JP2005263213A - 自動車、特に乗用車 - Google Patents

Abstract

【課題】ランプまたはランプユニットを収納するために、金型内の付加的な中子スライダを省略できるようにする。
【解決手段】本発明は、自動車の端範囲を形成するパネルが備えられ、このパネルに少なくとも１つの冷却空気口とランプまたはランプユニットが設けられ、少なくとも１つの冷却空気口に少なくとも１個の細長いリブが設けられている、自動車、特に乗用車に関する。ランプまたはランプユニット１４はパネル１０の少なくとも１つの冷却空気口１３内に配置され、かつ冷却空気口１３内に延設されたリブ１５に固定されている。
【選択図】図２

Description

本発明は、自動車の端範囲を形成するパネルが備えられ、このパネルに少なくとも１つの冷却空気口とランプまたはランプユニットが設けられ、少なくとも１つの冷却空気口に少なくとも１個の細長いリブが設けられている、自動車、特に乗用車に関する。

特許文献１により、フロント端部範囲を形成する弾性的なパネルを備えた乗用車が知られている。このパネルには、少なくとも１個の冷却空気口と、ランプまたはランプユニットが設けられている。この場合、少なくとも１個の冷却空気口には、少なくとも１個の縦方向に延びるリブが配置されている。この構造の場合には、少なくとも１個のランプまたはランプユニットは、冷却空気口とは別個に、パネルの平面状の区間に設けられている。従って、ランプまたはランプユニットを収納するために、別個の窪み状収容部がパネルに設けられている。金型内にこの収容部を作るためにその都度、コストのかかる付加的な中子スライダが必要である。
独国特許第３３３８４６６号明細書

本発明の課題は、金型内のコストのかかる付加的な中子スライダを省略することができるように、ランプまたはランプユニットをパネルに配置することである。

この課題は本発明に従い、請求項１の特徴によって解決される。本発明を有利に形成する他の特徴は従属請求項に記載されている。

本発明によって得られる主たる効果は、ランプまたはランプユニットを少なくとも１つの冷却空気口内に配置し、冷却空気口内に延設されたリブに固定することにより、ランプまたはランプユニットがパネルに低コストで取付けられることにある。というのは、ランプ収容部のための付加的な中子スライダを省略できるからである。更に、パネルの面状の範囲内の開口の数が少なくなる。隣接するリブの横断面形状に対するランプまたはランプユニットの適合によって、パネルの外観が最適化される。ランプまたはランプユニットは差し込み継手およびねじ継手によってパネルに簡単に固定される。ランプまたはランプユニットが外側に内向きの絞り込み部を備えているので、ランプまたはランプユニットは冷却空気入口内に片持ち支持されて配置されている。ランプまたはランプユニットは実施形では方向指示灯および／または車幅灯を備えている。方向指示灯のためのＬＥＤ技術によって、この方向指示灯は比較的に小さく形成可能である（必要な奥行きが短い）。

ランプまたはランプユニットの前側画成エッジは平面図で見て、隣接するパネルの輪郭に対して少しだけ突出するように形成されている。それによって、USA-PART 581またはCMVSS215による３０°の振り子運動の際振り子の第１の接触個所は内側に移動し、ランプまたはランプユニットの範囲内にある。それによって、振り子運動の際に、バンパ支持体が比較的に内側に位置し、ランプまたはランプユニットとヘッドライトの機能が振り子運動の際に維持され、そして横方向外側の範囲においてパネルに対して間隔をおいて配置した冷却器が振り子によって損傷することがない。

図には本発明の実施の形態が示してある。

乗用車としての自動車１は図示したフロント範囲２内に、車輪３と車体４を備えている。この車体４はフロンド側方部分５とフード６とヘッドライト７とバンパ８を備えている。バンパ８は横方向に延びる、車体に支持された形の崩れない支持体９と、車体４の端範囲を形成する弾性的なパネル１０とからなっている。図１には右側の車両半部だけが示してある。左側の車両半部は右側の車両半部に対して鏡像対称的に形成されている。冷却器１１が横方向外側に位置し斜めに延設されているので、形の崩れにくい支持体９は比較的に内側で終わっている（図４）。形の崩れにくい弾性的なパネル１０は少なくとも１つの冷却空気口１２，１３と、少なくとも１個のランプまたはランプユニット１４を備えている。この場合、少なくとも１つの冷却空気口１２，１３には少なくとも１個の細長いリブ１５が設けられている。

本発明では、ランプまたはランプユニット１４はパネル１０の少なくとも１個の冷却空気口１２，１３内に設けられ、冷却空気口１２，１３内に延設されたリブ１５に固定されている。

図１では、パネル１０は中央の冷却空気口１２と横方向外側に位置する冷却空気口１３を備えている。この場合好ましくは、横方向外側に位置する冷却空気口１３内にそれぞれランプまたはランプユニット１４が配置されている。冷却空気口１２，１３は本実施の形態ではその後側にある冷却器のための空気入口を形成している。

図１には横方向外側に位置する冷却空気口１３だけが示してある。ランプまたはランプユニット１４はリブ１５の縦方向長さの一部範囲Ａにおいてのみ配置されている。本実施の形態では、ランプまたはランプユニット１４を収容するリブ１５が車両横方向に延び、ほぼ水平に向いている。冷却空気口１２，１３にはそれぞれ、上下に配置された複数のリブ１５，１６と、直立したリブ１７が設けられている。リブ１６は平らなウェブ状の横断面を有する。これに対して、リブ１５の横断面は閉じた中空体の形をしている。リブ１５は高さ方向に見て、中央の冷却空気口１２の上側エッジ１８の幾分上方まで延びている。隣接する冷却空気口１２，１３の間には、直立した狭いパネル１０のウェブ１９が延設されている。

ランプまたはランプユニット１４の内側の端部２０は、隣接する冷却空気口１３の側方エッジ２１に対して間隔Ｂをおいて延設されている。これに対して、ランプユニット１４の外側端部２２は冷却空気口１３の外側エッジ２３の近くまで達している（図２）。

ランプまたはランプユニット１４は平面図で見て、その外側端部２２に、パネル１０の輪郭に対して内向きの絞り込み部（後退部）２４を備えている。前から見たときに、ランプまたはランプユニット１４はパネル１０の空気入口に浮かぶように見える。

適切な合成樹脂または発泡材からなる弾性的なパネル１０は、一体の外側部分２５と、内側の保持フレーム２６とからなっている。この場合、外側部分２５と保持フレーム２６は図示していないクリップ継手（リテーナ）を介して互いに連結されている。外側部分２５と内側保持フレーム２６は一つの部材または複数の部材によって形成可能である。

ランプまたはランプユニット１４は本実施の形態では方向指示灯２７および／または車幅灯２８を備えている。方向指示灯２７は好ましくはＬＥＤ技術で形成され、並べて配置された複数のＬＥＤを備えている。ＬＥＤ技術は従来の技術（白熱バルブ）よりも省スペース的（奥行きが浅い）である。

ランプまたはランプユニット１４は差し込み継手２９とねじ継手３０を介してパネル１０または保持フレーム２６に固定されている。ランプまたはランプユニット１４の内側端部２０は差し込み継手２９を介して、隣接する外側部分２５のリブ区間３１に接続され、しかも輪郭が面一になるように接続されている。リブ区間のエッジ側のフランジ３２はランプまたはランプユニット１４の対応する収容部３３内に達している。ランプまたはランプユニット１４の外側端部２２はねじ継手３０を介して内側保持フレーム２６に位置保持されている。図６では、内側保持フレーム２６の分岐した保持フランジ３４に、差し込みナット３５、薄板ナット等が嵌め込まれている。このナットは保持フランジ３４を両側から取り囲んでいる。ランプまたはランプユニット１４の曲がった固定ウェブ３６は差し込みナット３５または薄板ナットの頭部分に載り、差し込みナット３５または薄板ナットにねじ込んだねじ３７によって、保持フレーム２６に固定される。端側の両固定部２８，３０の間には、ランプまたはランプユニット１４が内側保持フレーム２６の直立した成形ウェブ３８に局所的に載っている（図３）。直立したウェブ３８は車幅灯２８用の貫通穴と、ケーブル用スリーブと、エア抜き要素を備えている。

ランプまたはランプユニット１４の前側の画成エッジ３９は平面図で見て、パネル１０の隣接する輪郭に対して少しだけ突出している。それによって、３０°の振り子運動の際に、振り子Ｐの第１の接触点Ｍがランプまたはランプユニット１４の範囲において内側に移動する。それによって、３０°の振り子運動の際に、内側にあるバンパ支持体９が当たり、ランプまたはランプユニットと詳しく示していないヘッドライトの機能が振り子運動の際にも維持され、横方向外側範囲にパネル１０から離して配置された冷却器は、振り子運動の際に損傷しない。図４には、振り子運動の後のランプユニット１４の位置が破線で示してある。

自動車のフロント範囲の一部を前から見た図である。 図１のＸ部分の拡大図である。 図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った拡大断面図である。 図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図である。 図２のＶ−Ｖ線に沿った拡大断面図である。 図２のＶＩ−ＶＩ線に沿った拡大断面図である。

符号の説明

１０ パネル
１２，１３ 冷却空気口
１４ ランプまたはランプユニット
１５ リブ
２０ ランプまたはランプユニットの内側端部
２１ 冷却空気口のエッジ
２２ ランプまたはランプユニットの外側端部
２３ 冷却空気口の外側エッジ
２４ 絞り込み部
２５ 外側部分
２６ 保持フレーム
２７ 方向指示灯
２８ 車幅灯
２９ 差し込み継手
３０ ねじ継手
３１ リブ区間
３８ ウェブ
３９ 画成エッジ

Claims (14)

1. 自動車の端範囲を形成するパネルが備えられ、このパネルに少なくとも１つの冷却空気口とランプまたはランプユニットが設けられ、少なくとも１つの冷却空気口に少なくとも１個の細長いリブが設けられている、自動車、特に乗用車において、ランプまたはランプユニット（１４）がパネル（１０）の少なくとも１つの冷却空気口（１３）内に配置され、かつ冷却空気口（１３）内に延設されたリブ（１５）に固定されていることを特徴とする自動車。
2. パネル（１０）に複数の冷却空気口（１２，１３）が設けられていることと、好ましくは横方向外側に位置する冷却空気口（１３）のそれぞれランプまたはランプユニット（１４）が配置されていることを特徴とする、請求項１記載の自動車。
3. ランプまたはランプユニット（１４）がリブ（１５）の長さの一部範囲（Ａ）においてのみ配置されていることと、リブ（１５）がランプまたはランプユニット（１４）の形状に適合していることを特徴とする、請求項１または２記載の自動車。
4. ランプまたはランプユニット（１４）を収容するリブ（１５）が車両横方向に延び、ほぼ水平に向いていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一つに記載の自動車。
5. ランプまたはランプユニット（１４）の内側端部（２０）が冷却空気口（１３）の隣接エッジ（２１）に対して間隔（Ｂ）をおいて延設され、これに対してランプまたはランプユニット（１４）の外側端部（２２）が冷却空気口（１３）の外側エッジ（２３）の近くまで達していることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一つに記載の自動車。
6. ランプまたはランプユニット（１４）がその外側端部（２２）に、パネル（１０）の輪郭に対して内向きの絞り部（２４）を備えていることを特徴とする、請求項１または２記載の自動車。
7. パネル（１０）が弾性の合成樹脂から製作され、外側部分（２５）と一体のまたは複数の部分からなる内側保持フレーム（２６）とから構成され、外側部分（２５）と内側保持フレーム（２６）がクリップ継手を介して互いに連結されていることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一つに記載の自動車。
8. ランプまたはランプユニット（１４）が方向指示灯（２７）および／または車幅灯（２８）を備えていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一つに記載の自動車。
9. ランプまたはランプユニット（１４）が差し込み継手（２９）とねじ継手（３０）を介してパネル（１０）に位置保持されていることを特徴とする、請求項１〜８のいずれか一つに記載の自動車。
10. ランプまたはランプユニット（１４）の内側端部（２０）が差し込み継手（２９）を介して外側部分（２５）のリブ区間（３１）に連結されていることを特徴とする、請求項９記載の自動車。
11. ランプまたはランプユニット（１４）の外側端部（２２）がねじ継手（３０）を介して内側保持フレーム（２６）に位置保持されていることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか一つに記載の自動車。
12. ランプまたはランプユニット（１４）が端側の両固定部（２９，３０）の間で内側保持フレーム（２６）の直立した成形ウェブ（３８）に局所的に接触していることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれか一つに記載の自動車。
13. 方向指示灯（２７）がＬＥＤ技術によって形成されていることを特徴とする、請求項１〜１２のいずれか一つに記載の自動車。
14. ランプまたはランプユニット（１４）の前側の画成エッジ（３９）が平面図で見てパネル（１０）の輪郭よりも少しだけ突出し、３０°の振り子運動の際に、振り子（Ｐ）の第１の接触個所（Ｍ）がランプ（１４）またはランプユニットの範囲において内側に移動することを特徴とする、請求項１〜１２のいずれか一つに記載の自動車。

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