JP5895548B2 - 車両の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、電気自動車やプラグインハイブリッド車等の車両に搭載されたバッテリ(二次電池)を充電するための車載充電器等を冷却する車両の冷却装置に関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)は蓄電装置に接続された電動モータ(モータジェネレータ)を搭載する。この電動モータが蓄電装置よりの電力を受けて回転エネルギーを発生することで、車両に推進力を発生させ、あるいは、車両の減速中の運動エネルギーを電動モータが回生回路と協働して電気エネルギーに変換し、発電された電気エネルギーを蓄電装置に充電している。
ところで、電気自動車やプラグインハイブリッド(PHEV)は、走行中の減速に伴う回生作動での発電時とは別に、停車中において、外部電力の供給を車載充電器を介して受けて、蓄電装置を充電している。このような電動モータや車載充電器等の電力変換器はそれぞれの仕事に対して損失があるため、発熱が避けられない。走行中に駆動する電動モータ(モータジェネレータ)ではその温度を温度センサにより検出し、その検出温度が過度に上昇しないように、電動モータの駆動を適宜制限するものが、例えば特許文献1に記載の技術として知られている。
これに対し、走行中あるいは停車中の充電時に駆動する車載充電器は、充電駆動中の発熱に対処するため、車載充電器本体を冷却するための冷却装置を搭載したものがある。この冷却装置としては、例えば、特許文献2に記載されるように、冷却流体(冷却水)を電動ポンプ(電動式ポンプ)によって車載充電器及び電動モータに配水管回路である冷却水循環路を介して供給している。更に、冷却水循環路の一部に設けたラジエータにより冷却水の放熱を行い、車載充電器及び電動モータの冷却を確実に行っている。
この車載充電器の冷却装置では、例えば、バッテリの充電中にこのような冷却装置の電動式冷却水ポンプを連続的に作動させることで、車載充電器を十分に冷却することができる。しかしながら、必要以上に冷却してしまうこともあり非効率である。
例えば、冷却水循環路が電力変換器である車載充電器及び電動モータの各冷却水通路を順次直列的に接続した配列構成を採る場合、電動式冷却水ポンプを図12に示す従来制御で駆動している。
ここで、走行中は冷却水温が所定温度(図12では45℃)までは電動式冷却水ポンプを間欠運転し、所定温度を上回ると連続運転に切換えている。一方、停車中に車載充電器が作動して、蓄電装置を外部電力で充電する場合、冷却水温が所定温度(図12では60℃)に達するまでは間欠運転を行い、所定温度を上回ると連続運転に切換えている。
このように、従来の車両の冷却装置では、車載充電器(被冷却物)の冷却作動の閾値を適宜設定し、その閾値となる温度において間欠運転と連続運転を切り換えるFB制御を行なっている。この際、間欠運転では0%か100%かのオンオフ制御をし、所定温度を上回ると『連続運転要求』が指示され、100%のオン制御がなされている。
なお、特許文献2には、車載充電器の発熱量を推定する推定手段の推定結果に基づいて充電終了までの時間に対する電動式ポンプが作動されている時間の割合である作動率を決定する。この決定された作動率に基づいて電動式ポンプを間欠作動させるポンプ制御手段が記載される。ここではポンプの作動時間を制御して車載充電器を効率的に冷却し、省電力化を図れるとしている。
特許文献3には、電動モータに冷媒を供給して冷却する電動モータの過熱防止装置において、電動モータへの通電に起因する該電動モータの温度推移を温度推移推定手段でファジー推論により推定し、推定された電動モータの温度推移に応じて冷媒供給手段の冷媒供給量を制御している。
特開平11−27806号公報 特開2011−91946号公報 特開2006−115590号公報
このように、特許文献1や図12に示す従来制御で駆動する場合には、車両の運転状態モードに応じた定期的な「間欠運転」と、充電器からの運転要求(閾値温度を上回る昇温時)に従った「連続運転」の運転モードとを切り換えており、この際、連続運転時は元より間欠運転時でも電動式冷却水ポンプが駆動する際は、100%作動している。このため、冷却通水の必要のないような温度(例えば0度以下)でも間欠作動中でのオン時には電動式冷却水ポンプが100%作動しており、必要ない無駄な電力消費をしている。
さらに、特許文献2の車両の冷却装置では、車載充電器の発熱量に基づく作動率より電動式ポンプの作動時間を制御するが、この電動式ポンプの作動中に冷却水循環路に流す冷却流体(冷却水)の実際の温度や流量が考慮されず、この点で車載充電器が効率的に冷却されるか否か不安定要因が残っている。
さらに、特許文献3の電動モータの過熱防止装置では、電動モータへの通電に起因する該電動モータの温度推移をファジー推論し、推定された温度推移に応じてポンプのパルス電圧のデュ−ティ比を決定して流量を調整しているが、ここには電動モータ用の過熱防止装置が開示されており、車両の非作動の停車中に充電器の充電作動に伴う発熱に対処するものとはなっていないし、ここでの制御手段は複雑化した構成となっている。
本発明は、以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、電力変換器を適正で無駄のない量の冷却水で冷却し、エネルギーの無駄な消費を防止できる車両の冷却装置を提供することにある。
この発明の請求項1は、車両に搭載された電力変換器を冷却する冷却水が流動する冷却水循環路と、前記冷却水循環路に冷却水を循環させる電動式ポンプと、を備えた車両の冷却装置であって、前記電力変換器は車載充電器及びDCDCコンバータを含み、前記電動式ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段と、前記車載充電器及びDCDCコンバータの作動中の各電力変換量を検出する電力変換量検出手段と、前記車載充電器及びDCDCコンバータのそれぞれの温度を検出する温度検出手段と、を有し、前記ポンプ制御手段は、前記車載充電器の発熱限界温度に対応して定められる第1限界温度と前記検出された前記車載充電器の温度との差に基づいて補正された第1吐出流量と、前記DCDCコンバータの発熱限界温度に対応して定められる第2限界温度と前記検出されたDCDCコンバータの温度との差に基づいて補正された第2吐出流量と、を算出し、前記第1吐出流量と第2吐出流量との大きい方の流量を選択して前記吐出流量を決定することを特徴とする。
この発明の請求項は、請求項1に記載の車両の冷却装置において、前記冷却水循環路の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段を有し、前記ポンプ制御手段は、前記冷却水の温度が高くなるに従って前記吐出流量を増加する、ことを特徴とする。
本願請求項1の発明によれば、電力変換器の発熱限界温度に対応して定められる所定の限界温度と電力変換器の温度とに基づいてポンプの吐出流量を補正する。そのため、冷却水で電力変換中の電力変換器を効率的に安定冷却すると共に余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止できる。
さらに、電力変換器である車載充電器で第1吐出流量を求め、DCDCコンバータで第2吐出流量を求め、大きい方をポンプの吐出流量として決定するので、両電力変換器を効率的に安定冷却することができ、しかも変換中における余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止するとの効果が得られる。
本願請求項の発明によれば、冷却水温相当の冷却特性に応じて吐出流量を設定でき電力変換中における電力変換器を効率的に安定冷却できる。
本発明の一実施形態としての車両の冷却装置の全体図である。 図1の車両の冷却装置の制御構成を示すブロック図である。 図1の車両の冷却装置で用いる冷却水循環路の概略拡大説明図である。 図1の車両の冷却装置で用いる要求水量算出の説明図で、(a)は充電器の冷却構造を説明する概略図、(b)は要求水量算出マップの特性説明図である。 図1の車両の冷却装置で用いる要求水量算出の説明図で、(a)はDCDCコンバータの冷却構造を説明する概略図、(b)は要求水量算出マップの特性説明図である。 図1の車両の冷却装置で用いる補正水量算出の説明図で、(a)は充電器の冷却構造を説明する概略図、(b)は補正水量算出マップの特性説明図である。 図1の車両の冷却装置で用いる補正水量算出の説明図で、(a)はDCDCコンバータの冷却構造を説明する概略図、(b)は補正水量算出マップの特性説明図である。 図1の車両の冷却装置で用いる各監視対象部の温度相当の制御流量を求める特性線図である。 図1の車両の冷却装置で用いる各監視対象部の温度相当の補正水量を求める特性説明線図である。 本発明の車両の冷却装置の第2実施形態を示し、(a)は充電器の冷却構造を説明する概略図で、(b)は要求水量算出マップの特性説明図で、(c)は補正水量算出マップの特性説明図である。 本発明の車両の冷却装置の第3実施形態を示し、(a)はDCDCコンバータの冷却構造を説明する概略図で、(b)は要求水量算出マップの特性説明図で、(c)は補正水量算出マップの特性説明図である。 従来装置の制御構成の説明図である。
以下、本発明の第1の実施形態である車両の冷却装置について説明する。
図1にはこの発明の一実施形態としての車両の冷却装置が適用された電気自動車(以後単に車両と記す)Mの概略を示した。
車両Mは動力源として用いる電動回転機(モータジェネレータ)1と、電動回転機1の回転力を車輪2に伝えるRR(リヤエンジン−リヤドライブ:モータジェネレータ後置き後輪駆動)形式の駆動装置(パワートレイン)3と、電動回転機1の電力制御装置5を有する車両制御装置(MCU)17とを装備する。
車両制御装置(MCU)17は駆動源である電動回転機1を制御する電力制御手段5と、電動式冷却水ポンプ24を駆動制御する冷却水制御手段15と、車両Mのシステムコントローラ16とを収容し、これらを相互に送受信可能に連結した構成をとる。
なお、図1には車両制御装置(MCU)17の本体を実線で、制御系を2点鎖線で別々に示し、図の明瞭化を図った。
ここで、駆動源である電動回転機1を制御する電力制御手段5はモータ制御部501と充電制御部502を備え、蓄電装置としてのバッテリ6とバッテリコントローラ18を介して接続される。さらに、モータ制御部501が電動回転機1と、充電制御部502が電力変換器7と接続される。
なお、バッテリ6はバッテリコントローラ18を介してシステムコントローラ16に信号回線が接続され、これによりバッテリ6の充電状態(バッテリ充放電量SOC)を管理し、その情報をシステムコントローラ16に送信されている。
次に、電力変換器7は車載充電器8及びDCDC変換機9から成り、これらには冷却装置11が付設されている。ここで車載充電器(以後単に充電器と記す)8及びDCDC変換機9は一体型であり、図3に示すように、ケーシング12内に収容される。
図1に示すように、車両Mの電動回転機1はその駆動力を駆動装置(パワートレイン)3、即ち、不図示のトランスアクスル(動力分配機構)及び駆動軸13を介して車輪2側に伝達する。この電動回転機1は、電力の供給により駆動する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。
この電動回転機1は周知の同期発電電動機を構成しており、電力制御手段5を介してバッテリ6と電力のやり取りを行なう。即ち、発電機として回生発電するときには、車輪2側より入力される回転力(動力)で発電可能である。一方、モータ(電動機)として機能するときには、その動力を車輪2に伝達できる。
次に、図1に示すように、車両制御装置(MCU)17内に配備されるシステムコントローラ16には運転情報である、エンジン回転信号Ne、アクセル開度θa、スロットル開度θs、車速Vc、電動回転機1の回転数Nmgなどが入力される。これら入力情報に応じてシステムコントローラ16はスロットル開度センサの信号θs、充電レベルの信号SOCより、発電トルク指令値およびモータトルク指令値Tgs,Tmsなどを演算する。そして、この演算結果に基づき、電動回転機1に対する指令値を、電力制御手段5のモータ制御部501に送信する。
この電力制御手段5のモータ制御部501は入力されたモータトルク指令値Tgs,Tms、電動回転機1の電流値、および不図示の各相コイル電圧を演算し、その演算結果に基づくPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、駆動指令に応じた出力レベルで電動回転機1を制御している。
走行時において、電力制御手段5は、電力変換器7において(図3参照)、バッテリ6からの直流電圧をDCDC変換機9やインバータ26で交流電圧に変換し、モータ制御部501を介して電動回転機1へ出力して走行するよう機能する。更に、電動回転機1の回生動作時には、発電された交流電圧を電力変換器7の充電器8において直流電圧に変換し(図3参照)、さらに、DCDC変換機8で直流電圧を減圧後にバッテリ6に充電している(図4,5参照)。
図1、3に示すように、車両Mには電動回転機1及び電力変換器7を冷却する冷却水循環路21を備えた冷却装置11が搭載される。
図1に示すように、冷却水循環路21の車体前部にはクーリングモジュールを成すラジエータ22と共にクーリングファン27が配備される。ここでシステムコントローラ16により駆動制御されるクーリングファン27が作動した際に、冷却風の作用を受けてラジエータ22及びその前側のエアコンコンデンサ23が放熱作動できる。
一方、冷却水循環路21の車体後部E側には、電動回転機1と電力変換器7内の充電器8、DCDCコンバータ9、車両制御装置(MCU)17が配備される。
なお、冷却水循環路21は、電動式冷却水ポンプ24を供え、その下流に電力変換器7、車両制御装置(MCU)17、電動回転機1、ラジエータ22、コンデンスタンク26をこの順に直列配備している。
図3に示すように、電力変換器7内の充電器8とDCDCコンバータ9の各発熱部は互いに冷却水の循環するウォータージャケットwjを挟んで対向配備され、ウォータージャケットwjに接触している。ウォータージャケットwjの冷却水が各発熱部より熱吸収し、ラジエータ22に達すると外気に放熱処理を行っている。
ところで、電力制御手段5の充電制御部502は、図2に示すように、電力変換器である充電器8及びDCDCコンバータ9の電力変換中の電力変換量を検出する電力変換量検出手段(出力値検出手段)A1と、補正温度を算出する補正温度算出手段A2と、ポンプ(ポンプ作動率)制御手段A4との各機能を備える。
電力変換量検出手段(出力値検出手段)A1は電力変換器である充電器8及びDCDCコンバータ9の充電中の各出力値(変換電力量)を検出する。ここでは、それぞれの出力側の電流値及び電圧値に応じた出力値(変換電力量)を求める。
図3に示すように、充電器8のAC入力処理部h1、変圧部h2、AC⇒DC変換部h3と、DCDCコンバータ9のDC⇒AC変換部g1、変圧部g2、AC⇒DC変換部g3とを発熱箇所としての監視対象部(以下代表して記載する際は符号25と記す)と設定し、各監視対象部25の出力値(変換電力量)Pwを求めている。
なお、これら各監視対象部25は、いずれもウォータージャケットwjを介して充電器8側とDCDCコンバータ9側が対向しており、冷却水循環路21に対し互いに並列配備される。各監視対象部25には温度センサ(温度検出手段)tsが設けられ、これらにより各監視対象部25の温度が検出されてシステムコントローラ16に入力されている。
補正温度算出手段A2は、図3に示すように、充電器8及びDCDCコンバータ9(電力変換器)の電力変換中の監視対象部25の発熱温度tnと該監視対象部の限界温度tmとから求めた温度上昇余裕分となる補正温度dte(=tm−tn)を算出する。ここでは、図3に示す各監視対象部25の温度センサtsより発熱温度tnをそれぞれ取り込み、予め設定されている監視対象部25の各限界温度tm{耐熱限界温度(発熱限界温度)に応じて設定されており、各限界温度tm相当の限界流量Qrを図示した}とより温度上昇余裕分となる補正温度dteをそれぞれ算出する。ここで、充電器8の発熱限界温度を第1限界温度とし、DCDCコンバータ9の発熱限界温度を第2限界温度とする。
流量決定手段A3は、図8に示すように、補正温度dte(図8の計測温度)に基づく補正水量qhを図9に示すように算出し、充電器8及びDCDCコンバータ9(電力変換器)の出力値Pwに基づく要求水量Qnと補正温度dteに基づく補正水量qhとより電動式冷却水ポンプの吐出流量(ポンプ作動率)QP{複数の温度検出部(監視対象部25)の値QnPの内の最大値}を決定する。ここで、充電器8の出力値に基づいて補正された流量を第1吐出流量とし、DCDCコンバータ9に基づいて補正された流量を第2吐出流量とする。つまり、この二つのパラメーターの際には、第1吐出流量と第2吐出流量とのうち大きいほうの流量を選択する。
具体的には、予め設定される図4、5(a),(b)に示す要求水量設定マップ(要求水量演算手段)m11、m12により、充電器8及びDCDCコンバータ9(電力変換器)の各監視対象部25の出力値Pw[kW]に応じた、そのときの冷却水の温度tw℃(パラメータ)に応じた要求水量[リットル/分]QnPを算出する。
次いで、予め設定される図6、7(a),(b)に示す補正水量設定マップ(補正水量演算手段)m21、m22により、補正温度dteに基づく補正水量(低減可能水量)qhを冷却水の温度tw℃(パラメータ)に応じて算出する。その上で、要求水量[リットル/分]Qnより補正水量qhを減算して、各監視対象部25毎の流量(ポンプ作動率)Qnpを求める(図8参照)。
更に、流量決定手段A3は、各監視対象部25毎の流量(ポンプ作動率)Qnpの内で最大値と成る箇所の流量をここでのポンプの吐出流量(ポンプ作動率)QPとして算出する。
ポンプ制御手段A4は、冷却水制御手段15の機能であり、ここでは電動式冷却水ポンプ24を指令値であるポンプの吐出流量(ポンプ作動率)QPで作動させる。
このように、図1の車両の冷却装置は、電力変換中の出力値(変換電力)Pwに基づく要求水量QnをFF制御により求め、さらに、FB制御により温度上昇余裕分となる補正温度dte(=tm−tn)に基づく補正水量qhを要求水量Qnより減量する。具体的には要求水量Qnより補正水量qhを減量して、各監視対象部25毎の流量(ポンプ作動率)Qnpを求め、それらの最大値をポンプの吐出流量QPとして求め、このポンプの吐出流量QPの冷却水で電力変換中における電力変換器である充電器8及びDCDCコンバータ9を効率的に安定冷却でき、しかも、余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止できる。
ここでは特に、要求水量演算手段(マップ)m11、m12を用いて出力中の出力値相当の要求水量Qnを容易に算出できる。特に複数の監視対象部25の出力値Pw[kW]に応じた流量QnPを容易に算出でき、その内の最大値を吐出流量QPとして容易に求めることができる。
さらに、電力変換器が充電器8とDCDCコンバータ9である場合も、それぞれで求めた流量QnPの内で最も大きい値をポンプの吐出流量QPとして決定するので、両電力変換器8,9を効率的に安定冷却すると共に充電中における余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止する効果が得られる。
さらに、充電器8及びDCDCコンバータ9の各監視対象部25を対象に算出された流量QnPの内で大きい方をポンプの吐出流量QPとして算出するので、両電力変換器を効率的に安定冷却することができる。しかも、出力中における余分な冷却水である補正温度dteに基づく補正水量qhの流動をFB制御により排除して無駄なエネルギー消費を防止するとの効果が得られる。
さらに、充電器8及びDCDCコンバータ9のそれぞれの複数の監視対象部h1〜h3、g1〜g3を対象に算出された電動式冷却水ポンプ24の流量の内の最大値をポンプの吐出流量QPとして算出するので、いずれの電力変換器8,9をも効率的に安定冷却することができる。
図1,2,3に示した第1実施形態では、電力変換器が複数である充電器8及びDCDCコンバータ9を備え、それら全体の流量QnPの内の最大値をポンプの吐出流量QPとし、そのポンプの吐出流量QPを冷却水循環系11に流して、両電力変換器8,9を効率的に安定冷却すると共に充電中における余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止する効果が得られていた。
これに対し、図10に示すように、電力変換器が充電器8のみの構成であっても本発明を適用できる。
この第2実施形態の場合、充電器8には図1の車両の冷却装置と同様に複数の監視対象部h1〜h3が形成される。この場合も、予め設定される図10(b)に示す要求水量設定マップm31により、各監視対象部h1〜h3の出力値Pw[kW]に基づく要求水量Qn[リットル/分]をFF制御により求める。さらに、FB制御により温度上昇余裕分となる補正温度dte(=tm−tn)を求める。次いで、予め設定される図10(c)に示す補正水量設定マップm32により補正水量qhを求め、要求水量Qnよりこれを減量する。具体的には第1実施形態に準じて演算する。これにより求めた吐出流量QPの冷却水で電力変換中における充電器8を効率的に安定冷却でき、しかも、余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止できる。
さらに、図11に示すように、電力変換器がDCDCコンバータ9のみの構成であっても本発明を適用できる。
この第3実施形態の場合、DCDCコンバータ9には図1の車両の冷却装置と同様に複数の監視対象部g1〜g3が形成される。この場合も、予め設定される図11(b)に示す要求水量設定マップm41により、各監視対象部g1〜g3の出力値Pw[kW]に基づく要求水量Qn[リットル/分]をFF制御により求める。さらに、FB制御により温度上昇余裕分となる補正温度dte(=tm−tn)を求める。次いで、予め設定される図11(c)に示す補正水量設定マップm42により補正水量qhを求め、要求水量Qn
よりこれを減量する。具体的には第1実施形態に準じて演算する。これにより求めた吐出流量QPの冷却水で電力変換中におけるDCDCコンバータ9を効率的に安定冷却でき、しかも、余分な冷却水の流動を排除して無駄なエネルギー消費を防止できる。
5 電力制御手段
502 充電制御部
8 充電器(電力変換器)
9 DCDCコンバータ(電力変換器)
11 冷却水循環路
22 ラジエータ
24 電動式冷却水ポンプ
25 監視対象部
dte 補正温度
h1〜h3、g1〜g3 監視対象部
qh 補正水量
tm 限界温度
tn 発熱温度
ts 温度センサ(温度検出手段)
A1 電力変換量検出手段(出力値検出手段)
A2 補正温度算出手段
A3 流量決定手段
A4 ポンプ制御手段
M 車両
Qn 要求水量
QP 吐出流量

Claims (2)

  1. 車両に搭載された電力変換器を冷却する冷却水が流動する冷却水循環路と、前記冷却水循環路に冷却水を循環させる電動式ポンプと、を備えた車両の冷却装置であって、
    前記電力変換器は車載充電器及びDCDCコンバータを含み、
    前記電動式ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段と、
    前記車載充電器及びDCDCコンバータの作動中の各電力変換量を検出する電力変換量検出手段と、
    前記車載充電器及びDCDCコンバータのそれぞれの温度を検出する温度検出手段と、を有し、
    前記ポンプ制御手段は、
    前記車載充電器の発熱限界温度に対応して定められる第1限界温度と前記検出された前記車載充電器の温度との差に基づいて補正された第1吐出流量と、
    前記DCDCコンバータの発熱限界温度に対応して定められる第2限界温度と前記検出されたDCDCコンバータの温度との差に基づいて補正された第2吐出流量と、を算出し、
    前記第1吐出流量と第2吐出流量との大きい方の流量を選択して前記吐出流量を決定する、
    ことを特徴とする車両の冷却装置。
  2. 前記冷却水循環路の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段を有し、
    前記ポンプ制御手段は、
    前記冷却水の温度が高くなるに従って前記吐出流量を増加する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の冷却装置。
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