JP2005259664A - 燃料電池スタックの運転方法および燃料電池システム - Google Patents

燃料電池スタックの運転方法および燃料電池システム Download PDF

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裕登 高木
Kazumi Maehara
和巳 前原
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Abstract

【課題】 燃料電池スタックの停止時に燃料極側が水素不足となることを防止し、酸化剤極が高電位となり腐食により劣化するのを防止することを目的とする。
【解決手段】 水素リッチな燃料40を燃料電池スタック6の燃料極側に導入し、酸化剤32を燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、燃料電池スタックによって発電を行う発電工程と、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持する第1雰囲気維持工程と、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第1雰囲気変更工程の後に、燃料電池スタックによる発電を停止させる停止工程とを備え、第1雰囲気維持工程が、第1雰囲気変更工程および停止工程と同時に行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池スタックの運転方法、特に停止時あるいは低負荷時あるいはセル電圧が高い時の固体高分子型燃料電池スタックの運転方法、および固体高分子型燃料電池システム、酸化剤極側に出入りする流れを遮断する遮断機構を有する固体高分子型燃料電池システムに関する。
固体高分子型燃料電池は、作動温度が100℃以下と低いため、起動時間を短くでき、さらに取り扱いも容易であるため、自動車用、家庭用(温熱併給、コージェネレーション)等幅広い需要が見込まれている。
固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜を挟んで担持された燃料極側に、水素、メタノール等の燃料を導入し、もう一方の酸化剤極側に、空気、酸素等の酸化剤ガスを導入することによって、固体高分子膜間に起電力を生じ、外部回路に電子を取り出すことによって発電を行い、その際に熱を発生する。燃料極−固体高分子膜−酸化剤極のセットをセルと呼び、セルを複数枚積層したものをスタックと呼ぶ。
固体高分子型燃料電池を含んで構成される固体高分子型燃料電池コージェネレーションシステムにおいては、燃料電池スタックから電力出力を取り出すと同時に、燃料電池スタックからの排熱を回収し、熱出力として利用する。当該コージェネレーションシステムは、電力出力と熱出力を合わせた総合熱効率が80〜90%(LHV)であり、高い省エネルギー性を提供することができ、エネルギーコストを削減できるほか、CO排出抑制等環境面に大きく貢献できる分散電源として期待されている。
例えば出力が0.5〜2kW程度である小型の固体高分子型燃料電池コージェネレーションシステムは、一般家庭が市場と想定されているが、一般家庭における電力需要は時間帯による差が大きい。また、現時点では系統への電力逆潮流は認められていない。そのため、家庭における電力需要の少ない夜間などは燃料電池ユニット内に放熱用ラジエータ等を持たせることによって、電力と熱を内部で処理しない限り、停止せざるをえず、頻繁な起動停止が想定される。
一方、家庭用の燃料電池スタックの想定寿命は、DSSベース(一日一度の起動停止)で4万時間、起動停止回数3000回以上といわれており、レベルの高い耐久性が要求される。燃料電池スタックの停止時に燃料極側が水素不足となると、酸化剤極が腐食により劣化する。また、燃料電池スタックの電流負荷が少なくなったとき(部分負荷時)、あるいは電力負荷がなくなったとき(無負荷時)、セル電圧が高くなったときに酸化剤極が高電位となり酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じ、固体高分子膜の劣化を招く。
本第1の発明は、燃料電池スタックの停止時に燃料極側が水素不足となることを防止し、酸化剤極が腐食により劣化するのを防止することを目的とする。本第2の発明は、燃料電池スタックの部分負荷時あるいは無負荷時において、酸化剤極が高電位となり酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることを防ぎ、固体高分子膜が劣化するのを防止することを目的とする。本第3の発明は、セル電圧が高くなったときに、酸化剤極が高電位となり酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることを防ぎ、固体高分子膜が劣化するのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程と;前記燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持する第1雰囲気維持工程と;前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第1雰囲気変更工程の後に、前記燃料電池スタックによる発電を停止させる停止工程とを備え;前記第1雰囲気維持工程が、前記第1雰囲気変更工程および前記停止工程と同時に行われる。
このように構成すると、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持する第1雰囲気維持工程と、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第1雰囲気変更工程の後に、燃料電池スタックによる発電を停止させる停止工程とを備え、第1雰囲気維持工程が、第1雰囲気変更工程および停止工程と同時に行われるので、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にすることにより、スタック電圧を低下させ、この後に、燃料電池スタックによる発電を停止させ、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することにより燃料極側が燃料不足の状態とならないようにするので、酸化剤極側の腐食を防止することができる。また、このようにすると、燃料電池スタックのセル平均電圧を速やかに低下させることができるので、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。このため、燃料電池スタックにダメージを与えることがなく燃料電池スタックを停止することができ、燃料電池スタックの高い耐久性を実現することができる。また、前述のように前記燃料電池スタックによる発電を停止させるので、燃料電池スタックの次回起動時に燃料を燃料極側に導入したときに、酸化剤極側が酸素不足な雰囲気であるようにすることができるため、酸化剤極の電位が瞬時に上昇することがなく、酸化剤極の腐食を防止することができる。なお、第1雰囲気変更工程の後に停止工程を備えるとは、第1雰囲気変更工程が終わると同時に停止工程が行われる場合を含むものとする。
請求項2に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、請求項1に記載の燃料電池スタックの運転方法において、前記第1雰囲気維持工程が、前記燃料極側への前記燃料の導入を維持することにより行われ;前記第1雰囲気変更工程が、前記酸化剤極側への前記酸化剤の導入を停止し、前記燃料電池スタックから電力を出力することにより行われる。
このように構成すると、燃料極側への燃料の導入を維持することにより燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することができ、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することにより、燃料電池スタックは電力を発電することができ、酸化剤極側への酸化剤の導入を停止し、燃料電池スタックから電力を出力することにより、酸化剤極側の酸素を消費することができ、酸化剤極側の酸素量を減少させることができるので、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にすることができる。
請求項3に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池スタックの運転方法において、前記停止工程の後から次回の前記発電工程が開始されるまでの間、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持する第2雰囲気維持工程を備え;前記次回の発電工程が、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持した状態で前記燃料極側への前記燃料の導入を開始し、その後、前記酸化剤極側への前記酸化剤の導入を開始し、前記燃料電池スタックによる発電を開始する工程を含む。
このように構成すると、前記停止工程の後から次回の前記発電工程が開始されるまでの間、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持するので、次回の発電工程を開始する工程において、燃料極側への燃料の導入を開始したときに、酸化剤極の電位が瞬時的に上昇することを確実に防止し、酸化剤極の腐食による劣化を招かないようにすることができる。
上記目的を達成するため、請求項4に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、請求項1に記載の燃料電池スタックの運転方法において、前記停止工程の後に、前記酸化剤極側へ導入される流れを遮断する導入遮断工程を備え;前記第1雰囲気維持工程が、前記燃料極側への前記燃料の導入を維持することにより行われ; 前記第1雰囲気変更工程が、前記酸化剤極側から排出される流れを遮断し、前記酸化剤極側への酸化剤の導入を継続して前記酸化剤極側の圧力を正圧に保ちながら、前記燃料電池スタックから電力を出力することにより行われる。
このように構成すると、燃料極側への前記燃料の導入を維持することにより燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することができ、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することにより、燃料電池スタックは電力を発電することができ、酸化剤極側への酸化剤の導入を継続して前記酸化剤極側の圧力を正圧に保ちながら、燃料電池スタックから電力を出力することにより、酸化剤極側が負圧になることを回避しつつ酸化剤極側の酸素を消費することができ、酸化剤極側の酸素量を減少させることができるので、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にすることができ、その後に燃料電池スタックによる発電を停止させ、停止させた後に、前記酸化剤極側へ導入される流れを遮断するので、酸化剤極側の酸素不足な雰囲気を維持することができる。なお、流れを遮断するとは、実際に生じている流れを遮断するのみならず、流れを生じようとしても流れを生じさせないことも意味する。
上記目的を達成するため、請求項5に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程を備え;前記発電工程が、部分負荷時あるいは無負荷時に、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第2雰囲気変更工程を含む。
このように構成すると、前記発電工程が、部分負荷時あるいは無負荷時に、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第2雰囲気変更工程を含むので、燃料電池スタックのセル平均電圧を下げることができ、酸化剤極が高電位とならないようにすることができる。よって、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。そのため、燃料電池スタックにダメージを与えずに部分負荷運転、あるいは無負荷運転を行うことができ、燃料電池スタックの高い耐久性を実現することができる。なお、部分負荷時とは燃料電池スタックから100%電力(定格電力)未満の電力が出力される時をいい、無負荷時とは燃料電池スタックから電力が外部負荷に出力されない時をいう。なお、無負荷時に燃料電池スタックからの電力の出力は行われている。
請求項6に係る発明による燃料電池スタックの運転方法は、水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程を備え;前記発電工程が、前記燃料電池スタックのセル平均電圧が一定の値を上回ったときに、前記酸化剤の供給量を通常発電時よりも減少させて、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第3雰囲気変更工程を含む。
このように構成すると、前記発電工程が、前記燃料電池スタックのセル平均電圧が一定の値を上回ったときに、前記酸化剤の供給量を通常発電時よりも減少させて、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第3雰囲気変更工程を含むので、一定の値を上回った燃料電池スタックのセル平均電圧を下げることができ、酸化剤極が高電位とならないようにすることができる。よって、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。そのため、燃料電池スタックにダメージを与えずに運転を行うことができ、燃料電池スタックの高い耐久性を実現することができる。
上記目的を達成するため、請求項7に係る発明による燃料電池システム101は、例えば図1に示すように、水素リッチな燃料42を燃料極側に導入し、酸化剤32を酸化剤極側に導入し、燃料42と酸化剤32とを用いて発電を行う燃料電池スタック6と;前記酸化剤極側から排出される流れを遮断する排出遮断機構25と;排出遮断機構25を作動させ、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にした後に、燃料電池スタック6の発電を停止させる制御部4とを備える。
このように構成すると、排出遮断機構25と、制御部4とを備えるので、排出遮断機構25を作動させ、酸化剤極側に酸化剤32が十分に供給されないようにし、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にした後に、燃料電池スタック6の発電を停止させることができる。
請求項8に係る発明による燃料電池システム101は、請求項7に記載の燃料電池システムにおいて、例えば図1に示すように、前記酸化剤極側へ導入される流れを遮断する導入遮断機構24を備え;制御部4が、燃料電池スタック6の発電を停止させた後に、導入遮断機構24を作動させる。
このように構成すると、導入遮断機構24と、排出遮断機構25と、制御部4とを備えるので、排出遮断機構25を作動させ、酸化剤極側に酸化剤32が十分に供給されないようにし、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にした後に、燃料電池スタック6の発電を停止させ、この停止後に、導入遮断機構24を作動させ、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持することができる。
本第1の発明は、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持する第1雰囲気維持工程と、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第1雰囲気変更工程の後に、燃料電池スタックによる発電を停止させる停止工程とを備え、第1雰囲気維持工程が、第1雰囲気変更工程および停止工程と同時に行われるので、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にすることによりスタック電圧を低下させ、この後に、燃料電池スタックによる発電を停止させ、燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持することにより燃料極側が燃料不足とならないようにするので、酸化剤極側の腐食を防止することができる。
本第2の発明は、燃料電池スタックによって発電を行う発電工程が、部分負荷時あるいは無負荷時に、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第2雰囲気変更工程を含むので、燃料電池スタックのセル平均電圧を下げることができ、酸化剤極が高電位とならないようにすることができる。よって、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。そのため、燃料電池スタックにダメージを与えずに部分負荷運転、あるいは無負荷運転を行うことができ、燃料電池スタックの高い耐久性を実現することができる。
本第3の発明は、燃料電池スタックによって発電を行う発電工程が、燃料電池スタックのセル平均電圧が一定の値を上回ったときに、酸化剤の供給量を通常発電時よりも減少させて、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第3雰囲気変更工程を含むので、一定の値を上回った燃料電池スタックのセル平均電圧を下げることができ、酸化剤極が高電位とならないようにすることができる。よって、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。そのため、燃料電池スタックにダメージを与えずに運転を行うことができ、燃料電池スタックの高い耐久性を実現することができる。
本第4の発明は、排出遮断機構と、制御部とを備えるので、排出遮断機構を作動させ、酸化剤極側に酸化剤が十分に供給されないようにし、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にして燃料電池スタックのセル平均電圧を下げた後に、燃料電池スタックの発電を停止させることができ、酸化剤極と燃料極との間に大きい電位差が生じることなく、燃料電池スタックの固体高分子膜が劣化を引き起こすことを防止することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の構成を示すブロック図である。
燃料電池システムとしての燃料電池コージェネレーションシステム101は、燃料処理装置1と、燃料電池スタック6と、パワーコンディショナー7と、改質用原料ブロワ39と、選択酸化用空気ブロワ51と、燃焼用空気ブロワ52と、プロセス水用ポンプ3と、回収水タンク5と、加湿水用ポンプ13と、スタック空気用ブロワ15と、加湿器16と、第1熱交換部8と、第2熱交換部9と、第3熱交換部14と、スタック冷却水用ポンプ12と、気水分離器11と、制御部4とを備える。燃料処理装置1は、改質触媒(不図示)を有する改質部18と、CO変成触媒(不図示)を有する変成部19と、選択酸化触媒(不図示)を有する選択酸化部20と、水蒸気発生部36と、燃焼部10とを有する。制御部4は、燃料電池コージェネレーションシステム101の起動運転、定常運転、停止運転等の運転を制御する。
燃料電池コージェネレーションシステム101は、さらに原料供給ライン140と、選択酸化用空気供給ライン130aと、プロセス水供給ライン141と、水蒸気供給ライン141aと、燃焼用空気供給ライン130と、燃焼用燃料供給ライン131と、本発明の導入ラインとしてのスタック用空気供給ライン132と、改質ガス搬送ライン142と、燃料極オフガス搬送ライン143と、切替ライン142aと、スタック冷却水循環ライン160と、燃焼排ガス排出ライン150と、排出ラインとしての酸化剤極オフガス排出ライン133と、加湿水供給ライン144と、温熱回収水循環ライン161と、ドレン水ライン164と、余剰水ライン165とを備える。
原料供給ライン140は、改質用原料ブロワ39から供給される炭化水素系燃料としての改質用原料40(例えば、エタン、メタン、プロパン、ブタン等を主成分とする都市ガス13A)を改質部18に供給する。原料供給ライン140上には、二方弁28が設置されている。二方弁28は、制御部4からの開閉信号(不図示)により、開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁28が開となった場合、改質用原料40が改質部18に供給することが可能となる。二方弁28が閉となった場合、二方弁28を通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、流体が二方弁28を通って改質部18へ供給されることはなく、改質部18の流体が二方弁28を通って漏洩することはない。
改質部18では、供給された改質用原料40を改質して水素を主成分(例えば、水素の成分がモル%で約70〜75%)とする本発明の水素リッチな燃料としての改質ガス42に改質する改質反応が行われる。改質部18は、改質部18の温度を検出する温度検出装置75を有し、検出された温度は、温度信号i75として制御部4に送られる。変成部19では、改質部18で生成された改質ガス42のCO変成反応が行われる。変成部19は、変成部19の温度を検出する温度検出装置76を有し、検出された温度は、温度信号i76として制御部4に送られる。
選択酸化用空気供給ライン130aは、選択酸化用空気ブロワ51から供給される選択酸化用空気30aを選択酸化部20に供給する。選択酸化部20では、CO変成反応が行われた改質ガス42中に残存する一酸化炭素ガスの選択的酸化が行われる。選択酸化部20は、選択酸化部20の温度を検出する温度検出装置77を有し、検出された温度は、温度信号i77として制御部4に送られる。選択酸化用空気供給ライン130a上には、二方弁37が設置され、二方弁37は、制御部4からの開閉信号(不図示)により、開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁37が開となった場合、選択酸化用空気30aを選択酸化部20に供給することが可能となる。二方弁37が閉となった場合、二方弁37を通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、選択酸化部20へ流体が二方弁37を通って供給されることはなく、選択酸化部20の流体が二方弁37を通って漏洩することはない。
プロセス水供給ライン141は、水蒸気発生部36にプロセス水41を供給する。水蒸気発生部36では、プロセス水41の蒸発が行われ、水蒸気41aが発生する。プロセス水供給ライン141は、回収水タンク5に接続され、プロセス水供給ライン141上には、プロセス水用ポンプ3と二方弁38とが設置されている。プロセス水用ポンプ3は、回収水タンク5内の回収水をプロセス水41として、水蒸気発生部36に供給する。回収水タンク5には水位検出装置71が取り付けられ、水位検出装置71は検出した水位を水位信号i71として制御部4に送る。二方弁38は、制御部4からの開閉信号(不図示)により、開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁38が開となった場合、プロセス水41を水蒸気発生部36へ供給することが可能となる。二方弁38が閉となった場合、二方弁38を通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、流体が二方弁38を通って水蒸気発生部36へ供給されることはなく、水蒸気発生部36からの流体が二方弁38を通って漏洩することはない。
水蒸気供給ライン141aは、水蒸気発生部36で発生した水蒸気41aを改質部18に供給する。水蒸気41aは、改質部18で改質用原料40の改質反応に利用される。
燃料電池スタック6は、固体高分子膜(不図示)とセパレータ(不図示)とが交互に重ねられた多重構造であり、燃料極側に改質ガス42が供給(導入)され、酸化剤極側に酸化剤としてのスタック用空気32が供給(導入)され、電気化学的反応により発電を行い、燃料極側から燃料極オフガス43(利用し残した改質ガス)、酸化剤極側から酸化剤極オフガス33を排出する。
燃料極オフガス搬送ライン143は、燃料電池スタック6の燃料極側から燃料極オフガス43を燃焼部10に供給する。燃料極オフガス搬送ライン143には、二方弁23aが設置されている。二方弁23aは、制御部4からの開閉信号(不図示)により開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁23aが開となった場合、燃料極オフガス43が、燃料極側から二方弁23aを通って燃焼部10に流れることが可能になる。二方弁23aが閉となった場合、二方弁23aを通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、流体が二方弁23aを通って燃料極側に流れ込むことはなく、燃料極側の流体が二方弁23aを通って漏洩することはない。燃焼用空気供給ライン130は、燃焼用空気ブロワ52から供給される燃焼用空気30を燃焼部10に供給し、燃焼用燃料供給ライン131は、燃焼用燃料31を燃焼部10に供給する。燃焼用空気30は、燃焼部10での燃料極オフガス43の燃焼、燃焼用燃料31の燃焼に利用される。
改質ガス搬送ライン142は、燃料処理装置1の選択酸化部20と燃料電池スタック6の燃料極側を繋ぎ、選択酸化部20から燃料極側に改質ガス42を搬送する。改質ガス搬送ライン142には、三方切替弁21が設置されている。三方切替弁21には、制御部4より三方切替弁21を切り替えるための切替信号i21が送られる。三方切替弁21には、切替ライン142aの一端が接続され、切替ライン142aの他端は、燃料極オフガス搬送ライン143に接続されている。
三方切替弁21が、切替信号i21によりa側に設定されたときは、改質ガス42は、選択酸化部20より改質ガス搬送ライン142、三方切替弁21、改質ガス搬送ライン142を通り燃料極側に搬送される。一方、切替信号i21により三方切替弁21がb側に設定されたときは、改質ガス42は、選択酸化部20より改質ガス搬送ライン142、三方切替弁21、切替ライン142a、燃料極オフガス搬送ライン143を通り燃焼部10に搬送される。三方切替弁21がa側に設定され、さらに燃料電池スタック6の発電のために改質ガス42が選択酸化部20より燃料極側に供給されるときは、二方弁23aは開に設定され、燃料極オフガス43が燃料極側から燃料極オフガス搬送ライン143を通って燃焼部10に搬送されるのを可能にする。なお、三方切替弁21がb側に設定された場合、二方弁23aは閉に設定され、燃料極オフガス搬送ライン143に達した改質ガス42が燃料極側に逆流することはない。
スタック空気用ブロワ15は、スタック空気用ブロワ15と燃料電池スタック6の酸化剤極側とを繋ぐスタック用空気供給ライン132を介して、酸化剤としてのスタック用空気32を酸化剤極側に供給する。スタック用空気供給ライン132上には、加湿器16と、本発明の導入遮断機構としての二方弁24と、流量検出装置47が設置されている。加湿器16には、加湿水供給ライン144を介して加湿水44が供給され、加湿器16は供給された加湿水44を用いてスタック用空気32を加湿する。二方弁24は、制御部4からの開閉信号(不図示)により、開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁24が開となった場合、スタック用空気32を酸化剤極側に供給することが可能となる。二方弁24が閉となった場合、二方弁24を通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、流体が二方弁24を通って酸化剤極側に供給されることはなく、酸化剤極側の流体が二方弁24を通って漏洩することはない。加湿器16からの余剰水65(加湿に用いられなかった加湿水)は、回収水タンク5へ余剰水ライン165を介して送られ、回収水として回収される。流量検出装置47は酸化剤極側に供給されるスタック用空気32の流量を検出する。流量検出装置47は測定されたスタック用空気32の流量を表す流量信号i47を制御部4に送る。
燃焼排ガス排出ライン150は、燃焼部10で生じた燃焼排ガス50を排出する。酸化剤極オフガス排出ライン133は、酸化剤極側で生じた酸化剤極オフガス33を排出する。酸化剤極オフガス排出ライン133は、燃焼排ガス排出ライン150に接続されており、酸化剤極オフガス排出ライン133を通った酸化剤極オフガス33は、さらに燃焼排ガス排出ライン150を通って排出される。酸化剤極オフガス排出ライン133上には、排出遮断機構としての二方弁25が設置されている。二方弁25は、制御部4からの開閉信号(不図示)により、開(全開)または閉(全閉)に設定される。二方弁25が開となった場合、酸化剤極オフガス33を酸化剤極側から排出することが可能となる。二方弁25が閉となった場合、二方弁25を通る流体の流れが遮断される。よって、この場合、流体が二方弁25を通って酸化剤極側に供給されることはなく、酸化剤極側の流体が二方弁25を通って排出されることはない。
スタック冷却水用ポンプ12は、スタック冷却水60を、スタック冷却水循環ライン160を通して循環させる。
第1熱交換部8には、温熱回収水循環ライン161と燃焼排ガス排出ライン150とが接続され、燃焼排ガス50(高温側)と温熱回収水61(低温側)との間で熱交換が行われる。第2熱交換部9には、スタック冷却水循環ライン160と温熱回収水循環ライン161とが接続され、スタック冷却水60(高温側)と温熱回収水61(低温側)との間で熱交換が行われる。第3熱交換部14には、燃焼排ガス排出ライン150と加湿水供給ライン144とが接続され、燃焼排ガス50(高温側)と加湿水44(低温側)との間で熱交換が行われる。燃焼排ガス排出ライン150上で、第3熱交換部14は、第1熱交換部8の上流側に配置されている。気水分離器11は、燃焼排ガス排出ライン150上で、第1熱交換部8の下流側に設置されている。温熱回収水循環ライン161上で、第1熱交換部8は第2熱交換部9の上流側に配置されている。
ドレン水ライン164は、気水分離器11の底部と回収水タンク5の天井部とを繋ぎ、気水分離器11で回収されたドレン水64を気水分離器11から回収水タンク5に流す。余剰水ライン165は、加湿器16の底部と回収水タンク5の天井部とを繋ぎ、供給された加湿水44のうち加湿器16で使用されなかった余剰水65を加湿器16から回収水タンク5に流す。
スタック冷却水循環ライン160は、スタック冷却水用ポンプ12と第2熱交換部9と燃料電池スタック6を繋ぎ、スタック冷却水60は、スタック冷却水用ポンプ12と第2熱交換部9と燃料電池スタック6をこの順序で循環する。
パワーコンディショナー7は、不図示のDC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを含んで構成され、燃料電池スタック6が発電した直流電力の電圧(スタック電圧)を調整し、さらに直流を交流に変換する。また、パワーコンディショナー7は、制御部4からの制御信号i74を受け、制御信号i74が要求する電力値の交流電力を出力する。燃料電池スタック6とパワーコンディショナー7を接続する配線中にはスタック電圧を検出する電圧検出装置68、スタック電流を検出する電流検出装置69、リレー34が設置されている。電圧検出装置68は、検出したスタック電圧を表す電圧信号i68を制御部4に送り、電流検出装置69は、検出したスタック電流を表す電流信号i69を制御部4に送る。リレー34は、制御部4から送られる開閉信号i34によって開閉し、リレー34が閉となることにより燃料電池スタック6から電力が出力され、リレー34が開となることにより燃料電池スタック6から電力が出力されなくなる。
スタック空気用ブロワ15、改質用原料ブロワ39、選択酸化用空気ブロワ51、燃焼用空気ブロワ52、プロセス水用ポンプ3、加湿水用ポンプ13、スタック冷却水用ポンプ12は、それぞれ原動機としての電動モータ(不図示)によって駆動される。各電動モータは、制御部4からの制御信号(不図示)により回転数が制御され、スタック用空気32、改質用原料40、選択酸化用空気30a、燃焼用空気30、プロセス水41、加湿水44、スタック冷却水60の流量がそれぞれ制御される。各電動モータは、制御部4から各制御信号が送られなくなることによりそれぞれ停止する。
次に、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の発電時(定格電力出力状態)の作用を説明する。
改質用原料40は、燃料処理装置1の改質部18に供給される。このとき二方弁28は開の位置にあり、改質用原料ブロワ39を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、改質用原料40の流量制御が行われる。プロセス水41は、回収水タンク5からプロセス水用ポンプ3によって、燃料処理装置1の水蒸気発生部36に供給される。このとき二方弁38は開の位置にあり、プロセス水用ポンプ3を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、プロセス水41の流量制御が行われる。水蒸気発生部36で水蒸気41aが発生し、発生した水蒸気41aは改質部18に供給され、改質用水蒸気として用いられる。すなわち改質部18では、改質用原料40が例えばメタンの場合は、改質触媒(不図示)により、CH+HO→CO+3Hで表せる水蒸気改質反応が行われ、改質ガス42が生成する。
改質ガス42は、改質部18から変成部19に供給され、変成部19で、CO変成触媒(不図示)により、CO+HO→CO+Hで表せる変成反応が行われ、改質ガス42中のCOが除去される。さらに、改質ガス42は、変成部19から選択酸化部20に送られる。選択酸化用空気30aは、選択酸化部20に供給される。このとき二方弁37は開の位置にあり、選択酸化用空気ブロワ51を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、選択酸化用空気30aの流量制御が行われる。改質ガス42中に残留するCOガスは、選択酸化部20で選択酸化用空気30aにより選択的に酸化され、CO+(1/2)O→COで表される選択酸化反応が行われる。
選択酸化部20でCOガスが除去された改質ガス42は、燃料電池スタック6の燃料極側に供給される。このとき三方切替弁21はa側の位置にある。スタック用空気32は、スタック空気用ブロワ15によって加湿器16に供給され、加湿器16で加湿され、燃料電池スタック6の酸化剤極側に供給される。このとき二方弁24は開の位置にあり、スタック空気用ブロワ15を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、スタック用空気32の流量制御が行われる。また、加湿水用ポンプ13を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、加湿水44の流量制御が行われる。加湿したスタック用空気32を酸化剤極側に供給するのは、固体高分子型燃料電池の特性上、耐久性を維持し、高い発電効率を実現するためには固体高分子膜が十分に加湿された状態にあることが必要だからである。
燃料電池スタック6は、燃料極側に改質ガス42が供給され、酸化剤極側にスタック用空気32が供給され、改質ガス42とスタック用空気32とを用いて電気化学的反応により直流電力の発電を行い、パワーコンディショナー7で電圧変換、および直流から交流への直流/交流変換を行い、交流電力を出力する。燃料電池スタック6は、燃料極側から燃料極オフガス43、酸化剤極側から酸化剤極オフガス33を排出する。このとき二方弁23a、25は、開の位置にあるので、燃料極オフガス43、酸化剤極オフガス33を排出することが可能である。
燃料極オフガス43は、燃料処理装置1の燃焼部10に供給され、燃焼部10で燃焼され、この燃焼によって燃焼排ガス50が生じ、燃焼排ガス50は燃焼部10から排出される。酸化剤極オフガス33は燃焼排ガス50に合流し排出される。
すなわち燃焼排ガス50は燃焼部10から排出され、その後に酸化剤極オフガス33と混合し、第3熱交換部14で加湿水44を例えば40℃から65℃に加熱し、加湿水44により例えば80℃から55℃に冷却され、さらに第1熱交換部8で貯湯槽(不図示)から送られる温熱回収水61を例えば20℃から28℃に加熱し、温熱回収水61により例えば55℃から22℃に冷却され、さらに気水分離器11で気水分離され排気される。気水分離器11で分離された水分すなわちドレン水64は、回収水タンク5に送られ、回収水として回収される。
加湿器16に供給された加湿水44は、加湿器16でスタック用空気32を例えば55℃まで昇温しRH95%以上まで加湿する。温熱回収水61は、第2熱交換部9でスタック冷却水60により例えば28℃から64℃に加熱され、貯湯槽(不図示)に戻され、貯湯槽に熱量が貯えられる。
燃料電池スタック6に供給されたスタック冷却水60は、燃料電池スタック6を冷却し、スタック冷却水60自身は燃料電池スタック6により55℃から65℃に加熱され燃料電池スタック6を出で、スタック冷却水用ポンプ12を経て、第2熱交換部9で温熱回収水61により65℃から55℃に冷却され、再び燃料電池スタック6に供給されて循環する。スタック冷却水用ポンプ12を駆動する電動モータ(不図示)は回転数制御され、スタック冷却水60の流量制御が行われる。燃料電池スタック6の発電効率は通常、50〜70%(LHV)であり、損失分は燃料電池スタック6の発熱として消費され、この発熱分がスタック冷却水60により除去される。
制御部4は、開度位置を開とする開閉信号(不図示)を二方弁23a、24、25、28、37、38に送っている。さらに制御部4は、発電開始前に三方切替弁21をa側に切り替える切替信号i21を三方切替弁21に送っており、発電開始時にパワーコンディショナー7に所望の電力を出力させる制御信号i74を送っている。制御部4は、リレー34を閉とする開閉信号i34をリレー34に送っている。
さらに制御部4には、電圧検出装置68からの電圧信号i68、電流検出装置69からの電流信号i69が、水位検出装置71からの水位信号i71、温度検出装置75からの温度信号i75、温度検出装置76からの温度信号i76、温度検出装置77からの温度信号i77が送られる。さらに、制御部4は、各電動モータ(不図示)の回転数を制御する制御信号(不図示)を各電動モータに送っている。
次に、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の起動時の作用を説明する。
前回の停止運転時に最終的に三方切替弁21をb側の位置に設定し、二方弁23a、24、25、28、37、38を閉の位置に設定しているので、起動直前には同様に三方切替弁21はb側の位置に、二方弁23a、24、25、28、37、38は閉の位置にある。まず燃焼用空気30を燃焼部10のバーナー(不図示)のパージのため燃焼部10に供給し、燃焼用燃料31の供給開始と同時にバーナーに着火し燃焼部10での燃焼を開始すると、燃焼部10から燃焼排ガス50が排出される。次に改質用原料ブロワ39を起動し同時に二方弁28を開とし改質用原料40を改質部18に供給することを開始し、同時に加湿水用ポンプ13を起動し、加湿水44を加湿器16に供給する。この時点でスタック用空気32は供給されておらず、加湿器16に供給された加湿水44は、余剰水ライン165を介して回収水タンク5に送られ、循環する。加湿水用ポンプ13を起動すると第3熱交換部14で燃焼排ガス50により加湿水44を加熱することができ、発電開始時までに加湿水44の温度を十分に上昇させスタック用空気32の加湿不足を避けることができる。
起動の初期段階では、改質部18の温度が改質反応を生じる温度に達していないので改質部18での改質反応は起こらない。改質用原料40は、改質部18、変成部19、選択酸化部20を通り燃焼部10に送られ、燃焼部10での改質用原料40の燃焼が行われる。燃焼部10での燃焼により改質部18、変成部19、選択酸化部20の温度が上昇する。
改質部18の温度、変成部19の温度、選択酸化部20の温度が、全て100℃を上回ったところで、プロセス水用ポンプ3を起動し、プロセス水41を水蒸気発生部36に供給し、改質部18に水蒸気41aが供給されるようにする。プロセス水41の流量は予め定められたS(水蒸気41a)/C(改質用原料中の炭素)比(モル比)に基づき決められる。
プロセス水41の供給を開始した後所定時間(例えば10分)経過後に、選択酸化用空気30aを予め定められた改質用原料40とのモル比に基づいて選択酸化部20に供給する。燃料処理装置1内の触媒温度が所定の温度に達したら(改質部の温度が670℃、かつ変成部19の温度が250℃、かつ選択酸化部20の温度が120℃となったら)、三方切替弁21をa側の位置に切り替え、同時に二方弁23aを開とし、水素リッチで一酸化炭素が10ppm以下程度の改質ガス42を燃料極側に供給する。このとき酸化剤極側は酸素濃度が低く主として窒素雰囲気であるため、スタック電圧は低いまま(セル平均電圧0.3V以下)であり、燃料極側への改質ガス42の導入を開始したときに、酸化剤極の電位が瞬時的に上昇することを確実に防止し、酸化剤極の腐食による劣化を招かないようにすることができる。なお、このとき酸化剤極側は酸素濃度が低く主として窒素雰囲気である理由は後述する。
改質ガス42の供給を開始してから所定時間(例えば2分)経過後に、スタック空気用ブロワ15を起動し、同時に二方弁24、25を開とし、スタック用空気32を酸化剤極側へ供給し、燃料電池スタック6の発電を開始する。スタック空気用ブロワ15の起動より前に、加湿水用ポンプ13が起動されており、十分に温度が上昇した加湿水44が加湿器16に供給され、加湿器16によってスタック用空気32が十分に加湿される。このとき燃料電池スタック6のスタック電圧は開放電圧となるが、先に燃料極側に水素リッチな改質ガス42が供給されているため、瞬間的な酸化剤極側の電位上昇を原因とする電極腐食による劣化を招くことがなく、燃料電池スタック6にダメージを与えずに起動を行うことができる。そのため、燃料電池スタック6の高い耐久性を実現することができる。
燃料電池コージェネレーションシステム101の内部補機動力を系統側(一部不図示)から燃料電池スタック6側へ切り替え、自立運転可能な状態にする。同時に、リレー34を開から閉とし、パワーコンディショナー7を起動し電力の外部負荷(不図示)への出力を開始する。システムの内部補機とは、例えばブロワ、ポンプなどの回転補機、熱電対、圧力計などのセンサ類、制御部4をいう(一部不図示)。パワーコンディショナー7の電力出力を増加させ、同時に改質用原料40,選択酸化用空気30a、スタック用空気32、プロセス水41、燃焼用空気30の流量を増加させ、目標出力(定格出力)まで燃料電池スタック6の電力出力を増加させる。
このとき、燃料電池スタック6は、水素を50%(モル%)程度(ドライベース)含む燃料極オフガス43と酸素を10%(モル%)程度(ドライベース)含む酸化剤極オフガス33を排出する。燃料極オフガス43は、燃焼部10で燃焼され、燃料処理装置1内の改質部18を加熱する。酸化剤極オフガス33は、燃焼部10からの燃焼排ガスと合流し、第3熱交換部14で加湿水44を加熱する。
次に、図2を参照し、適宜図1を参照し、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の発電停止運転方法を説明する。以下の運転は制御部4の制御により行われる。
図中、横軸が時間であり、縦軸が運転パラメータ、すなわち燃料電池スタック6が発電する電力である燃料電池発電出力%、改質用原料40の流量%、プロセス水41の流量%、選択酸化用空気30aの流量%、スタック用空気32の流量%、改質部18の温度%を表す。それぞれ定格常運転時の値を100%とする。100%の値は、例えば発電電力が1.3KW、改質用原料40が11mol/h、プロセス水41が37mol/h、選択酸化用空気30aが4mol/h、スタック用空気32が161mol/h、改質部18の温度が700℃である。
まず、燃料電池コージェネレーションシステム101は定格電力出力状態にあるとする。このとき運転パラメータの値は100%であり、二方弁23a、24、25、28、37、38は開の位置にあり、三方切替弁21はa側の位置にある。
時間t1に、燃料電池スタック6からの燃料電池発電出力が8%になるように、パワーコンディショナー7の電力出力の減少を開始する。同時に改質用原料40、プロセス水41、選択酸化用空気30a、スタック用空気32の流量がそれぞれ、15%、18%、18%、20%になるように、これらの流量の減少を開始する。これらの値は供給時の最低流量であり、これらの値までしか流量を減少させないようにする。こうするのは燃料極側から燃焼部10への燃料極オフガス43の供給を維持し、燃焼部10における燃料極オフガス43の燃焼を維持し、システムの内部補機(不図示)を駆動するための動力を賄うためである。流量の減少は、制御部4からスタック用空気ブロワ駆動用電動モータ(不図示)、改質用原料ブロワ駆動用モータ(不図示)、選択酸化用空気ブロワ駆動用電動モータ(不図示)、プロセス水用ポンプ駆動用電動モータ(不図示)へ送られるそれぞれの制御信号(不図示)を変化させ各モータの回転数を変化させることにより行う。パワーコンディショナー7の電力出力の減少は、制御部4からの制御信号i74を変化させることにより行う。時間t1以降、改質部18の温度は徐々に減少する。
時間t1’(時間t1より例えば5分経過)に、パワーコンディショナー7の電力出力が0となり、燃料電池スタック6からの燃料電池発電出力が8%となり、改質用原料40、プロセス水41、選択酸化用空気30a、スタック用空気32の流量がそれぞれ、15%、18%、18%、20%になる。時間t1’に電力出力工程が終了する。すなわち、このときパワーコンディショナー7から外部負荷(不図示)への電力出力が0である。燃料電池スタック6からの燃料電池発電出力は、パワーコンディショナー7の待機電力と内部補機(不図示)の動力として消費されている。
時間t2(時間t1’より例えば1分経過)にシステムの内部補機(不図示)の動力を燃料電池スタック6側から系統側(不図示)に切り替え、燃料電池発電出力が3%となるよう、燃料電池スタック6からの発電出力を減少させる。燃料電池発電出力は、パワーコンディショナー7の待機電力として消費される。
このとき燃料電池スタック6のセル平均電圧(スタック電圧/セル枚数)は、0.9V程度となっており、高電位である。よって、燃料電池スタック6のセルは劣化しやすい状況にある。したがって長時間にわたり電位が高いまま維持するのは望ましくない。
時間t3(時間t2より例えば10秒経過)に、スタック用空気32の供給を停止し、加湿水用ポンプ13の運転を停止し、加湿水44の加湿器16への供給を停止する。なお、三方切替弁21の位置はa側のままであり、改質ガス42の燃料電池スタック6の燃料極側への供給は継続し、燃料極側は改質ガスリッチな雰囲気(水素リッチな雰囲気)に維持される。
スタック用空気32の酸化剤極側への供給の停止は、スタック用ブロワ15を停止することによりなされる。燃料電池スタック6に接続されているパワーコンディショナー7は待機電力を消費し、燃料電池スタック6の電力負荷となっており、燃料電池スタック6の燃料極側に供給される改質ガス42と酸化剤極側に存在する酸素とが消費されるため、酸化剤極側では酸素不足な状態になり、酸化剤極側は酸素濃度が低い雰囲気(酸素不足な雰囲気)であり、主として窒素雰囲気となる。それに伴い、燃料電池スタック6のセル平均電圧が低下し、スタック電圧が低下する。スタック電圧低下後、二方弁24と二方弁25を閉とし、酸化剤極側に外部から空気が混入しないようにする(第2雰囲気維持工程を部分的に構成)。スタック用ブロワ15はその後も停止の状態に維持され、二方弁24と二方弁25はその後も閉となっているのでるので、酸化剤極側は酸素濃度が低い状態に維持され、この状態は後述の燃料電池スタック6の発電停止後のみならず、次回の燃料電池スタック6の起動まで維持される(第2雰囲気維持工程を部分的に構成)。なお、燃料極側には引き続き改質ガス42が供給されているため、燃料極側で燃料不足となることはない。
このときスタック電流密度の値を0.01A/cm以下とすると、セル電圧(スタック電圧)のばらつきを抑えながら全体の電圧を下げることが可能であり、セル電圧が高いことによるダメージを受けるセルがなくなる。これにより、燃料電池スタック6のセルが高電位に維持される時間が短くなるため、高電位による劣化を避けることができる。
また、これにより、燃料極側が燃料不足の状態を起こすことなくセル平均電圧を低下させ、スタック電圧を低下させることができ、酸化剤極の腐食を防止できる。よって、燃料電池スタック6にダメージを与えずに停止運転を行うことができる。
酸化剤極側の酸素濃度が不足するとは、酸素濃度が、10容量%以下、このましくは3容量%以下であることをいう。
以上述べたように、酸化剤極側を酸素濃度が低い状態、すなわち酸素不足の状態に保つので、燃料電池スタック6を次回に起動する際に、改質ガス42を燃料極側に導入する時に、酸化剤極が瞬時に高電位とならず、酸化剤極が高電位になることによる電極劣化を防止することができる。
時間t4(時間t3より例えば8分経過)に、リレー34を開とし、燃料電池スタック6の電力負荷を遮断すると、燃料電池スタック6からの電力出力がゼロとなる。この時点で、電力発電工程が終了する。
時間t5(時間t4より例えば10秒経過)に、二方弁23aを閉とした後、二方弁28を閉とし改質用原料40の改質部18への供給を停止し、二方弁38を閉としプロセス水41の水蒸気発生部36への供給を停止し、二方弁37を閉とし選択酸化用空気30aの選択酸化部20への供給を停止する。これで発電停止運転が終了する。
以上の説明において時間t3からt5までの改質用原料40を供給する工程が、第1雰囲気維持工程であり、スタック用空気32の供給を停止した後の時間t3からt4までの工程が第1雰囲気変更工程、第2雰囲気変更工程であり、燃料電池スタックの発電を停止させる時間t4の工程が停止工程である。
なお、図2には示していないが、時間t5以降も、次回の発電工程が開始されるまでの間、二方弁24および二方弁25は閉の状態に維持され、酸化剤極側が酸素不足な雰囲気に維持される(第2雰囲気維持工程)。次回の発電工程では、二方弁24および二方弁25を閉に維持することにより、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持した状態で燃料極側への改質用原料40の供給を開始し、その後、二方弁24および二方弁25を開とし、酸化剤極側へのスタック用空気32の供給を開始し、燃料電池スタック6による発電を開始する。
次に、図3を参照し、適宜図1を参照し、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の、燃料電池スタック6の負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する運転方法を説明する。以下の運転は制御部4の制御により行われる。
燃料電池スタック6の負荷が低いとき、すなわち低負荷時には、燃料電池スタック6の電流密度が低くなり、セル平均電圧が上昇する。そのため高電位(酸化剤極と燃料極の間の高電位差)によるセルの劣化(固体高分子膜の劣化)が進行しやすい状態となる。このため次のような制御運転を行う。なお、低負荷時は、部分負荷時で負荷が小さいとき、または無負荷時である。
燃料電池スタックの酸化剤極側には通常負荷時(スタック電流密度が基準値(0.07A/cm)以上である場合)には、酸化剤極側への酸素利用率が50%となるようにスタック用空気32の供給量が決められ、この供給量になるようにスタック用空気ブロワ駆動用モータ(不図示)に制御部4から回転数を制御する制御信号(不図示)が送られる。酸素利用率は、酸素利用率(%)=酸素消費量(mol/s)/酸素供給量(mol/s)×100 から求められる。酸素消費量は、酸素消費量(mol/s)=セル枚数×スタック電流密度(A/cm)×セル面積(cm)/4/F から求め、酸素供給量は、酸素供給量(mol/s)=スタック用空気流量(mol/s)×0.21 から求める。ここでFは、ファラデー定数(96487(C))であり、スタック電流密度は、電流検出装置69からの電流信号i69を基に制御部4が演算を行って求め、スタック用空気流量は、流量検出装置47からの流量信号i47を基に制御部4が演算を行って求める。
燃料電池スタック6の運転中にスタック電流密度を演算する(ステップS1)。スタック電流密度は、制御部4が、電流検出装置69により測定したスタック電流値をセルの断面積(cm)で割ることにより求める。スタック電流密度が基準値(0.07A/cm)未満か否か判断する(ステップS2)。スタック電流密度が基準値より小さい場合(ステップS2がYESの場合)は、低負荷であると判断され、セル平均電圧を下げるため、燃料電池スタック6への酸化剤としてのスタック用空気32の供給流量を、酸素利用率が60%になるように減少させる(ステップS3)。スタック用空気32の流量の減少は制御部4からの制御信号(不図示)により、スタック用空気ブロワ駆動用モータ(不図示)の回転数を減少させることにより行う。
これにより酸化剤極側を酸素不足な雰囲気とすることができ、セル平均電圧を低下させることができる。よって、燃料電池スタック6のセルが高電位により劣化することを防止することができ、燃料電池スタック6の高い耐久性を実現することができる。
次に燃料電池スタック6の停止指令があるか否か判断され(ステップS4)、指令停止があれば(ステップS4がYESの場合)、燃料電池スタック6の運転を終了させ(エンド)、停止指令がなければ(ステップS4がNOの場合)、ステップS1に戻る。
スタック電流密度が基準値より大きい場合(ステップS2がNOの場合)は、スタック電流密度が基準値を超えるか否か判断され(ステップS5)、スタック電流密度が基準値を超える場合(ステップS5がYES)は、低負荷ではないので、セル平均電圧を上げるため、通常運転時の設定よりも燃料電池スタック6へのスタック用空気32の供給流量を増加させることとし、酸素利用率が50%になるようにスタック用空気32の供給流量を増加させ(ステップS6)、ステップS4が繰り返させる。スタック電流密度が基準値を超えない場合(ステップS5がNOの場合)は、スタック電流密度は基準値に等しいので、ステップS1に戻る。スタック用空気32の流量の増加は制御部4からの制御信号(不図示)により、スタック用空気ブロワ駆動用モータ(不図示)の回転数を増加させることにより行う。
以上説明したように、低負荷時の場合(スタック電流密度が基準値(0.07A/cm)未満の場合)は、スタック用空気32の流量を減少させセル平均電圧をさげ、低負荷時でない場合(スタック電流密度が基準値(0.07A/cm)以上の場合)はスタック用空気32の流量を増加させてスタック電圧を上げることができる。よって、低負荷の場合、酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にとし、セル平均電圧を下げ、燃料極側が燃料不足の状態とならず、酸化剤極が高電位とならないようにすることができる。よって、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止することができる。そのため、燃料電池スタック6にダメージを与えずに部分負荷運転、あるいは無負荷運転を行うことができ、燃料電池スタック6の高い耐久性を実現することができる。
前述のようにスタック電流密度を基に低負荷か否かを判断するのではなく、セル平均電圧を基に判断する他の運転方法があるが、これについて説明する。
図4を参照し、適宜図1を参照して、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の、燃料電池スタック6の負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する他の運転方法について説明する。以下の運転は制御部4の制御により行われる。
セルの高電位による劣化を防ぐため 、スタック電流密度の値に応じてスタック用空気32の供給量を制御する代わりに、セル電圧の値に応じてスタック用空気32の供給量を制御する。まず、セル電圧を検出し(ステップS11)、セル平均電圧を演算し、演算で求めたセル平均電圧がある規定値(例えば0.8V)(基準電圧)を上回ったか否か判断する(ステップS12)。ここでいう、ある規定値は、本発明の一定の値である。セル平均電圧が規定値を上回る場合(ステップS12がYESの場合)は、低負荷であると判断する。そして、酸素利用率が65%(最大値)未満か否か判断し(ステップS13)、酸素利用率が65%未満の場合(ステップS13がYESの場合)は、スタック用空気32の流量を酸素利用率が65%になるように減少させる(ステップS14)。ステップS14を含む、スタック用空気32の流量を酸素利用率が65%になるように減少させる工程が、本発明の第3雰囲気変更工程である。これにより酸化剤極を酸素不足な雰囲気とすることができ、燃料極側が燃料不足の状態とならず、酸化剤極が高電位とならないようにし、酸化剤極と燃料極の間に大きい電位差が生じることがなく、固体高分子膜の劣化を引き起こすことを防止し、燃料電池スタック6の高い耐久性を実現することができる。なお、セル平均電圧は、電圧検出装置68から送られる電圧信号i68を基に、制御部4が演算(スタック電圧/セル枚数)を行うことにより求められる。また、この場合、酸素利用率が50%である場合に対応するスタック用空気32の流量が、本発明の通常発電時の酸化剤の供給量である。
次に燃料電池スタック6の停止指令があるか否か判断され(ステップS15)、指令停止があれば(ステップS15がYESの場合)燃料電池スタック6の運転を終了させ(エンド)、停止指令がなければ(ステップS15がNOの場合)ステップS11に戻る。酸素利用率が65%未満でない場合(ステップS13がNOの場合)は、そのままステップS11に戻る。
セル平均電圧が規定値を上回らない場合(ステップS12がNOの場合)は、低負荷ではないと判断する。そして、酸素利用率が50%未満か否か判断し(ステップS16)、酸素利用率が50%未満の場合(ステップS16がYESの場合)は、スタック用空気32の流量を酸素利用率が50%以上になるように増加させ(ステップS17)、ステップS15に移行する。酸素利用率が50%未満でない場合(ステップS15がNOの場合)は、そのままステップS11に戻る。
本実施の形態において、二方弁25は、制御部4により開閉が制御されない逆止弁としてもよい。この場合当該逆止弁は、酸化剤極オフガス33が酸化剤極側から燃焼排ガス排出ライン150へ向けて流れることを許容し、流体のこの逆の流れを遮断する本発明の遮断機構である。燃料電池スタック6の酸化剤極側にスタック用空気32が送られ、燃料電池スタック6による発電が行われ、酸化剤極側から酸化剤極オフガス33が排出されるときには、酸化剤極オフガス33の流れによって当該逆止弁が開となり、酸化剤極オフガス33が逆止弁を通過して排出される。酸化剤極側から酸化剤極オフガスが排出されない場合は、逆止弁は閉となり、逆止弁を通って酸化剤極オフガス排出ライン133にある流体が酸化剤極側に逆流することはない。よって、当該逆止弁によって酸化剤極側の酸素不足状態を簡易に維持することができる。この場合、前述の本第1の実施の形態の燃料電池コージェネレーションシステム101の起動時の作用の説明の記載、発電停止運転方法の説明の記載、燃料電池スタック6の負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する運転方法の説明の記載が適用され、制御部4による二方弁25の開閉の制御に関する記述を省いたものが適用される。
さらに、二方弁24、28、37、38は、それぞれ開閉動作のみを行うことで説明してきたが、二方弁24、28、37、38は、制御部4からの制御信号(不図示)によって開度が制御され、スタック用空気32、改質用原料40、選択酸化用空気30a、プロセス水41の流量制御を行う制御弁であってもよい。この場合、スタック用空気ブロワ15、改質用原料ブロワ39、選択酸化用空気ブロワ51、プロセス水用ポンプ3を駆動する電動モータ(不図示)は、制御部4からの制御信号により回転及び停止が制御され、一定回転数で回転する。
次に、図5を参照し、適宜図1を参照し、本第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム101の他の発電停止運転方法を説明する。以下、前述の図2を参照して説明した発電停止運転方法との相違点を説明する。相違点は、時間t3〜t4の間において発生する。なお、以下の運転は制御部4の制御により行われる。また、この場合は、スタック用空気供給ライン132上の二方弁24の下流側に、酸化剤極側の圧力を測定する圧力測定装置(図1に不図示)を設置し、測定された圧力信号(図1に不図示)を制御部4に送るようにする。
時間t3に、スタック用空気32の供給量を、圧力測定装置により測定された酸化剤極側の圧力が所定の正圧(例えば、20kPaG)になるように減少させ(例えば、流量を0.3〜0.5mol/hrに減少)、さらに加湿水44の加湿器16への供給量を、スタック用空気32の減少した供給量に対応する量まで減少させ、同時に二方弁25を閉とする。この場合、スタック用空気32を酸化剤極側に供給しても、3%燃料電池発電出力下において酸化剤極側で消費される全酸素量を供給できず、酸化剤極側は酸素不足な状態になる。
時間t4に、リレー34を開とし、燃料電池スタック6からの電力出力が0になった時点で、スタック用空気ブロワ15を停止し、加湿水44の加湿器16への供給を停止し、二方弁24を閉にする。二方弁24が閉になるまで酸化剤極側の圧力は維持されるので、二方弁24が閉になったときの、酸化剤極側の圧力は前述の所定の正圧である。
このようにすると燃料電池スタック6の発電停止後に、酸化剤極側で、残酸素の反応、温度低下による水分凝縮および圧力低下が発生しても、酸化剤極側が負圧にならず、燃料電池スタック6、固体高分子膜(図1に不図示)にストレスがかかることを避けることができ、燃料電池スタック6の耐久性を向上させることができる。さらに以上述べた他の発電停止運転方法により、前述の図2を参照して説明した発電停止運転方法と同様の効果を得ることができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステム201の構成を示すブロック図である。
燃料電池システムとしての燃料電池コージェネレーションシステム201の、燃料電池コージェネレーションシステム101(図1)との構成上の相違を説明する。燃料電池コージェネレーションシステム201は、図1でスタック用空気供給ライン132上に設置された遮断機構としての二方弁24と、図1で酸化剤極オフガス排出ライン133上に設置された遮断機構としての二方弁25とを共に備えていない。本実施の形態ではスタック用空気ブロワ15は、停止した状態で、遮断機能を有するため(例えば、ダイヤフラム式ブロワ)、スタック空気用ブロワ15を通る流れは発生しない。よって、スタック用空気ブロワ15は、本発明の導入遮断機構である。酸化剤極オフガス排出ライン133は十分に長く(例えば、20D(Dは直径が例えば10mmのとき))、燃料電池スタック6の停止時に、酸化剤極側への外気および燃焼排ガス50の吸い込みはない。よって、酸化剤極オフガス排出ライン133は、本発明の排出遮断機構である。燃料電池コージェネレーションシステム201のその他の構成は、前述の燃料電池コージェネレーションシステム101の構成と同じである。
本実施の形態では、スタック用空気32が供給されるか否かは、スタック用空気ブロワ15が回転するか否かによってのみ制御される。すなわちスタック用空気ブロワ15が回転しているときは、スタック用空気ブロワ15によってスタック用空気32が酸化剤極側に供給されるが、スタック用空気ブロワ15が停止しているときは、スタック用空気ブロワ15の遮断機能によってスタック用空気32は酸化剤極側に供給されない。
本実施の形態では酸化剤極側へスタック用空気32が供給されるときは、燃料電池スタック6によって発電が行われるときであり、酸化剤極オフガス33が酸化剤極側から酸化剤極オフガス排出ライン133を通って排出される。一方、酸化剤極側へスタック用空気32が供給されないときは、燃料電池スタック6によって発電が行われないときであり、酸化剤極オフガス33は排出されない。燃料電池スタック6によって発電が行われないときは、燃焼排ガス排出ライン150の圧力は常に大気圧以下であり、かつ酸化剤極オフガス排出ライン133が十分に長いので、燃焼排ガス排出ライン150内の燃焼排ガス50が酸化剤極オフガス排出ライン133を通って酸化剤極側に供給されることはなく、酸素を含む外気が燃焼排ガス排出ライン150および酸化剤極オフガス排出ライン133を通って酸化剤極側に供給されることはない。
よって、本実施の形態では簡易な構成で第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。なお、本第2の実施の形態には、前述の第1の実施の形態の起動時の作用の説明の記載、発電停止運転方法の説明の記載、燃料電池スタック6の負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する運転方法の説明の記載が適用され、制御部4による二方弁24、25の開閉の制御に関する記述を省いたものが適用される。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。 図1の燃料電池コージェネレーションシステムの発電停止運転方法を時間の経過順に説明するチャートである。 図1の燃料電池コージェネレーションシステムの負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する運転方法を説明するロジック図である。 図1の燃料電池コージェネレーションシステムの負荷に基づきスタック用空気の流量を制御する他の運転方法を説明するロジック図である。 図1の燃料電池コージェネレーションシステムの他の発電停止運転方法を時間の経過順に説明するチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 燃料処理装置
4 制御部
6 燃料電池スタック
7 パワーコンディショナー
18 改質部
21 三方切替弁
23a 二方弁
24、25 二方弁(遮断機構)
27、27a、28、37、38 二方弁
30 燃焼用空気
30a 選択酸化用空気
31 燃焼用燃料
32 スタック用空気(酸化剤)
33 酸化剤極オフガス
40 改質用原料(燃料)
41 プロセス水
42 改質ガス
43 燃料極オフガス
44 加湿水
101、201 燃料電池コージェネレーションシステム(燃料電池システム)
132 スタック用空気供給ライン(導入ライン)
133 酸化剤極オフガス排出ライン(排出ライン)

Claims (8)

  1. 水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程と;
    前記燃料極側を水素リッチな雰囲気に維持する第1雰囲気維持工程と;
    前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第1雰囲気変更工程の後に、前記燃料電池スタックによる発電を停止させる停止工程とを備え;
    前記第1雰囲気維持工程が、前記第1雰囲気変更工程および前記停止工程と同時に行われる;
    燃料電池スタックの運転方法。
  2. 前記第1雰囲気維持工程が、前記燃料極側への前記燃料の導入を維持することにより行われ;
    前記第1雰囲気変更工程が、前記酸化剤極側への前記酸化剤の導入を停止し、前記燃料電池スタックから電力を出力することにより行われる;
    請求項1に記載の燃料電池スタックの運転方法。
  3. 前記停止工程の後から次回の前記発電工程が開始されるまでの間、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持する第2雰囲気維持工程を備え;
    前記次回の発電工程が、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気に維持した状態で前記燃料極側への前記燃料の導入を開始し、その後、前記酸化剤極側への前記酸化剤の導入を開始し、前記燃料電池スタックによる発電を開始する工程を含む;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池スタックの運転方法。
  4. 前記停止工程の後に、前記酸化剤極側へ導入される流れを遮断する導入遮断工程を備え;
    前記第1雰囲気維持工程が、前記燃料極側への前記燃料の導入を維持することにより行われ;
    前記第1雰囲気変更工程が、前記酸化剤極側から排出される流れを遮断し、前記酸化剤極側への酸化剤の導入を継続して前記酸化剤極側の圧力を正圧に保ちながら、前記燃料電池スタックから電力を出力することにより行われる;
    請求項1に記載の燃料電池スタックの運転方法。
  5. 水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程を備え;
    前記発電工程が、部分負荷時あるいは無負荷時に、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第2雰囲気変更工程を含む;
    燃料電池スタックの運転方法。
  6. 水素リッチな燃料を燃料電池スタックの燃料極側に導入し、酸化剤を前記燃料電池スタックの酸化剤極側に導入し、前記燃料電池スタックによって発電を行う発電工程を備え;
    前記発電工程が、前記燃料電池スタックのセル平均電圧が一定の値を上回ったときに、前記酸化剤の供給量を通常発電時よりも減少させて、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にする第3雰囲気変更工程を含む;
    燃料電池スタックの運転方法。
  7. 水素リッチな燃料を燃料極側に導入し、酸化剤を酸化剤極側に導入し、前記燃料と前記酸化剤とを用いて発電を行う燃料電池スタックと;
    前記酸化剤極側から排出される流れを遮断する排出遮断機構と;
    前記排出遮断機構を作動させ、前記酸化剤極側を酸素不足な雰囲気にした後に、前記燃料電池スタックの発電を停止させる制御部とを備える;
    燃料電池システム。
  8. 前記酸化剤極側へ導入される流れを遮断する導入遮断機構を備え;
    前記制御部が、前記燃料電池スタックの発電を停止させた後に、前記導入遮断機構を作動させる;
    請求項7に記載の燃料電池システム。
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