JP2000318473A - 前後輪駆動車両 - Google Patents

前後輪駆動車両

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JP2000318473A
JP2000318473A JP11131888A JP13188899A JP2000318473A JP 2000318473 A JP2000318473 A JP 2000318473A JP 11131888 A JP11131888 A JP 11131888A JP 13188899 A JP13188899 A JP 13188899A JP 2000318473 A JP2000318473 A JP 2000318473A
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Japan
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motor
rear wheel
generator
vehicle
power
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JP11131888A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuribayashi
隆司 栗林
Tadashi Fujiwara
藤原  正
Shigenobu Sekiya
重信 関谷
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前輪をエンジンで駆動し、発進時に前輪がス
リップすると後輪をモータで駆動して発進をアシストす
る前後輪駆動車両において、前記モータに給電する電力
を確保しながら電装品に給電する電力が不足するのを防
止する。 【解決手段】 エンジンEにより駆動される第1ジェネ
レータG1 および第2ジェネレータG2 を設け、電装品
に給電するバッテリ4を第1ジェネレータG1 で充電す
るとともに、後輪WRL,WRRを駆動する発進アシスト用
のモータML ,M R に第2ジェネレータG2 から電力を
直接給電する。電装品用のバッテリ4からモータML
R に給電する必要がないため、バッテリ4の電力不足
によりモータML ,MR の出力が低下したり、電装品の
作動が停止したりする不具合が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後輪の一方をエ
ンジンで駆動し、他方を発進アシスト用のモータで駆動
する前後輪駆動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる前後輪駆動車両は、例えば特開平
8−175209号公報により公知である。この前後輪
駆動車両は、電装品を駆動するためのメインバッテリ
と、発進アシスト用のモータを駆動するためのサブバッ
テリとを備えており、モータへの給電を主としてサブバ
ッテリに負担させることにより、モータの駆動時におけ
るメインバッテリの電圧の低下を防止して電装品に給電
する電力の確保を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは、電装品への給電がモータの非駆動時にはメイ
ンバッテリおよびサブバッテリの両方から行われるのに
対し、モータの駆動時にはメインバッテリだけからの給
電になって電装品に給電する電力が不足する可能性があ
る。しかもバッテリは温度変化や劣化によって能力が低
下するため、モータが充分な駆動力が発揮できなくなる
可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前後輪の一方をエンジンで駆動し、他方を発進アシ
スト用のモータで駆動する前後輪駆動車両において、モ
ータに給電する電力を確保しながら電装品に給電する電
力が不足するのを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、前輪および後
輪の一方の車輪を駆動するエンジンと、前輪および後輪
の他方の車輪を駆動するモータとを備え、車両の発進時
にモータで他方の車輪を駆動して発進のアシストを行
い、車速が所定値に達したならば前記発進のアシストを
停止する前後輪駆動車両において、エンジンで駆動され
るジェネレータと、このジェネレータの発電量を制御す
る制御手段とを備えてなり、前記ジェネレータで発電し
た電力をモータに供給することを特徴とする前後輪駆動
車両が提案される。
【0006】上記構成によれば、エンジンで駆動される
ジェネレータで発電した電力を発進アシスト用のモータ
に供給するので、車両の電装品に給電するためのバッテ
リからモータに給電する必要がなくなり、バッテリの電
力不足によりモータの出力が低下したり、電装品の作動
が停止したりする不具合が解消される。また制御手段に
よりジェネレータの発電量や発電停止を制御することが
できるので、ジェネレータおよびモータを接続する回路
にパワードライブユニット、ヒューズ、フェイルセーフ
リレー等を設けることなくモータの駆動を的確に制御す
ることが可能となり、コストの削減および信頼性の向上
が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は前後輪駆動車両の全体構造を示す図、図2
は後輪駆動装置の拡大断面図、図3は後輪駆動装置のス
ケルトン図、図4はドグクラッチの構造を示す、図2の
要部拡大図、図5および図6は図4に対応する作用説明
図、図7はモータの駆動系の電気回路図、図8はモータ
回転数とモータトルクとの関係を示すグラフである。
【0009】先ず、図1に基づいて本実施例の前後輪駆
動車両Vの全体構造を説明する。
【0010】車両Vは車体前部に横置きに搭載されたエ
ンジンEを備えており、このエンジンEの駆動力はトラ
ンスミッション1、ディファレンシャル2および左右の
ドライブシャフト3L ,3R を介して左右の前輪WFL
FRに伝達される。エンジンEにより駆動される第1ジ
ェネレータG1 は、車両Vのヘッドライト、ブレーキラ
ンプ、スタータモータ、空調装置、オーディオ機器等の
各種電装品に給電するための12ボルトのバッテリBに
接続される。
【0011】一対の直流モータML ,MR を駆動源とす
る後輪駆動装置Dが車体後部に設けられており、これら
モータML ,MR の駆動力は後輪駆動装置Dおよび左右
のドライブシャフト4L ,4R を介して左右の後輪
RL,WRRに伝達される。エンジンEにより駆動される
第2ジェネレータG2 が前記モータML ,MR に接続さ
れており、マイクロコンピュータよりなる電子制御ユニ
ットUにより第2ジェネレータG2 およびモータML
R の作動が制御される。
【0012】上記モータML ,MR の駆動を制御すべ
く、電子制御ユニットUには、左右の前輪WFL,WFR
回転速度を検出する前輪速度センサS1 ,S1 と、左右
の後輪の回転速度を検出する後輪速度センサS2 ,S2
と、ステアリングホイール6の操舵角を検出する操舵角
センサS3 と、ブレーキペダル7の操作を検出するブレ
ーキ操作センサS4 と、セレクトレバー8が前進ポジシ
ョンにあるか後進ポジションにあるかを検出するシフト
ポジションセンサS5 とからの信号が入力される。
【0013】次に、図2および図3を参照して後輪駆動
装置DおよびモータML ,MR の構造を説明する。
【0014】後輪駆動装置Dのケーシング21は、相互
に結合された左ケース本体22L および右ケース本体2
R と、左ケース本体22L の左側面に結合された左ケ
ースカバー23L と、右ケース本体22R の右側面に結
合された右ケースカバー23 R とから構成される。左ケ
ースカバー23L の左側面には左側のモータML のモー
タハウジング24L が固定されるとともに、右ケースカ
バー23R の右側面には右側のモータMR のモータハウ
ジング24R が固定される。各モータML ,M R は、左
右のケースカバー23L ,23R およびモータハウジン
グ24L ,24 R に回転自在に支持されたモータ軸2
5,25と、モータハウジング24L ,24R の内周面
に固定されたステータ26,26と、モータ軸25,2
5に固定されたロータ27,27と、モータ軸25,2
5に固定されたコミュテータ28,28と、コミュテー
タ28,28に接触するブラシ29,29とを備える。
【0015】左ケース本体22L および左ケースカバー
23L 間と、右ケース本体22R および右ケースカバー
23R 間とには、それぞれ入力軸30,30、第1減速
軸31,31、第2減速軸32,32および第3減速軸
33,33が平行に支持される。モータ軸25,25は
筒状に形成された入力軸30,30の内周面にスプライ
ン結合される。入力軸30,30に設けた第1減速ギヤ
34,34が第1減速軸31,31に設けた第2減速ギ
ヤ35,35に噛み合い、第1減速31,31軸に設け
た第3減速ギヤ36,36が第2減速軸32,32に設
けた第4減速ギヤ37,37に噛み合い、更に第2減速
軸32,32に設けた第5減速ギヤ38,38が第3減
速軸33,33に設けた第6減速ギヤ39,39に噛み
合っている。従って、モータ軸25,25の回転は、第
1〜第6減速ギヤ34〜39,34〜39,を介して第
3減速軸33,33に伝達されることになる。
【0016】筒状に形成された左右の第3減速軸33,
33の内部に左右の出力軸40L ,40R が相対回転可
能に嵌合しており、それら出力軸40L ,40R の外端
は第3減速軸33,33の外部に突出して左右のケース
カバー23L ,23R にそれぞれ支持される。そして左
右の出力軸40L ,40R の外端は、それぞれ等速ジョ
イント41L ,41R および前記ドライブシャフト
L ,4R を介して左右の後輪WRL,WRRに接続され
る。
【0017】左右の第3減速軸33,33と左右の出力
軸40L ,40R とが、それぞれ遊星歯車機構P,Pに
よって接続される。左右の遊星歯車機構P,Pは実質的
に同一構造である。
【0018】遊星歯車機構P,Pは、出力軸40L ,4
R の内端に一体に設けられたプラネタリキャリヤ4
2,42と、プラネタリキャリヤ42,42に回転自在
に支持された複数のプラネタリギヤ43…と、左右のケ
ース本体22L ,22R に回転自在に支持されてプラネ
タリギヤ43…に噛合するリングギヤ44と、第3減速
軸33,33に設けられてプラネタリギヤ43…に噛合
するサンギヤ45,45とから構成される。尚、左右の
遊星歯車機構P,Pのリングギヤ44は一体に形成され
て共有される。
【0019】図4に示すように、左右の遊星歯車機構
P,Pに共有されるリングギヤ44はドグクラッチ46
によってケーシング21に結合可能である。ドグクラッ
チ46は、左ケース本体22L に固定した固定ドグ47
と、リングギヤ43の外周に軸方向摺動自在にスプライ
ン係合して前記固定ドグ47のドグ歯471 に係合可能
なドグ歯481 を備えた可動ドグ48と、可動ドグ48
の外周に軸方向摺動自在に嵌合するシフトスリーブ49
と、シフトスリーブ49に係合するシフトフォーク50
と、ケーシング21に摺動自在に支持されてシフトフォ
ーク50を支持するシフトロッド51と、励磁によって
シフトロッド51を図中左方向に駆動するシフトソレノ
イド52と、シフトソレノイド52の非励磁時にシフト
ロッド51を図中右方向に駆動する戻しばね53とから
構成される。
【0020】可動ドグ48には2個のロックボール5
4,55を収納する2個の透孔482,483 が形成さ
れており、可動ドグ48に対向するリングギヤ44の外
周面には1個の凹部441 が形成されるとともに、可動
ドグ48に対向するシフトスリーブ49の内周面には2
個の凹部491 ,492 が形成される。
【0021】而して、図4に示すように、シフトソレノ
イド52が非励磁時状態にあってシフトロッド51が図
中右方向に移動しているとき、可動ドグ48の2個の透
孔482 ,483 およびシフトスリーブ49の2個の凹
部491 ,492 は整列しており、そこに遠心力で半径
方向外側に付勢された2個のロックボール54,55が
嵌合している。この状態では、ロックボール54,55
はリングギヤ44の凹部441 と係合することがなく、
従ってリングギヤ44は自由に回転することができる。
【0022】図5に示すように、シフトソレノイド52
が励磁されてシフトロッド51が図中左方向に移動する
と、シフトロッド51がシフトフォーク50、シフトス
リーブ49およびロックボール54,55を介して可動
ドグ48を左動させ、可動ドグ48のドグ歯481 が固
定ドグ47のドグ歯471 に係合する。図6に示すよう
に、シフトソレノイド52によってシフトロッド51が
更に左動すると、シフトスリーブ49の2個の凹部49
1 ,492 間に形成された凸部493 上に一方のロック
ボール54が乗り上げ、可動ドグ48の透孔482 から
押し出されたロックボール54の一部がリングギヤ44
の凹部441 に係合する。その結果、リングギヤ44
は、ロックボール54、可動ドグ48および固定ドグ4
7を介して左ケース本体22L に回転不能に結合され
る。
【0023】上記構造の後輪駆動装置Dにより、車両V
の発進時には発進アシスト制御が行われ、車両Vの発進
後には旋回制御および作動制限制御が行われる。
【0024】(1)発進アシスト制御 ブレーキペダル7が操作されていないことをブレーキ操
作センサS4 が検出しており、シフトポジションセンサ
5 で検出したシフトポジションが前進走行ポジション
であり、かつ後輪速度センサS2 ,S2 で検出した後輪
速度Vr(即ち、車速)が15km/h未満である車両
Vの前進発進時に、前輪速度センサS1,S1 で検出し
た前輪速度Vfと後輪速度センサS2 ,S2 で検出した
後輪速度Vrとを比較し、前輪速度Vfおよび後輪速度
Vrの偏差ΔV(=Vf−Vr)が閾値ΔV以上になる
と、つまりエンジンEにより駆動される前輪WFL,WFR
のスリップ量が所定値以上になると、図6に示すよう
に、シフトソレノイド52を励磁してドグクラッチ46
を係合させることにより遊星歯車機構P,Pのリングギ
ヤ44をケーシング21に固定した状態で、左右のモー
タML ,MR を同速度で正転駆動する。
【0025】すると左右のモータML ,MR の回転が遊
星歯車機構P,Pのサンギヤ45,45に伝達される
が、ドグクラッチ46によってリングギヤ44がケーシ
ング21に固定されているため、サンギヤ45,45お
よびリングギヤ44に噛み合うプラネタリギヤ43…が
自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ43…を支
持する左右のプラネタリキャリヤ42,42が回転す
る。その結果、プラネタリキャリヤ42,42に出力軸
40L ,40R 、等速ジョイント41L ,41R および
ドライブシャフト4L ,4R を介して接続された左右の
後輪WRL,WRRが同速度で前進回転し、車両Vの前進発
進がアシストされる。
【0026】尚、シフトポジションセンサS5 で検出し
たシフトポジションが後進走行ポジションである車両V
の後進発進時には、ドグクラッチ46を係合させた状態
で左右のモータML ,MR を同速度で逆転駆動すること
により、左右の後輪WRL,W RRを同速度で後進回転させ
て車両Vの後進発進がアシストすることができる。
【0027】(2)旋回制御 車両Vの発進が完了して車速が15km/h以上になる
と、ドグクラッチ46が図4に示す非係合状態に保持さ
れて遊星歯車機構P,Pのリングギヤ44は自由に回転
できる状態になる。この状態で例えば車両Vが右旋回す
る場合に、左側のモータML を正転駆動するとともに右
側のモータMR を逆転駆動する。すると左側のサンギヤ
45が正転して左側のプラネタリキャリヤ42がリング
ギヤ44に対して正転し、同時に右側のサンギヤ45が
逆転して右側のプラネタリキャリヤ42がリングギヤ4
4に対して逆転する。このとき、左右のプラネタリキャ
リヤ42,42から共通のリングギヤ44に作用する相
互に逆方向のトルクは相殺されるため、左後輪WRLが増
速されて右後輪WRRが減速される。その結果、左後輪W
RLおよび右後輪WRRにそれぞれ駆動力および制動力が作
用し、右向きのヨーモーメントが発生して車両Vの右旋
回がアシストされる。
【0028】尚、車両Vの左旋回時には、右側のモータ
R を正転駆動するとともに左側のモータML を逆転駆
動することにより、右後輪WRRおよび左後輪WRLにそれ
ぞれ駆動力および制動力が作用し、左向きのヨーモーメ
ントが発生して車両Vの左旋回がアシストされる。また
左右のモータML ,MR の駆動量は、操舵角センサS 3
で検出した操舵角と、後輪速度センサS2 ,S2 で検出
した車速とに基づいて推定した車両Vの旋回半径に応じ
て決定することができる。
【0029】(3)差動制限制御 直進走行時や高速旋回時には、左右のモータML ,MR
をジェネレータとして機能させて回生制動力を発生させ
ることにより、後輪駆動装置Dに差動制限機能を発揮さ
せる。即ち、左後輪WRLの回転がプラネタリキャリヤ4
2、プラネタリギヤ43…およびサンギヤ45を経て左
側のモータML に伝達されて制動されるとともに、右後
輪WRRの回転がプラネタリキャリヤ42、プラネタリギ
ヤ43…およびサンギヤ45を経て右側のモータMR
伝達されて制動されるが、このとき左右のプラネタリギ
ヤ43…がケーシング21から切り離された共通のリン
グギヤ44に噛み合っているため、左右の後輪WRL,W
RRの差回転が左右のモータML ,MR の制動力によって
規制される。これにより差動制限機能が発揮され、外乱
等によって車両Vにヨーモーメントが作用したときに、
このヨーモーメントに対抗するヨーモーメントを発生さ
せて直進安定性や高速旋回安定性を高めることができ
る。
【0030】上述した左右のモータML ,MR の駆動
は、エンジンEで駆動される第2ジェネレータG2 が発
電した電力により行われる。図7に示すように、第2ジ
ェネレータG2 は発電電圧を一定に制御するためのIC
レギュレータを備えておらず、電子制御ユニットUによ
りステータに流れる微小なフィールド電流igを変化さ
せることにより起電力の制御が行われる。一方、電子制
御ユニットUでモータM L ,MR のステータに流れる微
小なフィールド電流imを変化させることにより、モー
タML ,MR の回転数−トルク特性を任意に制御して高
速回転数領域における出力増加を図ることができる。
【0031】図8に示すように、バッテリに蓄電した電
力でモータを駆動する従来のものでは、モータ回転数N
mが高い領域では、モータ自身の起電力によってモータ
トルクTmが減少してしまうが、本実施例では第2ジェ
ネレータG2 の起電力を制御することにより、高回転数
領域でのモータトルクTmの減少を抑制し(斜線部参
照)、モータML ,MR の定出力運転を可能にすること
ができる。
【0032】またバッテリを用いた従来のものでは、モ
ータに流れる大電流を制御するためのスイッング素子
(パワードライブユニット)が必要であるが、本実施例
では微小なフィールド電流ig,imだけを制御すれば
良いので前記パワードライブユニットが不要になる。ま
たフィールド電流igを制御するだけで第2ジェネレー
タG2 の発電を停止することができるので、バッテリを
用いた従来のものが必要としたヒューズやフェイルセー
フリレーが不要になり、部品点数の減少によるコストの
削減および信頼性の向上に寄与することができる。更に
バッテリを用いた従来のものでは、低温時にバッテリの
内部抵抗が増加してモータML ,MR の出力が低下する
問題があるが、本実施例によれば前記温度の影響を回避
することができる。
【0033】以上説明したように、後輪駆動装置Dのモ
ータML ,MR の消費電力が専用の第2ジェネレータG
2 により賄われるので、車両Vの各種電装品に対する給
電を司るバッテリBや第1ジェネレータG1 の負荷が減
少し、後輪駆動装置Dの作動時に前記電装品の作動が停
止したり作動が不安定になったりする不具合を解消する
ことができる。
【0034】上記第1実施例では、車両Vの発進時に前
輪WFL,WFRがスリップした場合にのみモータML ,M
R を駆動して発進アシストを行っているが、以下に説明
する第2実施例の如く、前輪WFL,WFRのスリップの有
無に関わらずアクセルペダルの踏み込み量に応じてモー
タML ,MR の駆動を制御することができる。
【0035】具体的には、ブレーキペダル7が操作され
ていないことをブレーキ操作センサS4 が検出してお
り、シフトポジションセンサS5 で検出したシフトポジ
ションが前進走行ポジションであり、かつ後輪速度セン
サS2 ,S2 で検出した後輪速度Vr(即ち、車速)が
15km/h未満である車両Vの前進発進時に、アクセ
ル開度センサで検出したアクセル開度が所定値以上であ
ってドライバーが加速を要求している場合に、そのアク
セル開度に応じてモータML ,MR を正転駆動して発進
アシストを行い、アクセル開度が所定値未満の場合には
モータML ,MRを駆動しない。そして発進後に後輪速
度Vr(即ち、車速)が15km/h以上になると、モ
ータML ,MR の駆動を停止して発進アシストを終了す
る。
【0036】このように、エンジンEに低回転高出力特
性が要求される車両Vの発進時にモータML ,MR を駆
動して発進アシストを行うことにより、エンジンEの燃
費消費量の低減、エミッションの低減、車両Vの加速性
能の向上を図ることができる。またアクセル開度が所定
値未満であってドライバーが加速を要求していない場合
にはモータML ,MR を駆動しないので、電力の無駄な
消費を抑えることができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】例えば、実施例では前輪WFL,WFRをエン
ジンEで駆動し、後輪WRL,WRRをモータML ,MR
駆動しているが、逆に後輪WRL,WRRをエンジンEで駆
動し、前輪WFL,WFRをモータML ,MR で駆動するこ
とも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、エンジンで駆動されるジェネレータで発電し
た電力を発進アシスト用のモータに供給するので、車両
の電装品に給電するためのバッテリからモータに給電す
る必要がなくなり、バッテリの電力不足によりモータの
出力が低下したり、電装品の作動が停止したりする不具
合が解消される。また制御手段によりジェネレータの発
電量や発電停止を制御することができるので、ジェネレ
ータおよびモータを接続する回路にパワードライブユニ
ット、ヒューズ、フェイルセーフリレー等を設けること
なくモータの駆動を的確に制御することが可能となり、
コストの削減および信頼性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前後輪駆動車両の全体構造を示す図
【図2】後輪駆動装置の拡大断面図
【図3】後輪駆動装置のスケルトン図
【図4】ドグクラッチの構造を示す、図2の要部拡大図
【図5】図4に対応する作用説明図
【図6】図4に対応する作用説明図
【図7】モータの駆動系の電気回路図
【図8】モータ回転数とモータトルクとの関係を示すグ
ラフ
【符号の説明】
E エンジン G2 第2ジェネレータ(ジェネレータ) ML ,MR モータ(モータ) U 電子制御ユニット(制御手段) V 車両 WFL,WFR 前輪 WRL,WRR 後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 重信 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D043 AB17 EA02 EA05 EB12 EE06 EF09 EF12 FA14 5H115 PG04 PI13 PI22 PI29 PI30 PU02 PU24 PU25 QA01 QA05 QE01 QE16 QN02 QN06 RB08 RB14 SE03 SE07 TB02 TO23 TO30 UI32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(WFL,WFR)および後輪(WRL
    RR)の一方の車輪を駆動するエンジン(E)と、前輪
    (WFL,WFR)および後輪(WRL,WRR)の他方の車輪
    を駆動するモータ(ML ,MR )とを備え、車両(V)
    の発進時にモータ(ML ,MR )で他方の車輪を駆動し
    て発進のアシストを行い、車速が所定値に達したならば
    前記発進のアシストを停止する前後輪駆動車両におい
    て、 エンジン(E)で駆動されるジェネレータ(G2 )と、
    このジェネレータ(G 2 )の発電量を制御する制御手段
    (U)とを備えてなり、前記ジェネレータ(G 2 )で発
    電した電力をモータ(ML ,MR )に供給することを特
    徴とする前後輪駆動車両。
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