JP2006103395A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウォーム減速装置31での歯打ち音の発生を抑えるべく捩りコイルばね39によりウォーム軸19aに弾力を付与する構造で、ステアリングホイールを回転させるのに要する力や、このステアリングホイールの戻り性能の、両回転方向での差を小さくする。
【解決手段】ウォーム軸19aのウォーム20aとウォームホイール18aとの各歯で、両側の歯面の圧力角を互いに異ならせる。この場合、このウォームホイール18aから上記ウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの基端に向いた軸方向に力が加わる場合に接触する歯面の圧力角を大きくし、このウォーム軸19aの先端に向いた軸方向に力が加わる場合に接触する歯面の圧力角を小さくする。
【選択図】図2

Description

この発明に係る電動式パワーステアリング装置は、例えば、自動車の操舵装置に組み込み、電動モータの出力を補助動力として利用する事により、運転者がステアリングホイールを操作する為に要する力の軽減を図る為に利用する。特に、本発明は、電動モータの回転軸と共に回転するウォーム軸のウォームをウォームホイールに噛合させる構造で、これらウォームとウォームホイールとの噛合部での歯打ち音の発生を抑える構造の改良に関する。
操舵輪(フォークリフト等の特殊車両を除き、通常は前輪)に舵角を付与する際に運転者がステアリングホイールを操作する為に要する力の軽減を図る為の装置として、パワーステアリング装置が広く使用されている。又、この様なパワーステアリング装置で、補助動力源として電動モータを使用する電動式パワーステアリング装置も、近年普及し始めている。電動式パワーステアリング装置は、油圧式のパワーステアリング装置に比べて小型・軽量にでき、補助動力の大きさ(トルク)の制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少ない等の利点がある。図10は、この様な電動式パワーステアリング装置の、従来から知られている基本構成を略示している。
ステアリングホイール1の操作に基づいて回転するステアリングシャフト2の中間部には、このステアリングホイール1からこのステアリングシャフト2に加えられるトルクの方向と大きさとを検出するトルクセンサ3と、減速機4とを設けている。この減速機4の出力側は上記ステアリングシャフト2の中間部に結合し、同じく入力側は電動モータ5の回転軸に結合している。又、上記トルクセンサ3の検出信号は、車速を表す信号と共に、上記電動モータ5への通電を制御する為の制御器6に入力している。又、上記減速機4として従来から、大きなリード角を有し、動力の伝達方向に関して可逆性を有するウォーム減速機を、一般的に使用している。即ち、回転力受取部材であるウォームホイールを上記ステアリングシャフト2の中間部に固定すると共に、回転力付与部材であり上記電動モータ5の回転軸に結合固定したウォーム軸のウォームを、上記ウォームホイールと噛合させている。
操舵輪14に舵角を付与する為、上記ステアリングホイール1を操作し、上記ステアリングシャフト2が回転すると、上記トルクセンサ3がこのステアリングシャフト2の回転方向とトルクとを検出し、その検出値を表す信号を上記制御器6に送る。するとこの制御器6は、上記電動モータ5に通電して、上記減速機4を介して上記ステアリングシャフト2を、上記ステアリングホイール1に基づく回転方向と同方向に回転させる。この結果、上記ステアリングシャフト2の先端部(図10の下端部)は、上記ステアリングホイール1から付与された力に基づくトルクよりも大きなトルクで回転する。
この様なステアリングシャフト2の先端部の回転は、自在継手7、7及び中間シャフト8を介してステアリングギヤ9の入力軸10に伝達される。この入力軸10は、上記ステアリングギヤ9を構成するピニオン11を回転させ、ラック12を介してタイロッド13を押し引きし、操舵輪14に所望の舵角を付与する。上述した説明から明らかな通り、上記ステアリングシャフト2の先端部から自在継手7を介して中間シャフト8に伝達されるトルクは、上記ステアリングホイール1から上記ステアリングシャフト2の基端部(図10の上端部)に加えられるトルクよりも、上記電動モータ5から減速機4を介して加えられる補助動力分だけ大きい。従って、上記操舵輪14に舵角を付与する為に運転者が上記ステアリングホイール1を操作する為に要する力は、上記補助動力分だけ小さくて済む様になる。
上述した様な従来から一般的に使用されている電動式パワーステアリング装置の場合、電動モータ5とステアリングシャフト2との間に設ける減速機4として、ウォーム減速機を使用している。但し、このウォーム減速機には不可避のバックラッシュが存在する。このバックラッシュは、上記ウォーム減速機の構成部材である、ウォーム軸と、ウォームホイールと、これら各部材を支持する為の軸受等の寸法誤差や、組み付け誤差が大きくなる程大きくなる。そして、大きなバックラッシュが存在すると、上記ウォームホイールとウォームとの歯面同士が強く衝合して、耳障りな歯打ち音が発生する可能性がある。
例えば、路面が荒れている等により、車輪側からステアリングシャフト2に振動荷重が加わると、上記バックラッシュの存在により、耳障りな歯打ち音が発生する。又、上記ウォームホイールとウォームとの歯面同士が衝合する事により、ステアリングホイールを操舵する際の操舵感が悪化する。
これに対して、上記ウォーム減速機の各構成部材を、寸法精度を考慮しつつ適切に組み合わせる事により、上記バックラッシュを小さくする事も考えられる。但し、この様にしてバックラッシュを小さくする場合には、寸法精度の管理や組立作業が面倒になり、コストの増大を招く原因となる。しかも、近年は、上記補助動力を大きくする傾向にある為、上記ウォームホイールとウォームとの歯面の摩耗が増大して、上記バックラッシュがより発生し易くなっている。この様なバックラッシュに基づく歯打ち音は、自動車の車室内空間に漏れると、乗員に不快感を与える。
特許文献1には、この様な事情に鑑みて、上記バックラッシュを小さくする事を考慮した電動式パワーステアリング装置が記載されている。この電動式パワーステアリング装置は、図11〜12に示す様に、ステアリングシャフト16に加わる操舵トルクに応じて発生させた電動モータ15の回転をウォーム減速機17で減速する事により得た補助トルクを、上記ステアリングシャフト16に付与する。この為に、このステアリングシャフト16の一部に上記ウォーム減速機17を構成するウォームホイール18を外嵌固定すると共に、このウォームホイール18にウォーム軸19のウォーム20を噛合させている。このウォーム軸19の両端部は、ギヤハウジング21の内側に、1対の転がり軸受22a、22bにより、回転自在に支持している。又、上記ウォーム軸19の基端部(図11の左端部)を、上記電動モータ15の回転軸23の一端部(図11の右端部)に連結している。
又、上記ウォーム軸19の先端部(図11の右端部)の外周面と、上記ギヤハウジング21に設けた凹孔24の内周面との間に、上記1対の転がり軸受22a、22bのうちの一方の転がり軸受22bと弾力付与手段25とを設けている。この弾力付与手段25は、それぞれが金属製である内径側円筒部26及び外径側円筒部27と、これら両円筒部26、27同士を連結した、ゴム又は合成樹脂製の円輪部28とから成る。又、上記内径側円筒部26を、上記外径側円筒部27に対し、上記ウォームホイール18側に偏心させている(内径側円筒部26の中心O1 を外径側円筒部27の中心O2 に対しウォームホイール18側に位置させる)。そして、上記凹孔24に、上記弾力付与手段25の外径側円筒部27を内嵌固定すると共に、上記内径側円筒部26の内側に固定した一方の転がり軸受22bの内輪29に、上記ウォーム軸19の先端部を内嵌固定している。この構成により、上記ウォーム軸19の先端部に、上記ウォームホイール18に向かう方向(図11、12の上向)の弾力が付与され、上記ウォーム軸19がこのウォームホイール18側に揺動変位する。
この様な特許文献1に記載された電動式パワーステアリング装置によれば、ウォーム軸19のウォーム20とウォームホイール18との噛合部に存在するバックラッシュを或る程度小さく抑える事ができる為、この噛合部での歯打ち音の発生を或る程度抑える事ができる。
上述の様な特許文献1に記載された電動式パワーステアリング装置の場合、ウォーム軸19をギヤハウジング21に対し、このウォーム軸19の基端部(図11の左端部)を中心とする揺動変位を可能に支持している。この様な特許文献1に記載された構造の場合に、ウォーム軸19のウォーム20とウォームホイール18との各歯で、ウォーム軸19の軸方向又はウォームホイール18の回転方向に関する、両側の歯面の圧力角が互いに同じである場合には、図示しないステアリングホイールの両回転方向での戻りに差が生じると言った問題がある。又、運転者がこのステアリングホイールを操作するのに要する力の両回転方向での差が大きくなると言った問題もある。この理由に就いて、以下に説明する。
先ず、電動モータ15によりウォーム軸19を回転駆動し、このウォーム軸19からウォームホイール18に駆動力を伝達する場合を、図13(a)(b)に示した略図で考える。図13の(a)と(b)とでは、上記電動モータ15を、互いに逆方向に同じ大きさで回転駆動する。又、図13(a)(b)では、ウォーム軸19とウォームホイール18との軸角を90度とする。この状態では、これらウォーム軸19のウォームとウォームホイール18との歯面が、これらウォーム軸19とウォームホイール18との中心軸に対し捻れていると共に、これら歯面に圧力角が存在する。この為、このウォームホイール18から上記ウォーム軸19には、このウォーム軸19の軸方向及び径方向と、上記ウォームのピッチ円の接線方向との、3方向の成分の分力Fa1、Fr1、Fu1を有する反力が加わる。又、一般的に上記ウォームとウォームホイール18とを構成する各歯で、両側の歯面の圧力角は互いに同じである。
又、上記各分力Fa1、Fr1、Fu1のうち、上記ウォーム軸19の軸方向の分力Fa1は、このウォーム軸19から上記ウォームホイール18に、このウォームホイール18のピッチ円の接線方向に加わる分力Fu2と、逆方向で同じ大きさになる。又、上記ウォーム軸19の径方向の分力Fr1は、このウォーム軸19から上記ウォームホイール18に、このウォームホイール18の径方向に加わる分力Fr2と、逆方向で同じ大きさになる。又、上記ウォームの接線方向の分力Fu1は、上記ウォーム軸19から上記ウォームホイール18に、このウォームホイール18の軸方向に加わる分力Fa2と、逆方向で同じ大きさになる。この様な事情から、前述の図11、12に示した構造の場合には、上記ウォーム軸19に上記径方向の分力Fr1が加わった場合でも、このウォーム軸19のウォームとウォームホイール18との歯面同士が離隔しない様にする為に、弾力付与手段25(図11、12)により、上記ウォーム軸19に上記ウォームホイール18に向かう方向の適切な大きさの弾力を付与している。
又、上記ウォームホイール18から上記ウォーム軸19に反力が加わる位置は、このウォーム軸19の中心軸上からこのウォームホイール18側へずれた、このウォーム軸19のウォームとこのウォームホイール18との噛合部となる。この為、このウォーム軸19の揺動中心がこのウォーム軸19の中心軸を通る位置となっている場合には、上記軸方向の分力Fa1により、このウォーム軸19に、この揺動中心をその中心とするモーメントが作用する。又、このモーメントの方向は、上記ウォーム軸19が両方向に回転する場合に互いに逆になる。これに就いて、図14、15を用いて、更に詳しく説明する。
図14、15では、ウォーム軸19の基端部(図14、15の左端部)を転がり軸受22aにより、図示しない固定の部分に、回転及びこの転がり軸受22aの中心oをその中心とする若干の揺動変位を可能に支持している。又、上記ウォーム軸19を、図14に示す場合と図15に示す場合とで互いに逆方向に同じ大きさで回転駆動する。この様な状態では、このウォーム軸19のウォームとこのウォームホイール18との噛合部で、このウォーム軸19の軸方向に関して、図14に示す場合と図15に示す場合とで逆方向の反力Fa1が、このウォームホイール18からこのウォーム軸19に加わる。この場合、上記ウォームとウォームホイール18との各歯で、両側の歯面の圧力角が互いに同じである場合には、上記反力Fa1の大きさ(絶対値)は、図14に示す場合と図15に示す場合とで互いに同じになる。又、上記噛合部と上記ウォーム軸19の揺動中心oとの、このウォーム軸19の径方向に関する距離をd19とした場合に、d19・Fa1なる大きさのモーメントMが、上記ウォーム軸19に作用する。このモーメントMの方向は、図14に示す場合と図15に示す場合とで、互いに逆になる。そして、上記噛合部と上記ウォーム軸19の揺動中心oとの、このウォーム軸19の軸方向に関する距離をL19とした場合に、M/L19の大きさの力Fm が、上記噛合部でこのウォーム軸19の径方向に作用する。又、この力Fm の作用方向は、図14に示す場合と図15に示す場合とで、互いに逆になる。又、上記ウォームとウォームホイール18との各歯で、両側の歯面の圧力角が互いに同じである場合には、上記ウォームホイール18から上記ウォーム軸19に径方向に作用する、見かけ上の力(反力)Fr1の大きさは、図14に示す場合と図15に示す場合とで互いに同じになる。即ち、上記ウォームとウォームホイール18との各歯は、図14に示す場合と図15に示す場合とで、互いに異なる側の歯面で接触する。この場合、上記ウォーム軸19に径方向に作用する力Fr1の大きさは、上記両側の歯面の圧力角により定まるが、この両側の歯面の圧力角が互いに同じであれば、上記力Fr1の大きさも同じになる。この結果、上記噛合部で上記ウォームホイール18から上記ウォーム軸19に径方向に作用する、上記モーメントMを考慮した実際の力Fr1´の大きさは、ウォームホイール18が、図14に示す、一方向に回転する場合に小さく(Fr1´=Fr1−Fm )なり、図15に示す、他方向に回転する場合に大きく(Fr1´=Fr1+Fm )なる。
この様に、上記ウォーム軸19に上記噛合部で径方向に作用する実際の力Fr1´が大きくなる、上記ウォームホイール18が他方向に回転する場合(図15に示す場合)には、上記ウォーム軸19のウォームの歯面が上記ウォームホイール18の歯面から離隔し易くなる。一方、これら歯面同士が押し付け合う力を大きくすると、上記ウォームホイール118及びウォーム軸19の回転トルクが増大する。この様な事情から、上記ウォームホイール18が他方向に回転する場合(図15に示す場合)に、上記歯面同士を離隔させない事と、これら各歯面同士が押し付け合う力を過大にしない事との両立を図る事を考慮して、上記ウォーム軸19に弾力付与手段により付与する弾力は、適切な所定値に設定する必要がある。但し、この様に上記弾力を設定した場合でも、上記ウォームホイール18が一方向に回転する場合(図14の場合)には、上記各歯面同士が押し付け合う力が過大になる事が避けられない。この為、自動車を旋回走行から直進走行に戻す際の、ステアリングホイールが中立状態に戻る、戻り性能が一方向で悪化したり、運転者がこのステアリングホイールを回転させるのに要する力が一方向で過大になり、これら戻り性能や力の、このステアリングホイールの両回転方向での差が大きくなると言った問題が生じる。
特開2001−322554号公報
本発明は、この様な事情に鑑みて、ウォーム軸のウォームとウォームホイールとの噛合部での歯打ち音の発生を抑えるべく、このウォーム軸にこのウォームホイールに向かう方向の弾力を付与する構造で、このウォームホイールを固定した部材を回転させるのに要する力や、この部材が中立状態迄回転する戻り性能の、両回転方向での差を小さく抑えるべく発明したものである。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、前述の図11〜12に示した従来構造と同様に、電動モータの回転軸と共に回転するウォーム軸と、このウォーム軸のウォームに噛合するウォームホイールと、弾性体とを備え、この弾性体は、これらウォームとウォームホイールとの噛合部での歯打ち音の発生を抑えるべく、上記ウォーム軸にこのウォームホイールに向かう方向の弾力を付与するものである。
特に、本発明の電動式パワーステアリング装置に於いては、上記ウォームと上記ウォームホイールとの各歯で、(ウォーム軸の軸方向又はウォームホイールの回転方向に関して)両側の歯面の圧力角を互いに異ならせている。
本発明の電動式パワーステアリング装置の場合、ウォーム軸のウォームの各歯面とウォームホイールの各歯面との圧力角の大きい側を適切に規制する事により、これらウォームとウォームホイールとの噛合部での歯打ち音の発生を抑えるベく、上記ウォーム軸にこのウォームホイールに向かう方向の弾力を付与する構造での、このウォームホイールを固定した部材を回転させるのに要する力や、この部材が中立状態迄回転する戻り性能の、両回転方向での差を小さく抑える事ができる。
又、本発明のウォーム減速機を実施する場合に好ましくは、ウォーム軸の一部を予圧パッドの通孔に挿通させると共に、この予圧パッドの周囲に設けた捩りコイルばねにより、上記ウォーム軸に、この予圧パッドを介してウォームホイールに向かう方向の弾力を付与する。
この好ましい構成によれば、上記ウォーム軸に上記ウォームホイールに向かう方向の弾力を、より安定して付与できる。
図1〜7は、本発明の実施例を示している。本実施例の電動式パワーステアリング装置は、後端部にステアリングホイール1を固定したステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2を挿通自在なステアリングコラム30と、このステアリングシャフト2に補助トルクを付与する為のウォーム減速装置31と、このステアリングシャフト2の前端側に設けたピニオン11(図10参照)と、このピニオン11又はこのピニオン11に支持した部材と噛合させたラック12(図10参照)と、トルクセンサ3(図10参照)と、電動モータ5と、制御器6(図10参照)とを備える。
このうちのステアリングシャフト2は、アウターシャフト32と、インナーシャフト33とを、スプライン係合部により、回転力の伝達自在に、且つ軸方向に関する変位を可能に組み合わせて成る。又、本実施例の場合には、上記アウターシャフト32の前端部とインナーシャフト33の後端部とをスプライン係合させると共に、合成樹脂を介して結合している。従って、上記アウターシャフト32とインナーシャフト33とは、衝突時にはこの合成樹脂を破断させて、全長を縮める事ができる。
又、上記ステアリングシャフト2を挿通した筒状のステアリングコラム30は、アウターコラム34とインナーコラム35とをテレスコープ状に組み合わせて成り、軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。そして、上記インナーコラム35の前端部を、ギヤハウジング36の後端面に結合固定している。又、上記インナーシャフト33をこのギヤハウジング36の内側に挿通し、このインナーシャフト33の前端部を、このギヤハウジング36の前端面から突出させている。
上記ステアリングコラム30は、その中間部を支持ブラケット37により、ダッシュボードの下面等、車体38の一部に支承している。又、この支持ブラケット37と車体38との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット37に前方に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット37が上記係止部から外れる様にしている。又、上記ギヤハウジング36の上端部も、上記車体38の一部に支承している。又、チルト機構及びテレスコピック機構を設ける事により、前記ステアリングホイール1の前後位置及び高さ位置の調節を自在としている。この様なチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本実施例の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
又、上記インナーシャフト33の前端部で、上記ギヤハウジング36の前端面から突出した部分は、自在継手7を介して、中間シャフト8の後端部に連結している。又、この中間シャフト8の前端部に、別の自在継手7を介して、ステアリングギヤ9の入力軸10を連結している。前記ピニオン11は、この入力軸10に結合している。又、前記ラック12は、このピニオン11に噛合させている。尚、地面から車輪を介して中間シャフト8に加わった振動が上記ステアリングホイール1に迄伝達されるのを防止する為、上記各自在継手7、7に、振動吸収装置を設ける事もできる。
又、前記ウォーム減速装置31は、上記インナーシャフト33の一部に外嵌固定自在なウォームホイール18aと、ウォーム軸19aと、捩りコイルばね39と、予圧パッド40とを備える。又、前記トルクセンサ3は、前記ステアリングシャフト2の中間部の周囲に設けて、上記ステアリングホイール1からこのステアリングシャフト2に加えられるトルクの方向と大きさとを検出し、検出値を表す信号(検出信号)を、前記制御器6に送る。そして、この制御器6は、この検出信号に応じて、前記電動モータ5に駆動の為の信号を送り、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。
一方、上記ウォームホイール18aとウォーム軸19aとは、上記ギヤハウジング36の内側に設けて、このウォームホイール18aと、このウォーム軸19aの中間部に設けたウォーム20aとを噛合させている。又、上記電動モータ5は、このギヤハウジング36に結合固定したケース41の内側に回転軸23を、図示しない1対の玉軸受により回転自在に支持している。この回転軸23の中間部にはロータ(図示せず)を外嵌固定すると共に、このロータに、上記ケース41の内周面に設けたステータ(図示せず)を対向させている。この様な電動モータ5の構造は、従来から周知であり、本発明の要旨でもない為、これ以上の詳しい説明は省略する。尚、この電動モータ5に於いて、コイルに送る励磁電流の方向を切り換える為のロータ位相検出器は、ブラシとコンミテータとにより構成する構造に限定するものではなく、例えば、回転軸23に固定した永久磁石製のエンコーダと、ホールICとにより構成して、電動モータを所謂ブラシレス構造とする事もできる。
更に、上記電動モータ5の回転軸23の先端部(図2の右端部)で、上記ケース41の内側から前記ギヤハウジング36の内側に突出させた部分を、前記ウォーム軸19aの基端部(図2の左端部)とスプライン係合させている。即ち、上記回転軸23の先端部で、上記ギヤハウジング36の内側に突出させた部分の外周面に設けた雄スプライン部50と、上記ウォーム軸19aの基端部内周面に設けた雌スプライン部49とをスプライン係合させて成るスプライン係合部51により、上記両軸23、19aの端部同士を連結している。この構成により、上記ウォーム軸19aは、上記回転軸23と共に回転する。
一方、上記ウォーム軸19aの両端部は上記ギヤハウジング36の内側に、第一、第二の玉軸受42、43により回転自在に支持している。このうちの第一の玉軸受42は、上記ギヤハウジング36の内側に、上記ウォーム軸19aの基端部(図2の左端部)を、回転自在に支持している。この為に、この第一の玉軸受42を構成する外輪44を、前記ギヤハウジング36の一部に設けた支持孔45の内周面に内嵌固定している。又、この外輪44の軸方向一端面(図2の右端面)を、この支持孔45の内周面に設けた段部46に突き当てると共に、上記外輪44の軸方向他端面(図2の左端面)を、この内周面に係止した係止リング47により抑え付けている。又、上記第一の玉軸受42を構成する内輪48を、上記ウォーム軸19aの基端寄り部分外周面で、軸方向に関して上記スプライン係合部51と一致する部分に外嵌している。そして、このスプライン係合部51の軸方向中央位置と上記第一の玉軸受42との軸方向中央位置とを、ほぼ一致させている。又、上記内輪48の内周面と上記ウォーム軸19aの外周面との間に微小隙間を設ける事により、上記第一の玉軸受42に対する上記ウォーム軸19aの所定の範囲での傾きを可能としている。又、上記内輪48の軸方向両端面と、このウォーム軸19aの基端寄り部分外周面に設けた鍔部52の側面及びこのウォーム軸19aの基端部に設けた雄ねじ部53に螺合固定したナット54の外周面に設けた鍔部56との間に、それぞれ弾性リング57、57を設けている。そして、上記両鍔部52、56同士の間で上記内輪48を、弾性的に挟持している。この構成により、上記ウォーム軸19aは、上記第一の玉軸受42に対して、軸方向に関する所定の範囲での弾性的変位が可能となる。尚、好ましくは、上記第一の玉軸受42として、4点接触型の玉軸受を使用する。
一方、前記第二の玉軸受43は、上記ギヤハウジング36の内側に、上記ウォーム軸19aの先端部(図2、3の右端部)を、回転自在に支持している。この為に、この第二の玉軸受43を構成する外輪58を、上記ギヤハウジング36の内側に固定したホルダ59に固定している。このホルダ59は、断面略L字形で全体を円筒状に形成した筒部60の一端面(図2〜4の右端面)の開口周縁部の円周方向一部に突部61を突出形成して成る。又、上記筒部60の一端寄り部分(図2〜4の右端寄り部分)を構成する小径筒部63の内周面は、径方向反対側2個所位置に設けた互いに平行な1対の平面部同士を、1対の部分円筒面部により連結した如き形状としている。又、上記筒部60の一端面に形成した上記突部61の円周方向両端寄り部分外周面に、後述する捩りコイルばね39の両端部を係止可能な1対の係止溝64、64を設けている。又、上記突部61の内周面は、上記小径筒部63の内周面と、段部を介さずに連続させている。従って、これら突部61の内周面と小径筒部63の内周面とに、互いに平行な1対の平面部65、65が存在する。これら各平面部65、65は、後述する予圧パッド40の径方向の動きを案内する役目を果たす。
そして、この様に構成するホルダ61の他半部(図2〜4の左半部)に設けた大径筒部66に、上記第二の玉軸受43を構成する外輪58を内嵌固定している。又、上記ウォーム軸19aの先端寄り部分外周面で、前記ウォーム20aから外れた部分に設けた大径部67に、弾性材製のブッシュ68を外嵌している。このブッシュ68は、円筒の軸方向両端部外周面に1対の外向鍔部69a、69bを設けて成る。そして、このブッシュ68の内側に、上記ウォーム軸19aの大径部67を緩く挿通すると共に、このブッシュ68の軸方向一端面(図2〜4の右端面)から、上記ウォーム軸19aの先端部を突出させている。そして、このブッシュ68の軸方向中間部に、上記第二の玉軸受43を構成する内輪70を外嵌固定している。この内輪70の両端面は、上記ブッシュ68の各外向鍔部69a、69bの内側面に突き当てる事で、この内輪70のこのブッシュ68に対する軸方向の変位を阻止している。又、上記ブッシュ68の内周面と上記ウォーム軸19aの大径部67の外周面との間に微小隙間を設ける事により、このブッシュ68に対する上記ウォーム軸19aの所定の範囲での傾き(径方向の変位)を可能としている。
又、このウォーム軸19aに設けた大径部67とこの大径部67よりも先端側に外れた部分に設けた小径部71との間、及び、この小径部71と上記ウォーム軸19aの先端面との連続部に、それぞれテーパ面72、73を設けている。そして、上記ギヤハウジング36に設けた凹孔62の内側で、上記ホルダ59を構成する突部61及び小径筒部63の内径側に配置した予圧パッド40の一部に、上記ウォーム軸19aの小径部71をがたつきなく挿入している。
この予圧パッド40は、図3、4に詳示する様に、固体潤滑材を混入した合成樹脂を射出成形する等により、円筒の外周寄り部分の径方向反対側2個所位置の外径寄り部分を除去した如き形状に造っている。又、上記予圧パッド40の長さ方向一端寄り部分(図2〜4の右端寄り部分)の円周方向一部に、外径側に突出した突部74を設けると共に、この突部74の外周面を、第一部分円筒面部75としている。更に、上記予圧パッド40の外周面の径方向反対側2個所位置に設けた平面部76、76の、長さ方向中間部の片側寄り部分(図2〜4の下寄り部分)に1対の腕部77(図4)を設けている。又、この予圧パッド40の中央部に軸方向に貫通する状態で設けた、通孔78の内側に、上記ウォーム軸19aの小径部71をがたつきなく挿入可能としている。又、上記予圧パッド40の長さ方向他端部を、前記ホルダ59を構成する小径筒部63の内側に進入可能な形状としている。
更に、上記予圧パッド40の通孔78の軸方向他端寄り部分(図2〜4の左端寄り部分)に、開口端に向かう程直径が大きくなったテーパ面79を設けている。又、この予圧パッド40の外周面で、上記各平面部76、76と90度位相が異なる2個所位置のうち、前記ウォームホイール18a側(図3〜4の上側)の部分に第二部分円筒面部80を設けている。この第二部分円筒面部80の曲率半径は、上記第一部分円筒面部75の曲率半径よりも小さい。又、この第一部分円筒面部75の円周方向中間部に、円周方向の幅が小さい中間突部81を設けると共に、この中間突部81の先端面(外周面)を、第三部分円筒面部82としている。又、上記予圧パッド40の外周面で上記ウォームホイール18aと反対側の部分と、上記第二部分円筒面部80との、前記ホルダ59と反対側の軸方向一端部(図2〜4の右端部)に、外径側に突出する第一、第二係止突部83、84を、それぞれ設けている。
そして、それぞれが上述の様に構成するホルダ59と予圧パッド40とを、図2〜4に詳示する様に組み合わせると共に、これら両部材59、40の周囲に捩りコイルばね39を設けている。即ち、このホルダ59に設けた突部61の内径側に上記予圧パッド40を配置すると共に、この突部61の円周方向両端部に、この予圧パッド40に設けた各腕部77を対向させている。又、この状態で、この予圧パッド40の長さ方向他端部を、上記ホルダ59を構成する小径筒部63の内側に進入させている。更に、この予圧パッド40に設けた第二係止突部84の片側面(図2〜4の左側面)を、上記ホルダ59を構成する突部61の先端面に対向させると共に、この予圧パッド40を構成する突部74の片側面(図2〜4の左側面)を、このホルダ59の小径筒部63の軸方向一端面(図2〜4の右端面)に対向させている。又、このホルダ59を構成する突部61の円周方向両端部の先端部片側面(図4の下側面)に設けた係止突部85、85に、上記予圧パッド40の各腕部77を、このホルダ59の軸方向に対向させている。
又、上記捩りコイルばね39の両端部で、径方向反対側2個所位置に設けた1対の係止部86、86を、上記ホルダ59の係止溝64、64に係止させつつ、このホルダ59の突部61の外周面と上記予圧パッド40の突部74の外周面とに上記捩りコイルばね39の本体部分(コイル部分)を外嵌している。そして、この捩りコイルばね39の本体部分の内周縁の一部を、前記ウォームホイール18aと反対側(図2〜3の下側)に設けた上記予圧パッド40の第三部分円筒面部82に、弾性的に押し付けている。
そして、この様にホルダ59と予圧パッド40と捩りコイルばね39とを組み合わせた状態で、このホルダ59を、前記ギヤハウジング36に設けた凹孔62に内嵌固定している。又、このギヤハウジング36にこのホルダ59を固定した後に、前記ウォーム軸19aの先端部に設けた小径部71を、上記予圧パッド40に設けた通孔78に挿入している。この構成により、上記ウォーム軸19aの先端部には、上記捩りコイルばね39から上記予圧パッド40を介して、前記ウォームホイール18aに向かう方向(図2、3の上向)の弾力が付与される。即ち、この予圧パッド40に設けた通孔78に上記ウォーム軸19aの先端部を挿入する以前の状態で、この通孔78の中心軸は、上記ホルダ59の中心軸に対し、片側(図2〜4の上側)に片寄っている。そして、上記予圧パッド40に設けた通孔78の内側に上記ウォーム軸19aの先端部を挿入すると、この予圧パッド40に設けた第三部分円筒面部82により、上記捩りコイルばね39の直径が弾性的に押し広げられる。そして、この捩りコイルばね39が巻き戻る(直径を縮める)方向に弾性復帰する傾向となる事により、この捩りコイルばね39から上記ウォーム軸19aの先端部に、上記予圧パッド40を介して、上記ウォームホイール18aに向かう方向の弾力が付与される。この構成により、このウォームホイール18aを外嵌固定した前記インナーシャフト33と上記ウォーム軸19aとの、中心軸同士の間の距離が弾性的に縮まる。この結果、上記ウォーム軸19aのウォーム20aと上記ウォームホイール18aとの歯面同士が、予圧を付与された状態で当接する。
特に、本実施例の場合には、上記ウォーム軸19aのウォーム20aの歯面57、58(図5)と上記ウォームホイール18aの各歯の歯面とで、ウォーム軸19aの軸方向又はウォームホイール18aの回転方向に関して両側の歯面57、58の圧力角α1 、α2 (図5)を、互いに異ならせている。又、上記ウォーム20aの歯の、ウォーム軸19aの軸方向に関して片側の歯面57の圧力角をα1 とし、同じく他側の歯面58の圧力角をα2 とした場合に、他側の圧力角α2 を片側の圧力角α1 よりも大きくしている(α2 >α1 )。尚、ここで、圧力角α2 、α1 は、ウォーム20aを中心軸を含む仮想平面(軸平面)で切断した場合に見た圧力角を言う。又、この歯面57、58が向く側を、次の様に規制している。先ず、図6に示す様に、電動モータ5の回転軸23(図1、2)及びウォーム軸19aがCW方向{図13(a)に矢印イで示す方向}に回転駆動し、ウォームホイール18aが一方向(図6の反時計方向)に回転する場合と、図7に示す様に電動モータ5の回転軸23及びウォーム軸19aがCCW方向{図13(b)に矢印ロで示す方向}に回転駆動し、ウォームホイール18aが他方向(図7の時計方向)に回転する場合とを考える。これら図6、7は、それぞれ前述の図14、15に対応する。尚、これら図6、7の説明(前述の図14、15の場合も同様)に於いては、ウォーム軸19aのウォームが右捩れである場合に就いて説明する。そして、図6に示す様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの基端(図6の左端)に向いた軸方向の力(反力)が加わる場合にこのウォームホイール18aの歯面と接触する、上記ウォーム20aの歯面58を、大きな圧力角α2 を有する歯面とする。これに対して、図7に示す様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの先端(図7の右端)に向いた軸方向の力(反力)が加わる場合にこのウォームホイール18aの歯面と接触する、上記ウォーム20aの歯面57を、小さな圧力角α1 を有する歯面とする。そして、上記圧力角α1 、α1 を、α2 >α1 となる様に規制している。又、このウォーム20aの両側の歯面57、58の圧力角α1 、α2 を互いに異ならせた事に合わせて、ウォームホイール18aの回転方向両側の歯面の圧力角を、α1 、α2 と互いに異ならせている。尚、この場合の圧力角α1 、α2 は、ウォームホイール18aを中心軸に対し直交する仮想平面(軸直角平面)で切断した場合に見た圧力角を言う。
上述の様に構成する本実施例の電動式パワーステアリング装置の場合には、捩りコイルばね30により、ウォーム軸19aの先端部に、予圧パッド40を介してウォームホイール18aに向かう方向の弾力を付与している。この為、安価な構造で、これらウォームホイール18aとウォーム軸19aとの噛合部に予圧を付与する事ができ、この噛合部での歯打ち音の発生を抑える事ができる。
特に、本発明の場合には、上記ウォーム軸19aのウォーム20aの歯面57、58と上記ウォームホイール18aの歯面とで、両側の歯面27、28の圧力角α1 、α2 を互いに異ならせている。この為、本実施例の様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの基端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイール18aの歯面と接触する、ウォーム20aの歯面28の圧力角α2 と、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの先端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイール18aの歯面と接触する、ウォーム20aの歯面27の圧力角α1 とを上述の様に規制した(α2 >α1 )場合に、ウォームホイール18aをステアリングシャフト2(図1)等を介して固定したステアリングホイール1(図1)を回転させるのに要する力や、このステアリングホイール1が中立状態迄回転する戻り性能の、両回転方向での差を小さく抑える事ができる。次に、この理由に就いて説明する。
先ず、前述の図6に示した様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの基端に向いた軸方向に力が加わる場合と、前述の図7に示した様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの先端に向いた軸方向に力が加わる場合とを考える。この場合、前述の図14、15を用いて説明したのと同様に、ウォーム軸19aに基端部の揺動中心oを中心として作用するモーメントMは、ウォームとウォームホイール18aとの噛合部とウォーム軸19aの揺動中心との、このウォーム軸19aの径方向に関する距離をd19a とした場合に、d19a ・Fa1-CW なる大きさとなる。又、上記モーメントMは、図6に示した場合と図7に示した場合とで、互いに逆に作用する。そして、図6に示した場合には、上記噛合部と上記ウォーム軸19aの揺動中心oとの、このウォーム軸19aの軸方向に関する距離をL19a とした場合に、M/L19a なる大きさの力Fm-CWが、上記噛合部で上記ウォームホイール18a側に上記ウォーム軸19aの径方向に作用する。この為、図6に示した場合には、上記ウォームホイール18aから上記ウォーム軸19aに径方向に作用する見かけ上の力をFr1-CW とした場合に、このウォーム軸19aに径方向に作用する、上記モーメントMを考慮した実際の力Fr1-CW ´の大きさは、Fr1-CW ´=Fr1-CW −Fm-CWと、小さくなる。これに対して、図7に示した場合で、上記噛合部で上記ウォームホイール18aから上記ウォーム軸19aに径方向に作用する見かけ上の力をFr1-CCWとした場合に、このウォーム軸19aに径方向に作用する、上記モーメントMを考慮した実際の力Fr1-CCW´の大きさは、Fr1-CCW´=Fr1-CW +Fm-CWと、大きくなる。従って、上記噛合部で上記ウォームホイール18aから上記ウォーム軸19aに径方向に作用する見かけ上の力Fr1-CW が、図6に示した場合と図7に示した場合とで互いに同じであれば、ウォーム軸19aに径方向に作用する、上記モーメントMを考慮した実際の力Fr1-CW ´、Fr1-CCW´は、ウォームホイール18aが一方向に回転する場合(図6に示す場合)に小さくなり、他方向に回転する場合(図7に示す場合)に大きくなり、力Fr1-CW ´、Fr1-CCW´の差は大きくなる。この場合には、自動車を旋回走行から直進走行に戻す際のステアリングホイール1の戻り性能が一方向で悪化したり、運転者がこのステアリングホイール1を回転させるのに要する力が一方向で過大になり、これら戻り性能や力の、このステアリングホイール1の両回転方向での差が大きくなると言った、前述した不都合が生じる。
これに対して、本実施例の場合には、図6に示した様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの基端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイール18aと接触するウォーム20aの歯面の圧力角α2 を、図7に示した様に、ウォームホイール18aからウォーム軸19aに、このウォーム軸19aの先端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイール18aと接触するウォーム20aの歯面の圧力角α1 よりも大きくしている(α2 >α1 )。この為、図6に示した場合には、上記ウォーム軸19aから上記ウォームホイール18aに駆動力を伝達する際に、このウォームホイール18aからこのウォーム軸19aに加わる力のこのウォーム軸19aの径方向の分力Fr1-CW が大きくなる。逆に、図7に示す場合には、同じ場合で、このウォームホイール18aからこのウォーム軸19aに加わる力のこのウォーム軸19aの径方向の分力Fr1-CCWが小さくなる。この結果、図6に示す場合と図7に示す場合とで、上記ウォーム軸19aに上記モーメントMに基づいて互いに径方向に逆方向に力Fm-CWが作用するのにも拘らず、このウォーム軸19aに径方向に作用する、上記モーメントMを考慮した実際の力Fr1-CW ´、Fr1-CCW´同士の差を小さくできる。この事は、前述の図14、15に示した場合にウォーム軸19に径方向に作用する力Fr1´同士の差と、上述の図6、7に示した場合の力Fr1-CW ´、Fr1-CCW´同士の差とを比較する事により容易に理解できる。そして、この結果、ステアリングホイール1を回転させるのに要する力や、このステアリングホイール1が中立状態迄回転する戻り性能の、両回転方向での差を小さく抑える事ができる。
尚、上記ウォームホイール18aから上記ウォーム軸19aに加わる力のこのウォーム軸19aの軸方向の分力Fa1-CW 、Fa1-CCWの絶対値は、ウォーム20aとウォームホイール18aとの歯面57、58の圧力角α1 、α2 の違いにより影響を受けるが、この影響は、ウォーム軸19aに加わる径方向の分力Fr1-CW 、Fr1-CCWがこの歯面57、58の圧力角α1 、α2 の違いにより影響を受ける場合に比べて十分に小さい。例えば、この歯面57、58の圧力角α1 、α2 の違いにより上記径方向の分力Fr1-CW 、Fr1-CCWが10%変化する場合に、上記軸方向の分力Fa1-CW 、Fa1-CCWの大きさ(絶対値)は、1%程度しか変化しない。この事から明らかな様に、上記モーメントMに基づいてこのウォーム軸19aに径方向に作用する力Fm-CW、Fm-CCW の大きさ(絶対値)が変化する程度も微小である。従って、上記歯面57、58の圧力角α1 、α2 を異ならせた本発明の構成を採用する事により、上記ウォーム軸19a及びウォームホイール18aが両方向に回転する際の、このウォーム軸19aの径方向に作用する実際の力Fr1-CW ´、Fr1-CCW´の差を小さく抑える事ができる。この結果、上記ステアリングホイール1を回転させるのに要する力や、このステアリングホイール1の戻り性能の、両回転方向での差を小さく抑える事ができる。
又、本実施例の場合には、ウォーム軸19aの先端部を予圧パッド40の通孔78に挿通させると共に、この予圧パッド40の周囲に設けた捩りコイルばね39により、上記ウォーム軸19aに、この予圧パッド40を介してウォームホイール18aに向かう方向の弾力を付与している。この為、上記ウォーム軸19aに上記ウォームホイール18aに向かう方向の弾力を、より安定して付与できる。
又、本実施例の場合には、上記予圧パッド40が合成樹脂製である為、上記ウォーム軸19aの端部を、この予圧パッド40に設けた通孔78の内側に挿入する際に、この予圧パッド40を弾性変形させ易くでき、この挿入作業を容易に行なえる。又、本実施例の場合には、この予圧パッド40の端部外周面に、外径側に突出する第二係止突部83を設けている。この為、この予圧パッド40の外周面から捩りコイルばね39が脱落する事を防止できると共に、この予圧パッド40の軸方向に関するこの捩りコイルばね39の変位を規制できる。
尚、本実施例の場合には、ウォーム軸19aのウォーム20aが右捩れである場合に就いて説明したが、本発明はウォームが左捩れである場合にも実施できる事は勿論である。ウォームが左捩れである場合には、ウォーム軸の回転方向に対応するウォームホイールの回転方向が、前述の図6、7に示した場合とは逆になる。又、ウォーム軸からウォームホイールに駆動力を伝達する際に、このウォームホイールからこのウォーム軸にこのウォーム軸の軸方向に加わる力(反力)の方向も、図6、7に示した場合とは逆になる。そしてこの場合も、ウォームホイールからウォーム軸に、このウォーム軸の基端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイールと接触するウォームの歯面の圧力角を、このウォーム軸の先端に向いた軸方向に力が加わる場合にこのウォームホイールと接触するウォームの歯面の圧力角よりも大きくする事により、上述した実施例の場合と同様の効果を得られる。
又、本発明は、電動モータを、ステアリングシャフト2の周囲に設けた構造に限定するものではない。例えば、図8に示す様に、ラック12と噛合させるピニオン11(図10参照)の周辺部に、電動モータ5を設けた構造とする事もできる。そして、この様な図8に示した構造の場合には、上記ピニオン11又はこのピニオン11を支持した部材の一部に、ウォーム減速装置31を構成するウォームホイールを固定する。この様な図8に示した構造の場合には、トルクセンサ3(図10参照)を、ステアリングシャフト2の周囲ではなく、上記ピニオン11の周辺部に設ける事もできる。
又、本発明は、図9に示す様に、ラック12の一部で、ピニオン11との係合部から外れた位置に噛合させたサブピニオン89の周辺部に、電動モータ5を設けた構造にも適用できる。この図9に示した構造の場合には、このサブピニオン89に固定したウォームホイールと、ウォーム軸19aとを噛合させる。この様な図9に示した構造の場合にも、トルクセンサ3(図10参照)を、上記ピニオン11の周辺部に設ける事ができる。尚、図9に示した構造の場合には、中間シャフト8の中間部に、地面から車輪を介して上記ピニオン11に伝達された振動を、ステアリングホイール1に迄伝達されるのを防止すべく緩衝装置80を設けている。例えば、この緩衝装置80は、インナーシャフトとアウターシャフトとをテレスコープ状に組み合わせると共に、これら両シャフトの端部周面同士の間に弾性材を結合する事により構成する。
本発明の実施例を、一部を切断して示す図。 一部を省略して示す、図1のA−A断面図。 図2のB部拡大断面図。 ブッシュと第二の玉軸受とホルダと予圧パッドと捩りコイルばねとを分離した状態で示す斜視図。 ウォームの歯面の圧力角の違いを誇張して示す、このウォームの歯を中心軸を含む仮想平面(軸平面)で切断した場合の部分拡大断面図。 実施例に於いて、電動モータの所定方向の回転駆動時にウォームホイールからウォーム軸に加わる反力により、このウォーム軸に作用する力を説明する為の略断面図。 同じく、電動モータの上記所定方向とは逆方向の回転駆動時にウォームホイールからウォーム軸に加わる反力により、このウォーム軸に作用する力を説明する為の略断面図。 電動モータをピニオンの周辺部に設けた構造の1例を示す図。 電動モータをサブピニオンの周辺部に設けた構造の1例を示す図。 本発明の対象となる電動式パワーステアリング装置の全体構造を示す略図。 電動式パワーステアリング装置を構成するウォーム減速装置の従来構造の1例を示す断面図。 図11のC−C断面図。 ウォーム軸とウォームホイールとの間で駆動力を伝達する際に、これら両部材に加わる力の分力を示す略斜視図。 電動モータの所定方向の回転駆動時にウォームホイールからウォーム軸に加わる反力により、このウォーム軸に作用する力を説明する為の略断面図。 電動モータの上記所定方向とは逆方向の回転駆動時にウォームホイールからウォーム軸に加わる反力により、このウォーム軸に作用する力を説明する為の略断面図。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
4 減速機
5 電動モータ
6 制御器
7 自在継手
8 中間シャフト
9 ステアリングギヤ
10 入力軸
11 ピニオン
12 ラック
13 タイロッド
14 操舵輪
15 電動モータ
16 ステアリングシャフト
17 ウォーム減速機
18、18a ウォームホイール
19、19a ウォーム軸
20、20a ウォーム
21 ギヤハウジング
22a、22b 転がり軸受
23 回転軸
24 凹孔
25 弾力付与手段
26 内径側円筒部
27 外径側円筒部
28 円輪部
29 内輪
30 ステアリングコラム
31 ウォーム減速装置
32 アウターシャフト
33 インナーシャフト
34 アウターコラム
35 インナーコラム
36 ギヤハウジング
37 支持ブラケット
38 車体
39 捩りコイルばね
40 予圧パッド
41 ケース
42 第一の玉軸受
43 第二の玉軸受
44 外輪
45 支持孔
46 段部
47 係止リング
48 内輪
49 雌スプライン部
50 雄スプライン部
51 スプライン係合部
52 鍔部
53 雄ねじ部
54 ナット
55 皿ばね
56 鍔部
57 弾性リング
58 外輪
59 ホルダ
60 筒部
61 突部
62 凹孔
63 小径筒部
64 係止溝
65 平面部
66 大径筒部
67 大径部
68 ブッシュ
69a、69b 外向鍔部
70 内輪
71 小径筒部
72 テーパ面
73 テーパ面
74 突部
75 第一部分円筒面部
76 平面部
77 腕部
78 通孔
79 テーパ面
80 第二部分円筒面部
81 中間突部
82 第三部分円筒面部
83 第一係止突部
84 第二係止突部
85 係止突部
86 係止部
87 歯面
88 歯面
89 サブピニオン
90 緩衝装置

Claims (1)

  1. 電動モータの回転軸と共に回転するウォーム軸と、このウォーム軸のウォームに噛合するウォームホイールと、弾性体とを備え、この弾性体は、これらウォームとウォームホイールとの噛合部での歯打ち音の発生を抑えるべく、上記ウォーム軸にこのウォームホイールに向かう方向の弾力を付与するものである電動式パワーステアリング装置に於いて、上記ウォームとウォームホイールとの各歯で、両側の歯面の圧力角を互いに異ならせた事を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
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