JPH0919247A - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JPH0919247A
JPH0919247A JP1680796A JP1680796A JPH0919247A JP H0919247 A JPH0919247 A JP H0919247A JP 1680796 A JP1680796 A JP 1680796A JP 1680796 A JP1680796 A JP 1680796A JP H0919247 A JPH0919247 A JP H0919247A
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spool
motor
opening
reel
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JP1680796A
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Kenji Maruyama
憲二 丸山
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用電動リールにおいて、モータおよびス
プールの取外しを簡単に行う。 【解決手段】 リール本体100の側枠102aには、
スプール3の外径よりも大きな開口部100aが形成さ
れている。モータ4は、モータホルダ7で覆われてい
る。モータホルダ7は、側板2aにパッキン8を介し
て、取付けられている。側板2aを外すことにより、モ
ータ4は側板2aとともにリール本体100から離脱す
る。この状態からさらにスプール3をリール本体100
の開口部100aから矢印β方向に抜き取る。このよう
に側板2aを取外すだけで、モータ4およびスプール3
を取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動リールに関し、
特にモータの取付け方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】従来の電動リールの分解斜
視図を図18に示す。この電動リールにおいては、以下
のようにして、組立られる。スプール113にモータ1
16を内蔵し、スプール塞ぎ118で覆う。このスプー
ル113をリール本体110に矢印α方向から組み込
む。本体塞ぎ112でスプール113を保持する。本体
塞ぎ112側には、さらに側板114が取付けられる。
なお、スプール113とモータ116は減速機構117
を介して連結されている。
【0003】この電動リールでは、リール本体110か
らモータ116およびスプール113を取り外すことが
困難であった。なぜなら、前記電動リールにおいては、
スプール113を矢印α方向から挿入したあと、ハンド
ル機構(図示せず)を組込んでいる。したがって、この
ハンドル機構を取り外さない限り、スプール113およ
びモータ116を取り外すことができないからである。
また、モータ116を取外すには、スプール113をリ
ール本体110から取外した後、スプール113からス
プール塞ぎ118をはずす必要があった。このため、モ
ータ116の交換は極めて困難であった。したがって、
スプール113内に水分が侵入しても、その除去および
回転面へのグリス注入等ができず、ユーザがスプール1
13およびモータ116をメンテナンスすることがほぼ
不可能に近い状態であった。
【0004】また、一般に、スプールに巻かれた釣糸の
種類又は太さは、その釣を行う対象魚にあわせて変更さ
れる。しかしながら、前記電動リールにおいては、スプ
ール113の交換が容易に行えない。そこで、従来は、
巻いている釣糸を一旦全部繰り出してから、別の種類の
釣糸を巻き取るようにして釣糸の種類等の交換を行って
いた。このため、釣糸の種類交換が非常に煩雑であっ
た。
【0005】また、前記電動リールにおいて、スプール
113に巻取られている釣糸を洗浄する為に、スプール
113を取外したとしても、スプール113には減速機
構117が内蔵されている。したがって、スプール11
3に巻取られている釣糸を洗浄すると、減速機構117
のギア部、軸受部に水の侵入、付着およびグリスの流出
等が生じる。このような問題は減速機構117をスプー
ル113から取外すことにより解決することができる。
しかし、減速機構117は複数の太陽ギヤ等から構成さ
れているので、スプール113から減速機構117を取
外すと、減速機構117を構成する部品がばらばらとな
ってしまうおそれがある。
【0006】この発明は上記問題を解決し、モータおよ
びスプールの交換が容易な魚釣用電動リールを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の魚釣用電動リ
ールにおいては、前記側板と一体的に構成されたモータ
筐体で前記モータを覆ったことを特徴とする。
【0008】請求項2の魚釣用電動リールにおいては、
前記側板と一体的に構成されたモータ筐体で前記モータ
を覆い、前記側板は、前記モータ筐体の外径よりも大き
な側板開口部を有し、前記側板開口部に係脱自在に開閉
蓋を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3の魚釣用電動リールにおいては、
前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
側枠開口部を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項4の魚釣用電動リールにおいては、
前記側板開口部は、前記スプールの外径よりも大きく、
前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
側枠開口部を形成したことを特徴とする。
【0011】請求項5の魚釣用電動リールにおいては、 A)前記開閉蓋は、以下の第1の状態または第2の状態
のいずれかを切換え可能に構成されており、 a1)前記側板開口部の一部と係合することにより、前記
側板開口部から前記スプールの軸方向に離脱不可能な第
1の状態、 a2)前記第1の状態から、前記開閉蓋が前記スプールの
回転方向に回転することにより、前記側板開口部から離
脱可能な第2の状態、 B)前記第1の状態を保持する状態保持機構を備えてい
ること、を特徴とする。
【0012】請求項6の魚釣用電動リールにおいては、
前記モータと前記スプールの間に設けられた伝達機構、
前記伝達機構を覆う伝達機構筐体であって、前記リール
本体に抜け止め状態で保持され、前記スプールと取外し
自在に回り止め状態で係合する伝達機構筐体を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】請求項1の魚釣用電動リールにおいて
は、前記側板と一体的に構成されたモータ筐体で前記モ
ータを覆っている。したがって、前記側板をリール本体
から取外すだけで、前記モータを前記モータ筐体と共に
前記リール本体から離脱させることができる。また、モ
ータ筐体で覆われているので、前記モータへの浸水も防
止することができる。これにより、前記モータの交換が
容易な魚釣用電動リールを提供することができる。
【0014】請求項2の魚釣用電動リールにおいては、
前記側板と一体的に構成されたモータ筐体で前記モータ
を覆っている。この側板は、前記モータ筐体の外径より
も大きな側板開口部を有し、前記側板開口部に係脱自在
に開閉蓋を設けている。したがって、前記開閉蓋を取外
すだけで、前記モータを前記モータ筐体とともに前記リ
ール本体から離脱させることができる。これにより、前
記モータの交換が容易な魚釣用電動リールを提供するこ
とができる。
【0015】請求項3の魚釣用電動リールにおいては、
前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
側枠開口部を有する。したがって、この側枠開口部か
ら、スプールを離脱させることができる。これにより、
前記スプールの交換が容易な魚釣用電動リールを提供す
ることができる。
【0016】請求項4の魚釣用電動リールにおいては、
前記側板開口部は、前記スプールの外径よりも大きく、
前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
側枠開口部が形成されている。したがって、この側枠開
口部から、スプールを離脱させることができる。これに
より、前記スプールの交換が容易な魚釣用電動リールを
提供することができる。
【0017】請求項5の魚釣用電動リールにおいては、
前記開閉蓋は、以下のa1)前記側板開口部の一部と係合
することにより、前記側板開口部から前記スプールの軸
方向に離脱不可能な第1の状態、または、a2)前記第1
の状態から、前記開閉蓋が前記スプールの回転方向に回
転することにより、前記側板開口部から離脱可能な第2
の状態のいずれかを切換え可能に構成されている。そし
て、前記状態保持機構は、前記第1の状態を保持する。
これにより、前記開閉蓋を回転させるだけで、前記モー
タを前記モータ筐体とともに前記リール本体から離脱さ
せることができる。これにより、前記モータの交換が容
易な魚釣用電動リールを提供することができる。
【0018】請求項6の魚釣用電動リールにおいては、
前記伝達機構筐体は、前記伝達機構を覆い、前記リール
本体に抜け止め状態で保持されている。また、前記スプ
ールと取外し自在に回り止め状態で係合する。したがっ
て、前記伝達機構とは無関係に、前記スプールを前記リ
ール本体から取外すことができる。これにより、スプー
ルの取外しが、より容易な魚釣用電動リールを提供する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様について、図
面に基づいて説明する。図1に電動リール1の要部断面
図を示す。電動リール1は、リール本体100、側板2
a、2b、スプール3、モータ4、モータホルダ7、モ
ータカバー6および減速器41を備えている。リール本
体100の左右の側枠102aには、スプールの外径よ
りも大きな開口部100aが設けられている。モータカ
バー6には、モータ4が取付けられている。モータ4
は、モータホルダ7で覆われている。モータホルダ7と
モータカバー6とは、図2に示すネジ12でネジ止め固
定されている。モータホルダ7は、側板2aにパッキン
8を介して、水密なるようネジ止めされている(図示せ
ず)。パッキン8の形状を図2に示す。
【0020】図1に戻って、モータホルダ7の外径部に
は、ベアリング5の内輪が嵌合されている。ベアリング
5の外輪は、スプール3と嵌合されている。すなわち、
スプール3の一端側は、モータ4がモータホルダ7に回
転自在に保持されている。また、スプール3の他端側に
は、減速器41が内蔵されている。減速器41は、スプ
ール3にネジ止めされたスプール塞ぎ58により、抜け
止め状態で保持される。スプール塞ぎ58にはベアリン
グ19が内嵌されている。減速器41のスプールシャフ
ト42は、側枠102bに嵌合された本体塞ぎ59の軸
部に嵌合されている。これにより、スプール3は、一対
の側板2a、2b間にて回転自在に保持される。
【0021】モータ4のリード線15は、基板9a上の
電装品9と接続されており、基板9aは、リード線10
によって、図2に示すコントローラ11と接続されてい
る。図1に戻って、リード線10の長さは、後述するよ
うに、モータ4をリール本体100から取り外した場合
にも、モータ4が完全に抜ける程度の長さを有する。
【0022】なお、本実施態様においては、モータホル
ダ7およびモータカバー6でモータ筐体を構成してい
る。また、開口部100aが側枠開口部を構成してい
る。
【0023】図3、図4を用いてモータ4およびスプー
ル3の取り外し方法について説明する。図3に示すよう
に、リール本体100にネジ止めされている側板2aを
取り外す。側板2aには、既に説明したように、モータ
4を覆うモータホルダ7が取付けられている。したがっ
て、側板2aを外すことにより、モータ4は側板2aと
ともにリール本体100から離脱する。なお、リード線
10は、この離脱作業を邪魔しないような長さに構成さ
れている。
【0024】この状態から、さらにモータ4を矢印β方
向に取り外し、スプール3をリール本体100の開口部
100aから矢印β方向に抜き取る。スプール3は、内
蔵された減速器41と共に、リール本体100から離脱
する。このように、側枠102aに形成されたスプール
3よりも大きな開口部100aから、モータ4およびス
プール3を取り外すことができる。
【0025】以上説明したように、本実施態様において
は、側板2aと一体的に構成されたモータホルダ7でモ
ータ4を覆っている。したがって、ハンドル側とは逆側
の側板2aを分解するだけで、モータ4を取外すことが
できる。さらに、開口部100aがスプール3よりも大
きいので、スプール3もハンドル側とは逆側から取外す
ことができる。
【0026】このように、モータ4およびスプール3を
取り外すことにより、スプール3の内部または、モータ
4の周辺に付着侵入した水分の除去が可能となる。
【0027】また、スプール3に巻かれた釣糸の洗浄
(塩抜き)もスプール3単体で行うことができる。これ
により、電装品9ヘ水がかけることなく釣糸の洗浄が可
能となり、電気部品を保護することができる。さらに、
駆動部および水分付着による性能低下を招くおそれのあ
るドラッグ部への浸水も防止することができる。
【0028】また、スプールの軸受部の水分除去および
グリス注入が簡単に行えるので、故障の原因となる錆び
つきを防止することが容易となる。
【0029】また、スプール3の交換が容易であるの
で、数種類のラインを巻いたスプールを予め用意してお
くことができる。よって、釣種にあわせた釣糸を巻いた
スプールに交換するのが容易となる。
【0030】また、軸受部等が錆びついたり、モータが
故障等を起こした場合に、その交換が容易となる。
【0031】なお、本実施態様においては、リール本体
100と側板2aとの取付は、ネジで締めつけている。
しかし、図5に示すように、工具を用いずにネジの締め
つけ、または緩めが行える操作部14aを有するネジで
固定するようにしてもよい。
【0032】また、本実施態様においては、開口部10
0aをスプール3の外径よりも大きく形成している。し
かし、これに限ることなく、少なくともモータホルダ7
の外形よりも大きくしておけば、モータ4を取外すこと
ができる。
【0033】本発明にかかる他の実施態様について説明
する。図6に示す電動リールにおいては、側板2aの一
部に、側板開口部である開口部31を設け、この開口部
31が開閉蓋35で覆われている。開閉蓋35には雄ネ
ジが形成され、側板2aの開口部31には雌ネジが形成
されている。開閉蓋35を図7において、反時計回り方
向に回転させることにより、開閉蓋35は、側板2aか
ら外れる。
【0034】なお、防水をより完全なものとする為に、
開閉蓋35とモータホルダ7との間には、パッキン36
が設けられ、内部が水密状態で保持される。したがっ
て、側板2a内の電送品9への浸水を防止することがで
きる。
【0035】なお、この開口部31の内径は、側枠10
2aに形成された開口部100aと同様又はそれよりも
大きく形成しておけばよい。これより、側板2aをリー
ル本体100から取外すことなく、開閉蓋35を図7に
おいて反時計回り方向に回転させるだけで、モータ4お
よびスプール3を取外すことができる。
【0036】このように、本実施態様においては、ネジ
を緩めることなく、開閉蓋35を取外すだけで、モータ
ホルダ7とともにモータ4を取りはずすことができる。
したがって、図1に示す電動リール1と比べて、モータ
交換が容易となる。
【0037】なお、図6に示す電動リール102におい
ては、モータホルダ7は、開口部100aに回り止め嵌
合されている。このように、モータホルダ7と開口部1
00aとを係合させることにより、位置決めを行うこと
ができる。例えば、図8に示すように開口部100aに
形成された係合凹部31aに、モータホルダ7のボス3
7が係合することによって、位置決めできるようにすれ
ばよい。これにより、電動リール102において、一
旦、モータ4およびスプール3を脱着して再び組みつけ
た場合でも、スプール3またはモータ4の軸芯がずれる
ことがなく、組合わせることができる。
【0038】なお、本実施態様においては、開口部10
0aをスプール3の外径よりも大きく形成している。し
かし、これに限ることなく、少なくともモータホルダ7
の外形よりも大きくしておけば、モータ4を容易に取外
すことができる。
【0039】さらに、本実施態様においては、モータホ
ルダ7に、モータ4を取付けたモータカバー6をネジ1
2によってネジ止めしている。したがって、少なくと
も、モータカバー6の外形よりも、開口部31を大きく
形成しておけば、ネジ12を緩めることにより、モータ
カバー6とともにモータ4を取外すこともできる。
【0040】なお、開閉蓋35については、a1)前記側
板の開口部31の一部と係合することにより、開口部3
1からスプール3の軸方向に離脱不可能な第1の状態ま
たは、a2)この第1の状態から、開閉蓋35がスプール
3の回転方向に回転することにより、側板の開口部31
から離脱可能な第2の状態のいずれかを切換え可能に構
成し、さらに、前記第1の状態を保持する状態保持機構
を設けるようにしてもよい。
【0041】この様な開閉蓋および開口部の構造につい
ては、例えば、実開平4−38267号公報に開示され
ているものを採用すればよい。
【0042】実開平4−38267号公報に記載の構造
について、図面を用いて説明する。図9に示すように、
サイドカバー205にはスプール7に対向する位置で、
スプールの外径より大きな内径を有する開口部205a
が形成されている。開口部205aにはスプール半径方
向において内向に突出する環状凸部205bが突設され
ている。この環状凸部205bは完全なリング状を成し
てはおらず、一部に第1切欠205c、第2切欠205
dが形成されている。
【0043】また、第1切欠205cから所定距離にお
いて、環状凸部205bの一部に、はまり込み部205
eが形成されている。はまり込み部205eについて、
図10を用いて説明する。図10Aは、図9の矢印γ2
方向からの矢視図である。図10Bは、図10Aのx−
x断面図である。このはまり込み部205eには、後述
する開閉蓋209の凸部208cがはまり込む。
【0044】図10A,Bから明らかなように、第1切
欠部205cからはまり込み部205eに至る環状凸部
205bの半径方向内方側には、第1切欠部205cか
らはまり込み部205eに向かって徐々に半径方向内方
への突出量を増していく傾斜ガイド部205gが形成さ
れている。
【0045】図11に、第1レバー208を有する開閉
蓋209を示す。この開閉蓋209は外キャップ210
とそれに固定された内キャップ211とを有し、圧縮バ
ネ213を介装している。圧縮バネ213は、スプール
の半径方向に延設配置されて、第1レバー208をスプ
ール半径方向外方に付勢する。
【0046】外キャップ210は、環状凸部205bと
当設する凹部210bを有する。凹部210bは、凸部
210a,210cによって、形成される。また、内キ
ャップ211の外キャップ210と対向する面には、第
1レバー208のスプール軸と直交のγ3方向の移動を
案内する第2ガイド部211aが凹設形成されている。
【0047】第1レバー208は、第2ガイド部211
aをガイドとして、γ3方向へ移動可能に、外キャップ
210に取付けられる。なお、第1レバー208は、凸
部208a,208cによって、凹部208bを形成す
る。なお、受け部208dは、圧縮バネ213の一端を
受ける。
【0048】この凹部210b,208bが、環状凸部
205bと当接することにより、開閉蓋209はサイド
カバー205に対して、矢印γ1方向の移動が規制され
る。また、凸部208cがはまり込み部205eにはま
り込むことにより、開閉蓋209はサイドカバー205
に対して、非回転に保持される。
【0049】開閉蓋209の取外しは、以下のようにし
て行なわれる。まず第1レバー208を圧縮バネ213
の付勢力に抗して、スプール半径方向内方に移動させ
る。これにより、はまり込み部205eと凸部208c
との係合が解除される。この状態で、開閉蓋209を所
定角度回転させると、凸部208cは第1切欠部205
cに位置し、外キャップ210の爪部210cは第2切
欠部205dに位置する。この状態が第2の状態であ
る。この第2の状態においては、開閉蓋209はサイド
カバー205から取り外し可能である。
【0050】この状態から、開閉蓋209をサイドカバ
ー205に取り付ける場合には、上述した操作と逆の操
作を行えばよい。すなわち、第1レバー208の凸部2
08cと第1切欠部205c、外キャップ210の爪部
210cと第2切欠部205dとの位置合わせを行な
う。この状態で、開閉蓋209を図10矢印γ方向に押
込み、所定角度、前記取り外し操作とは反対方向に回転
させる。
【0051】この際、第1レバー208の凸部208c
は、環状凸部205bに形成されている傾斜ガイド部2
05gにより、圧縮バネ213の弾発力に抗して徐々に
スプール半径方向内方に移動される。したがって、第1
レバー208を指先にてスライドさせる必要はない。
【0052】開閉蓋209が所定角度回転すると、凸部
208cは、はまり込み部205eに到着して、はまり
込み部205eと係合するとともに爪部205cも第2
保持部205fと係合する。その際、圧縮バネ213の
弾発力によって、第1レバー208はスプールの半径方
向外方に付勢される。この状態が、第1の状態に該当す
る。
【0053】これにより、凸部208cがはまり込み部
205eと係合することにより、開閉蓋209の回転方
向に関する移動が規制される。すなわち、本実施形態に
おいては、はまり込み部205e、第1保持部205e
および圧縮バネ213が状態保持機構に該当する。
【0054】また、凹部210bと環状凸部205bと
が当接することによって、開閉蓋209のスプール軸方
向に関する移動が規制される。
【0055】なお、図11に示すように、第1レバー2
08と同様な構成を有する第2レバをそれと対称的な位
置に設けるとともに、この第2レバーをスプール半径方
向外方に付勢する第2の圧縮バネを設けてもよい。
【0056】このような機構を採用することにより、よ
り簡単な操作でスプールを取外すことができる。なお、
かかるワンタッチ開閉機構を電動リールに適用する場合
には防水対策が問題となる。これに対しては、例えば、
さらに内蓋を設けるようにすればよい。
【0057】なお、上記説明では、状態保持機構とし
て、スプールの軸方向に対して、直交する方向にスライ
ドする第1レバー208を設け、これらをスライドさせ
ることにより、開閉蓋209を回転可能とした場合につ
いて説明した。しかし、状態保持機構としては、これに
限定されず、例えば、前記第1の状態と第2の状態が容
易に切換わらないように、図12に示すように、開閉蓋
209の自由回転を阻止するストッパ259を設けるよ
うにしてもよい。このストッパ259はバネ260によ
って、開閉蓋262の回転中心方向に付勢されている。
開閉蓋262には、このストッパ259の先端が係合す
る凹部262aが設けられている。操作者は開閉蓋26
2をバネ260の付勢力に抗して回転させることによ
り、開閉蓋262を取外すことができる。なお、付勢力
に抗して回転させる際の操作性を高める為、凹部262
aの入口付近は、角が丸められている。
【0058】また、図13に示すように、開閉蓋269
に起伏可能につまみ270を設けるとともに、リール本
体側280に、つまみ270の突起272が係合する凹
部282を設けるようにしてもよい。この際、つまみ2
70が倒伏した状態を既に説明したストッパ259の様
なものを設けるようにすればよい。
【0059】このように、突起272およびこれが係合
する凹部282を設けることにより、前記第1の状態を
保持することができる。
【0060】つぎに図14〜図17を用いて、他の実施
態様について、説明する。図1に示す電動リール1およ
び図6に示す電動リール102においては、スプール3
に減速器41がネジ止めされている。これに対して、図
14に示す電動リール103においては、減速器41
が、減速器筐体である減速器カバー48で覆われてい
る。この減速器カバー48は、スプール3と取外し自在
に回り止め状態で係合する。
【0061】すなわち、電動リール1および電動リール
102においては、たとえ、リール本体100からスプ
ール3およびモータ4を脱着したとしても、スプール3
に減速器41が組み込まれているため、例えば、スプー
ル3に巻取られている釣糸を洗浄する時、減速器41の
ギア部または軸受部に水が侵入または付着するおそれが
あり、さらにグリスの流出等が生ずるおそれがある。こ
れにより、スプールの回転に悪影響を及ぼす。このよう
な問題を防止する為、電動リール103においては、減
速器41について、減速機構と軸受部とを一つのユニッ
トとし、減速器41をスプールから脱着可能となるよう
にしている。本実施態様においては、減速器41が伝達
機構に該当し、減速器カバー48が伝達機構筐体に該当
する。
【0062】図15に示すように、減速器41は、減速
器カバー48で覆われており、減速器41のスプールシ
ャフト42は、E型止め輪45によってリール本体10
0に回転自在に保持されている。したがって、図15に
示すように、スプール3を矢印β方向に取り外した場合
でも減速機構がばらばらになることがない。
【0063】図16、図17を用いて、スプール3と減
速器41との回り止め係合の例について説明する。図1
6Aは減速器カバー48の外径を多角形形状とし、それ
に係合する形状をスプール3の内壁部3aとして形成し
た例である。図16Bは、減速器カバー48の表面に係
合凸部48bを設け、スプール側にはこの係合凸部48
bと係合する係合凹部3bを6ヵ所設けた実施態様であ
る。図17は、減速器カバー48の外周に6ヵ所の係合
凸部48cを設け、スプール側には、これと係合する係
合凹部3cを形成した実施態様である。
【0064】なお、上記実施態様においては、モータ4
を取り外す際にリード線10が邪魔にならないよう、リ
ード線10を十分な長さとなるように構成している。し
かし、接続、離脱が可能なプラグなどを介在させれば、
リード線10の長さを短くしてもよい。また、コントロ
ーラ11をハンドル側ではなくモーター側へ設けた場合
には、側板2aと共にコントローラー11、リール本体
100から分離することができるので、リード線を長く
取る必要がない。
【0065】なお、本実施態様においては、モータの軸
心とスプールの軸心が一致している例について説明した
が、これに限定されることなく、モータの軸心がスプー
ルの軸心が一致していない場合でも、適用は可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電動リール1の要部断面図であ
る。
【図2】電動リール1の側面図を示す図である。
【図3】側板2aを取り外すことによって、モータ4が
リール本体100から離脱した状態を示す図である。
【図4】リール本体100からモータ4が取り外されて
いる状態を示す図である。
【図5】リール本体100と側板2aとの取付状態の他
の実施態様を示す図である。
【図6】側板2aに開閉蓋35を設けた電動リール10
2を示す要部断面図である。
【図7】電動リール102の側面図を示す図である。
【図8】図7において、側板2aを取り外した状態を示
す図である。
【図9】開閉蓋をワンタッチで取外すことができる他の
実施形態を示す平面図である。
【図10】はまり込み部205eの説明する為の図であ
る。
【図11】図9における要部断面図である。
【図12】開閉蓋をワンタッチで取外すことができる他
の実施形態を示す断面図である。
【図13】開閉蓋をワンタッチで取外すことができる他
の実施形態を示す斜視図である。
【図14】スプール3と減速器41を取り外すことがで
きる電動リール103の要部断面図である。
【図15】電動リール103のスプール3と減速器41
を取り外した状態を示す図である。
【図16】スプール3と減速器カバー48との係合状態
の一例を示す図である。
【図17】スプール3と減速器カバー48との係合状態
の一例を示す図である。
【図18】モーター内蔵型のスプールをリール本体に取
付ける電動リールの分解斜視図である(従来技術)。
【符号の説明】
100・・・・リール本体 102a・・・側枠 102b・・・側枠 2a・・・・・側板 2b・・・・・側板 3・・・・・・スプール 4・・・・・・モータ 6・・・・・・モータカバー 7・・・・・・モータホルダ 8・・・・・・パッキン 14a・・・・操作部 31・・・・・開口部 31a・・・・切り欠け部 35・・・・・開閉蓋 41・・・・・減速器 48・・・・・減速器カバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の側枠を有するリール本体、 前記側枠間にて回転自在に保持されたスプール、 前記スプールに内蔵されており、前記スプール回転させ
    るためのモータ、 前記モータ側の側枠に取外し自在に取付けられ、前記側
    枠を覆う側板、 を備えた魚釣用電動リールにおいて、 前記側板と一体的に構成されたモータ筐体で前記モータ
    を覆ったこと、 を特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】一対の側枠を有するリール本体、 前記側枠間にて回転自在に保持されたスプール、 前記スプールに内蔵されており、前記スプール回転させ
    るためのモータ、 前記モータ側の側枠を覆う側板、 を備えた魚釣用電動リールにおいて、 前記側板と一体的に構成されたモータ筐体で前記モータ
    を覆い、 前記側板は、前記モータ筐体の外径よりも大きな側板開
    口部を有し、 前記側板開口部に係脱自在に開閉蓋を設けたこと、 を特徴とする魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】請求項1の魚釣用電動リールにおいて、 前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
    側枠開口部を形成したこと、 を特徴とする魚釣用電動リール。
  4. 【請求項4】請求項2の魚釣用電動リールにおいて、 前記側板開口部は、前記スプールの外径よりも大きく、 前記モータ側の側枠に前記スプールの外径よりも大きな
    側枠開口部を形成したこと、 を特徴とする魚釣用電動リール。
  5. 【請求項5】請求項2の魚釣用電動リールにおいて、 A)前記開閉蓋は、以下の第1の状態または第2の状態
    のいずれかを切換え可能に構成されており、 a1)前記側板開口部の一部と係合することにより、前記
    側板開口部から前記スプールの軸方向に離脱不可能な第
    1の状態、 a2)前記第1の状態から、前記開閉蓋が前記スプールの
    回転方向に回転することにより、前記側板開口部から離
    脱可能な第2の状態、 B)前記第1の状態を保持する状態保持機構を備えてい
    ること、 を特徴とする魚釣用電動リール。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4の魚釣用電動リー
    ルにおいて、 前記モータと前記スプールの間に設けられた伝達機構、 前記伝達機構を覆う伝達機構筐体であって、前記リール
    本体に抜け止め状態で保持され、前記スプールと取外し
    自在に回り止め状態で係合する伝達機構筐体、 を備えたことを特徴とする魚釣用電動リール。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020000137A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 バナックス カンパニー リミテッド スプール交換が容易な釣用電動リール
JP2020000135A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 バナックス カンパニー リミテッド スプール及びライン交換装着型釣用電動リールの制御装置
JP2020010606A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 株式会社シマノ 魚釣用電動リールの減速装置、及び魚釣用電動リール
JP2021036818A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社ブルーボード 魚釣り用リール

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