JP2007222112A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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孝 寺内
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Abstract

【課題】手動ハンドルを巻取り駆動操作した際に、軽快にスプールを回転駆動することが可能な魚釣用電動リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用電動リールは、駆動モータ8の回転をスプール7に伝達すべく遊星歯車動力伝達機構40を具備した電動動力伝達機構15Bと、手動ハンドル6の回転をスプール7に伝達する手動動力伝達機構15Aとを備えている。電動動力伝達機構15Bは、スプール7が釣糸巻取り方向に回転するように駆動モータ8の回転をスプール7に伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する一方向クラッチ61を有し、手動動力伝達機構15Bは、スプール7が釣糸巻取り方向に回転するように手動ハンドル6の回転をスプール7に伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する一方向クラッチ31を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを回転駆動する駆動モータを備えると共に、リール本体の一側に設けた手動ハンドルの回転操作でスプールを巻取り駆動する魚釣用電動リールに関する。
通常、魚釣用電動リールは、例えば、特許文献1に開示されているように、リール本体に設けられた駆動モータの回転駆動と、手動ハンドルの巻取り駆動を、遊星歯車からなる減速機構を介してスプールに伝達するよう構成されている。
すなわち、前記駆動モータから出力される回転駆動力は、遊星歯車からなる減速機構の太陽歯車から入力され、遊星歯車のキャリアを通して手動巻取り駆動機構に伝達されるものの、逆転止め機構で反力として切換えられて内歯歯車を介してスプールに伝達されるようになっている。また、手動ハンドルによる巻取り駆動力は、遊星歯車からなる減速機構のキャリアから入力され、遊星歯車を通してモータ駆動機構に伝達されるものの、一方向クラッチによるモータ駆動軸の逆転止めで反力として切換えられて内歯歯車を介してスプールに伝達されるようになっている。
特開2002−145号
上記した特許文献1に開示されているように、従来の魚釣用電動リールは、手動ハンドルによる巻取り駆動力によってスプールに動力伝達する際においても、前記遊星歯車からなる減速機構を経由するようになっている。従って、ハンドルの巻取り操作時に、減速機構を構成する複数の歯車(遊星歯車及び太陽歯車)が噛合回転するため、噛合及び回転支持部抵抗の影響を受けて巻取り回転が重くなると共に、噛合音が発生してしまい、回転性能が劣るという問題がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、手動ハンドルを巻取り駆動操作した際に、軽快にスプールを回転駆動することが可能な魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用電動リールは、リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体に設けた駆動モータ及び手動ハンドルで巻取り駆動可能にし、前記駆動モータの回転を前記スプールに伝達すべく遊星歯車動力伝達機構を具備した電動動力伝達機構と、前記手動ハンドルの回転を前記スプールに伝達する手動動力伝達機構とを備えており、前記電動動力伝達機構は、前記スプールが釣糸巻取り方向に回転するように前記駆動モータの回転をスプールに伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する電動用動力伝達切換手段を有し、前記手動動力伝達機構は、前記スプールが釣糸巻取り方向に回転するように前記手動ハンドルの回転をスプールに伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する手動用動力伝達切換手段を有することを特徴とする。
上記した構成によれば、駆動モータによってスプールを釣糸巻取り方向に回転駆動する場合、駆動モータの回転駆動力は、遊星歯車動力伝達機構、及び電動動力伝達機構を介してスプールに伝達される。一方、手動ハンドルによってスプールを釣糸巻取り方向に回転駆動する場合、手動ハンドルの回転駆動力は、手動動力伝達機構を介してスプールに伝達される。この際、スプールが手動ハンドルによって釣糸巻取り方向に回転駆動されると、前記電動用動力伝達切換手段によって、その回転は遮断され、駆動モータ側に動力伝達されることはない。すなわち、手動ハンドルによってスプールを巻取り駆動しても、前記遊星歯車動力伝達機構に動力伝達されることはないため、遊星歯車動力伝達機構を構成する複数の歯車(例えば、遊星歯車及び太陽歯車など)が回転するようなことはなく、噛合及び回転支持部抵抗の影響を受けて巻取り回転が重くなったり、噛合音が発生して回転性能が劣るという問題が生じることはない。
なお、スプールが駆動モータによって釣糸巻取り方向に回転駆動されると、前記手動用動力伝達切換手段によって、その回転は遮断されるため、手動ハンドル側に動力伝達されることはなく、手動ハンドルが連れ回りすることもない。
本発明の魚釣用電動リールによれば、ハンドルを巻取り駆動操作した際に、駆動モータの減速機構である遊星歯車動力伝達機構に動力伝達されることはないため、軽快にスプールを回転駆動することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る魚釣用電動リールの第1の実施形態を示しており、内部構造を示した平面図である。
本実施形態の魚釣用電動リール1は、左右のフレーム3a,3bに外側板4a,4bを取着して構成されるリール本体5を備えている。リール本体5を構成する一方の側板(右側板4b)側には、巻取り操作される手動ハンドル6が設けられており、リール本体5を構成する左右のフレーム3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が回転可能に支持されている。また、前記スプール7の前方側における左右のフレーム間には、駆動モータ8が保持されており、前記スプール7は、前記手動ハンドル6の巻取り操作、及び駆動モータ8の回転駆動によって、後述する手動動力伝達機構、及び電動動力伝達機構を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
前記スプール7は、略円筒形状に形成されており、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部7aを備えている。釣糸巻回胴部7aの両端には、巻回される釣糸を規制するフランジ7b,7cが形成されると共に、釣糸巻回胴部7aの内側には、空洞部7dが形成されている。この場合、空洞部7dは、従来技術のように、左右のフレーム3a,3b間に回転自在に支持されるスプール軸(スプール7を支持してスプールと共に回転する部材)が配設されることのない空間となっており、このような空洞部7dを形成することで、スプールを軽量化してフリー回転性能を向上させている。なお、この空洞部7dは、電源ユニットや基板等の電装部品を設置する空間として利用しても良い。
また、スプール7の両側部(側端面)には、軸方向に突出する軸受装着部7e,7fが形成されている。この軸受装着部7e,7fは、スプールと共に一体形成しても良いし、別体として構成してスプールに一体化されるものであっても良く、環状に構成されて、左右のフレーム3a,3bとの間で軸受10a,10bを介在させる機能を有する。
さらに、スプール7の一側部(右側板側の端面)には、スプールの駆動軸12が係脱するように係止部7hが形成されている。この係止部7hは、前記軸受装着部7fの径方向内側に形成されており、前記駆動軸12の一端側に形成された係合部12aと係合して、駆動軸12の回転と共にスプール7を一体回転させるようになっている。この場合、係止部7hは、駆動軸12がスプール7に係合した際、両者が一体回転できるように構成されていれば良く、例えば、断面非円形状の凹部、凸部、凹凸部等によって構成される。
前記スプール7の駆動軸12は、スプール7を回転駆動するように配設されるものであり、本実施形態では、スプール7の軸芯方向に沿って延出しており、回転可能、かつ軸方向に移動可能に支持されている。この駆動軸12は、後述する手動動力伝達機構15A及び電動動力伝達機構15Bの一部を構成する。
以上のように、スプール7は、その中心部にスプール軸を装着することなく、その両端部が、リール本体である左右のフレーム3a,3b間に回転可能に支持される。
前記スプール7には、手動動力伝達機構15A及び電動動力伝達機構15Bを介して、前記手動ハンドル6及び駆動モータ8からの回転駆動力が入力されるようになっている。以下、これらの手動動力伝達機構15A及び電動動力伝達機構15Bの構成について説明する。
前記手動動力伝達機構15Aは、リール本体5の右フレーム3b側に設置されており、前記手動ハンドル6の回転操作によって回転駆動されるハンドル軸6a、ハンドル軸6aに対して回転可能に装着される駆動歯車6b、駆動歯車6bに噛合すると共に、前記駆動軸12に設置されるピニオン6cとを備えている。
また、手動動力伝達機構15Aは、公知のドラグ機構20を備えている。このドラグ機構20は、前記ハンドル軸6aと駆動歯車6bとの間に配置される複数の摩擦部材21と、この摩擦部材21に対して押圧力を付与すべく、ハンドル軸6aに設置されたドラグ操作部材22とを有しており、ドラグ操作部材22を回転操作することにより、前記複数の摩擦部材21を駆動歯車6bに押圧し、これにより、ハンドル6を回転操作した際、所定のドラグ力を発生させた状態で前記駆動歯車6bを回転駆動する。
また、手動動力伝達機構15Aは、公知の逆転防止機構25を備えている。この逆転防止機構25は、手動ハンドル6のスプール6の巻取り方向の回転のみを許容し、反対側の回転を阻止するものであれば良く、ハンドル軸6aに固定されたラチェット26、及びラチェット26に係合してスプールの巻取り方向の回転のみを許容する爪27とを備えた構成となっている(図5参照)。なお、逆転防止機構25は、一方向クラッチによって構成しても良い。
さらに、手動動力伝達機構15Aは、スプール7が釣糸巻取り方向に回転するように手動ハンドル6の回転をスプール7に伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する手動用動力伝達切換手段30を備えている。本実施形態の手動用動力伝達切換手段30は、前記ピニオン6cと駆動軸12との間に介在される一方向クラッチ31を備えており、この一方向クラッチ31は、ピニオン6c側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力を駆動軸12に伝達するが、駆動軸12側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力をピニオン6cに伝達しない(遮断する)機能を有する。
次に、前記電動動力伝達機構15Bの構成について説明する。
電動動力伝達機構15Bは、駆動モータ8の駆動軸8aに設置されて、その回転駆動力を減速する遊星歯車動力伝達機構(減速機構)40を備えている。遊星歯車動力伝達機構40は、並設される遊星歯車機構によって駆動モータ8の回転駆動力を減速するように構成されており、駆動モータ8の駆動軸8aに並設される第1太陽歯車41及び第2太陽歯車42に、それぞれ噛合する第1遊星歯車43及び第2遊星歯車44を備えている。
この場合、第1太陽歯車41は駆動軸8aに固定され、第2太陽歯車42は、フリー回転可能となっている。各遊星歯車43,44は、出力歯車45に形成される内歯45aに噛合しており、第1遊星歯車43を支持する第1キャリヤ43aは、前記第2太陽歯車42に連結固定されている。また、第2遊星歯車44を支持する第2キャリヤ44aは、後述する動力伝達部80の連結歯車83に連結されている。
また、電動動力伝達機構15Bは、出力歯車45からスプールに向けて、出力歯車45の回転を伝達する動力伝達ベルト50を有している。この動力伝達ベルト50は、出力歯車45の外周に巻回されると共に、前記駆動軸12に設置される入力回転体(プーリ)52に巻回されている。
さらに、電動動力伝達機構15Bは、スプール7が釣糸巻取り方向に回転するように駆動モータ8の回転をスプール7に伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する電動用動力伝達切換手段60を備えている。本実施形態の電動用動力伝達切換手段60は、前記プーリ52と駆動軸12との間に介在される一方向クラッチ61を備えており、この一方向クラッチ61は、プーリ52側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力を駆動軸12に伝達するが、駆動軸12側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力をプーリ61に伝達しない(遮断する)機能を有する。
上記したように、リール本体に対して回転可能かつ軸方向に移動可能に支持された駆動軸12は、クラッチ機構70によって軸方向に移動し、前記スプール7の一側部に形成されている係止部7hに係脱するよう構成されている。前記ピニオン6c及びプーリ52は、この駆動軸12に回り止めされており、駆動軸12は、この状態で軸方向に移動可能となっている。
前記クラッチ機構70は、駆動軸12に係合する作動板72と、作動板72に係合して駆動軸12を軸方向に移動させるクラッチプレート73と、クラッチプレート73を回動駆動する操作レバー(クラッチレバー)75とを備えている。
前記作動板72は、駆動軸12の中間部に装着されて、駆動軸12を常時スプール側に向けて付勢しており、この状態で、図1に示すように、駆動軸12の係合部12aとスプール7の係止部7hが嵌合して動力伝達状態となる(クラッチON)。そして、操作レバー75を回動操作すると、前記クラッチプレート73が駆動され、その表面に設けられたカム部材73aが作動板72を付勢力に抗して押し上げ、駆動軸12を右側板側に向けてスライドさせる。この状態で駆動軸12の係合部12aは、係止部7hから外れ、動力伝遮断状態となる(クラッチOFF)。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、公知の復帰機構によって手動ハンドル6の巻取り操作、或いは操作レバー75の回動操作等によって成される。
本実施形態においては、上記した手動動力伝達機構15Aと遊星歯車動力伝達機構40との間に動力伝達部80が設置されており、駆動モータ8によるスプール7の駆動時に、ドラグ機構20のドラグ力を作用させるようになっている。この場合、動力伝達部80には、手動ハンドル6の回転駆動時に、遊星歯車動力伝達機構40に動力伝達しないように、手動ハンドル6の回転を遮断すると共に、駆動モータ8の回転をドラグ機構側に向けて伝達する動力伝達切換手段81が設置されている。
以下、動力伝達部80及び動力伝達切換手段81の構成を、図2から図4を参照して説明する。
動力伝達部80は、遊星歯車動力伝達機構40の第2キャリヤ44aと、前記駆動歯車6bとの間に設置される連結歯車83を備えており、動力伝達切換手段81は、この連結歯車83と第2キャリヤ44aとの間に設置されている。
前記第2キャリヤ44aは、軸受44bを介して右側板4bに回転可能に支持されており、連結歯車83は、第2キャリヤ44aに回転可能に装着されている。連結歯車83には、駆動歯車6bに噛合する外歯83aが形成されると共に、その径方向内側に凹所83bが形成され、凹所の内周面には、連続した凹凸部83cが形成されている。
前記動力伝達切換手段81は、凹所83bの底面に取着されるフリクションプレート85と、このフリクションプレート85の表面側に形成されたボス85aに回動可能に支持されたストッパ86とを有している。ストッパ86は、その一端側が前記凹凸部83cに係合可能な係合部86aとなっており、その他端側には、長孔86bが形成され、この部分に、第2キャリヤ44aのフランジ部44cに突設された作動突部44dが係合している。なお、フランジ部44cは、連結歯車83の凹所83b内に入り込んでおり、前記連結歯車83の凹所83bの表面との間に、前記フリクションプレート85とストッパ86とを挟持した状態となっている。
前記ストッパ86は、後述するように、駆動モータ8の回転駆動時に係合部86aが凹凸部83cと係合し(図3参照)、手動ハンドル6の回転駆動時に係合部86aが凹凸部83cから離間する(図4参照)。
次に、上記した魚釣用電動リールの作用について図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、駆動モータ8を駆動した際の動力伝達状態を示しており、図6は、手動ハンドル6を巻取り駆動した際の動力伝達状態を示している。
[駆動モータによる回転駆動;図1、図5参照]
駆動モータ8を釣糸巻取り方向に回転駆動すると、その回転駆動力は、上記した遊星歯車動力伝達機構40によって減速された状態で、最終的に第2遊星歯車44を介して出力歯車45から出力される。このとき、第2キャリヤ44aは、図4において反時計回り方向に回転駆動され、これに伴い、長孔86b内に位置する作動突部44dも反時計回り方向に回転駆動されることから、前記ストッパ86は、ボス85aを中心にして反時計周り方向に回動され、係合部86aは、凹凸部83cに係合する。
これにより、連結歯車83は、反時計回り方向に回転し、これに噛合する駆動歯車6bは時計回り方向に回転しようとする。この場合、ハンドル軸6aは、逆転防止機構25のラチェット26、及びラチェット26に係合する爪27によって回転が阻止された状態となっていることから、駆動歯車6bは、上述したドラグ機構20のドラグ力が作用した状態でハンドル軸6aに対してスリップしながら回転する。すなわち、第2キャリヤ44aは、完全に固定された状態ではなく、ドラグ機構20のドラグ力によってスリップ状態に維持されることから、前記遊星歯車動力伝達機構40の第2遊星歯車44から内歯45aを介して出力歯車45から出力される回転動力には、ドラグ機構20によるドラグ力が作用した状態となる。
そして、ドラグ力が作用した出力歯車45からの回転駆動力は、前記電動動力伝達機構15Bの動力伝達ベルト50を介して前記駆動軸12に設置されたプーリ52に伝達される。このプーリ52の回転は、一方向クラッチ61の作用によって、駆動軸12に伝達され、これにより、スプール7は、ドラグ力が作用した状態で釣糸巻取り方向に回転駆動される。
なお、上記した駆動モータ8による回転駆動時において、駆動軸12が釣糸巻取り方向である時計回り方向に回転した際、前記ピニオン6cと駆動軸12との間に介在された一方向クラッチ31によって、駆動軸12側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力はピニオン6cに伝達されることはない。また、ピニオン6cは、上記した駆動歯車6bがスリップしながら時計回り方向に回転することで、反時計回り方向に回転するが、一方向クラッチ31によって、空回り状態となる。
[手動ハンドルによる回転駆動;図1、図6参照]
手動ハンドル6を釣糸巻取り方向に回転駆動することで、駆動歯車6bは、ドラグ機構20のドラグ力が作用した状態で反時計回り方向に回転する。この回転駆動力は、手動動力伝達機構15Aのピニオン6c、及び一方向クラッチ31の作用によって、駆動軸12に伝達され、これにより、スプール7は、ドラグ力が作用した状態で釣糸巻取り方向に回転駆動される。
そして、この手動ハンドル6による回転駆動時において、駆動軸12が釣糸巻取り方向である時計回り方向に回転した際、前記プーリ52と駆動軸12との間に介在された一方向クラッチ61によって、駆動軸12側から入力される釣糸巻取り方向の回転駆動力は遊星歯車動力伝達機構40側に伝達されることはなく、その構成部材(遊星歯車、太陽歯車等)を回転駆動することはない。
一方、駆動歯車6bが反時計回り方向に回転することで、上記した動力伝達部80の連結歯車83は時計回り方向に回転駆動され、動力伝達切換手段81を構成するフリクションプレート85も時計回り方向に追随するように回転駆動される。このとき、前記ストッパ86の長孔86bと作動突部44dとの係合作用により、ストッパ86は、ボス85aを中心にして、時計回り方向に回動駆動されるようになり、これによって、ストッパ86の係合部86aは、凹凸部83cから離間する。
これにより、連結歯車83と第2キャリヤ44aとの間で動力伝達が遮断されるため、手動ハンドル6を巻取り操作した際に、遊星歯車動力伝達機構40側に伝達されることはなく、その構成部材(遊星歯車、太陽歯車等)を回転駆動することはない。
上記したように、本実施形態の魚釣用電動リールによれば、手動ハンドル6によってスプール7を釣糸巻取り方向に回転駆動する場合、手動ハンドル6の回転駆動力は、手動動力伝達機構15Aを介してスプールに伝達される。この際、手動ハンドル6によってスプール7を釣糸巻取り方向に回転駆動しても、その巻取り駆動力は、上記した一方向クラッチ61及び動力伝達切換手段81によって遮断され、遊星歯車動力伝達機構40側に伝達されることはないため、遊星歯車動力伝達機構40を構成する複数の歯車(例えば、遊星歯車及び太陽歯車など)が回転することはない。すなわち、手動ハンドル6による巻取り駆動時に、噛合及び回転支持部抵抗の影響を受けて巻取り回転が重くなったり、噛合音が発生して回転性能が劣るという問題が生じることはなく、スムースな巻取り性能を発揮することが可能となる。
また、上記した構成では、同一の回転部材、すなわちスプール7を回転駆動するための駆動軸12上に一方向クラッチ31及び61を並列して配設しているため、構造がシンプルになって軽量化が図れると共に、駆動モータ回転駆動時の静音化が図れるようになる。さらに、電動動力伝達機構15Bに動力伝達ベルト50を用いたことにより、駆動モータ回転駆動時の静音化がより図れるようになる。
また、上記した構成では、スプール7を回転駆動する、フレーム3bと右側板4b間に回転自在かつ軸方向移動可能に支持された駆動軸12にクラッチ機構70を設置し、駆動軸12を軸方向にスライド駆動することで、スプール7をフリー回転するようにしているため、クラッチをOFFにした際、手動動力伝達機構15A、及び電動動力伝達機構15Bから完全に遮断されてスプール7に全く負荷が加わることはない。すなわち、釣糸放出操作時におけるスプールのフリー回転性が低下するようなこともない。
そして、上記した実施形態では、駆動モータ8によるスプール7の巻取り駆動時においても、簡単な構成でドラグ機構20によるドラグ力が作用するようになっているため、魚を取り込む際に口切れしたり、釣糸が切断するようなトラブルが生じることはない。
図7は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
この実施形態では、上記した実施形態における駆動歯車6bと遊星歯車動力伝達機構40との間に動力伝達部80を介在させることなく、第2キャリヤ44aを右側板4bに回り止め固定している。
このような構成では、構造がより簡略化されると共に、駆動歯車6bに噛合回転する上記した連結歯車83が無いため、手動ハンドル6の巻取り操作がより軽快に行えるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、適宜、変形することが可能である。例えば、上記した手動動力伝達機構15A、電動動力伝達機構15B、クラッチ機構70については、その構成部材、配置態様等、適宜変形することが可能である。例えば、上記した電動動力伝達機構15Bにおける動力伝達ベルト50の代わりにアイドルギヤを設置しても良い。また、スプール7を回転駆動するスプール軸を設け、スプール軸に対してクラッチ機構の作動体を係脱させるような構成であっても良い。また、上記した電動用動力伝達切換手段(一方向クラッチ31)や手動用動力伝達切換手段(一方向クラッチ61)については、異なる軸上に設置されたものであっても良いし、その構成についても適宜変形可能である。
本発明に係る魚釣用電動リールの第1の実施形態を示しており、内部構造を示した平面図。 図1の主要部を拡大して示す図であり、駆動歯車と遊星歯車動力伝達機構との間に設置される動力伝達部の構成を示す図。 図2に示す動力伝達部における動力伝達切換手段の構成を示す図(駆動モータ回転駆動時)。 図2に示す動力伝達部における動力伝達切換手段の構成を示す図(手動ハンドル回転駆動時)。 駆動モータを回転駆動した際の動力伝達経路を示す図。 手動ハンドルを回転操作した際の動力伝達経路を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、内部構造を示した平面図。
符号の説明
1 魚釣用電動リール
3a,3b フレーム
5 リール本体
6 手動ハンドル
7 スプール
8 駆動モータ
12 駆動軸
15A 手動動力伝達機構
15B 電動動力伝達機構
20 ドラグ機構
30 手動用動力伝達切換手段
40 遊星歯車動力伝達機構
50 動力伝達ベルト
60 電動用動力伝達切換手段
70 クラッチ機構
80 動力伝達部
81 動力伝達切換手段

Claims (5)

  1. リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体に設けた駆動モータ及び手動ハンドルで巻取り駆動可能にし、前記駆動モータの回転を前記スプールに伝達すべく遊星歯車動力伝達機構を具備した電動動力伝達機構と、前記手動ハンドルの回転を前記スプールに伝達する手動動力伝達機構とを備えた魚釣用電動リールにおいて、
    前記電動動力伝達機構は、前記スプールが釣糸巻取り方向に回転するように前記駆動モータの回転をスプールに伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する電動用動力伝達切換手段を有し、
    前記手動動力伝達機構は、前記スプールが釣糸巻取り方向に回転するように前記手動ハンドルの回転をスプールに伝達すると共に、スプール側からの釣糸巻取り方向の回転を遮断する手動用動力伝達切換手段を有する、
    ことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 前記電動用動力伝達切換手段及び手動用動力伝達切換手段は、前記スプールの駆動軸上にそれぞれ設置される一方向クラッチを有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. 前記スプールの駆動軸は、クラッチ機構によって前記スプールに対して係脱されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用電動リール。
  4. 前記電動動力伝達機構は、前記遊星歯車伝達機構の出力歯車の回転を、前記スプールに伝達する動力伝達ベルトを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の魚釣用電動リール。
  5. 前記手動動力伝達機構と遊星歯車動力伝達機構との間に動力伝達部を設置し、
    前記動力伝達部に、前記手動ハンドルの回転を遮断すると共に、前記駆動モータの回転を伝達する動力伝達切換手段を設置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の魚釣用電動リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019037165A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 グローブライド株式会社 魚釣用電動リール

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