JP2001004723A - 車両におけるバッテリの残容量推定方法 - Google Patents

車両におけるバッテリの残容量推定方法

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JP2001004723A
JP2001004723A JP11176012A JP17601299A JP2001004723A JP 2001004723 A JP2001004723 A JP 2001004723A JP 11176012 A JP11176012 A JP 11176012A JP 17601299 A JP17601299 A JP 17601299A JP 2001004723 A JP2001004723 A JP 2001004723A
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battery
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capacity
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Shigenobu Sekiya
重信 関谷
Toshio Asaumi
壽夫 浅海
Takashi Kuribayashi
隆司 栗林
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Honda Motor Co Ltd
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    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のモータを駆動するバッテリの残容量
を、バッテリの充電電流および放電電流を検出する特別
の充・放電電流センサを必要とせずに推定できるように
する。 【解決手段】 モータ回転数Nmとモータ目標電流RQ
mとから基準デューティ値REFPWMをマップ検索し
(ステップS2)、前記モータ目標電流RQmに基づい
てフィードバック制御されるモータの実デューティ値M
OTPWMと前記基準デューティ値REFPWMとを比
較した結果、実デューティ値MOTPWMが基準デュー
ティ値REFPWM以上であれば(ステップS3)、そ
の状態が1秒以上継続したときに(ステップS4)、バ
ッテリ容量不足フラグF BATNGを「1」にセット
する(ステップS6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪および後輪の
一方の車輪を駆動するエンジンと、前輪および後輪の他
方の車輪を駆動するモータとを備えた車両に関し、特に
前記モータに給電するバッテリの残容量を推定する方法
する。
【0002】
【従来の技術】かかる前後輪駆動車両は、例えば特開平
8−175209号公報により公知である。
【0003】また車両の走行用モータに給電するバッテ
リの残容量を推定する方法として、バッテリの充電電流
および放電電流を検出する充・放電電流センサを設け、
バッテリの満充電状態からの充電電流および放電電流の
履歴の収支に基づいて残容量を推定するものが公知であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法は、バッテリの充電電流および放電電流を検出す
る充・放電電流センサが必要になるために、部品点数お
よびコストの増加が避けられないという問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両のモータを駆動するバッテリの残容量を、バッ
テリの充電電流および放電電流を検出する特別の充・放
電電流センサを必要とせずに推定できるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、前輪および後
輪の一方の車輪を駆動するエンジンと、前輪および後輪
の他方の車輪を駆動するモータとを備えた車両におい
て、前記モータに給電するバッテリの残容量を、モータ
回転数およびモータ目標電流から検索したモータ基準デ
ューティ値と、モータ目標電流に基づいてフィードバッ
ク制御されるモータの実デューティ値との比較により推
定することを特徴とする、車両におけるバッテリの残容
量推定方法が提案される。
【0007】上記構成によれば、モータの作動をモータ
目標電流に基づいてフィードバック制御する際に、バッ
テリの残容量が不足しているとモータ目標電流を得るた
めに実デューティ値が増加することに鑑み、モータ回転
数およびモータ目標電流から検索したモータ基準デュー
ティ値とモータの実デューティ値とを比較することによ
り、バッテリの充電電流および放電電流を検出する特別
の充・放電電流センサを必要とせずにバッテリの残容量
を的確に推定することができる。またバッテリが正規の
ものから容量の少ないものに交換されたような場合に
も、それに起因する実デューティ値の増加に基づいて前
記バッテリの不正な交換を検出することができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
前輪および後輪の一方の車輪を駆動するエンジンと、前
輪および後輪の他方の車輪を駆動するモータとを備えた
車両において、前記モータに給電するバッテリの残容量
を、モータ目標電流と、このモータ目標電流に基づいて
フィードバック制御されるモータの実電流との比較によ
り推定することを特徴とする、車両におけるバッテリの
残容量推定方法が提案される。
【0009】上記構成によれば、モータの作動をモータ
目標電流に基づいてフィードバック制御する際に、バッ
テリの残容量が不足しているとモータ目標電流に対して
実電流が低下することに鑑み、モータ目標電流と実電流
とを比較することにより、バッテリの充電電流および放
電電流を検出する特別の充・放電電流センサを必要とせ
ずにバッテリの残容量を的確に推定することができる。
またバッテリが正規のものから容量の少ないものに交換
されたような場合にも、それに起因する実電流の減少に
基づいて前記バッテリの不正な交換を検出することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は前後輪駆動車両の全体構造を示す図、図2
は後輪駆動装置の拡大断面図、図3は後輪駆動装置のス
ケルトン図、図4はドグクラッチの構造を示す、図2の
要部拡大図、図5および図6は図4に対応する作用説明
図、図7は基準デューティ値REFPWMを検索するマ
ップを示す図、図8はバッテリの残容量推定ルーチンの
フローチャートを示す図である。
【0012】先ず、図1に基づいて本実施例の前後輪駆
動車両Vの全体構造を説明する。
【0013】車両Vは車体前部に横置きに搭載されたエ
ンジンEを備えており、このエンジンEの駆動力はトラ
ンスミッション1、ディファレンシャル2および左右の
ドライブシャフト3L ,3R を介して左右の前輪WFL
FRに伝達される。エンジンEにより駆動されるジェネ
レータGは、車両Vのヘッドライト、ブレーキランプ、
スタータモータ、空調装置、オーディオ機器等の各種電
装品に給電するための12ボルトの第1バッテリB1
接続される。
【0014】一対の直流モータML ,MR を駆動源とす
る後輪駆動装置Dが車体後部に設けられており、これら
モータML ,MR の駆動力は後輪駆動装置Dおよび左右
のドライブシャフト4L ,4R を介して左右の後輪
RL,WRRに伝達される。1個が12ボルトの第2バッ
テリB2 ,B2 が2個直列に接続されており、これら第
2バッテリB2 ,B2 に前記ジェネレータGがDC−D
CコンバータCを介して接続される。マイクロコンピュ
ータよりなる電子制御ユニットUにより、モータM L
R の作動が制御されるとともに、第2バッテリB2
2 の残容量が推定される。
【0015】電子制御ユニットUには、左右の前輪
FL,WFRの回転速度を検出する前輪速度センサS1
1 と、左右の後輪WRL,WRRの回転速度を検出する後
輪速度センサS2 ,S2 と、ステアリングホイール6の
操舵角を検出する操舵角センサS 3 と、ブレーキペダル
7の操作を検出するブレーキ操作センサS4 と、セレク
トレバー8が前進ポジションにあるか後進ポジションに
あるかを検出するシフトポジションセンサS5 と、モー
タ回転数Nm検出するモータ回転数センサS6 ,S
6 と、モータML ,MR に流れる実電流Imを検出する
電流センサS7 ,S7 とからの信号が入力される。尚、
電流センサS7 ,S7 は後述する第2実施例において使
用される。
【0016】次に、図2および図3を参照して後輪駆動
装置DおよびモータML ,MR の構造を説明する。
【0017】後輪駆動装置Dのケーシング21は、相互
に結合された左ケース本体22L および右ケース本体2
R と、左ケース本体22L の左側面に結合された左ケ
ースカバー23L と、右ケース本体22R の右側面に結
合された右ケースカバー23 R とから構成される。左ケ
ースカバー23L の左側面には左側のモータML のモー
タハウジング24L が固定されるとともに、右ケースカ
バー23R の右側面には右側のモータMR のモータハウ
ジング24R が固定される。各モータML ,M R は、左
右のケースカバー23L ,23R およびモータハウジン
グ24L ,24 R に回転自在に支持されたモータ軸2
5,25と、モータハウジング24L ,24R の内周面
に固定されたステータ26,26と、モータ軸25,2
5に固定されたロータ27,27と、モータ軸25,2
5に固定されたコミュテータ28,28と、コミュテー
タ28,28に接触するブラシ29,29とを備える。
【0018】左ケース本体22L および左ケースカバー
23L 間と、右ケース本体22R および右ケースカバー
23R 間とには、それぞれ入力軸30,30、第1減速
軸31,31、第2減速軸32,32および第3減速軸
33,33が平行に支持される。モータ軸25,25は
筒状に形成された入力軸30,30の内周面にスプライ
ン結合される。入力軸30,30に設けた第1減速ギヤ
34,34が第1減速軸31,31に設けた第2減速ギ
ヤ35,35に噛み合い、第1減速31,31軸に設け
た第3減速ギヤ36,36が第2減速軸32,32に設
けた第4減速ギヤ37,37に噛み合い、更に第2減速
軸32,32に設けた第5減速ギヤ38,38が第3減
速軸33,33に設けた第6減速ギヤ39,39に噛み
合っている。従って、モータ軸25,25の回転は、第
1〜第6減速ギヤ34〜39,34〜39,を介して第
3減速軸33,33に伝達されることになる。
【0019】筒状に形成された左右の第3減速軸33,
33の内部に左右の出力軸40L ,40R が相対回転可
能に嵌合しており、それら出力軸40L ,40R の外端
は第3減速軸33,33の外部に突出して左右のケース
カバー23L ,23R にそれぞれ支持される。そして左
右の出力軸40L ,40R の外端は、それぞれ等速ジョ
イント41L ,41R および前記ドライブシャフト
L ,4R を介して左右の後輪WRL,WRRに接続され
る。
【0020】左右の第3減速軸33,33と左右の出力
軸40L ,40R とが、それぞれ遊星歯車機構P,Pに
よって接続される。左右の遊星歯車機構P,Pは実質的
に同一構造である。
【0021】遊星歯車機構P,Pは、出力軸40L ,4
R の内端に一体に設けられたプラネタリキャリヤ4
2,42と、プラネタリキャリヤ42,42に回転自在
に支持された複数のプラネタリギヤ43…と、左右のケ
ース本体22L ,22R に回転自在に支持されてプラネ
タリギヤ43…に噛合するリングギヤ44と、第3減速
軸33,33に設けられてプラネタリギヤ43…に噛合
するサンギヤ45,45とから構成される。尚、左右の
遊星歯車機構P,Pのリングギヤ44は一体に形成され
て共有される。
【0022】図4に示すように、左右の遊星歯車機構
P,Pに共有されるリングギヤ44はドグクラッチ46
によってケーシング21に結合可能である。ドグクラッ
チ46は、左ケース本体22L に固定した固定ドグ47
と、リングギヤ43の外周に軸方向摺動自在にスプライ
ン係合して前記固定ドグ47のドグ歯471 に係合可能
なドグ歯481 を備えた可動ドグ48と、可動ドグ48
の外周に軸方向摺動自在に嵌合するシフトスリーブ49
と、シフトスリーブ49に係合するシフトフォーク50
と、ケーシング21に摺動自在に支持されてシフトフォ
ーク50を支持するシフトロッド51と、励磁によって
シフトロッド51を図中左方向に駆動するシフトソレノ
イド52と、シフトソレノイド52の非励磁時にシフト
ロッド51を図中右方向に駆動する戻しばね53とから
構成される。
【0023】可動ドグ48には2個のロックボール5
4,55を収納する2個の透孔482,483 が形成さ
れており、可動ドグ48に対向するリングギヤ44の外
周面には1個の凹部441 が形成されるとともに、可動
ドグ48に対向するシフトスリーブ49の内周面には2
個の凹部491 ,492 が形成される。
【0024】而して、図4に示すように、シフトソレノ
イド52が非励磁時状態にあってシフトロッド51が図
中右方向に移動しているとき、可動ドグ48の2個の透
孔482 ,483 およびシフトスリーブ49の2個の凹
部491 ,492 は整列しており、そこに遠心力で半径
方向外側に付勢された2個のロックボール54,55が
嵌合している。この状態では、ロックボール54,55
はリングギヤ44の凹部441 と係合することがなく、
従ってリングギヤ44は自由に回転することができる。
【0025】図5に示すように、シフトソレノイド52
が励磁されてシフトロッド51が図中左方向に移動する
と、シフトロッド51がシフトフォーク50、シフトス
リーブ49およびロックボール54,55を介して可動
ドグ48を左動させ、可動ドグ48のドグ歯481 が固
定ドグ47のドグ歯471 に係合する。図6に示すよう
に、シフトソレノイド52によってシフトロッド51が
更に左動すると、シフトスリーブ49の2個の凹部49
1 ,492 間に形成された凸部493 上に一方のロック
ボール54が乗り上げ、可動ドグ48の透孔482 から
押し出されたロックボール54の一部がリングギヤ44
の凹部441 に係合する。その結果、リングギヤ44
は、ロックボール54、可動ドグ48および固定ドグ4
7を介して左ケース本体22L に回転不能に結合され
る。
【0026】上記構造の後輪駆動装置Dにより、車両V
の発進時には発進アシスト制御が行われ、車両Vの発進
後には旋回制御および差動制限制御が行われる。
【0027】(1)発進アシスト制御 ブレーキペダル7が操作されていないことをブレーキ操
作センサS4 が検出しており、シフトポジションセンサ
5 で検出したシフトポジションが前進走行ポジション
であり、かつ後輪速度センサS2 ,S2 で検出した後輪
速度Vr(即ち、車速)が15km/h未満である車両
Vの前進発進時に、前輪速度センサS1,S1 で検出し
た前輪速度Vfと後輪速度センサS2 ,S2 で検出した
後輪速度Vrとを比較し、前輪速度Vfおよび後輪速度
Vrの偏差ΔV(=Vf−Vr)が閾値ΔV以上になる
と、つまりエンジンEにより駆動される前輪WFL,WFR
のスリップ量が所定値以上になると、図6に示すよう
に、シフトソレノイド52を励磁してドグクラッチ46
を係合させることにより遊星歯車機構P,Pのリングギ
ヤ44をケーシング21に固定した状態で、左右のモー
タML ,MR を同速度で正転駆動する。
【0028】すると左右のモータML ,MR の回転が遊
星歯車機構P,Pのサンギヤ45,45に伝達される
が、ドグクラッチ46によってリングギヤ44がケーシ
ング21に固定されているため、サンギヤ45,45お
よびリングギヤ44に噛み合うプラネタリギヤ43…が
自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ43…を支
持する左右のプラネタリキャリヤ42,42が回転す
る。その結果、プラネタリキャリヤ42,42に出力軸
40L ,40R 、等速ジョイント41L ,41R および
ドライブシャフト4L ,4R を介して接続された左右の
後輪WRL,WRRが同速度で前進回転し、車両Vの前進発
進がアシストされる。
【0029】尚、シフトポジションセンサS5 で検出し
たシフトポジションが後進走行ポジションである車両V
の後進発進時には、ドグクラッチ46を係合させた状態
で左右のモータML ,MR を同速度で逆転駆動すること
により、左右の後輪WRL,W RRを同速度で後進回転させ
て車両Vの後進発進がアシストすることができる。
【0030】(2)旋回制御 車両Vの発進が完了して車速が15km/h以上になる
と、ドグクラッチ46が図4に示す非係合状態に保持さ
れて遊星歯車機構P,Pのリングギヤ44は自由に回転
できる状態になる。この状態で例えば車両Vが右旋回す
る場合に、左側のモータML を正転駆動するとともに右
側のモータMR を逆転駆動する。すると左側のサンギヤ
45が正転して左側のプラネタリキャリヤ42がリング
ギヤ44に対して正転し、同時に右側のサンギヤ45が
逆転して右側のプラネタリキャリヤ42がリングギヤ4
4に対して逆転する。このとき、左右のプラネタリキャ
リヤ42,42から共通のリングギヤ44に作用する相
互に逆方向のトルクは相殺されるため、左後輪WRLが増
速されて右後輪WRRが減速される。その結果、左後輪W
RLおよび右後輪WRRにそれぞれ駆動力および制動力が作
用し、右向きのヨーモーメントが発生して車両Vの右旋
回がアシストされる。
【0031】尚、車両Vの左旋回時には、右側のモータ
R を正転駆動するとともに左側のモータML を逆転駆
動することにより、右後輪WRRおよび左後輪WRLにそれ
ぞれ駆動力および制動力が作用し、左向きのヨーモーメ
ントが発生して車両Vの左旋回がアシストされる。また
左右のモータML ,MR の駆動量は、操舵角センサS 3
で検出した操舵角と、後輪速度センサS2 ,S2 で検出
した車速とに基づいて推定した車両Vの旋回半径に応じ
て決定することができる。
【0032】(3)差動制限制御 直進走行時や高速旋回時には、左右のモータML ,MR
をジェネレータとして機能させて回生制動力を発生させ
ることにより、後輪駆動装置Dに差動制限機能を発揮さ
せる。即ち、左後輪WRLの回転がプラネタリキャリヤ4
2、プラネタリギヤ43…およびサンギヤ45を経て左
側のモータML に伝達されて制動されるとともに、右後
輪WRRの回転がプラネタリキャリヤ42、プラネタリギ
ヤ43…およびサンギヤ45を経て右側のモータMR
伝達されて制動されるが、このとき左右のプラネタリギ
ヤ43…がケーシング21から切り離された共通のリン
グギヤ44に噛み合っているため、左右の後輪WRL,W
RRの差回転が左右のモータML ,MR の制動力によって
規制される。これにより差動制限機能が発揮され、外乱
等によって車両Vにヨーモーメントが作用したときに、
このヨーモーメントに対抗するヨーモーメントを発生さ
せて直進安定性や高速旋回安定性を高めることができ
る。
【0033】次に、電子制御ユニットUによる第2バッ
テリB2 ,B2 の残容量の推定について説明する。
【0034】本実施例の車両Vが、例えば前記発進アシ
スト制御において充分な機能を発揮するには、モータ回
転数Nm=4800rpmにおいてモータ目標電流RQ
m=120Aが必要あり、電子制御ユニットUは前記モ
ータ目標電流RQm=120Aが得られるようにモータ
L ,MR の作動をPWMフィードバック制御(パルス
幅制御、デューティ制御)する。
【0035】図7に示すマップは、第2バッテリB2
2 の残容量を推定するために予め設定した基準デュー
ティ値REFPWMを、モータ目標電流RQmと、モー
タ回転数センサS6 ,S6 で検出したモータ回転数Nm
とをパラメータとして検索するためのマップを示すもの
である。このマップから検索した基準デューティ値RE
FPWMと、PWMフィードバック制御によるモータM
L ,MR の実デューティ値MOTPWMとを比較した場
合、第2バッテリB2 ,B2 の残容量が充分であれば、
実デューティ値MOTPWMは基準デューティ値REF
PWM未満になるが、第2バッテリB2 ,B2 の残容量
が不充分であれば、実デューティ値MOTPWMは基準
デューティ値REFPWM以上になる。なぜならば、第
2バッテリB2 ,B2 の残容量が不足してくると、その
不足に応じて実デューティ値MOTPWMを増加させな
いとモータ目標電流RQmが得られなくなるためであ
る。逆に、第2バッテリB2 ,B2 の残容量が充分であ
れば、実デューティ値MOTPWMを増加させなくても
モータ目標電流RQmを得ることが可能になる。
【0036】以上説明した原理に基づく第2バッテリB
2 ,B2 の残容量の推定を、図8のフローチャートに基
づいて更に説明する。
【0037】先ず、ステップS1でバッテリ容量不足フ
ラグF BATNGを参照する。バッテリ容量不足フラ
グF BATNGは第2バッテリB2 ,B2 の容量が不
足しているときに「1」にセットされるもので、イグニ
ッションスイッチをONした後に第2バッテリB2 ,B
2 の容量不足が検出されて一旦「1」にセットされる
と、イグニッションスイッチがOFFされるまで第2バ
ッテリB2 ,B2 の残容量の推定は中止されて「1」の
まま保持される。
【0038】さて、前記ステップS1でバッテリ容量不
足フラグF BATNGが「0」であれば、ステップS
2でモータ回転数Nmとモータ目標電流RQmとから、
図7のマップに基づいて基準デューティ値REFPWM
を検索する。そしてステップS3で、モータML ,MR
の実デューティ値MOTPWMと前記基準デューティ値
REFPWMとを比較し、実デューティ値MOTPWM
が基準デューティ値REFPWM未満であって第2バッ
テリB2 ,B2 の容量が充分であれば、ステップS7で
後述するバッテリ容量不足確定カウンタBATCNTを
0にリセットする。
【0039】前記ステップS3で実デューティ値MOT
PWMが基準デューティ値REFPWM以上であって第
2バッテリB2 ,B2 の容量が不足しているとき、ステ
ップS4でバッテリ容量不足確定カウンタBATCNT
が1秒経過していなければ、ステップS5で該バッテリ
容量不足確定カウンタBATCNTをインクリメントす
る。そして前記ステップS4でバッテリ容量不足確定カ
ウンタBATCNTが1秒経過したとき、ステップS6
で第2バッテリB2 ,B2 の容量が不足していることが
確定したとして、バッテリ容量不足フラグF BATN
Gを「1」にセットする。このように、バッテリ容量不
足確定カウンタBATCNTのタイムアップを待って第
2バッテリB2 ,B2 の容量不足を確定するので、モー
タML ,MR の瞬間的な負荷変動や電気的ノイズによる
誤判定を防止することが可能になる。
【0040】而して本実施例によれば、モータML ,M
R の実デューティ値MOTPWMと基準デューティ値R
EFPWMとを比較して第2バッテリB2 ,B2 の容量
を推定するので、該第2バッテリB2 ,B2 の充電電流
や放電電流を検出する充・放電電流センサを設ける必要
がなくなり、部品点数の削減およびコストの低減に寄与
することができる。また第2バッテリB2 ,B2 が正規
のものから容量の少ないものに交換されたような場合、
前記充・放電センサにより検出した充電電流および放電
電流の収支だけに注目しても、その容量不足を検出でき
ないという問題がある。しかしながら本実施例によれ
ば、バッテリが容量の少ないものに交換されると実デュ
ーティ値MOTPWMが増加することから、そのバッテ
リの不正な交換を検出することができる。
【0041】次に、図9および図10に基づいて本発明
の第2実施例を説明する。
【0042】図9はモータML ,MR の実電流Imと、
モータ回転数Nmとの関係を示すグラフであって、モー
タ回転数Nmが増加するに伴って実電流Imは減少す
る。例えば前記発進アシスト制御において充分な機能を
発揮するために、モータ回転数Nmが4800rpm以
下において必要なモータML ,MR の実電流Imが12
0Aであるとすると、モータ目標電流RQmはそれより
も20A高いRQm=140Aに設定される。従って、
モータ目標電流RQmを140Aに設定してモータ
L ,MR の作動をフィードバック制御したとき、実電
流Imが120A未満になれば、第2バッテリB2 ,B
2 が放電により容量不足になっているか、または第2バ
ッテリB2 ,B2 が小容量のものに交換されたと判断す
ることができる。
【0043】以上説明した原理に基づく第2バッテリB
2 ,B2 の残容量の推定を、図10のフローチャートに
基づいて更に説明する。尚、図10のフローチャートの
ステップS2′,S3′以外のステップS1,S4〜S
7は、図8のフローチャートのステップS1,S4〜S
7と同一である。
【0044】先ず、ステップS1でバッテリ容量不足フ
ラグF BATNGが「0」であれば、ステップS2′
でモータ回転数Nmを4800rpmと比較し、モータ
回転数Nmが4800rpmを越えていれば、第2バッ
テリB2 ,B2 の残容量の推定を行うことなく、ステッ
プS7でバッテリ容量不足確定カウンタBATCNTを
0にリセットする。
【0045】前記ステップS2′でモータ回転数Nmが
4800rpm以下であれば、ステップS3′におい
て、モータ目標電流RQm=140Aから電流センサS
7 ,S 7 で検出したモータML ,MR の実電流Imを減
算した偏差を閾値である20Aと比較する。そして偏差
が20A未満であれば、第2バッテリB2 ,B2 の容量
が充分であると判断して前記ステップS7に移行する。
一方、前記ステップS3′で偏差が20A以上であって
第2バッテリB2 ,B2 の容量が不足しているとき、ス
テップS4でバッテリ容量不足確定カウンタBATCN
Tが1秒経過していなければ、ステップS5で該バッテ
リ容量不足確定カウンタBATCNTをインクリメント
する。そして前記ステップS4でバッテリ容量不足確定
カウンタBATCNTが1秒経過したとき、ステップS
6で第2バッテリB2 ,B2 の容量が不足していること
が確定したとして、バッテリ容量不足フラグF BAT
NGを「1」にセットする。
【0046】而して本実施例によれば、モータML ,M
R の実電流Imとモータ目標電流RQmとを比較して第
2バッテリB2 ,B2 の容量を推定するので、該第2バ
ッテリB2 ,B2 の充電電流や放電電流を検出する特別
な充・放電電流センサを設ける必要がなくなり、部品点
数の削減およびコストの低減に寄与することができる。
また第2バッテリB2 ,B2 が正規のものから容量の少
ないものに交換されたような場合にも、実電流Imの減
少に基づいて該バッテリの不正な交換を検出することが
できる。
【0047】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0048】例えば、実施例では前輪WFL,WFRをエン
ジンEで駆動し、後輪WRL,WRRをモータML ,MR
駆動しているが、逆に後輪WRL,WRRをエンジンEで駆
動し、前輪WFL,WFRをモータML ,MR で駆動するこ
とも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、モータの作動をモータ目標電流に基づいてフ
ィードバック制御する際に、バッテリの残容量が不足し
ているとモータ目標電流を得るために実デューティ値が
増加することに鑑み、モータ回転数およびモータ目標電
流から検索したモータ基準デューティ値とモータの実デ
ューティ値とを比較することにより、バッテリの充電電
流および放電電流を検出する特別の充・放電電流センサ
を必要とせずにバッテリの残容量を的確に推定すること
ができる。またバッテリが正規のものから容量の少ない
ものに交換されたような場合にも、それに起因する実デ
ューティ値の増加に基づいて前記バッテリの不正な交換
を検出することができる。
【0050】また請求項2に記載された発明によれば、
モータの作動をモータ目標電流に基づいてフィードバッ
ク制御する際に、バッテリの残容量が不足しているとモ
ータ目標電流に対して実電流が低下することに鑑み、モ
ータ目標電流と実電流とを比較することにより、バッテ
リの充電電流および放電電流を検出する特別の充・放電
電流センサを必要とせずにバッテリの残容量を的確に推
定することができる。またバッテリが正規のものから容
量の少ないものに交換されたような場合にも、それに起
因する実電流の減少に基づいて前記バッテリの不正な交
換を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前後輪駆動車両の全体構造を示す図
【図2】後輪駆動装置の拡大断面図
【図3】後輪駆動装置のスケルトン図
【図4】ドグクラッチの構造を示す、図2の要部拡大図
【図5】図4に対応する作用説明図
【図6】図4に対応する作用説明図
【図7】基準デューティ値REFPWMを検索するマッ
プを示す図
【図8】バッテリの残容量推定ルーチンのフローチャー
トを示す図
【図9】本発明の第2実施例に係るモータ回転数とモー
タ実電流との関係を示すグラフ
【図10】本発明の第2実施例に係るバッテリの残容量
推定ルーチンのフローチャートを示す図
【符号の説明】
2 第2バッテリ(バッテリ) E エンジン Im 実電流 ML ,MR モータ MOTPWM 実デューティ値 Nm モータ回転数 REFPWM モータ基準デューティ値 RQm モータ目標電流 WFL,WFR 前輪 WRL,WRR 後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗林 隆司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2G016 CA03 CB12 CB21 CC01 CC04 CC27 3D043 AA06 AB17 EA02 EA05 EA42 EB02 EB07 EB12 EC01 EC02 EE02 EE03 EE07 EE09 EE12 EE18 EF09 EF12 EF13 EF24 5G003 AA07 BA01 DA04 EA05 FA06 FA08 GB03 GC05 5H115 PG04 PI14 PI22 PI29 PI30 PU02 PU25 PV02 QA01 QA05 QE16 QN02 QN09 RB08 RB14 SJ13 SJ14 TB02 TI02 TI05 TI06 TO12 TO23 TO30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(WFL,WFR)および後輪(WRL
    RR)の一方の車輪を駆動するエンジン(E)と、前輪
    (WFL,WFR)および後輪(WRL,WRR)の他方の車輪
    を駆動するモータ(ML ,MR )とを備えた車両におい
    て、 前記モータ(ML ,MR )に給電するバッテリ(B2
    の残容量を、モータ回転数(Nm)およびモータ目標電
    流(RQm)から検索したモータ基準デューティ値(R
    EFPWM)と、モータ目標電流(RQm)に基づいて
    フィードバック制御されるモータ(ML ,MR )の実デ
    ューティ値(MOTPWM)との比較により推定するこ
    とを特徴とする、車両におけるバッテリの残容量推定方
    法。
  2. 【請求項2】 前輪(WFL,WFR)および後輪(WRL
    RR)の一方の車輪を駆動するエンジン(E)と、前輪
    (WFL,WFR)および後輪(WRL,WRR)の他方の車輪
    を駆動するモータ(ML ,MR )とを備えた車両におい
    て、 前記モータ(ML ,MR )に給電するバッテリ(B2
    の残容量を、モータ目標電流(RQm)と、このモータ
    目標電流(RQm)に基づいてフィードバック制御され
    るモータ(ML ,MR )の実電流(Im)との比較によ
    り推定することを特徴とする、車両におけるバッテリの
    残容量推定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351471A (ja) * 2004-05-10 2005-12-22 Toyoda Mach Works Ltd 差動装置、この差動装置を利用した前後輪駆動装置及び、この前後輪駆動装置の制御方法
JP2008042985A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Tokai Rika Co Ltd 電動車両の蓄電池装置
WO2011125117A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 トヨタ自動車株式会社 走行装置、その制御方法及び制御プログラム
JP2012224185A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置
US8768551B2 (en) 2011-04-19 2014-07-01 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle driving apparatus

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