JP4605714B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

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本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻き取り駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。
一般的に、魚釣用電動リールは、リール本体に設けられたスプール駆動モータ(以下、駆動モータとする)の動力を遊星歯車からなる減速機構を介してスプールに伝達するよう構成されている。このような減速機構は、スプール駆動軸上に設置されることがあり、クラッチ機構を動力伝達状態(クラッチON;巻取り駆動状態)から動力遮断状態(クラッチOFF;スプールフリー状態)に切り換えても、前記減速機構を構成する遊星歯車の一部の歯車がスプールと一緒に連動回転してしまうという問題がある。すなわち、遊星歯車の一部が連動回転することで、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗が発生してしまい、この結果、スプールフリー性能が劣って、仕掛けを速やかに所定のポイントに繰り出せないという問題がある。
そこで、クラッチ機構のクラッチONからクラッチOFFの切り換え操作に連動して、減速機構を構成する遊星歯車と噛合する内側歯車をスプールから離間させて、動力伝達経路を遮断するように構成した魚釣用電動リールが特許文献1で提案されている。
このような構成によれば、クラッチ機構をOFFにすることで、スプールと減速機構を構成する遊星歯車との動力伝達経路が完全に遮断されるようになり、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗がなくなって、スプールフリー性能が格段に向上するようになる。
特開2005−261325号
しかし、上記した特許文献1に開示された構成では、クラッチ機構をOFFにすると、減速機構を構成する歯車同士(遊星歯車と内側歯車)が噛み合った状態で、一方の歯車(内側歯車)を強制的に軸方向に移動させるため、負荷が加わっている状態では、摩擦抵抗の影響によってクラッチ機構のスムースな切り換え操作が行なえず、さらには、歯面を傷付け易いという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、クラッチOFF時のスプールフリー性能の向上が図れると共に、クラッチの切り換え操作がスムースに行なえ、さらには、スプール駆動軸上に設置される減速機構を構成する歯車の歯面を損傷することのない魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用電動リールは、リール本体の側板間に設けた駆動軸に軸受を介して回転自在に設けられたスプールと、前記駆動軸とスプールとの間を連結すべく遊星歯車及びこれに噛合する内側歯車を備えた動力伝達機構と、前記リール本体に設けられ、前記スプールを回転駆動する駆動モータと、前記リール本体の一方の側板側に設けられ、前記スプールを回転駆動する手動ハンドルと、を備え、前記駆動モータの動力を、前記駆動軸及び動力伝達機構を介して前記スプールに伝達すると共に、前記手動ハンドルの回転駆動力を、前記動力伝達機構を介して前記スプールに伝達するよう構成されており、前記スプールと前記内側歯車に設けられ、両者を一体回転可能に連結する連結部と、前記内側歯車と遊星歯車の噛合状態の維持を図りながら外部操作で前記連結部を係脱する係脱機構と、を備えていることを特徴とする。
上記した構成では、駆動モータによる駆動力は、前記駆動軸、及び内側歯車を備えた動力伝達機構を介して減速されてスプールに伝達される。また、釣糸を放出すべく、外部操作可能な操作レバー等を操作すると、スプールと内側歯車の連結部が解除され、スプールは、内側歯車を具備した動力伝達機構から完全に分離された状態となり、これにより、スプールは、何等抵抗なく回転でき、スプールフリー性能が向上する。この場合、スプールと内側歯車の連結部の係脱は、内側歯車と遊星歯車の噛合状態が維持された状態でなされることから、切り換え操作時に抵抗が作用することなくスムースに行えると共に、前記内側歯車と遊星歯車の歯面が損傷するようなことは無い。
本発明によれば、クラッチOFF時のスプールフリー性能の向上が図れると共に、クラッチの切り換え操作がスムースに行なえ、さらには、スプール駆動軸上に設置される減速機構を構成する歯車の歯面を損傷することのない魚釣用電動リールが得られる。
以下、本発明に係る魚釣用電動リールについて、図1〜図7を参照して具体的に説明する。なお、これらの図において、図1は、魚釣用電動リールの一実施の形態を示す部分断面平面図、図2は、図1に示す魚釣用電動リールの切換機構部分の拡大図、図3は切換機構の動作を示す図、図4は切換機構における動作を説明する図(中間位置)、図5は図4のA−A線に沿った断面図、図6はスプールと内側歯車の連結部を拡大して示す図であり、切換機構によるクラッチON状態を示す図、そして、図7は切換機構によるクラッチOFF状態を示すである。
図1に示すように、魚釣用電動リールのリール本体1は、左右フレーム3a,3bと、これらに装着される左右側板5a,5bとを備えている。左右側板間には、軸受を介して駆動軸(スプール軸)6が回転可能に支持されており、この駆動軸6を囲繞するようにしてスプール7が配置されている。スプール7は、駆動軸6に対して、一対の軸受8a,8bを介して回転可能に支持されている。この場合、スプール7の内周面には、各軸受8a,8bの内側が当て付いて位置決めされるように、段部7a,7bが形成されている。
左右フレーム3a,3bの間には、スプール7よりも前側(釣糸繰出方向側)に、モータケース9が取り付けられており、この内部にスプール駆動モータ10(以下、駆動モータという)が保持されている。この駆動モータ10には、図示されていない接続端子及びリード線を介して電力が供給されると共に、右側板5b側には、接続端子から入力される供給電力を可変制御して駆動モータ10の出力を0から高速状態又は最大まで連続的に増減調節可能な回動レバー12が装着されている。
駆動モータ10の回転駆動軸は、左フレーム3a、および右フレーム3b側に突出している。この場合、左側に突出する駆動軸13a側には、モータケース9内に収容された遊星減速ユニット機構14が配設されており、回転駆動力が減速された状態で出力される。また、右側に突出する駆動軸13b側には、モータケース9にネジ止めされる蓋体9aとの間で、駆動モータの釣糸巻き取り方向の回転のみを許容する逆転防止機構としての一方向クラッチ15が介在されている。
前記リール本体の左フレーム3a側には、駆動モータ10の出力をスプール側に伝達するモータ動力伝達機構17が連結されている。モータ動力伝達機構17は、左フレーム3aと左側板5aとの間に配置されて、駆動モータ10の出力を、前記駆動軸6の左端部に装着された入力駆動歯車18に伝達して駆動軸6を回転駆動するものであれば良く、公知のように、ギヤトレインによる構成で動力伝達したり、ベルトによる構成で動力伝達するもの等であっても良い。また、モータ動力伝達機構17に、モータ出力を減速させる減速機構を連結したり組み込んでも良い。この減速機構については、公知のように、遊星歯車機構やギヤ比の異なる複数のギヤの組み合わせ等で構成することが可能である。
前記駆動軸6の右フレーム側には、駆動軸6の回転をスプール7に伝達する動力伝達機構20が配置されている。この動力伝達機構20は、駆動軸6とスプール7との間を連結すべく、駆動軸6に回り止め固定された太陽歯車22と、太陽歯車22に噛合して公転する複数(本実施形態では3つ)の遊星歯車23と、遊星歯車を回転可能に支持するキャリヤ63aと、遊星歯車23に噛合する内側歯車25とを備えている。
前記内側歯車25は、右側板側に開口した円筒状に構成されており、その中心部にスプール側に向けて突出する支持部25aが形成されると共に、開口部内周面に遊星歯車23が噛合する歯面25bが形成されている。そして、前記支持部25aと右フレーム3bとの間には、軸受26が介在されており、かつ支持部25aと太陽歯車22との間には、軸受27が介在されており、内側歯車25は、右フレーム3bに対して回転可能に支持されている。
前記スプール7と内側歯車25には、両者を一体回転可能にする連結部30が設けられている。この連結部30は、スプール7と内側歯車25を一体回転できるように構成されるものであれば良く、凹凸部による係合関係、断面非円形状による嵌合関係等によって構成することが可能である。
具体的に、連結部30は、例えば、図6及び図7に示すように、スプール7の中心部にビス止め等によって取り付けられた係合部材7Aと、内側歯車25の支持部25aの端面に円周方向に亘って形成された凹凸部25Aとを備えており、前記係合部材7Aに凹凸部25Aが係合できるような凹凸部7Bが形成されることで構成されている。この場合、凹凸部7Bは、スプール7の側面に一体形成されていても良い。
そして、前記スプール7の凹凸部7Bと内側歯車の凹凸部25A(連結部30)は、常時、連結状態(係合関係が維持された状態;クラッチON)にあるが、後述するような係脱機構35によって、前記内側歯車25と遊星歯車23の噛合関係を維持したまま、離間状態(係合が解除された状態;クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
ここで、本実施形態の係脱機構35の構成について図2から図5を参照しながら説明する。
係脱機構35は、前記駆動軸6をスプール7と共に軸方向に移動することで、連結部30を連結状態/離間状態に切り換える切換機構40を備えている。この切換機構40は、駆動軸6の端部(入力駆動歯車18の外方)に嵌入された係合板41と、この係合板41に係合する扇形状の作動カム42と、この作動カム42を回動操作すべくリール本体から外部に突出して外部操作可能な切り換えレバー43とを備えている。
前記係合板41は、駆動軸6の外周に形成された凹部6aに嵌入されて回り止めされており、凹部6aに嵌合圧入が容易となるように、切欠部41aが形成されている。また、作動カム42の表面には、一端側が低く、他端側が高くなるように傾斜面(カム面)42aが形成されており、作動カム42が矢印で示すように回動操作されることで、前記係合板41は、上昇傾斜するカム面42aによって左側板側に押圧されるようになっている。なお、前記作動カム42には、振り分けバネ44が設けられており、作動カム42の回動位置を傾斜面42aの両端(低い位置と高い位置)に振り分け保持するようになっている(図4及び図5は、作動カム42の中間位置を示している)。
また、前記駆動軸6には、付勢バネ6bが配設されており、前記軸受8a及び段部7aを介してスプール7を常時、右側板側に付勢している。これにより、スプール7の凹凸部7Bと内側歯車の凹凸部25A(連結部30)は、常時、連結状態(係合関係が維持された状態;クラッチON)とされている。そして、この状態で、切り換えレバー43を操作して作動カム42を回動すると、そのカム面42aによって、駆動軸6は、付勢バネ6bの付勢力に抗して左側板側に移動される。このとき、スプール7は、軸受8aに当て付くリング部材6c、及びスプールの左側面に設けられて軸受8aに当て付くプレート7cを介して側に左側板移動され、これに伴い、連結部30は離間状態に切り換えられる(クラッチOFF)。なお、上記したように、作動カム42は、振り分けバネによってクラッチON状態とOFF状態が振り分けて保持されるようになっており、再び、切り換えレバー43を操作することで、前記付勢バネ6bの付勢力によって駆動軸6は右側板側に移動され、連結部30が係合する状態(クラッチON状態)に切り換えられる。
そして、上記した係脱機構35によって連結部30が係脱される際、内側歯車25と遊星歯車23の噛合関係は維持されたままとなっている。
また、本実施形態の魚釣用電動リールは、スプール7の巻き取り操作を、前記駆動モータ10以外に、リール本体(右側板側)に回転可能に装着されるハンドル50によっても行なえるよう構成されている。右側板5b側には、ハンドル50の回転操作を、スプール7の駆動に伝達する手動巻き取り駆動機構60が配置されている。
手動巻き取り駆動機構60は、右側板5bと右フレーム3bとの間に回転可能に装着され、突出端部側にハンドル50を装着したハンドル軸61と、ハンドル軸61に回転可能に装着された駆動歯車62と、前記駆動軸6の右側板側の延出部分に回転可能に装着され、駆動歯車62に噛合するピニオンギヤ63とを備えている。この場合、ピニオンギヤ63は、駆動軸6を移動可能に挿通しており、軸方向に移動することなく駆動歯車62と噛合した状態となっている。
前記ハンドル軸61の基端部には、逆転防止機能を有するラチェット歯車65が装着されており、右フレームに装着された係止爪67が係合することによって、ハンドル軸61を釣糸巻き取り方向のみに回転できるよう構成されている。また、ハンドル軸61と駆動歯車62との間には、魚釣時にスプール7から釣糸が繰出された際に、スプール7に所望のドラグ力を与えることが可能な周知のドラグ機構70が配置されている。
前記ピニオンギヤ63のスプール側端部には、駆動軸6との間に軸受65を介在して円筒部63aが一体形成されている。この円筒部63aは、上述した動力伝達機構20の遊星歯車23を支持するキャリヤとしての機能を備えている(以下、円筒部をキャリヤと称する)。
次に、上述した魚釣用電動リールの動作について説明する。
駆動モータ10によって釣糸の巻き取り操作をする場合、駆動モータ10の回転駆動力は、遊星減速ユニット機構14で減速された後、前記モータ動力伝達機構17及び入力駆動歯車18を介して駆動軸6に伝達される。駆動軸6が回転駆動されると、前記動力伝達機構20を介してスプール7は、釣糸巻き取り方向に回転駆動される。具体的には、駆動軸6の回転駆動力は、太陽歯車22、遊星歯車23及び内側歯車25を介してスプール7に伝達される。この場合、遊星歯車23を回転可能に支持するキャリヤ63aは、キャリヤ63aと一体回転するピニオンギヤ63がラチェット歯車65によって逆転防止状態にあることから回転することはなく(遊星歯車23を公転させることはない)、太陽歯車22の回転駆動は、自転する遊星歯車23及び内側歯車25を介してスプール7に減速された状態で伝達される。また、上記した逆転防止機能を有するラチェット歯車65によって、ハンドル50は連れ回りすることはない。
一方、ハンドル50の回転操作によって釣糸の巻き取り操作をする場合、ハンドル50の回転駆動力は、手動巻き取り駆動機構60を介してピニオンギヤ63に伝達される。ピニオンギヤ63が回転駆動されると、キャリヤ63aも一体回転することから、スプール7は、キャリヤ63aに支持された遊星歯車23及び内側歯車25を介して回転駆動される。この場合、キャリヤ63aが回転することで、太陽歯車22及び駆動軸6は回転しようとするが、駆動モータ10の右側に突出する駆動軸13bに装着された一方向クラッチ15によって回転が防止された状態となっているため、太陽歯車22は回転することなく、遊星歯車23が太陽歯車22の回りを公転することで、スプール7に駆動力が伝達される。
上記した駆動モータ10による回転駆動、及び手動ハンドル50による回転駆動は、いずれも内側歯車25及び連結部30を介してスプール7に伝達され、スプール7を回転駆動する。
次に、釣糸を放出すべく、切り換えレバー43を回動操作すると、作動カム42のカム面42aによって、駆動軸6は、図2及び図3の実線で示す状態から、図3の点線で示すように付勢バネ6bの付勢力に抗して左側板側に移動される。これにより、スプール7はリング部材6c、軸受8a、プレート7cを介して側に左側板移動され、これに伴い、連結部30は、図6に示す連結状態から図7に示す離間状態に切り換えられ(クラッチOFF)、スプール7は、内側歯車25から完全離脱した状態となって、釣糸が放出される。
上記した構成によれば、釣糸を放出すべく、スプール7をフリー回転可能な状態(クラッチOFF状態)にすると、スプール7と一体回転可能な内側歯車25は、連結部30が離間することで、スプール7から完全に外れた状態となる。すなわち、スプールフリー状態では、スプール7は、内側歯車25を介した動力伝達機構20から完全に分離されて、単に一対の軸受8a,8bによって駆動軸6に支持された状態となり、動力伝達機構20から歯車の噛合に伴う摩擦力等の負荷が加わることはない。この結果、釣糸放出時においては、スプール7は、何等抵抗なく回転できるようになり、スプールフリー性能が向上する。
また、上記したクラッチON/OFFの切り換えに際して連結部30が係脱される際、内側歯車25と遊星歯車23の噛合関係は維持されたままとなっているため、歯車の歯面への傷の発生を防止することができ、良好な回転性能を維持しながら、スムースなスプールフリー回転性、及びクラッチ切り換え操作性が得られるようになる。
また、本実施形態では、クラッチON/OFFの切り換えに際して、従来のように、ピニオンギヤ63を軸方向に移動させることなく、切換機構40によって駆動軸6を軸方向に移動させてクラッチの切り換え操作を行なう構成のため、ピニオンギヤ63や駆動歯車62の歯面が損傷することはない。また、ピニオンギヤ63、駆動歯車62の歯スジ角度設定を最適な状態にすることが可能となり、噛合率を向上して良好な回転性能が得られるようになる。
また、本実施形態では、内側歯車25は、従来のように、スプール7の側面に一体化する構成ではなく、リール本体1の右フレーム3bに回転可能に支持しているため、減速比等の制約を受けることが無く、スプールサイズを小型化することが可能となり、リール全体をコンパクト化することが可能になる。
さらに、上記した構成では、駆動モータ10からスプール7に動力を伝達するためのモータ動力伝達機構17を左側板5a側に、そして、動力伝達機構20及び手動巻き取り駆動機構60を右側板5b側に振り分けて配置したことによって、重量が偏倚することなくリール本体のバランスの向上が図れ、これにより魚釣操作性の向上が図れる。また、このように動力伝達系を左右の側板に振り分けて配置し、一方の側板側に動力伝達系を集約配置しないことから、組み込み性やメンテナンス性が低下することもない。
図8は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、スプールと内側歯車の連結部を拡大して示す図(クラッチOFF状態)である。上記した実施形態では、スプール7と内側歯車25の連結部30を、切換機構40によって駆動軸6を軸方向に移動することで、連結状態/離間状態に切り換えるようにしたが、係脱機構及び切換機構については、例えば、以下のように構成することが可能である。
本実施形態の連結部80は、内側歯車25と一体回転可能であると共に、軸方向に移動可能なシフター25Cと、前記スプール7に設けられ、シフター25Cが係合可能な係合部7Cとを備えている。
前記シフター25Cは、円筒状に形成されると共に、内側歯車25の支持部25aの外周面に軸方向に移動可能で、かつ回り止め嵌合されている。前記シフター25Cの先端部は係合突起となっており、スプール7の中心部にビス止め等によって取り付けられた係合部材7Aに形成された係合部7Cに係合されるようになっている。
そして、連結部80を係脱する係脱機構35Aは、前記シフター25Cを軸方向に移動することで、連結部80を連結状態/離間状態に切り換える切換機構90を備えている。この切換機構90は、右フレーム3bに支持された突起92に保持されると共に、前記シフター25Cに係止されるヨーク94と、ヨーク94を軸方向に移動させるべく、傾斜するカム面95aが形成されたクラッチプレート95と、クラッチプレート95をスライドさせてカム面95aをヨーク94に係合させるべく、外部操作可能な切換部材96とを備えている。
前記ヨーク94は、付勢バネ97によって常時、右フレーム3b側に押圧されており、連結部80を離間状態(クラッチOFF)に維持しているが、切換部材96によってクラッチプレート95をスライドさせると、カム面95aによってヨーク94は、付勢バネ97の付勢力に抗してスプール側に移動され、シフター25Cは係合部7Cに係合した状態となる(クラッチON)。
このような構成では、クラッチの切り換え操作時に、駆動軸6を介してスプール7を移動させる必要が無く、駆動される部材が簡素化されるため、軽快なクラッチ操作が行なえるようになる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した実施の形態に限定されることは無く、例えば、以下のように種々変形することが可能である。
本発明は、スプール7に対して遊星歯車23に噛合する内側歯車25を、スプールフリー回転時にスプールから分離できるように構成されたものであれば良く、それ以外の構成については、上記したような実施の形態に限定されることはない。
また、スプール7と内側歯車25の連結部の連結状態/離間状態を切り換える係脱機構及び切換機構については、内側歯車25と遊星歯車23の噛合状態が維持されたままで、そのような連結状態/離間状態を切り換えることが可能であれば、その構成、及び、設置位置等は適宜変形することが可能である。
また、上記した実施形態では、駆動モータによる動力伝達系とハンドルによる動力伝達系をリール本体の両側板側に振り分けて配設したが、本発明は、そのような構成に限定されることはない。さらに、本発明は、駆動モータ10がスプール7の内部に収容されるタイプの魚釣用電動リールにも適用しても良い。
本発明に係る魚釣用電動リールの一実施の形態を示す部分断面平面図。 図1に示す魚釣用電動リールの切換機構部分の拡大図。 切換機構の動作を示す図。 切換機構における動作を説明する図(中間位置)。 図4のA−A線に沿った断面図。 スプールと内側歯車の連結部を拡大して示す図であり、切換機構によるクラッチON状態を示す図。 切換機構によるクラッチOFF状態を示す図。一実施の形態を示す部分断面平面図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、スプールと内側歯車の連結部を拡大して示す図(クラッチOFF状態)。
符号の説明
1 リール本体
3a,3b フレーム
5a,5b 側板
6 駆動軸
7 スプール
10 スプール駆動モータ
20 動力伝達機構
23 遊星歯車
25 内側歯車
30 連結部
35,35A 係脱機構
40,90 切換機構
60 手動巻き取り駆動機構
63 ピニオンギヤ

Claims (4)

  1. リール本体の側板間に設けた駆動軸に軸受を介して回転自在に設けられたスプールと、
    前記駆動軸とスプールとの間を連結すべく遊星歯車及びこれに噛合する内側歯車を備えた動力伝達機構と、
    前記リール本体に設けられ、前記スプールを回転駆動する駆動モータと、
    前記リール本体の一方の側板側に設けられ、前記スプールを回転駆動する手動ハンドルと、を備え、
    前記駆動モータの動力を、前記駆動軸及び動力伝達機構を介して前記スプールに伝達すると共に、前記手動ハンドルの回転駆動力を、前記動力伝達機構を介して前記スプールに伝達する魚釣用電動リールにおいて、
    前記スプールと前記内側歯車に設けられ、両者を一体回転可能に連結する連結部と、
    前記内側歯車と遊星歯車の噛合状態の維持を図りながら外部操作で前記連結部を係脱する係脱機構と、
    を備えていることを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 前記係脱機構は、前記駆動軸をスプールと共に軸方向に移動することで、前記連結部を連結状態/離間状態に切り換える切換機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. 前記連結部は、前記内側歯車と一体回転可能であると共に、軸方向に移動可能なシフターと、前記スプールに設けられ、前記シフターが係合可能な係合部と、を備えており、
    前記係脱機構は、前記シフターを軸方向に移動することで、前記連結部を連結状態/離間状態に切り換える切換機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  4. 前記内側歯車は、リール本体のフレームに回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の魚釣用電動リール。
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