JP2003237550A - パーキング装置 - Google Patents

パーキング装置

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JP2003237550A
JP2003237550A JP2002042180A JP2002042180A JP2003237550A JP 2003237550 A JP2003237550 A JP 2003237550A JP 2002042180 A JP2002042180 A JP 2002042180A JP 2002042180 A JP2002042180 A JP 2002042180A JP 2003237550 A JP2003237550 A JP 2003237550A
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parking
positional relationship
rotation
gear
wheel
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JP2002042180A
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English (en)
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Shingo Kato
真吾 加藤
Takashi Ota
隆史 太田
Kinya Yoshii
欣也 吉井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/48Signals to a parking brake or parking lock; Control of parking locks or brakes being part of the transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を抑制することのできるパー
キング装置を提供する。 【解決手段】 車輪と共に回転および停止するパーキン
グ部材と、パーキング部材に係合し、かつ、車輪の回転
を規制する規制部材とを有するパーキング装置におい
て、車輪の回転を規制する要求がある場合は、パーキン
グ部材と規制部材との位置関係が、相対移動により係合
可能な位置関係であるか否かを判断する位置関係判断手
段(ステップS1ないしステップS4)と、位置関係判
断手段(ステップS1ないしステップS4)の判断結果
に基づいて、パーキング部材と規制部材とを相対移動さ
せる相対移動力を制御する相対移動力制御手段(ステッ
プS5およびステップS6)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪の回転を規
制するパーキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車輪の回転を規制して、車両
を停止させておくパーキング装置が知られている。この
パーキング装置には、車輪の回転を規制するために必要
な荷重を可及的に小さくするために、駆動力源と車輪と
の間の動力伝達経路に設けられている回転部材の回転を
規制する装置があり、その一例が、特開平8−2168
44号公報に記載されている。この公報に記載されてい
る車両のパーキング装置は、トランスミッションの出力
軸にパーキングギヤが固定されており、パーキングギヤ
に係合するパーキングポールが設けられている。このパ
ーキングポールは、ピンを介して揺動自在に支持されて
いる。また、パーキングギヤとパーキングポールとの係
合を解除する向きの付勢力を発生するリターンスプリン
グが設けられている。
【0003】一方、モータのトルクにより正逆方向に往
復動可能なリンクが設けられており、リンクとパーキン
グポールとが、コントロールレバーおよびパーキングレ
バーにより連結されている。さらに、コントロールレバ
ーとパーキングレバーとは、ロストモーションスプリン
グを介して、連動可能、かつ、所定角度範囲内で相対回
転可能に連結されている。
【0004】そして、セレクトスイッチによりPレンジ
が選択された場合は、モータが駆動されて、モータのト
ルクによりリンクが動作する。すると、リンクの動作力
が、コントロールレバーおよびロストモーションスプリ
ングおよびパーキングレバーを経由してパーキングポー
ルに伝達される。その結果、パーキングポールがリター
ンスプリングの弾性力に抗して回転し、パーキングギヤ
とパーキングポールとが係合される。すなわち、車輪の
回転が防止される。
【0005】これに対して、Pレンジが選択された場合
に、パーキングギヤの回転方向の位相により、パーキン
グギヤとパーキングポールとが係合できない場合は、コ
ントロールレバーが回転しても、その動作力は、ロスト
モーションスプリングが弾性変形することで吸収される
ため、パーキングポールは回転しない。そして、車輪が
わずかに移動して、パーキングギヤとパーキングポール
との相対位置が、相互に係合可能な状態になると、ロス
トモーションスプリングの弾発力により、パーキングポ
ールが回転して、パーキングギヤとパーキングポールと
が係合される。なお、所定車速が基準値以上である場合
は、モータの駆動が停止される。これにより、車両の走
行中にPレンジが選択された場合でも、パーキングギヤ
とパーキングポールとのスリップによる異音の発生を未
然に防止できるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されているパーキング装置においては、モータ
の動力によりパーキングポールを回転させて、パーキン
グギヤとパーキングポールとを係合させる場合に、パー
キングギヤの回転方向において、パーキングギヤとパー
キングポールとの位置関係が、パーキングポールを回転
させても、相互に係合させることが不可能な位置関係に
ある場合は、コントロールレバーの動作力を吸収して、
パーキングポールの回転を規制する機構(言い換えれば
待機)、具体的には、ロストモーションスプリングおよ
びパーキングレバーなどを設ける必要があった。このた
め、パーキング装置を構成する部品点数が増加して、パ
ーキング装置の製造コストが上昇し、かつ、パーキング
装置が大型化し、かつ、パーキング装置が大重量化する
という問題があった。
【0007】この発明は上記課題を解決するためのもの
で、部品点数の増加を抑制することのできるパーキング
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、車輪と共に回
転および停止するパーキング部材と、このパーキング部
材に係合され、かつ、前記車輪の回転を規制する規制部
材とを有するパーキング装置において、前記車輪の回転
を規制する要求がある場合は、前記パーキング部材と前
記規制部材との位置関係が、前記パーキング部材と前記
規制部材とを相対移動させると相互に係合される位置関
係にあるか否かを判断する位置関係判断手段と、この位
置関係判断手段の判断結果に基づいて、前記パーキング
部材と前記規制部材とを相対移動させる場合の相対移動
力を制御する相対移動力制御手段とを備えていることを
特徴とするものである。
【0009】請求項1において、「車輪と共に回転およ
び停止するパーキング部材」とは、車輪とパーキング部
材とが連動して回転することを意味しており、車輪の回
転速度とパーキング部材の回転速度とが同じであるか否
かは問わない。また、請求項1において、「相対移動力
を制御する」には、「相対移動力を発生させるか否かを
判断すること」および「相対移動力を発生させる場合の
具体的な値を調整すること」が含まれる。
【0010】請求項1の発明によれば、パーキング部材
と規制部材との位置関係が、相対移動しても係合が不可
能な位置関係にある場合は、パーキング部材と規制部材
とを相対移動させる相対移動力自体が発生しないか、ま
たは相対移動力の増加が抑制される。したがって、パー
キング部材と規制部材とを係合させるための相対移動を
吸収(一時的に蓄積)して、パーキング部材と規制部材
との位置関係を、非係合状態に維持する部品(つまり、
待機機構)は不要となる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記位置関係判断手段により、前記パーキング部材
と規制部材との位置関係が、相対移動による係合が不可
能な位置関係にあると判断された場合は、前記パーキン
グ部材と前記規制部材とを係合する前に、前記パーキン
グ部材と前記規制部材との位置関係を、相対移動により
相互に係合可能な位置関係に調整する位置関係調整手段
を、更に備えていることを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、パーキング部材と規制部材
との位置関係が、相対移動しても係合が不可能な位置関
係にある場合は、パーキング部材と規制部材との位置関
係が、相対移動により係合可能な位置関係に調整され
る。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成に加えて、前記位置関係判断手段は、前記車輪に動力
を伝達する駆動力源の回転方向の位相に基づいて、前記
パーキング部材と前記規制部材との位置関係を判断する
機能を、更に備えていることを特徴とするものである。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明と同様の作用が生じる他に駆動力源の回転位相
に基づいて、パーキング部材と規制部材との位置関係が
判断される。したがって、パーキング部材と規制部材と
の位置関係を判断するために、格別の判断装置を設ける
必要がない。
【0015】請求項4の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記位置関係調整手段は、前記車輪に動力を伝達す
る駆動力源の動力により、前記パーキング部材と前記規
制部材との位置関係を調整する機能を、更に備えている
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じる他に、車輪に動力を伝達する駆動
力源の動力により、パーキング部材と規制部材との位置
関係が調整される。したがって、位置関係を調整するた
めのアクチュエータを、格別に設ける必要がない。
【0017】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成に加えて、前記パーキング部材と前記規制
部材との相対回転速度が所定値以上である場合は、前記
パーキング部材と前記規制部材との係合を禁止する係合
禁止手段を、更に備えていることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、車輪の
回転を規制する要求があったとしても、パーキング部材
と規制部材との相対回転速度差が所定値以上である場合
は、パーキング部材と規制部材との係合が禁止される。
【0019】請求項6の発明は請求項4の構成に加え
て、前記位置関係調整手段は、前記パーキング部材と前
記規制部材との位置関係を調整する際に、前記車輪の回
転を規制する機能を、更に備えていることを特徴とする
ものである。
【0020】請求項6の発明は、請求項4の発明と同様
の作用が生じる他に、パーキング部材と規制部材との位
置関係を調整する際に、パーキング部材に連結されてい
る車輪の回転が規制される。
【0021】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用した
車両のパワートレーンを示す概念図である。この図2に
おいては、車両のボデー(図示せず)に対して、マウン
ト1を介してケーシング2が取り付けられている。この
マウント1は、ケーシング2の前部および後部にそれぞ
れ取り付けられている。
【0022】また、ケーシング2は中空に構成されてお
り、このケーシング2の内部には、駆動力源としての電
動モータ3と、電動モータ3と車輪(具体的には前輪)
4との間の動力伝達経路を構成する各種の部品とが配置
されている。つまり、図2に示された車両は、電動モー
タ3により駆動力が発生する、いわゆる電気自動車であ
る。前記電動モータ3は、ケーシング2に固定されたス
テータ5と、ステータ5の内側空間に配置されたロータ
6と、ロータ6と共に回転する回転軸7とを有する。ま
た、回転軸7にはカウンタドライブギヤ8が形成されて
いる。
【0023】つぎに、電動モータ3と車輪4との間の動
力伝達経路の構成を説明する。ケーシング2の内部には
カウンタ軸9が配置されている。このカウンタ軸9と回
転軸7とは相互に平行に配置されている。また、カウン
タ軸9には、パーキングギヤ10、カウンタドリブンギ
ヤ11、ファイナルドライブギヤ12が形成されてい
る。つまり、パーキングギヤ10とカウンタ軸9とが一
体回転する。そして、カウンタドリブンギヤ11とカウ
ンタドライブギヤ8とが噛合されている。
【0024】さらに、ケーシング2の内部にはデファレ
ンシャル13が設けられている。デファレンシャル13
は、デフケース14と、デフケース14の外周に形成さ
れたリングギヤ15と、デフケース14により回転可能
に支持された複数のピニオンギヤ16と、ピニオンギヤ
16に噛合された2つのサイドギヤ17とを有する。そ
して、各サイドギヤ17と各車輪4とが、ドライブシャ
フト18により別々に連結されている。なお、図2の実
施例では、回転軸7、カウンタ軸9、ドライブシャフト
18は、車両の幅方向に配置されている。
【0025】つぎに、ケーシング2の内部に設けられて
いる各軸の支持構造を説明する。すなわち、回転軸7を
回転可能に支持する軸受19と、カウンタ軸9を回転可
能に支持する軸受20と、ドライブシャフト18を回転
可能に支持する軸受21とが設けられている。
【0026】さらに、上記の各部品の構成材料などにつ
いて説明する。まず、ケーシング2は金属材料、例え
ば、アルミニウム合金または鋳鉄などにより構成されて
いる。また、マウント1は、インシュレータ(図示せ
ず)および補強金具(図示せず)などを有している。イ
ンシュレータは、ゴム弾性を有するエラストマーにより
構成されている。さらにまた、回転軸7、カウンタ軸9
はおよび各種のギヤは、金属材料、例えば、機械構造用
合金鋼などにより構成されている。また、ドライブシャ
フト18は、炭素鋼、炭素鋼鋼管、ボロン鋼などにより
構成されている。
【0027】つぎに、パーキングギヤ10を含むパーキ
ング装置A1の構成を、図3および図4に基づいて説明
する。まず、パーキングギヤ10は、環状体の外周に、
凹部22と凸部23とを円周方向に交互に形成したもの
である。また、ケーシング2の内部にはパーキングポー
ル24が設けられている。パーキングポール24は、そ
の一端側に設けられた支軸25を中心として回転可能に
構成されている。パーキングポール24には、パーキン
グギヤ10の凹部22内に進入可能な凸部26が形成さ
れている。
【0028】また、パーキングポール24であって、支
軸25とは反対側の端部には長孔27が形成されてい
る。さらに、支軸28を中心として回転可能なリンク2
9が設けられており、リンク29にはピン30が形成さ
れている。このピン30は、長孔27内をその長さ方向
に移動自在に構成されている。さらに、リンク29の円
弧状部位にはウォームギヤ31が形成されている。さら
にまた、電動モータ32が設けられており、電動モータ
32の回転軸33にはウォーム34が形成されている。
このウォーム34とウォームギヤ31とが噛合されてい
る。
【0029】つぎに、図2ないし4に示す構成を有する
車両の制御系統を、図5のブロック図に基づいて説明す
る。まず、車両全体を制御するコントローラとしての電
子制御装置35が設けられている。この電子制御装置3
5には、加速要求検知センサ36の信号、制動要求検知
センサ37の信号、シフトポジションセンサ(言い換え
れば、シフトレンジ検知センサ、もしくは走行モード検
知センサ)38の信号、電動モータ3の回転角度(位
相)および回転速度などを検知するセンサとしてのレゾ
ルバ39の信号、パーキングギヤ10の回転方向の位相
を検知する位相検知センサ40の信号、車速センサ41
の信号などが入力される。
【0030】この車速センサ41は、車両の移動速度を
検知するほか、車両が前進方向または後退方向のいずれ
に移動しているかを判断する機能をも有している。な
お、レゾルバ39が車速センサ41を兼ねる構成として
もよい。すなわち、レゾルバ39により検知される電動
機3の回転速度、予め電子制御装置35に記憶されてい
るパラメータ、例えば、電動機3と車輪4との間の動力
伝達経路の変速比、車輪4の半径などに基づいて、車速
を求めることができる。
【0031】シフトポジションセンサ38により検知さ
れるシフトポジションとしては、P(パーキング)ポジ
ション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラ
ル)ポジション、D(ドライブ)ポジションなどが挙げ
られる。これらのシフトポジションのうち、Pポジショ
ンは、電動モータ3の動力を車輪4に伝達することな
く、車両を停止させておくためのポジションである。こ
れに対して、電子制御装置35からは、電動モータ3を
制御する信号、電動モータ32を制御する信号、告知装
置42を制御する信号などが出力される。告知装置42
は、音声、光などの手段により、パーキング装置A1の
状態を出力する。
【0032】上記構成の車両に適用することのできる制
御例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、車輪4の回転を規制する要求があるか否かが判断さ
れる(ステップS1)。ここで、Pポジション以外のシ
フトポジションが選択されている場合は、ステップS1
で否定的に判断されて、そのままリターンされる。例え
ば、ステップS1の判断時点において、Dポジションま
たはRポジションが選択されている場合は、加速要求、
車速などに基づいて、電動モータ3の回転方向および出
力が制御される。
【0033】電動モータ3のトルクは、カウンタドライ
ブギヤ8、カウンタドリブンギヤ11、カウンタ軸9、
ファイナルドライブギヤ12を経由してデフケース14
に伝達される。すると、デフケース14が所定方向に回
転し、そのトルクがドライブシャフト18を経由して各
車輪4に伝達されて、駆動力が発生する。なお、ケーシ
ング2が振動した場合は、その振動がマウント1により
吸収もしくは緩和される。また、ステップS1の時点
で、Nポジションが選択されている場合は、電動モータ
3からトルクは出力されない。なお、ステップS1で否
定的に判断された場合は、電動モータ23は停止してお
り、図3に示すように、パーキングギヤ10とパーキン
グポール24とが非係合状態に維持される。
【0034】これに対して、前記ステップS1の判断時
点において、Pポジションが選択されている場合は、ス
テップS1で肯定的に判断されて、ステップS2に進
む。このステップS2では、パーキングギヤ10とパー
キングポール24との相対回転速度差が、所定値未満で
あるか否かが判断される。このステップS2では、例え
ば、車速Vがその判断基準として用いられる。すなわ
ち、車両が前進(言い換えれば加速)している場合は正
の車速と判断し、車両が後退(言い換えれば減速)して
いる場合は負の車速であると判断し、いずれの場合も、
その絶対値と、基準車速aとを比較する。
【0035】基準車速aは、パーキングギヤ10とパー
キングポール24とが係合された場合に対応して設定さ
れる。この基準車速aは、高車速で車輪4がロックされ
ることにより、車両の挙動が不安定になることを回避
できること、所定値以上の過大な荷重が、パーキング
装置A1に入力されないこと、異音が発生しないこ
と、などの事項のうち、少なくとも1つの事項を達成で
きる車速に設定される。
【0036】このステップS2で肯定的に判断された場
合は、車速が零であるか否かが判断される(ステップS
3)。車両が停止している場合、すなわち、ステップS
3で肯定的に判断された場合は、パーキングギヤ10と
パーキングポール24とを係合させることが可能か否か
が判断される(ステップS4)。
【0037】このステップS4の内容を具体的に説明す
る。例えば、パーキングポール24を図4の位置から時
計方向に回転させて、パーキングポール24の凸部24
と、パーキングギヤ10の凹部22とを、パーキングギ
ヤ10のほぼ半径方向に相対移動させること想定し、パ
ーキングギヤ10とパーキングポール24との相対移動
により、凸部26が凹部22内に進入して、凸部26と
凸部23とが係合できるように、パーキングギヤ10と
パーキングポール24との相対位置関係が設定されてい
るか否かが判断される。
【0038】この相対位置とは、パーキングギヤ10の
回転方向における相対位置を意味している。そして、こ
の相対位置関係は、例えば、パーキングギヤ10の回転
方向の位相(角度)に基づいて判断することができる。
この実施例では、回転軸7とカウンタ軸9とが動力伝達
可能に連結されているため、レゾルバ39により電動モ
ータ3の回転角度(位相)を判断し、その判断結果に基
づいて、前記パーキングギヤ10の位相を、間接的に判
断することができる。また、回転位相検知センサ40の
信号に基づいて、パーキングギヤ10の位相を直接判断
してもよい。
【0039】このステップS4で肯定的に判断された場
合は電動モータ32を駆動させて、電動モータ32のト
ルクにより、リンク29を図3の反時計方向に回転させ
る(ステップS5)。リンク29が回転すると、リンク
29の動作力がピン30を介してパーキングポール24
に伝達されて、パーキングポール24が図3で時計方向
に回転する。その結果、図4のように係合凸部26が凹
部22内に進入する。すなわち、パーキングポール24
とパーキングギヤ10とが係合し、パーキングギヤ10
の回転および車輪4の回転が防止される。
【0040】これに対して、前記ステップS4で否定的
に判断された場合は、電動モータ3を微小角度回転して
パーキングギヤ10を回転させて、パーキングポール2
4とパーキングギヤ10との位置関係を、相対移動によ
り相互に係合可能な位置関係にするとともに(ステップ
S6)、ステップS5に進む。このステップS6の制御
を実行すると、カウンタ軸9が回転させられるため、カ
ウンタ軸9のトルクが、デファレンシャル13を経由し
て車輪4に伝達される可能性がある。そこで、この実施
例においては、以下のような回転規制機構により、車輪
4の回転を防止している。
【0041】第1の回転規制機構は、パーキングギヤ1
0において円周方向で隣り合う凸部23同士のピッチ
(以下、単に「ピッチ」と略記する)と、カウンタドラ
イブギヤ12とリングギヤ15との噛み合い部分のバッ
クラッシ(以下、単に「バックラッシ」と略記する。)
との対応関係の設定によるものである。具体的には、ス
テップS6でカウンタ軸9が所定角度で回転した場合で
も、カウンタ軸9のトルクがデファレンシャル13に伝
達されないように、前記ピッチとバックラッシとの対応
関係を設定することができる。なお、バックラッシは、
カウンタ軸9とドライブシャフト18との間の動力伝達
経路に設けられて、かつ、相互に噛合するギヤ同士であ
れば、カウンタドライブギヤ12およびリングギヤ15
以外のギヤ同士の噛み合い部分のバックラッシであって
もよい。
【0042】第2の回転規制機構は、前記ピッチとマウ
ント1の剛性との対応関係を設定するものである。すな
わち、ステップS6において、電動モータ3を駆動させ
て回転軸7およびカウンタ軸9を回転させた場合に、カ
ウンタドライブギヤ8とカウンタドリブンギヤ11との
噛み合い部分、およびファイナルドライブギヤ12とリ
ングギヤ15との噛み合い部分では、伝達されるトルク
に応じた反力が発生する。この反力は、出力軸7および
カウンタ軸9を逆回転させようとする向きで発生する。
【0043】ところで、出力軸7およびカウンタ軸9
は、軸受19,20により保持されている。そこで、走
行抵抗に抗して車輪4が回転するトルク未満のトルクが
ドライブシャフト18に伝達された際に、前記反力に応
じてマウント1が弾性変形することにより、出力軸7お
よびカウンタ軸9およびケーシング2が、ドライブシャ
フト18を中心として公転し、かつ、出力軸7およびカ
ウンタ軸9が自転するように、前記ピッチとマウント1
の剛性との対応関係を設定することができる。なお、ケ
ーシング2の剛性は、マウント1の剛性よりも高いた
め、ステップS6でケーシング2が変形することはな
い。
【0044】第3の回転規制機構は、前記ピッチと、ド
ライブシャフト18のねじり剛性との対応関係を設定す
るものである。具体的には、ステップS6の制御によ
り、カウンタ軸9が所定角度範囲内で回転されて、カウ
ンタ軸9のトルクがドライブシャフト18に伝達された
場合に、ドライブシャフト18が弾性変形、具体的に
は、ねじり変形することで、車輪4の回転が抑制される
ように、前記ピッチと、ドライブシャフト18のねじり
れ剛性との対応関係を設定することができる。
【0045】この第3の対策において、ドライブシャフ
ト18の剛性は、例えば、使用する材料、ドライブシャ
フト18の外径などに基づいて調整できる。なお、各対
策において、パーキングギヤ10の外径が一定であると
仮定すれば、ピッチの設定に際して凸部23の数(言い
換えれば歯数)が変更される。なお、上記第1の回転規
制機構ないし第3の回転規制機構のうち、少なくとも1
つを選択すればよい。
【0046】一方、前記ステップS3で否定的に判断さ
れた場合は、車両が停止し、かつ、パーキングギヤ10
とパーキングポール24との位置関係が、係合可能な状
態となることを待ち(ステップS7)、ステップS5に
進む。さらに、前記ステップS2で否定的に判断された
場合、言い換えれば、パーキングギヤ10とパーキング
ポール24との相対回転速度差が所定値以上である場合
は、ステップS8を経てリターンする。
【0047】このステップS8では、パーキングギヤ1
0とパーキングポール24との係合が禁止され、かつ、
「パーキングギヤ10とパーキングポール24との係合
がおこなわれないこと」を、告知装置42から出力し
て、車両の乗員に告知する。なお、シフトポジジョンが
Pポジションから他のポジションに変更された場合は、
電動モータ32の駆動により、パーキングポール24
が、図4において反時計方向に回転し、図3のようにパ
ーキングギヤ10とパーキングポール24との係合が解
除される。
【0048】ここで、前記ステップS6の制御を実行し
ていた場合は、パーキングギヤ10とパーキングポール
24との係合を解除した後に、電動モータ3を駆動し
て、パーキングギヤ10の回転位相を、ステップ6を実
行する前の状態に戻す制御、すなわち復帰制御をおこな
うこともできる。この復帰制御により、ケーシング2
が、ステップS6の制御実行時とは逆方向に回転して、
元の位置に復帰する。また、ドライブシャフト18に対
するねじり荷重が解除されて、ドライブシャフト18が
その弾性復元力により、元の形状に復帰する。
【0049】上記の説明においては、パーキングポール
24の動作を制御するアクチュエータとして、電動モー
タ32を挙げているが、電動モータ32以外のアクチュ
エータ(図示せず)を用いることもできる。このアクチ
ュエータとしては、例えば、油圧式シリンダ、空気圧式
シリンダ、ソレノイドなどが挙げられる。いずれのアク
チュエータを用いる場合も、電子制御装置35によりア
クチュエータが制御される。
【0050】また、駆動力源としてエンジン(図示せ
ず)を有し、電動モータ3を有していない車両に対して
も、この実施例を適用することができる。この場合は、
ステップS6の制御を実行する際に、電動モータ3,3
2以外の電動モータ(図示せず)により、パーキングギ
ヤ10を所定角度回転させることになる。さらに、電動
モータ3およびエンジンを駆動力源として有する車両に
対しても、この実施例を適用できる。この場合は、ステ
ップS6の制御を実行する場合に、電動モータ3の動力
によりパーキングギヤ10を回転させる。なお、車両の
前後方向に配置されている軸に、パーキングギヤが設け
られている構成の動力伝達装置を備えた車両に対して
も、この実施例を適用できる。さらに、ステップS3で
否定的に判断された場合に、ステップS7を省略してリ
ターンする制御ルーチンを採用することもできる。
【0051】以上のように、この実施例においては、パ
ーキングギヤ10とパーキングポール24との位置関係
が、パーキングポール24を回転させても係合不可能な
位置関係にある場合は、パーキングギヤ10とパーキン
グポール24とを相対移動させる力自体が発生しない。
したがって、パーキングギヤ10とパーキングポール2
4とを相対移動させる力を吸収(一時的に蓄積)して、
パーキングギヤ10とパーキングポール24との位置関
係を、非係合状態に維持する部品(つまり、待機機構)
を設ける必要がない。このため、パーキング装置A1の
部品点数の増加を抑制できる。したがって、製造コスト
の上昇を抑制し、装置の大型化および大重量化を抑制で
きる。
【0052】また、この実施例によれば、パーキングギ
ヤ10とパーキングポール24との位置関係が、パーキ
ングポール24を回転させても係合不可能な位置関係で
ある場合は、パーキングギヤ10とパーキングポール2
4との位置関係が、パーキングポール24を回転させれ
ば、相互に係合可能となるように、その位置関係を調整
する。したがって、パーキングギヤ10とパーキングポ
ール24とを確実に係合させることができ、車輪4の回
転を防止する機能が一層向上する。
【0053】さらにこの実施例において、電動モータ3
の回転角度および回転速度などを検知するために予め設
けられているレゾルバ39の信号に基づいて、パーキン
グギヤ10とパーキングポール24との位置関係をする
ように構成すれば、パーキングギヤ10とパーキングポ
ール24との位置関係を判断するために、格別の判断装
置を新規に設ける必要がなく、部品点数の増加を一層抑
制できる。
【0054】さらにこの実施例によれば、車輪4に動力
を伝達する駆動力源である電動モータ3の動力により、
パーキングギヤ10を回転させて、パーキングギヤ10
とパーキングポール24との位置関係を調整できる。し
たがって、パーキングギヤ10とパーキングポール24
との位置関係を調整するためのアクチュエータを、格別
に設ける必要がなく、部品点数の増加を一層抑制でき
る。
【0055】さらにこの実施例によれば、Pポジション
が選択された場合でも、車両の車速が基準車速a以上で
ある場合は、パーキングギヤ10とパーキングポール2
4との係合がおこなわれない。したがって、「パーキン
グギヤ10とパーキングポール24とが相対回転してい
る場合に、パーキングギヤ10とパーキングポール24
とが係合させられることにより、高車速で車輪4がロ
ックされて、車両の挙動が不安定になること、所定値
以上の過大な荷重が、パーキング装置A1に入力される
こと、異音が発生すること、などの事項のうち、少な
くとも1つの事項を回避できる。
【0056】したがって、パーキングギヤ10とパーキ
ングポール24との相対回転速度が所定値以上である場
合において、パーキングギヤ10とパーキングポール2
4との係合されることを防止する係合防止機構(言い換
えれば、ラチェット機構)などを、従来のように設ける
必要もない。従来の係合防止機構は、具体的には凸部の
歯面形状を所定の形状に設定して、パーキングギヤ10
とパーキングポール24とが接触すると、パーキングポ
ール24がはじき飛ばされるようにした機構である。
【0057】これに対して、この実施例では、係合防止
機構によるパーキングギヤ10とパーキングポール24
との係合防止に耐えられるような強度が、パーキングギ
ヤ10およびパーキングポール24に要求されることも
ない。したがって、パーキングギヤ10およびパーキン
グポール24の大型化および大重量化を抑制できる。さ
らに、はじき飛ばしがおこなわれないため、はじき飛ば
しによるパーキングギヤ10およびパーキングポール2
4の摩耗もしくは変形を防止でき、設計時の機能(車輪
4の回転を抑制する機能)が維持されるとともに、はじ
き飛ばしによる異音の発生を防止できる。
【0058】さらにこの実施例によれば、パーキングギ
ヤ10とパーキングポール24との位置関係を調整する
ためにカウンタ軸9を回転させる場合に、車輪4の回転
を規制している。したがって、車両の乗員が違和感を持
つことを回避できる。
【0059】ここで、図1に示された機能的手段と、こ
の発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS1
ないしステップS4が、この発明の位置関係判断手段に
相当し、ステップS5およびステップS6が、この発明
の相対移動力制御手段に相当し、ステップS6が、この
発明の位置関係調整手段に相当し、ステップS1、ステ
ップS2、ステップS8が、この発明の係合禁止手段に
相当する。
【0060】つぎに、この実施例の構成と、この発明の
構成との対応関係を説明すれば、パーキングギヤ10が
この発明のパーキング部材に相当し、パーキングポール
24がこの発明の規制部材に相当し、パーキングギヤ1
0の回転方向におけるパーキングギヤ10とパーキング
ポール24との相対位置関係が、この発明の「パーキン
グ部材と規制部材との位置関係」に相当し、パーキング
ポール24を支軸25を中心として回転させることが、
この発明の「パーキング部材と規制部材とを相対移動さ
せる」に相当し、電動モータ3およびエンジンが、この
発明の駆動力源に相当し、電動モータ3の回転角度が、
この発明の「駆動力源の回転方向の位相」に相当し、電
動モータ32の出力が、この発明の「相対移動力」に相
当する。
【0061】上記の具体例に基づいて開示されたこの発
明の特徴的な構成を列挙すれば以下のとおりである。す
なわち、車輪と共に回転および停止するパーキング部材
と、このパーキング部材に係合され、かつ、前記車輪の
回転を規制する規制部材とを有するパーキング装置にお
いて、前記車輪の回転を規制する要求がある場合は、前
記パーキング部材と前記規制部材との位置関係が、前記
パーキング部材と前記規制部材とを相対移動させると相
互に係合される位置関係にあるか否かを判断する位置関
係判断手段と、この位置関係判断手段の判断結果に基づ
いて、前記パーキング部材と前記規制部材とを相対移動
させる場合の相対移動力を制御する相対移動力制御手段
と、前記位置関係判断手段により、前記パーキング部材
と規制部材との位置関係が、相互に係合不可能な位置関
係であると判断された場合は、前記パーキング部材と前
記規制部材とが係合される前に、前記パーキング部材と
前記規制部材との位置関係を、相対移動により係合可能
な位置関係に調整する位置関係調整手段とを備えている
とともに、この位置関係調整手段により、前記パーキン
グ部材と前記規制部材との位置関係を、係合可能な位置
関係に調整する場合に、前記車輪の回転を規制する回転
規制機構(前述した第1の回転規制機構ないし第3の回
転規制機構の少なくとも1つ)が設けられている。
【0062】また、各請求項において、位置関係判断手
段を位置関係判断器または位置関係判断用コントローラ
と読み替え、相対移動力制御手段を係合制御器または係
合制御用コントローラと読み替え、位置関係調整手段を
位置関係調整器または位置関係調整用コントローラと読
み替え、係合禁止手段を係合禁止器または係合制御用コ
ントローラと読み替えることもできる。前述した電子制
御装置35が、各「器」および各「コントローラ」に相
当する。さらに、各請求項において、位置関係判断手段
を位置関係判断ステップと読み替え、相対移動力制御手
段を係合制御ステップと読み替え、位置関係調整手段を
位置関係調整ステップと読み替え、係合禁止手段を係合
禁止ステップと読み替え、パーキング装置をパーキング
装置の制御方法と読み替えることもできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、「パーキング部材と規制部材とを相対移動させる
ための動力を吸収して、パーキング部材と規制部材との
位置関係を、非係合状態に維持する部品」を設ける必要
がない。このため、パーキング装置の部品点数の増加を
抑制できる。したがって、製造コストの上昇を抑制し、
装置の大型化および大重量化を抑制できる。
【0064】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、車輪の回転を規制する要
求がある場合は、パーキング部材と規制部材とを確実に
係合させることができ、車輪の回転を抑制する機能が向
上する。
【0065】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明と同様の効果を得られる他に パーキング部材
と規制部材との位置関係を判断するために、専用の判断
装置を用いる必要がない。したがって、パーキング装置
の部品点数の増加が、一層抑制される。
【0066】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られる他に、パーキング部材と規制部
材との位置関係を調整するためのアクチュエータを、格
別に設ける必要がない。したがって、パーキング装置の
部品点数の増加が、一層抑制される。
【0067】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、パー
キング部材と規制部材とが係合して、高車速で車輪が
ロックされて、車両の挙動が不安定になることを回避で
きること、所定値以上の過大な荷重が、パーキング装
置に入力されること、異音が発生すること、を未然に
回避できる。
【0068】請求項6の発明によれば、請求項4の発明
と同様の効果を得られ他に、パーキング部材と規制部材
との位置関係を調整する際に、パーキング部材に連結さ
れている車輪の回転が規制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のパーキング装置の制御例を示すフ
ローチャートである。
【図2】 この発明のパーキング装置を適用した車両の
パワートレーンを示すスケルトン図である。
【図3】 この発明のパーキング装置の具体例を示す図
である。
【図4】 この発明のパーキング装置の具体例を示す図
である。
【図5】 この発明のパーキング装置を適用した車両の
制御系統を示すブロック図である。
【符号の説明】
3…電動モータ、 4…車輪、 10…パーキングギ
ヤ、 24…パーキングポール、 A1…パーキング装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 欣也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J067 AA21 AB23 BA56 CA09 EA75 FA56 FB55 FB90 GA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転および停止するパーキン
    グ部材と、このパーキング部材に係合され、かつ、前記
    車輪の回転を規制する規制部材とを有するパーキング装
    置において、 前記車輪の回転を規制する要求がある場合は、前記パー
    キング部材と前記規制部材との位置関係が、前記パーキ
    ング部材と前記規制部材とを相対移動させると相互に係
    合される位置関係にあるか否かを判断する位置関係判断
    手段と、 この位置関係判断手段の判断結果に基づいて、前記パー
    キング部材と前記規制部材とを相対移動させる場合の相
    対移動力を制御する相対移動力制御手段とを備えている
    ことを特徴とするパーキング装置。
  2. 【請求項2】 前記位置関係判断手段により、前記パー
    キング部材と規制部材との位置関係が、相対移動による
    係合が不可能な位置関係にあると判断された場合は、前
    記パーキング部材と前記規制部材とを係合する前に、前
    記パーキング部材と前記規制部材との位置関係を、相対
    移動により相互に係合可能な位置関係に調整する位置関
    係調整手段を、更に備えていることを特徴とする請求項
    1に記載のパーキング装置。
  3. 【請求項3】 前記位置関係判断手段は、前記車輪に動
    力を伝達する駆動力源の回転方向の位相に基づいて、前
    記パーキング部材と前記規制部材との位置関係を判断す
    る機能を、更に備えていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のパーキング装置。
  4. 【請求項4】 前記位置関係調整手段は、前記車輪に動
    力を伝達する駆動力源の動力により、前記パーキング部
    材と前記規制部材との位置関係を調整する機能を、更に
    備えていることを特徴とする請求項2に記載のパーキン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 前記車輪の回転を規制する要求がある場
    合でも、前記パーキング部材と前記規制部材との相対回
    転速度が所定値以上である場合は、前記パーキング部材
    と前記規制部材との係合を禁止する係合禁止手段を、更
    に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のパーキング装置。
  6. 【請求項6】 前記位置関係調整手段は、前記パーキン
    グ部材と前記規制部材との位置関係を調整する際に、前
    記車輪の回転を規制する機能を、更に備えていることを
    特徴とする請求項4に記載のパーキング装置。
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