JP2013184663A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面から入力される運動エネルギを二次電池に充電する車両用制御装置であって、電動発電機の減磁を防止し、かつ、二次電池の過充電を防止することができる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】路面から入力される運動エネルギを、電動発電機で電気エネルギに変換し、変換した電気エネルギを二次電池に充電する車両用制御装置であって、第1の範囲は変換した電気エネルギを二次電池に充電するときの電流値の範囲であり、第2の範囲は充電された電気エネルギを電動発電機を用いて消費するときの電流値の範囲であり、二次電池の満充電状態を検出した場合、且つ、d軸電流及び/又はq軸電流の電流値が第1の範囲内にあると判断した場合に、該d軸電流及び/又は該q軸電流の電流値を第2の範囲内に変更する、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
車両用制御装置には、走行中に路面から車輪に入力される運動エネルギを、電動発電機を用いて電気エネルギに変換し、変換した電気エネルギを二次電池に充電するものがある。
特許文献1には、電源(二次電池)の充電状態に基づいて、モータ(電動発電機)に通電するd軸電流の成分を変更することにより、電源の過充電を回避することができる車両用サスペンションシステムに関する技術を開示している。
特開2009−040244号公報
走行中に路面から入力される運動エネルギが高い場合には、電動発電機で変換される電気エネルギが高くなる場合がある。このとき、二次電池は、十分に充電されると満充電状態になり、更に充電されると過充電状態になる。
特許文献1に開示されている技術では、d軸電流を流したときに、モータに搭載された磁石(永久磁石)の着磁方向の磁界とは逆方向の磁界を発生する場合がある。このため、モータに搭載された磁石は、逆方向の磁界によって、磁石としての特性を失う(減磁する)場合があった。また、特許文献1に開示されている技術では、d軸電流の電流値を増加したときにモータの発熱量が大きくなり、モータに搭載された磁石が発熱によって減磁する場合があった。
本発明は、このような事情の下に為され、路面から入力される運動エネルギを、電動発電機で電気エネルギに変換し、変換した電気エネルギを二次電池に充電する車両用制御装置であって、電動発電機の減磁を防止し、かつ、二次電池の過充電を防止することができる車両用制御装置を提供することを課題とする。
本発明の一の態様によれば、路面から入力される運動エネルギを、電動発電機で電気エネルギに変換し、変換した前記電気エネルギを二次電池に充電する車両用制御装置であって、前記電動発電機に供給するd軸電流及びq軸電流の電流値が第1の範囲内にあるか否かを判断する判断手段と、前記d軸電流及び前記q軸電流の電流値を第2の範囲内に変更する電流制御手段と、前記二次電池の充電状態を検出する充電状態検出手段とを有し、前記第1の範囲は、変換した前記電気エネルギを前記二次電池に充電するときの前記電流値の範囲であり、前記第2の範囲は、前記二次電池に充電された前記電気エネルギを前記電動発電機を用いて消費するときの前記電流値の範囲であり、前記電流制御手段は、前記充電状態検出手段が前記二次電池の満充電状態を検出した場合、且つ、前記判断手段が前記d軸電流及び/又は前記q軸電流の電流値が前記第1の範囲内にあると判断した場合に、該d軸電流及び/又は該q軸電流の電流値を前記第2の範囲内に変更する、ことを特徴とする車両用制御装置が提供される。また、車輪に入力された前記運動エネルギを前記電動発電機の回転子に伝達する伝達手段と、前記回転子の回転数を検出する回転数検出手段と、を更に有し、前記伝達手段は、前記二次電池が満充電状態の場合、且つ、前記回転数検出手段が検出した前記回転数が第3の範囲外の場合に、前記運動エネルギを前記回転子に伝達しないクラッチ手段を備え、前記第3の範囲は、前記第1の範囲の電流値に対応する前記回転数の範囲である、ことを特徴とする車両用制御装置が提供される。
本発明に係る車両用制御装置によれば、電動発電機の減磁を防止し、かつ、二次電池の過充電を防止することができる。
本発明の実施形態に係る車両用制御装置を備えた車両の全体構成を説明する概略構成図である。 本発明の実施形態に係る車両用制御装置の制御回路の一例を説明する回路図である。 本発明の実施形態に係る車両用制御装置の動作の一例を説明するフローチャート図である。 本発明の実施例1に係る車両用制御装置に用いる電動発電機の回生領域及び消費領域の一例を説明する説明図である。 本発明の実施例2に係る車両用制御装置に用いる伝達手段の一例を説明する概略断面図である。 本発明の実施例2に係る車両用制御装置の動作の一例を説明するフローチャート図である。
添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。なお、添付の全図面中、同一又は対応する部材又は部品については、同一又は対応する符号を付し、重複する説明を省略する。また、添付の図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。すなわち、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
また、本発明は、電動発電機を用いて、走行中に路面から入力される運動エネルギを電気エネルギに変換(回生)し、変換した電気エネルギを二次電池に充電する車両用の制御装置に関するものである。したがって、本発明に係る車両用制御装置は、路面から入力されるエネルギを回生する様々な車両用の制御装置に用いることができる。この場合、以後に示した実施形態の構成に、その他の要素を組合せるなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて、適切に定めることができる。
更に、本発明に係る車両用制御装置は、適用対象の車両の種類を限定しない。すなわち、本発明に係る車両用制御装置は、様々な種類の車両に用いることができる。具体的には、本発明に係る車両用制御装置は、乗用車、軽自動車、トラック及びバス、並びに、トラクタ、二輪車及び三輪車等で電動発電機(電動アクチュエータ)及び二次電池を搭載した車両に用いることができる。
ここで、車両とは、EV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)、HV(ハイブリッド車)及びFCV(燃料電池車)などの車両を含む。また、電動発電機とは、電動機と発電機とが可逆なもの(電動機にも発電機にもなるもの)であって、電気エネルギを機械エネルギに変換する電動機(電気機器、電力機器、モータ、シリンダ等)と、機械エネルギから電気エネルギを得る発電機(発電機械、電気機器、モータ、シリンダ等)とを含む。二次電池は、蓄電池(バッテリ、鉛蓄電池等)、リチウムイオン二次電池及びその他の充電及び放電(以下、「放充電」という。)を繰り返し行うことができる電池を含む。
(車両用制御装置の構成)
本発明の実施形態に係る車両用制御装置100の概略構成を、図1を用いて、説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100を備えた車両の全体構成を説明する概略構成図である。
ここで、車両には、車両に搭載されたアクチュエータ(エンジン、自動変速機又はサスペンション等の駆動手段)及びセンサ(エンジン状態、走行状態又は路面状態等を検出する検出手段)等の動作を制御する制御装置(ECU等)が装備されている。制御装置は、制御プログラム及び/又は制御マップ等が記憶されている記憶部(ROM、RAM、メモリー等)、予め記憶された数式等を用いて所定の演算処理を行う中央処理部(CPU等)、情報を入出力することができる入力部及び出力部等を備えている。また、制御装置の入力部には、多数のセンサが接続されている。更に、制御装置の出力部には、多数のアクチュエータが接続されている。これにより、制御装置は、入力部から入力された入力情報等を記憶部に記憶し、入力(記憶)された入力情報等を用いて中央処理部で演算処理を行った後、演算結果に基づいて出力部に接続されたアクチュエータを駆動することができる。この結果、制御装置は、車両に搭載されたエンジン及び自動変速機、並びに、車両の走行状態等を制御することができる。
なお、図1に示すように、本実施形態に係る車両用制御装置100を備える車両は、制御装置として統合ECU、二次電池(高電圧バッテリー用)としてHV/EV用二次電池、各車輪の電動発電機Mtrを内蔵する電動アクチュエータActu(図中のActuFR等)及び電動アクチュエータActuを制御するアクチュエータ駆動部CntFR等、並びに、降圧コンバータ及び昇圧コンバータを含む双方向DCDCコンバータ及び二次電池(低電圧バッテリー用)として鉛蓄電池等を備える。また、電動アクチュエータActuは、サーミスタ、レゾルバ、ボールネジ、直列アブソーバ、直列コイルバネ、エアバネ(主バネ)、エアサスバルブ等を備える構成とすることができる。
本発明の実施形態に係る車両用制御装置100は、上記制御装置の一部の機能を利用する構成としてもよい。また、車両用制御装置100は、上記制御装置に含まれる構成としてもよい。
また、車両用制御装置100は、路面から車両の車輪に入力される運動エネルギをアクチュエータで電気エネルギに変換(回生)し、変換した電気エネルギを二次電池に充電する動作を制御する。車両用制御装置100は、本実施形態では、各車輪に対応する電動アクチュエータActu(図中の右前輪のActuFR、左前輪のActuFL、右後輪のActuRR及び左後輪のActuRL)を用いる。また、車両用制御装置100は、本実施形態では、電動発電機Mtrに供給するd軸電流の電流値及びq軸電流の電流値(以下、「電流指令値I及びI」という。)が第1の範囲Rng1内にあるか否かを判断する判断手段11と、電流指令値I及びIを第2の範囲Rng2内に変更する電流制御手段12と、二次電池Cellの充電状態を検出する充電状態検出手段13Chgとを有する。
ここで、第1の範囲Rng1とは、電動発電機Mtrを用いて路面から入力される運動エネルギを電気エネルギに変換し、変換した電気エネルギを二次電池Cellに充電するときの電動発電機Mtrに通電する電流値(電流指令値I及びI)の範囲である。第2の範囲Rng2とは、二次電池Cellに充電された電気エネルギを電動発電機Actuで消費するときの電動発電機Mtrに通電する電流値の範囲である。
なお、d軸とは、電動発電機Mtrにおいて、電動発電機Mtrに内蔵された回転子(ロータ)の磁界と平行な方向の軸である。q軸とは、d軸と直交する方向の軸である。すなわち、d軸電流は磁束を発生させるための成分(励磁電流成分)であり、q軸電流は電動発電機Mtrに作用する負荷(回転トルク)に対応した成分(負荷換算電流)である。
判断手段11は、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I及び/又はIが第1の範囲Rng1内にあるか否かを判断する手段である。判断手段11は、本実施形態では、統合ECUに内蔵されている。
具体的には、判断手段11は、電動発電機Mtr(の回転子)の回転数(回転速度、回転角速度、ストローク速度)に基づいて、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I又は/及びIが第1の範囲Rng1(例えば、後述する図4の回生領域Rrs)内にあるか否かを判断する。なお、判断手段11は、各車輪のアクチュエータ駆動部CntFR等に内蔵されるレゾルバを用いて電動発電機Mtrの回転角を検出し、検出した回転角を用いて電動発電機Mtrの回転数を算出してもよい。また、判断手段11は、磁界を検出するホール素子などのセンサ素子を用いて電動発電機Mtrの回転子の位置を検出し、検出した回転子の位置を用いて電動発電機Mtrの回転数を算出してもよい。更に、判断手段11は、電動発電機Mtrの回転数を用いて、電流指令値I等が第1の範囲Rng1内にあるか否かを判断してもよい。
電流制御手段12は、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I及びIを第2の範囲Rng2内に変更する手段である。電流制御手段12は、本実施形態では、統合ECUに内蔵されている。また、電流制御手段12は、各車輪のアクチュエータ駆動部CntFR等を介して、各車輪の電動発電機MtrFR等に変更した電流指令値I及びIを供給することができる。
具体的には、電流制御手段12は、後述する充電状態検出手段13Chgが二次電池Cellが十分に電荷を蓄えた状態(以下、「満充電状態」という。)であることを検出した場合、且つ、判断手段11が電流指令値I又は/及びIが第1の範囲Rng1内にあると判断した場合に、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I又は/及びIを第2の範囲Rng2(例えば、後述する図4の消費領域Rcn)内に変更する。これにより、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100は、満充電状態の二次電池Cellが更に充電される状態(以下、「過充電」という。)となることを防止することができる。
なお、電流制御手段12は、いわゆるベクトル制御を用いて、変更する電流指令値のq軸成分(I)又は/及びd軸成分(I)を算出することができる。電流制御手段12が電流指令値I又は/及びIを変更する動作の詳細は、後述する(車両用制御装置の動作)で説明する。
充電状態検出手段13Chgは、二次電池Cellの充電状態を検出する手段である。充電状態検出手段13Chgは、本実施形態では、二次電池Cellの充電量、残存エネルギ量、残存電気量又は充電容量に基づいて、充電状態が満充電状態であるか否かを検出する。具体的には、充電状態検出手段13Chgは、二次電池Cellの電圧(電源電圧)又はその電圧変動に基づいて、充電量等が所定の閾値以上になったときに、二次電池Cellの充電状態が満充電状態であると検出することができる。ここで、所定の閾値とは、二次電池Cellの諸元、並びに、電動発電機Mtrの発電状態及び車両の走行状態に対応した値とすることができる。また、所定の閾値を、予め実験又は数値計算等で定められる値とすることができる。
また、充電状態検出手段13Chgは、検出した検出結果(充電状態)を判断手段11に出力する。
(車両用制御装置の制御回路)
本発明の実施形態に係る車両用制御装置100の制御回路を、図2を用いて、説明する。図2は、本実施形態に係る車両用制御装置100の制御回路の一例を説明する回路図である。
図2に示すように、車両用制御装置100の制御回路は、本実施形態では、電動アクチュエータActuと、電動アクチュエータActuに内蔵された電動発電機Mtrを制御するインバータINVとにより構成される。図2は、1つの車輪に対応する電動アクチュエータActu及びインバータINVである。すなわち、車両用制御装置100の制御回路は、各車輪に対応する電動アクチュエータActu及びインバータINVを夫々備える。
ここで、電動アクチュエータActuは、コイルをデルタ結線した三相DCモータ(以下、単に「電動発電機Mtr」という。)と、車輪から入力させるエネルギを車体に伝達するサスペンションSuspとを各車輪に夫々有する。
なお、電動発電機Mtrは、本実施形態では、三相(U相、V相及びW相)の巻線の各相を相互に環状に接続してなる固定子(ステータ)及び固定子に包囲された永久磁石からなる回転子(ロータ)を備える。電動発電機Mtrには、スター結線(Y結線、λ結線)のコイルを用いてもよい。
また、サスペンションSuspは、本実施形態では、第1の弾性体(例えば主バネ)Spr1並びに、油圧アブソーバAbs及び第2の弾性体(例えば副バネ)Spr2を備える。サスペンションSuspは、路面から入力される運動エネルギを油圧アブソーバAbsで減衰しながら、路面の変位を位置エネルギとして第1の弾性体Spr1及び第2の弾性体Spr2に変換(吸収))し、車両の操縦安定性及び乗り心地等を改善する。
更に、インバータINVは、電動発電機Mtrの三相に対応する3つのHigh側(高電位側)スイッチング素子SWu1、SWv1及びSWw3と、3つのLow側(低電位側)スイッチング素子SWu2、SWv2及びSWw3と、通電幅を制御したパルス信号をスイッチング素子SWu1等に出力するスイッチング素子制御部CntSWとを有する。また、インバータINVは、電動発電機Mtrの回転角を検出するレゾルバ(不図示)と、電動発電機Mtrに供給する通電電流(電流指令値)を測定する電流センサ(不図示)とを更に有する。
以下に、車両用制御装置100の制御回路が電動アクチュエータActuを制御する動作を具体的に説明する。
車両用制御装置100は、本実施形態では、電動発電機Mtrを電動機として利用する際には、インバータINVに接続された二次電池Cellから各車輪の電動発電機Mtrに電力(所定の電流指令値の電流)を供給し、電動発電機Mtrの固定子に電流を通電して、回転子を回転させる。このとき、各車輪のスイッチング素子制御部CntSWは、レゾルバを用いて電動発電機Mtr(回転子)の回転角を検出し、検出した回転角に基づいてスイッチング素子SWu1等を開閉させるタイミングを制御する。これにより、車両用制御装置100(インバータINV)は、電動発電機Mtrを所定の回転数に制御することができる。
なお、インバータINVは、スイッチング素子制御部CntSWを用いて、いわゆる正弦波駆動によって、電動発電機Mtrの三相の各々に流れる電流を夫々正弦波状に変化させ、その位相差が電気角で120°異なるようにスイッチング素子SWu1等を制御することができる。また、インバータINVは、スイッチング素子SWu1等の制御として、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御を用いて、パルスオン時間とパルスオフ時間との比(デューティ比)を変更する制御をすることができる。
一方、車両用制御装置100は、電動発電機Mtrを発電機として利用する際には、インバータINV(又はコンバータ)を用いて、電動発電機Mtrで発生(回生)した交流電流(逆起電力)を直流電流に変換し、変換した直流電流を二次電池Cellに送る。これにより、車両用制御装置100は、電動発電機Mtrを用いて、二次電池Cellを充電することができる。
(車両用制御装置の動作)
本発明の実施形態に係る車両用制御装置100が電動発電機Mtrの発電及び電力消費、並びに、二次電池Cellの放充電を制御する動作を、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る車両用制御装置100が電動発電機Mtr等を制御する動作の一例を説明するフローチャート図である。
図3に示すように、ステップS301において、本実施形態に係る車両用制御装置100は、先ず、運転者の操作等に基づいて、車両を走行させるためにエンジン等を始動する。その後、ステップS302に進む。
次に、ステップS302において、車両用制御装置100は、運転者の操作等に基づいて、車両を走行させる。その後、ステップS303に進む。
ステップS303において、車両用制御装置100は、各車輪のアクチュエータ駆動部CntFR等に内蔵されるレゾルバを用いて電動発電機Mtrの回転角を検出し、検出した回転角を用いて電動発電機Mtrの回転数を検出(算出)する。検出の後、ステップS304に進む。
ステップS304において、車両用制御装置100は、電動発電機Mtrに供給するd軸電流及びq軸電流の電流指令値I及びIを算出する。算出の後、ステップS305に進む。具体的には、車両用制御装置100は、ステップS303で検出した回転数に基づいて、予め車両用制御装置100の記憶部に記憶してある数式を用いて、電流指令値I及びIを算出することができる。ここで、予め記憶してある数式とは、車両及び電動発電機Mtrの諸元、並びに、走行状態及び走行している路面状態に対応した数式を用いることができる。また、予め記憶してある数式は、例えば後述する実施例1で用いる数式(数1〜数5)を用いることができる。
次に、ステップS305において、車両用制御装置100は、ステップS304で算出した電流指令値I及びIを電動発電機Mtrに供給し、路面から入力される運動エネルギによって回転する電動発電機Mtr(回転子)を用いて、路面から入力される運動エネルギを電気エネルギに変換(回生)する。また、車両用制御装置100は、変換した電気エネルギを二次電池Cellに出力し、二次電池Cellに電荷を充電する。その後、ステップS306に進む。
ステップS306において、車両用制御装置100は、充電状態検出手段13Chgを用いて、二次電池Cellの充電状態を検出する。具体的には、充電状態検出手段13Chgは、二次電池Cellの電圧(電源電圧)又はその電圧変動に基づいて、二次電池Cellの充電状態が満充電状態であるか否かを検出する。
車両用制御装置100は、充電状態検出手段13Chgが二次電池Cellの満充電状態を検出した場合には、ステップS307に進む。それ以外の場合には、ステップS309に進む。
ステップS307において、車両用制御装置100は、ステップS304で算出した電流指令値I及び/又はIが第1の範囲Rng1内であるか否かを判断する。車両用制御装置100は、電流指令値I及び/又はIが第1の範囲Rng1内であると判断した場合には、ステップS310に進む。それ以外の場合には、ステップS308に進む。
ステップS308において、車両用制御装置100は、運転者の操作等に基づいて、車両が走行中であるか否かを判断する。車両用制御装置100は、走行中である場合には、ステップS306に戻る。車両用制御装置100は、車両が走行中でない(停車中又は駐車中である)場合には、図中のENDに進み、電動発電機Mtr等を制御する動作を終了する。
次に、ステップS309において、車両用制御装置100は、二次電池Cellを充電する。その後、ステップS308に進む。具体的には、車両用制御装置100は、電動発電機Mtr及びインバータINV等を用いて、電動発電機Mtrで回生した交流電流(逆起電力)を直流電流に変換し、変換した直流電流を二次電池Cellに送る。
ステップS310において、車両用制御装置100は、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I又は/及びIを第2の範囲Rng2内に変更する。その後、ステップS308に進む。具体的には、車両用制御装置100は、二次電池Cellの過充電状態を防止するために、電流制御手段12を用いて、電動発電機Mtrに供給する電流指令値I又は/及びIを第2の範囲Rng2(例えば、後述する図4の消費領域Rcn)内に変更する。ここで、電流制御手段12は、ベクトル制御を用いて、変更する電流指令値のq軸成分(I)又は/及びd軸成分(I)を算出してもよい。
以上により、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100によれば、二次電池Cellの充電状態に基づいて二次電池Cellを充電するか否かを判断することができるので、二次電池Cellの過充電を防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100によれば、電動発電機Mtrの回転数に基づいて、予め記憶してある数式を用いて電流指令値I又は/及びIを算出することができるので、算出した電流指令値I等を用いて電動発電機Mtrの動作を制御することができ、電動発電機Mtrの減磁を防止することができる。
更に、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100によれば、二次電池Cellの充電状態及び電動発電機Mtrの回転数に基づいて二次電池Cellの放充電を制御することができるので、二次電池Cellの過充電及び電機部品の故障を防止することができる。すなわち、本発明の実施形態に係る車両用制御装置100によれば、車両用制御装置100が搭載された車両の操縦安定性及び乗り心地を改善することができる。
実施形態に係る車両用制御装置100を含む実施例を用いて、本発明を説明する。なお、以後の説明において、実施形態と同一の部品又は部位には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施例1)
(車両用制御装置の構成)
本発明の実施例1に係る車両用制御装置110を備える車両の構成は、実施形態に係る車両用制御装置100を備える車両の構成(図1)と基本的に同様のため、異なる部分のみを以下に説明する。
本発明の実施例1に係る車両用制御装置110に用いる電動発電機Mtrの回生領域Rrsと消費領域Rcnの一例を図4に示す。ここで、回生領域Rrsとは、電動発電機Mtrを用いて路面から入力される運動エネルギを電気エネルギに変換し、変換した電気エネルギを二次電池Cellに充電するときの電流指令値I及び電動発電機Mtrの回転数nで表される領域(第1の範囲Rng1)である。また、消費領域Rcnとは、二次電池Cellに充電された電気エネルギを電動発電機Mtrで消費するときの電流指令値I及び電動発電機Mtrの回転数nで表される領域(第2の範囲Rng2)である。
なお、短絡特性線Lscは、電動発電機Mtrの各相の通電端子間を短絡させた場合の特性を示す。
図4に示すように、本実施例に係る車両用制御装置110は、電動発電機Mtrに通電するq軸電流Iと電動発電機Mtrの回転数nとを制御するにより、電動発電機Mtrを運動(機械)エネルギを電気エネルギに変換する発電機及び電気エネルギを運動エネルギに変換する電動機として機能させることができる。すなわち、車両用制御装置110は、電動発電機Mtrのq軸電流Iと回転数nとを図中の回生領域Rrsとすることで、電動発電機Mtrを発電機として機能させる。また、車両用制御装置110は、電動発電機Mtrのq軸電流Iと回転数nとを図中の消費領域Rcnとすることで、電動発電機Mtrを電動機として機能させる。
(車両用制御装置の制御回路)
本発明の実施例1に係る車両用制御装置110の制御回路を、図2に示す。本実施例に係る車両用制御装置110の制御回路は、実施形態の車両用制御装置100の制御回路と同様のため、説明を省略する。
(車両用制御装置の動作)
本発明の実施例1に係る車両用制御装置110が、電動発電機Mtrの発電及び電力消費、並びに、二次電池Cellの放充電を制御する動作を、図3を用いて説明する。なお、本実施例に係る車両用制御装置110の電動発電機Mtr等を制御する動作は、実施形態の車両用制御装置100の動作と基本的に同様のため、異なる部分のみを以下に説明する。
図3に示すように、ステップS301〜ステップS306において、本実施例に係る車両用制御装置110は、実施形態に係る車両用制御装置100と同様の動作を実施する。その後、ステップS307に進む。
次に、ステップS307において、車両用制御装置110は、本実施例では、電動発電機Mtrのq軸電流I及び回転数nが回生領域Rrs(図4)内であるか否かを判断する。車両用制御装置110は、q軸電流I及び回転数nが回生領域Rrs内であると判断した場合には、ステップS310に進む。それ以外の場合には、ステップS308に進む。
ステップS308において、車両用制御装置110は、運転者の操作等に基づいて、車両が走行中であるか否かを判断する。車両用制御装置110は、走行中である場合には、ステップS306に戻る。車両用制御装置110は、車両が走行中でない(停車中又は駐車中である)場合には、図中のENDに進み、電動発電機Mtr等を制御する動作を終了する。
次に、ステップS309において、車両用制御装置110は、実施形態に係る車両用制御装置100と同様の動作を実施する。その後、ステップS308に進む。
ステップS310において、車両用制御装置110は、本実施例では、電動発電機Mtrのq軸電流I及び回転数nを消費領域Rcn(図4)内に変更する。その後、ステップS308に進む。具体的には、車両用制御装置110は、二次電池Cellの過充電状態を防止するために、電流制御手段12を用いて、電動発電機Mtrのq軸電流I及び回転数nを消費領域Rcn内に変更する。ここで、電流制御手段12は、以後に説明する数1〜数5を用いて、変更するq軸電流I(及びd軸電流I)の値を算出することができる。
具体的には、各車輪に対応する電動発電機Mtrのトルク(モータトルク)Tは次式となる。
(数1)
T=k+p(L−L)I
ここで、kは、モータトルク/逆起定数(逆起電力定数)である。pは、極対数である。L及びLは、q軸インダクタンス及びd軸インダクタンスである。
また、電動発電機Mtrの消費電力(モータ消費電力)Pは次式となる。
(数2)
≒V+V
ここで、V及びVは、d軸電圧及びq軸電圧である。
このとき、数2のV及びVは数3及び数4となる。
(数3)
=R−pω+L(dI/dt)
(数4)
=R+ω+pω+L(dI/dt)
ここで、Rは、電機子抵抗である。ωは、モータ機械角速度(2πn)である。
したがって、数3及び数4を数2に代入すると、数2は数5となる。
(数5)
≒R(I +I )+ω{k+p(L−L)I}+I(dI/dt)+I(dI/dt)
車両用制御装置110の電流制御手段12は、電動発電機Mtrのq軸電流I及び回転数nを消費領域Rcn内に変更する場合に、上記数式及び検出する電動発電機Mtrの回転数nの値を用いて、P>0となるq軸電流I(及びd軸電流I)の値を算出することができる。
以上により、本発明の実施例1に係る車両用制御装置110は、実施形態の車両用制御装置100と同様の効果を得ることができる。
(実施例2)
(車両用制御装置の構成)
本発明の実施例2に係る車両用制御装置120を備える車両の構成は、実施形態に係る車両用制御装置100を備える車両の構成(図1)と基本的に同様のため、異なる部分のみを以下に説明する。
本発明の実施例2に係る車両用制御装置120は、車両の車輪に入力された運動エネルギを電動発電機Mtrの回転子に伝達する伝達手段14と、該回転子の回転数nを検出する回転数検出手段13Gnrと、を更に有する。また、伝達手段14は、本実施形態では、二次電池Cellが満充電状態の場合、且つ、電動発電機Mtrの回転数nが第3の範囲Rng3外の場合に、運動エネルギを回転子に伝達しないクラッチ手段14cを備える。
ここで、第3の範囲Rng3とは、第1の範囲Rng1の電流値に対応する電動発電機Mtr(回転子)の回転数nの範囲である。
本実施例に係る車両用制御装置120に用いる伝達手段14を、図5に示す。図5(a)は、本発明の実施例2に係る車両用制御装置120に用いる伝達手段14の断面図の一例である。図5(b)及び図5(c)は、伝達手段14のクラッチ手段14cのクラッチ時(伝達時)及びクラッチ解除時(非伝達時)の一例である。
図5(a)に示すように、伝達手段14は、本実施例では、電動発電機Mtr及びクラッチ手段14cを備える。
伝達手段14は、車両の走行中において、車体と車輪(路面)とが接近又は離間する場合に、アウタチューブ14toとインナチューブ14tiとを車体と車輪とが接近等する方向(以下、「軸線方向」という。)に相対移動する。また、伝達手段14は、その軸線方向の相対移動に伴って、ねじロッド14scとナット14ntとを軸線方向に相対移動し、ねじロッド14scを回転する。
ここで、伝達手段14の電動発電機Mtrは、発電機として機能する場合には、電動発電機Mtr(回転子)にねじロッド14scの回転トルクを付与される。このとき、電動発電機Mtrは、回転子の回転トルク(運動エネルギ)を電気エネルギに変換(回生)して、変換した電気エネルギを二次電池Cellに充電する。また、電動発電機Mtrは、回転子の回転トルク(抵抗力)を、車体と車輪との相対動作(ストローク動作)に対応して減衰力として機能させる。
一方、伝達手段14の電動発電機Mtrは、電動機として機能する場合には、インバータINVに接続された二次電池Cellから電力を供給し、電動発電機Mtrの固定子に電流を通電して、回転子を回転させる。このとき、電動発電機Mtrは、回転子の回転トルクをねじロッド14scに付与する。これにより、電動発電機Mtrは、ねじロッド14scの回転運動によって、アウタチューブ14toとインナチューブ14tiとを軸線方向に相対移動させ、その相対移動に対応する駆動力を発生することができる。
図5(b)及び図5(c)に示すように、クラッチ手段14cは、電動発電機Mtrの回転子に連結されたシャフト部MtrShの回転運動とねじロッド14scの回転運動とを連結するボール部14cbと、ボール部14cbに所定の荷重を付加するばね部14csとを備える。ここで、所定の荷重とは、シャフト部MtrSh及びねじロッド14scの諸元、並びに、電動発電機Mtrの発電状態及び二次電池Cellの充電状態に対応した値とすることができる。また、所定の荷重は、電動発電機Mtrの発熱状態に対応した値とすることができる。更に、所定の荷重を、予め実験又は数値計算等で定められる値とすることができる。
クラッチ手段14cは、シャフト部MtrSh及び/又はねじロッド14scが所定の回転数以下のときに、ばね部14csの伸張力によって、ボール部14cbとシャフト部MtrSh等の接触部に摩擦力を発生させ、シャフト部MtrShとねじロッド14scとの相対的位置関係を固定する。これにより、クラッチ手段14cは、シャフト部MtrSh及びねじロッド14scの一方の回転運動を他方に伝達することができる(図5(b))。
一方、クラッチ手段14cは、シャフト部MtrSh及び/又はねじロッド14scが所定の回転数以上のときに、シャフト部MtrShの回転(ばね部14csの回転運動)によって発生する遠心力を用いて、ボール部14cbをシャフト部MtrSh等から離間させる。このとき、クラッチ手段14cは、シャフト部MtrShとねじロッド14scとの相対的位置関係の固定を解除する。これにより、クラッチ手段14cは、シャフト部MtrSh又はねじロッド14scの回転運動の伝達を解除することができる(図5(c))。すなわち、クラッチ手段14cは、車両が所定の速度以上で走行するときに、車輪からの入力を中止する(速度リミッター機構として機能する)ことができる。
なお、クラッチ手段14cは、電動発電機Mtrの温度を検出し、検出した温度を用いて電動発電機Mtrの発熱状態を検出し、その検出した発熱状態に基づいて、シャフト部MtrSh又はねじロッド14scの回転運動の伝達を解除してもよい。
(車両用制御装置の制御回路)
本発明の実施例2に係る車両用制御装置120の制御回路を、図2に示す。本実施例に係る車両用制御装置120の制御回路は、実施形態の車両用制御装置100の制御回路と同様のため、説明を省略する。
(車両用制御装置の動作)
本発明の実施例2に係る車両用制御装置120が、電動発電機Mtrの発電及び電力消費、並びに、二次電池Cellの放充電を制御する動作を、図6を用いて説明する。なお、本実施例に係る車両用制御装置120の電動発電機Mtr等を制御する動作は、実施形態の車両用制御装置100の動作(図3)と同様の部分があるため、異なる部分のみを以下に説明する。
図6に示すように、ステップS601〜ステップS607において、本実施例に係る車両用制御装置120は、実施形態に係る車両用制御装置100と同様の動作(ステップS301〜ステップS307)を実施する。その後、ステップS608に進む。
次に、ステップS608において、車両用制御装置120は、本実施例では、電動発電機Mtrの回転数nが第3の範囲Rng3外であるか否かを判断する。具体的には、車両用制御装置120は、回転数検出手段13Gnrを用いて、電動発電機Mtrの回転数nが回生領域Rrsに対応する回転数の範囲外(例えば図4のN1及びN2の範囲内)であるか否かを判断する。車両用制御装置120は、回転数nが第3の範囲Rng3外であると判断した場合には、ステップS609に進む。それ以外の場合には、ステップS610に進む。
ステップS609において、車両用制御装置120は、路面からのエネルギの伝達を遮断する。具体的には、車両用制御装置120は、クラッチ手段14cを用いて、電動発電機Mtrのシャフト部MtrShと路面から入力されるエネルギにより軸線方向に移動するねじロッド14scとの相対的位置関係の固定を解除する。これにより、車両用制御装置120は、路面から入力されるエネルギを電動発電機Mtrに伝達することを中止することができる。これにより、車両用制御装置120は、二次電池Cellの過充電を防止することができる。
その後、車両用制御装置120は、ステップS610に進む。また、以後において、車両用制御装置120は、実施形態に係る車両用制御装置100と同様の動作を実施する。
以上により、本発明の実施例2に係る車両の車両用制御装置120は、実施形態の車両用制御装置100と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施例2に係る車両用制御装置120によれば、二次電池Cellが満充電状態の場合、且つ、電動発電機Mtrが第3の範囲Rng3外の場合に、クラッチ手段14cを用いて、路面から入力されるエネルギを電動発電機Mtrに伝達することを中止することができるので、電動発電機Mtrの減磁を防止し、かつ、二次電池Cellの過充電を防止することができる。
更に、本発明の実施例2に係る車両用制御装置120によれば、二次電池Cellが満充電状態の場合、且つ、電動発電機Mtrが第3の範囲Rng3外の場合に、クラッチ手段14cを用いて、路面から入力されるエネルギを電動発電機Mtrに伝達することを中止することができるので、電気的負荷の増加によって電動発電機Mtrが発熱し、発熱により電動発電機Mtrが減磁するのを防止することができる。
100、110、120: 車両用制御装置
11 : 判断手段
12 : 電流制御手段
13Chg: 充電状態検出手段
13Gnr: 回転数検出手段
14 : 伝達手段
14c: クラッチ手段
Rng1: 第1の範囲(充電時の電流値の範囲)
Rng2: 第2の範囲(消費時の電流値の範囲)
Rng3: 第3の範囲(充電時の回転数の範囲)
Rrs : 回生領域
Rcn : 消費領域
N1、N2 :第1の範囲に対応する回転数の範囲
Cell: 二次電池(蓄電池、リチウムイオン二次電池及びその他充放電式電池)
Actu: 電動アクチュエータ
Susp: サスペンション
Mtr : 電動発電機(モータ)
T : トルク(モータトルク)
p : 極対数
t : 時間
n : 回転数(回転速度)
: トルク/逆起定数(逆起電力定数)
ω : モータ機械角速度(2πn)
: 消費電力(モータ消費電力)
: 電機子抵抗
: q軸電流
: d軸電流
: q軸インダクタンス
: d軸インダクタンス
: q軸電圧
: d軸電圧

Claims (2)

  1. 路面から入力される運動エネルギを、電動発電機で電気エネルギに変換し、変換した前記電気エネルギを二次電池に充電する車両用制御装置であって、
    前記電動発電機に供給するd軸電流及びq軸電流の電流値が第1の範囲内にあるか否かを判断する判断手段と、
    前記d軸電流及び前記q軸電流の電流値を第2の範囲内に変更する電流制御手段と、
    前記二次電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と
    を有し、
    前記第1の範囲は、変換した前記電気エネルギを前記二次電池に充電するときの前記電流値の範囲であり、
    前記第2の範囲は、前記二次電池に充電された前記電気エネルギを前記電動発電機を用いて消費するときの前記電流値の範囲であり、
    前記電流制御手段は、前記充電状態検出手段が前記二次電池の満充電状態を検出した場合、且つ、前記判断手段が前記d軸電流及び/又は前記q軸電流の電流値が前記第1の範囲内にあると判断した場合に、該d軸電流及び/又は該q軸電流の電流値を前記第2の範囲内に変更する、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 車輪に入力された前記運動エネルギを前記電動発電機の回転子に伝達する伝達手段と、
    前記回転子の回転数を検出する回転数検出手段と、
    を更に有し、
    前記伝達手段は、前記二次電池が満充電状態の場合、且つ、前記回転数検出手段が検出した前記回転数が第3の範囲外の場合に、前記運動エネルギを前記回転子に伝達しないクラッチ手段を備え、
    前記第3の範囲は、前記第1の範囲の電流値に対応する前記回転数の範囲である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
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