JP2005274982A - シート処理装置、シート処理方法および画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、シート処理方法および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、表紙用挿入シートおよび裏表紙用挿入シートとして、予め挿入シートを表裏交互にセットすることなく、同一の向きにセットできるシート処理装置、シート処理方法および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 モードIのシート搬送では、表紙用および裏表紙用のインサート紙を上向きに揃えて手差しトレイ105にセットしておく。表紙用モードが設定されている場合、手差しトレイ105から搬送される表紙用インサート紙は、搬送パス145、搬送パス143および反転パス149を経由した後、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェースダウン状態で搬送される。一方、裏表紙用モードが設定されている場合、手差しトレイ105から搬送される裏表紙用インサート紙は、搬送パス145を経由した後、搬送パス143および反転パス149を経由することなく、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェースアップ状態で搬送される。フィニッシャ500の中間処理トレイには、表紙用および裏表紙用のインサート紙が挿入されたシート束が積載される。
【選択図】 図17

Description

本発明は、画像形成装置から排出される画像形成済みのシートに挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置、シート処理方法および画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置から排出される用紙束の特定の頁に、手差しトレイに載置された色紙、OHP、予め印刷された紙(プレプリント紙)などを挿入したり、また、白黒のみ出力可能な画像形成装置で作成される用紙束に、カラー出力用紙を挿入することが可能な複写機などの画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、用紙束の先頭頁にシートを挿入する表紙モード、用紙束の最終頁にシートを挿入する裏表紙モード、および用紙束の先頭頁と最終頁の間にシートを挿入する合紙モードなどを有し、用紙束の任意の頁に挿入可能である。
また、画像形成装置の排出側に接続されたシート挿入装置(インサータ)が知られている。このインサータは、挿入するシートが収納されるカセットを有し、画像形成装置から排出される画像形成済みの記録紙を受け取り、任意の記録紙の間にカセットから給紙したシートを挿入した後、その排出口から表紙、合紙などのシートが挿入された用紙束を排出する。
また、画像形成装置に接続され、挿入シートが収納されるカセットの他、用紙の揃え動作や綴じ処理を行うフィニッシャを有する後処理装置が知られている。この後処理装置は、いわゆるフィニッシャおよびインサータの両方の機能を組み合わせたものである。また、表紙の向きの違いをユーザに明示的に知らせる画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−89613号公報
しかしながら、上記いずれの従来例にも、以下に掲げる問題があった。即ち、用紙束の表紙、裏表紙にシートを挿入する場合、挿入シートのトレイが手差しトレイ、インサータなど、1つしか存在しない場合、挿入シートを表裏交互に向きを変えてセットしなければならず、このようなシートのセットが煩わしく、操作性に問題があった。
これに対し、2つのインサータを用意し、一方のインサータには、表紙用としてフェィスアップ(上向き)状態でシートをセットし、他方のインサータには、裏表紙用としてフェイスダウン(下向き)状態でシートをセットする装置が提案されている。しかし、この場合、2つのインサータを用意することになり、装置が大型化してしまう。また、コストアップに繋がる。
そこで、本発明は、表紙用挿入シートおよび裏表紙用挿入シートとして、予め挿入シートを表裏交互にセットすることなく、同一の向きにセットできるシート処理装置、シート処理方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシート処理装置は、画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、前記挿入シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送手段と、前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送手段と、前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のシート処理装置は、画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送する第1の搬送手段と、上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送する第2の搬送手段と、前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備え、前記搬送制御手段は、前記表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第1の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送し、前記裏表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第2の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送することを特徴とする。
本発明のシート処理装置は、画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送する第1の搬送手段と、下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送する第2の搬送手段と、前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備え、前記搬送制御手段は、前記表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第2の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送し、前記裏表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第1の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送することを特徴とする。 本発明のシート処理方法は、画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に、挿入シート収納手段から搬送される挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理方法であって、前記シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送ステップと、前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送ステップと、前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定ステップと、前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送ステップおよび前記第2の搬送ステップのいずれかで前記挿入シートの搬送を行うように制御する搬送制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成するとともに、該画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成する画像形成装置であって、前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、前記挿入シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送手段と、前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送手段と、前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係るシート処理装置によれば、設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、第1の搬送手段および第2の搬送手段のいずれかに挿入シートの搬送を行わせるので、表紙用挿入シートおよび裏表紙用挿入シートとして、挿入シートを表裏交互にセットすることなく、挿入シート収納手段に同一の向きでセットできる。これにより、操作が簡単になる。また、挿入シート収納手段を1つで済ますことができ、小型化が可能であるとともに、コストアップを抑えることができる。
請求項2、3に係るシート処理装置によれば、それぞれ挿入シート収納手段に挿入シートを上向きおよび下向きに揃えた状態でセットすればよく、利便性が向上する。請求項4、5に係るシート処理装置によれば、ユーザが生産性を要求する場合、表紙用挿入シート、裏表紙用挿入シート毎に、挿入シートを挿入シート収納手段に表裏交互にセットし、余分な経路を通らないように搬送することで、高生産性を実現できる。請求項5に係るシート処理装置によれば、シート処理装置の小型化および画像形成装置との一体化が容易である。
本発明のシート処理装置、シート処理方法および画像形成装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1は第1の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置10は、プリンタ100およびイメージリーダ200を有する画像形成装置本体と、フィニッシャ500とから構成される。イメージリーダ200には、原稿給送装置400が搭載されており、原稿トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ左方向に給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス201上の所定位置に停止させる。この状態で、スキャナユニット202を左から右へ走査させることにより原稿が読み取られる。
スキャナユニット202が原稿を走査する際、原稿の読み取り面がスキャナユニット202のランプ光で照射されると、その原稿からの反射光がミラーを介してレンズに導かれ、このレンズを通過してイメージセンサ203の撮像面に結像する。光学的に読み取られた画像はイメージセンサ203によって画像信号に変換されて出力される。イメージセンサ203から出力された画像信号は、画像信号制御部281(図8参照)で所定の信号処理が施された後、プリンタ100内の露光制御部120にビデオ信号として入力する。
図2は用紙の片面だけに画像を形成する片面モードにおけるシートの搬送を示す図である。プリンタ100内の露光制御部120は、入力されたビデオ信号に基づき、レーザ光を変調して出力する。このレーザ光は、ポリゴンミラー(図示せず)によって走査されながら感光ドラム115上に照射される。感光ドラム115上には、レーザ光の走査に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム115上の静電潜像は、現像器117から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。
また、各カセット101a〜101dから 給紙される用紙、あるいは手差給紙トレイ105から搬送パス147を経由して給紙される用紙は、レジストローラ113に用紙の先端が突き当てられた状態で一旦停止した後、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、感光ドラム115と転写部118との間に搬送される。感光ドラム115上に形成された現像剤像は、転写部118において給紙された用紙上に転写される。また、レジストローラ113に用紙の先端を突き当て、用紙の搬送を一旦停止させることで、用紙の傾きが補正される。
そして、現像剤像が転写された用紙は定着部121に搬送されると、定着部121で用紙を加熱・加圧することにより現像剤像が用紙上に定着する。定着部121を通過した用紙は、フラッパ133によって搬送パス142に導かれ、排出ローラ111を経て、プリンタ100から外部のフィニッシャ500に向けて排出される。このとき、用紙は、画像形成面が下向きになる、いわゆるフェイスダウン状態で排出されるので、先頭頁から順に画像形成が行われると、排紙された用紙束の順序は正しい頁順になる。尚、図中、頁番号を表す記号が便宜上、用紙の面上に付加されている(ここでは、「1」、「2」、「3」頁であることを示す記号が用紙の表(おもて)面に付加されている)。この記号は、以後の図面でも同様に使用される。
図3、図4、図5および図6は用紙の両面に画像を形成する両面モードにおけるシートの搬送を示す図である。片面モードと同様、各カセット101a〜101dから給紙される用紙、あるいは手差給紙トレイ105から搬送パス147を経由して給紙される用紙は、レジストローラ113に用紙の先端が突き当てられた後、感光ドラム115と転写部118との間に搬送される。転写部118では、感光ドラム115上に形成された現像剤像が給紙された用紙上に転写される。そして、定着部121を通過すると、用紙の一方の面に画像が形成される。
フラッパ133が切り替わると、用紙は搬送パス141から搬送パス143に導かれ、用紙の先端が反転ローラ112のニップに差し込まれた状態で停止する(図3(a)参照)。そして、フラッパ133が切り替えられると、反転ローラ112が逆転駆動され、用紙は搬送パス143から両面搬送パス145に導かれた後(図3(b)参照)、フラッパ131により搬送パス146に導かれ、再度、用紙の先端をレジストローラ113に突き当てて停止する(図4(c)参照)。この時点で、用紙の表裏が反転している。
この後、用紙は感光ドラム115と転写部118との間に再度給紙され、転写部118において、感光ドラム115上に形成された現像剤像が給紙された用紙の他方の面上に転写される(図4(d)参照)。そして、定着部121を通過し、用紙の他方の面に画像が形成された後、フラッパ133が切り替わり、用紙は搬送パス141から搬送パス142に導かれ、排出ローラ111を経てプリンタ100から外部のフィニッシャ500に向けて排出される(図5(e)参照)。
このとき、後から画像形成が行われた用紙の面(1頁目の面)が下向き状態となるように、用紙は排出される。このように、プリンタ100から外部のフィニッシャ500に排出されたときの頁順を合わせるために、用紙の裏面に対する画像形成が先行して行われる。尚、複数枚の用紙に対して両面画像形成を行う場合、本実施形態では、複数枚(ここでは、2枚)の画像形成を並行して行っているが、1枚の用紙に対して表・裏両面に画像を形成した後、次の用紙の画像形成を開始するようにしてもよい。
また、プリンタ100から排出された用紙は、フィニッシャ500に送られると、フィニッシャ500内の排出ローラ501により、束排紙ベルト503上に排出される(図5(f)、図6(g)参照)。正確には、束排紙ベルト503より数ミリ高い位置に中間処理トレイ(図示せず)が図中、前後(手前・奥)方向に並設されており、用紙はこの中間処理トレイ上に排出される。排出された用紙は、束排紙ベルト503と同様、斜めに設けられ、低摩擦状態となっている中間処理トレイ(図示せず)および束排紙ベルト503に沿って、図中右下方向に自重により落下する。さらに、扇形の戻しローラ502が反時計周りに回転することにより、戻しローラ502の円弧に設けられた摩擦部材が用紙と当接し、図中右下方向への用紙の落下を促し、用紙の端部をストッパ板504に突き当てる。これにより、用紙の縦方向(送り方向)の端揃え(整合)動作が行われる。
また、中間処理トレイ(図示せず)上には、図中、手前側と奥側(前後方向)に整合板506が設けられており、中間処理トレイ上に用紙が排出される度に駆動されることで、中間処理トレイ上に排出された用紙の横方向(幅方向)の端揃え(整合)動作が行われる。
図7は両面モードにおいて中間処理トレイ上に排出された用紙の積載状態を示す図である。用紙が中間処理トレイ上に所定枚数排出されて積載されると、束排紙ベルト503が駆動され、積載された用紙束はスタックトレイ507上に排出される。このとき、ステイプル処理が設定されている場合、ステイプルを行う一束分の用紙が中間処理トレイ上に排出され、整合板506により用紙の端揃え(整合)動作が行われる。この後、ステイプラ505を駆動してステイプル動作を行い、ステイプル動作が行われた用紙束を束排紙ベルト503によりスタックトレイ507上に排出する。このステイプラ505は、中間処理トレイ上の用紙束に対し、その横(幅)方向に移動自在であり、図中、手前側と奥側(前後方向)の任意の位置でステイプル動作を行うことができる。
(制御部)
図8は画像形成装置全体の制御を司るコントローラ(制御部)の構成を示すブロック図である。このコントローラは、CPU回路部150、原稿給送装置制御部480、イメージリーダ制御部280、画像信号制御部281、プリンタ制御部180、操作表示部制御部680およびフィニッシャ制御部580を有する。画像信号制御部281には、外部インタフェイス(I/F)282を介して外部のコンピュータ283が接続されている。
CPU回路部150は、CPU151、ROM152およびRAM153を内蔵し、CPU151がROM152に格納されている制御プログラムを実行することによって、各部を総括的に制御する。RAM153は、制御データを一時的に保持したり、CPU151が制御プログラムを実行する際、演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部480は、CPU回路部150からの指示にしたがって、自動原稿給送装置400を制御する。イメージリーダ制御部280は、スキャナユニット202、イメージセンサ203などを制御し、イメージセンサ203から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部281に転送する。
画像信号制御部281は、イメージセンサ203からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後、このデジタル信号に各種処理を施し、各種処理が施されたデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部180に出力する。また、外部I/F282を介してコンピュータ283から入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、各種処理が施されたデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部180に出力する。この画像信号制御部281の動作は、CPU回路部150により制御される。
操作表示部制御部680は、操作表示部600(図9参照)とCPU回路部150との間で情報のやり取りを行う。操作表示部600は、後述するように、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を表示する表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力するとともに、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。プリンタ制御部180は、入力されたビデオ信号に基づき、露光制御部120を駆動する。
(操作表示部)
図9は画像形成装置における操作表示部600の外観を示す図である。操作表示部600には、画像形成動作を開始するスタートキー602、画像形成動作を中断するストップキー603、置数設定(例えば、部数設定)等を行うテンキー604〜612、614、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616などが配置されている。
また、操作表示部600の上部には、タッチパネルが形成された液晶表示部620が配置されており、その画面上にはソフトキーが設けられている。例えば、本実施形態の画像形成装置では、フィニッシャ500の後処理モードとして、ノンソート(グループ)、ソート、ステイプルソート(綴じモード)などの各処理モードが存在する。各処理モードは、操作表示部600からの入力操作により設定される。
図10は表示部620上に配置されているソフトキーを示す図である。同図(a)に示す表示部620の初期画面でソフトキーである「ソータ」キー621が選択されると、同図(b)に示すメニュー選択画面が表示され、このメニュー選択画面上で処理モードの設定が行われる。
(手差し給紙モード)
つぎに、手差しトレイ105から給紙した用紙に画像形成を行う手差しモードについて示す。図11は表示部620上の手差しモードの設定キーおよびその表示状態を示す図である。図12は手差しモードにおけるシートの搬送を示す図である。
手差しトレイ105上にセットされた用紙に対して画像形成を行う場合、図10(a)に示す初期画面でソフトキーである「用紙選択」キー625が選択されると、表示部620の画面が図11(a)に示す用紙選択画面に切り替わる。この用紙選択画面では、カセット101a〜101dおよび手差しトレイ105にセットされている用紙サイズ等が表示される。この状態で、「手差し」キー627を選択して「OK」キー623が押されると、図11(b)に示す初期画面に戻り、表示部620には手差しトレイを選択していることが表示される。
テンキー604〜612、614により置数設定等が行われた後、スタートキー602が押下されると、画像形成動作を開始する。手差し給送ローラ106が手差しトレイ105に積載された用紙束の上面に当接し、用紙束の最上紙からプリンタ100内に用紙の搬送を開始すると、手差し分離ローラ対107によって最上紙の1枚だけが分離されて搬送される。手差し分離ローラ対107の下流には、フラッパ130が設けられており、図12(a)に示すように、このフラッパ130により、用紙は搬送パス147に導かれ、レジストローラ113にその先端が突き当たるまで搬送される。
その後、図12(b)に示すように、前述した画像形成動作と同様、転写部118から定着部121に搬送され、フラッパ133により搬送パス142に導かれ、排出ローラ111を経てプリンタ100から外部のフィニッシャ500に向けて排出される。
(表紙/合紙/裏表紙モード)
つぎに、画像形成装置の表紙/合紙モード/裏表紙モードを示す。図13および図14は表示部620上の表紙/合紙モード/裏表紙モードの設定キーおよびその表示状態を示す図である。図10(a)に示す初期画面でソフトキーである「応用モード」キー628が選択されると、表示部620は図13(a)に示す各種モードを選択する画面に切り替わる。ここで、「表紙/合紙/裏表紙」キー635が選択されると、図13(b)に示す表紙モード、合紙モードあるいは裏表紙モードを選択可能な画面に切り替わる。
図15は表紙モード、合紙モードおよび裏表紙モードを示す図である。表紙モードとは、同図(a)に示すように、一部毎の用紙束の先頭頁に、指定された用紙を挿入するモードである。一方、合紙モードとは、同図(b)に示すように、一部毎の用紙束の任意の頁に、指定された用紙を挿入するモードである。例えば、白黒の画像形成装置から出力される記録紙の束にカラー出力された用紙を挿入する場合に設定される。図14(b)に示す画面で表紙モードおよび裏表紙モードが選択された場合、表示部620は、初期画面に戻る(図14(e)参照)。
一方、合紙モードが選択された場合、用紙束の何頁目に用紙を挿入するかを設定するために、表示部620は、図14(d)に示す合紙ページ選択画面に切り替わる。この合紙ページ選択画面上で、テンキー604〜612、614から入力が行われ、入力後に「OK」キー623が押されると、初期画面に戻る(図14(e)参照)。本実施形態では、表紙モード、裏表紙モードおよび合紙モードのいずれの場合も、挿入される用紙として、手差しトレイ105上にセットされた用紙を給紙するので、図14(e)に示すように、表示部620には、手差しトレイが選択されている状態が表示される。
(モードIのシートの搬送)
図16、図17、図18、図19および図20はモードIのシートの搬送を示す図である。モードIのシート搬送では、カセット101aから給紙した1枚の用紙に画像形成を行い、用紙束の1頁目に表紙、3頁目に裏表紙を挿入するため、手差しトレイ150には、表紙および裏表紙用のインサート紙が上向き(フェイスアップ)状態で載置されている。図21は手差しトレイ150に上向き(フェイスアップ)状態で載置される表紙および裏表紙用のインサート紙を示す図である。ここで、「I」、「II」は給紙されるインサート紙の番号を表す。
表紙用として1頁目に挿入されるインサート紙(I)は、手差し給紙ローラ106および手差し分離ローラ対107によりプリンタ100内に搬送され、フラッパ130により搬送パス148に導かれる。そして、両面搬送ローラ対(合紙レジストローラ)108に先端が突き当たるまで搬送される。両面搬送ローラ対108は、レジストローラ113と同様、手差しトレイ105から給紙されたインサート紙(I)の傾きを補正する。この後、インサート紙(I)は、フラッパ132、133、134により搬送パス143に導かれ(図16(b)参照)、その後端がフラッパ134を抜けると、反転ローラ112にニップされた状態で停止する(図17(c)参照)。フラッパ134が切り替えられ、反転ローラ112が逆転駆動されると、インサート紙(I)は搬送パス143から反転パス149に導かれた後、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500に向けてフェイスダウン(下向き)状態で搬送される(図17(d)参照)。
同時に、カセット101aから給送ローラ102aにより搬送された用紙は、レジストローラ113まで搬送された後、転写部118から定着部121へ搬送され、フラッパ133により搬送パス142に導かれる(図17(c)、(d)、図18(e)、(f)参照)。この後、画像が形成された用紙は、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェイスダウン(下向き)状態で排出される(図19(g)参照)。
裏表紙となる3頁目のインサート紙(II)は、手差し給紙ローラ106および手差し分離ローラ対107によってプリンタ100内に搬送され、フラッパ130により搬送パス148に導かれる。そして、両面搬送ローラ対(合紙レジストローラ)108に先端が突き当たるまで搬送される(図18(f)参照)。両面搬送ローラ対108は、前述したように、レジストローラ113と同様、手差しトレイ105から給紙されたインサート紙(II)の傾きを補正する。この後、インサート紙(II)は、搬送パス145を経由して、フラッパ132、133により搬送パス142に導かれ(図19(g)、(h)参照)、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェイスアップ(上向き)状態で排出される(図20参照)。
(モードIIのシートの搬送)
図22、図23、図24、図25および図26はモードIIのシートの搬送を示す図である。モードIIのシートの搬送では、生産性が重視されており、カセット101aから給紙された1枚の用紙に画像形成を行い、用紙束の1頁目に表紙、3頁目に裏表紙を挿入するため、手差しトレイ150には、表紙用インサート紙がフェイスダウン(下向き)状態で載置され、裏表紙用インサート紙が上向き(フェイスアップ)状態で載置されている。図27は手差しトレイ150にフェイスダウン状態で載置される表紙用インサート紙およびフェイスアップ状態で載置される裏表紙用インサート紙を示す図である。
表紙用として1頁目に挿入されるインサート紙(I)は、手差し給紙ローラ106および手差し分離ローラ対107によりプリンタ100内に搬送され、フラッパ130により搬送パス148に導かれる(図22(a)参照)。そして、両面搬送ローラ対(合紙レジストローラ)108に先端が突き当たるまで搬送される。両面搬送ローラ対108は、レジストローラ113と同様、手差しトレイ105から給紙されたインサート紙(I)の傾きを補正する。この後、インサート紙(I)は、フラッパ132、133によって搬送パス142に導かれ(図22(b)参照)、排出ローラ111を経てプリンタ100かフィニッシャ500に向けてフェイスダウン(下向き)状態で搬送される(図23(c)、(d)参照)。
同時に、カセット101aから給送ローラ102aにより搬送された用紙は、レジストローラ113まで搬送された後、転写部118から定着部121へ搬送され、フラッパ133により搬送パス142に導かれる(図23(c)、(d)、図24(e)、(f)参照)。そして、画像形成済みの用紙は、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェイスダウン(下向き)状態で搬送される。
次に、裏表紙となる3頁目のインサート紙(II)が手差し給紙ローラ106および手差し分離ローラ対107によりプリンタ100内に搬送され、フラッパ130により搬送パス148に導かれる。そして、両面搬送ローラ対(合紙レジストローラ)108に先端が突き当たるまで搬送される。両面搬送ローラ対108は、前述したように、レジストローラ113と同様、手差しトレイ105から給紙されたインサート紙(II)の傾きを補正する。この後、インサート紙(II)は、搬送パス145を経由して、フラッパ132、133により搬送パス142に導かれ(図25(g)参照)、排出ローラ111を経てプリンタ100からフィニッシャ500へフェイスアップ(上向き)状態で搬送される(図25(h)、図26(i)参照)。
(シートの搬送処理)
図28はシートの搬送モード選択処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、CPU回路部150内のROM152に格納されており、CPU151によって実行される。画像形成動作が開始(スタート)すると、シートの搬送モードを判別する(ステップS21)。搬送モードがモードIである場合、モードIのシートの搬送処理を行う(ステップS22)。一方、搬送モードがモードIIである場合、モードIIのシートの搬送処理を行う(ステップS23)。この後、本処理を終了する。
図29はステップS22におけるモードIのシートの搬送処理手順を示すフローチャートである。モードIのシートの搬送処理が始まると、まず表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS1)。表紙モードが設定されている場合、フラッパ130、131、132、133、134を制御し(ステップS2)、手差しトレイ105から表紙用のインサート紙(I)を搬送する(ステップS3)。このとき、前述したように、フラッパ134は、インサート紙(I)が搬送パス143から反転パス149に導かれるように、切り替えられる。この後、ステップS4の処理に移行する。一方、ステップS1で表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS4の処理に移行する。
そして、フラッパ132、133を制御し(ステップS4)、画像が形成された用紙をフィニッシャ500に搬送する(ステップS5)。そして、次の画像形成すべき用紙があるか否かを判別し(ステップS6)、次の画像形成すべき用紙がある場合、ステップS5に戻って、次の画像が形成された用紙を搬送する。一方、ステップS6で次の画像形成すべき用紙がない場合、裏表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS7)。裏表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS10の処理に移行する。一方、裏表紙モードが設定されている場合、フラッパ130、131、132、133を制御し(ステップS8)、裏表紙用のインサート紙(II)を搬送する(ステップS9)。このとき、前述したように、フラッパ133は、インサート紙(II)が搬送パス145を経由して搬送パス142に導かれるように、切り替えられる。この後、操作表示部600で設定された部数分の動作が全て行われたか否かを判別し(ステップS10)、全て行われた場合、本処理を終了する。一方、まだ行われていない場合、ステップS1に戻って、同様の処理を繰り返す。これにより、前述した図15(a)に示すような用紙束がフィニッシャ500上で作成される。
図30はステップS23におけるモードIIのシートの搬送処理手順を示すフローチャートである。モードIIのシートの搬送が始まると、表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS31)。表紙モードが設定されている場合、フラッパ130、131、132、133を制御し(ステップS32)、手差しトレイ105から表紙用のインサート紙(I)を搬送する(ステップS33)。このとき、前述したように、フラッパ133は、インサート紙(II)が搬送パス145を経由して搬送パス142に導かれるように、切り替えられる。この後、ステップS34の処理に移行する。一方、ステップS31で表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS34の処理に移行する。
そして、フラッパ132、133を制御し(ステップS34)、画像形成された用紙をフィニッシャ500に搬送する(ステップS35)。次の画像形成すべき用紙があるか否かを判別し(ステップS36)、次の画像形成すべき用紙がある場合、ステップS35に戻って、次の画像が形成された用紙を搬送する。一方、ステップS36で次の画像形成すべき用紙がない場合、裏表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS37)。
裏表紙モードが設定されている場合、フラッパ130、131、132、133を制御し(ステップS38)、裏表紙用のインサート紙(II)を搬送する(ステップS39)。このとき、インサート紙(I)と同様、フラッパ133は、インサート紙(II)が搬送パス145を経由して搬送パス142に導かれるように、切り替えられる。この後、ステップS40の処理に移行する。一方、裏表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS40の処理に移行する。
そして、操作表示部600で設定された部数分の動作が行われたか否かを判別し(ステップS40)、全て行われていない場合、ステップS31の処理に戻る。一方、全て行われた場合、本処理を終了する。これにより、図15(a)に示すような用紙束がフィニッシャ500上で作成される。
このように、第1の実施形態のシート処理装置によれば、モードIのシート搬送では、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を表裏交互にセットすることなく、同一の向きにセットできる。すなわち、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を、画像形成装置10に設けられた手差しトレイ上105で同じ向き(例えば、上向き)に揃えることができる。したがって、ユーザの操作性を向上できる。また、手差しトレイだけで済むので、小型化が可能であり、コストアップを抑えることができる。
また、モードIとモードIIが切り替えられるようにしたことで、ユーザが生産性を要求する場合、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を、画像形成装置10に設けられた手差しトレイ105上に、それぞれフェイスダウン(下向き)およびフェイスアップ(上向き)状態でセットし、いずれの場合も、搬送パス143、反転パス149を通らないようにすることで、生産性を高めることができる。
尚、上記実施形態では、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を上向きに揃えた状態で手差しトレイにセットした場合を示したが、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を下向きに揃えた状態で手差しトレイにセットしてもよく、この場合、表紙用インサート紙を反転させることなく下向き状態のままフィニッシャ500の中間処理トレイに搬送し、一方、裏表紙用インサート紙を反転させて上向き状態にしてフィニッシャ500の中間処理トレイに搬送するようにする。これにより、手差しトレイにインサート紙をセットする際の自由度が増し、利便性を向上できる。また、上記実施形態では、インサート紙を手差しトレイから挿入する場合を示したが、インサータトレイ上にインサート紙を積載しておき、1枚ずつ給紙する場合にも同様に適用可能である。
[第2の実施形態]
図31は第2の実施形態における画像形成装置およびシート処理装置からなる画像形成システムの構成を示す図である。画像形成装置2000は、イメージリーダ2200およびプリンタ2300から構成される。イメージリーダ2200には、原稿給送装置2100が装着されている。原稿給送装置2100は、セットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ左方向へ給紙し、湾曲したパスを通ってプラテンガラス2102上を左から右へ向けて搬送し、その後、排紙トレイ2112に排出する。このとき、スキャナユニット2104は、所定の位置に固定されており、このスキャナユニット2104上を原稿が左から右へ通過することにより、原稿の読み取り動作が行われる。この読み取り動作を「原稿流し読み」と称する。原稿の通過時、スキャナユニット2104内のランプ2103から発せられた光が原稿に照射されると、その原稿からの反射光はミラー2105、2106、2107およびレンズ2108を介してイメージセンサ2109に導かれる。尚、原稿給送装置2100によって搬送される原稿をプラテンガラス2102上に停止させておき、スキャナユニット2104を左から右へ移動させることにより、原稿の読み取り動作を行うことも可能である。この読み取り動作を「原稿固定読み」と称する。また、原稿給送装置2100を使用しないで原稿の読み取りを行う場合、ユーザは、原稿給送装置2100を持ち上げてプラテンガラス2102上に原稿をセットする。この場合、原稿固定読みで読み取り動作が行われる。
イメージセンサ2109により読み取られた原稿の画像に対して画像処理が施された後、その画像信号は露光制御部2110に送られる。そして、露光制御部2110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。このレーザ光が感光ドラム2111に照射されると、感光ドラム2111上には静電潜像が形成される。感光ドラム2111上の静電潜像は、現像器2113によって現像される。感光ドラム2111上の現像剤(トナー)は、カセット2114、2115、手差し給紙部2125および両面搬送パス2124のいずれかから給送されたシートに転写部2116で転写される。
現像剤が転写されたシートは、定着部2117に搬送され、この定着部2117で現像剤の定着処理が行われる。定着部2117を通過したシートは、フラッパ2121により一旦パス2122に導かれる。そして、シートの後端がフラッパ2121を抜けた後、シートをスイッチバックさせてフラッパ2121により排出ローラ2118に導く。これにより、シートは、画像が形成された面を下向き(フェイスダウン)状態で排出ローラ2118によりプリンタ2300から排出される。この排出動作を「反転排紙」と称する。フェイスダウン状態で排出することにより、原稿給送装置2100を使用して読み取られた原稿の画像を印刷する場合、コンピュータから出力された画像データを印刷する場合など、先頭頁から順に画像を形成する際に正しい頁順となる。
尚、手差し給紙部2125からOHPシートなどの硬いシートに画像形成を行う場合、パス2122に導くことなく、画像が形成された面を上向き(フェイスアップ)状態でシートを排出ローラ2118から排出する。また、シートの両面に画像を形成する場合、シートを定着部2117からまっすぐ排出ローラ2118に導き、シートの後端がフラッパ2121を抜けた直後、シートをスイッチバックさせ、フラッパ2121により両面搬送パス2124に導く。
ここで、原稿固定読みの場合、副走査方向に関しては、原稿の右端から左端へ向かって原稿を読み取り、原稿の右端から順に画像を形成する。一方、主走査方向に関しては、イメージセンサ2109内で所定の方向に読み取った画像をそのまま露光制御部2110に送ることにより、鏡像となることなく、画像を形成する。しかし、原稿流し読みの場合、原稿の左端から右端へ向かって原稿を読み取ることになり、原稿固定読みとは副走査方向が逆になってしまう。このまま読み取った画像を露光制御部2110に送ると、鏡像となって画像が形成されてしまう。そこで、主走査方向を逆方向に入れ替えることにより鏡像処理を行い、鏡像で画像形成が行われてしまう画像を正しい画像に修正する。そして、修正後の画像を露光制御部2110に送ることにより、正しい画像が形成される。
さらに、前述したように、反転排紙を行うことにより、シートの後端側が画像の左端側になるので、後端を綴じ処理することで、画像の左端を綴じることになる。尚、副走査方向を逆方向に入れ替えることにより鏡像処理を行うことも可能であるが、1頁分読み取り終えないと鏡像処理を行えないこと、また反転排紙後に後端を綴じ処理することによって画像の左端が綴じられることを考慮すると、主走査方向の入れ替えの方が好ましい。
排出ローラ2118から排出されたシートは、折り装置2400に送り込まれる。折り装置2400は、シートをZ形に折りたたむ処理を行う。A3サイズやB4サイズのシートであって、折り処理の指定がなされている場合、これらのシートは、折り装置2400で折り処理され、それ以外のシートは、そのままフィニッシャ2500に送り込まれる。フィニッシャ2500は、綴じ処理や穴あけ処理等を行う。
(コントローラの構成)
図32は画像形成システム全体の制御を司るコントローラ(制御部)の構成を示すブロック図である。このコントローラは、CPU回路部2150、原稿給送装置制御部2101、イメージリーダ制御部2201、画像信号制御部2202、プリンタ制御部2301、操作部3001、折り処理制御部2401およびフィニッシャ制御部2501を有する。画像信号制御部2202には、外部インタフェイス(I/F)2209を介して外部のコンピュータ2210が接続されている。
CPU回路部2150は、CPU2155、ROM2151およびRAM2152を内蔵し、CPU2155がROM2151に格納されている制御プログラムを実行することによって、各部を総括的に制御する。RAM2152は、制御データを一時的に保持したり、CPU2155が制御プログラムを実行する際、演算処理の作業領域として用いられる。
また、原稿給送装置制御部2101は、原稿給送装置2100を制御する。イメージリーダ制御部2201は、イメージリーダ2200を制御する。プリンタ制御部2301は、プリンタ2300を制御する。折り装置制御部2401は、折り装置2400を制御する。フィニッシャ制御部2501は、フィニッシャ2500およびインサータ部2900を制御する。また、操作部3001には、インサートモードを設定可能なインサートモードキー(図示せず)が設けられており、これを押下することで、インサートモードの設定・解除が可能である。
外部I/F2209は、コンピュータ2210とのインターフェイスであり、プリントデータを画像データに展開して画像信号制御部2202に出力する。イメージセンサ2109によって読み取られた画像信号は、イメージリーダ制御部2201から画像信号制御部2202に出力され、画像信号制御部2202からプリンタ制御部2301に出力された画像データは露光制御部2110に入力される。
(シート処理装置の構成)
図33はシート処理装置の構成を示す図である。このシート処理装置は、折り装置2400およびフィニッシャ2500から構成される。折り装置2400では、画像形成装置2000から排出されたシートは、折り搬送水平パス2402に導かれて搬送される。このとき、折り搬送水平パスセンサ2430によってシートのオン/オフが検出される。搬送されたシートに対して折り処理を行わない場合、折りパス選択フラッパ2410をオフにし、そのままフィニッシャ2500にシートを搬送する。一方、シートに対して折り処理を行う場合、折りパス選択フラッパ2410をオンにし、折り搬送パス2420にシートを搬送し、折り処理を施した後、折りパス選択フラッパ2410をオフにすることで、フィニッシャ2500にシートを搬送する。
フィニッシャ2500では、搬送されたシートは、サドル選択フラッパ2551に搬入される。サドル選択フラッパ2551をオンにしている場合、製本処理を行う搬送パスであるサドル搬送パス2553にシートは送られる。
サドル選択フラッパ2551がオフである場合、搬送されたシートは、入り口シート搬送パスセンサ2531によって検出され、搬送ローラ対2503によってパンチユニット2550に導かれる。パンチユニット2550は、必要に応じて搬送されてきたシートに孔あけを行う。さらに、搬送されたシートは、搬送大ローラ2505とこれに接する押下コロ2512、2513によって押圧されて搬送される。排出ローラ2509によってシートは、サンプルパス2521を経由してサンプルトレイ2701に排出される。切り換えフラッパ2510は、サンプルパス2521とソートパス2522を切り換える。また、切り換えフラッパ2511は、ソートパス2522と、シート(紙)を一時的に滞留させるバッファパス2523との切り換えを行う。
ソートパス2522を経由して搬送されるシートは、排出ローラ2507によって排出され、中間トレイ(処理トレイ)2630に一時的に積載される。処理トレイ2630では、整合・ステイプル等のシート処理が行われる。ステイプラ2601は、処理トレイ2630に積載されたシートを束として綴じるものであり、シート搬送方向とほぼ直角方向に移動自在である。そして、シートの端部に沿って移動し、2箇所綴じ等のステイプル処理を行う。束処理が行われ、処理トレイ2630に積載されているシートの束は、束排出ローラ2680によって束搬送され、スタックトレイ2700上に束排出される。
ここで、スタックトレイ2700およびサンプルトレイ2701は、それぞれ独立したモータを有しており、独立して上下方向に自走可能である。また、前述したパンチユニット2550は、穿孔部および横レジ検知部を有する。穿孔部では、パンチ駆動モータによって駆動されるパンチとダイスが噛み合いながら回転する。動作時、シートの後端が検知されると、パンチユニット2550は、所定のタイミングでパンチ駆動モータを駆動し、搬送中のシートに穿孔する。このとき、パンチとダイスの回転速度を前述した搬送ローラ対2503の回転速度と同じにすることで、搬送中のシートに穿孔することが可能である。また、搬送されるシートの奥端部を検出するセンサ(図示せず)が設けられており、パンチャ全体をシートの搬送方向と直角方向に移動(横移動)させ、シートの奥端部が検出された時に横移動を停止させ、その位置でパンチの穿孔を行うことで、横方向の位置合わせが可能である。
(インサータユニット)
インサータトレイ2910には、インサート紙が積載されており、インサータ2900は、給紙を行う際、インサータトレイ2910に載置されたインサート紙を上側から1枚ずつ分離し、インサータ搬送パス2908を経由して搬送する。そして、フィニッシャ2500内の水平パス2552に、インサータ紙を搬送し、そのままフィニッシャ2500の所定のトレイに搬送して排出する。
このように、画像形成装置2000から搬送されるシート間に、所望のタイミングでインサータ2900からの給紙・搬送を行うことで、1つの束に対してインサート処理が可能となる。具体的に、例えば、インサータ2900から1枚のインサート紙を処理トレイ2630に排出し、その後、画像形成装置2000から排出されるシートを処理トレイ2630に載置することで、インサータ2900からのインサート紙を表紙とするシート束を完成することができる。したがって、予め完成された原稿を表紙にしたり、綴じ処理やパンチ処理が行われたシート束を作ることが可能となる。
(モードIのシートの搬送)
図34、図35、図36、図37、図38および図39はモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。始めに、表紙用のインサート紙(I)および裏表紙用のインサート紙(II)のいずれも、フェイスアップ(上向き)状態でインサータトレイ2910に載置されている。(図34参照)。そして、前記第1の実施形態と同様、図13および図14に示すように、使用者が操作部3001を介して表紙/裏表紙モードを設定した後、画像形成動作をスタートさせると、インサータ分離ローラ2903により表紙用のインサート紙(I)が分離され、インサータ搬送パス2908に搬送される。
フラッパ2551、2510、2511を切り替え、表紙用のインサータ紙(I)を搬送パス2552、2522経由して処理トレイ2630に導く(図35参照)。処理トレイ2630に表紙用のインサータ紙(I)が搬送された後、画像形成された用紙(1)が折り搬送水平パス2402に搬送され、表紙用のインサータ紙(I)と同様な動作で処理トレイ2630上に搬出される(図36参照)。
裏表紙用のインサート紙(II)がインサータ分離ローラ2903により分離されると、インサータ搬送パス2908に搬送される。このとき、サドル搬送パス2553に裏表紙用のインサート紙(II)が導かれるように、フラッパ2551を切り替える。裏表紙用のインサート紙(II)の後端がフラッパ2551を抜けた後、裏表紙用のインサート紙(II)を停止させ(図37参照)、搬送パス2554に裏表紙用のインサート紙(II)を導くため、フラッパ2551を切り替える(図38参照)。この後、処理トレイ2630に裏表紙用のインサート紙(II)を導くため、フラッパ2510、2511を切り替えると、処理トレイ2630上には、裏表紙用インサート紙(II)が載置され(図39参照)。
(モードIIのシートの搬送)
モードIIのシートの搬送では、生産性が重視されており、インサータトレイ2910には、表紙用インサート紙(I)がフェイスアップ(上向き)状態で載置され、裏表紙用インサート紙(II)がフェイスダウン(下向き)状態で載置されている。そして、裏表紙用インサート紙(II)は、表紙用インサート紙(I)と同様、サドル搬送パス2553を経由することなく、搬送パス2908から直接、搬送パス2552に搬送されるように、フラッパ2551の切り替えが行われる。
上記構成を有する画像形成システムのシート搬送動作処理を示す。前記第1の実施形態と同様、画像形成動作が開始(スタート)すると、CPU回路部2150内のCPU2155は、ROM2151に格納されている処理プログラムを実行してシートの搬送モードを判別する。判別の結果、搬送モードがモードIである場合、モードIのシートの搬送処理を行う。一方、搬送モードがモードIIである場合、モードIIのシートの搬送処理を行う(図28参照)。
図40は第2の実施形態におけるモードIのシート搬送処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはCPU回路部2150内のROM2151に格納されており、CPU2155によって実行される。まず、表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS51)。表紙モードが設定されている場合、フラッパ2551、2510、2511を制御し(ステップS52)、インサータトレイ2910から表紙用のインサート紙(I)を搬送する(ステップS53)。このとき、フラッパ2551は、前述したように、表紙用のインサータ紙(I)が搬送パス2552に導かれるように切り替えられる。この後、ステップS54の処理に移行する。一方、表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS54の処理に移行する。
そして、フラッパ2410、2551、2510、2511を制御し(ステップS54)、画像が形成された用紙をフィニッシャ2500の処理トレイ2630に搬送する(ステップS55)。この後、次の画像形成すべき用紙があるか否かを判別し(ステップS56)、次の画像形成すべき用紙がある場合、ステップS55に戻って、同様に画像が形成された用紙を搬送する。一方、ステップS56で次の画像形成すべき用紙がない場合、裏表紙モードが設定されているか否かを判別する(ステップS57)。
裏表紙モードが設定されている場合、フラッパ2551、2510、2511を制御し(ステップS58)、裏表紙用のインサート紙(II)を搬送する(ステップS59)。このとき、フラッパ2551は、前述したように、裏表紙用のインサート紙(II)がサドル搬送パス2553に導かれるように、切り替えられる。この後、ステップS60の処理に移行する。一方、ステップS57で裏表紙モードが設定されていない場合、そのままステップS60の処理に移行する。そして、操作部3001で設定された部数分の動作が行われたか否かを判別する(ステップS60)。設定された部数分の動作が全て行われていない場合、ステップS51の処理に戻る。一方、設定された部数分の動作が全て行われた場合、そのまま本処理を終了する。
これにより、前述した図15(a)に示すような用紙束が処理トレイ2630上で生成される。そして、処理トレイ2630上で後処理された後、束排出ローラ2680によってスタックトレイ2700に排出される。
一方、モードIIにおけるシート搬送処理手順は、図40のモードIにおけるシート搬送処理手順において、ステップS58における裏表紙モード時の処理をステップS52の表紙モード時と同じ処理にするだけで、その他は同じ処理であるので、その詳細を省略する。
このように、第2の実施形態によれば、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を、シート処理装置のインサータトレイ上で同じ向き(上向き)に積載可能である。これにより、ユーザの操作性を向上できる。また、インサータトレイは1台で済み、小型化が可能であるとともに、コストアップを抑えることができる。
また、モードIとモードIIが切り替えられるようにしたことで、ユーザが生産性を要求する場合、モードIIを選択し、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を、インサータトレイ上に、それぞれフェイスアップ(上向き)およびフェイスダウン(下向き)状態で積載することで、サドル搬送パス2553を通らないようにすることができ、高生産性を達成することが可能である。
尚、上記実施形態では、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を上向きに揃えた状態でインサータトレイにセットした場合を示したが、表紙用インサート紙および裏表紙用インサート紙を下向きに揃えた状態でインサータトレイにセットしてもよく、この場合、裏表紙用インサート紙を反転させることなく上向き状態で処理トレイ2630に搬送し、一方、表紙用インサート紙を反転させて下向き状態にして処理トレイ2630に搬送してもよい。これにより、インサータトレイにインサート紙をセットする際の自由度が増し、利便性を向上できる。
また、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
また、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリカード、ハードディスク、マイクロDAT、光磁気ディスク、CD−RやCD−RW等の光ディスク、DVD等の相変化型光ディスク等で構成されてもよい。また、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
第1の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。 用紙の片面だけに画像を形成する片面モードにおけるシートの搬送を示す図である。 用紙の両面に画像を形成する両面モードにおけるシートの搬送を示す図である。 図3につづく用紙の両面に画像を形成する両面モードにおけるシートの搬送を示す図である。 図3および図4につづく用紙の両面に画像を形成する両面モードにおけるシートの搬送を示す図である。 図3、図4および図5につづく用紙の両面に画像を形成する両面モードにおけるシートの搬送を示す図である。 両面モードにおいて中間処理トレイ上に排出された用紙の積載状態を示す図である。 画像形成装置全体の制御を司るコントローラ(制御部)の構成を示すブロック図である。 画像形成装置における操作表示部600の外観を示す図である。 表示部620上に配置されているソフトキーを示す図である。 表示部620上の手差しモードの設定キーおよびその表示状態を示す図である。 手差しモードにおけるシートの搬送を示す図である。 表示部620上の表紙/合紙モード/裏表紙モードの設定キーおよびその表示状態を示す図である。 表示部620上の表紙/合紙モード/裏表紙モードの設定キーおよびその表示状態を示す図である。 表紙モード、合紙モードおよび裏表紙モードを示す図である。 モードIのシートの搬送を示す図である。 図16につづくモードIのシートの搬送を示す図である。 図16および図17につづくモードIのシートの搬送を示す図である。 図16、図17および図18につづくモードIのシートの搬送を示す図である。 図16、図17、図18および図19につづくモードIのシートの搬送を示す図である。 手差しトレイ150に上向き(フェイスアップ)状態で載置される表紙および裏表紙用のインサート紙を示す図である。 モードIIのシートの搬送を示す図である。 図22につづくモードIIのシートの搬送を示す図である。 図22および図23につづくモードIIのシートの搬送を示す図である。 図22、図23および図24につづくモードIIのシートの搬送を示す図である。 図22、図23、図24および図25につづくモードIIのシートの搬送を示す図である。 手差しトレイ150にフェイスダウン状態で載置される表紙用インサート紙およびフェイスアップ状態で載置される裏表紙用インサート紙を示す図である。 シートの搬送モード選択処理手順を示すフローチャートである。 ステップS22におけるモードIのシートの搬送処理手順を示すフローチャートである。 ステップS23におけるモードIIのシートの搬送処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における画像形成装置およびシート処理装置からなる画像形成システムの構成を示す図である。 画像形成システム全体の制御を司るコントローラ(制御部)の構成を示すブロック図である。 シート処理装置の構成を示す図である。 モードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 図34につづくモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 図34および図35につづくモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 図34、図35および図36につづくモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 図34、図35、図36および図37につづくモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 図34、図35、図36、図37および図38につづくモードIにおけるインサート紙の搬送を示す図である。 第2の実施形態におけるモードIのシート搬送処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10、2000 画像形成装置
100、2300 プリンタ
105 手差しトレイ
130、131、132、133、134、2551、2510、2551 フラッパ
143、145 搬送パス
149 反転パス
151、2155 CPU
152、2151 ROM
500 フィニッシャ
2553 サドル搬送パス
2630 処理トレイ
2900 インサータ
2910 インサータトレイ

Claims (10)

  1. 画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、
    前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、
    前記挿入シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、
    前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、
    前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、
    上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送する第1の搬送手段と、
    上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送する第2の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、
    前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備え、
    前記搬送制御手段は、前記表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第1の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送し、
    前記裏表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第2の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送することを特徴とするシート処理装置。
  3. 画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理装置であって、
    前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、
    下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送する第1の搬送手段と、
    下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送する第2の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、
    前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備え、
    前記搬送制御手段は、前記表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第2の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送し、
    前記裏表紙モードが設定された場合、前記挿入シート収納手段に収納された挿入シートを前記第1の搬送手段によって前記シート積載手段に搬送することを特徴とするシート処理装置。
  4. 特定のモードを選択する選択手段を備え、
    前記特定のモードが選択された場合に限って、前記搬送制御手段は、下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートに対し、前記表紙モードが設定された場合、前記収納された挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送し、
    上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートに対し、前記裏表紙モードが設定された場合、前記収納された挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送するように制御することを特徴とする請求項2または3記載のシート処理装置。
  5. 特定のモードを選択する選択手段を備え、
    前記特定のモードが選択された場合に限って、前記搬送制御手段は、上向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートに対し、前記表紙モードが設定された場合、前記収納された挿入シートを前記シート積載手段に下向き状態で搬送し、
    下向き状態で前記挿入シート収納手段に収納された前記挿入シートに対し、前記裏表紙モードが設定された場合、前記収納された挿入シートを前記シート積載手段に上向き状態で搬送するように制御することを特徴とする請求項2または3記載のシート処理装置。
  6. 前記第1の搬送路および前記第2の搬送路は、前記シートに画像を形成する画像形成装置内の両面搬送経路と一部を共通して設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  7. 前記シートに画像を形成する画像形成装置に接続され、前記第1の搬送路および前記第2の搬送路は前記画像形成装置の外部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  8. 前記挿入シート収納手段は1つであることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  9. 画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に、挿入シート収納手段から搬送される挿入シートを載置してシート束を生成するシート処理方法であって、
    前記シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送ステップと、
    前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送ステップと、
    前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定ステップと、
    前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送ステップおよび前記第2の搬送ステップのいずれかで前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御ステップとを有することを特徴とするシート処理方法。
  10. シートに画像を形成するとともに、該画像が形成されたシートを積載するシート積載手段に挿入シートを載置してシート束を生成する画像形成装置であって、
    前記挿入シートを収納する挿入シート収納手段と、
    前記挿入シート収納手段から反転経路を有する第1の搬送路を経由して前記挿入シートを反転させた状態で前記シート積載手段に搬送する第1の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段から第2の搬送路を経由して前記挿入シートを正転のまま前記シート積載手段に搬送する第2の搬送手段と、
    前記挿入シート収納手段に収納された各挿入シートに対し、表紙モードあるいは裏表紙モードを設定する設定手段と、
    前記設定された表紙モードあるいは裏表紙モードに応じて、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段のいずれかに前記挿入シートの搬送を行わせる搬送制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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