JP2005261325A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチOFF時のスプールフリー性能の向上、及びクラッチON時の巻き取り回転抵抗の軽減が図れる魚釣用電動リールを提供する。
【解決手段】魚釣用電動リールは、リール本体1の側板間に設けた駆動軸6に軸受を介して回転自在に設けられたスプール7と、駆動軸6とスプール7との間を連結する遊星歯車23を備えた動力伝達機構20と、リール本体に設けた駆動モータ10とを備えており、駆動モータ10の動力を駆動軸6及び動力伝達機構20を介してスプール7に伝達する。動力伝達機構20は、遊星歯車23と噛合し、スプール7と一体回転可能であると共に、外部操作でスプール7に対して係脱可能な内歯歯車25を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻き取り駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。
一般的に、魚釣用電動リールは、リール本体に設けられたスプール駆動モータ(以下、駆動モータとする)の動力を遊星歯車からなる減速機構を介してスプールに伝達するよう構成されている。そして、動力伝達経路には、スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態(スプールフリー状態)の両状態に切換えるクラッチ機構が設けられ、更には、駆動モータの駆動だけでなく、手動操作で巻き取り駆動できるように、リール本体には手動ハンドルが設けられて、前記クラッチ機構を介してスプールを巻き取り駆動できるように構成されている。
魚釣用電動リールでは、通常の両軸受リールと異なり、スプールの動力伝達経路に遊星歯車からなる減速機構が介在されているため、クラッチ機構を釣糸放出状態(スプールフリー状態;クラッチOFF)に切換えても、遊星歯車等の一部の歯車もスプールと一緒に連動回転してしまい、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗が発生してスプールフリー性能が劣り、仕掛けを速やかに繰り出せないという課題が残されていた。
そこで、駆動モータの駆動連結機構を、手動ハンドルからスプールへの手動巻き取り駆動機構中に直列に介在させ、手動巻き取り駆動機構とスプールとの連結を遮断してスプールの回転摩擦抵抗を少なくした魚釣用電動リールが特許文献1で提案されている。
特開2002−145号
上記した特許文献1に開示された発明における第1の実施形態の構成は、クラッチをOFFにすると、駆動第2歯車が軸方向に移動してスプールのクラッチ係合部が離脱しスプールフリー状態となるが、クラッチONの駆動モータ及び手動巻き取り駆動時に、駆動軸の外周に駆動第2歯車が回転可能に嵌合しているため、回転摩擦抵抗が生じ巻き上げ効率を低下させてしまう。また、第2実施形態の構成は、クラッチOFFで駆動第1歯車がスプール外周に嵌合しているため、スプール軸と一体回転するスプールに回転摩擦抵抗が生じて、スプールフリー性能が低下する。すなわち、特許文献1に開示されている従来技術は、魚釣用電動リールにおいて、クラッチOFF時のスプールフリー性能の向上が図れ、かつクラッチON時の巻き取り回転抵抗の軽減が図れるような構成になっていない。
また、駆動モータの動力伝達部を、ハンドルを巻き取り駆動する動力伝達系に直列状に介在させる構成であることから、構造が複雑化してしまう。さらに、駆動モータの駆動連結機構と手動巻き取り駆動機構等が、リール本体の一方の側板側に直列状に集約配置されていることから、嵩張って重量偏倚してしまい、この結果、リール全体としてのバランスが悪く、操作性が低下するという問題がある。そして、リール本体の一方の側板側に、各種の駆動部材を集約して配置させていることから、組み込み性が悪いと共に、メンテナンス性も悪いという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、クラッチOFF時のスプールフリー性能の向上、及びクラッチON時の巻き取り回転抵抗の軽減が図れる魚釣用電動リールを提供することを目的とする。また、本発明は、そのような目的に加え、各種駆動部材をリール本体の両側にバランス良く配置した魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用電動リールは、リール本体の側板間に設けた駆動軸に軸受を介して回転自在に設けられたスプールと、前記駆動軸とスプールとの間を連結する遊星歯車を備えた動力伝達機構と、前記リール本体に設けたスプール駆動モータとを備え、前記スプール駆動モータの動力を、前記駆動軸及び動力伝達機構を介して前記スプールに伝達する構成において、前記動力伝達機構は、前記遊星歯車と噛合し、前記スプールと一体回転可能であると共に、外部操作でスプールに対して係脱可能な内歯歯車を備えていることを特徴とする。
上記した構成では、スプール駆動モータによる駆動力は、前記駆動軸、及び内歯歯車を備えた動力伝達機構を介してスプールに伝達される。また、釣糸を放出すべく、スプールをフリー回転可能な状態にすると、スプールと一体回転可能な内歯歯車は、スプールから外れた状態となる。すなわち、スプールフリー状態では、スプールは、前記内歯歯車を具備した動力伝達機構(遊星歯車)から完全に分離された状態になるため、何等抵抗なく回転でき、スプールフリー性能が向上する。
本発明によれば、クラッチOFF時におけるスプールフリー性能の向上、及びクラッチON時の巻き取り回転抵抗の軽減が図れる魚釣用電動リールが得られる。また、本発明の構成によれば、上記した効果に加え、スプール駆動モータ、及びハンドルの巻き取り操作によってスプールに釣糸を巻き取り可能とした魚釣用電動リールの場合、スプール駆動モータからスプールに至る動力伝達系、及びハンドルからスプールに至るまでの動力伝達系を、リール本体の左右の側板に振り分けて配置することが可能となり、リール本体のバランスの向上が図れるようになる。
以下、本発明の一実施の形態に係る魚釣用電動リールについて、図1〜図8を参照して具体的に説明する。なお、これらの図において、図1は、魚釣用電動リールの一実施の形態を示す部分断面平面図、図2は、図1に示す魚釣用電動リールを後方側から見た部分断面図、図3は、図2に示す動力伝達機構部分の拡大図(クラッチON状態)、図4は、図2に示す動力伝達機構部分の拡大図(クラッチOFF状態)、図5は、リール本体の右側板を外してクラッチ機構部分の構成を示す図(クラッチON状態)、図6は、リール本体の右側板を外してクラッチ機構部分の構成を示す図(クラッチOFF状態)、図7は、内歯歯車部分の断面図、そして、図8は、内歯歯車部分の平面図である。
図1及び図2に示すように、魚釣用電動リールのリール本体1は、左右フレーム3a,3bと、これらに装着される左右側板5a,5bとを備えている。左右側板間には、軸受を介して駆動軸(スプール軸)6が回転可能に取り付けられており、この駆動軸6を囲繞するようにしてスプール7が配置されている。なお、駆動軸6とスプール7との間には、一対の軸受8が配設されており、スプール7は、駆動軸に対して回転可能となるように支持されている。
左右フレーム3a,3bの間には、スプール7よりも前側(釣糸繰出方向側)に、モータケース9が取り付けられており、この内部にスプール駆動モータ10(以下、駆動モータという)が保持されている。この駆動モータ10には、左側板5aの下面側に設けられた接続端子11及びリード線を介して電力が供給されると共に、右側板5b側には、接続端子11から入力される供給電力を可変制御して駆動モータ10の出力を0から高速状態又は最大まで連続的に増減調節可能な回動レバー12が装着されている。
駆動モータ10は、一端側(左フレーム3a側)に突出した左駆動軸13aと、他端側(右フレーム3b側)に突出した右駆動軸13bとを具備している。そして、右駆動軸13b側には、モータケース9にネジ止めされる蓋体9aとの間で、駆動モータの釣糸巻き取り方向の回転のみを許容する逆転防止機構としての一方向クラッチ14が介在されており、左駆動軸13b側には、駆動モータ10の出力をスプール側に伝達するモータ動力伝達機構15が連結されている。
モータ動力伝達機構15は、左フレーム3aと左側板5aとの間に配置されて、駆動モータの出力を、前記駆動軸6の左端部に装着された入力駆動歯車17に伝達して駆動軸6を回転駆動するものであれば良く、公知のように、ギヤトレインによる構成で動力伝達したり、ベルトによる構成で動力伝達するもの等であっても良い。また、モータ動力伝達機構15に、モータ出力を減速させる減速機構を連結したり組み込んでも良い。この減速機構については、公知のように、モータ動力伝達機構15の一部として、遊星歯車機構やギヤ比の異なる複数のギヤの組み合わせ等で構成することができ、また、そのような減速機構を駆動モータ10内に組み込んだり、モータケース9内に組み込んでも良い。
図2に示すように、駆動軸6の右フレーム側には、駆動軸6の回転をスプールに伝達する動力伝達機構20が配置されている。この動力伝達機構20は、駆動軸6とスプール7との間を連結すべく、駆動軸に回り止め固定された太陽歯車22、太陽歯車22に噛合して公転する複数(本実施形態では3つ)の遊星歯車23、遊星歯車を回転可能に支持するキャリア24、及び遊星歯車23に噛合すると共に、スプール7と一体回転可能となるように、スプール7の端面に、以下のような構成によって係脱可能に装着される内歯歯車25とを備えている。
具体的に、スプール7の端面には、図3、図7及び図8に示すように、環状の突部7aが形成されており、その突部7aには、所定間隔(本実施形態では、180度間隔で2箇所)おいて嵌合凹部7bが形成されている。一方、前記内歯歯車25は、環状の突部7aの内側に入り込む大きさの円周壁25aを備えており、その内側には、前記遊星歯車23に噛合する歯部(内歯)25bが形成されている。また、内歯歯車25の外周部には、径方向に突出して、前記各嵌合凹部7bに嵌合可能な嵌合突部25cが形成されている。
この内歯歯車25は、後述するような外部操作によって軸方向に移動され、スプール側の嵌合凹部7bに嵌合突部25cが係脱することで、スプール7と一体回転状態/離脱状態に切換えられるが、嵌合凹部7bに嵌合突部25cが嵌合し易いように、突部7aの外端面には、嵌合凹部7bに向けて傾斜する案内面7cが形成されている(図8参照)。
本実施形態の魚釣用電動リールは、スプール7の巻き取り操作を、前記駆動モータ10以外に、リール本体(右側板側)に回転可能に装着されるハンドル29によっても行なえるよう構成されており、右側板側には、ハンドル29の回転操作を、スプール7の駆動に伝達する手動巻き取り駆動機構30が配置されている。また、右側板側には、釣糸放出時に、スプール7がフリー回転可能となるようにクラッチ機構60が配置されている。
以下、図2乃至図6を参照して、手動巻き取り駆動機構30、及びクラッチ機構60について説明する。
手動巻き取り駆動機構30は、右側板と右フレームとの間に回転可能に装着され、突出端部側にハンドル29を装着したハンドル軸31と、ハンドル軸31に回転可能に装着された駆動歯車32と、前記駆動軸6の右側板側の延出部分に回転可能に装着され、軸方向に移動可能で駆動歯車32に噛合するピニオンギヤ33とを備えている。
前記ハンドル軸31の基端部には、逆転防止機能を有するラチェット歯車35が装着されており、右フレームに装着された係止爪37が係合することによって、ハンドル軸31を釣糸巻き取り方向のみに回転できるよう構成されている。なお、ハンドル軸31と駆動歯車32との間には、魚釣時にスプール7から釣糸が繰出された際に、スプール7に所望のドラグ力を与えることが可能な周知のドラグ機構40が配置されている。
前記ピニオンギヤ33のスプール側端部には、円筒部33aが一体形成されており、その外周部分には、前記内歯歯車25の中心突部25dに形成された孔25eを回転可能に挿通させて内歯歯車25を抜け止め保持している。すなわち、内歯歯車25とピニオンギヤ33とは、軸方向に一体的に移動可能で相対回転可能となっている。また、ピニオンギヤ33の円筒部33aの内周部分には、前記遊星歯車を回転可能に支持するキャリア24が嵌合されており、ピニオンギヤ33がスプール側に移動して両者が嵌合した際、両者は一体回転可能となるように構成されている。なお、キャリア24は、駆動軸6に対しては回転可能となるように挿通されている。
前記クラッチ機構60は、ピニオンギヤ33を、前駆内歯歯車25と共に軸方向に移動させて、スプール7を駆動力伝達状態(クラッチON)/フリー回転状態(クラッチOFF)に切換えるよう構成されている。具体的に、クラッチ機構60は、図5及び図6に示すように、リール本体に対して回動可能に保持されたクラッチレバー61と、このクラッチレバー61を図5の矢印D方向へ回動操作した際、矢印S方向にスライドするクラッチプレート62とを備えている。クラッチプレート62には、一対のカム面63が形成されており、このカム面には、クラッチプレート62が矢印S方向にスライドした際、駆動軸6方向に延出した一対のガイド棒65にガイドされ、スプール側に向けて常時付勢されたアーム片66が係合可能となっている。なお、クラッチプレート62には、位置決め保持用バネ(図示しない)が取り付けられており、この位置決め保持用バネの付勢力によって、クラッチプレート62は、図5に示す状態(クラッチON状態)と図6に示す状態(クラッチOFF状態)に夫々位置決め保持される。
前記ピニオンギヤ33には、前記アーム片66が嵌まり込むように、外周面に円周溝33bが形成されており、アーム片66が、クラッチレバー61及びクラッチプレート62を介して軸方向ハンドル側に移動された際、ピニオンギヤ33は、図4に示すように移動されて、前記内歯歯車25は、スプール7から離脱するようになっている。また、ピニオンギヤ33がクラッチ機構60の復帰動作によってスプール側に移動された際、内歯歯車25に形成された嵌合突部25cは、スプールの環状突部7aに形成された案内面7cに案内されながら、嵌合凹部7bに嵌まり込み、内歯歯車25は、スプール7と一体回転可能状態となる。
次に、上述した魚釣用電動リールの動作について説明する。
駆動モータ10によって釣糸の巻き取り操作をする場合、駆動モータ10の回転駆動力は、前記モータ動力伝達機構15及び入力駆動歯車17を介して駆動軸6に伝達される。駆動軸6が回転駆動されると、前記動力伝達機構20を介してスプール7は、釣糸巻き取り方向に回転駆動される。具体的には、駆動軸6の回転駆動力は、太陽歯車22、遊星歯車23及び内歯歯車25を介してスプール7に伝達される。この場合、遊星歯車23を回転可能に支持するキャリア24は、キャリア24と一体回転するピニオンギヤ33がラチェット歯車35によって逆転防止状態にあることから公転することはなく、太陽歯車22の回転駆動は、遊星歯車23及び内歯歯車25を介してスプール7に伝達される。また、上記した逆転防止機能を有するラチェット歯車35によって、ハンドル29は連れ回りすることはない。
ハンドル29によって釣糸の巻き取り操作をする場合、ハンドル29の回転駆動力は、前記手動巻き取り駆動機構30を介してピニオンギヤ33に伝達される。ピニオンギヤ33が回転駆動されると、キャリア24も一体回転することから、スプール7は、キャリア24に支持された遊星歯車23及び内歯歯車25を介して回転駆動される。この場合、キャリア24が公転することで、太陽歯車22及び駆動軸6は回転しようとするが、駆動モータ10の右駆動軸13bに装着された一方向クラッチ14によって回転が防止された状態となっている。すなわち、太陽歯車22は回転することなく、遊星歯車23が太陽歯車22の回りを公転することで動力が伝達される。
次に、釣糸を放出すべく、クラッチレバー61を図5の矢印D方向に回動して図6に示す状態にすると、上記したクラッチ機構60を介して、ピニオンギヤ33は、図3に示す状態から図4に示す状態に移動される。ピニオンギヤ33には、前記内歯歯車25が抜け止めされて一体的に移動できる状態となっていることから、内歯歯車25も一体となってハンドル側に移動され、図5に示すように、スプール7は、内歯歯車25から完全離脱した状態となって、釣糸が放出される。
上記した構成によれば、釣糸を放出すべく、スプール7をフリー回転可能な状態(クラッチ機構のOFF状態)にすると、スプール7と一体回転可能な内歯歯車25は、スプール7から外れた状態となる。すなわち、スプールフリー状態では、スプール7は、内歯歯車25を介した動力伝達機構20から完全に分離されて、単に一対の軸受8によって駆動軸6に支持された状態となり、動力伝達機構20から歯車の噛合に伴う摩擦力等の負荷が加わることはない。この結果、釣糸放出時においては、スプール7は、何等抵抗なく回転できるようになりスプールフリー性能が向上する。
また、本実施形態では、駆動モータ10による釣糸巻き取りに加え、ハンドル29による手動操作によっても釣糸巻き取り操作できることから、操作性の向上が図れると共に、外部に装着したクラッチレバー61によるピニオンギヤ33の軸方向移動で、スプールフリー状態への切換を容易かつ確実に行なえるようになる。そして、スプール7に駆動力を伝達するに当たり、駆動モータ10による動力伝達系、及びハンドル29による動力伝達系を簡易に構成することができるため、回転摩擦抵抗を軽減することが可能となり、巻き上げ効率が低下するようなことはない。
さらに、上記した構成では、駆動モータ10からスプール7に動力を伝達するためのモータ動力伝達機構15を左側板側に、そして、動力伝達機構20及び手動巻き取り駆動機構30を右側板側に振り分けて配置したことによって、重量が偏倚することなくリール本体のバランスの向上が図れ、これにより魚釣操作性の向上が図れる。また、このように動力伝達系を左右の側板に振り分けて配置し、一方の側板側に動力伝達系を集約配置しないことから、組み込み性やメンテナンス性が低下することもない。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した実施の形態に限定されることは無く、例えば、以下のように種々変形することが可能である。
本発明は、スプールに対して遊星歯車に噛合する内歯歯車を、スプールフリー回転時に分離できるように構成されたものであれば良く、それ以外の構成については、上記したような実施の形態に限定されることはない。例えば、内歯歯車25をスプール7から離脱させる手段として、上記した実施形態では、ピニオンギヤに抜け止め保持させてクラッチレバーの操作でピニオンギヤ33を介して離脱させるように構成したが、内歯歯車25を直接、離脱させるような操作部材を設けても良い。また、スプール7と内歯歯車25を嵌合離脱させる構成、例えば、上記した嵌合凹部や嵌合突部の形状、数等については、図示した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
また、上記した実施形態では、駆動モータによる動力伝達系とハンドルによる動力伝達系をリール本体の両側板側に振り分けて配設したが、本発明は、そのような構成に限定されることはない。さらに、クラッチをOFFからONに復帰させる復帰機構については、クラッチレバー61によって行なう以外にも、ハンドル29の釣糸巻き取り方向の回転操作や駆動モータ10の逆転駆動、或いは別の駆動源を利用して行なうようにしても良い。
本発明に係る魚釣用電動リールの一実施の形態を示す部分断面平面図。 図1に示す魚釣用電動リールを後方側から見た部分断面図。 図2に示す動力伝達機構部分の拡大図(クラッチON状態)。 図2に示す動力伝達機構部分の拡大図(クラッチOFF状態)。 リール本体の右側板を外してクラッチ機構部分の構成を示す図(クラッチON状態)。 リール本体の右側板を外してクラッチ機構部分の構成を示す図(クラッチOFF状態)。 内歯歯車部分の断面図。 内歯歯車部分の平面図。
符号の説明
1 リール本体
5a,5b 側板
6 駆動軸
7 スプール
10 スプール駆動モータ
15 モータ動力伝達機構
20 動力伝達機構
23 遊星歯車
25 内歯歯車
30 手動巻き取り駆動機構
33 ピニオンギヤ

Claims (3)

  1. リール本体の側板間に設けた駆動軸に軸受を介して回転自在に設けられたスプールと、前記駆動軸とスプールとの間を連結する遊星歯車を備えた動力伝達機構と、前記リール本体に設けたスプール駆動モータとを備え、前記スプール駆動モータの動力を、前記駆動軸及び動力伝達機構を介して前記スプールに伝達する魚釣用電動リールにおいて、
    前記動力伝達機構は、前記遊星歯車と噛合し、前記スプールと一体回転可能であると共に、外部操作でスプールに対して係脱可能な内歯歯車を備えていることを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 前記リール本体には、ハンドルの回転操作によって回転する駆動歯車、及びこれに噛合するピニオンギヤを備えた手動巻き取り駆動機構と、前記ピニオンギヤを軸方向に切換え移動してクラッチのON/OFFを行なうクラッチ機構とが配置されており、
    前記内歯歯車は、前記クラッチ機構の切換え操作時に前記ピニオンギヤと共に移動することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. 前記リール本体の反ハンドル側に、スプール駆動モータの回転出力を前記駆動軸に伝達するモータ動力伝達機構を配置し、前記リール本体のハンドル側に前記動力伝達機構を配置したことを特徴とする請求項2に記載の魚釣用電動リール。
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