JP2014007780A - ハイブリッド式作業車両 - Google Patents

ハイブリッド式作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2014007780A
JP2014007780A JP2012139546A JP2012139546A JP2014007780A JP 2014007780 A JP2014007780 A JP 2014007780A JP 2012139546 A JP2012139546 A JP 2012139546A JP 2012139546 A JP2012139546 A JP 2012139546A JP 2014007780 A JP2014007780 A JP 2014007780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
traveling motor
rotor
torque value
warm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012139546A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kotaka
稔生 小鷹
Noritaka Ito
徳孝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012139546A priority Critical patent/JP2014007780A/ja
Publication of JP2014007780A publication Critical patent/JP2014007780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】冷却液の温度を短時間で十分に上昇させ、ヒータコアを暖機する。
【解決手段】ハイブリッド式作業車両は、走行駆動装置100Dを駆動するリアモータ4およびフロントモータ3と、リアモータ4のロータ4rとフロントモータ3のロータ3rとを一体的に回転させるように、ロータ4rとロータ3rとを連結する連結手段と、運転室内に送風される空気を加熱するヒータコア75と、ヒータコア75、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれと熱交換する冷却液が循環する冷却液循環経路70と、暖機運転時に、リアモータ4のロータ4rとフロントモータ3のロータ3rとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するトルク指令手段20とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒の熱を利用して運転室内を暖房する暖房装置を備えたハイブリッド式作業車両に関する。
従来、エンジンおよび電動機を備えたハイブリッド式の車両において、電動機の発熱により冷媒(冷却液)を加熱し、冷媒の熱を利用して運転室内を暖房する暖房装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−51852号公報
特許文献1に記載の暖房装置では、電動機により車両を駆動する際に、電動機側の冷媒をヒータコアに供給し、運転室内を暖房する。そのため、電動機側の冷媒の熱を利用してヒータコアを暖めるためには、車両が走行中であることが必要であった。しかしながら、走行中における電動機の発熱量では、十分な暖房効果が期待できないという問題があった。
ところで、ホイールローダなどの作業車両は、作業現場などの限られた敷地内において走行することが多いため、普通自動車などに比べて走行距離が短い。したがって、作業車両に特許文献1に記載の暖房装置を適用したとしても、走行中に電動機側の冷媒の熱を利用して運転室内を十分に暖房できないおそれがある。
特許文献1に記載の暖房装置を備えた車両において、たとえば、運転者がブレーキペダルを強く踏み込んだ状態でアクセルペダルを踏み込めば、電動機のロータを強制的に停止させた状態で電動機に電力が供給されることになる。そのため、電動機の発熱を意図的に促進させ、冷媒の温度を短時間で上昇させることができる。しかしながら、運転者は、ブレーキペダルを強く踏み込んで、車両が走行しないように注意を払う必要があるため、運転者の負担が大きい。
請求項1に係る発明は、走行駆動装置を駆動する第1走行電動機および第2走行電動機と、第1走行電動機のロータと第2走行電動機のロータとを一体的に回転させるように、第1走行電動機のロータと第2走行電動機のロータとを連結する連結手段と、運転室内に送風される空気を加熱するヒータコアと、ヒータコア、第1走行電動機および第2走行電動機のそれぞれと熱交換する冷媒が循環する冷媒循環経路と、暖機運転時に、第1走行電動機のロータと第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するトルク指令手段とを備えていることを特徴とするハイブリッド式作業車両である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、冷媒の温度を検出する液温検出手段と、駐車ブレーキ指令によって作動する駐車ブレーキ装置と、駐車ブレーキ装置の作動/非作動を検出する駐車ブレーキ作動検出手段とを備え、冷媒の温度が所定値未満、かつ、駐車ブレーキ装置が作動したとき、暖機運転条件が成立していると判定する条件判定手段と、条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、第1走行電動機と第2走行電動機のそれぞれの目標トルク値を同一の所定値に設定する目標トルク値設定手段とを備え、トルク指令手段は、条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、目標トルク値に基づいて、第1走行電動機のロータと第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のハイブリッド式作業車両において、条件判定手段は、冷媒の温度が所定値未満、かつ、駐車ブレーキ装置が非作動となったとき、補助暖機運転条件が成立していると判定し、目標トルク値設定手段は、条件判定手段により補助暖機運転条件が成立していると判定されたとき、アクセルペダルのペダル操作量に応じて、第1走行電動機の第1基本トルク値(Tb1)および第2走行電動機の第2基本トルク値(Tb2)を演算し、第1走行電動機の目標トルク値を第1基本トルク値(Tb1)および第2基本トルク値(Tb2)の和(Tb1+Tb2)よりも大きい第1補正トルク値(Tc1)に設定するとともに、第2走行電動機の目標トルク値を、0よりも大きく第1補正トルク値よりも小さい第2補正トルク値(Tc2)に設定し、目標トルク値設定手段は、第1補正トルク値(Tc1)から第2補正トルク値(Tc2)を差し引いた差分値(ΔT=Tc1−Tc2)が、第1基本トルク値(Tb1)および第2基本トルク値(Tb2)の和(Tb1+Tb2)となるように、第1補正トルク値(Tc1)および第2補正トルク値(Tc2)を設定し、トルク指令手段は、第1補正トルク値(Tc1)および第2補正トルク値(Tc2)に基づいて、第1走行電動機のロータと第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載のハイブリッド式作業車両において、運転者のブレーキペダルの操作に応じて作動するサービスブレーキ装置と、条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、運転者のペダル操作に拘わらずサービスブレーキ装置を作動させるブレーキ制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のハイブリッド式作業車両において、暖機運転時に、第1走行電動機と第2走行電動機とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するモードと、第1走行電動機と第2走行電動機とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力しないモードとを選択するモード選択手段をさらに備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第1および第2走行電動機を互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するようにしたので、第1走行電動機のトルクと第2走行電動機のトルクとを相殺することができ、駐車ブレーキ装置に負荷をかけずに、作業車両停止状態で各電動機の発熱により冷媒を暖めることができる。その結果、作業現場などの限られた敷地内で走行することが多い作業車両において、作業車両を走行させる前に、冷媒の温度を短時間で十分に上昇させ、ヒータコアを暖機できる。
本発明によるシリーズハイブリッド式作業車両の一例であるホイールローダの側面図。 本発明の第1の実施の形態に係るホイールローダの構成の一例を示す図。 モータ要求トルクマップ(モータ特性)を示す図。 リアモータとフロントモータのトルクの決定方法を説明するための機能ブロック図。 サービスブレーキ装置および駐車ブレーキ装置の構成を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係るメインコントローラによる暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係るメインコントローラによる暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係るメインコントローラによる暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係るホイールローダの構成の一例を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係るメインコントローラによる暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に係るメインコントローラによる暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャート。
―第1の実施の形態―
以下、本発明によるハイブリッド式作業車両の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるシリーズハイブリッド式作業車両の一例であるホイールローダ100の側面図である。ホイールローダ100は、アーム111、バケット112、前輪113等を有する前部車体110と、運転室121、エンジン室122、後輪123等を有する後部車体120とで構成される。
前部車体110には、上下方向に回動可能にアーム111が連結されており、アーム111はアームシリンダ117の駆動により上下方向に回動(俯仰動)する。アーム111の先端にはバケット112が上下方向に回動可能に連結されており、バケット112はバケットシリンダ115の駆動により上下方向に回動(クラウドまたはダンプ)する。前部車体110と後部車体120とはセンタピン101により互いに回動自在に連結され、ステアリングシリンダ116の伸縮により後部車体120に対し前部車体110が左右に屈折して操舵される。
図2は、ホイールローダ100の構成の一例を示す図である。ホイールローダ100は、メインコントローラ20と、エンジン1と、エンジンコントローラ21と、走行電動装置100Eと、不図示の作業油圧装置(以下、単に作業装置と称す)と、走行駆動装置100Dとを備えている。走行電動装置100Eは、モータ/ジェネレータ5と、M/Gインバータ25と、フロントモータ3と、フロントインバータ23と、リアモータ4と、リアインバータ24と、蓄電素子(たとえば、キャパシタ)7と、コンバータ27とを含んで構成される。
不図示の作業装置は、図1に示したアーム111およびバケット112と、アームシリンダ117およびバケットシリンダ115とを含んで構成され、エンジン1により駆動される作業用油圧ポンプ(不図示)からの圧油により駆動される。作業用油圧ポンプからの圧油は、制御弁(不図示)を介して、アーム111およびバケット112のアクチュエータ(アームシリンダおよびバケットシリンダ)へと供給されており、運転室121内の操作部材を操作することにより、アーム111およびバケット112に所定の動作を行わせることができるようになっている。
走行駆動装置100Dは、プロペラシャフト40F,40Rと、デファレンシャル装置41F,41Rと、アクスル42F,42Rと、前輪113および後輪123とを含んで構成され、フロントモータ3およびリアモータ4によって駆動される。前輪側プロペラシャフト40Fの軸上にはフロントモータ3が取り付けられ、後輪側プロペラシャフト40Rの軸上にはリアモータ4が取り付けられている。
本実施の形態に係るフロントモータ3およびリアモータ4は、ハイブリッド式車両の走行に使用するのが好適な走行電動機であって、かご型ロータを備える誘導電動機や永久磁石を有するロータを備える同期電動機である。以下、誘導電動機を例に説明する。
フロントモータ3は、円筒形状のロータ3rと、電機子巻線が捲回された円筒形状のステータ3sとを有し、ロータ3rの中空部に前輪側プロペラシャフト40Fが圧入されることで、ロータ3rと前輪側プロペラシャフト40Fとが一体となっている。同様に、リアモータ4は、円筒形状のロータ4rと、電機子巻線が捲回された円筒形状のステータ4sとを有し、ロータ4rの中空部に後輪側プロペラシャフト40Rが圧入されることで、ロータ4rと後輪側プロペラシャフト40Rとが一体となっている。
前輪側プロペラシャフト40Fと後輪側プロペラシャフト40Rとは、連結部45で連結されている。連結部45は自在継手であり、前輪側プロペラシャフト40Fと後輪側プロペラシャフト40Rとは同一の回転速度で回転されるように連結されている。つまり、フロントモータ3のロータ3rとリアモータ4のロータ4rとは、前輪側プロペラシャフト40F、連結部45、および、後輪側プロペラシャフト40Rにより連結され、一体的に回転する。
一対の前輪113は、それぞれ、前輪側アクスル42Fに連結されている。前輪側アクスル42Fは、デファレンシャル装置41Fを介して前輪側プロペラシャフト40Fに連結されている。一対の後輪123は、それぞれ、後輪側アクスル42Rに連結されている。後輪側アクスル42Rは、デファレンシャル装置41Rを介して後輪側プロペラシャフト40Rに連結されている。
モータ/ジェネレータ5は、エンジン1の出力軸に連結され、エンジン1により駆動されて3相交流電力を発生する発電機として機能する。この3相交流電力は、M/Gインバータ25により直流電力に変換されてフロントインバータ23およびリアインバータ24に供給される。なお、充電率が所定値まで低下している場合には、M/Gインバータ25により変換された直流電力はコンバータ27を介して蓄電素子7にも供給され、蓄電素子7が充電される。
M/Gインバータ25、フロントインバータ23およびリアインバータ24は、直流電力を交流電力に、または、交流電力を直流電力に変換する電力変換装置である。M/Gインバータ25、フロントインバータ23およびリアインバータ24は、コンバータ27を介して蓄電素子7に接続されている。コンバータ27は、蓄電素子7の充放電電圧を昇圧または降圧する。
蓄電素子7は、ある程度の電気的仕事(たとえば数10kW、数秒程度の仕事)で発生する電力を蓄電し、所望の時期に蓄電された電荷を放電することが可能な電気二重層キャパシタである。蓄電素子7は、フロントインバータ23およびリアインバータ24やM/Gインバータ25で変換された直流電力により充電される。
M/Gインバータ25で変換された直流電力、および/または、蓄電素子7から出力された直流電力は、フロントインバータ23およびリアインバータ24により3相交流電力に変換される。フロントモータ3およびリアモータ4は、それぞれフロントインバータ23およびリアインバータ24で変換された3相交流電力により駆動されて回転トルクを発生する。フロントモータ3およびリアモータ4で発生した回転トルクは、プロペラシャフト40F,40R、デファレンシャル装置41F,41Rおよびアクスル42F,42Rを介して、前輪113および後輪123に伝達される。
一方、回生制動の運転時には、前輪113および後輪123から伝達される回転トルクによりフロントモータ3およびリアモータ4が回転して、3相交流電力が発生する。フロントモータ3およびリアモータ4で発生した3相交流電力は、それぞれフロントインバータ23およびリアインバータ24により直流電力に変換され、コンバータ27を介して蓄電素子7に供給され、蓄電素子7はフロントインバータ23およびリアインバータ24で変換された直流電力により充電される。
メインコントローラ20およびエンジンコントローラ21は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されている。メインコントローラ20は、ホイールローダ100の走行系および油圧作業系を含むシステム全体の制御を行っており、システム全体が最高のパフォーマンスを発揮するように各部を制御する。
メインコントローラ20には、前後進切換スイッチ51、アクセルペダルセンサ52、車速センサ53、ブレーキペダルセンサ54、駐車ブレーキスイッチ55、液温センサ56、エンジン回転数センサ50、ならびに、走行モータ回転数センサ59からの信号がそれぞれ入力される。
前後進切換スイッチ51は、走行駆動装置100Dの前進/後進を指令する前後進スイッチ信号をメインコントローラ20に出力する。アクセルペダルセンサ52は、アクセルペダル(不図示)のペダル操作量を検出してアクセル信号をメインコントローラ20に出力する。車速センサ53はホイールローダ100の車両走行速度(車速)を検出して、車速信号をメインコントローラ20に出力する。ブレーキペダルセンサ54は、ブレーキペダル54a(図5参照)のペダル操作量を検出してサービスブレーキ信号をメインコントローラ20に出力する。駐車ブレーキスイッチ55は、オン操作されたときに駐車ブレーキ装置39を作動させる駐車ブレーキ信号をメインコントローラ20に出力し、オフ操作されたときに駐車ブレーキ装置39を非作動にする駐車ブレーキ信号をメインコントローラ20に出力する。液温センサ56は、冷却液循環経路70に流れる冷却液(冷媒)の温度を検出して、温度信号をメインコントローラ20に出力する。冷却系については後述する。
エンジン回転数センサ50はエンジン1の実回転数を検出して、実回転数信号をメインコントローラ20に出力する。走行モータ回転数センサ59はフロントモータ3およびリアモータ4の回転数を検出して、モータ回転数信号をメインコントローラ20に出力する。なお、走行モータ回転数センサ59および車速センサ53のうち、いずれかを省略してもよい。たとえば、車速センサ53を省略し、走行モータ回転数センサ59により検出されたモータ回転数に基づいて車速を演算してもよい。
メインコントローラ20は、アクセルペダル(不図示)のペダル操作量を含む車両情報に応じた要求トルクをフロントモータ3およびリアモータ4が出力するように、エンジン1、フロントインバータ23およびリアインバータ24を制御する。メインコントローラ20は、フロントモータ3およびリアモータ4に必要な電力をモータ/ジェネレータ5で発生させるためにエンジン1の目標回転数を設定し、エンジンコントローラ21に目標回転数指令を出力する。
メインコントローラ20は、走行時にフロントモータ3およびリアモータ4に要求されるトルクであるモータ要求トルクを演算する。図3は、モータ要求トルクマップ(モータ特性)を示す図である。モータ要求トルクマップは、フロントモータ3のトルクカーブ(特性M2)と、リアモータ4のトルクカーブ(特性M1)とを表すマップである。
図3に示すように、フロントモータ3とリアモータ4とでは特性が異なっている。フロントモータ3は、低速域で大きなトルクを出すことはできないが高速回転まで駆動可能な特性を有する高速型モータ(特性M2)であり、リアモータ4は、高速回転までトルクを出すことはできないが、低速域で大きなトルクを出すことが可能な低速型モータ(特性M1)である。フロントモータ3とリアモータ4とでは、高効率で駆動できる動作領域が異なるため、車両に要求される動力性能の広い範囲で高効率な電動機駆動が可能となる。
特性M1および特性M2のそれぞれは、モータ要求トルクが、アクセル信号に比例しつつリアモータ4およびフロントモータ3の回転数に反比例するように設定されており、メインコントローラ20内の記憶装置に記憶されている。
つまり、メインコントローラ20には、アクセルペダルセンサ52から入力されるアクセル信号の増減に応じてフロントモータ3およびリアモータ4のそれぞれの出力が増減するようアクセル信号とフロントモータ3およびリアモータ4の出力との関係が設定されている。メインコントローラ20は、アクセル信号に応じたトルクカーブを決定し、そのトルクカーブにそのときのフロントモータ3およびリアモータ4の回転数を参照し、モータ要求トルクを決定する。フロントモータ3とリアモータ4のそれぞれの要求トルクを決定し、このトルクに基づいて周知の方法によりモータ駆動信号を生成し、モータ駆動信号をフロントインバータ23およびリアインバータ24に出力する。
本実施の形態では、最高の電動機効率となるように、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの要求トルクを決定する。図4は、リアモータ4とフロントモータ3のトルクの決定方法を説明するための機能ブロック図である。図4に示すように、メインコントローラ20は、車両走行出力演算部61と、走行用電動機トルク演算部62と、リミッタ63とを機能的に備えている。
運転者からの操作指令に相当するアクセル信号、ブレーキ信号、前後進スイッチ信号、ならびに現在の車両走行速度(車速)等が車両走行出力演算部61に入力されると、車両走行出力演算部61において、車両から要求される走行出力指令が演算される。
演算された走行出力指令が走行用電動機トルク演算部62に入力されると、走行用電動機トルク演算部62は、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれに要求されるトルクを演算する。このとき、リアモータ4の要求トルク、および、フロントモータ3の要求トルクを合計すると、上記した車両が要求する走行出力指令に相当するトルク値となっている。
走行用電動機トルク演算部62では内部にリアモータ4およびフロントモータ3の効率データテーブルを有しており、その効率データテーブルに基づいて、走行出力指令に対し最高の電動機効率となるようなトルクの分配を決定する。リアインバータ24、および、フロントインバータ23のそれぞれが有する制御装置(不図示)に対し、トルク指令として出力する際には、リミッタ63においてハイブリッドシステムおよび車両の制限事項に基づくトルク制限処理を施して、RMトルク指令、FMトルク指令とする。リアインバータ24およびフロントインバータ23は、RMトルク指令、FMトルク指令に基づいて、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの電機子巻線に3相交流電力を供給し、ロータ3r,4rを回転させて車両の走行動作を行う。
以上のように、本実施形態では特性の異なる2つの走行電動機を用いて、電動機の効率が最高となるように車両要求に対してトルクの配分を行うので、各走行電動機を最適の容量とすることができ、駆動装置の小型化、および高効率化を実現することが可能となる。
なお、低速型モータであるリアモータ4は、高速型モータであるフロントモータ3に対してサイズ、質量が大きい。ホイールローダ100では、車両前方に設置されたバケット112等の作業装置で重量物搬送等の各種作業を実施する関係上、車両後方にバランスをとるためのカウンタウエイト124が搭載されている(図1参照)。よって、作業装置の反対方向、すなわち車両の後方に重量物となる低速型モータを搭載することが好ましい。本実施の形態では、後部車体120に低速型モータであるリアモータ4を搭載した。これにより、リアモータ4にカウンタウエイトとしての機能の一部を担わせることができるので、カウンタウエイト124の重量の軽減を図ることができる。
メインコントローラ20は、演算したモータ要求トルクに基づいて発電量を演算する。メインコントローラ20は、モータ/ジェネレータ5で所定の発電量を得るためのエンジン目標回転数を演算し、演算したエンジン目標回転数に基づいてエンジン駆動制御信号をエンジンコントローラ21に出力するとともに、モータ/ジェネレータ5で発電した3相交流電力を直流電力に変換するための駆動信号をM/Gインバータ25に出力する。
エンジンコントローラ21は、エンジン回転数センサ50で検出されたエンジン1の実回転数Naと、メインコントローラ20からのエンジン目標回転数Ntとを比較して、エンジン1の実回転数Naをエンジン目標回転数Ntに近づけるために燃料噴射装置(不図示)を制御する。
メインコントローラ20は、蓄電素子7の充電率(SOC:State Of Charge)が所定の下限値を下回らないように、かつ、所定の上限値を上回らないように、車両の運転状況、すなわち車速情報やアクセルペダルのペダル操作量、充電率等に応じて、エンジン1、M/Gインバータ25、フロントインバータ23およびリアインバータ24、コンバータ27等を制御する。
図5は、サービスブレーキ装置33,34および駐車ブレーキ装置39の構成を示す図である。ホイールローダ100には、ブレーキペダル54aの操作に応じた減速力を及ぼす周知の油圧フットブレーキ(サービスブレーキ)が設けられている。本実施の形態では、油圧力によって作動し、ばねの付勢力によって解除されるポジティブ型のブレーキ装置33,34を採用している。フットブレーキ用パイロット回路は、エンジン1によって駆動されて圧油を生成するパイロット油圧源30と、ブレーキ作動圧を発生するブレーキバルブ32と、ブレーキバルブ32の動作を制御する電磁比例弁31とを有する。
メインコントローラ20は、ブレーキペダルセンサ54で検出されたペダル操作量に応じて、ブレーキ信号を電磁比例弁31に出力し、電磁比例弁31の動作を制御する。ブレーキペダル54aの操作により、電磁比例弁31が動作し、パイロット油圧源30からの圧油がブレーキバルブ32のパイロット部に作用し、ブレーキバルブ32が動作する。ブレーキバルブ32の動作により、ブレーキ作動圧がそれぞれ前輪用ブレーキ装置33および後輪用ブレーキ装置34に作用する。これによりペダル操作に応じてブレーキ装置33,34が作動し、前輪用ブレーキ装置33および後輪用ブレーキ装置34を走行時にサービスブレーキとして用いることができる。以下、前輪用ブレーキ装置33および後輪用ブレーキ装置34をサービスブレーキ装置33,34と記す。
ブレーキペダル54aを踏み込んで、ペダル操作量が最大になると、電磁比例弁31は位置(A)に切り換わり、ブレーキバルブ32は位置(C)に切り換わる。つまり、ブレーキペダル54aを最大まで踏み込むことにより、サービスブレーキ装置33,34の制動力は最大となる。ブレーキペダル54aを操作していない状態では、電磁比例弁31は位置(B)に切り換わり、ブレーキバルブ32は位置(D)に切り換わる。つまり、ブレーキペダル54aの踏込量が0であるときには、サービスブレーキ装置33,34による制動力は発生しない。
ホイールローダ100には、周知の駐車ブレーキ装置39が設けられている。本実施の形態では、ばねの付勢力によって作動し、油圧力によって解除されるネガティブ型の駐車ブレーキ装置を採用している。駐車ブレーキ装置39は、後輪側プロペラシャフト40Rに固着されるシャフト側ディスク(不図示)にブレーキシリンダ37のシリンダロッドに固着されるブレーキ側ディスク(不図示)を係合させることで駐車ブレーキ力を発生させる。
駐車ブレーキ装置39は、駐車ブレーキスイッチ55がオン操作されると、メインコントローラ20から出力されるオン操作信号に基づいて、電磁弁36が位置(G)に切り換わる。電磁弁36が位置(G)に切り換わると、ブレーキシリンダ37の油室はタンク圧となるため、ばねの付勢力によってブレーキ側ディスクがシャフト側ディスクに押し付けられ、制動力が発生する。駐車ブレーキ装置39は、駐車ブレーキスイッチ55がオフ操作されると、メインコントローラ20から出力されるオフ操作信号に基づいて、電磁弁36が位置(H)に切り換わる。電磁弁36が位置(H)に切り換わると、パイロット油圧源30からのパイロット圧がばねの付勢力に対抗するようにブレーキシリンダ37の油室に作用して、制動力が開放される。
図2を参照して、本実施の形態に係るホイールローダ100の冷却系について説明する。本実施の形態に係るホイールローダ100は、エンジン1、モータ/ジェネレータ5、エアコンユニットのヒータコア75、フロントモータ3およびリアモータ4のそれぞれと熱交換する冷却液(冷媒)が循環する冷却液循環経路70を備えている。図2では、冷却液循環経路70を太い実線で示し、冷却液の流れ方向を矢印で示している。なお、図2の右下において、冷却系を簡略的に示した図も記した。
図2に示すように、冷却液循環経路70は、エンジン側循環経路70aと、モータ側循環経路70bとを含んで構成され、エンジン側循環経路70aとモータ側循環経路70bとを接続経路70c,70dにより接続した構成となっている。
エンジン側循環経路70aにはエンジン1のクーラ1c(冷却ジャケット)およびラジエータ73が介装されている。本実施の形態の冷却系は、ファンモータ76を駆動させ、ファンからラジエータ73に冷却風を送風することにより冷却液が冷却される構成となっている。なお、ファンモータ76は、エンジン1により駆動されるステアリング駆動用油圧ポンプ(不図示)により駆動される。ファンモータ76とステアリング駆動用油圧ポンプとの間には、制御弁(不図示)が設けられ、この制御弁の切換えにより、ファンモータ76の動作が制御される。
エンジン側循環経路70aには第1ポンプ71が介装されており、第1ポンプ71を駆動させることにより、冷却液がエンジン側循環経路70aを循環する。これにより、ラジエータ73により冷却された冷却液が、エンジン1のクーラ1cに供給され、エンジン1のクーラ1cから排出された冷却液がラジエータ73に回収される。なお、エンジン1のクーラ1cとラジエータ73との間にはサーモスタット74が配設されている。
モータ側循環経路70bには、モータ/ジェネレータ5のクーラ5c(冷却ジャケット)、リアモータ4のクーラ4c(冷却ジャケット)およびフロントモータ3のクーラ3c(冷却ジャケット)、ならびに、エアコンユニットのヒータコア75が介装されている。ヒータコア75は、運転室121内に送風される空気を加熱するものである。ヒータコア75は、後述するように、リアモータ4およびフロントモータ3からの発熱により温度が上昇した冷却液と空調装置(不図示)の送風空気との間で熱交換して送風空気を加熱する。
モータ側循環経路70bには第2ポンプ72が介装されており、第2ポンプ72を駆動させることにより、冷却液がモータ側循環経路70bを循環する。エンジン側循環経路70aとモータ側循環経路70bとは、接続経路70cにより接続されているため、ラジエータ73で冷却された冷却液は、一部がエンジン1cに供給され、残りが接続経路70cを通ってモータ側循環経路70bに導入される。
これにより、ラジエータ73により冷却された冷却液が、モータ/ジェネレータ5のクーラ5c、リアモータ4のクーラ4cおよびフロントモータ3のクーラ3cの順に供給される。モータ側循環経路70bとエンジン側循環経路70aとは、接続経路70dにより接続されているため、クーラ3cから排出された冷却液は、一部がエアコンユニットのヒータコア75に供給され、残りが接続経路70dを通ってエンジン側循環経路70aに導入される。
このような冷却液循環経路70を構成することで、単一のラジエータ73により、エンジン1、モータ/ジェネレータ5、リアモータ4およびフロントモータ3を冷却液により冷却することができる。
冷却液循環経路70は、リアモータ4およびフロントモータ3を通過した冷却液がヒータコア75に供給される構成とされているため、リアモータ4およびフロントモータ3の発熱により温度が上昇した冷却液を利用してヒータコア75を暖機することができる。
本実施の形態では、メインコントローラ20は、冷却液の温度が所定値未満、かつ、駐車ブレーキ装置39が作動したとき、暖機運転条件が成立していると判定し、暖機運転条件が成立していると判定されたとき、メインコントローラ20は、リアモータ4のロータ4rとフロントモータ3のロータ3rとを互いに反対方向に回転させるように、トルク指令を出力する。本実施の形態のホイールローダ100は、このトルク指令に基づいてリアインバータ24およびフロントインバータ23を動作させ、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの電機子巻線に3相交流電力を供給することで、意図的にリアモータ4およびフロントモータ3の発熱を促し、冷却液の温度を上昇させ、短時間でヒータコア75の暖機を完了させる構成とされている。
図6は、メインコントローラ20による暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始される。
図6に示すように、ステップS101において、メインコントローラ20は、液温センサ56で検出された液温(冷却液の温度)の情報、および、駐車ブレーキスイッチ55のオンオフ操作情報を取得して、ステップS111へ進む。
ステップS111において、メインコントローラ20は、ステップS101で取得した冷却液の温度が設定された閾値T1未満であるか否かを判定する。閾値T1は、予め記憶装置に記憶されている。ステップS111で肯定判定されると、ステップS121へ進み、否定判定されるとリターンする。
ステップS121において、メインコントローラ20は、ステップS101で取得した駐車ブレーキスイッチ55の操作情報がオン操作情報であるか否かを判定する。ステップS121で肯定判定されると、ステップS131へ進み、否定判定されるとリターンする。
ステップS131において、メインコントローラ20は、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの目標トルク値を設定する。リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの目標トルク値は、記憶装置に予め記憶された同一の所定値に設定される。
ステップS141において、メインコントローラ20は、設定された目標トルク値に基づいて、リアモータ4のロータ4rを正回転させるためにリアインバータ24に正回転トルク指令を出力するとともに、フロントモータ3のロータ3rを逆回転させるためにフロントインバータ23に逆回転トルク指令を出力し、ステップS101へ戻る。
第1の実施の形態の動作をまとめると次のようになる。運転者がイグニッションスイッチをオン操作すると、エンジン1が始動する。冷却液の温度が閾値T1未満であり(ステップS111)、かつ、駐車ブレーキスイッチ55がオン位置に操作されていると(ステップS121)、リアインバータ24には正回転トルク指令が出力され、フロントインバータ23には逆回転トルク指令が出力される(ステップS141)。リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれに電流が流れることで、リアモータ4およびフロントモータ3は、それぞれ発熱する。
リアモータ4とフロントモータ3のそれぞれの目標トルク値は同一に設定される(ステップS131)ので、リアモータ4のトルクとフロントモータ3のトルクとが相殺され、リアモータ4のロータ4rおよびフロントモータ3のロータ3rはそれぞれ回転することなく停止状態が維持される。
ステータ3s,4sの電機子巻線(不図示)には、3相交流電力が供給されるが、ロータ3r,4rは停止している状態(すべりs=1)となるため、ロータ3r,4rが回転している状態(すべりs<1)に比べて発熱量が大きい。
図2に示すように、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれのクーラ4c,3cに流れる冷却液は、クーラ4c,3cを通過する際に、発熱するリアモータ4およびフロントモータ3と熱交換して暖められる。暖められた冷却液は、ヒータコア75側と、ラジエータ73側(すなわちエンジン側循環経路70a側)とに分流される。ヒータコア75側に流れた冷却液は、ヒータコア75を通過する際、ヒータコア75と熱交換して、ヒータコア75を暖める。
エンジン側循環経路70a側に流れた冷却液は、ラジエータ73に供給されることになる。なお、暖機運転時にはファンモータを停止させておくことで、ラジエータ73を通過する冷却液がファンからの送風により冷却されることが防止される。暖機運転時、サーモスタット74は閉じており、ラジエータ73を通過した冷却液は、第2ポンプ72によってモータ/ジェネレータ5側(すなわちモータ側循環経路70b側)に送給される。
エンジン側循環経路70aから接続経路70cを介してモータ側循環経路70bに供給された冷却液は、ヒータコア75を通過した冷却液と合流した後、モータ/ジェネレータ5のクーラ5cを通過し、リアモータ4およびフロントモータ3のクーラ4c,3cに順に導入される。
このように、リアモータ4およびフロントモータ3の発熱により暖められた冷却液が、冷却液循環経路70を循環することによって、ヒータコア75が暖機される。冷却液の温度が閾値T1以上になると(ステップS111)、あるいは、運転者により駐車ブレーキスイッチ55がオフ操作されると(ステップS121)、リアモータ4のロータ4rとフロントモータ3のロータ3rとを互いに反対方向に回転させるトルク指令の出力を停止して、暖機運転制御処理が終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)冷却液の温度が所定値T1未満、かつ、駐車ブレーキ装置39が作動したとき、暖機運転条件が成立していると判定するようにした。暖機運転条件が成立していると判定されたとき、リアモータ4とフロントモータ3のそれぞれの目標トルク値を反対の回転方向で同一の所定値に設定し、この目標トルク値に基づいて、リアモータ4のロータ4rとフロントモータ3のロータ3rとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するようにした。
これにより、リアモータ4のトルクとフロントモータ3のトルクとを相殺することができ、駐車ブレーキ装置39に負荷をかけずに、作業車両停止状態でリアモータ4およびフロントモータ3の発熱により冷却液を暖めることができる。プロペラシャフト40R,40Fが回転しないように、すなわちロータ4r,3rが回転しないように、ステータ4s,3sの電機子巻線に3相交流電力を供給することで、リアモータ4およびフロントモータ3の発熱を意図的に促進させることができるため、短時間で冷却液の温度を上昇させることができる。この結果、作業現場などの限られた敷地内で走行することが多いホイールローダ100において、走行前に冷却液の温度を短時間で十分に上昇させ、短時間でヒータコア75を暖機することができる。
上述したとおり、走行中に、モータの発熱を利用して、ヒータコアを暖機する特許文献1に記載の従来技術では、ロータが回転しているためモータの発熱量が小さく、冷却液の温度が上昇するのに時間がかかってしまう。本発明は、従来技術に比較して暖機時間を短縮できる。
(2)本実施の形態によれば、リアモータ4のトルクとフロントモータ3のトルクとが相殺されるので、運転者がブレーキペダル54aを踏み込む必要がない。このため、運転者の疲労軽減と作業効率の向上を図ることができる。なお、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれの個体差等に起因して、リアモータ4のトルクとフロントモータ3のトルクとに差が生じたとしても、駐車ブレーキ装置39の制動力によって、車両を停止させておくことができる。
特許文献1に記載の従来技術において、運転者がブレーキペダルを強く踏み込んだ状態でアクセルペダルを踏み込めば、モータのロータを強制的に停止させた状態でモータに電力が供給されることになる。そのため、モータの発熱を意図的に促進させ、冷却液の温度を短時間で上昇させることができる。しかしながら、運転者は、ブレーキペダルを強く踏み込んで、車両が走行しないように注意を払う必要があるため、運転者の負担が大きい。
−第2の実施の形態−
図7および図8を参照して第2の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両を説明する。なお、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、第1の実施の形態との相違点について詳しく説明する。第2の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両であるホイールローダは、第1の実施の形態と同様の構成を備えている(図2、図5参照)。図7および図8は、本発明の第2の実施の形態に係るメインコントローラ20による暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。
第1の実施の形態では、図6に示すように、ステップS121において駐車ブレーキスイッチ55がオフ操作、すなわち駐車ブレーキ装置39が非作動状態であると判定されると、所定のステップに戻るようにした。第2の実施の形態では、図7に示すように、ステップS121において否定判定されると、ステップS200に進んで、走行中にリアモータ4およびフロントモータ3からの発熱を促すための補助暖機運転制御処理(ステップS200〜S242)がメインコントローラ20により実行される。
以下、図7および図8を参照して、補助暖機運転条件が成立したとき、すなわち冷却液の温度が閾値T1未満、かつ、駐車ブレーキ装置39が非作動となったときの補助暖機運転制御処理について説明する。図8に示すように、ステップS201において、メインコントローラ20は、アクセルペダルセンサ52で検出されたアクセル信号(アクセルペダル操作量)、前後進切換スイッチ51からの前後進スイッチ信号、走行モータ回転数センサ59で検出されたモータ回転数信号、車速センサ53で検出された車両走行速度(車速)信号、ブレーキペダルセンサ54で検出されたサービスブレーキ信号(ブレーキペダル操作量)等の車両情報を取得して、ステップS211へ進む。
ステップS211において、車両走行出力演算部61は、上記したアクセル信号を含む車両情報に応じて、車両から要求される走行出力指令を演算し、走行出力指令を走行用電動機トルク演算部62に出力し、ステップS221へ進む。
ステップS221において、走行用電動機トルク演算部62は、上記走行出力指令に基づいて、リアモータ4の要求トルクである基本トルク値Tb1、および、フロントモータ3の要求トルクである基本トルク値Tb2を演算する。走行用電動機トルク演算部62は、基本トルク値Tb1および基本トルク値Tb2を合計すると、前述の車両が要求する走行出力指令に相当するトルク値Trとなるように、基本トルク値Tb1,Tb2のそれぞれを演算する(Tr=Tb1+Tb2)。
上記したように、走行用電動機トルク演算部62は、内部にフロントモータ3およびリアモータ4の効率データテーブルを有しており、その効率データテーブルに基づいて、走行出力指令に対し最高の電動機効率となるようなトルクの分配を決定する。
基本トルク値Tb1,Tb2が演算されると、ステップS231へ進み、走行用電動機トルク演算部62は、補正トルク値Tc1,Tc2を演算する。
走行用電動機トルク演算部62は、リアモータ4の目標トルク値を、基本トルク値Tb1および基本トルク値Tb2の和(Tb1+Tb2=Tr)よりも大きい補正トルク値Tc1に設定する(Tc1>Tr)。走行用電動機トルク演算部62は、フロントモータ3の目標トルク値を、0よりも大きく補正トルク値Tc1よりも小さい補正トルク値Tc2に設定する(0<Tc2<Tc1)。
走行用電動機トルク演算部62は、補正トルク値Tc1から補正トルク値Tc2を差し引いた差分値ΔT(=Tc1−Tc2)が、基本トルク値Tb1および基本トルク値Tb2の和となるように(ΔT=Tb1+Tb2=Tr)、補正トルク値Tc1および補正トルク値Tc2を設定する。
リアモータ4の目標トルク値が補正トルク値Tc1に設定され、フロントモータ3の目標トルク値が補正トルク値Tc2に設定されると、ステップS240へ進む。ステップS240において、メインコントローラ20は、前後進切換スイッチ51が前進側に切り換えられているのか、後進側に切り換えられているのかを判定する。
ステップS240において、前後進切換スイッチ51が前進側に切り換えられていると判定されると、ステップS241へ進み、前後進切換スイッチ51が後進側に切り換えられていると判定されると、ステップS242へ進む。
ステップS241において、メインコントローラ20は、設定された目標トルク値(補正トルク値Tc1,Tc2)に基づいて、リアモータ4のロータ4rを正回転させるためにリアインバータ24に正回転トルク指令を出力するとともに、フロントモータ3のロータ3rを逆回転させるためにフロントインバータ23に逆回転トルク指令を出力し、ステップS101へ戻る。リアモータ4の目標トルク値Tc1は、フロントモータ3の目標トルク値Tc2に比べて大きい。したがって、プロペラシャフト40R,40Fは、ホイールローダ100を前進させる正方向に回転することになる。
ステップS242において、メインコントローラ20は、設定された目標トルク値(補正トルク値Tc1,Tc2)に基づいて、リアモータ4のロータ4rを逆回転させるためにリアインバータ24に逆回転トルク指令を出力するとともに、フロントモータ3のロータ3rを正回転させるためにフロントインバータ23に正回転トルク指令を出力し、ステップS101へ戻る。リアモータ4の目標トルク値Tc1は、フロントモータ3の目標トルク値Tc2に比べて大きい。したがって、プロペラシャフト40R,40Fは、ホイールローダ100を後進させる逆方向に回転することになる。
リアモータ4は、フロントモータ3のトルクにより、ロータ4rの回転速度が低減され、意図的にリアモータ4の発熱が促進される。フロントモータ3のロータ3rは、リアモータ4のトルクにより、フロントモータ3に対するトルク指令方向に対して反対方向に回転するため、意図的にフロントモータ3の発熱が促進される。
リアインバータ24およびフロントインバータ23は、リアモータ4に対するトルク指令およびフロントモータ3に対するトルク指令に基づいて、リアモータ4およびフロントモータ3の電機子巻線に3相交流電力を供給する。これにより、ホイールローダは、ヒータコア75の暖機をしつつ車両の走行動作を行う。
トルク指令が出力されると、図示しないが、メインコントローラ20は、設定された目標トルク値に基づいて発電量を演算する。メインコントローラ20は、モータ/ジェネレータ5で所定の発電量を得るためのエンジン目標回転数を演算し、演算したエンジン目標回転数に基づいてエンジン駆動制御信号をエンジンコントローラ21に出力するとともに、モータ/ジェネレータ5で発電した3相交流電力を直流電力に変換するための駆動信号をM/Gインバータ25に出力する。
エンジンコントローラ21は、エンジン回転数センサ50で検出されたエンジン1の実回転数Naと、メインコントローラ20からのエンジン目標回転数Ntとを比較して、エンジン1の実回転数Naをエンジン目標回転数Ntに近づけるために燃料噴射装置(不図示)を制御する。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した上記(1)および(2)の作用効果に加え、次の(3)の作用効果を奏する。
(3)冷却液の温度が所定値T1未満、かつ、駐車ブレーキ装置39が非作動となったとき、補助暖機運転条件が成立していると判定するようにした。補助暖機運転条件が成立していると判定されたとき、リアモータ4とフロントモータ3とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するようにした。リアモータ4の目標トルク値を補正トルク値Tc1に設定し、フロントモータ3の目標トルク値を補正トルク値Tc1よりも小さい補正トルク値Tc2に設定し、リアモータ4の駆動力がフロントモータ3の駆動力で低減されるようにした。これにより、ホイールローダ100を走行させながら意図的にフロントモータ3およびリアモータ4の発熱を促して、短時間で冷却液の温度を上昇させることができる。運転者は、停止中に暖機完了を待つことなく、ホイールローダ100を発進させ、たとえば微速走行での作業中にヒータコア75の暖機を行うことができる。
−第3の実施の形態−
図9および図10を参照して第3の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両を説明する。図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、第1の実施の形態との相違点について詳しく説明する。図9に示すように、第3の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両であるホイールローダは、第1の実施の形態と同様の構成を備え、さらに、暖機モード選択スイッチ301を備えている。
暖機モード選択スイッチ301は、暖機運転条件が成立(冷却液温度がT1未満、かつ、駐車ブレーキ装置39が作動)したときに、第1の実施の形態で説明したヒータコア75の暖機運転を実行するモードと、暖機運転を実行しないモードとを選択する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係るメインコントローラ20による暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。図10は、図6のフローチャートにステップS305を追加し、ステップS101に代えてステップS301を追加したものである。
第3の実施の形態では、ステップS301において、メインコントローラ20は、液温センサ56で検出された液温(冷却液の温度)の情報、および、駐車ブレーキスイッチ55のオンオフ操作情報に加え、暖機モード選択スイッチ301のオンオフ情報を取得して、ステップS305へ進む。
ステップS305において、メインコントローラ20は、ステップS301で取得した暖機モード選択スイッチ301の操作情報がオン操作情報であるか否かを判定する。ステップS305で肯定判定されると、ステップS111へ進み、否定判定されるとリターンする。換言すれば、ステップS305で肯定判定されると、暖機運転を実行する暖機運転オンモードとなり、ステップS305で否定判定されると、暖機運転を実行しない暖機運転オフモードとなる。
第3の実施の形態によれば、暖機運転条件が成立したときに、リアモータ4とフロントモータ3とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力する暖機運転オンモードと、リアモータ4とフロントモータ3とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力しない暖機運転オフモードとを暖機モード選択スイッチ301により選択するようにしたので、運転者は、状況に応じて暖機運転のモードを使い分けることができる。
−第4の実施の形態−
図11を参照して第4の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両を説明する。なお、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、第1の実施の形態との相違点について詳しく説明する。第4の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両であるホイールローダは、第1の実施の形態と同様の構成を備えている(図2、図5参照)。
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るメインコントローラ20による暖機運転制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。図11は、図6のフローチャートにステップS425およびステップS427を追加したものである。
第4の実施の形態では、ステップS111で肯定判定され、かつ、ステップS121で肯定判定されると、すなわち暖機運転条件が成立していると判定されると、ステップS425へ進む。ステップS425において、メインコントローラ20は、電磁比例弁31を位置(A)に切り換える信号を出力する。図5に示すように、電磁比例弁31が位置(A)に切り換わると、パイロット油圧源30からの圧油がブレーキバルブ32のパイロット部に作用し、ブレーキバルブ32が位置(C)に切り換わる。ブレーキバルブ32が位置(C)に切り換わると、パイロット油圧源30からの圧油がサービスブレーキ装置33,34に作用し、サービスブレーキ装置33,34が作動する。つまり、ブレーキペダル54aの踏込量に拘わらずサービスブレーキ装置33,34が作動する。
メインコントローラ20は、ステップS131において目標トルク値を設定し、ステップS141においてリアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれに対応するトルク指令を出力する。
ステップS111で否定判定され、あるいは、ステップS121で否定判定されると、ステップS427へ進む。
ステップS427において、メインコントローラ20は、ブレーキペダル54aのブレーキ信号(ペダル操作量)に基づいて、電磁比例弁31を制御する。つまり、暖機運転条件が成立していないときには、サービスブレーキ装置33,34は、ブレーキペダル54aの踏込量に基づいて作動する。
第4の実施の形態では、暖機運転条件が成立していると判定されたとき(ステップS111で肯定判定、かつ、S121で肯定判定)、運転者のペダル操作に拘わらずサービスブレーキ装置33,34を作動させるようにしたので、リアモータ4およびフロントモータ3とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力した際において、リアモータ4およびフロントモータ3の個体差等に起因するトルクの差が大きい場合であっても、確実に停車状態を維持できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
[変形例]
(1)上記実施の形態では、暖機運転条件が成立した後、冷却液温度が所定値T1以上になったとき、あるいは、駐車ブレーキスイッチ55がオフ操作されたときに、暖機運転制御処理を終了することとしたが、本発明はこれに限定されない。暖機運転条件が成立した後、冷却液温度が所定値T1以上になったか否かを判定することに代えて、予め記憶装置に記憶された所定時間を経過したか否かをメインコントローラ20で判定するようにして、所定時間が経過したときに、暖機運転制御を終了させてもよい。
(2)上記実施の形態では、駐車ブレーキスイッチ55のオンオフ操作信号により、駐車ブレーキ装置39の作動/非作動を検出したが、本発明はこれに限らない。電磁弁36とブレーキシリンダ37との間に、ブレーキシリンダ37の油室内の圧力を検出する圧力センサを設け、圧力センサで検出された圧力により、駐車ブレーキ装置39の作動/非作動を検出してもよい。
(3)本発明において、フロントモータ3およびリアモータ4を1つずつ設ける場合に限定されることもない。たとえば、前輪側プロペラシャフト40Fの軸上に複数のフロントモータを設け、後輪側プロペラシャフト40Rの軸上に複数のリアモータを設けることとしてもよい。
(4)上記した実施の形態では、前輪側プロペラシャフト40Fと、連結部45と、後輪側プロペラシャフト40Rとで、フロントモータ3のロータ3rとリアモータ4のロータ4rとを連結したが、連結手段はこれに限定されない。複数の自在継手により、複数のシャフトを接続することで、フロントモータ3とリアモータ4とを連結してもよい。
(5)冷却液循環経路70の構成は、上記した実施の形態に限定されない。冷却液循環経路70の構成は、ヒータコア75、リアモータ4およびフロントモータ3のそれぞれと熱交換する冷却液が循環するように構成されていればよい。
(6)上記実施の形態では、暖機運転時、リアモータ4およびフロントモータ3の発熱により暖められた冷却液は、ヒータコア75側と、ラジエータ73側とに分流されることとしたが、本発明はこれに限定されない。分岐部に制御弁を設け、暖機運転時には、ラジエータ73側(エンジン循環経路70a側)に冷却液が流れないように制御弁を動作させることとしてもよい。
(7)作業車両としてホイールローダ100を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、たとえば、フォークリフト、テレハンドラー、リフトトラック等、他の作業車両であってもよい。
(8)上記実施の形態では、搭載スペース、コスト、充放電の応答速度等を考慮して、大容量の電気二重層キャパシタを蓄電素子7として使用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。繰り返し充放電が可能なニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池を含んで構成される蓄電素子を採用してもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
1 エンジン、1c クーラ、3 フロントモータ、3c クーラ、3r ロータ、3s ステータ、4 リアモータ、4c クーラ、4r ロータ、4s ステータ、5 モータ/ジェネレータ、5c クーラ、7 蓄電素子、20 メインコントローラ、21 エンジンコントローラ、23 フロントインバータ、24 リアインバータ、25 M/Gインバータ、27 コンバータ、30 パイロット油圧源、31 電磁比例弁、32 ブレーキバルブ、33,34 サービスブレーキ装置、36 電磁弁、37 ブレーキシリンダ、39 駐車ブレーキ装置、40F 前輪側プロペラシャフト、40R 後輪側プロペラシャフト、41F,41R デファレンシャル装置、42F,42R アクスル、45 連結部、50 エンジン回転数センサ、51 前後進切換スイッチ、52 アクセルペダルセンサ、53 車速センサ、54 ブレーキペダルセンサ、54a ブレーキペダル、55 駐車ブレーキスイッチ、56 液温センサ、59 走行モータ回転数センサ、61 車両走行出力演算部、62 走行用電動機トルク演算部、63 リミッタ、70 冷却液循環経路、70a エンジン側循環経路、70b モータ側循環経路、70c,70d 接続経路、71 第1ポンプ、72 第2ポンプ、73 ラジエータ、74 サーモスタット、75 ヒータコア、76 ファンモータ、100 ホイールローダ、100D 走行駆動装置、100E 走行電動装置、101 センタピン、110 前部車体、111 アーム、112 バケット、113 前輪、115 バケットシリンダ、116 ステアリングシリンダ、117 アームシリンダ、120 後部車体、121 運転室、122 エンジン室、123 後輪、124 カウンタウエイト、301 暖機モード選択スイッチ

Claims (5)

  1. 走行駆動装置を駆動する第1走行電動機および第2走行電動機と、
    前記第1走行電動機のロータと前記第2走行電動機のロータとを一体的に回転させるように、前記第1走行電動機のロータと前記第2走行電動機のロータとを連結する連結手段と、
    運転室内に送風される空気を加熱するヒータコアと、
    前記ヒータコア、前記第1走行電動機および前記第2走行電動機のそれぞれと熱交換する冷媒が循環する冷媒循環経路と、
    暖機運転時に、前記第1走行電動機のロータと前記第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するトルク指令手段とを備えていることを特徴とするハイブリッド式作業車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、
    前記冷媒の温度を検出する液温検出手段と、
    駐車ブレーキ指令によって作動する駐車ブレーキ装置と、
    前記駐車ブレーキ装置の作動/非作動を検出する駐車ブレーキ作動検出手段とを備え、
    冷媒の温度が所定値未満、かつ、駐車ブレーキ装置が作動したとき、暖機運転条件が成立していると判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、前記第1走行電動機と前記第2走行電動機のそれぞれの目標トルク値を同一の所定値に設定する目標トルク値設定手段とを備え、
    前記トルク指令手段は、前記条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、前記目標トルク値に基づいて、前記第1走行電動機のロータと前記第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力することを特徴とするハイブリッド式作業車両。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド式作業車両において、
    前記条件判定手段は、冷媒の温度が所定値未満、かつ、駐車ブレーキ装置が非作動となったとき、補助暖機運転条件が成立していると判定し、
    前記目標トルク値設定手段は、前記条件判定手段により補助暖機運転条件が成立していると判定されたとき、アクセルペダルのペダル操作量に応じて、第1走行電動機の第1基本トルク値および第2走行電動機の第2基本トルク値を演算し、前記第1走行電動機の目標トルク値を前記第1基本トルク値および前記第2基本トルク値の和よりも大きい第1補正トルク値に設定するとともに、前記第2走行電動機の目標トルク値を、0よりも大きく第1補正トルク値よりも小さい第2補正トルク値に設定し、
    前記目標トルク値設定手段は、前記第1補正トルク値から前記第2補正トルク値を差し引いた差分値が、前記第1基本トルク値および前記第2基本トルク値の和となるように、前記第1補正トルク値および前記第2補正トルク値を設定し、
    前記トルク指令手段は、前記第1補正トルク値および前記第2補正トルク値に基づいて、前記第1走行電動機のロータと前記第2走行電動機のロータとを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力することを特徴とするハイブリッド式作業車両。
  4. 請求項2または3に記載のハイブリッド式作業車両において、
    運転者のブレーキペダルの操作に応じて作動するサービスブレーキ装置と、
    前記条件判定手段により暖機運転条件が成立していると判定されたとき、運転者のペダル操作に拘わらず前記サービスブレーキ装置を作動させるブレーキ制御手段とを備えることを特徴とするハイブリッド式作業車両。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のハイブリッド式作業車両において、
    前記暖機運転時に、前記第1走行電動機と前記第2走行電動機とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力するモードと、前記第1走行電動機と前記第2走行電動機とを互いに反対方向に回転させるトルク指令を出力しないモードとを選択するモード選択手段をさらに備えていることを特徴とするハイブリッド式作業車両。
JP2012139546A 2012-06-21 2012-06-21 ハイブリッド式作業車両 Pending JP2014007780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012139546A JP2014007780A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 ハイブリッド式作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012139546A JP2014007780A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 ハイブリッド式作業車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014007780A true JP2014007780A (ja) 2014-01-16

Family

ID=50105076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012139546A Pending JP2014007780A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 ハイブリッド式作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014007780A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136887A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社Kcm 作業機械
CN109113121A (zh) * 2014-01-21 2019-01-01 久益环球表层采矿公司 控制工业机械的铲动参数
JP2020108213A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社クボタ 電動作業車
JP2021097574A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 トヨタ自動車株式会社 電動車両
GB2591310A (en) * 2020-03-26 2021-07-28 Caterpillar Sarl Thermal management of an electric machine or vehicle
JP2021156121A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 日立建機株式会社 作業車両
US11486420B2 (en) 2018-12-26 2022-11-01 Kubota Corporation Electric work vehicle
JP2024067847A (ja) * 2022-11-07 2024-05-17 キャタピラー エス エー アール エル 作業機械およびその温度管理システム
WO2024105802A1 (ja) * 2022-11-16 2024-05-23 株式会社Subaru 電気自動車のモータ制御システム及び電気自動車

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11115467A (ja) * 1997-10-13 1999-04-27 Toyota Autom Loom Works Ltd 自動車用空調装置
JP2002240532A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2006062571A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fuji Heavy Ind Ltd 電動車両の駆動装置
JP2006087166A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toyota Motor Corp インホイールモータの制御装置
JP2007245753A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2008236871A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd バッテリ駆動式建設機械
JP2011098732A (ja) * 2011-02-21 2011-05-19 Toyota Motor Corp 自動車およびその制御方法
JP2012062003A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd ハイブリッド作業車両
JP2013247768A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Ntn Corp モータ搭載自動車の暖房制御装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11115467A (ja) * 1997-10-13 1999-04-27 Toyota Autom Loom Works Ltd 自動車用空調装置
JP2002240532A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2006062571A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fuji Heavy Ind Ltd 電動車両の駆動装置
JP2006087166A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toyota Motor Corp インホイールモータの制御装置
JP2007245753A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2008236871A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd バッテリ駆動式建設機械
JP2012062003A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd ハイブリッド作業車両
JP2011098732A (ja) * 2011-02-21 2011-05-19 Toyota Motor Corp 自動車およびその制御方法
JP2013247768A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Ntn Corp モータ搭載自動車の暖房制御装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109113121A (zh) * 2014-01-21 2019-01-01 久益环球表层采矿公司 控制工业机械的铲动参数
CN109113121B (zh) * 2014-01-21 2021-06-18 久益环球表层采矿公司 控制工业机械的铲动参数
JP2017136887A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社Kcm 作業機械
JP2020108213A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社クボタ 電動作業車
JP7072498B2 (ja) 2018-12-26 2022-05-20 株式会社クボタ 電動作業車
US11486420B2 (en) 2018-12-26 2022-11-01 Kubota Corporation Electric work vehicle
JP2021097574A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 トヨタ自動車株式会社 電動車両
GB2591310A (en) * 2020-03-26 2021-07-28 Caterpillar Sarl Thermal management of an electric machine or vehicle
WO2021190786A1 (en) * 2020-03-26 2021-09-30 Caterpillar Sarl Thermal management of an electric machine or vehicle
JP2021156121A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 日立建機株式会社 作業車両
JP2024067847A (ja) * 2022-11-07 2024-05-17 キャタピラー エス エー アール エル 作業機械およびその温度管理システム
WO2024105802A1 (ja) * 2022-11-16 2024-05-23 株式会社Subaru 電気自動車のモータ制御システム及び電気自動車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014007780A (ja) ハイブリッド式作業車両
US8395335B2 (en) Method and system for eliminating fuel consumption during dynamic braking of electric drive machines
US9096133B2 (en) Electric vehicle with range extender
US7823669B2 (en) Hybrid vehicle
JP6002380B2 (ja) ハイブリッド型電気自動車及びその制御方法
CA3040133A1 (en) Electric vehicle power management system
JP5510343B2 (ja) 電動車両の制御装置
US8857542B2 (en) Method and apparatus to eliminate fuel use for electric drive machines during trolley operation
EP2150433A1 (en) Heating system for use in a vehicle
CN102195556A (zh) 用于管理电动马达系统的扭矩容量的系统和方法
JP5895548B2 (ja) 車両の冷却装置
WO2012122097A2 (en) Cooling system for an electric drive machine and method
JP2010508211A (ja) 電気エネルギ貯蔵手段の充電のためのハイブリッド車両の制御方法およびハイブリッド車両
AU2012348038A1 (en) Method and apparatus to eliminate fuel use for electric drive machines during trolley operation
JP2012101771A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
US8414270B2 (en) Speed control of an electrically-actuated fluid pump
JP2013255366A (ja) 電動式走行車両
US11691612B2 (en) Systems and methods for disconnecting tandem axles
US20220194231A1 (en) Regenerative braking based on a charging capability status of a vehicle battery
JP2013184663A (ja) 車両用制御装置
JP2018061370A (ja) 電源システム制御装置
JP6800130B2 (ja) 車両
JP5069330B2 (ja) 車両用電気エネルギー制御装置
JP6042163B2 (ja) モータ搭載自動車の低温時駆動制御装置
JP5604884B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150630