JP2019050716A - 車両動力補助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動アシストまたは回生制動が行えて、車両の重量が増大することを抑えると共に、電動発電機から想定しない制動力等が発生することを防止する車両動力補助システムを提供する。【解決手段】この車両動力補助システムは、直流電源10と、車輪5を回転支持する車輪用軸受に支持され、駆動アシスト力または回生制動力を発生させる電動発電機14と、制御装置39とを備える。制御装置39は、直流電力を交流電力に変換する電力変換回路12と、電力変換回路12を制御する制御回路16と、電力変換回路12と電動発電機14との間に設けられ電気的に接続と遮断を切り替え可能な相開放回路13とを有する。制御回路16は、電動発電機14が回転することにより発生する誘起電圧が電源電圧を超えるとき、相開放回路13により電動発電機14と直流電源10とを電気的に切り離す。【選択図】図2

Description

この発明は、車両動力補助システムに関し、車両の高速走行時等において、電動発電機から想定しない駆動力または制動力が発生することを防止する技術に関する。
従来の補助動力システムとして、従動輪に電動発電機を接続し、駆動アシストおよび回生を行う技術が提案されている(特許文献1)。この構成は、例えば、従動輪が、この従動輪から動力を伝達する機械的な連結部材であるドライブシャフトと、ディファレンシャルギヤと、機械的な接続と切断を切り替えるためのクラッチとを介して電動発電機と連結している。
特開2016−25789号公報 特許第3146791号公報 特開2009−220705号公報 特開平10−155262号公報 特許第5343480号公報
特許文献1では、従動輪と電動発電機を連結するための機械的なドライブシャフト、ディファレンシャルギヤおよびクラッチを設置することで、従動輪の足回りに設置する構造体が増え、車両の重量が増加する問題があった。その対策として、二つの駆動輪または従動輪にそれぞれ電動発電機を準備し、駆動輪または従動輪の車輪用軸受で支持した位置に電動発電機を設置して駆動輪または従動輪を前記構造体を介在させることなく駆動するダイレクトドライブ形式とすることで、前記ドライブシャフト、ディファレンシャルギヤおよびクラッチなどの構造体を減らすことができる。
しかしながら、上記対策に対しても次のような課題がある。
車輪用軸受とホイールの間に電動発電機を設置するには、取付スペースに制限があるため、電動発電機のサイズを小さくし、さらに、減速機を無くすあるいは小さく減速機を使用する必要があった。この制限は、電動発電機による駆動力を減少するものであり、駆動力を上げるためには強い磁力を持った永久磁石を使用した電動発電機を使用する必要がある。電動発電機で発生する誘起電圧は、電動発電機の回転数と永久磁石の磁束に比例することが知られており、強い磁力を持った電動発電機は誘起電圧が大きくなる。
車両の速度が高速となると、車軸の回転速度も増加することから、電動発電機で発生する誘起電圧も増加する。誘起電圧が増大すると電力が強制的に回生され、電動発電機でブレーキ力が発生する問題が生じる。例えば、電動発電機が三相交流電動発電機であれば、直流電力を三相交流の電力に変換するインバータを使用して電動発電機を駆動あるいは回生するのが一般的である。電動発電機に過大な誘起電圧が発生すると、電動発電機からインバータを経由して直流電源側へ電力が流れ込む。このため、電動発電機が負荷となり、電動発電機からブレーキ力が発生し、車両にブレーキが掛かる状態となる問題があった。
この発明の目的は、駆動アシストまたは回生制動が行えて、車両の重量が増大することを抑えると共に、電動発電機から想定しない制動力等が発生することを防止する車両動力補助システムを提供することである。
この発明の車両動力補助システムは、車両に搭載された直流電源10と、
前記車両の車輪4,5を回転支持する車輪用軸受31に支持され、前記直流電源10から電力を供給することで前記車輪4,5を回転駆動可能な駆動アシスト力、または前記直流電源10へ電力を回生する回生制動力を発生させる電動発電機14と、
この電動発電機14を制御する制御装置39と、を備え、
前記制御装置39は、
前記直流電源10からの直流電力を交流電力に変換する電力変換回路12と、
この電力変換回路12を制御する制御回路16と、
前記直流電源10と前記電力変換回路12との間、または前記電力変換回路12と前記電動発電機14との間に設けられ、電気的に接続と遮断を切り替え可能な開放回路11,13と、を有し、
前記制御回路16は、
前記電動発電機14が回転することにより発生する誘起電圧と前記直流電源10の電源電圧とを比較し、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記開放回路11,13により前記電動発電機14と前記直流電源10とを電気的に切り離す。
この構成によると、車輪4,5を回転支持する車輪用軸受31に電動発電機14が支持されるため、ドライブシャフト、ディファレンシャルギヤおよびクラッチなどが不要であり、駆動アシスト力を与えるための構成が簡易で済み、前記構造体を備えた従来例よりも、車両の重量が増大することを抑えることができる。
車両の運転時において、制御回路16は、電動発電機14が回転することにより発生する誘起電圧と直流電源の電源電圧とを比較する。車両の走行速度が高速となり誘起電圧が電源電圧を超えるとき、開放回路11,13により電動発電機14と直流電源10とを電気的に切り離す。これにより、電動発電機14から電力変換回路12等を経由して直流電源10側へ電力が流れ込むことを防止する。したがって、電動発電機14から想定しない制動力が発生することを防止することができる。
前記車輪用軸受31が、前記車両の主駆動源1と機械的に非連結の車輪5である従動輪5を支持する軸受であってもよい。
この場合、電動発電機14が簡易で省スペースで済む構成であるため、車体の足回りの構造等を変更することなく、この電動発電機14を従動輪5に簡単に設置することができる。
前記車輪用軸受31が、前記車両の主駆動源1と機械的に連結された車輪4である駆動輪4を支持する軸受であってもよい。
前述のように、電動発電機14の部品点数が少なく構成が簡易で省スペースで済むことから、車体の足回りの構造等を変更することなく、この電動発電機14を駆動輪4に簡単に設置することができる。
前記開放回路は、前記直流電源10と前記電力変換回路12との間に、スイッチング手段20で構成された母線開放回路11を備え、
前記制御回路16は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記母線開放回路11を使用して前記直流電源10と前記電力変換回路12とを電気的に切り離してもよい。
この構成によると、直流電源10と電力変換回路12との間の母線開放回路11は、例えば、相開放回路の構成に比べて、スイッチング素子の個数を少なくできコスト低減を図れる。
前記開放回路は、前記電力変換回路12と前記電動発電機14との間に、スイッチング手段23で構成された相開放回路13を備え、
前記制御回路16は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記相開放回路13を使用して前記電力変換回路12と前記電動発電機14とを電気的に切り離してもよい。 この構成によると、電力変換回路12の異常発生時に、電動発電機14と電力変換回路12とを電気的に切り離すことができるので、電動発電機14から想定しない駆動力または制動力が発生することを防止することが可能となる。
前記スイッチング手段と並列にサージ保護部品(例えばコンデンサ、バリスタ、トランジェントボルテージサプレッサーダイオード(略称:TVSダイオード))を接続してもよい。
例えば、相開放回路13を使用して電力変換回路12と電動発電機14とを電気的に切り離す場合、電動発電機14の巻線コイルが誘導性負荷となるため、大きな電流が流れている状態でスイッチング素子を切断するとスパイク状の高電圧の誘起電圧が発生し、スイッチング素子の耐電圧を超えるとスイッチング素子に異常が発生する課題がある。
そこで、スイッチング手段と並列にコンデンサまたはバリスタを接続することで、スイッチング素子から成るスイッチング手段に、耐電圧を超える高電圧が発生することを未然に防止することができる。
前記スイッチング手段を流れる電流を検出する検出手段を備え、前記制御回路は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超え、且つ、前記検出手段で検出される電流がゼロのとき、前記スイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離してもよい。
前記電流がゼロとは、電流が略ゼロの十分小さな電流の状態も含む。前記十分小さな電流は、電流を遮断したときに発生する逆起電圧が、スイッチング手段の耐電圧を超えない範囲の微小な電流であり、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。
この構成によると、検出手段で検出される電流がゼロのとき、スイッチング手段をオフにすると、スパイク状の高電圧の誘起電圧が発生せず、スイッチング素子から成るスイッチング手段に、耐電圧を超える高電圧が発生することを未然に防止することができる。
前記制御装置は、前記車両の高速走行時に定められた条件を充足するとき、前記スイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離し、前記定められた条件を充足しないとき、前記スイッチング手段をオンにし且つ弱め磁束制御を行いながら駆動アシストまたは回生制御を行ってもよい。
前記定められた条件は、設計等によって任意に定める条件であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方等により適切な条件を求めて定められる。
この構成によると、制御装置は、例えば車両の高速走行時に平坦路を加速するとき(定められた条件を充足しないとき)、スイッチング手段をオンにし且つ弱め磁束制御により誘起電圧を抑制しながら電動発電機により駆動アシスト力を発生させる。制御装置は、車両の加速が完了すればスイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す。逆に、例えば平坦路を減速時(定められた条件を充足しないとき)には、制御装置は、スイッチング手段をオンにし且つ弱め磁束制御により誘起電圧を抑制しながら回生し電力を直流電源に回収し、減速が完了すればスイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す。このように、トルクに関係しない電流を電動発電機に流し続けることがなく、無駄な電力消費を抑え、電動発電機の発熱を低減することができる。
この発明の車両動力補助システムは、車両に搭載された直流電源と、前記車両の車輪を回転支持する車輪用軸受に支持され、前記直流電源から電力を供給することで前記車輪を回転駆動可能な駆動アシスト力、または前記直流電源へ電力を回生する回生制動力を発生させる電動発電機と、この電動発電機を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記直流電源からの直流電力を交流電力に変換する電力変換回路と、この電力変換回路を制御する制御回路と、前記直流電源と前記電力変換回路との間、または前記電力変換回路と前記電動発電機との間に設けられ、電気的に接続と遮断を切り替え可能な開放回路と、を有し、前記制御回路は、前記電動発電機が回転することにより発生する誘起電圧と前記直流電源の電源電圧とを比較し、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記開放回路により前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す。このため、駆動アシストまたは回生制動が行えて、車両の重量が増大することを抑えると共に、電動発電機から想定しない制動力等が発生することを防止することができる。
この発明の実施形態に係る車両動力補助システムにおける車両内の電動発電機の搭載箇所を示す図である。 同車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 同電動発電機を搭載した従動輪およびその足回り部を示す断面図である。 同電動発電機等を切断した箇所を示す斜視図である。 同車両動力補助システムの概念構成を示すブロック図である。 同車両動力補助システムを搭載した車両の一例となる電源系統図である。 同制御装置における制御回路のブロック図である。 同制御装置の電力変換回路および相開放回路を示すブロック図である。 同制御回路が相開放回路に信号を出力する過程を示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係る制御装置の電力変換回路および母線開放回路を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムにおける車両内の電動発電機の搭載箇所を示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムにおける弱め磁束制御を概念的に示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係り、スイッチング手段と並列にコンデンサまたはバリスタを接続した例を示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る車両動力補助システムの制御装置等を示すブロック図である。
この発明の実施形態に係る車両動力補助システムを図1ないし図9と共に説明する。
<電動発電機の搭載箇所について>
図1に示すように、この車両動力補助システムは、例えば、駆動輪の走行駆動を行う主駆動源1と機械的に非連結である従動輪を持つ車両に搭載される。図1の例では、車両は、前側の車輪4が駆動輪、後側の車輪5が従動輪となる前輪駆動車であり、主駆動源1が、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。この内燃機関は、クラッチ2、トランスミッション3等を介して前側の車輪(駆動輪)4に機械的に接続している。後側の左右の車輪(従動輪)5,5にそれぞれ電動発電機14,14を搭載している。各電動発電機14は、変速機を用いないダイレクトドライブモータであり、電力を供給することで駆動アシスト力を発生し、また、車両の運動エネルギーを電力に変換することで発電する。
図2に示すように、この車両動力補助システムは、車両に搭載された直流電源10と、車輪5を回転支持する車輪用軸受31(図3)に支持された電動発電機14と、この電動発電機14を制御する制御装置39とを備える。
<車輪用軸受について>
図3および図4に示すように、車輪用軸受31は、固定輪である外輪32と、複列の転動体34と、回転輪である内輪33とを有する。外輪32に複列の転動体34を介して内輪33が回転自在に支持されている。内外輪33,34間の軸受空間には、グリースが封入されている。内輪33は、外輪32よりも軸方向のアウトボード側に突出した箇所にハブフランジ33aを有する。外輪32は、インボード側の端部において、ナックル等の足回りフレーム部品Nkに図示外のボルトで取付けられている。なおこの明細書において、車両動力補助システムが車両に搭載された状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の車幅方向の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
ハブフランジ32aのアウトボード側の側面には、ブレーキロータ36と従動輪5のホイール5aとが軸方向に重なった状態で、ハブボルト6により取り付けられている。ホイール5aの外周に、車輪5のタイヤ5bが取り付けられている。ホイール5aの軸方向幅内に、車輪用軸受31全体が収まっている。なお、図示の車輪用軸受31は、内輪回転タイプの第3世代型への適用例について示しているが、外輪回転タイプ、第1,第2世代型などの車輪用軸受であっても適用可能である。
<ブレーキ35について>
ブレーキ35は、ディスク式のブレーキロータ36と、ブレーキキャリパ37とを備える摩擦ブレーキである。ブレーキロータ36は、平板状部36aと、外周部36bとを有する。平板状部36aは、ハブフランジ33aに重なる環状で且つ平板状の部材である。外周部36bは、平板状部36aから外輪32の外周側へ延びる。外周部36bは、平板状部36aの外周縁部からインボード側に円筒状に延びる円筒状部36baと、この円筒状部36baのインボード側端から外径側に平板状に延びる平板部36bbとを有する。
ブレーキキャリパ37は、ブレーキロータ36の平板部36bbを挟み付ける摩擦パッド(図示せず)を有する。ブレーキキャリパ37は、足回りフレーム部品Nkに取付けられている。ブレーキキャリパ37は、油圧式および機械式のいずれであってもよく、また電動モータ式であってもよい。
<電動発電機14について>
この電動発電機14は、駆動アシスト力および回生制動力を発生させる。電動発電機14は、外輪32の外周面に取付けられたステータ41と、このステータ41の外周側に位置する環状のロータ42とを備える。この電動発電機14は、アウターロータ型のIPM同期モータである。同期モータにおいて、ステータ41の巻き線形式として分布巻、集中巻の各形式が採用できる。
ステータ41は、コアと、このコアの各ティースに巻回されたコイル(図示せず)とを有する。ロータ42は、回転ケース7と、この回転ケース7の内周に設けられる磁性体と、この磁性体に内蔵される図示外の永久磁石とを備え、回転ケース7がハブフランジ33aに取付けられている。ハブフランジ33aの外周面に、例えば、嵌合、溶接、または接着等により、回転ケース7のアウトボード側の内周面が固定されている。
電動発電機14は、その全体が、ブレーキロータ36の外周部36bよりも小径である。さらに電動発電機14におけるハブフランジ33aへの取付部を除く全体が、車輪用軸受31のインボード側の車体取付面と、ハブフランジ33aとの間の軸方向範囲に位置する。このため、電動発電機14を車輪用軸受31に支持する際には、車輪5の周辺の減衰装置などの構造の変更が必要ない。さらに車輪用軸受31についても、外輪32以外の、内輪33などの構成部品は既存品を流用できる。
<回転角度検出器45について>
車輪用軸受31は、内輪33のハブフランジ33aと外輪32との間に、ロータ42の回転角度を検出する回転角度検出器45を備える。この回転角度検出器45は、内輪33に設けられたエンコーダ部45aと、外輪32に取付けられてエンコーダ部45aを読み取るセンサ部45bとを有する。この回転角度検出器45は、レゾルバ、ホール素子、光学式、磁気式など、形式および搭載位置を問わない。回転角度検出器45で検出された回転角度から、電動発電機14の回転速度を容易に算出し得る。
<車両動力補助システムについて>
図5は、この車両動力補助システムSmの概念構成を示すブロック図である。同図5に示すように、主駆動源1は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関、または電動発電機(電動モータ)、または両者を組み合わせたハイブリッド型の駆動源である。前記「電動発電機」は、回転付与による発電が可能な電動モータを称す。図示の例では、車両30は、前側の車輪4が駆動輪、後側の車輪5が従動輪となる前輪駆動車であって、主駆動源1が内燃機関1aと駆動輪側の電動発電機1bとを有するハイブッリド車(以下、「HEV」と称することがある)である。
具体的には、駆動輪側の電動発電機1bが48V等の中電圧で駆動されるマイルドハイブリッド形式である。ハイブリッドはストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドとに大別されるが、マイルドハイブリッドは、主要駆動源が内燃機関であって、発進時や加速時等にモータで走行の補助を主に行う形式を言い、EV(電気自動車)モードでは通常の走行を暫くは行えても長時間行うことができないことでストロングハイブリッドと区別される。同図の例の内燃機関1aは、クラッチ2および減速機3を介して駆動輪である車輪4のドライブシャフトに接続され、減速機3に駆動輪側の電動発電機1bが接続されている。
この車両動力補助システムSmは、従動輪である車輪5の回転駆動を行う走行補助用の電動発電機14と、この電動発電機14の制御を行う制御装置39と、上位ECU40に設けられて制御装置39に駆動および回生の制御を行わせる指令を出力する個別電動発電機指令手段8とを備える。
電動発電機14は、制御装置39を介して直流電源10に電気的に接続されている。直流電源10は、バッテリー(蓄電池)またはキャパシタ、コンデンサ等を用いることができ、その形式や車両30への搭載位置は問わない。この実施形態では、車両30に低電圧バッテリー50および中電圧バッテリーが搭載され、前記中電圧バッテリーが直流電源10に適用される。電動発電機14は、ハブ輪である内輪33(図3)にロータ42(図3)が取付けられているため、電動発電機14に車輪5の回転方向にトルクを発生するように電流を印加すると内輪33(図3)が回転駆動され、逆に車輪5の回転方向と逆方向にトルクが発生するように電流を印加すると制動され、回生電力が得られる。
<車両30の制御系について>
上位ECU40は、車両30の統合制御を行う手段であり、トルク指令生成手段43を備える。このトルク指令生成手段43は、アクセルペダル等のアクセル操作手段56およびブレーキペダル等のブレーキ操作手段57からそれぞれ入力される操作量の信号及び車速等の車両の情報の信号に従ってトルク指令を生成する。この車両30は、主駆動源1として内燃機関1aおよび駆動輪側の電動発電機1bを備え、また二つの車輪5,5をそれぞれ駆動する二つの電動発電機14,14を備えるため、前記トルク指令を各駆動源1a,1b,14,14に定められた規則によって分配するトルク指令分配手段44が上位ECU40に設けられている。
内燃機関1aに対するトルク指令は内燃機関制御手段47に伝達され、内燃機関制御手段47によるバルブ開度制御等に用いられる。駆動輪側の発電電動機1bに対するトルク指令は、駆動輪側電動発電機制御手段48に伝達されて実行される。従動輪側の発電機14,14に対するトルク指令は、制御装置39,39に伝達される。トルク指令分配手段44のうち、制御装置39,39へ出力する部分を個別電動発電機指令手段8と称している。この個別電動発電機指令手段8は、ブレーキ操作手段57の操作量の信号に対して、電動発電機1bが回生制動により制動を分担する制動力の指令となるトルク指令を制御装置39へ与える機能も備える。
図2および図5に示すように、制御装置39は、電力変換回路12と制御回路16と相開放回路13とを有する。また、制御装置39には、電動発電機の回転速度を検出する速度検出器15が電気的に接続されている。電力変換回路12は、直流電源10からの直流電力を交流電力に変換する回路であり、直流電源10に電気的に接続されている。電動発電機14が三相の交流電動発電機であれば、電力変換回路12は、直流電力を三相の交流電圧に変換するインバータである。電力変換回路12と電動発電機14との間には、相開放回路13が電気的に接続されている。この相開放回路13は、電力変換回路12と電動発電機14を電気的に接続と遮断を切り替える機能を有する。
速度検出器15は、回転角度検出器45(図3)で検出された回転角度を微分等することで電動発電機14の回転速度を算出する。制御回路16は、速度検出器15より電動発電機14の回転速度を取得し、また電力変換回路12に指令し電動発電機14を駆動制御または回生制御し、相開放回路13に接続または遮断を指令し得る。通常時には、相開放回路13は接続状態となっている。制御回路16は、取得した電動発電機14の回転速度から、電動発電機14の逆起電圧の大きさを推定し、電動発電機14の逆起電圧による線間電圧のピーク電圧の大きさが、直流電源10の電源電圧を超えると推定されたときに、相開放回路13に切断するように指令を送る。
図6は、図5に示した車両動力補助システムを搭載した車両の一例となる電源系統図である。同図の例では、バッテリーとして低電圧バッテリー50と、中電力バッテリーである直流電源10とが設けられ、低電圧バッテリー50,直流電源10は、DC/DCコンバータ51を介して接続されている。電動発電機14は二つあるが、代表して一つで図示している。図5の駆動輪側の電動発電機1bは、図6では図示を省略しているが、従動輪側の電動発電機14と並列に中電力系統に接続されている。低電圧系統には低電圧負荷52が接続され、中電圧系統には中電圧負荷53が接続される。低電圧負荷52および中電圧負荷53は、それぞれ複数あるが、代表して一つで示している。
低電圧バッテリー50は、制御系等の電源として各種の自動車一般に用いられているバッテリーであり、例えば12Vまたは24Vとされる。低電圧負荷52としては、内燃機関1a(図5)のスタータモータ、灯火類、上位ECU40(図5)およびその他のECU(図示せず)等の基幹部品がある。低電圧バッテリー50は電装補機類用補助バッテリーと称し、直流電源10は電動システム用補助バッテリー等と称しても良い。
中電圧バッテリーである直流電源10は、低電圧バッテリー50よりも電圧が高く、かつストロングハイブリッド車等に用いられる高圧バッテリー(100V以上、例えば200〜400V程度)よりも低く、かつ作業時に感電による人体への影響が問題とならない程度の電圧であり、近年マイルドハイブリッドに用いられている48Vバッテリーが好ましい。48Vバッテリー等の直流電源10は、従来の内燃機関を搭載した車両に比較的容易に搭載することができ、マイルドハイブリッドとして電力による動力アシストや回生により、燃費低減することができる。
前記48V系統の中電圧負荷53は前記アクセサリー部品であり、前記駆動輪側の発電機である動力アシストモータ、電動ポンプ、電動パワーステアリング、スーパーチャージャ、およびエアーコンプレッサなどである。アクセサリーによる負荷を48V系統で構成することで、高電圧(100V以上のストロングハイブリッド車など)よりも動力アシストの出力が低くなるものの、乗員やメンテナンス作業者への感電の危険性を低くすることができる。電線の絶縁被膜を薄くすることができるので、電線の重量や体積を減らすことができる。また、12Vよりも小さな電流量で大きな電力量を入出力することができるため、電動機または発電機の体積を小さくすることができる。これらのことから、車両の燃費低減効果に寄与する。
この車両動力補助システムは、こうしたマイルドハイブリッド車のアクセサリー部品に好適であり、動力アシストおよび電力回生部品として適用される。なお、従来よりマイルドハイブリッド車において、CMG、GMG、ベルト駆動式スタータモータ(いずれも図示せず)などが採用されることがあるが、これらはいずれも、内燃機関または動力装置に対して動力アシストまたは回生するため、伝達装置および減速機などの効率の影響を受ける。
これに対してこの実施形態の車両動力補助システムは、図5に示すように、従動輪である車輪5に対して搭載されるため、内燃機関1a等の主駆動源1とは切り離されており、電力回生の際には車体の運動エネルギーを直接利用することができる。また、CMG、GMG、ベルト駆動式スタータモータなどを搭載する際には、車両30の設計段階から考慮して組み込む必要があり、後付けすることが難しいが、車輪5内に収まるこの車両用システムの電動発電機14は、完成車であっても部品交換と同等の工数で取り付けることができ、内燃機関1aのみの完成車に対しても48Vのシステムを構成することができる。この実施形態の車両動力補助システムを搭載した車両に、図5の例のように別の補助駆動用の電動発電機1bが搭載されていても構わない。その際は車両30に対する動力アシスト量や回生電力量を増加させることができ、さらに燃費低減に寄与する。
図7は、この制御装置39における制御回路16のブロック図である。
制御回路16は、直流電源電圧取得手段16a、電動発電機速度取得手段16b、相開放回路制御手段16c、電力変換回路制御手段16dおよび切断閾値電圧算出手段16eを有する。直流電源電圧取得手段16aは、直流電源10の直流電圧(電源電圧)に等しい電力変換回路12の入力電圧を取得する。電動発電機速度取得手段16bは、速度検出器15より電動発電機14の回転速度を取得する。
相開放回路制御手段16cは、相開放回路13へ切断指令信号または接続指令信号を出力する。相開放回路13は、指令信号に従い電力変換回路12と電動発電機14間を電気的に切断または接続する。
電力変換回路制御手段16dは、車両の状況に合わせて、直流電源10から電動発電機14へ電力を供給し駆動する信号、または、電動発電機14から直流電源10へ電力を回生し発電する信号を電力変換回路12へ出力する。切断閾値電圧算出16eは、電動発電機速度取得手段16bから得た回転速度より相開放回路13を切断する電源電圧(切断閾値電圧)を算出する。
図8は、この制御装置39の電力変換回路12および相開放回路13を示すブロック図である。同図は、従動輪片側のみに対応する電力変換回路12および相開放回路13を示す。電動発電機14は、三相の交流電動発電機である。電力変換回路12は、コンデンサ21および六個のスイッチング素子22で構成されている三相のインバータであり、直流電源10からの直流電力を三相交流電力に変換する。相開放回路13は、電力変換回路12と電動発電機14との間で各相にそれぞれ設けられた三個の半導体スイッチング素子23から成るスイッチング手段で構成されている。制御回路16(図7)の指令により三個の半導体スイッチング素子23を全てオンにすると電力変換回路12と電動発電機14が接続され、三個の半導体スイッチング素子23を全てオフにすると遮断される。この相開放回路13は、電力変換回路12の異常発生時に、電力変換回路12と電動発電機14とを電気的に切り離すことができるので、電動発電機14から想定しない駆動力または制動力が発生することを防止し得る。
電動発電機14の回転速度が上昇して電動発電機14の線間に発生する誘起電圧が大きくなり、その誘起電圧が電源電圧を超えると、電動発電機14の電力が直流電源10に流れ込み、電動発電機14から想定しない制動力が発生する。その制動力が発生する前に、相開放回路13を使用し、電力変換回路12と電動発電機14間を電気的に切断する必要がある。このため、電動発電機14の誘起電圧を推定した値から切断する閾値電圧を決定し、直流電源10の電源電圧と比較する。
誘起電圧の大きさは回転速度に比例するため、回転速度に誘起電圧定数を乗算することで誘起電圧を推定することができる。回転速度と誘起電圧定数との関係は、予め、試験またはシミュレーション等により定められている。実際には、誘起電圧だけでなく、電動発電機14と直流電源10間のスイッチング素子22,23の電圧降下を考慮し、誘起電圧の推定値にスイッチング素子22,23の電圧降下を減算した値を、切断する電源電圧の閾値とする。
<フローチャート>
図9は、制御回路が相開放回路に信号を出力する過程を示すフローチャートである。図7も適宜参照しつつ説明する。
本処理開始後、直流電源電圧取得手段16aが直流電源10の直流電圧を取得し(ステップS1)、電動発電機速度取得手段16bが電動発電機14の回転速度を取得する(ステップS2)。次に、切断閾値電圧算出16eは、ステップS2で取得した回転速度に誘起電圧定数を乗算し、誘起電圧の推定値を算出する。
また切断閾値電圧算出16eは、誘起電圧の推定値に対し、電動発電機14と直流電源10間のスイッチング素子22,23(図8)の電圧降下を考慮した値を減算し、ステップS4で用いる切断閾値とする。スイッチング素子一個あたりの電圧降下は概ね2Vから0Vの間でありパワー素子の種類により異なる。切断閾値電圧算出16eは、直流電源10と電動発電機14との間にある全てのスイッチング素子22,23(図8)の電圧降下を減算する(ステップS3)。
次に、相開放回路制御手段16cは、ステップS1で計測した電源電圧とステップS3で算出した切断閾値を比較する(ステップS4)。電源電圧が切断閾値よりも小さいとき(ステップS3:YES)、相開放回路制御手段16cは、相開放回路13へ切断指令信号を出力する(ステップS5)。電源電圧が切断閾値以上のとき(ステップS3:NO)、相開放回路制御手段16cは、相開放回路13へ接続指令信号を出力する(ステップS6)。その後、ステップS1に戻る。
<作用効果>
以上説明した車両動力補助システムによれば、車輪5を回転支持する車輪用軸受31に電動発電機14が支持されるため、ドライブシャフト、ディファレンシャルギヤおよびクラッチなどが不要であり、駆動アシスト力を与えるための構成が簡易で済み、前記構造体を備えた従来例よりも、車両の重量が増大することを抑えることができる。
車両の運転時において、制御回路16は、電動発電機14が回転することにより発生する誘起電圧と直流電源10の電源電圧とを比較する。車両の走行速度が高速となり誘起電圧が電源電圧を超えるとき、相開放回路13により電動発電機14と直流電源10とを電気的に切り離す。これにより、電動発電機14から電力変換回路12等を経由して直流電源10側へ電力が流れ込むことを防止する。したがって、電動発電機14から想定しない制動力が発生することを防止することができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図10に示すように、開放回路は、直流電源10と電力変換回路12との間に、半導体スイッチング素子20から成るスイッチング手段で構成された母線開放回路11を備えたものであってもよい。この場合、制御回路16(図5)の指令により、半導体スイッチング素子20をオンまたはオフすることで、電力変換回路12から直流電源10への電力供給を許可または遮断し得る。
この構成によると、母線開放回路11を、直流電源10の正負に対し制御装置39を適正な接続方向とは逆に接続することを防止する逆接防止回路として使用できる。また直流電源10と電力変換回路12との間の母線開放回路11は、例えば、図8の相開放回路13の構成に比べて、半導体スイッチング素子の個数を少なくできコスト低減を図れる。
相開放回路13、母線開放回路11のスイッチング手段は、開閉接点、例えばリレーの接点部であってもよい。前記リレーのコイル部は、例えば、制御回路16(図5)に設けられ、この制御回路16(図5)の指令により前記コイル部に電圧を印加し前記接点部をオンにすることで、電動発電機、直流電源間の電力供給を許可する。制御回路16(図5)の指令により前記接点部をオフにすることで、電動発電機、直流電源間の電力供給を遮断する。
各車両動力補助システムは、電動発電機14が駆動アシスト力および回生制動力を発生させる構成であるが、回生制動力のみ発生させるシステムとしてもよい。
図11に示すように、駆動輪である車輪4を回転支持する車輪用軸受に電動発電機14を設け、この電動発電機14を前述の制御装置39(図2等)により制御する車両動力補助システムとしてもよい。その他、駆動輪である車輪4を回転支持する車輪用軸受のみに電動発電機14を設けた車両動力補助システムとしてもよい。
電動発電機の回転速度が増加したときに電動発電機の巻線コイルを通過する磁束の量を減少させることで誘起電圧を減少させる制御(特許文献2)が知られており、この制御といずれかの実施形態の車両動力補助システムを併用してもよい。この磁束の量を減少させる制御はいくつかある。例えば、永久磁石を減磁する方向に巻線コイルに電流を流すことで、磁束の量を減らす弱め磁束制御と言われる制御がある。
図12に示すように、インナーロータ、極数二の三相同期モータの場合を例にして具体的に説明する。図12(a)に示すように、N極とS極の永久磁石58が三つの巻線コイルに対向しており、それぞれU相、V相、W相とする。図12(b)に示すように、それぞれの巻線コイルに電流を流すと、U相、V相、W相の巻線コイルより、磁束φu,φv,φwがそれぞれ発生する。U相、V相、W相は、隣り合う相間で120度の角度があるので、同期モータの中心を原点とした磁束ベクトルで考えると、磁束ベクトルの和が巻線コイルの合成磁束φuvwとなる。
図12(c)に示すように、永久磁石の磁束をφmとする。ロータは回転するので、ロータに取り付けられた永久磁石58も回転するため、永久磁石58の磁束φmも回転する。永久磁石58の磁束と同じ向きであるd軸、このd軸と直角向きのq軸とするdq軸座標系を考え、巻線コイルの合成磁束φuvwのd軸成分φdとq軸成分φqに分解する。このときのマグネットトルク(永久磁石により発生するトルク)を考えると、φqはマグネットトルクと比例し、φdはマグネットトルクに関係しない。
なぜなら、φqとφmはモータの回転方向に対して引力あるいは斥力を発生することで電動発電機にトルクを発生するのに対して、φdとφmは同じ向きなので引力あるいは斥力が発生してもモータの回転方向に対して直角方向にトルクが発生するためである。電動発電機の回転速度が上昇したときに、回転速度およびφmに比例した誘起電圧が発生するが、φdとφmは同じ向きなのでφmを打ち消すようにφdを−φmに近づければ、磁束の量を減らすことができ誘起電圧を減少することができる。
上記の弱め磁束制御を数式にて説明する。
正弦着磁されたY型結線の三相同期モータの電圧と電流の関係を表す回路方程式は下式となる。
Figure 2019050716
ただし、Rは相抵抗、Lは自己インダクタンス、i,i,iは、それぞれU相電流、V相電流、W相電流、v,v,vはそれぞれU相電圧、V相電圧、W相電圧、θは電気角、Mは各相間の相互インダクタンス、φ´は電気子鎖交磁束、sはラプラス演算子である。
上式をdq軸座標系に変換すると下式になる。
Figure 2019050716
上式は、電気角速度ω2nが一定値の場合、d軸電流iとq軸電流iのグラフを描画すると、楕円の内側となる。電気角速度が大きくなると前記楕円の径は小さくなる。このとき、d軸電流iを−φ/Lの値に近づければ上式の第二項が小さくなることがわかる。Lは巻線コイルで発生するd軸の磁束を意味しており、d軸の磁束を−φに近づけることと同義である。
d軸の磁束を−φに単純に一致させるのはよくない。なぜなら、d軸に電流を流すと全体の電流が増加し、電動発電機の銅損が増加するためである。よって、電動発電機の回転速度の増加に合わせて徐々にd軸の磁束を−φに近づけることが望ましい。また、上記の式は理想的なモデルに対して計算した結果であり、実際の電動発電機は単純ではない。例えば、温度または回転速度などによりφ、L、Lは変動することが知られている。d軸電流をどのように変化させるかは実際の電動発電機で試験を行い決定するのが一般的である。
弱め磁束制御により誘起電圧を減少することは可能であるが、トルクに関係しない電流を電動発電機に流し続ける必要があるため、無駄に電力を消費し電動発電機の発熱が大きくなる課題がある。よって、いずれかの実施形態のインバータの遮断と併用するのが効果的である。車両が高速で走行中に、相開放回路13(図8)あるいは母線開放回路11(図10)にて電動発電機、直流電源間が切断状態にあるとき、制御装置39(図8,図10)は、駆動アシストするときスイッチング手段をオンにして接続状態に切り替えると同時に、弱め磁束制御により誘起電圧を抑制しながら電動発電機により駆動アシスト力を発生させる。制御装置39(図8,図10)は、駆動アシストが完了すればスイッチング手段をオフにして電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す。
逆に、回生時には、制御装置39(図8,図10)は、相開放回路13(図8)あるいは母線開放回路11(図10)を接続状態にすると同時に弱め磁束制御により誘起電圧を抑制しながら回生し電力を直流電源に回収し、回生が完了すればスイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す。このように、トルクに関係しない電流を電動発電機に流し続けることがなく、無駄な電力消費を抑え、電動発電機の発熱を低減することができる。
弱め磁束制御といずれかの実施形態に係る車両動力補助システムとを併用する場合、駆動アシストまたは回生をしていない状態でも誘起電圧を抑制するため、電流を流し続ける必要がある。図8の相開放回路13を使用して電力変換回路12と電動発電機14の間を切断する場合、電動発電機14の巻線コイルが誘導性負荷となるため、大きな電流が流れている状態でスイッチング素子23を切断するとスパイク状の高電圧の逆起電圧が発生し、スイッチング素子23の耐電圧を超えるとスイッチング素子23に異常が発生する課題がある。
そこで、図13に示すように、スイッチング素子23と並列に、コンデンサ59(図13(a))、コンデンサ59および抵抗60(図13(b))、またはバリスタ61を接続することで、スイッチング素子23に、耐電圧を超える高電圧が発生することを未然に防止することができる。
図13に示すようにコンデンサ59等の追加部品を接続する場合、前述の各実施形態よりもコストアップとなる。コンデンサ59等の追加部品を接続することなく高い電圧に耐えるスイッチング素子を選定することも考えられるが、この場合、スイッチング素子のオン抵抗が大きくなり損失が大きくなる、あるいは、コストアップとなる課題がある。
これを解決する技術として、制御回路は、誘起電圧が電源電圧を超え、且つ、後述する検出手段で検出される電流がゼロのとき、スイッチング手段をオフにして電動発電機と直流電源とを電気的に切り離せばよい(特許文献3)。図14に示すように、電動発電機14が回転している場合、スイッチング素子23a,23b,23cに流れる電流は交流なので、必ず電流がゼロになる点がある。例えば、スイッチング素子23aに流れる電流がゼロになったときにこのスイッチング素子23aをオフにし、続いてスイッチング素子23bとスイッチング素子23cに流れる電流がゼロもしくは十分に小さい値になったらスイッチング素子23bとスイッチング素子23cをオフにすると、スパイク状の高電圧の逆起電圧が発生しない。上記説明では、スイッチング素子23aを最初にオフにしたが、スイッチング素子23bあるいはスイッチング素子23cを最初にオフにしてもよい。
図10の場合、母線開放回路11は直流なので、スイッチング素子20を流れる電流がゼロになるとは限らない。そのため、図10の場合は、意図的に電流ゼロの状態を発生させてからスイッチング素子20を切断する。具体的には、スイッチング素子20を流れる電流が電動発電機14に流れていた場合、回生動作に切り替えると、電流の向きが切り替わる。逆に、スイッチング素子20を流れる電流が直流電源10側に流れていた場合、駆動アシスト動作に切り替えることで、電流の向きが切り替わる。スイッチング素子20を流れる電流の向きが切り替わる瞬間に電流がゼロとなるので、スイッチング素子20をオフすることが可能となる。
なお、電流がゼロの状態は、電流が完全にゼロの状態でなくても、電流を遮断したときに発生する逆起電圧が、スイッチング素子23(図8)の耐電圧を超えない範囲の微小な電流であってもよい。「電流ゼロ」と表記した場合、十分小さな電流の状態を含むものとする。
電流ゼロを検出する検出手段として、電流センサを使用してもよい。電流センサは、電流から発生する磁束を検出するホール式電流センサ、あるいは、シャント抵抗を設置し、シャント抵抗の端子間に発生する電圧降下を検出するセンサでもよい。電動発電機の制御に電流を使用する場合、電流センサが設置されるので、この制御に使用する電流センサを使用して電流ゼロを検出するセンサとしてもよい。
<電流センサ等の設置例>
図14に示すように、U,V,Wの各相に電流センサ24a,24b,24cを設置し、制御回路16(図7)は、電流センサ24a(24b,24c)の電流ゼロを検出した場合スイッチング素子23a(23b,23c)の切断が可能と判断することができる。
図15に示すように、U,V,Wのうちのいずれか二相に電流センサ24a,24bを設置してもよい。この場合、前述の電流センサ設置例よりも電流センサの数が減り、コストダウンとなる利点があるが、スイッチング素子23cの電流ゼロの検出に演算が必要となる。スイッチング素子23a,23bの電流ゼロ検出動作は前述(図14)の説明と同じなので省略する。i,i,iを、それぞれU相電流、V相電流、W相電流とすると、i+i+i=0の関係があるので、制御回路は、(電流センサ24aの電流値)+(電流センサ24bの電流値)の演算結果がゼロを検出した場合、スイッチング素子23cが切断していると判断することが可能である。
図16に示すように、スイッチング素子22d,22e,22fのグラウンド側に電流センサ24a,24b,24cを設置してもよい。この場合、図14の例と比較すると、各電流センサ24a,24b,24cの片側がグラウンドに設置されるため、電流センサ24a,24b,24cに印加される電圧が低くなる利点がある。図16の回路構成の場合、電流センサ24a(24b,24c)の値は、対応する電力変換回路12の下側スイッチング素子22d(22e,22f)に電流が流れているときだけ相電流と一致する電流値を示す。
逆に、対応する下側のスイッチング素子22d(22e,22f)に電流が流れないときは、他の電流センサの値から算出できる場合と、算出できない場合がある。通常、相電流の変化量よりスイッチング素子のスイッチング周期が十分に短いので、下側のスイッチング素子22d(22e,22f)がオンする状態のときだけ電流センサ24a(24b,24c)の値をサンプリングし、その値がゼロクロスするとき(電流の向きが反転するとき)に、スイッチング素子23a(23b,23c)を流れる電流がゼロになったとし、スイッチング素子23a(23b,23c)の切断が可能と制御回路が判断することができる。
図17に示すように、電力変換回路12における各相のスイッチング素子のうち、グラウンド側のスイッチング素子のいずれか二つのグラウンド側にそれぞれ電流センサ24a,24bを設置してもよい。この図17の例では、スイッチング素子22d,22eのグラウンド側にそれぞれ電流センサ24a,24bを設置している。スイッチング素子23a,23bの電流ゼロ検出動作は前述(図16)の説明と同じなので省略する。
下側のスイッチング素子22d,22eが同時にオンする状態のときに電流センサ24a,24bの値をサンプリングし、(電流センサ24aの電流値)+(電流センサ24bの電流値)を演算し、演算結果がゼロクロスするとき(電流の向きが反転するとき)に、スイッチング素子23cを流れる電流がゼロになったとし、スイッチング素子23cの切断が可能と制御回路が判断し得る。
図18に示すように、電力変換回路12におけるスイッチング素子のグラウンド側に電流センサ24を一つ設置してもよい。この場合、前述の例(図16あるいは図17)と比較すると、電流センサの数が減りコストダウンとなる。スイッチング素子23aを流れる電流は、下側のスイッチング素子22dがオンし、かつ、上側のスイッチング素子22b,22cの両方がオンしているときに電流センサ24の値で電流ゼロを検出し、もしくは、上側のスイッチング素子22aがオンし、かつ、下側のスイッチング素子22e,22fの両方がオンしているときに電流センサ24の値で電流ゼロを検出し得る。
この場合、前述の例(図16)と同様に常時電流を検出することができないので検出した値をサンプリングし、検出した電流がゼロクロスするとき(電流の向きが反転するとき)に、スイッチング素子23a,23b,23cそれぞれを流れる電流がゼロになった、もしくは十分ゼロに近い値になったとし、スイッチング素子23aの切断が可能と制御回路が判断し得る。スイッチング素子23bを流れる電流とスイッチング素子23cを流れる電流の演算方法も同様なので省略する。
電流ゼロを検出する検出手段として、電流センサを使用せず、スイッチング素子23(図8)あるいはスイッチング素子20(図10)の端子間電圧を電圧センサで検出し電流ゼロを検出してもよい。スイッチング素子に電流が流れると端子間に電圧が発生するため、スイッチング素子の端子間電圧がゼロもしくは十分ゼロに近い値であれば電流ゼロと判断してもよい。
例えば、図19に示すように、スイッチング素子23a,23b,23cの端子間電圧をそれぞれ検出してもよい。スイッチング素子23a(23b,23c)の端子間電圧を検出手段である電圧センサ25a(25b,25c)で検出し、電圧センサ25a(25b,25c)の値がゼロもしくは十分ゼロに近い値であれば、スイッチング素子23a(23b,23c)の切断が可能と制御回路が判断し得る。
図20に示すように、三相のスイッチング素子23a,23b,23cのうちいずれか二相のスイッチング素子(この例では23a,23b)の端子間電圧を検出してもよい。スイッチング素子23a,23bの電流ゼロの検出は前述の通りなので説明を省略する。スイッチング素子23cの電流ゼロの検出は、スイッチング素子23aの端子間電圧と、スイッチング素子23bの端子間電圧の和がゼロもしくは十分にゼロに近い値であれば、スイッチング素子23cの切断が可能と制御回路が判断し得る。
図21に示すように、電力変換回路12のスイッチング素子22d,22e,22fの端子間電圧をそれぞれ検出してもよい。電圧センサ25a(25b,25c)の値は、電力変換回路12の下側のスイッチング素子22d(22e,22f)がオンのとき有効である。通常、相電流の変化量よりスイッチング素子22のスイッチング周期が十分に短いので、下側のスイッチング素子22d(22e,22f)がオンする状態のときだけ電圧センサ25a(25b,25c)の値をサンプリングし、その値がゼロクロスするとき(電流の向きが反転するとき)に、スイッチング素子23a(23b,23c)を流れる電流がゼロになったとし、スイッチング素子23a(23b,23c)の切断が可能と制御回路が判断し得る。
誘起電圧を減少させる他の技術として、油圧などで部材を移動し、磁路を通過する磁束を減少させる界磁を可変とした機構が知られており、この機構といずれかの実施形態の車両動力補助システムを併用してもよい。界磁を可変とする機構として、例えば、特許文献4の磁石式ブラシレス電動機は、ロータの永久磁石を二列有し、二列の磁極の位相をずらすことで、巻線コイルを通過する鎖交磁束を変化させている。また、特許文献5の油圧界磁制御回転電機では、油圧にて回転子の界磁磁束を変化させる機構を有している。いずれも、低速回転時は磁束を増加させ高トルクの高速回転時は磁束を減少させ高回転運動を両立させている。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…主駆動源
4…車輪(駆動輪)
5…車輪(従動輪)
10…直流電源
11…母線開放回路
12…電力変換回路
13…相開放回路
14…電動発電機
16…制御回路
20,23…半導体スイッチング素子
24,24a,24b,24c…電流センサ(検出手段)
25a,25b,25c…電圧センサ(検出手段)
31…車輪用軸受
39…制御装置
59…コンデンサ(サージ保護部品)
61…バリスタ(サージ保護部品)


Claims (8)

  1. 車両に搭載された直流電源と、
    前記車両の車輪を回転支持する車輪用軸受に支持され、前記直流電源から電力を供給することで前記車輪を回転駆動可能な駆動アシスト力、または前記直流電源へ電力を回生する回生制動力を発生させる電動発電機と、
    この電動発電機を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記直流電源からの直流電力を交流電力に変換する電力変換回路と、
    この電力変換回路を制御する制御回路と、
    前記直流電源と前記電力変換回路との間、または前記電力変換回路と前記電動発電機との間に設けられ、電気的に接続と遮断を切り替え可能な開放回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記電動発電機が回転することにより発生する誘起電圧と前記直流電源の電源電圧とを比較し、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記開放回路により前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す車両動力補助システム。
  2. 請求項1に記載の車両動力補助システムにおいて、前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に非連結の車輪である従動輪を支持する軸受である車両動力補助システム。
  3. 請求項1に記載の車両動力補助システムにおいて、前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に連結された車輪である駆動輪を支持する軸受である車両動力補助システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記開放回路は、前記直流電源と前記電力変換回路との間に、スイッチング手段で構成された母線開放回路を備え、
    前記制御回路は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記母線開放回路を使用して前記直流電源と前記電力変換回路とを電気的に切り離す車両動力補助システム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記開放回路は、前記電力変換回路と前記電動発電機との間に、スイッチング手段で構成された相開放回路を備え、
    前記制御回路は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超えるとき、前記相開放回路を使用して前記電力変換回路と前記電動発電機とを電気的に切り離す車両動力補助システム。
  6. 請求項4または請求項5に記載の車両動力補助システムにおいて、前記スイッチング手段と並列にサージ保護部品を接続した車両動力補助システム。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記スイッチング手段を流れる電流を検出する検出手段を備え、前記制御回路は、前記誘起電圧が前記電源電圧を超え、且つ、前記検出手段で検出される電流がゼロのとき、前記スイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離す車両動力補助システム。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記制御装置は、前記車両の高速走行時に定められた条件を充足するとき、前記スイッチング手段をオフにして前記電動発電機と前記直流電源とを電気的に切り離し、前記定められた条件を充足しないとき、前記スイッチング手段をオンにし且つ弱め磁束制御を行いながら駆動アシストまたは回生制御を行う車両動力補助システム。
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