JP4137031B2 - 電動車両の駆動装置 - Google Patents

電動車両の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4137031B2
JP4137031B2 JP2004248994A JP2004248994A JP4137031B2 JP 4137031 B2 JP4137031 B2 JP 4137031B2 JP 2004248994 A JP2004248994 A JP 2004248994A JP 2004248994 A JP2004248994 A JP 2004248994A JP 4137031 B2 JP4137031 B2 JP 4137031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
wheel drive
drive motor
power
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004248994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006062571A (ja
Inventor
健児 中土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2004248994A priority Critical patent/JP4137031B2/ja
Publication of JP2006062571A publication Critical patent/JP2006062571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4137031B2 publication Critical patent/JP4137031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Description

本発明は、モータ動力を用いて駆動輪を駆動するようにした電動車両の駆動装置に関する。
近年、モータ動力によって駆動輪を駆動するようにした電動車両が多く開発されている。この電動車両としては、動力源として電動モータのみを搭載するようにした電気自動車や、動力源として電動モータとエンジンとを搭載するようにしたハイブリッド車両がある。これらの電動車両を開発する際には、環境性能や燃費性能が重視されることになるが、四輪駆動化を図ることによって動力性能を向上させるようにした電動車両も開発されている。
このような電動車両として、車両前部にエンジンを搭載することにより、エンジン動力によって前輪を駆動する一方、車両後部に電動モータを搭載することにより、モータ動力によって後輪を駆動するようにしたハイブリッド車両が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。また、電動モータと前輪とを直接的に連結する一方、電動モータと後輪とをトランスファ機構を介して連結することにより、走行状態に応じて前輪駆動と四輪駆動とを切り換えるようにした電動車両も開発されている。
特開平10−217779号公報(第3−4頁、図2)
しかしながら、特許文献1に記載されたハイブリッド車両にあっては、前輪を駆動するための駆動源がエンジンであるのに対して、後輪を駆動するための駆動源が電動モータであるため、前輪と後輪とを同じ出力特性や応答特性で駆動することは困難であり、前後輪のトルク分配比を応答良く、かつ高精度に制御することは困難となっていた。しかも、後輪は電動モータのみによって駆動される構造であるため、バッテリの充電状態が低下したときには、四輪駆動車として走行させることが困難となっていた。
また、トランスファ機構を介してモータ動力を分配するようにした電動車両にあっては、急速に立ち上がる電動モータの出力トルクに追従させて、トランスファクラッチを締結させることは困難であった。たとえば、加速中に前後輪のトルク分配比を100:0から50:50に制御しようとする場合には、トランスファクラッチのトルク容量に合わせて、出力トルクの立ち上がりを抑える必要があるため、トルク分配比を応答良く制御することが困難となっていた。
本発明の目的は、前後輪のトルク分配比を自在に設定するとともに、トルク分配比を制御する際の応答性と精度を高めることにある。
本発明の電動車両の駆動装置は、エンジンと、前輪の動力伝達経路に連結され、前記前輪に向けてモータ動力を出力する前輪駆動モータと、前記前輪駆動モータと同一ケース内に設けられ、後輪の動力伝達経路に連結され、前記後輪に向けてモータ動力を出力する後輪駆動モータと、前記エンジンと前記前輪の動力伝達経路との間に設けられ、前記エンジンのクランク軸に連結されるロータを備えるジェネレータと、前記ジェネレータと前記前輪の動力伝達経路との間に設けられ、エンジン動力を前記前輪の動力伝達経路に伝達する連結状態と、エンジン動力を前記前輪の動力伝達経路に伝達しない開放状態とに切り換えられる入力クラッチと、前記ケース内の前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとの間に設けられ、前記駆動モータを相互に連結する締結状態と連結を解除する開放状態とに切り換えられるモータクラッチと、前記入力クラッチを開放してエンジン動力によって前記ジェネレータを発電駆動させながら、前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとに制御信号を出力して前記前輪と前記後輪とのトルク分配比を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の電動車両の駆動装置は、車両の前後方向に向けて前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとを直列に配置し、前記後輪に動力を伝達するプロペラシャフトを前記後輪駆動モータに連結することを特徴とする。
本発明によれば、前輪を駆動する前輪駆動モータと、後輪を駆動する後輪駆動モータとを設けるようにしたので、前輪駆動モータと後輪駆動モータとを個々に制御することにより、前輪と後輪とのトルク分配比を自在に設定することができる。たとえば、前輪に対するトルク分配比を高めることにより、車両の直進安定性を向上させることができる一方、後輪に対するトルク分配比を高めることにより、旋回時の回頭性を向上させることができる。このように、相反する走行特性を得ることができるため、車両の走行性能を飛躍的に向上させることが可能となる。
しかも、前輪駆動モータによって前輪を直接的に駆動することができ、後輪駆動モータによって後輪を直接的に駆動することができるため、トルク分配比を制御する際の応答性を向上させることができ、トルク分配比を高精度に制御することができる。
また、前輪駆動モータと後輪駆動モータとの間にモータクラッチを設けるようにしたので、このモータクラッチを締結することにより、前輪駆動モータと後輪駆動モータとの回転差を無くすことができ、悪路における走破性を飛躍的に高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両10を示す概略図であり、図2は本発明の一実施の形態である駆動装置11を概略的に示すスケルトン図である。
図1に示すように、電動車両であるハイブリッド車両10には、複数の動力源を備える駆動装置11が縦置きに搭載されており、駆動装置11に組み込まれるフロントディファレンシャル機構12から前輪13に動力が伝達される一方、駆動装置11の後端部に連結されるプロペラシャフト14から、これに連結されるリヤディファレンシャル機構15を介して後輪16に動力が伝達されている。つまり、図示する駆動装置11は四輪駆動(全輪駆動)のハイブリッド車両10に適用される駆動装置11となっている。
図2に示すように、駆動装置11はエンジン20とモータユニット21とを動力源として備えており、エンジン20は駆動装置11の前部に組み付けられ、モータユニット21は駆動装置11の後部のモータケース(ケース)22に組み込まれている。そして、図1に示すように、エンジン20とモータケース22との間には、ジェネレータ23を収容するジェネレータケース24が設けられるとともに、入力クラッチ25、変速機26およびフロントディファレンシャル機構12を収容するギヤケース27が設けられている。
図2に示すように、ジェネレータケース24に組み込まれるジェネレータ23は、ロータ23aとステータ23bとを備えており、ステータ23bはジェネレータケース24に固定される一方、ロータ23aはステータ23bの径方向内方に回転自在に組み込まれている。そして、ジェネレータ23のロータ23aとエンジン20のクランク軸20aとは連結されており、ジェネレータ23は、エンジン動力によって発電できるだけでなく、スタータモータとしてエンジン20を始動することができる。
また、ギヤケース27に組み込まれる入力クラッチ25は、ジェネレータ23のロータ軸23cに固定される図示しないクラッチハブと、変速機26の変速入力軸30に固定される図示しないクラッチドラムとを備えており、クラッチハブとクラッチドラムとの間には複数の摩擦プレートが設けられている。入力クラッチ25は摩擦プレートを押圧する図示しない電磁コイルを備えており、この電磁コイルを励磁すると入力クラッチ25は締結状態に切り換えられ、入力クラッチ25を介して変速入力軸30にエンジン動力が伝達される一方、電磁コイルの励磁を解除すると入力クラッチ25は開放状態に切り換えられ、入力クラッチ25を介してエンジン動力の伝達が遮断されることになる。
入力クラッチ25を介してエンジン20に連結される変速機26は、変速入力軸30に平行となる変速出力軸31を有しており、変速入力軸30には2つの駆動歯車32a,33aが回転自在に設けられ、変速出力軸31には駆動歯車32a,33aに噛み合う2つの従動歯車32b,33bが固定されている。また、相互に噛み合う駆動歯車32a,33aと従動歯車32b,33bとにより、低速側の変速歯車列32と高速側の変速歯車列33とが形成されており、変速入力軸30には変速歯車列32,33のいずれかを動力伝達状態に切り換える切換機構34が設けられている。さらに、変速出力軸31の先端にはフロントディファレンシャル機構12のリングギヤに噛み合うピニオンギヤ35が固定されており、変速されたエンジン動力はフロントディファレンシャル機構12を介して左右の前輪13に分配されることになる。
なお、切換機構34はシンクロメッシュ機構となっており、変速入力軸30に固定されるシンクロハブ34aと、これに常時噛み合うシンクロスリーブ34bとを備えている。図示しないアクチュエータによって、シンクロスリーブ34bを駆動歯車32aに噛み合わせると、変速歯車列32を介して変速されたエンジン動力が変速出力軸31に伝達される一方、駆動歯車33aに噛み合わせると、変速歯車列33を介して変速されたエンジン動力が変速出力軸31に伝達されるようになっている。
また、モータケース22に収容されるモータユニット21は、モータケース22内に直列に固定される2つのステータ40a,41aと、それぞれのステータ40a,41aの径方向内方に回転自在に組み込まれる2つのロータ40b,41bとを備えており、車両前方側のロータ40bとステータ40aとによって前輪駆動モータ40が形成され、車両後方側のロータ41bとステータ41aとにより後輪駆動モータ41が形成されている。
前輪駆動モータ40のロータ出力軸40cは車両前方に向けて延びており、その先端には変速出力軸31の端部に固定される伝達歯車42に噛み合う伝達歯車43が固定されている。つまり、伝達歯車42,43を介して変速出力軸31にモータ動力を伝達することができるため、前輪13はエンジン動力だけでなくモータ動力によっても駆動されることになる。一方、後輪駆動モータ41のロータ出力軸41cは車両後方に向けて延びており、その先端にはジョイント44がスプライン結合されている。このジョイント44には、車体のフロアトンネル内に配置されるプロペラシャフト14が連結されており、後輪駆動モータ41から出力されたモータ動力は、プロペラシャフト14からリヤディファレンシャル機構15を経て、左右の後輪16に分配されることになる。
このように、変速出力軸31やフロントディファレンシャル機構12によって構成される前輪の動力伝達径路には、前輪駆動モータ40のロータ出力軸40cが連結されるようになっており、プロペラシャフト14やリヤディファレンシャル機構15によって構成される後輪の動力伝達径路には、後輪駆動モータ41のロータ出力軸41cが連結されるようになっている。なお、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41とは同様の出力特性や応答特性を備えている。
さらに、図2に示すように、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41との間には、ロータ40b,41bを相互に連結する締結状態と、連結を解除する開放状態とに切り換えられるモータクラッチ45が設けられている。このモータクラッチ45は、ロータ40b,41bの一方に連結される図示しないクラッチハブと、ロータ40b,41bの他方に連結される図示しないクラッチドラムとを有しており、クラッチハブとクラッチドラムとの間には複数の摩擦プレートが設けられている。このモータクラッチ45は、摩擦プレートを相互に押圧する図示しない電磁コイルを備えており、電磁コイルを励磁することによって、モータクラッチ45は締結状態に切り換えられ、双方の駆動モータ40,41が一体となって回転する一方、電磁コイルの励磁を解くことによって、モータクラッチ45は開放状態に切り換えられ、それぞれの駆動モータ40,41が独立して回転することになる。
以下、ハイブリッド車両10の駆動制御について説明する。図2に示すように、駆動装置11の各作動部に制御信号を出力する制御ユニット(制御手段)50には、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ51、運転者によるセレクトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサ52、そして車速を検出する車速センサ53等が接続されており、これらのセンサ51〜53から制御ユニット50に各種検出信号が出力されている。また、制御ユニット50には、エンジン20、ジェネレータ23、モータユニット21、入力クラッチ25、モータクラッチ45等の各作動部が接続されており、制御ユニット50から各作動部に対して制御信号が出力されるとともに、各作動部から制御ユニット50に対して作動状態を示す作動信号が出力されている。なお、制御ユニット50は、検出信号や作動信号から制御信号を演算するCPUを備えており、このCPUにバスラインを介して接続されるROMやRAMを備えている。ROMには制御プログラム、演算式、およびマップデータなどが格納され、RAMには一時的なデータが格納されている。
このハイブリッド車両10は、モータ動力のみを前後輪13,16に伝達するシリーズ走行モード、エンジン動力のみを前後輪13,16に伝達するエンジン走行モード、モータ動力とエンジン動力との双方を前後輪13,16に伝達するパラレル走行モードを備えており、これらの走行モードは走行状態に応じて適宜切り換えられることになる。ここで、図3は走行モード切換特性の一例を示す特性線図である。図3に示すように、走行モードは、車速、勾配、負荷などに応じて設定されるようになっており、大きな駆動トルクが要求される低中速時にはシリーズ走行モードが設定され、高出力が要求される高車速時(たとえば、80Km/h以上)にはエンジン走行モードが設定され、加速時や登坂時などの高負荷時にはパラレル走行モードが設定される。なお、車速、勾配、負荷などは、各種センサ51〜53からの検出信号に基づいて求められている。
続いて、前述した各走行モードにおけるエンジン動力やモータ動力の伝達状態について説明する。ここで、図4〜図6は各走行モードにおける動力伝達経路を示す説明図である。図4(A)および(B)はシリーズ走行モードが選択されたときの状態を示し、図5(A)および(B)はエンジン走行モードが選択されたときの状態を示し、図6(A)および(B)はパラレル走行モードが選択されたときの状態を示している。
まず、制御ユニット50によりシリーズ走行モードが選択されると、入力クラッチ25が開放された状態のもとで、前輪駆動モータ40や後輪駆動モータ41が駆動制御されることになる。図4(A)に示すように、モータクラッチ45が開放状態に保持される場合には、前輪13と後輪16とが独立して駆動されるため、路面状況や車両状態に応じて駆動モータの出力トルクを制御することにより、前後輪13,16のトルク分配比を100:0〜0:100の範囲で自在に設定することができ、車両の走行性能を高めることが可能となる。また、図4(B)に示すように、モータクラッチ45を締結させた場合には、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41とを一体に回転させることができるため、前輪13または後輪16だけをスリップさせることがなく、走破性を高めることが可能となる。なお、モータユニット21を駆動するシリーズ走行モードにおいて、図示しないバッテリの充電状態が低下したときには、始動されたエンジン20によってジェネレータ23が発電駆動されるようになっている。
続いて、制御ユニット50によりエンジン走行モードが選択されると、入力クラッチ25が締結状態に切り換えられ、エンジン動力が変速入力軸30に伝達されることになる。図5(A)に示すように、モータクラッチ45が開放された場合には、前輪13のみにエンジン動力が伝達されることになり、前後輪13,16のトルク分配比を100:0に設定することが可能となる。一方、モータクラッチ45が締結されると、変速出力軸31からモータユニット21を介して後輪16にエンジン動力が伝達されるため、エンジン動力によって前輪13と後輪16とを駆動することができる。しかも、モータクラッチ45の締結力を制御することにより、車両の走行状態に応じて前後輪13,16のトルク分配比を100:0〜50:50の範囲で設定することが可能となる。また、エンジン走行モードにあっては、走行状態に応じて変速歯車列32,33を切り換えることにより、変速されたエンジン動力が駆動輪に対して出力されることになる。
次いで、制御ユニット50によりパラレル走行モードが選択されると、図5に示すエンジン走行モードの状態から、前輪駆動モータ40や後輪駆動モータ41が駆動されることになる。図6(A)に示すように、モータクラッチ45が開放された場合には、前輪13をエンジン動力とモータ動力とで駆動するのに対して、後輪16はモータ動力のみによって駆動されることになる。これにより、前輪13に対するトルク分配比を高めた状態での加速走行や登坂走行が可能となる。また、図6(B)に示すように、モータクラッチ45が締結された場合には、前輪13と後輪16とにエンジン動力とモータ動力とを伝達することができ、前後輪13,16のトルク分配比を50:50に固定した状態での加速走行や登坂走行が可能となる。
これまで説明したように、前輪13を駆動する前輪駆動モータ40と、後輪16を駆動する後輪駆動モータ41とを別個に設けるようにしたので、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41とを個々に制御することにより、前輪13と後輪16とのトルク分配比を自在に設定することができる。たとえば、前輪13に対するトルク分配比を高めることにより、車両の直進安定性を向上させることができる一方、後輪16に対するトルク分配比を高めることにより、旋回時の回頭性を向上させることができる。このように、相反する走行特性を得ることができるため、車両の走行性能を飛躍的に向上させることが可能となる。
しかも、前輪駆動モータ40によって前輪13を直接的に駆動することができ、後輪駆動モータ41によって後輪16を直接的に駆動することができるため、トルク分配比を制御する際の応答性を向上させることができ、トルク分配比を高精度に制御することができる。特に、駆動モータ40,41に装着されるレゾルバ等の角度センサを用いることにより、トルク分配比を制御する際の応答性や精度を飛躍的に向上させることが可能となる。更には、前輪13と後輪16とが別個に駆動されるため、前後輪13,16の回転差を吸収するセンターディファレンシャル機構や、前輪13または後輪16に動力を分配するトランスファ機構を削減することができ、四輪駆動車に適用される駆動装置11の簡素化を図ることが可能となる上に、従来のトランスファ機構では実現できなかったトルク配分も可能となる。
また、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41との間にモータクラッチ45を設けるようにしたので、このモータクラッチ45を締結することにより、前後輪13,16のトルク分配比を50:50に固定することができる。つまり、モータクラッチ45を締結することにより、前輪13と後輪16との回転差を無くすことができるため、前輪13または後輪16だけをスリップさせてしまうことがなく、悪路での走破性を飛躍的に高めることができる。
さらに、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41とを直列に配置するとともに、後輪駆動モータ41にプロペラシャフト14を連結するようにしたので、縦置きに搭載される従来のパワーユニットから形状を大きく変更することなく、四輪駆動用の電動車両に適用可能な駆動装置11を得ることができる。つまり、縦置きのパワーユニットが搭載される車両にあっては、フロアトンネル等の車体形状を大きく変更することなく、本発明の駆動装置11を搭載することが可能となるため、車両を電動化することが容易になるとともに開発コストを抑制することができる。
続いて、ハイブリッド車両10の回生制動について説明する。ここで、図7は回生制動時における動力伝達経路を示す説明図であり、シリーズ走行モードから回生制動を行った状態を示している。図7に示すように、モータクラッチ45を開放した状態のもとでは、前輪駆動モータ40と後輪駆動モータ41とを個々に発電制御することにより、前輪13と後輪16とに生じる制動力を制動状況に応じて個々に制御することが可能となる。これにより、車両の制動姿勢を安定させることができ、車両の安全性能を高めることができる。更には、横Gセンサや操舵角センサ等からの旋回信号に基づいて、前後輪13,16の制動力を個々に制御することにより、旋回時における制動姿勢を安定させるようにしても良い。
なお、図7に示す場合には、駆動モータ40,41の双方を発電制御するようにしているが、これに限られることはなく、駆動モータ40,41の一方を発電制御することにより、前輪13または後輪16の一方に制動力を生じさせるようにしても良い。また、モータクラッチ45を締結することにより、前輪13と後輪16とに生じる制動力を一致させるようにしても良い。
さらに、図示する場合には、回生制動時に入力クラッチ25を開放しているが、これに限られることはなく、入力クラッチ25を締結した状態のもとでジェネレータ23を発電制御することにより、前後輪13,16に生じる制動力を高めるようにしても良い。また、回生制動時にエンジン20を駆動制御することにより、エンジンブレーキを生じさせても良いことは言うまでもない。
さらに、あらゆる路面にて走行安定性を保つ為に、制御ユニット50が前輪駆動モータ40、後輪駆動モータ41,モータクラッチ45を制御することにより、前後輪13,16へ自動的にトルク配分を行うだけでなく、運転者がより高い技術を求める場合においては、任意にトルク配分を選択できるようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する駆動装置11は、駆動モータ400,41に加えてエンジン20を搭載するようにしたハイブリッド車両10の駆動装置11であるが、これに限られることはなく、エンジン20が搭載されることのない電気自動車に本発明の駆動装置を適用しても良い。
また、入力クラッチ25やモータクラッチ45としては、摩擦クラッチに限られることはなく、内輪と外輪との間にスプラグを噛み込ませるようにした噛合クラッチを採用しても良い。
ハイブリッド車両を示す概略図である。 本発明の一実施の形態である駆動装置を概略的に示すスケルトン図である。 走行モード切換特性の一例を示す特性線図である。 シリーズ走行モードにおける動力伝達経路を示す説明図であり、(A)はモータクラッチを開放した状態を示し、(B)はモータクラッチを締結した状態を示している。 エンジン走行モードにおける動力伝達経路を示す説明図であり、(A)はモータクラッチを開放した状態を示し、(B)はモータクラッチを締結した状態を示している。 パラレル走行モードにおける動力伝達経路を示す説明図であり、(A)はモータクラッチを開放した状態を示し、(B)はモータクラッチを締結した状態を示している。 回生制動時における動力伝達経路を示す説明図である。
符号の説明
10 ハイブリッド車両(電動車両)
11 駆動装置
13 前輪
14 プロペラシャフト
16 後輪
20 エンジン
25 入力クラッチ
40 前輪駆動モータ
41 後輪駆動モータ
45 モータクラッチ

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前輪の動力伝達経路に連結され、前記前輪に向けてモータ動力を出力する前輪駆動モータと、
    前記前輪駆動モータと同一ケース内に設けられ、後輪の動力伝達経路に連結され、前記後輪に向けてモータ動力を出力する後輪駆動モータと、
    前記エンジンと前記前輪の動力伝達経路との間に設けられ、前記エンジンのクランク軸に連結されるロータを備えるジェネレータと、
    前記ジェネレータと前記前輪の動力伝達経路との間に設けられ、エンジン動力を前記前輪の動力伝達経路に伝達する連結状態と、エンジン動力を前記前輪の動力伝達経路に伝達しない開放状態とに切り換えられる入力クラッチと、
    前記ケース内の前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとの間に設けられ、前記駆動モータを相互に連結する締結状態と連結を解除する開放状態とに切り換えられるモータクラッチと
    前記入力クラッチを開放してエンジン動力によって前記ジェネレータを発電駆動させながら、前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとに制御信号を出力して前記前輪と前記後輪とのトルク分配比を制御する制御手段とを有することを特徴とする電動車両の駆動装置。
  2. 請求項1記載の電動車両の駆動装置において、車両の前後方向に向けて前記前輪駆動モータと前記後輪駆動モータとを直列に配置し、前記後輪に動力を伝達するプロペラシャフトを前記後輪駆動モータに連結することを特徴とする電動車両の駆動装置。
JP2004248994A 2004-08-27 2004-08-27 電動車両の駆動装置 Expired - Fee Related JP4137031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248994A JP4137031B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 電動車両の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248994A JP4137031B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 電動車両の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006062571A JP2006062571A (ja) 2006-03-09
JP4137031B2 true JP4137031B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=36109410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004248994A Expired - Fee Related JP4137031B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 電動車両の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4137031B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004053948A1 (de) * 2004-11-09 2006-06-01 Daimlerchrysler Ag Steuerung des Betriebsmodus eines Fahrzeuges mit Hybridantrieb
JP4548734B2 (ja) * 2006-06-30 2010-09-22 トヨタ自動車株式会社 車両用駆動装置及びその制御方法
DE102010007941B4 (de) 2010-02-12 2023-07-27 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Hybridfahrzeug
WO2013042211A1 (ja) * 2011-09-20 2013-03-28 トヨタ自動車株式会社 車両用駆動装置
JP5559119B2 (ja) * 2011-09-22 2014-07-23 日立建機株式会社 ホイールローダ
KR101305269B1 (ko) 2011-12-23 2013-09-06 대동공업주식회사 듀얼모터타입 전기구동식 다목적 운반차량
JP5863510B2 (ja) * 2012-02-28 2016-02-16 日立建機株式会社 ハイブリッド式作業車両
JP2013255366A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd 電動式走行車両
JP2014007780A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd ハイブリッド式作業車両
JP5848727B2 (ja) * 2013-07-04 2016-01-27 日立建機株式会社 ハイブリッドホイールローダ
DE102015118014A1 (de) * 2015-10-22 2017-04-27 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Antriebsstrang für ein elektrisch angetriebenes Kraftfahrzeug
JP6850235B2 (ja) * 2017-09-29 2021-03-31 日立建機株式会社 電気駆動作業車両および車輪電気駆動ユニット
CN109278550A (zh) * 2018-11-23 2019-01-29 宁波华表机械制造有限公司 一种纯电分时同步四驱动力机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006062571A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4130154B2 (ja) 車輌用駆動装置
JP4247527B2 (ja) 混成駆動装置を持つ全輪駆動車両
US5289890A (en) Drive unit for electric motor vehicle
EP3458294B1 (en) Drive configurations for skid steered vehicles
JP4137031B2 (ja) 電動車両の駆動装置
JP2009173272A (ja) ハイブリッド電気自動車のパワートレイン・システム
KR20060052262A (ko) 동력지원 차동 어셈블리
JP5750395B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2008521707A (ja) 電気駆動アクスル
JP6841051B2 (ja) 動力伝達装置および動力伝達装置を備えた車両
JP6135418B2 (ja) ハイブリッド車両用動力伝達装置
JPH10217779A (ja) ハイブリッド駆動装置
JP2006046495A (ja) 差動装置
JP3861803B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP3933125B2 (ja) 車両の動力出力装置
JP6807914B2 (ja) 電気自動車のためのトルクベクタリング制御を行う動力システム
JP2009120127A (ja) 車両用駆動装置
JP4094591B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JP2000318473A (ja) 前後輪駆動車両
KR100748759B1 (ko) 하이브리드 차량용 사륜 구동 장치
ITBO20070316A1 (it) Veicolo a trazione integrale e con propulsione ibrida
JP2008062779A (ja) ハイブリッド車両
JP2006034054A (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JP2006082748A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP2006044348A (ja) ハイブリッド変速機のモータ過回転防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4137031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees