JP2020010606A - 魚釣用電動リールの減速装置、及び魚釣用電動リール - Google Patents
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Abstract
Description
また、魚釣用電動リールにおけるリングギアの回り止めの構造として、例えば特許文献2に示されるように、スプリングピンを設けた構造もある。
また、特許文献2に記載されるようなスプリングピンを使用したリングギアの回り止め構造の場合には、リングギアの分解や組み立てに手間と時間がかかり、組立性の点で改善の余地があった。
さらに、従来の魚釣用電動リールでは、スプールに対して複雑な加工や圧入を行うことによって変形が生じ、品質が低下するおそれがあるという問題があった。
また、双方の係合凹凸部同士を係合させるため、双方の周方向の位置決めを容易に行うことが可能となる。
さらに、双方の係合凹凸部同士を係合させることにより、筒状部材の内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
また、双方の係合凹凸部同士を係合させることにより、スプールの内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
また、双方の係合凹凸部同士を係合させることにより、筒状フレームの内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
また、双方の係合凹凸部同士を係合させることにより、スプールの内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
リール本体2は、本体フレーム21と、本体フレーム21の一部を覆うカバー22と、本体フレーム21の上側に位置する水深表示部23と、を備えている。
本体フレーム21は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。本体フレーム21は、左右方向L1でスプール3を挟んでハンドル20側となる右側板21Aと、右側板21Aと反対側に位置する左側板21Bと、右側板21Aと左側板21Bとを連結する複数の連結部材21Cと、を有している。
右側板21Aと左側板21Bは、互いに左右方向L1に間隔を隔てて配置されている。また、それぞれの側板21A、21Bには、スプール3やモータ4を支持する支持部、及びクラッチ機構5、減速装置10等の回転駆動機構が配置されている。
右側板21Aの前方下部には、図3に示すように、外部からの電源ケーブルを接続するためのコネクタ28が接続端28aを下向きにした状態で装着されている。
水深表示部23は、図1に示すように、右側板21Aと左側板21Bとの間に配置されている。水深表示部23は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能な液晶ディスプレイからなる表示板23Aと、リール制御部(不図示)と、を有している。水深表示部23は、右側板21A及び左側板21Bの上部に載置されるケース部を構成し、右側板21A及び左側板21Bの外側面にネジ止め固定され、表示操作を行うための複数(本実施形態では3つ)の操作ボタン23Bを有している。
図1及び図2に示すように、ハンドル20は、ハンドル軸の先端部20aに回転不能に装着されたハンドルアーム25と、ハンドルアーム25の一端にハンドル軸C1と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドルノブ26と、リール本体2側に配置されたドラグ27と、を有している。
ハンドル20からのトルクは、クラッチ機構5がクラッチオンされた状態においてスプール3に直接伝達される。
スプール3は、右側板21Aと左側板21Bとの間でそれぞれ軸受(図示省略)をかいして回転自在に設けられている。スプール3は、不図示のスプール回転軸と、スプール回転軸と同軸に配置されて連動して回転可能な筒状の糸巻胴部32と、糸巻胴部32の両端に径方向の外側に向けて拡径されたフランジ部33と、を備えている。
スプール3は、前述したように減速装置10から図示しないスプール駆動機構を介して回転駆動され、クラッチ操作部材50によって駆動されるクラッチ機構5が連動している。スプール回転軸は、右側カバー22A及び左側カバー22Bに軸受を介して回転自在に各別に支持されている。
クラッチ機構5は、クラッチ操作部材50の操作によってハンドル20の回転をスプール3に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル20の回転をスプール3に伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能である。クラッチオン位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達され、クラッチオン状態になり、ピニオンギアとスプール回転軸とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達されないため、クラッチオフ状態になり、スプール3は自由回転可能になる。
クラッチ操作部材50は、図1に示すように、クラッチ機構5をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するためのものである。クラッチ操作部材50は、リール本体2の後部において、右側板21Aと左側板21Bとの間でリール本体2の後部に釣り竿装着部24に対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられている。クラッチ操作部材50は、本実施形態において、スプール回転軸回りに揺動可能に設けられる。
上述したスプール駆動機構は、スプール3を糸巻取方向に駆動する。また、巻き取り時にスプール3に対してドラグ27によりドラグ力を発生させて釣糸の切断を防止する。
ドラグ27は、ハンドル20のハンドルアーム25と右側カバー22Aとの間においてハンドル軸に同軸に設けられている。スプール駆動機構は、図示しないローラクラッチの形態の逆転防止部によって糸巻取方向の回転が禁止された上記のモータ4と、モータ4の回転を減速してスプール3に伝達したり、ハンドル20の回転を増速してスプール3に伝達する回転伝達機構と、を備えている。
モータ4は、図4に示すように、電動リール1の前部においてスプール3(図1参照)よりも前側の位置に配置され、半割れ形状のモータ収容体40(図2参照)に覆われた状態で設けられている。モータ4は、モータ回転軸41と、モータ本体42と、モータ本体42を保持する筐体43と、を有している。そして、モータ4は、筒状のモータケース44(筒状フレーム)内に収容されている。
ここで、モータ軸線Oにおいて、モータ回転軸41の軸先端部41a側を先端側、軸基端部41b側を基端側として以下説明する。
先端版432は、内側に開口部432bを有するリング状をなし、外周部が円筒体431の先端431aに接続され、開口部432bが第1中央筒433A及び第2中央筒433Bに接続されている。先端版432には、厚さ方向に貫通する雌ねじ孔432aが形成されている。雌ねじ孔432aには、モータケース44との間で固定される固定ねじ47が螺合される。
太陽ギア11よりさらに突出したモータ回転軸41の軸先端部41aには、キャリア6の内周面61aとの間に、キャリア6を回転可能に支持するキャリア軸受部14(後述する)が設けられている。
回止め凸部461は、ケース筒45の径方向に直交する方向の凸面を形成し、前記内周面45bにおいて径方向に対向する2箇所に設けられている。
なお、隔壁46と先端版432との接触部分には、熱伝導グリスや熱伝導シートを介在させるようにしてもよい。
図4に示すように、減速装置10は、モータ4の回転駆動力を減速させてスプール3(図1参照)に伝達する。減速装置10は、図5に示すように、モータ4のモータ回転軸41に設けられた太陽ギア11と、太陽ギア11に噛合し、遊星ギア支持軸121を有する複数の遊星ギア12(12A、12B、12C)と、太陽ギア11と同軸に設けられ、各遊星ギア12を内周部で噛合させる内周歯車131を有し、内周歯車131に沿って複数の遊星ギア12A、12B、12Cを周回移動させるリングギア13と、各遊星ギア12の遊星ギア支持軸121の両端121a、121bを支持するとともに、複数の遊星ギア12A、12B、12Cの周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転してスプール3に回転駆動力を伝達するキャリア6と、を備えている。
各遊星ギア12A、12B、12Cは、モータケース44の先端の内周面45bに設けられたリングギア13に常時噛合した構造となっている。
太陽ギア11は、図4及び図5に示すように、モータ回転軸41の軸先端部41aに同軸に固定されている。太陽ギア11は、外周に歯部111が形成されている。太陽ギア11の歯部111には、3つの遊星ギア12A、12B、12Cが噛合している。
各遊星ギア12A、12B、12Cは、図4に示すように、それぞれの遊星ギア支持軸121の両端121a、121bがキャリア6に支持された両端支持構造であり、軸受を介して遊星ギア支持軸121回りに回転可能に設けられている。
これら遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれの外周の歯部122のうち半径方向内側の部分で太陽ギア11と噛合し、同じく半径方向外側の部分でリングギア13と噛合する。
リングギア13は、図4、図5、及び図7に示すように、モータ回転軸41と同軸に設けられ、3つの遊星ギア12A、12B、12Cをリング内周面で噛合させる内周歯車131を有している。遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれが太陽ギア11の回転によって自転しながら内周歯車131に沿って周回移動される。
このようにリングギア13とモータケース44の隔壁46とのそれぞれにモータ回転軸41方向に突出又は凹ませた係合凹凸部(図6に示す回止め凸部461、回止め凹部132)を形成し、互いに係合させることで、モータケース44に対するリングギア13の回転が規制される。
図4及び図5に示すように、キャリア6は、3つの遊星ギア12A、12B、12Cの遊星ギア支持軸121を支持するとともに、各遊星ギア12A、12B、12Cのリングギア13に沿う周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転してスプール3に回転駆動力を伝達する。
キャリア6は、リングギア13の内側で周回移動する各遊星ギア12A、12B、12Cとともにモータ回転軸41回りに回転する第1支持体61と、第1支持体61より前記隔壁46と反対側に突出してスプール3に回転を伝達する第2支持体62と、を有している。第1支持体61は、太陽ギア11をモータ回転軸41方向の軸先端部41aから囲うように配置され、キャリア軸受部14を介してモータ回転軸41回りに回転可能に支持されている。
図4乃至図7に示すように、本実施形態では、環状のリングギア13に先端側に凹ませた回止め凹部132を形成し、隔壁46に先端側に突出させた回止め凸部461を形成するといった簡単な構成によりモータケース44に対するリングギア13の回転を規制することができる。
また、双方の回止め凹部132と回止め凸部461とを係合させるため、双方の周方向の位置決めを容易に行うことが可能となる。
さらに、双方の回止め凹部132と回止め凸部461同士を係合させることにより、モータケース44の内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
図8及び図9に示す第2実施形態による魚釣用電動リールに用いられるスプール減速装置7は、スプール3(筒状部材)の先端側のフランジ部33に対して固定ねじ92によって支持壁9(端板)が固定された構成のものである。
スプール減速装置7は、スプール3のスプール回転軸31の軸先端部31aに固定された太陽ギア71と、太陽ギア71に噛合する複数(ここでは3つ)の遊星ギア72(72A、72B、72C)と、内周部で3つの遊星ギア72を噛合させて、それら遊星ギア72を周回移動可能に設けたリングギア73と、各遊星ギア72を回転可能に支持して遊星ギア72の周回移動ととともにスプール回転軸31回りに回転するキャリア8と、を備えている。このキャリア8は上述したモータ4の減速装置10から回転駆動力が伝達される構成であってもよい。この場合には、モータ4の回転駆動力は、減速装置10を介してスプール用減速装置に伝達され、さらにスプール減速装置7で減速されてスプール3を回転させるようになっている。
このようにリングギア73と支持壁9とのそれぞれにスプール回転軸31方向に突出又は凹ませた係合凹凸部(回止め凸部91、回止め凹部74)を形成し、互いに係合させることで、支持壁9、スプール3のフランジ部33及び糸巻胴部32に対するリングギア73の回転が規制される。
また、双方の係合凹凸部(回止め凸部91、回止め凹部74)同士を係合させることにより、スプール3の内周面における複雑な加工や圧入による変形を防ぐことができ、品質の低下を抑制することができる。
2 リール本体
3 スプール(回転駆動部、筒状部材)
4 モータ
6 キャリア
7 スプール減速装置(減速装置)
8 キャリア
9 支持壁(端板)
10 減速装置
11、71 太陽ギア
12、12A、12B、12C、72、72A、72B、72C 遊星ギア
13、73 リングギア
21 本体フレーム
31 スプール回転軸
32 糸巻胴部
33 フランジ部
41 モータ回転軸
42 モータ本体
43 筐体
44 モータケース(筒状フレーム)
45 ケース筒(筒状部材)
46 隔壁(端板)
74 回止め凹部(第1係合凹凸部)
91 回止め凸部(第2係合凹凸部)
132 回止め凹部(第1係合凹凸部)
131、731 内周歯車
461 回止め凸部(第2係合凹凸部)
C1 ハンドル軸
C2 スプール軸
O モータ軸線
Claims (5)
- モータの回転駆動力を減速させて回転駆動部に伝達する減速装置であって、
前記モータによって回転する回転軸に設けられた太陽ギアと、
該太陽ギアに噛合するとともに、回転可能に支持される複数の遊星ギアと、
前記太陽ギアと同軸に設けられ、前記複数の遊星ギアを内周部で噛合させる内周歯車を有し、該内周歯車に沿って前記複数の遊星ギアを周回移動させるリングギアと、
前記複数の遊星ギアを回転可能に支持するとともに、前記複数の遊星ギアの周回移動に伴って前記太陽ギアを中心に回転して前記回転駆動部に回転駆動力を伝達するキャリアと、
前記キャリア又は前記回転軸を回転自在に支持するとともに前記リングギアに回転不能に係止された端板と、
該端板に設けられた筒状部材と、
を備え、
前記リングギアは、前記筒状部材における前記端板より前記太陽ギア側に位置する内周側に回転不能に収容され、
前記リングギアには、前記端板に対向する外周縁に第1係合凹凸部が設けられ、
前記端板又は前記筒状部材には、前記第1係合凹凸部に係合する第2係合凹凸部が設けられている、魚釣用電動リールの減速装置。 - 前記第1係合凹凸部および前記第2係合凹凸部は、それぞれ前記回転軸回りの周方向に複数設けられている、請求項1に記載の魚釣用電動リールの減速装置。
- 前記筒状部材は、リール本体に設けられたスプールである、請求項1又は2に記載の魚釣用電動リールの減速装置。
- 前記筒状部材は、リール本体に設けられた前記モータを収容する筒状フレームである、請求項1又は2に記載の魚釣用電動リールの減速装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減速装置をリール本体内に備えた魚釣用電動リールであって、
前記キャリアは、前記リール本体に設けられたスプールに接続され、
前記モータの回転駆動力が前記キャリアによって両端支持された前記複数の遊星ギアを介して減速されて前記スプールを回転させる、魚釣用電動リール。
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