JP2005271828A - スタビライザ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータ及び減速機構を介して一対のスタビライザバーが連結されたアクチュエータを備えたスタビライザ制御装置において、走行路面状態の変動等によるアクチュエータへの影響に左右されることなく、良好な乗り心地を確保する。
【解決手段】 減速機構(20)は、一方のスタビライザバー31に連結する第1の歯車(25)と、これに対して相対的に回転速度差を生じさせる第2の歯車(26)と、これらの歯車を収容すると共にモータ(10)と一体的に接合するハウジング1を具備し、このハウジングに他方のスタビライザバー32を一体的に接合する。断続手段(クラッチ機構70)によって、第2の歯車とハウジングとの間の相対的回転を許容する自由位置と、両者の相対的回転を禁止する係合位置とを切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のスタビライザ制御装置に関し、特に、左右車輪間に配設するスタビライザのねじり力を可変制御するスタビライザ制御装置に係る。
一般的に、車両のスタビライザ制御装置は、車両の旋回走行中にスタビライザバーの作用により適切なロールモーメントを外部から付与し、車体のロール運動を低減または抑制するように構成されている。この機能を実現するため、例えば特許文献1には、スタビライザバーを二分割し、その半部分間に電気機械式旋回アクチュエータを設けた車両の横揺れ安定化装置が提案されている。そして、二分割されたスタビライザバーの間に電動機(モータ)と減速歯車装置が介装されている。
上記の減速歯車装置は一般的な多段遊星歯車機構であるが、大きな減速比を得ることができる減速機構として、不思議遊星歯車機構が知られている。これは、例えば非特許文献1において、歯数の異なる一対の内歯太陽歯車(静止太陽歯車及び回転太陽歯車)を共通の遊星歯車に噛み合わせた遊星歯車機構と説明されている。また、大きな減速比を得ることができる減速機構の他の態様として、非特許文献2に開示されたハーモニックドライブ(株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの登録商標)と呼ばれる歯車機構も知られている。
特表2002−518245号公報 小川潔・加藤功著「機構学」、森北出版株式会社、1976年3月1日第1版第7刷発行、164頁乃至165頁 「ハーモニックドライブの原理」[online]. [retrieved on 2004-2-13]. Retrieved from the Internet: <URL:http://www.hds.co.jp/hd/index.html>
上記特許文献1に開示された車両の横揺れ安定化装置においては、二分割されたスタビライザバーの間に電動機(モータ)と減速歯車装置が介装されている。この場合において、例えば車両が直進中に、横揺れ安定化機能を停止すべく電動機をオフとしても、悪路や凹凸路面といった変動の激しい路面を走行中で、スタビライザバー側から減速歯車装置側に急激な入力が付与される場合には、減速歯車装置の減速比が大きく、また歯車の慣性モーメントが大きいことにも起因し、二分割された(一対の)スタビライザバー間での所望のトルク伝達を行なうことができなくなる場合がある。このため、乗り心地が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、モータ及び減速機構を介して一対のスタビライザバーが連結され、モータ駆動によってスタビライザバーに対してねじり力を付与するアクチュエータを備えたスタビライザ制御装置において、車両の走行路面状態の変動等によるアクチュエータへの影響に左右されることなく、良好な乗り心地を確保することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載のように、車両の左右車輪間に配設される一対のスタビライザバーと、モータ及び減速機構を有し、該減速機構を介して前記一対のスタビライザバーが連結され、前記モータの駆動によって前記一対のスタビライザバーに対してねじり力を付与するアクチュエータとを備えたスタビライザ制御装置において、前記減速機構は、前記一対のスタビライザバーの一方に連結する第1の歯車と、該第1の歯車に対して相対的に回転速度差を生じさせる第2の歯車と、少なくとも前記第1の歯車及び前記第2の歯車を収容すると共に前記モータと一体的に接合するハウジングを具備し、且つ、該ハウジングに前記一対のスタビライザバーの他方を一体的に接合して成り、前記第2の歯車と前記ハウジングとの間の相対的回転を許容する自由位置と、前記第2の歯車と前記ハウジングとの相対的回転を禁止する係合位置とを切り換える断続手段を備えることとしたものである。
前記減速機構は、請求項2に記載のように、前記第1の歯車と前記第2の歯車が、歯数の異なる一対の内歯歯車から成り、該一対の内歯歯車に共通の遊星歯車を噛合して成る不思議遊星歯車機構で構成されたものとするとよい。あるいは、前記減速機構は、請求項3に記載のように、前記第1の歯車と前記第2の歯車が互いに噛合するように構成することとしてもよい。
前記請求項1乃至3に記載のスタビライザ制御装置において、前記モータは、請求項4に記載のように、ロータと該ロータを囲繞するステータを備えたブラシレスモータから成り、前記一対のスタビライザバーの一方が前記ロータを貫通して前記第1の歯車に一体的に接合されたものとするとよい。
而して、請求項1に記載のスタビライザ制御装置によれば、一対のスタビライザバーの一方に連結する第1の歯車と、この第1の歯車に対して相対的に回転速度差を生じさせる第2の歯車と、少なくとも第1の歯車及び第2の歯車を収容すると共にモータと一体的に接合するハウジングを具備し、且つ、このハウジングに一対のスタビライザバーの他方を一体的に接合して成る減速機構に対し、断続手段によって、第2の歯車とハウジングとの間の相対的回転を許容する自由位置と、第2の歯車とハウジングとの相対的回転を禁止する係合位置とを切り換えることができるので、車両の通常の旋回走行時には、断続手段を係合位置とすることにより、車体ロール角を抑制するように、モータ及び減速機構並びに一対のスタビライザバーによるトルク制御を円滑に行うことができる。一方、直進中を含み、悪路や凹凸路面といった走行路面状態の変動が激しい場合には、断続手段を自由位置とすることによって、第2の歯車とハウジングとの間の相対的回転が許容されるので、前述の慣性モーメントの影響を受けることなく、良好な乗り心地を維持することができる。尚、例えばモータと減速機構とを同一のハウジング内に一体的に構成すれば、小型化が可能となる。
例えば、前記減速機構を、請求項2に記載のように不思議遊星歯車機構で構成し、あるいは請求項3に記載のように構成すれば、上記の効果を容易に奏し得ると共に、装置全体としての小型、軽量化が可能となり、しかも、大きな減速比を確保し得る減速機構を構成することができる。
上記のスタビライザ制御装置において、請求項4に記載のように、ロータとこれを囲繞するステータを備えたブラシレスモータを用い、一対のスタビライザバーの一方がブラシレスモータのロータを貫通して第1の歯車に一体的に接合されたものとすれば、上記の効果に加え、装置全体として更なる小型、軽量化が可能となる。
以下、本発明の望ましい実施形態を説明する。先ず、本発明の一実施形態に係るスタビライザ制御装置を備えた車両の全体構成について図2を参照して説明すると、車体(図示せず)にロール方向の運動が入力された場合に、ねじりばねとして作用する前輪側スタビライザSBfと後輪側スタビライザSBrが配設される。これら前輪側スタビライザSBf及び後輪側スタビライザSBrは、車体のロール運動である車体ロール角を抑制するために、各々のねじり力がスタビライザアクチュエータFT及びRTによって可変制御されるように構成されている。尚、これらのスタビライザアクチュエータ(以下、単にアクチュエータという)FT及びRTは、電子制御装置ECU内のスタビライザ制御ユニットECU1によって制御される。
図2に示すように各車輪WHxxには車輪速度センサWSxxが配設され(添字xxは各車輪を意味し、frは右側前輪、fl左側前輪、rrは右側後輪、rlは左側後輪を示す)、これらが電子制御装置ECUに接続されており、各車輪の回転速度、即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制御装置ECUに入力されるように構成されている。更に、ステアリングホイールSWの操舵角(ハンドル角)δfを検出する操舵角センサSA、車両の前後加速度Gxを検出する前後加速度センサXG、車両の横加速度Gyを検出する横加速度センサYG、車両のヨーレイトYrを検出するヨーレイトセンサYR等が電子制御装置ECUに接続されている。
尚、電子制御装置ECU内には、スタビライザ制御ユニットECU1のほか、ブレーキ制御ユニットECU2、操舵制御ユニットECU3等が構成されており、これらの制御ユニットECU1乃至3は夫々、通信用のCPU、ROM及びRAMを備えた通信ユニット(図示せず)を介して通信バスに接続されている。而して、各制御システムに必要な情報を他の制御システムから送信することができる。
前輪側スタビライザSBf(SBrも同様の構成)は、左右のスタビライザバー31及び32に二分割されており、夫々の一端が左右の車輪WHfr及びWHflに接続され、夫々の他端がアクチュエータFT内で連結されている(詳細は後述する)。尚、スタビライザバー31及び32は保持手段51及び52により車体に保持される。そして、アクチュエータFT及びRTは、何れも、後述するモータと減速機構を備え、例えば図1を参照して後述するように構成されている。
而して、上記のスタビライザ制御ユニットECU1において、車両のロールモーメントを能動的に制御するための車両アクティブロールモーメント目標値、並びに前後輪ロール剛性比率目標値に基づき、前輪及び後輪アクティブロールモーメント目標値が設定される。そして、これらの目標値に基づき前輪及び後輪用のアクチュエータFT及びRTで発生すべきねじり力が決定され、後述のモータが制御される。このように、アクチュエータFTによってスタビライザバー31及び32に対し積極的にねじり力を付与するように制御することで、車両の走行時に発生する車体ロールを抑制あるいは低減させることができる。
次に、上記のアクチュエータFT及びRTに供し得るアクチュエータの実施形態について以下に説明する。図1は、3相のブラシレス型DCモータ(ブラシレスモータ)10を用い、減速機構として不思議遊星歯車機構20を用いた実施形態のスケルトン図である。本実施形態のブラシレスモータ10と不思議遊星歯車機構20は一体的に構成され、同一のハウジング1に収容されている。尚、本実施形態のモータは3相からなるブラシレスモータが用いられているが、これに限定されるものではなく、他の相数を有するモータを用いることとしてもよく、ブラシ付モータを用いることとしてもよい。
上記の不思議遊星歯車機構20においては、一方のスタビライザバー31が、第1の歯車を構成するリングギヤ25に一体的に接合されており、このリングギヤ25はハウジング1に対して相対的に回転可能に支持されている。これに対し、他方のスタビライザバー32はハウジング1に一体的に接合され、このハウジング1の内側に固定された軸受1a及び1bを介し、リングギヤ26が回転可能に支持されている。これらのスタビライザバー31及び32は、図1に示すように、相互に対向する夫々の端面が、ハウジング1内で、近接配置されている。
リングギヤ25とリングギヤ26は、相互に歯数が異なる(例えば60と62)内歯歯車で、相対的に回転速度差を生じさせ得る。そして、これらに噛合する共通の遊星歯車として、3個のプラネタリギヤ24がスタビライザバー31の軸を中心に公転可能に支持されている。而して、これらによって不思議遊星歯車機構が構成されるが、本実施形態では、ブラシレスモータ10の仕様及び減速機構の減速比が考慮され、2段の遊星歯車列が用いられている。即ち、ブラシレスモータ10のロータ12に固定されるサンギヤ21は、3個の初段プラネタリギヤ(代表して22で表す)に噛合するように配置されている。尚、リングギヤ26の外周面には外歯26aが形成されている。
初段プラネタリギヤ22はサンギヤ23に回転(自転)可能に支持されると共に、スタビライザバー31の軸(即ちサンギヤ21及び23の軸)を中心に回転(公転)可能に支持されている。更に、これらの初段プラネタリギヤ22は前述のようにサンギヤ21に噛合すると共に、リングギヤ26に噛合するように配置され、サンギヤ21とリングギヤ26との間で自転しつつ、スタビライザバー31の軸を中心に公転し得るように支持されている。そして、2段目のプラネタリギヤ24は、サンギヤ23に噛合すると共に、リングギヤ25及び26に噛合するように配置され、サンギヤ23とリングギヤ25及び26との間で自転しつつ、スタビライザバー31の軸を中心に公転し得るように支持されている。
尚、前掲の非特許文献1における不思議歯車機構は減速機構単体であるのに対し、本実施形態ではブラシレスモータ10と連結され、その出力によって、リングギヤ25及びリングギヤ26(ひいてはスタビライザバー31及び32)が相対的に駆動されるものであるので、形式上は非特許文献1にいう静止太陽歯車がリングギヤ26に対応し、回転太陽歯車がリングギヤ25に対応するが、入出力の関係が非特許文献1とは相違している。
一方、ブラシレスモータ10は、固定子たるステータ11と回転子たる中空のロータ12を有し、このロータ12がスタビライザバー31を中心に回動可能に支持されると共に、ロータ12を囲繞するように、ステータ11がハウジング1の内面に固着されている。ロータ12は、円筒部材の外周面に多極の磁石(図示せず)が取付けられたもので、ハウジング1に回転可能に支持され、ロータ12の中空部内にスタビライザバー31が挿通されている。このスタビライザバー31は第1の歯車たるリングギヤ25に接合され、その反対側はハウジング1に回転可能に支持されている。そして、スタビライザバー31の軸回転を検出するための回転センサ40が、ハウジング1内に配置されている。
更に、ハウジング1には、本発明の断続手段を構成するクラッチ機構70が装着されている。このクラッチ機構70は、プランジャ71及びソレノイドコイル72を備え、ソレノイドコイル72による励磁・非励磁に応じてプランジャ71が移動し、このプランジャ71の移動に応じて、その先端部71aがリングギヤ26の外歯26aに対して退避・係合し得るように構成されている。ソレノイドコイル72は、図2の電子制御装置ECU内のスタビライザ制御ユニットECU1に接続され、これよって、車両の走行状態に応じて励磁・非励磁が制御されるように構成されている。
上記のクラッチ機構70において、ソレノイドコイル72が非励磁であるときには、プランジャ71の先端部71aがリングギヤ26の外歯26aに係合した状態にあり、リングギヤ26とハウジング1との間の相対的回転を禁止する係合位置となる。これにより、リングギヤ26はハウジング1と一体的に回転し、ひいてはスタビライザバー32と一体的に回転する。一方、ソレノイドコイル72が励磁されるとプランジャ71が退避し、リングギヤ26とハウジング1との間の相対的回転を許容する自由位置となる。これにより、その先端部71aとリングギヤ26の外歯26aとの間の係合状態が解除され、ハウジング1はリングギヤ26との間の係合状態が解除される。従って、ハウジング1に接合されたスタビライザバー32は、ハウジング1の内面に固着されたステータ11と共に、スタビライザバー31に対して相対的に自由に回転し得る状態となる。尚、実際にはスタビライザバー31及び32はアクチュエータFT(又はRT)と共に同方向に回転するが、歯車の慣性モーメントの影響を受けることはなく、実質的に自由回転状態にある。
而して、車両の通常の旋回走行時には、クラッチ機構70を係合位置とすることにより、車体ロール角を抑制するように、ブラシレスモータ10及び不思議遊星歯車機構20並びにスタビライザバー31及び32によってトルク制御を円滑に行うことができる。一方、直進中を含み、悪路や凹凸路面といった走行路面状態の変動が激しい場合には、クラッチ機構70を自由位置とすることによって、スタビライザバー31及び32はアクチュエータFT(又はRT)を介して前述のように駆動されるので、アクチュエータFT(又はRT)に対する歯車の慣性モーメント等の影響を受けることなく、良好な乗り心地を維持することができる。
次に、図3は本発明のアクチュエータの他の実施形態に係り、モータとしては上記と同様のブラシレスモータ10を用い、減速機構として前掲の非特許文献2に記載のハーモニックドライブ(株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの登録商標)式の歯車機構(以下単に歯車機構という)60を用いたもので、これらは一体的に構成され、同一のハウジング1hに収容されている。尚、図3においては、図1に対応する構成要素については同一の符号で示している。
歯車機構60においては、スタビライザバー31は、本発明の第1の歯車たる可撓性ギヤ62に一体的に接合されており、この可撓性ギヤ62はハウジング1hに対して相対的に回転可能に支持されている。これに対し、スタビライザバー32はハウジング1hに一体的に接合され、このハウジング1hの内側に固定された軸受1ha及び1hbを介し、リングギヤ63が回転可能に支持されている。そして、ブラシレスモータ10のロータ12は楕円ギヤ61に一体的に接合され、可撓性ギヤ62と連動するように構成されている。
尚、非特許文献2では、楕円ギヤ61は「ウェーブジェネレータ」と記載されている。また、可撓性ギヤ62は「フレクスプライン」と記載されているが、可撓性を有する(フレクシブルな)スプライン部材の短縮表現と解する。そして、リングギヤ63は「サーキュラースプライン」と記載されている。更に、これらの楕円ギヤ61、可撓性ギヤ62及びリングギヤ63は夫々次のように説明されている。先ず、楕円ギヤ61に対応するウェーブジェネレータは、楕円状カムの外周に薄肉のボールベアリングが装着された部品で、外輪はボールを介して弾性変形する。可撓性ギヤ62に対応するフレクスプラインは、薄肉カップ状の金属弾性体の部品で、開口部外周に歯が刻まれている。そして、リングギヤ63に対応するサーキュラースプラインは、剛体リング状の部品で、内周に歯が刻まれており、フレクスプライン(62)より歯数が2枚多くなっている。これにより、例えばウェーブジェネレータが入力軸に取り付けられると共に、フレクスプラインが出力軸に取り付けられ、ウェーブジェネレータが回転駆動されると、上記のように歯数が異なるフレクスプラインがサーキュラースプラインに対して噛み合いながら回転し、減速されることとなる。
尚、前掲の非特許文献2に記載のハーモニックドライブ機構は減速機構単体であるのに対し、本実施形態ではブラシレスモータ10と連結され、その出力によって、可撓性ギヤ62及びリングギヤ63(ひいてはスタビライザバー31及び32)が相対的に駆動されるものであるので、入出力の関係が非特許文献2とは相違している。
更に、ハウジング1hには、本発明の断続手段を構成するクラッチ機構70が装着されている。このクラッチ機構70の構成は、図1の実施形態におけるクラッチ機構70と実質的に同じであるので説明は省略する。而して、ソレノイドコイル72が非励磁であるときには、プランジャ71の先端部71aがリングギヤ63の外歯63aに係合した状態にあり、リングギヤ63とハウジング1hとの間の相対的回転を禁止する係合位置となる。これにより、リングギヤ63はハウジング1hと一体的に回転し、ひいてはスタビライザバー32と一体的に回転する。一方、ソレノイドコイル72が励磁されるとプランジャ71が退避し、リングギヤ63とハウジング1hとの間の相対的回転を許容する自由位置となる。これにより、ハウジング1hはリングギヤ63との間の係合状態が解除される。従って、ハウジング1hに接合されたスタビライザバー32は、ハウジング1hの内面に固着されたステータ11と共に、スタビライザバー31に対して相対的に回転し得る状態となる。
而して、本実施形態においても、車両の通常の旋回走行時には、クラッチ機構70を係合位置とすることにより、車体ロール角を抑制するように、ブラシレスモータ10及び不思議遊星歯車機構20並びにスタビライザバー31及び32によるトルク制御を円滑に行うことができ、走行路面状態の変動が激しい場合には、クラッチ機構70を自由位置とすることによって、良好な乗り心地を維持することができる。
また、図4は本発明の更に他の実施形態に係り、モータとしては上記と同様のブラシレスモータ10を用い、減速機構として図1の不思議遊星歯車機構20と類似の不思議遊星歯車機構20xを用いたもので、これらは一体的に構成され、同一のハウジング1xに収容されている。本実施形態では、図1の実施形態と異なり、スタビライザバー31がハウジング1xに固定され、スタビライザバー32がリングギヤ25に一体的に接合されている。また、ブラシレスモータ10xは、図1のブラシレスモータ10と類似した構成ではあるが、スタビライザバー31及び32の何れもこれを貫通していない。即ち、回転子たるロータ12xはハウジング1xに回動可能に支持されているが、中空ではなく、端部にサンギヤ21が固定されている。従って、図1及び図3の実施形態に比べれば、軸方向の全長は長くなるが、不思議遊星歯車機構20xを用いているので、特許文献1に記載の装置に比べれば、依然軸方向の全長は短くなっている。
更に、本実施形態においても、ハウジング1xには、本発明の断続手段を構成するクラッチ機構70が装着されており、この構成は、図1の実施形態におけるクラッチ機構70と実質的に同じであるので説明は省略する。而して、本実施形態によっても、車両の通常の旋回走行時には、クラッチ機構70を係合位置とすることにより、車体ロール角を抑制するように円滑なトルク制御を行うことができ、走行路面状態の変動が激しい場合には、クラッチ機構70を自由位置とすることによって、良好な乗り心地を維持することができる。
本発明の一実施形態におけるアクチュエータを示す構成図である。 本発明の一実施形態に係るスタビライザ制御装置を備えた車両の概要を示す構成図である。 本発明の他の実施形態におけるアクチュエータを示す構成図である。 本発明の更に他の実施形態におけるアクチュエータを示す構成図である。
符号の説明
SBf 前輪側スタビライザ
SBr 後輪側スタビライザ
FT,RT アクチュエータ
SW ステアリングホイール
SA 操舵角センサ
WHfr, WHfl, WHrr, WHrl 車輪
ECU 電子制御装置
10,10x ブラシレスモータ
20,20x 不思議遊星歯車機構
25,26 リングギヤ
31,32 スタビライザバー
1,1h,1x ハウジング
60 歯車機構
61 楕円ギヤ
62 可撓性ギヤ
63 リングギヤ
70 クラッチ機構
71 プランジャ
72 ソレノイドコイル

Claims (4)

  1. 車両の左右車輪間に配設される一対のスタビライザバーと、モータ及び減速機構を有し、該減速機構を介して前記一対のスタビライザバーが連結され、前記モータの駆動によって前記一対のスタビライザバーに対してねじり力を付与するアクチュエータとを備えたスタビライザ制御装置において、前記減速機構は、前記一対のスタビライザバーの一方に連結する第1の歯車と、該第1の歯車に対して相対的に回転速度差を生じさせる第2の歯車と、少なくとも前記第1の歯車及び前記第2の歯車を収容すると共に前記モータと一体的に接合するハウジングを具備し、且つ、該ハウジングに前記一対のスタビライザバーの他方を一体的に接合して成り、前記第2の歯車と前記ハウジングとの間の相対的回転を許容する自由位置と、前記第2の歯車と前記ハウジングとの相対的回転を禁止する係合位置とを切り換える断続手段を備えたことを特徴とするスタビライザ制御装置。
  2. 前記減速機構は、前記第1の歯車と前記第2の歯車が、歯数の異なる一対の内歯歯車から成り、該一対の内歯歯車に共通の遊星歯車を噛合して成る不思議遊星歯車機構で構成されていることを特徴とする請求項1記載のスタビライザ制御装置。
  3. 前記減速機構は、前記第1の歯車と前記第2の歯車が互いに噛合するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスタビライザ制御装置。
  4. 前記モータが、ロータと該ロータを囲繞するステータを備えたブラシレスモータから成り、前記一対のスタビライザバーの一方が前記ロータを貫通して前記第1の歯車に一体的に接合されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のスタビライザ制御装置。
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