JP7120842B2 - 魚釣用両軸リール - Google Patents

魚釣用両軸リール Download PDF

Info

Publication number
JP7120842B2
JP7120842B2 JP2018147085A JP2018147085A JP7120842B2 JP 7120842 B2 JP7120842 B2 JP 7120842B2 JP 2018147085 A JP2018147085 A JP 2018147085A JP 2018147085 A JP2018147085 A JP 2018147085A JP 7120842 B2 JP7120842 B2 JP 7120842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
spool
fitting portion
gear
friction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018147085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020018272A (ja
Inventor
健太郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2018147085A priority Critical patent/JP7120842B2/ja
Priority to KR1020190071481A priority patent/KR20200015370A/ko
Priority to TW108122524A priority patent/TWI796498B/zh
Priority to CN201910696549.1A priority patent/CN110786297B/zh
Publication of JP2020018272A publication Critical patent/JP2020018272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7120842B2 publication Critical patent/JP7120842B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
    • A01K89/017Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool motor-driven
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/02Brake devices for reels
    • A01K89/033Brake devices for reels with a rotary drum, i.e. for reels with a rotating spool
    • A01K89/057Axially engaged
    • A01K89/058Coaxial with spool

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)

Description

本発明は、魚釣用両軸リールに関する。
従来、スプールの幅が広い中型以上の魚釣用両軸リールでは、スプ-ルを釣糸巻取り方向への回転状態と釣糸放出方向への回転を許容する状態とに切換えるクラッチ機構を介すことなくスプールと連動するレベルワインド機構が用いられている。このようなレベルワインド機構を採用したものでは、魚釣用の仕掛けの落下速度を調整する制動機構としてスプール軸の端面ではなく、例えば特許文献1に示すようなレベルワインド機構のウォームシャフトの端面を押圧することにより制動力を得るものが知られている。
特許第3305926号公報
しかしながら、従来の魚釣用両軸リールに用いられるレベルワインド機構では、ウォームシャフトの端部にスプール軸に回転を伝達する伝達ギアを連結している。
そのため、例えばウォームシャフト端部が大きく2面カットされた異径断面の嵌合形状に形成され、そのウォームシャフト端部に伝達ギアを嵌合させることで回転不能に連結されている。つまり、ウォームシャフト端面の断面積が小さくなることから、ウォームシャフト端面を押圧することによる制動力を十分にかつ安定的に得ることが難しく、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、レベルワインド機構のウォームシャフトに十分な制動力を安定して付与することができる魚釣用両軸リールを提供することである。
本発明に係る魚釣用両軸リールは、スプールの回転に同期して回転するウォームシャフトと、該ウォームシャフトの回転により往復運動する釣糸案内部と、を有し、前記ウォームシャフトの端面を押圧することにより制動力が得られるレベルワインド機構を備えた魚釣用両軸リールであって、前記ウォームシャフトのシャフト軸方向の一端部に設けられたギア嵌合部と、該ギア嵌合部に嵌合され、前記スプールの回転を前記ウォームシャフトに伝達する伝達ギアと、前記伝達ギアを貫通した前記ギア嵌合部に嵌合され、前記シャフト軸方向から見て前記ギア嵌合部よりも大きな面積の被摩擦面を有する軸当り部材と、前記軸当り部材の被摩擦面に対向して配置され、該被摩擦面に対して前記シャフト軸方向に当接可能に設けられた摩擦部材と、を備え、前記軸当り部材は、前記シャフト軸方向で前記摩擦部材側に前記被摩擦面を有する円板部と、前記伝達ギア側で前記ギア嵌合部に嵌合する嵌合筒と、を備え、前記円板部には、前記伝達ギア側を向く軸当り面を有し、前記ギア嵌合部には、前記軸当り面に対して前記シャフト軸方向に当接する当接面が設けられていることを特徴としている。
本発明に係る魚釣用両軸リールによれば、ウォームシャフトの端部のギア嵌合部に嵌合されて一体的に回転する軸当り部材における被摩擦面のシャフト軸方向から見た面積が、ギア嵌合部の面積よりも大きい構成となる。そのため、ウォームシャフトの端面を押圧することにより制動力を付与する際に、軸当り部材の被摩擦面に対して摩擦部材を広い面積で押圧できるので、釣糸の繰り出し時のスプールの回転に十分な制動力(メカニカルブレーキ力)を安定して付与することができる。
(2)前記摩擦部材を前記軸当り部材側に向けて押圧可能な制動ノブが設けられ、該制動ノブと前記摩擦部材との間には弾性部材が介在されていることが好ましい。
この場合には、制動力を発生させる摩擦部材と制動ノブとの間に弾性部材を介在させることにより、安定した摩擦力を発揮することができ、高精度な軸力管理が可能となってブレーキカーブの傾き等を調整することができる。
(3)前記弾性部材は、前記シャフト軸方向の両側から剛性部材によって回転不能に挟持されていることが好ましい。
この場合には、弾性部材が制動ノブや摩擦部材に直接、接触することがないので、制動ノブによって摩擦部材を軸当り部材側に向けて押圧する際に、弾性部材が摩擦部材に食い込むことを防止できる。
また、本発明では、制動ノブによる押圧力が剛性部材を介して一方の弾性部材に伝達され、さらに他方の弾性部材から摩擦部材に伝達されるため、制動力を安定的に摩擦部材及び軸当り部材に伝達することができる。
本発明に係る魚釣用両軸リールによれば、レベルワインド機構のウォームシャフトに十分な制動力を安定して付与することができる。
本発明の実施形態による両軸電動リールの構成を示す上斜め後方から見た斜視図である。 図1に示す両軸電動リールを斜め前方から見た斜視図である。 両軸電動リールの内部構造を示した斜視図であって、本体フレームの左側板等を省略した図である。 レベルワインド装置と制動力調節機構の構成を示す側面図である。 レベルワインド装置と制動力調節機構の構成を示す要部拡大断面図であって、シャフト軸に直交する方向から見た断面図である。 ウォームシャフトに伝達ギアを取り付けた状態を示す斜視図である。 図6に示すギア嵌合部に軸当り部材を嵌合させた状態を示す斜視図である。 ウォームシャフトに制動力調節機構を設けた斜視図である。 図8に示す制動力調節機構の分解斜視図である。 摩擦板と剛性部材をシャフト軸方向から見た平面図である。
以下、本発明に係る魚釣用両軸リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
図1及び図2に示すように本実施形態の魚釣用両軸リール(以下、両軸電動リール1という)は、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きの両軸受リールとして使用するときの電源を内部に有している。
両軸電動リール1は、釣り竿に装着可能なリール本体2と、リール本体2に対してハンドル軸線C1回りに回転可能に取り付けられたハンドル20と、リール本体2に対してハンドル軸線C1と平行なスプール軸線C2回りに回転可能で図示しない釣糸が巻かれるスプール3と、リール本体2に設けられ、スプール3に回転駆動力を伝達するモータ4と、スプール3とハンドル20とを連結する連結状態及び遮断する遮断状態を切り替え可能なクラッチ機構5と、クラッチ機構5を介さずにスプール3と連動するとともに、図3に示すウォームシャフト11の端面を押圧することにより制動力が得られるレベルワインド装置10と、を備えている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、ハンドル軸線C1、スプール軸線C2、及びシャフト軸Oは、それぞれ平行に設けられ、これらの方向を必要に応じて左右方向L1として定義すると共に、左右方向L1に直交すると共にスプール3に巻かれた釣糸が繰り出される方向に沿う方向を前後方向L2として定義する。また、前後方向L2においてスプール3から釣糸が繰り出される方向を前方、その反対方向を後方と定義すると共に、両軸電動リール1を後方側から見た視点で左右を定義する。なお、図1は両軸電動リール1を上斜め後方から見た斜視図、図2は両軸電動リール1を下斜め前方から見た斜視図である。
(リール本体)
リール本体2は、図1に示すように、本体フレーム21と、本体フレーム21の一部を覆うカバー22と、本体フレーム21の上側に位置する水深表示部23と、を備えている。
本体フレーム21は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。本体フレーム21は、左右方向L1でスプール3を挟んでハンドル20側となる右側板21Aと、右側板21Aと反対側に位置する左側板21Bと、右側板21Aと左側板21Bとを連結する複数の連結部材21C(図2参照)と、を有している。
右側板21Aと左側板21Bは、互いに左右方向L1に間隔を隔てて配置されている。また、それぞれの側板21A、21Bには、スプール3やモータ4を支持する支持部、及びクラッチ機構5、レベルワインド装置10等の回転駆動機構が配置されている。
右側板21A及び左側板21Bには、スプール3のスプール軸31(図3参照)の端部が回転自在に支持された状態で装着されている。図2に示す連結部材21Cは、板状をなし、右側板21A及び左側板21Bの下部を連結する。連結部材21Cのうちの1つには、左右方向L1の略中央部分に釣り竿に取り付けるための釣り竿装着部24が装着されている。
カバー22は、右側カバー22A、左側カバー22B、及び前カバー22Cを備えている。右側カバー22Aは、右側板21Aを所定の収容空間を設けて覆い、右側板21Aの外縁部に例えばネジ止めされている。左側カバー22Bは、左側カバー22Bを所定の収容空間を設けて覆い、左側板21Bの外縁部に例えばネジ止めされている。前カバー22Cは、本体フレーム21の前部を覆っている。
右側板21Aの前方下部には、図2に示すように、外部からの電源ケーブルを接続するためのコネクタ28が接続端28aを下向きにした状態で装着されている。
(水深表示部)
水深表示部23は、図1に示すように、右側板21Aと左側板21Bとの間に配置されている。水深表示部23は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能な液晶ディスプレイからなる表示板23Aと、リール制御部(不図示)と、を有している。水深表示部23は、右側板21A及び左側板21Bの上部に載置されるケース部を構成し、右側板21A及び左側板21Bの外側面にネジ止め固定され、表示操作を行うための複数(本実施形態では3つ)の操作ボタン23Bを有している。
(ハンドル)
図1及び図2に示すように、ハンドル20は、ハンドル軸の先端部20aに回転不能に装着されたハンドルアーム25と、ハンドルアーム25の一端にハンドル軸線C1と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドルノブ26と、リール本体2側に配置されたドラグ27と、を有している。
ハンドル20からのトルクは、クラッチ機構5がクラッチオンされた状態においてスプール3に直接伝達される。
(スプール)
スプール3は、右側板21Aと左側板21Bとの間でそれぞれ軸受(図示省略)をかいして回転自在に設けられている。スプール3は、図3に示すように、スプール軸31と、スプール軸31と同軸に配置されて連動して回転可能な筒状の糸巻胴部32と、糸巻胴部32の両端に径方向の外側に向けて拡径されたフランジ部33と、を備えている。
スプール3は、モータ4からモータ動力伝達歯車(複数のスプール伝達歯車34)を介して回転駆動され、図1に示すクラッチ操作部材50によって駆動されるクラッチ機構5が連動している。スプール軸31は、右側カバー22A及び左側カバー22Bに軸受を介して回転自在に各別に支持されている。
(クラッチ機構)
クラッチ機構5は、図1に示すように、クラッチ操作部材50の操作によってハンドル20の回転をスプール3に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル20の回転をスプール3に伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能である。クラッチオン位置では、ピニオンギアの回転がスプール軸31に伝達され、クラッチオン状態になり、ピニオンギアとスプール軸31とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、ピニオンギアの回転がスプール軸31に伝達されないため、クラッチオフ状態になり、スプール3は自由回転可能になる。
(クラッチ操作部材)
クラッチ操作部材50は、図1に示すように、クラッチ機構5をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するためのものである。クラッチ操作部材50は、リール本体2の後部において、右側板21Aと左側板21Bとの間でリール本体2の後部に釣り竿装着部24に対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられている。クラッチ操作部材50は、本実施形態において、スプール軸線C2回りに揺動可能に設けられる。
(スプール駆動機構)
上述したスプール駆動機構は、スプール3を糸巻取方向に駆動する。また、巻き取り時にスプール3に対してドラグ27によりドラグ力を発生させて釣糸の切断を防止する。
ドラグ27は、ハンドル20のハンドルアーム25と右側カバー22Aとの間においてハンドル軸線C1に同軸に設けられている。スプール駆動機構は、図示しないローラクラッチの形態の逆転防止部によって糸巻取方向の回転が禁止された上記のモータ4と、モータ4の回転を減速してスプール3に伝達したり、ハンドル20の回転を増速してスプール3に伝達する回転伝達機構と、を備えている。
(モータ)
モータ4は、両軸電動リール1の前部においてスプール3(図1参照)よりも前側の位置に配置され、半割れ形状のモータ収容体40(図2参照)に覆われた状態で設けられている。モータ4は、図3に示すように、モータ回転軸と、モータ本体と、モータ本体を保持する筐体と、を有している。そして、モータ4は、筒状のモータケース41内に収容されている。
モータ回転軸は、モータ本体の中心部をモータ軸線方向に貫通し、モータ回転軸の両端がそれぞれ筐体、後述するモータエンドキャップ42に回転可能に支持されている。
(レベルワインド装置10)
レベルワインド装置10(レベルワインド機構)は、図4に示すように、スプール3の回転に同期して回転するウォームシャフト11と、ウォームシャフト11の回転により往復運動する釣糸案内部12と、を有している。レベルワインド装置10は、ウォームシャフト11の端面を押圧することにより制動力が得られる機構になっている。
ウォームシャフト11は、図3に示すように、スプール3のスプール軸31より前方で、両端部がそれぞれ側板21A、21Bに対して回転可能に支持されている。ウォームシャフト11は、伝達ギア13及びレベルワインド動力伝達歯車113を介してモータ動力伝達歯車(スプール伝達歯車34)に連結され、スプール3の回転に同期して回転する。そして、ウォームシャフト11の回転は、図4に示すように、駆動連結部材122を介して釣糸案内部12に伝達される。
ウォームシャフト11のシャフト軸O方向の左側の一端部11aは、図5乃至図7に示すように、円形断面に形成されている。ウォームシャフト11の一端部11aのシャフト先端11b(図5参照)には、同軸でシャフト軸O方向の左側に向けて突設され一端部11aの円形断面とは異なる異径断面の嵌合形状のギア嵌合部111が設けられている。ギア嵌合部111は、断面が長方形状で、その長辺方向の両端部がシャフト先端11bの外周縁よりも径方向の外側に突出した位置に延びている(図9参照)。
ギア嵌合部111には、図6乃至図8に示すように、スプール3の回転をウォームシャフト11に伝達する伝達ギア13が先端側から挿通された状態で回転不能に嵌合されている。ギア嵌合部111は、嵌合されている伝達ギア13から先端側に突出している。このギア嵌合部111の突出部分111aには、図5に示すように、後述する制動力調節機構10Aの軸当り部材14が固定されている。ギア嵌合部111の左側の当接面111bは、軸当り部材14における円板部141の軸当り面141aに当接する。また、ギア嵌合部111の当接面111bには、シャフト軸O上で左側に向けて突出する係止突部111cが形成されている。
伝達ギア13は、図6及び図9に示すように、中心部に十字状の貫通穴13aが形成されている。貫通穴13aには、長方形断面のギア嵌合部111が90度毎にずらした位置で嵌合可能となっている。伝達ギア13は、図3に示すように、複数の歯車(レベルワインド動力伝達歯車113)によりスプール軸31を介してウォームシャフト11にかかる回転抵抗をスプール3に付与する。
釣糸案内部12は、図4に示すように、側板21A、21B間に架け渡されたロッド121上をウォームシャフト11の回転により往復摺動する。これにより、釣糸案内部12がロッド121上を往復摺動して、釣糸をスプール3の糸巻胴部32に均等に巻き回すことができる。
(制動力調節機構10A)
図5及び図9に示すように、ウォームシャフト11の反ハンドル側の一端部11aには、スプール3に制動力を付与する制動力調節機構10Aが設けられている。制動力調節機構10A及び上述した伝達ギア13は、後述する制動ノブ16のツマミ部162を除いて本体フレーム21の左側板21Bに形成される収容凸部211の内側に収容されている(図4参照)。
ここで、左側板21Bには、図5に示すように、シャフト軸Oと略同軸で左側に向けて突となる前記収容凸部211が形成されている。収容凸部211は、左側板21Bの板面21aから左側に向けて突出する周壁212と、周壁212の突出端を塞ぐ端板213とを有している。端板213には、シャフト軸Oと同軸となる円形の先端開口部213aが形成されている。先端開口部213aの内側には、後述する制動ノブ16の押圧軸161がシャフト軸O方向に進退移動可能に配置される。
また、収容凸部211における端板213寄りの外周面211aには、雄ねじが形成されており、制動ノブ16のツマミ部162における筒内面162a(後述する)の雌ねじが螺合可能となっている。
制動力調節機構10Aは、図5及び図9に示すように、伝達ギア13を貫通したギア嵌合部111に嵌合され、シャフト軸O方向から見てギア嵌合部111よりも大きな面積の被摩擦面14aを有する軸当り部材14と、軸当り部材14の被摩擦面14aに対向して配置され、被摩擦面14aに対してシャフト軸O方向に当接可能に設けられた摩擦板15(摩擦部材)と、摩擦板15を軸当り部材14側に向けて押圧可能な制動ノブ16と、制動ノブ16と摩擦板15との間に介在される皿ばね17(弾性部材)と、皿ばね17をシャフト軸O方向の両側から回転不能に挟持する一対の剛性部材18(18A、18B)と、を備えている。
ウォームシャフト11のギア嵌合部111には、伝達ギア13、軸当り部材14、摩擦板15、皿ばね17、一対の剛性部材18A、18B、及び制動ノブ16がそれぞれシャフト軸Oと同軸に配置されている。このうち軸当り部材14の円板部141、摩擦板15、皿ばね17、一対の剛性部材18A、18Bは、シャフト軸O方向に重なる状態で配置されている。
軸当り部材14は、図5に示すように、円板部141と、円板部141の伝達ギア13側の一方の面(軸当り面141a)に設けられ、ウォームシャフト11のギア嵌合部111の突出部分111aに嵌合する凹溝143が形成された嵌合筒142と、を有している。
円板部141の中心部には、厚さ方向に貫通する係止孔141bが形成されている。この係止孔141bには、凹溝143に嵌合したギア嵌合部111の係止突部111cが挿入される。
凹溝143は、溝延在方向に沿って互いに平行で対向する溝面を有している。軸当り部材14は、凹溝143の溝面同士でギア嵌合部111を挟持した状態で嵌合され、ギア嵌合部111に対して回転不能に嵌合されている。凹溝143に嵌合されたギア嵌合部111の当接面111bは円板部141の軸当り面141aに当接している。
また、円板部141の他方の面(被摩擦面14a)には、摩擦板15が近接離反するとともに、近接時には摩擦板15が当接して両者間で摩擦力が発生するようになっている。
摩擦板15は、軸当り部材14の円板部141と第1剛性部材18Aとの間に介在されている。摩擦板15は、軸当り部材14の円板部141の軸当り面141aとほぼ同等の面積を有する円板状に形成され、中心を挟んだ両側から径方向の外側に向けて突出する回止め片151が設けられている(図10参照)。摩擦板15は、一対の回止め片151、151が左側板21Bの収容凸部211の内側に形成される係止凹部212a(図4参照)に係合することで、シャフト軸O回りの回転が規制された状態で収容されている。
摩擦板15の部材としては、剛性部材18と同等の部材が好ましく、押圧力で変形しない強度を有する部材で、例えば真ちゅう、ステンレス合金、アルミニウム合金等が挙げられる。
制動ノブ16は、左側カバー22Bのより外側に突出した状態で配置されている。制動ノブ16は、シャフト軸Oに沿って延在する押圧軸161と、押圧軸161の一端に同軸に設けられ左側カバー22Bの外側に配置されるツマミ部162と、を有している。
押圧軸161は、円形断面であり、左側板21Bの収容凸部211の先端開口部213aの内側でシャフト軸O方向に移動可能に配置されている。押圧軸161の先端の押圧面161aは、シャフト軸Oに対して直交する平面に形成され、一方の第2剛性部材18Bに対向してシャフト軸O方向に近接離反し、かつ第2剛性部材18Bに当接可能に設けられている。
ツマミ部162は、有頂筒状に形成され、筒内面162aには雌ねじが形成されている。制動ノブ16は、ツマミ部162の筒内面162aを収容凸部211の外周面211aの雄ねじに対して螺合させることによってシャフト軸O方向に押圧軸161とともに進退移動可能に設けられている。
皿ばね17は、シャフト軸O方向の両側から剛性部材18A、18Bによって回転不能に挟持されている。皿ばね17を設けることで、制動ノブ16による押圧軸161の移動量(操作量)とウォームシャフト11の制動力とが緩やかに比例させることができる。
一対の剛性部材18A、18Bは、双方の間に皿ばね17を挟持した状態で、摩擦板15と制動ノブ16の押圧軸161の押圧面161aとの間に介在されている。剛性部材18A、18Bは、それぞれ円板状に形成され、中心を挟んだ両側から径方向の外側に向けて突出する回止め片181が設けられている(図10参照)。剛性部材18A、18Bは、一対の回止め片181、181が左側板21Bの収容凸部211の内側に形成される係止凹部212aに係合することで、シャフト軸O回りの回転が規制された状態で収容されている。
剛性部材18A、18Bの部材としては、押圧軸161による押圧力で変形しない強度を有する部材が好ましく、例えば真ちゅう、ステンレス合金、アルミニウム合金等が挙げられる。
このようにスプール3の回転に摩擦制動力を付与する制動力調節機構10Aの動作としては、制動ノブ16のツマミ部162を一方向(例えば図4、図5の符号E1方向)に回して押圧軸161をシャフト軸O方向の右側(矢印P1方向)に移動させると、押圧軸161の押圧面161aで第2剛性部材18Bをシャフト軸O方向で右側に向けて押圧し、その押圧力が上昇する。そして、第2剛性部材18Bから、皿ばね17、第1剛性部材18A、摩擦板15、軸当り部材14がその順でウォームシャフト11に固定されるギア嵌合部111を押圧する。これにより、摩擦板15が軸当り部材14の軸当り面141aに当接することにより生じる摩擦力が大きくなり、ウォームシャフト11に回転抵抗が付与されて制動がかかる。
また、ツマミ部162を反対方向(図4、図5の符号E2方向)に回して押圧軸161をシャフト軸O方向の左側(矢印P2方向)に移動させると、押圧軸161の押圧面161aが左側に移動し、第2剛性部材18Bに対する押圧面161aの押圧力が緩和される。そして、第2剛性部材18Bから、皿ばね17、第1剛性部材18A、摩擦板15、軸当り部材14、ウォームシャフト11のギア嵌合部111をその順で押圧していた押圧力(制動力)も解除、あるいは緩和される。これにより、摩擦板15と軸当り部材14の軸当り面141aとの間で生じる摩擦力が小さくなり、ウォームシャフト11に付与される回転抵抗も小さくなって制動がかからないように作用する。
次に、このように構成される両軸電動リール1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、本実施形態による両軸電動リール1では、ウォームシャフト11の端部のギア嵌合部111に嵌合されて一体的に回転する軸当り部材14における被摩擦面のシャフト軸方向から見た面積が、ギア嵌合部111の面積よりも大きい構成となる。そのため、ウォームシャフト11の端面を押圧することにより制動力を付与する際に、軸当り部材14の被摩擦面14aに対して摩擦板15を広い面積で押圧できるので、釣糸の繰り出し時のスプール3の回転に十分な制動力(メカニカルブレーキ力)を安定して付与することができる。
また、本実施形態では、制動力を発生させる摩擦板15と制動ノブ16との間に皿ばね17を介在させることにより、安定した摩擦力を発揮することができ、高精度な軸力管理が可能となってブレーキカーブの傾き等を調整することができる。
さらに、本実施形態では、皿ばね17がシャフト軸O方向の両側から皿ばね17によって回転不能に挟持されていて、皿ばね17が制動ノブ16や摩擦板15に直接、接触することがないので、制動ノブ16によって摩擦板15を軸当り部材14側に向けて押圧する際に、皿ばね17が摩擦板15に食い込むことを防止できる。
また、本実施形態では、制動ノブ16による押圧力が一方の第2剛性部材18Bから皿ばね17に伝達され、さらに他方の第1剛性部材18Aから摩擦板15に伝達されるため、制動力を安定的に摩擦板15及び軸当り部材14に伝達することができる。
上述のように構成された本実施形態による両軸電動リール1では、レベルワインド機構のウォームシャフトに十分な制動力を安定して付与することができる。
以上、本発明による魚釣用両軸リールの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、制動ノブ16と摩擦板15(摩擦部材)との間に一対の剛性部材18A、18Bと皿ばね17(弾性部材)を介在させた構成としているが、これら剛性部材や弾性部材を省略することも可能である。例えば、弾性部材のみを介在させて剛性部材を省略してもよいし、弾性部材と剛性部材の両方を省略してもよい。また、本実施形態のように一対の剛性部材18A、18Bのうち摩擦板15側の一方の第1剛性部材18Aのみを省略してもよい。
また、弾性部材として上記実施形態では皿ばね17を採用しているが、皿ばねであることに限定されることはなく、例えばウェーブワッシャ(波座金)、コイルばね、ゴムワッシャ等の他の弾性部材を採用してもかまわない。要は、弾性部材として、制動ノブによる押圧軸の移動量(操作量)とウォームシャフトの制動力とを緩やかに比例させることが可能な部材であればよいのである。
また、剛性部材や摩擦部材の形状や大きさは、任意に設定することができるが、制動力の安定を図るためには、本実施形態のように平板形状であることが好ましい。
1 両軸電動リール(魚釣用両軸リール)
2 リール本体
3 スプール
4 モータ
10 レベルワインド装置(レベルワインド機構)
10A 制動力調節機構
11 ウォームシャフト
12 釣糸案内部
13 伝達ギア
14 軸当り部材
14a 被摩擦面
15 摩擦板(摩擦部材)
16 制動ノブ
17 皿ばね(弾性部材)
18、18A、18B 剛性部材
21 本体フレーム
21B 左側板
31 スプール軸
111 ギア嵌合部
111b 当接面
141 円板部
141a 軸当り面
143 凹溝
161 押圧軸
211 収容凸部
O シャフト軸

Claims (3)

  1. スプールの回転に同期して回転するウォームシャフトと、該ウォームシャフトの回転により往復運動する釣糸案内部と、を有し、前記ウォームシャフトの端面を押圧することにより制動力が得られるレベルワインド機構を備えた魚釣用両軸リールであって、
    前記ウォームシャフトのシャフト軸方向の一端部に設けられたギア嵌合部と、
    該ギア嵌合部に嵌合され、前記スプールの回転を前記ウォームシャフトに伝達する伝達ギアと、
    前記伝達ギアを貫通した前記ギア嵌合部に嵌合され、前記シャフト軸方向から見て前記ギア嵌合部よりも大きな面積の被摩擦面を有する軸当り部材と、
    前記軸当り部材の被摩擦面に対向して配置され、該被摩擦面に対して前記シャフト軸方向に当接可能に設けられた摩擦部材と、
    を備え
    前記軸当り部材は、前記シャフト軸方向で前記摩擦部材側に前記被摩擦面を有する円板部と、前記伝達ギア側で前記ギア嵌合部に嵌合する嵌合筒と、を備え、
    前記円板部には、前記伝達ギア側を向く軸当り面を有し、
    前記ギア嵌合部には、前記軸当り面に対して前記シャフト軸方向に当接する当接面が設けられている、魚釣用両軸リール。
  2. 前記摩擦部材を前記軸当り部材側に向けて押圧可能な制動ノブが設けられ、
    該制動ノブと前記摩擦部材との間には弾性部材が介在されている、請求項1に記載の魚釣用両軸リール。
  3. 前記弾性部材は、前記シャフト軸方向の両側から剛性部材によって回転不能に挟持されている、請求項2に記載の魚釣用両軸リール。
JP2018147085A 2018-08-03 2018-08-03 魚釣用両軸リール Active JP7120842B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147085A JP7120842B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 魚釣用両軸リール
KR1020190071481A KR20200015370A (ko) 2018-08-03 2019-06-17 낚시용 양 베어링 릴
TW108122524A TWI796498B (zh) 2018-08-03 2019-06-27 釣魚用雙軸承捲線器
CN201910696549.1A CN110786297B (zh) 2018-08-03 2019-07-30 钓鱼用双轴承渔线轮

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147085A JP7120842B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 魚釣用両軸リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020018272A JP2020018272A (ja) 2020-02-06
JP7120842B2 true JP7120842B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=69426980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018147085A Active JP7120842B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 魚釣用両軸リール

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7120842B2 (ja)
KR (1) KR20200015370A (ja)
CN (1) CN110786297B (ja)
TW (1) TWI796498B (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3305926B2 (ja) 1995-07-12 2002-07-24 ダイワ精工株式会社 魚釣用リール
JP2015226475A (ja) 2014-05-30 2015-12-17 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2285493A (en) * 1940-08-01 1942-06-09 Shakespeare Co Fishing reel
US3367598A (en) * 1966-04-26 1968-02-06 Shakespeare Co Fishing reel having improved braking means
US3612425A (en) * 1969-06-23 1971-10-12 Shakespeare Co Bait-casting reel
JPH0477778U (ja) * 1990-11-17 1992-07-07
JP3473857B2 (ja) * 1993-07-27 2003-12-08 株式会社シマノ 電動リール
US6189823B1 (en) * 1998-03-30 2001-02-20 Daiwa Seiko, Inc. Fishing reel having side plates efficiently attachable to and detachable from frames of reel body
JP2003305926A (ja) * 2002-04-15 2003-10-28 Canon I-Tech Inc 出力色特性検査用チャートの生成方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3305926B2 (ja) 1995-07-12 2002-07-24 ダイワ精工株式会社 魚釣用リール
JP2015226475A (ja) 2014-05-30 2015-12-17 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020018272A (ja) 2020-02-06
CN110786297A (zh) 2020-02-14
CN110786297B (zh) 2022-10-11
KR20200015370A (ko) 2020-02-12
TW202011805A (zh) 2020-04-01
TWI796498B (zh) 2023-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7191969B2 (en) Fishing reel
TWI583306B (zh) Double bearing type reel
KR102146084B1 (ko) 전동 릴
US9615556B2 (en) Dual-bearing reel
KR102138735B1 (ko) 전동 릴
KR20120140196A (ko) 듀얼 베어링 릴의 드래그 기구
JP2017148027A (ja) 両軸受リール
KR102099663B1 (ko) 전동 릴
JP2014217278A5 (ja)
US9642349B2 (en) Fishing reel
JP7120842B2 (ja) 魚釣用両軸リール
JP2019076036A (ja) クラッチ操作部及び両軸受リール
JPH10210904A (ja) 釣り用リールのドラグ機構
US10721923B2 (en) Dual-bearing reel
JP7137399B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP6284307B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
CN110506716B (zh) 钓鱼用绕线轮的手柄返回位置调整机构
JP2015002689A5 (ja)
JP7187196B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2014233260A (ja) 両軸受リールのスプール制動装置
KR20180126364A (ko) 듀얼 베어링 릴
US11241000B2 (en) Dual-bearing reel
JP2020000013A (ja) 魚釣用リール及びその制動力調節用の回転操作部材
JP2019004865A (ja) 両軸受リール
JP2000166439A (ja) 両軸受リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7120842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150