JP2010015937A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、ドレン水の凍結による管路の閉塞を防止することができる燃料電池発電装置を提供する。
【解決手段】燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置は、水タンクに設けられた水タンク水位センサの水位情報を常時監視し(ステップ201)、水タンクの水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ202)。水タンクの水位が標準レベルより高レベルの場合には、ドレン排水を抑制するように制御する(ステップ203)。一方、水タンクの水位が標準レベルより低レベルの場合には、ドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ204)。続いて、ステップ205において、該燃料電池の運転を停止するか否かを判断し、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ201に戻り、上記の処理を繰り返す。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池発電装置に係り、特に、ドレン水の凍結による管路閉塞を防止すべく改良を施した燃料電池発電装置に関するものである。
燃料電池発電装置は、電気化学反応により電気とともに温水等の熱を提供し、総合的に高い効率で運用することができる発電装置であるが、水素と酸素を燃料電池スタックで化学反応させる場合、電気化学反応の結果、水が生成される。この水は、都市ガスや液化石油ガスを改質装置にて水蒸気改質し水素を生成するための水として、あるいは固体高分子形燃料電池の加湿用の水として使用されるが、バランス上、水が余剰となった場合には、その余剰水(ドレン水)は系外に排出されるように構成されている。
このような燃料電池発電装置が寒冷地に設置された場合、前記の系外に排出されるドレン水及び管路が凍結し、燃料電池発電装置の運転に支障をきたす可能性があるため、水路が凍結しないように保温電気ヒータ等で加温する構造とする必要があった。
また、燃料電池での生成水の回収に関しては、特許文献1に示されたような、燃料電池の加湿用の水の流量を調節することで補給水を抑制するための制御を行なう公知例があるが、この発明は、潜熱冷却方式を適用した燃料電池の冷却能力が外気温度に依存するという課題を克服するためのものである。
特開2003−115320号公報
上述したように、寒冷地に設置された燃料電池発電装置においては、ドレン水の凍結による管路閉塞を防止するために、ドレン配管に巻かれた電気ヒータ等により凍結防止措置を講じる必要があるため、燃料電池発電装置の据付工事が非常に複雑なものとなっていた。そのため、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる、ドレン排出抑制制御機能を有する燃料電池発電装置の開発が切望されていた。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、簡易な構成で、ドレン水の凍結による管路の閉塞を防止することができる燃料電池発電装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の燃料電池発電装置は、水素を含む燃料ガス及び空気を用いて発電する燃料電池と、該燃料電池から水を回収する水回収手段と、回収した水を蓄える水タンクと、前記水タンクに取り付けた水位センサと、を備え、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、ドレン水の排出を抑制するように制御する制御装置を備えたことを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項1の発明によれば、燃料電池発電装置の稼働中、制御装置によって水タンクに設けられた水位センサの水位情報を常時監視し、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合には、ドレン排水を抑制するように制御し、水タンクの水位が標準レベルより低レベルの場合には、ドレン排水を抑制しないように制御することができる。その結果、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合に、簡易な構成で、ドレン排水を抑制するように制御することができるので、ドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池発電装置において、前記水回収手段は排ガス凝縮熱交換器であり、前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、前記排ガス凝縮熱交換器の排熱回収温度の指示値を、予め設定された標準値より上昇させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項2の発明は、制御装置による制御方法をより具体的に規定したものであって、水タンクの水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収温度の指示値を予め設定された標準値より上昇させることにより、凝縮水の回収能力を低下させてドレン排水を抑制するように制御することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の燃料電池発電装置において、外気温度の計測手段をさらに備え、外気温が凍結環境となったときに、前記制御装置によりドレン水の排出を抑制する制御を行なうように構成されていることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項7の発明によれば、外気温度が凍結環境となった場合にのみドレン水の排出抑制制御を有効とすることにより、本来の排熱回収効率の低下を防止することができる。
以上のような本発明によれば、簡易な構成で、ドレン水の凍結による管路の閉塞を防止することができる燃料電池発電装置を提供することができる。
以下、本発明に係る燃料電池発電装置の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
(1)第1実施形態
(1−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置1は、図1に示すように、大別して、改質器2、CO変成・除去器3、燃料電池4、排ガス凝縮熱交換器5、水タンク6及び制御装置20から構成されている。また、前記水タンク6には、水タンク水位センサ12が設けられ、その検出信号が前記制御装置20に送信されるように構成されている。
すなわち、本実施形態の燃料電池発電装置1においては、都市ガスや液化石油ガスを代表とする燃料は、改質水ポンプ8によって水タンク6から供給された改質水と共に改質器2に導入され、改質反応によって水素リッチガスとされ、CO変成・除去器3で一酸化炭素濃度が低減された後に燃料電池4の燃料極に導入されるように構成されている。一方、燃料電池4の空気極には、空気ブロワ11を介して空気が供給されるように構成されている。
燃料電池4内では、燃料電池4の燃料極に導入された燃料と、空気極に供給された酸素とが化学反応して電気と熱を発生する。また、燃料電池4は電池加湿水ポンプ7によって水タンク6から供給された冷却水によって加湿・冷却されるように構成されている。
また、燃料電池4内で反応に用いられなかった水素は、前記改質器2に導入されて燃焼し、前述の改質反応のための熱源として使用される。また、前記改質器2内で燃焼した燃焼排ガス及び燃料電池の空気極からの排気ガスは多量の水分を含んでいるため、排ガス凝縮熱交換器5に導入されて冷却されることにより、これらのガス中の水分は凝縮回収される。このようにして凝縮回収された水は水タンク6に集められ、再び改質水、電池冷却・加湿水として使用されるように構成されている。
なお、前記排ガス凝縮熱交換器5の冷熱源となった湯は、排熱回収ポンプ9により、該燃料電池発電装置1の外部に設置された貯湯タンク10に蓄えられ、給湯利用等に供される。
また、前記制御装置20は、常時、水タンク6の水タンク水位センサ12の水位情報を受信し、水タンク6の水位が予め設定された所定のレベル(以下、標準レベルという)より高レベルの場合には、排熱回収ポンプ9の出力を、排熱回収ポンプ9の排出水流量が低下するように制御し、一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収ポンプ9の出力を、排熱回収ポンプ9の排出水流量が標準状態を維持するように制御するように構成されている。
なお、前記排熱回収ポンプ9の出力制御の具体的な方法としては、例えば、排熱回収ポンプ9が遠心式ポンプの場合には、その回転速度を増減する方法を用いることができ、排熱回収ポンプ9がプランジャー式ポンプの場合には、プランジャーの往復速度を増減する方法を用いることができる。また、プランジャー式ポンプの動力源として電磁石を用い、ON/OFF周期を変化させる方法を用いることもできる。
(1−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図2のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ201)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ202)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収ポンプ9の出力を、排熱回収ポンプ9の排出水流量が低下するように制御する(ステップ203)。一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収ポンプ9の出力を、排熱回収ポンプ9の排出水流量が標準状態を維持するように制御する(ステップ204)。
続いて、ステップ205において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ201に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(1−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、ドレン排水を抑制するように制御することができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(2)第2実施形態
(2−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置においては、図3に示すように、排ガス凝縮熱交換器5と貯湯タンク10の間に配設された管路16に、排熱回収温度計13が設けられている。また、前記制御装置20によって、排熱回収温度計13の指示値が適宜変更されるように構成されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
なお、前記制御装置20は、燃料電池発電装置の通常運転時には、排熱回収温度計13の指示値を予め設定された所定の温度(標準値A)として、凝縮水の回収能力を制御するように構成されている。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収温度計13の指示値を、前記“標準値A”よりも高い“設定値B”となるように制御し、水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収温度計13の指示値を “標準値A”とするように制御するように構成されている。
例えば、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収温度計13の指示値を通常の60℃から65℃程度まで上昇させることにより、凝縮温度を上昇させ、冷水流量を低減させることができる。このようにして凝縮水の回収能力を低下させることにより、ドレン排水を抑制することができるように構成されている。
(2−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図4のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ401)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ402)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収温度計13の指示値を“標準値A”よりも高い“設定値B”となるように設定変更することにより、凝縮水の回収能力を低下させてドレン排水を抑制するように制御する(ステップ403)。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収温度計13の指示値を“標準値A”とすることにより、通常の凝縮水の回収能力を維持してドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ404)。
続いて、ステップ405において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ401に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(2−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、ドレン排水を抑制しつつ、外部からの補給水を抑えることができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(3)第3実施形態
(3−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置においては、図5に示すように、貯湯タンク10と排熱回収ポンプ9の間に配設された管路14には排熱回収戻水温度調整弁15が設けられ、この排熱回収戻水温度調整弁15には、排ガス凝縮熱交換器5と貯湯タンク10の間に配設された管路16から分岐されたバイパス路17が接続されている。
また、排ガス凝縮熱交換器5と排熱回収ポンプ9の間には、排熱回収戻水温度計18が設けられている。そして、前記制御装置20によって、排熱回収戻水温度計18の指示値が適宜変更されるように構成されると共に、それに伴って、排熱回収戻水温度調整弁15を制御するように構成されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
なお、前記制御装置20は、燃料電池発電装置の通常運転時には、排熱回収戻水温度計18の指示値を予め設定された所定の温度(標準値C)とし、排熱回収戻水温度調整弁15の開度を調整して、凝縮水の回収能力を制御するように構成されている。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収戻水温度計18の指示値を前記“標準値C”よりも高い“設定値D”となるように制御し、水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収戻水温度計18の指示値を“標準値C”とするように制御し、排熱回収戻水温度調整弁15の開度を調整して、凝縮水の回収能力を制御するように構成されている。
(3−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図6のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ601)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ602)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排熱回収戻水温度計18の指示値を前記“標準値C”よりも高い“設定値D”となるように設定変更すると共に(ステップ603)、この設定値に従って排熱回収戻水温度調整弁15の開度を調整して、凝縮水の回収能力を低下させてドレン排水を抑制するように制御する(ステップ604)。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、排熱回収戻水温度計18の指示値を“標準値C”とするように制御し(ステップ605)、この設定値に従って排熱回収戻水温度調整弁15の開度を調整することにより、通常の凝縮水の回収能力を維持してドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ604)。
続いて、ステップ606において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ601に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(3−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、ドレン排水を抑制しつつ、外部からの補給水を抑えることができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(4)第4実施形態
(4−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置においては、前記制御装置20によって、改質水ポンプ8の流量が適宜変更されるように構成されている。なお、通常は、改質水ポンプ8は、改質に適切な標準水量を供給するように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、前記制御装置20は、燃料電池発電装置の通常運転時には、改質水ポンプ8の流量を予め設定された所定の水量(標準値E)として、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出する排ガス中の水蒸気量を調整するように構成されている。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、改質水ポンプ8の流量を前記“標準値E”よりも高い“設定値F”となるように制御し、水位が標準レベルより低レベルの場合には、改質水ポンプ8の流量を“標準値E”とするように制御するように構成されている。
(4−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図7のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ701)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ702)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、改質水ポンプ8の流量を前記“標準値E”よりも高い“設定値F”となるように設定変更して、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出される排ガス中の水蒸気量を増加させることによりドレン排水を抑制するように制御する(ステップ703)。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、改質水ポンプ8の流量を“標準値E”とするように制御して、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出される排ガス中の水蒸気量を通常運転時の状態としてドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ704)。
続いて、ステップ705において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ701に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(4−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、ドレン排水を抑制しつつ、外部からの補給水を抑えることができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(5)第5実施形態
(5−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置においては、図8に示すように、排熱回収ポンプ9と排ガス凝縮熱交換器5の間に配設された管路19には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21が設けられ、この排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21には、排ガス凝縮熱交換器5と貯湯タンク10の間に配設された管路16へ合流するバイパス路22が接続されている。また、前記管路16には、排熱回収温度計13が設けられている。
また、前記制御装置20は、燃料電池発電装置の通常運転時には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21を中間開度として、排ガス凝縮熱交換器5へ導入される冷却水流量を適宜制御することができるように構成されている。例えば、前記排熱回収温度計13の検出値に基づいて、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21の開度を適宜変更して、排ガス凝縮熱交換器5へ導入される冷却水流量を調節することができるように構成することができる。
また、本実施形態においては、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21をバイパス路22側に切り替えて、排ガス凝縮熱交換器5へ導入される冷却水の流量を減少させて、凝縮水の回収量を制御するように構成されている。一方、水位が標準レベルより低レベルの場合には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21を排ガス凝縮熱交換器5側とするように制御して、凝縮水の回収量を通常運転時の状態とするように構成されている。
(5−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図9のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ1001)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ1002)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21をバイパス側に切り替えて、排ガス凝縮熱交換器5へ導入される冷却水の流量を減少させて、凝縮水の回収量を減少させることによりドレン排水を抑制するように制御する(ステップ1003)。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、排ガス凝縮熱交換器バイパス弁21を排ガス凝縮熱交換器5側とするように制御して、凝縮水の回収量を通常運転時の状態とするように制御する(ステップ1004)。
続いて、ステップ1005において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ1001に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(5−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出する排ガス中の水蒸気量を調整することでドレン排水を抑制しつつ、外部からの補給水を抑えることができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(6)第6実施形態
(6−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置においては、前記制御装置20によって、空気ブロワ11の空気流量が適宜変更されるように構成されている。なお、通常は、空気ブロワ11は、発電に適切な空気量を供給するように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、前記制御装置20は、燃料電池発電装置の通常運転時には、空気ブロワ11の空気流量を、予め設定された所定の空気流量(標準値G)として、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出する排ガス中の水蒸気量を調整するように構成されている。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、空気ブロワ11の空気流量を前記“標準値G”よりも高い“設定値H”となるように制御し、水位が標準レベルより低レベルの場合には、空気ブロワ11の空気流量を“標準値G”とするように制御するように構成されている。
(6−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置は、以下のように作用する。すなわち、図10のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報を常時監視し(ステップ1001)、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ1002)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、空気ブロワ11の空気流量を前記“標準値G”よりも高い“設定値H”となるように設定変更して、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出する排ガス中の水蒸気量を増加させることによりドレン排水を抑制するように制御する(ステップ1003)。
一方、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、空気ブロワ11の空気流量を“標準値G”とするように制御して、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出される排ガス中の水蒸気量を通常運転時の状態としてドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ1004)。
続いて、ステップ1005において、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ1001に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(6−3)効果
このように、本実施形態によれば、水タンクの水位が予め設定された標準レベルより高レベルの場合、言い換えれば、ドレン水の凍結や管路の閉塞が起こりやすい状況となった場合には、排ガス凝縮熱交換器5より大気に放出する排ガス中の水蒸気量を調整することでドレン排水を抑制しつつ、外部からの補給水を抑えることができるので、簡易な据付工事でドレン水の凍結に対する問題点を解決することができる。
(7)第7実施形態
(7−1)構成
本実施形態の燃料電池発電装置は、上記第1実施形態の構成に外気温度計23を追加したものであって、図11に示すように、制御装置10に外気温度計23の検出値が送信されるように構成され、ドレン排水の抑制制御は、外気温が凍結温度となった場合にのみ実施されるように構成されている。
(7−2)作用
上記のような構成を有する本実施形態の燃料電池発電装置においては、図12のフローチャートに示したように、燃料電池発電装置の稼働中は、制御装置20は、水タンク6に設けられた水タンク水位センサ12の水位情報と、外気温度計23の温度情報を常時監視し(ステップ1201)、外気温度が凍結温度以下か否かを判断し(ステップ1202)、外気温度が凍結温度以下である場合には、水タンク6の水位が予め設定された標準レベルと比べて低位か否かを判断する(ステップ1203)。
水タンク6の水位が標準レベルより高レベルの場合には、ドレン排水を抑制するように制御し(ステップ1204)、水タンク6の水位が標準レベルより低レベルの場合には、ドレン排水を抑制しないように制御する(ステップ1205)。
一方、ステップ1202において、外気温度が凍結温度以上である場合には、ドレン排水の抑制処理は行わずに、ステップ1206に進み、該燃料電池の運転を停止するか否かが判断され、燃料電池の運転を継続する場合には、ステップ1201に戻り、上記の処理が繰り返される。一方、燃料電池の運転を停止する場合には、処理を終了する。
(7−3)効果
このように、本実施形態によれば、外気温度が凍結環境となった場合にのみドレン水の排出抑制制御を有効とすることにより、本来の排熱回収効率の低下を防止することができる。
(8)他の実施形態
本発明は、上述したような実施形態に限定されるものではなく、第7実施形態に示した外気温が凍結温度以下となった場合にのみドレン水の排出抑制制御を有効とする方法を、上記第2実施形態〜第6実施形態に適用することができることは言うまでもない。
本発明に係る燃料電池発電装置の第1実施形態の構成を示す図 第1実施形態における処理の流れを示すフローチャート 本発明に係る燃料電池発電装置の第2実施形態の構成を示す図 第2実施形態における処理の流れを示すフローチャート 本発明に係る燃料電池発電装置の第3実施形態の構成を示す図 第3実施形態における処理の流れを示すフローチャート 第4実施形態における処理の流れを示すフローチャート 本発明に係る燃料電池発電装置の第5実施形態の構成を示す図 第5実施形態における処理の流れを示すフローチャート 第6実施形態における処理の流れを示すフローチャート 本発明に係る燃料電池発電装置の第7実施形態の構成を示す図 第7実施形態における処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…燃料電池発電装置
2…改質器
3…CO変成・除去器
4…燃料電池
5…排ガス凝縮熱交換器
6…水タンク
7…電池加湿水ポンプ
8…改質水ポンプ
9…排熱回収ポンプ
10…貯湯タンク
11…空気ブロワ
12…水タンク水位センサ
13…排熱回収温度計
14、16、19…管路
15…排熱回収戻水温度調整弁
17、22…バイパス路
18…排熱回収戻水温度計
20…制御装置
21…排ガス凝縮熱交換器バイパス弁
23…外気温度計

Claims (7)

  1. 水素を含む燃料ガス及び空気を用いて発電する燃料電池と、
    該燃料電池から水を回収する水回収手段と、
    回収した水を蓄える水タンクと、
    前記水タンクに取り付けた水位センサと、を備え、
    前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、ドレン水の排出を抑制するように制御する制御装置を備えたことを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 前記水回収手段は排ガス凝縮熱交換器であり、
    前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、前記排ガス凝縮熱交換器の排熱回収温度の指示値を、予め設定された標準値より上昇させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 前記水回収手段は排ガス凝縮熱交換器であり、
    前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、前記排ガス凝縮熱交換器の排熱回収戻水温度の指示値を、予め設定された標準値より上昇させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  4. 燃料電池に供給する水素を含む燃料ガスを、炭化水素と水を化学反応させて生成する燃料改質装置を有し、
    前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、前記燃料改質装置に供給される前記水の量を増加させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  5. 前記水回収手段は排ガス凝縮熱交換器であり、
    前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、前記排ガス凝縮熱交換器への冷水の供給を停止させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  6. 前記制御装置による制御が、前記水位センサによって、前記水タンクの水位が予め設定されたレベルより高水位であることが検出された場合に、燃料電池に供給する空気の流量を増加させることにより、ドレン水の排出を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  7. 外気温度の計測手段をさらに備え、
    外気温が凍結環境となったときに、前記制御装置によりドレン水の排出を抑制する制御を行なうように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の燃料電池発電装置。
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