子。
  9. 請求項8に記載の半導体光集積素子であって、前記内部反射鏡は、前記半導体基板上に形成された導波路構造をドライエッチングすることにより形成された溝の側面で構成されている、半導体光集積素子。
  10. 請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の半導体光集積素子を内蔵する光通信装置。
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