JP2004093985A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも2つのジョブを同時に行うことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段は少なくとも2つの画像形成部300,350のうちシートSに画像を形成する画像形成部を選択し、判断手段によってシートSの処理を行う共通のシート処理部400が処理動作中であると判断されたときには、設定手段によってシートSの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートSをシート格納部400へ排出して一時格納するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御手段は少なくとも2つの画像形成部300,350のうちシートSに画像を形成する画像形成部を選択し、判断手段によってシートSの処理を行う共通のシート処理部400が処理動作中であると判断されたときには、設定手段によってシートSの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートSをシート格納部400へ排出して一時格納するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に複数の画像形成部と、複数の画像形成部によって画像が形成されたシートを処理する共通のシート処理部とを備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置においては、画像形成部によって順次画像が形成された複数枚のシートに対して所定の処理を施してスタックトレイ上に排出する、所謂フィニッシャと呼ばれるシート処理部が組み込まれたタイプのものが提案されている。
【0003】
ここで、このようなシート処理部で行なわれる処理としては、例えば各シートの排出位置をジョブ毎に異なる位置とする仕分け或いはオフセットと呼ばれる処理や、ジョブ毎に各シートの端部を整合し、整合したシート端部に針打ちするステープル処理や、整合したシート端部に穴を空ける穴あけ処理などがある。
【0004】
そして、シート処理部では、このような処理を施したシートの束(以下、シート束という。)をスタックトレイ上に排出することによって、例えば画像形成装置をネットワーク接続して複数のユーザで共用した場合などにおけるユーザの便宜を図ることができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば画像形成装置の一例である複写機がシステム内に組み込まれた複写システムにおいて、サーバー又はスキャナから画像データが送られてくると、制御部はプリンタを使用してシートに画像データを出力した後、シートを排出する。排出されたシートは、シート処理部によって上記のような処理を施された後、スタックトレイ上に排出されるような構成になっている。
【0006】
しかしながら、このようにシステムに組み込まれた従来の複写機(画像形成装置)では、1つで全てのジョブを行っているため、複数のジョブを一度に行うことができず、複数のジョブを行う場合には、前ジョブが終了するまで次のジョブは待機していなければならない。このため、前ジョブが長時間にわたる場合は次のジョブのシートが排出されるのが遅いなどの不具合が生じる場合がある。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、少なくとも2つのジョブを同時に行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つの画像形成部と、シートの処理を行う共通のシート処理部とを備えた画像形成装置であって、前記画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納するシート格納部と、前記画像形成部から出力されたシートの処理を行うか否かを設定する設定手段と、前記シート処理部が処理動作中か否かを判断する判断手段と、前記少なくとも2つの画像形成部のうち前記シートに画像を形成する画像形成部を選択する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記判断手段によって前記シート処理部が処理動作中であると判断された時には、前記設定手段によってシートの処理が設定されていた場合でも、次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート格納部に排出するよう制御することを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出した後、前記判断手段によって前記シート処理部が使用できる状態にあると判断された場合、前記シート格納部内のシートを前記シート処理部に搬送し、かつ前記設定手段の設定に基づいて前記シート格納部内のシートに対して設定された処理を行うように制御することを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出しているとき、前記次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート処理部に搬送するように制御することを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記制御手段は前記少なくとも2つの画像形成部により1つのジョブを行わせるよう前記少なくとも2つの画像形成部を順次選択することを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記シート格納部はシート導入部とシート排出部を共に備えていることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部の間に前記シート格納部と前記シート処理部とを配したことを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る画像読取部をそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る共通の画像読取部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図である。
【0018】
同図において、20は第1複写部、21は第2複写部、400は画像が形成されたシートについて仕分け処理、ステープル処理及びパンチ処理を行う共通のシート処理部であるフィニッシャである。
【0019】
ここで、第1及び第2複写部20,21は、原稿の画像を読み取る共通の画像読取部としてのイメージリーダ200と、シートに画像を形成する画像形成部としてのプリンタ300,350とを備えている。なお、本実施の形態では、第1複写部20の枠体部である本体部30,31の上部にイメージリーダ200が、本体部30,31の下部にプリンタ300,350が配置されている。そして、このイメージリーダ200により読み取った原稿画像を2つのプリンタ300,350へ画像信号として送るようにしている。
【0020】
次に、イメージリーダ200、プリンタ300,350及びフィニッシャ400の構成について説明する。
【0021】
まず、イメージリーダ200の構成について説明する。このイメージリーダ200は、原稿の画像を読み込むためのスキャナ部50と、セットした原稿を搬送しながらスキャナ部50に供給する原稿給送部60とを備え、原稿給送部60はスキャナ部50に対して開閉可能に構成されている。
【0022】
ここで、このスキャナ部50は、原稿が載置されるプラテンガラス102と、光源としてのランプ103及びミラー105を有し、同図の左右方向に移動可能なスキャナユニット104と、スキャナユニット104からの反射光を反射して折り返すミラー106,107と、各ミラー105〜107からの反射光を集光するレンズ108と、レンズ108を通過した反射光を光電変換するイメージセンサ109とを有している。
【0023】
そして、このような構成のスキャナ部50では、原稿給送部60の開閉操作によりプラテンガラス102上に画像面を下向きにして載置された原稿に対して、スキャナユニット104のランプ103の光が照射され、原稿からの反射光がミラー105〜107及びレンズ108を介してイメージセンサ109に導かれることにより、原稿の画像の読み取りが行われる。
【0024】
また原稿給送部60は、複数枚の原稿が積載枚数可能な原稿積載トレイ61と、原稿積載トレイ61上に積載された原稿の最上位面に当接するピックアップローラ62と、ピックアップローラ62で給送された原稿を1枚に分離する分離ローラ対63と、分離ローラ対63で分離された原稿をUターンさせるようにガイドするUターンパス64と、Uターンパス64に配置された搬送ローラ65と、搬送ローラ65で搬送された原稿をプラテンガラス102上に沿って搬送するベルト搬送部66と、ベルト搬送部66の後段に配置された原稿排出ローラ67及び原稿排出トレイ68と、各ローラ及びベルト搬送部66を駆動する駆動モータ69等を有している。
【0025】
そして、このような構成の原稿給送部60では、原稿積載トレイ61上に複数枚の原稿が画像面を上向きにしてセットされると、この原稿は、まずピックアップローラ62及び分離ローラ対63によって最上位の原稿のみが分離されてUターンパス64に給送される。
【0026】
この後、原稿は、Uターンパス64で折り返されて画像面が下向きとなり、ベルト搬送部66によってプラテンガラス102に沿って原稿排出ローラ67の方向に搬送されながらスキャナ部50によって画像が読み取られた後、原稿排出ローラ67によって原稿排出トレイ68上に排出される。
【0027】
なお、イメージリーダ200では、順次複数の原稿を自動的に原稿給送部60により給送しながらスキャナ部50のイメージセンサ109により読み取るようにしている。そして、このようにして読み取られた原稿の画像は、画像処理が施されて、プリンタ300,350側の後述する露光制御部110,610へ画像信号として送られる。
【0028】
次に、プリンタ300,350の構成について説明する。プリンタ300,350は、画像信号に応じたレーザ光を出力する露光制御部110,610と、露光制御部110,610からのレーザ光に基づいて静電潜像を形成する感光ドラム111,611と、感光ドラム111,611に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像器113,613と、生成されたトナー像をシート上に転写する転写器116,616と、シートに転写されたトナー像を定着するための定着部117,617とを有し、これらにより電子写真方式により画像を形成する画像形成手段120を備えている。
【0029】
また、プリンタ300,350は、この画像形成手段120にシートを給送するシート給送部として、本体部30,31に対して引き出し可能に配置された上下2段のシート積載カセット(以下、カセットという)114,115,614,615と、各種シートを1枚ずつ手差しで給送するための手差し給送部125,625とを備えている。
【0030】
さらに、プリンタ300,350では、カセット114,115,614,615、手差し給送部125,625のいずれかからシートSを給送し、画像形成手段120に搬送し、画像形成手段120で画像形成されたシートSをフィニッシャ400に供給するためのシート給搬送手段を備えている。
【0031】
ここで、このシート給搬送手段は、ピックアップローラ71,571、分離ローラ対72,572、分離ローラ対72,572から画像形成手段120までシートSを搬送する搬送ローラ対73〜75,573〜575、画像形成手段120の感光ドラム111,611と定着部117,617との間に配置されたベルト搬送部76,576、定着部117,617を通過したシートSをフィニッシャ400にまで搬送するための搬送パス122,622及び搬送パス122,622に配置された搬送ローラ対77,577及び第1排出ローラ83,583を備えている。
【0032】
また、このシート給搬送手段は、定着部117,617を通過したシートSを、パス切り換えフラッパ79,579によって後述するシート格納装置700へ搬送する搬送パス121,621及び搬送パス121,621に配置され、シート搬送方向を正逆方向に切り替え可能な搬送ローラ対(以下、スイッチバックローラという)78,578及び第2排出ローラ84,584を備えている。
【0033】
さらにまた、プリンタ300,350では、画像形成手段120で画像形成されたシートに対して画像形成面と反対側の面について画像形成する、所謂両面プリントを行うためのシート再給送手段として、上述したスイッチバックローラ78,578と、画像形成手段120とカセット114,614との間に配置された両面搬送パス124,624と、両面搬送パス124,624に配置された再給送ローラ80,81,82,580,581,582とを備えている。なお、上述したパス切り換えフラッパ79,579は、スイッチバックローラ78,578で逆方向に搬送されたシートの定着部117,617側へ逆流を防止する役割を果たしている。
【0034】
次に、このような構成の第1複写部20のプリンタ300における画像形成動作及びシート搬送動作について説明する。
【0035】
プリンタ300においては、画像形成手段120の露光制御部110で、スキャナ部50で生成された原稿の画像についての画像信号に応じたレーザ光が出力される。そして、このレーザ光が感光ドラム111に照射されることにより、感光ドラム111上に静電潜像が形成され、さらに、現像器113によってこの静電潜像がトナー像に現像される。
【0036】
一方、上述したシート給送部のカセット114,115、手差し給送部125のいずれかからシートSが給送され、給送されたシートSは、まず搬送ローラ対74,75を介して画像形成手段120の感光ドラム111と転写器116との間に送られる。そして、感光ドラム111上の現像剤(トナー)像が転写器116によってシートSに転写され、原稿の画像に基づく画像の転写処理が行われる。
【0037】
次に、現像剤像が転写されたシートは、ベルト搬送部76によって定着部117に搬送され、定着部117で現像剤像の定着処理が施される。そして、この後、定着部117を通過したシートは、搬送ローラ対77によって搬送パス122内を搬送されて、第1排出ローラ83へと導かれ、現像剤像が定着された画像形成面が上向きの状態(フェイスアップ)となってプリンタ300から排出される。
【0038】
なお、シートをフェイスダウンで排出する際には、搬送ローラ対77を通過したシートを搬送パス121側に一度搬送し、シートの後端がフラッパ79を抜けた時にシートを搬送パス122に搬送する(所謂、スイッチバックする)ようにする。そして、このようにすることにより、シートは、原稿給送部60を使用したときや、コンピュータから出力された画像をプリントするときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに正しい頁順となる。
【0039】
なお、プリンタ300から排出された画像形成済のシートは、第1排出ローラ83により綴じ処理などを行うフィニッシャ400へ送り込まれるほか、フラッパ79の切換によって第2排出ローラ84により後述するシート格納装置700へ送り込まれる。
【0040】
また、シートの両面に画像形成する場合には、定着部117を通過したシートを搬送ローラ対77及びスイッチバックローラ78で一旦搬送パス121に導き、次にフラッパ79を作動させるとともにスイッチバックローラ78を逆回転させることにより、シートをスイッチバックさせて両面搬送パス124へ導き、この後、再給送ローラ80,81,82及び搬送ローラ対74,75によって画像形成面が下側とした状態で再び画像形成手段120に送り込み、2面目の画像形成の処理を終えたシートを、上述のようにプリンタ300から排出する。なお、この構成は、第2複写部21のプリンタ350についても同様である。
【0041】
次に、フィニッシャ400の構成について簡単に説明する。
【0042】
フィニッシャ400は、プリンタ300の第1排出ローラ83から排出された画像形成済みのシートが送り込まれるパス812と、プリンタ350の第1排出ローラ583から排出された画像形成済みのシートが送り込まれるパス811とを備えている。
【0043】
また、パス812,811の下流側にはシートをパス812,811から排出する第1搬送ローラ802,801が設けられ、その下流側には第1搬送ローラ802,801から排出されたシートを処理する処理トレイ810が設けられている。
【0044】
なお、この処理トレイ810にはシートを処理するために必要な不図示の整合板、戻しローラ、束排出ベルト、ステープルユニット、パンチユニットなどが設けられている。また、処理トレイ810の下流側には、ステープル等の処理を行った後のシート束を積載する昇降可能に配置されたスタックトレイ820が設けられている。
【0045】
また、フィニッシャ400は、処理トレイ810の上方に配されたシート格納装置700から搬送されるシートが送り込まれる搬送パス814,813と、搬送パス814,813の下流側に配置され、シートを搬送パス814,813から排出する第2排出ローラ804,803を備えている。
【0046】
ここで、このシート格納装置700は、プリンタ300の第2排出ローラ84から排出されたシートを搬送する搬送ローラ対704,705と、プリンタ350の第2排出ローラ584から排出されたシートを搬送する搬送ローラ対701、702と、この搬送ローラ対704,705(搬送ローラ対701,702)で搬送されたシートを蓄える(スタックする)着脱可能なシート格納部750とを備えている。
【0047】
さらに、シート格納部750にスタックされたシートを処理トレイ810に搬送するためにピックアップローラ708,707を備えており、このピックアップローラ708,707で搬送されたシートは1枚ずつ搬送ローラ対705,702によって処理トレイ810に搬送される。なお、709、710はシートの逆流を防止するためのフラッパである。
【0048】
次に、このような構成の複写機の制御について図2のブロック図を参照して説明する。
【0049】
同図に示すように、第1複写部20は、CPU、ROM151及びRAM152などを備えた第1CPU回路部150と、上述したイメージリーダ200の原稿給送部60の制御を行う原稿給送制御部101と、イメージリーダ200のスキャナ部50の制御を行うイメージリーダ制御部201と、上述したプリンタ300の制御を行う第1プリンタ制御部301とを備えている。
【0050】
また、第2複写部21は、CPU、ROM156及びRAM157などを備えた第2CPU回路部155と、上述したプリンタ350の制御を行う第2プリンタ制御部302により構成されている。
【0051】
また、フィニッシャ400は、フィニッシャ400を制御するフィニッシャ制御部401と、シート格納装置700を制御するシート格納装置制御部701とを備えている。なお、202は、イメージリーダ200で生成する画像信号についての制御を行う画像信号制御部である。
【0052】
そして、同図に示すように、第1CPU回路部150には操作部1が接続され、この操作部1による操作入力信号に基づいて第1及び第2複写部20,21の各部が動作するようになっている。なお、この操作部1は、例えば各種キースイッチや表示パネル等からなり、第1複写部20の本体部上面に配置されている(図1参照)。
【0053】
ここで、第1CPU回路部150は、第1複写部20全体の制御を行うためのものであり、ROM151に格納されたプログラム及び操作部1の設定に基づいて、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、第1プリンタ制御部301、フィニッシャ制御部401、シート格納装置制御部701及び画像信号制御部202に接続された外部I/F203の動作を司るようになっている。
【0054】
また、第2CPU回路部155は、第2複写部21全体の制御を行うためのものであり、ROM156に格納されたプログラム及び操作部1の設定に基づいて画像信号制御部202、第2プリンタ制御部302、フィニッシャ制御部401、シート格納装置制御部701及び画像信号制御部202に接続された外部I/F203の動作を司るようになっている。
【0055】
なお、第1及び第2CPU回路部150,155のRAM152,157は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0056】
ところで、既述したように第1複写部20では、スキャナ部50のイメージセンサ109で読み取られた画像の情報がイメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第1プリンタ制御部301、又は第2プリンタ制御部302へ出力され、上述した露光制御部110、又は露光制御部610に供給される。
【0057】
また、本実施の形態においては、この第1複写部20は、ホスト端末機としてのコンピュータ204を外部I/F203を介して画像信号制御部202に接続することにより、プリンタとしても使用できるようになっている。この場合には、イメージリーダ制御部201は使用されず、コンピュータ204から出力されるプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第1プリンタ制御部301、又は第2プリンタ制御部302へ出力され、上述した露光制御部110、又は露光制御部610に供給される。
【0058】
ここで、イメージリーダ制御部201から、または外部I/F203を介してコンピュータ204から画像信号制御部202にプリントデータが出力されると、制御手段である画像信号制御部202は各プリンタの動作状況に応じて、即ち使用されていないプリンタ300,350を用いるよう第1プリンタ制御部301、若しくは第2プリンタ制御部302を選択すると共に、フィニッシャ400またはシート格納装置700のどちらか使用していない方を選択するようになっている。
【0059】
例えば、プリンタ300(第1プリンタ制御部301)を用いて画像形成動作を行っているときに、コンピュータ204から次のジョブが入ってきたとすると、制御手段である画像信号制御部202は使用していないプリンタ350を使用するよう第2プリンタ制御部302を自動的に選択するようにしている。
【0060】
ここで、プリンタ300(第1プリンタ制御部301)を用いて画像形成したシートをフィニッシャ制御部401で処理している際、次のジョブが入ってきたとすると、画像信号制御部202はプリンタ350(プリンタ制御部302)を用いて第2複写部21にて画像形成動作を行うが、この際、フィニッシャ400が処理動作中か否かを判断する判断手段401Aによりフィニッシャ400が処理動作中であると判断されたときには、操作部1に設けられた設定手段1Aによってシートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部700に一時格納するように制御するようにしている。
【0061】
また、シート格納装置700が動作中に次のジョブが入ってきたとすると、シートの処理が設定されているか否かに拘らずフィニッシャ400にシートを排出するようにしている。
【0062】
なお、シートをシート格納部700に一時格納した場合には、この後、フィニッシャ400に設けられた判断手段401Aからの処理終了信号に基づきフィニッシャ制御部401が動作可能状態となり次第、画像信号制御部202はシート格納装置制御部701を介してシート格納装置700に収納されたシートをフィニッシャ400に排出するよう制御する。
【0063】
図3は、このような画像信号制御部202の構成を示すものであり、この画像信号制御部202は、例えば第1複写部20のイメージリーダ制御部201と接続される画像処理部205と、画像処理部205の後段に接続されたラインメモリ206と、外部I/F203及びラインメモリ206の後段に接続されたページメモリ207と、ページメモリ207の後段に接続されたハードディスク208とを有している。
【0064】
次に、このような構成の複写機において、1つのプリンタのみ動作させる場合について説明する。
【0065】
例えば、第1複写部20のプリンタ300のみを使用する場合で、かつ原稿給送装置60を用いて画像形成動作を行う場合、操作部1より図4の(a)に示すように出力紙をフィニッシャ400、若しくはシート格納装置700のどちらかに排出するかを決定する。
【0066】
ここで、出力紙をフィニッシャ400側に排出するのであれば、操作部1よりフィニッシャ400を選択する。続いてフィニッシャ400による処理モード,例えば同図の(b)に示すようにステイプルモードを設定した後、必要部数を入力して図示せぬスタートキーを押下すると、シートは前述したような経路で第1排出ローラ83と第1搬送ローラ802によって、処理トレイ810にシートが搬送される。
【0067】
そして、このように処理トレイ810に搬送されたシート束は、この後、フィニッシャ400において選択された処理が行われ、スタックトレイ820上にスタックされる。
【0068】
また、出力紙をシート格納装置700側に排出するのであれば、図5の(a)に示すように操作部1よりシート格納装置700を選択する。続いて、必要部数と、図5の(b)に示すように仕分け(ソート)処理の有無を入力して図示せぬスタートキーを押下すると、シートは、前述したような経路で第2排出ローラ84と搬送ローラ対704,705によってシート格納装置700に搬送される。
【0069】
ここで、出力紙の排出箇所として、シート格納装置700が選択されると、シートの排出順序が自動的にラスト頁からの出力に変更される。つまり、仕分け(ソート)処理が選択されている場合は図6の(a)のような順序でシート格納装置700に搬送され、仕分け処理が選択されていない場合は図6の(b)のような順序でシート格納装置700に搬送される。なお、これはシート格納装置700からフィニッシャ400へ再給紙する場合に頁順序を合わせるための処理である。
【0070】
次に、2つのプリンタ300,350を同時に稼動している場合について説明する。
【0071】
例えば、第1複写部20のプリンタ300を使用してフィニッシャ400に出力紙を排出している場合、第2複写部21のプリンタ350を用いてその他のジョブを行うことができる。
【0072】
即ち、プリンタ300を使用してフィニッシャ400に出力紙を排出しているとき、イメージリーダ200若しくはコンピュータ204からプリントデータが出力されると、このプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第2プリンタ制御部302へ出力される。これにより、プリンタ350で画像が形成される。
【0073】
ところで、本実施の形態においては、このようにフィニッシャ400に出力紙を排出しているとき、プリンタ350で画像形成された出力紙は、設定手段1A処理の設定の有無に拘らず一旦シート格納装置700側に排出されるようになっている。そして、このようにシート格納装置700側に排出された後、判断手段401Aによりフィニッシャ400の動作が終了したと判断されると、シート格納装置700にスタックされたシートはピックアップローラ707によって、最上位のシートから一枚ずつ分離され、この後、給紙ローラ702、搬送ローラ703によってフィニッシャ400へと搬送される。
【0074】
さらにこの後、搬送されたシート束は、処理トレイ810において最初に設定された処理動作が施され、スタックトレイ820上に排出される。また、処理が設定されていなくても、同様にシート格納装置700からフィニッシャ400へシートが搬送され、最終的にはスタックトレイ820に積載される。
【0075】
なお、画像形成装置350から直接フィニッシャ400へ搬送されるシートと、シート格納装置700からフィニッシャ400へ搬送されるシートが同等になるように制御されることは言うまでもない。
【0076】
また、プリンタ300を使用してシート格納装置700に出力紙を排出している場合、プリンタ350を用いてその他のジョブを行うことができ、この場合、本実施の形態においては、出力紙はフィニッシャ400側に排出されるようになっている。なお、この状態のとき、イメージリーダ200若しくはコンピュータ204から出力されるプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第2プリンタ制御部302へ出力される。
【0077】
また、本実施の形態において、1つのジョブの生産性を上げるために2つのプリンタ300,350を同時に使用することも可能である。例えば、プリントデータの奇数枚目はプリンタ300で、プリンタデータの偶数枚目はプリンタ350で処理したりするように設定することができる。この場合、搬送ローラ対802と801から交互に出力紙が処理トレイ810上に積載されるようになる。
【0078】
さらに、プリンタデータの1からN/2枚目はプリンタ300で、プリンタデータの(N/2+1)からN枚目まではプリンタ350で処理したりするように設定することも可能である。またさらに、プリンタデータの一部のみをプリンタ300で、プリンタデータの残り全てをプリンタ350で処理することも可能である。
【0079】
更には、プリンタデータをサイズ毎にプリンタ300とプリンタ350に割り振るように設定することも可能である。ただし、プリンタ300とプリンタ350とで画像の向きが反転するので画像の回転などの画像処理を行う必要が生じる。
【0080】
次に、画像信号制御部202にプリントデータが出力されてから画像形成された出力紙が排出されるまでの流れを図7のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
画像信号制御部202にプリントデータが出力されると、プリンタデータを出力するためにプリンタ300を用いるかプリンタ350を用いるかを選定する。即ち、プリンタ300が動作中でなければ(S201のN)、プリンタ300を用い(S202)、プリンタ300が動作中であり(S201のY)、プリンタ350が動作中でなければ(S203のN)、プリンタ350を用いる(S204)。共に動作中の場合は、どちらか先に動作終了した方のプリンタが自動的に選択される。なお、共に動作中の場合は、生産性の高いプリンタを自動的に選択するようにしても良い。
【0082】
また、どちらのプリンタも使用していない場合、本実施の形態においては、同図に示すようにプリンタ300を使用するようになっているが、プリンタ300とプリンタ350の生産性などを考慮して選定することができる。
【0083】
次に、使用するプリンタが決定すると(S202,S204)、フィニッシャ400若しくはシート格納装置700のどちらに排出するかを決定する。このとき、フィニッシャ400が動作中でなければ(S205のN)、或はシート格納装置700が動作中であれば、フィニッシャ400側に排出し、フィニッシャ400を使用する(S206)。
【0084】
また、フィニッシャ400が動作中であれば(S205のY)、処理の設定の有無に拘らず一旦シート格納装置700へ出力紙を排出するように画像信号制御部202は制御する。
【0085】
例えばプリンタ300とフィニッシャ400が動作中の場合、次のジョブはプリンタ350を用いて行うことができる。この場合、フィニッシャ400が使用中であれば(S205のY)、プリンタ350の出力紙はシート格納装置700へと排出される(S207)。
【0086】
そして、シート格納装置700への排出動作が終了した後、フィニッシャ400の動作が終了すると(S208のN)、シート格納装置700内のシートをフィニッシャ400へ移動させる(S209)。なお、この後、処理が設定されていれば処理を施し、処理が設定されていなければそのままスタックトレイ820上に載置する。
【0087】
このように、フィニッシャ400が処理動作中であると判断されたときには、シートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部700に一時格納するように制御することにより、またシート格納装置700が動作中であればフィニッシャ400にシートを排出するようにすることにより、前ジョブが終了するまで待つことなく次のジョブを行うことができる。これにより、効率的にジョブを行うことができ、生産性を向上することができる。
【0088】
更に、シート格納装置700に排出されたシートをフィニッシャ400の動作が終了次第、シート格納装置700からフィニッシャ400へシートを自動的に排出するようにすることにより、シート格納装置700からシートを取り出す必要がなくなり、シートを取り出しにくいという不具合を解消できる。
【0089】
なお、シート格納部750は第1又は第2複写部20,21からそれぞれシートを導入すると共に導入方向と逆方向に排出することができることから、即ちシート導入部とシート排出部を共に備えているため、プリンタ300,350から排出されたシートをスタックするスタックトレイとしてもシート挿入手段(インサータ)としても、また外部で作成したシート群をセットして挿入するようなPODデッキとしても使用できることから、様々な用途で使用できる。
【0090】
また、2つのプリンタ300,350(複写部20,21)の間にフィニッシャ400とシート格納装置700(シート格納部750)とを配置することによって、シンプルな画像形成システムを提供することができる。なお、プリンタ300,350(プリンタ制御部301、302)は白黒プリンタであってもカラープリンタであっても構わない。
【0091】
さらに、これまでの説明においては、画像形成部として2つのプリンタ300,350を用いた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず2つ以上であれば上記のような効果を奏することができる。また、これまではコストの低減を図るため、イメージリーダ200を共有とした構成のものを例にとって説明したが、本発明は、これに限らず第1及び第2複写部20,21にそれぞれイメージリーダを設けるようにしても良い。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも2つの画像形成部のうちシートに画像を形成する画像形成部を選択し、判断手段によってシートの処理を行う共通のシート処理部が処理動作中であると判断されたときには、設定手段によってシートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部へ排出して一時格納するように制御することにより、少なくとも2つのジョブを同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図。
【図2】上記複写機の制御ブロック図。
【図3】上記複写機の画像信号制御部のブロック図。
【図4】上記複写機において、出力紙の出力先と処理を設定するための画面を説明する図。
【図5】上記複写機において、出力紙の出力先と処理を設定するための他の画面を説明する図。
【図6】上記複写機のシート格納部に積載されるシートの順序を表す図。
【図7】上記複写機において、画像信号制御部にプリントデータが出力されてから画像形成された出力紙が排出されるまでの流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1A 設定手段
20 第1複写部
21 第2複写部
200 イメージリーダ
202 画像信号制御部
300 プリンタ
301 第1プリンタ制御部
302 第2プリンタ制御部
350 プリンタ
400 フィニッシャ
401A 判断手段
700 シート格納装置
750 シート格納部
S シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に複数の画像形成部と、複数の画像形成部によって画像が形成されたシートを処理する共通のシート処理部とを備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置においては、画像形成部によって順次画像が形成された複数枚のシートに対して所定の処理を施してスタックトレイ上に排出する、所謂フィニッシャと呼ばれるシート処理部が組み込まれたタイプのものが提案されている。
【0003】
ここで、このようなシート処理部で行なわれる処理としては、例えば各シートの排出位置をジョブ毎に異なる位置とする仕分け或いはオフセットと呼ばれる処理や、ジョブ毎に各シートの端部を整合し、整合したシート端部に針打ちするステープル処理や、整合したシート端部に穴を空ける穴あけ処理などがある。
【0004】
そして、シート処理部では、このような処理を施したシートの束(以下、シート束という。)をスタックトレイ上に排出することによって、例えば画像形成装置をネットワーク接続して複数のユーザで共用した場合などにおけるユーザの便宜を図ることができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば画像形成装置の一例である複写機がシステム内に組み込まれた複写システムにおいて、サーバー又はスキャナから画像データが送られてくると、制御部はプリンタを使用してシートに画像データを出力した後、シートを排出する。排出されたシートは、シート処理部によって上記のような処理を施された後、スタックトレイ上に排出されるような構成になっている。
【0006】
しかしながら、このようにシステムに組み込まれた従来の複写機(画像形成装置)では、1つで全てのジョブを行っているため、複数のジョブを一度に行うことができず、複数のジョブを行う場合には、前ジョブが終了するまで次のジョブは待機していなければならない。このため、前ジョブが長時間にわたる場合は次のジョブのシートが排出されるのが遅いなどの不具合が生じる場合がある。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、少なくとも2つのジョブを同時に行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つの画像形成部と、シートの処理を行う共通のシート処理部とを備えた画像形成装置であって、前記画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納するシート格納部と、前記画像形成部から出力されたシートの処理を行うか否かを設定する設定手段と、前記シート処理部が処理動作中か否かを判断する判断手段と、前記少なくとも2つの画像形成部のうち前記シートに画像を形成する画像形成部を選択する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記判断手段によって前記シート処理部が処理動作中であると判断された時には、前記設定手段によってシートの処理が設定されていた場合でも、次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート格納部に排出するよう制御することを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出した後、前記判断手段によって前記シート処理部が使用できる状態にあると判断された場合、前記シート格納部内のシートを前記シート処理部に搬送し、かつ前記設定手段の設定に基づいて前記シート格納部内のシートに対して設定された処理を行うように制御することを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出しているとき、前記次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート処理部に搬送するように制御することを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記制御手段は前記少なくとも2つの画像形成部により1つのジョブを行わせるよう前記少なくとも2つの画像形成部を順次選択することを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記シート格納部はシート導入部とシート排出部を共に備えていることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部の間に前記シート格納部と前記シート処理部とを配したことを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る画像読取部をそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る共通の画像読取部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図である。
【0018】
同図において、20は第1複写部、21は第2複写部、400は画像が形成されたシートについて仕分け処理、ステープル処理及びパンチ処理を行う共通のシート処理部であるフィニッシャである。
【0019】
ここで、第1及び第2複写部20,21は、原稿の画像を読み取る共通の画像読取部としてのイメージリーダ200と、シートに画像を形成する画像形成部としてのプリンタ300,350とを備えている。なお、本実施の形態では、第1複写部20の枠体部である本体部30,31の上部にイメージリーダ200が、本体部30,31の下部にプリンタ300,350が配置されている。そして、このイメージリーダ200により読み取った原稿画像を2つのプリンタ300,350へ画像信号として送るようにしている。
【0020】
次に、イメージリーダ200、プリンタ300,350及びフィニッシャ400の構成について説明する。
【0021】
まず、イメージリーダ200の構成について説明する。このイメージリーダ200は、原稿の画像を読み込むためのスキャナ部50と、セットした原稿を搬送しながらスキャナ部50に供給する原稿給送部60とを備え、原稿給送部60はスキャナ部50に対して開閉可能に構成されている。
【0022】
ここで、このスキャナ部50は、原稿が載置されるプラテンガラス102と、光源としてのランプ103及びミラー105を有し、同図の左右方向に移動可能なスキャナユニット104と、スキャナユニット104からの反射光を反射して折り返すミラー106,107と、各ミラー105〜107からの反射光を集光するレンズ108と、レンズ108を通過した反射光を光電変換するイメージセンサ109とを有している。
【0023】
そして、このような構成のスキャナ部50では、原稿給送部60の開閉操作によりプラテンガラス102上に画像面を下向きにして載置された原稿に対して、スキャナユニット104のランプ103の光が照射され、原稿からの反射光がミラー105〜107及びレンズ108を介してイメージセンサ109に導かれることにより、原稿の画像の読み取りが行われる。
【0024】
また原稿給送部60は、複数枚の原稿が積載枚数可能な原稿積載トレイ61と、原稿積載トレイ61上に積載された原稿の最上位面に当接するピックアップローラ62と、ピックアップローラ62で給送された原稿を1枚に分離する分離ローラ対63と、分離ローラ対63で分離された原稿をUターンさせるようにガイドするUターンパス64と、Uターンパス64に配置された搬送ローラ65と、搬送ローラ65で搬送された原稿をプラテンガラス102上に沿って搬送するベルト搬送部66と、ベルト搬送部66の後段に配置された原稿排出ローラ67及び原稿排出トレイ68と、各ローラ及びベルト搬送部66を駆動する駆動モータ69等を有している。
【0025】
そして、このような構成の原稿給送部60では、原稿積載トレイ61上に複数枚の原稿が画像面を上向きにしてセットされると、この原稿は、まずピックアップローラ62及び分離ローラ対63によって最上位の原稿のみが分離されてUターンパス64に給送される。
【0026】
この後、原稿は、Uターンパス64で折り返されて画像面が下向きとなり、ベルト搬送部66によってプラテンガラス102に沿って原稿排出ローラ67の方向に搬送されながらスキャナ部50によって画像が読み取られた後、原稿排出ローラ67によって原稿排出トレイ68上に排出される。
【0027】
なお、イメージリーダ200では、順次複数の原稿を自動的に原稿給送部60により給送しながらスキャナ部50のイメージセンサ109により読み取るようにしている。そして、このようにして読み取られた原稿の画像は、画像処理が施されて、プリンタ300,350側の後述する露光制御部110,610へ画像信号として送られる。
【0028】
次に、プリンタ300,350の構成について説明する。プリンタ300,350は、画像信号に応じたレーザ光を出力する露光制御部110,610と、露光制御部110,610からのレーザ光に基づいて静電潜像を形成する感光ドラム111,611と、感光ドラム111,611に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像器113,613と、生成されたトナー像をシート上に転写する転写器116,616と、シートに転写されたトナー像を定着するための定着部117,617とを有し、これらにより電子写真方式により画像を形成する画像形成手段120を備えている。
【0029】
また、プリンタ300,350は、この画像形成手段120にシートを給送するシート給送部として、本体部30,31に対して引き出し可能に配置された上下2段のシート積載カセット(以下、カセットという)114,115,614,615と、各種シートを1枚ずつ手差しで給送するための手差し給送部125,625とを備えている。
【0030】
さらに、プリンタ300,350では、カセット114,115,614,615、手差し給送部125,625のいずれかからシートSを給送し、画像形成手段120に搬送し、画像形成手段120で画像形成されたシートSをフィニッシャ400に供給するためのシート給搬送手段を備えている。
【0031】
ここで、このシート給搬送手段は、ピックアップローラ71,571、分離ローラ対72,572、分離ローラ対72,572から画像形成手段120までシートSを搬送する搬送ローラ対73〜75,573〜575、画像形成手段120の感光ドラム111,611と定着部117,617との間に配置されたベルト搬送部76,576、定着部117,617を通過したシートSをフィニッシャ400にまで搬送するための搬送パス122,622及び搬送パス122,622に配置された搬送ローラ対77,577及び第1排出ローラ83,583を備えている。
【0032】
また、このシート給搬送手段は、定着部117,617を通過したシートSを、パス切り換えフラッパ79,579によって後述するシート格納装置700へ搬送する搬送パス121,621及び搬送パス121,621に配置され、シート搬送方向を正逆方向に切り替え可能な搬送ローラ対(以下、スイッチバックローラという)78,578及び第2排出ローラ84,584を備えている。
【0033】
さらにまた、プリンタ300,350では、画像形成手段120で画像形成されたシートに対して画像形成面と反対側の面について画像形成する、所謂両面プリントを行うためのシート再給送手段として、上述したスイッチバックローラ78,578と、画像形成手段120とカセット114,614との間に配置された両面搬送パス124,624と、両面搬送パス124,624に配置された再給送ローラ80,81,82,580,581,582とを備えている。なお、上述したパス切り換えフラッパ79,579は、スイッチバックローラ78,578で逆方向に搬送されたシートの定着部117,617側へ逆流を防止する役割を果たしている。
【0034】
次に、このような構成の第1複写部20のプリンタ300における画像形成動作及びシート搬送動作について説明する。
【0035】
プリンタ300においては、画像形成手段120の露光制御部110で、スキャナ部50で生成された原稿の画像についての画像信号に応じたレーザ光が出力される。そして、このレーザ光が感光ドラム111に照射されることにより、感光ドラム111上に静電潜像が形成され、さらに、現像器113によってこの静電潜像がトナー像に現像される。
【0036】
一方、上述したシート給送部のカセット114,115、手差し給送部125のいずれかからシートSが給送され、給送されたシートSは、まず搬送ローラ対74,75を介して画像形成手段120の感光ドラム111と転写器116との間に送られる。そして、感光ドラム111上の現像剤(トナー)像が転写器116によってシートSに転写され、原稿の画像に基づく画像の転写処理が行われる。
【0037】
次に、現像剤像が転写されたシートは、ベルト搬送部76によって定着部117に搬送され、定着部117で現像剤像の定着処理が施される。そして、この後、定着部117を通過したシートは、搬送ローラ対77によって搬送パス122内を搬送されて、第1排出ローラ83へと導かれ、現像剤像が定着された画像形成面が上向きの状態(フェイスアップ)となってプリンタ300から排出される。
【0038】
なお、シートをフェイスダウンで排出する際には、搬送ローラ対77を通過したシートを搬送パス121側に一度搬送し、シートの後端がフラッパ79を抜けた時にシートを搬送パス122に搬送する(所謂、スイッチバックする)ようにする。そして、このようにすることにより、シートは、原稿給送部60を使用したときや、コンピュータから出力された画像をプリントするときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに正しい頁順となる。
【0039】
なお、プリンタ300から排出された画像形成済のシートは、第1排出ローラ83により綴じ処理などを行うフィニッシャ400へ送り込まれるほか、フラッパ79の切換によって第2排出ローラ84により後述するシート格納装置700へ送り込まれる。
【0040】
また、シートの両面に画像形成する場合には、定着部117を通過したシートを搬送ローラ対77及びスイッチバックローラ78で一旦搬送パス121に導き、次にフラッパ79を作動させるとともにスイッチバックローラ78を逆回転させることにより、シートをスイッチバックさせて両面搬送パス124へ導き、この後、再給送ローラ80,81,82及び搬送ローラ対74,75によって画像形成面が下側とした状態で再び画像形成手段120に送り込み、2面目の画像形成の処理を終えたシートを、上述のようにプリンタ300から排出する。なお、この構成は、第2複写部21のプリンタ350についても同様である。
【0041】
次に、フィニッシャ400の構成について簡単に説明する。
【0042】
フィニッシャ400は、プリンタ300の第1排出ローラ83から排出された画像形成済みのシートが送り込まれるパス812と、プリンタ350の第1排出ローラ583から排出された画像形成済みのシートが送り込まれるパス811とを備えている。
【0043】
また、パス812,811の下流側にはシートをパス812,811から排出する第1搬送ローラ802,801が設けられ、その下流側には第1搬送ローラ802,801から排出されたシートを処理する処理トレイ810が設けられている。
【0044】
なお、この処理トレイ810にはシートを処理するために必要な不図示の整合板、戻しローラ、束排出ベルト、ステープルユニット、パンチユニットなどが設けられている。また、処理トレイ810の下流側には、ステープル等の処理を行った後のシート束を積載する昇降可能に配置されたスタックトレイ820が設けられている。
【0045】
また、フィニッシャ400は、処理トレイ810の上方に配されたシート格納装置700から搬送されるシートが送り込まれる搬送パス814,813と、搬送パス814,813の下流側に配置され、シートを搬送パス814,813から排出する第2排出ローラ804,803を備えている。
【0046】
ここで、このシート格納装置700は、プリンタ300の第2排出ローラ84から排出されたシートを搬送する搬送ローラ対704,705と、プリンタ350の第2排出ローラ584から排出されたシートを搬送する搬送ローラ対701、702と、この搬送ローラ対704,705(搬送ローラ対701,702)で搬送されたシートを蓄える(スタックする)着脱可能なシート格納部750とを備えている。
【0047】
さらに、シート格納部750にスタックされたシートを処理トレイ810に搬送するためにピックアップローラ708,707を備えており、このピックアップローラ708,707で搬送されたシートは1枚ずつ搬送ローラ対705,702によって処理トレイ810に搬送される。なお、709、710はシートの逆流を防止するためのフラッパである。
【0048】
次に、このような構成の複写機の制御について図2のブロック図を参照して説明する。
【0049】
同図に示すように、第1複写部20は、CPU、ROM151及びRAM152などを備えた第1CPU回路部150と、上述したイメージリーダ200の原稿給送部60の制御を行う原稿給送制御部101と、イメージリーダ200のスキャナ部50の制御を行うイメージリーダ制御部201と、上述したプリンタ300の制御を行う第1プリンタ制御部301とを備えている。
【0050】
また、第2複写部21は、CPU、ROM156及びRAM157などを備えた第2CPU回路部155と、上述したプリンタ350の制御を行う第2プリンタ制御部302により構成されている。
【0051】
また、フィニッシャ400は、フィニッシャ400を制御するフィニッシャ制御部401と、シート格納装置700を制御するシート格納装置制御部701とを備えている。なお、202は、イメージリーダ200で生成する画像信号についての制御を行う画像信号制御部である。
【0052】
そして、同図に示すように、第1CPU回路部150には操作部1が接続され、この操作部1による操作入力信号に基づいて第1及び第2複写部20,21の各部が動作するようになっている。なお、この操作部1は、例えば各種キースイッチや表示パネル等からなり、第1複写部20の本体部上面に配置されている(図1参照)。
【0053】
ここで、第1CPU回路部150は、第1複写部20全体の制御を行うためのものであり、ROM151に格納されたプログラム及び操作部1の設定に基づいて、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、第1プリンタ制御部301、フィニッシャ制御部401、シート格納装置制御部701及び画像信号制御部202に接続された外部I/F203の動作を司るようになっている。
【0054】
また、第2CPU回路部155は、第2複写部21全体の制御を行うためのものであり、ROM156に格納されたプログラム及び操作部1の設定に基づいて画像信号制御部202、第2プリンタ制御部302、フィニッシャ制御部401、シート格納装置制御部701及び画像信号制御部202に接続された外部I/F203の動作を司るようになっている。
【0055】
なお、第1及び第2CPU回路部150,155のRAM152,157は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0056】
ところで、既述したように第1複写部20では、スキャナ部50のイメージセンサ109で読み取られた画像の情報がイメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第1プリンタ制御部301、又は第2プリンタ制御部302へ出力され、上述した露光制御部110、又は露光制御部610に供給される。
【0057】
また、本実施の形態においては、この第1複写部20は、ホスト端末機としてのコンピュータ204を外部I/F203を介して画像信号制御部202に接続することにより、プリンタとしても使用できるようになっている。この場合には、イメージリーダ制御部201は使用されず、コンピュータ204から出力されるプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第1プリンタ制御部301、又は第2プリンタ制御部302へ出力され、上述した露光制御部110、又は露光制御部610に供給される。
【0058】
ここで、イメージリーダ制御部201から、または外部I/F203を介してコンピュータ204から画像信号制御部202にプリントデータが出力されると、制御手段である画像信号制御部202は各プリンタの動作状況に応じて、即ち使用されていないプリンタ300,350を用いるよう第1プリンタ制御部301、若しくは第2プリンタ制御部302を選択すると共に、フィニッシャ400またはシート格納装置700のどちらか使用していない方を選択するようになっている。
【0059】
例えば、プリンタ300(第1プリンタ制御部301)を用いて画像形成動作を行っているときに、コンピュータ204から次のジョブが入ってきたとすると、制御手段である画像信号制御部202は使用していないプリンタ350を使用するよう第2プリンタ制御部302を自動的に選択するようにしている。
【0060】
ここで、プリンタ300(第1プリンタ制御部301)を用いて画像形成したシートをフィニッシャ制御部401で処理している際、次のジョブが入ってきたとすると、画像信号制御部202はプリンタ350(プリンタ制御部302)を用いて第2複写部21にて画像形成動作を行うが、この際、フィニッシャ400が処理動作中か否かを判断する判断手段401Aによりフィニッシャ400が処理動作中であると判断されたときには、操作部1に設けられた設定手段1Aによってシートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部700に一時格納するように制御するようにしている。
【0061】
また、シート格納装置700が動作中に次のジョブが入ってきたとすると、シートの処理が設定されているか否かに拘らずフィニッシャ400にシートを排出するようにしている。
【0062】
なお、シートをシート格納部700に一時格納した場合には、この後、フィニッシャ400に設けられた判断手段401Aからの処理終了信号に基づきフィニッシャ制御部401が動作可能状態となり次第、画像信号制御部202はシート格納装置制御部701を介してシート格納装置700に収納されたシートをフィニッシャ400に排出するよう制御する。
【0063】
図3は、このような画像信号制御部202の構成を示すものであり、この画像信号制御部202は、例えば第1複写部20のイメージリーダ制御部201と接続される画像処理部205と、画像処理部205の後段に接続されたラインメモリ206と、外部I/F203及びラインメモリ206の後段に接続されたページメモリ207と、ページメモリ207の後段に接続されたハードディスク208とを有している。
【0064】
次に、このような構成の複写機において、1つのプリンタのみ動作させる場合について説明する。
【0065】
例えば、第1複写部20のプリンタ300のみを使用する場合で、かつ原稿給送装置60を用いて画像形成動作を行う場合、操作部1より図4の(a)に示すように出力紙をフィニッシャ400、若しくはシート格納装置700のどちらかに排出するかを決定する。
【0066】
ここで、出力紙をフィニッシャ400側に排出するのであれば、操作部1よりフィニッシャ400を選択する。続いてフィニッシャ400による処理モード,例えば同図の(b)に示すようにステイプルモードを設定した後、必要部数を入力して図示せぬスタートキーを押下すると、シートは前述したような経路で第1排出ローラ83と第1搬送ローラ802によって、処理トレイ810にシートが搬送される。
【0067】
そして、このように処理トレイ810に搬送されたシート束は、この後、フィニッシャ400において選択された処理が行われ、スタックトレイ820上にスタックされる。
【0068】
また、出力紙をシート格納装置700側に排出するのであれば、図5の(a)に示すように操作部1よりシート格納装置700を選択する。続いて、必要部数と、図5の(b)に示すように仕分け(ソート)処理の有無を入力して図示せぬスタートキーを押下すると、シートは、前述したような経路で第2排出ローラ84と搬送ローラ対704,705によってシート格納装置700に搬送される。
【0069】
ここで、出力紙の排出箇所として、シート格納装置700が選択されると、シートの排出順序が自動的にラスト頁からの出力に変更される。つまり、仕分け(ソート)処理が選択されている場合は図6の(a)のような順序でシート格納装置700に搬送され、仕分け処理が選択されていない場合は図6の(b)のような順序でシート格納装置700に搬送される。なお、これはシート格納装置700からフィニッシャ400へ再給紙する場合に頁順序を合わせるための処理である。
【0070】
次に、2つのプリンタ300,350を同時に稼動している場合について説明する。
【0071】
例えば、第1複写部20のプリンタ300を使用してフィニッシャ400に出力紙を排出している場合、第2複写部21のプリンタ350を用いてその他のジョブを行うことができる。
【0072】
即ち、プリンタ300を使用してフィニッシャ400に出力紙を排出しているとき、イメージリーダ200若しくはコンピュータ204からプリントデータが出力されると、このプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第2プリンタ制御部302へ出力される。これにより、プリンタ350で画像が形成される。
【0073】
ところで、本実施の形態においては、このようにフィニッシャ400に出力紙を排出しているとき、プリンタ350で画像形成された出力紙は、設定手段1A処理の設定の有無に拘らず一旦シート格納装置700側に排出されるようになっている。そして、このようにシート格納装置700側に排出された後、判断手段401Aによりフィニッシャ400の動作が終了したと判断されると、シート格納装置700にスタックされたシートはピックアップローラ707によって、最上位のシートから一枚ずつ分離され、この後、給紙ローラ702、搬送ローラ703によってフィニッシャ400へと搬送される。
【0074】
さらにこの後、搬送されたシート束は、処理トレイ810において最初に設定された処理動作が施され、スタックトレイ820上に排出される。また、処理が設定されていなくても、同様にシート格納装置700からフィニッシャ400へシートが搬送され、最終的にはスタックトレイ820に積載される。
【0075】
なお、画像形成装置350から直接フィニッシャ400へ搬送されるシートと、シート格納装置700からフィニッシャ400へ搬送されるシートが同等になるように制御されることは言うまでもない。
【0076】
また、プリンタ300を使用してシート格納装置700に出力紙を排出している場合、プリンタ350を用いてその他のジョブを行うことができ、この場合、本実施の形態においては、出力紙はフィニッシャ400側に排出されるようになっている。なお、この状態のとき、イメージリーダ200若しくはコンピュータ204から出力されるプリントデータが外部I/F203を介して画像信号制御部202へと出力され、画像信号制御部202で所定の処理が施された後に第2プリンタ制御部302へ出力される。
【0077】
また、本実施の形態において、1つのジョブの生産性を上げるために2つのプリンタ300,350を同時に使用することも可能である。例えば、プリントデータの奇数枚目はプリンタ300で、プリンタデータの偶数枚目はプリンタ350で処理したりするように設定することができる。この場合、搬送ローラ対802と801から交互に出力紙が処理トレイ810上に積載されるようになる。
【0078】
さらに、プリンタデータの1からN/2枚目はプリンタ300で、プリンタデータの(N/2+1)からN枚目まではプリンタ350で処理したりするように設定することも可能である。またさらに、プリンタデータの一部のみをプリンタ300で、プリンタデータの残り全てをプリンタ350で処理することも可能である。
【0079】
更には、プリンタデータをサイズ毎にプリンタ300とプリンタ350に割り振るように設定することも可能である。ただし、プリンタ300とプリンタ350とで画像の向きが反転するので画像の回転などの画像処理を行う必要が生じる。
【0080】
次に、画像信号制御部202にプリントデータが出力されてから画像形成された出力紙が排出されるまでの流れを図7のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
画像信号制御部202にプリントデータが出力されると、プリンタデータを出力するためにプリンタ300を用いるかプリンタ350を用いるかを選定する。即ち、プリンタ300が動作中でなければ(S201のN)、プリンタ300を用い(S202)、プリンタ300が動作中であり(S201のY)、プリンタ350が動作中でなければ(S203のN)、プリンタ350を用いる(S204)。共に動作中の場合は、どちらか先に動作終了した方のプリンタが自動的に選択される。なお、共に動作中の場合は、生産性の高いプリンタを自動的に選択するようにしても良い。
【0082】
また、どちらのプリンタも使用していない場合、本実施の形態においては、同図に示すようにプリンタ300を使用するようになっているが、プリンタ300とプリンタ350の生産性などを考慮して選定することができる。
【0083】
次に、使用するプリンタが決定すると(S202,S204)、フィニッシャ400若しくはシート格納装置700のどちらに排出するかを決定する。このとき、フィニッシャ400が動作中でなければ(S205のN)、或はシート格納装置700が動作中であれば、フィニッシャ400側に排出し、フィニッシャ400を使用する(S206)。
【0084】
また、フィニッシャ400が動作中であれば(S205のY)、処理の設定の有無に拘らず一旦シート格納装置700へ出力紙を排出するように画像信号制御部202は制御する。
【0085】
例えばプリンタ300とフィニッシャ400が動作中の場合、次のジョブはプリンタ350を用いて行うことができる。この場合、フィニッシャ400が使用中であれば(S205のY)、プリンタ350の出力紙はシート格納装置700へと排出される(S207)。
【0086】
そして、シート格納装置700への排出動作が終了した後、フィニッシャ400の動作が終了すると(S208のN)、シート格納装置700内のシートをフィニッシャ400へ移動させる(S209)。なお、この後、処理が設定されていれば処理を施し、処理が設定されていなければそのままスタックトレイ820上に載置する。
【0087】
このように、フィニッシャ400が処理動作中であると判断されたときには、シートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部700に一時格納するように制御することにより、またシート格納装置700が動作中であればフィニッシャ400にシートを排出するようにすることにより、前ジョブが終了するまで待つことなく次のジョブを行うことができる。これにより、効率的にジョブを行うことができ、生産性を向上することができる。
【0088】
更に、シート格納装置700に排出されたシートをフィニッシャ400の動作が終了次第、シート格納装置700からフィニッシャ400へシートを自動的に排出するようにすることにより、シート格納装置700からシートを取り出す必要がなくなり、シートを取り出しにくいという不具合を解消できる。
【0089】
なお、シート格納部750は第1又は第2複写部20,21からそれぞれシートを導入すると共に導入方向と逆方向に排出することができることから、即ちシート導入部とシート排出部を共に備えているため、プリンタ300,350から排出されたシートをスタックするスタックトレイとしてもシート挿入手段(インサータ)としても、また外部で作成したシート群をセットして挿入するようなPODデッキとしても使用できることから、様々な用途で使用できる。
【0090】
また、2つのプリンタ300,350(複写部20,21)の間にフィニッシャ400とシート格納装置700(シート格納部750)とを配置することによって、シンプルな画像形成システムを提供することができる。なお、プリンタ300,350(プリンタ制御部301、302)は白黒プリンタであってもカラープリンタであっても構わない。
【0091】
さらに、これまでの説明においては、画像形成部として2つのプリンタ300,350を用いた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず2つ以上であれば上記のような効果を奏することができる。また、これまではコストの低減を図るため、イメージリーダ200を共有とした構成のものを例にとって説明したが、本発明は、これに限らず第1及び第2複写部20,21にそれぞれイメージリーダを設けるようにしても良い。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも2つの画像形成部のうちシートに画像を形成する画像形成部を選択し、判断手段によってシートの処理を行う共通のシート処理部が処理動作中であると判断されたときには、設定手段によってシートの処理が設定されているか否かに拘らず次のジョブで画像が形成されたシートをシート格納部へ排出して一時格納するように制御することにより、少なくとも2つのジョブを同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図。
【図2】上記複写機の制御ブロック図。
【図3】上記複写機の画像信号制御部のブロック図。
【図4】上記複写機において、出力紙の出力先と処理を設定するための画面を説明する図。
【図5】上記複写機において、出力紙の出力先と処理を設定するための他の画面を説明する図。
【図6】上記複写機のシート格納部に積載されるシートの順序を表す図。
【図7】上記複写機において、画像信号制御部にプリントデータが出力されてから画像形成された出力紙が排出されるまでの流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1A 設定手段
20 第1複写部
21 第2複写部
200 イメージリーダ
202 画像信号制御部
300 プリンタ
301 第1プリンタ制御部
302 第2プリンタ制御部
350 プリンタ
400 フィニッシャ
401A 判断手段
700 シート格納装置
750 シート格納部
S シート
Claims (8)
- 少なくとも2つの画像形成部と、シートの処理を行う共通のシート処理部とを備えた画像形成装置であって、
前記画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納するシート格納部と、
前記画像形成部から出力されたシートの処理を行うか否かを設定する設定手段と、
前記シート処理部が処理動作中か否かを判断する判断手段と、
前記少なくとも2つの画像形成部のうち前記シートに画像を形成する画像形成部を選択する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記判断手段によって前記シート処理部が処理動作中であると判断された時には、前記設定手段によってシートの処理が設定されていた場合でも、次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート格納部に排出するよう制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出した後、前記判断手段によって前記シート処理部が使用できる状態にあると判断された場合、前記シート格納部内のシートを前記シート処理部に搬送し、かつ前記設定手段の設定に基づいて前記シート格納部内のシートに対して設定された処理を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記シート格納部にシートを排出しているとき、前記次のジョブで画像が形成されたシートを前記シート処理部に搬送するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は前記少なくとも2つの画像形成部により1つのジョブを行わせるよう前記少なくとも2つの画像形成部を順次選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記シート格納部はシート導入部とシート排出部を共に備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記少なくとも2つの画像形成部の間に前記シート格納部と前記シート処理部とを配したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る画像読取部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記少なくとも2つの画像形成部に対応して原稿画像を読み取る共通の画像読取部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002256089A patent/JP2004093985A/ja active Pending
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