JP5610253B2 - 燃料電池システムとこれを用いた発電方法 - Google Patents
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電気化学会第75回大会講演要旨集 2008年3月 1B22 47ページ
また、通電時の電流密度が再度低下するまでの時間は、開回路状態での保持時間と相関があり、そのような可逆的劣化現象は、通電で生成された水蒸気による燃料極内のNiの不活性化、及び燃料供給の阻害が原因であると考えられる。
すなわち、定電圧保持試験により劣化が生じたセルを開回路電圧より高い端子電圧で一定時間保持した後、所定の定電圧下において電流密度の経時変化を観察した結果、電池の電解作動により燃料極内に留まっていた水蒸気が除去されたことが要因になっていると思料される。
固体酸化物型燃料電池が既に劣化していると判定したときには、外部負荷の前記所定の遮断開放時間よりも長く設定した遮断開放時間だけ外部負荷を遮断開放することにより、その固体酸化物型燃料電池の劣化を回復することを内容としている。
二種類の発電用ガスは、例えば空気と炭化水素燃料ガスである。
この第一の断接器20は、詳細を後述するC/U30の出力ポートに接続されており、そのC/U30から出力される断接信号によって断接動作するようになっている。
上記の電流計23、電圧計24及び交流抵抗計25は、C/U30の入力ポート側に接続されて、各取得した測定値が入力されるようになっている。
また、交流抵抗計25が、燃料電池10の内部交流抵抗を測定するための内部抵抗測定器である。
「稼動時間」は、例えば実験により劣化するまでの時間を予め計測して得たものである。
なお、以下には、予防判定基準情報が燃料電池10の稼動時間(運転時間)であるとして説明するが、当該稼動時間に、燃料電池10の出力やその内部交流抵抗を組み合わせたものを予防判定基準情報としてもよい。
また、燃料電池10の出力のみ又はその内部抵抗のみを予防判定基準情報とすることもできることは勿論である。
「通常運転」とは、燃料電池10に外部負荷15を接続した状態において稼動させることをいう。
「回復判定基準情報」は、例えば一定電圧下における電流密度の下限値等である。
(1)燃料電池10の劣化を予防するための予防判定基準情報に基づいて、その燃料電池10が劣化し始めるか否かを判定する機能。この機能を「劣化予防判定手段31a」という。
本実施形態においては、上記したようにメモリ32に記憶した燃料電池10の稼動時間であり、この稼動時間が経過したか否かによって、燃料電池10が、従ってまた、固体電解質型セル11が劣化し始めるか否かを判定している。
本実施形態においては、上記第一の断接器20によって、燃料電池10から外部負荷15を、所定の遮断開放時間だけ遮断開放させることによって行っている。
また、本実施形態においては、下記の開放時間判定手段31cによって所定の遮断開放時間が経過したと判定したときには、第一の断接器20によって、燃料電池10に外部負荷15を接続するようにしている。
(4)メモリ32に記憶されている回復判定基準情報に基づいて、燃料電池10が既に劣化しているか否かを判定する機能。この機能を「劣化回復判定手段31d」という。
既述したように、既に劣化しているか否かの判定基準情報は、一定の電圧下における電流密度の下限値、換言すると所定の閾値である。
本実施形態においては、上記第一の断接器20によって、燃料電池10から外部負荷15を所定の遮断開放時間だけ遮断開放することによって行っている。
そして、上記の開放時間判定手段31cによって所定の遮断開放時間が経過したと判定したときには、第一の断接器20によって、燃料電池10に外部負荷15を接続するようにしている。
<予防動作>
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通常運転を行って、ステップ2に進む。
例えば実験により予め劣化し始める時間を計測して、C/U30のメモリ32に記憶しておき、その劣化時間と実際の稼動時間と比較照合することにより、予防動作を実行するか否かの判定を行う。
また、例えば2巡目においては、ステップ4で行われた第一の断接器20による遮断開放時間に基づいて、予防動作を実行するか否かの判定を行うようにしてもよい。
上記の遮断開放時間が予防動作の実行時間である。
ステップ5:ステップ1の通常運転に戻る。
<回復動作>
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通常運転を行って、ステップ2に進む。
具体的には、実際に燃料電池10の出力端子14a,14bから出力されている電流密度が、予め設定した電流密度の下限値より小さいか否かを判定し、その下限値よりも小さいと判定すればステップ3に進み、そうでなければステップ1に戻る。
具体的には、第一の断接器20を開駆動することにより、上記燃料電池10から外部負荷15を遮断開放し、換言すると、燃料電池10の出力端子14a,14bを開回路状態にして燃料極10aを還元する。
これにより、稼動不能に陥っている燃料電池10を稼動可能となるように回復させることができる。
例えばメモリ32に回復のための遮断開放時間を設定しておき、その遮断開放時間が経過したか否かを判定する。ここで、当該時間が経過していなければステップ3に戻り、当該時間が経過していればステップ5に進む。
ステップ5:ステップ1の通常発電運転に戻る。
なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
インバータ43は、燃料電池10から出力された直流電力を交流に変換し、また、バッテリ40から送給された直流電力を交流に変換して外部負荷15に給電するためのものである。
なお、図5には、外部負荷15として交流モータ15を接続したものを示している。
第三の断接器44は、上記DC/DCコンバータ41とインバータ43との間に介設されており、第二の断接器42と同じくC/U30の出力ポート側に接続されて断接動作するようになっている。
これにより、燃料極10には還元電流が通電されて、劣化の始まりを未然に防止している。
<予防動作>
ステップ1において通常運転を行ってステップ2に進み、ステップ2において予防動作を実行するか否かの判定を行ってステップ3に進む。
本実施形態においては、上記第一の断接部20を介して燃料電池10から外部負荷15を遮断開放時間だけ遮断開放するとともに、第2の断接器42を介してバッテリ40を燃料電池10に接続する。
これにより、燃料電池10の出力端子14a,14bが開回路状態になり、かつ、バッテリ40からの還元電流が燃料極10aに送給されて、その燃料極10aをより迅速に還元することができる。
このとき、DC/DCコンバータ41を制御して、燃料電池10の出力端子14a,14b間の電圧を増大させている。これにより、燃料極10aに還元電流が通電されるようになる。
そして、以後ステップ4以下に進んで同様の処理を行う。
<回復動作>
ステップ1において通常発電運転を行ってステップ2に進み、ステップ2において予防動作を実行するか否かの判定を行ってステップ3に進む。
具体的には、上記第一の断接部20を介して燃料電池10から外部負荷15を遮断開放時間だけ遮断開放するとともに、第二の断接器42を介してバッテリ40を燃料電池10に接続する。これにより、燃料電池10が開回路状態になって燃料極10aが還元されるとともに、バッテリ40からも還元電流が送給されて燃料極10aの還元が促進される。
また、DC/DCコンバータ41を制御して、燃料電池10の出力端子14a,14b間の電圧を高める。これにより、燃料極10aに還元電流が通電されるようになる。
そして、以後ステップ4に以下に進んで同様の処理を行う。
すなわち、第三の実施形態に係る燃料電池システムA3は、上述した第二の実施形態に係る燃料電池システムA2のハードウェア構成と同一のものであるが、C/U30が有する機能が異なっている。
具体的には、第一の断接器20を開駆動、第二の断接器42を閉駆動、及び第三の断接器44を閉駆動する。
第三の断接器44を閉駆動することにより、バッテリ40をインバータ43を介してモータ15に接続して、燃料電池10の劣化を予防しつつ、そのモータ15の回転駆動を継続することができる。
そして、以後ステップ4以下に進んで同様の処理を行う。
これにより、燃料極10には還元電流が通電されて、劣化の始まりを未然に防止している。
具体的には劣化予防手段31gと、また、予防動作と回復動作についても燃料システムA2において説明したものと同様であるので、ここではそれらの説明を省略する。
また、燃料ポンプ51は、C/U30の出力ポート側に接続されて適宜駆動されるようになっている。
ミキサ57は、燃料蒸発器50、分岐バルブ56及び空気ブロワ69から送給される、原燃料、排燃料ガス又は空気を選択的に切り替える機能を有するものであり、燃料改質器58、空気ブロワ69、分岐バルブ56との各間にそれぞれ送給パイプ57a,69a,56aが連結されている。
これらの濃度センサ67,68は、例えば燃料電池10から外部負荷15を遮断開放した後、燃料電池10に外部負荷15を再度接続するときの接続基準情報を取得するものである。
劣化予防手段と劣化回復手段は、接続基準情報に基づき、第一の断接器20を介して燃料電池10に外部負荷15を接続することができる。
上記した空気ブロワ69、分岐バルブ56、循環ブロワ55及び遮断弁66は、C/U30の出力ポート側に接続されて適宜駆動されるようになっている。
また、空気ブロワ62は、C/U30の出力ポート側に接続されて適宜駆動されるようになっている。
また、燃料極10aと上記した燃料蒸発器50との間には送給パイプ50bが連結されており、その燃料極10aから排出された空気を燃料蒸発器50に送出して、空気ブロワ62から送給される空気との熱交換を行えるようにしている。
本実施形態においては、燃焼器59がセル加熱器であるスタック加熱熱交換器54の加熱源である。
燃料ポンプ52,53、空気ブロワ63,64及び遮断弁65,69も、C/U30の出力ポート側に接続されて適宜駆動されるようになっている。
本実施形態においては、燃焼器60が燃料改質器である改質器加熱熱交換器70の加熱源である。
具体的には、第一の断接器20を介して燃料電池10から外部負荷15を遮断開放しているときに、燃焼器59によってスタック加熱熱交換器54を加熱させている。
これにより、第一の断接器20を介して燃料電池10から外部負荷15を遮断開放しているときにおける燃料改質器58の温度低下を防止することができ、燃料電池10の再始動性を高めることができる。
燃料電池10の発電に必要な燃料と空気は、それぞれ燃料ポンプ51、空気ブロワ62から導入される。
<燃料極側流路の概要>
燃料ポンプ51から導入された燃料は、燃料蒸発器50で蒸気化される。
燃料蒸発器50は、送球パイプ50bを通じて燃料極10aから排出された排ガスと燃料との熱交換を行って、蒸気化した原燃料を昇温する。
このとき、燃料極ガスは、発電により生成された水蒸気と二酸化炭素を含んでいる。これら水蒸気、二酸化炭素及び空気ブロワ69から導入される空気に含まれる酸素は、燃料改質器58及び燃料極10aを含む循環経路内での炭素析出を抑制するために必要である。
そして、燃料改質器58から送出された改質ガスが燃料極10aに導入される。
このときの循環率は、燃料改質器58等での炭素析出抑制に必要な水蒸気及び二酸化炭素量を基に決定される。
燃焼器60は、燃料極10aからの排気ガス中の一酸化炭素、水素を、新たに導入する空気と混合して燃焼させ、高温の加熱ガスを生成する。
この加熱ガスは、改質器加熱熱交換器70に導入され、燃料改質器58及び改質ガスの加熱に利用される。
すなわち、燃料改質器58の温度は、改質器加熱熱交換器70から導入される熱量、燃料改質器58で進行する吸熱反応熱量、発熱反応熱量及び入口ガスが持つエンタルピーと熱容量から決まる。
空気ブロワ62から導入された空気は、前記カソード空気加熱器61により昇温されて、燃料電池10の空気極10bに導入される。空気極10bに導入された空気中に含まれる酸素は、空気極10bで電子と反応し、酸素イオンを生成する。電子は、空気極10bから外部負荷回路を介して供給される。
このとき、例えば燃料電池10の反応効率が高く、セルスタック53の温度が所定の温度に達しない場合、燃料ポンプ52、空気ブロワ63を介して追加燃料と空気を燃焼器59に導入して高温ガスを生成させ、この高温ガスをスタック加熱熱交換器54へ導入する。
ステップ2:燃料電池10の予防動作を実行してステップ3に進む。
具体的には、断接器50を開駆動する。図7に示す遮断弁65,66を閉駆動して、燃料流路を閉鎖する。同時に循環ブロワ55を作動させ、還元ガスを燃料極10aに循環させる。これにより燃料極10aが還元される。
ステップ4:通常の停止制御を行う。
なお、全ての燃料電池が劣化すると判定したときには、その全ての燃料電池をバッテリ40に接続する。
これにより、当該セルスタック84(85)の燃料極(図示しない)に還元電流が通電されて予防が行われる。
なお、本例においては、セルスタックを二つ設けた構成のものについて説明したが、二つに限る趣旨ではなく、三つ以上であっても適用できることは勿論である。
・以上詳細に説明したが、いずれにしても、上記各実施形態において説明した各構成は、それら各実施形態にのみ適用することに限らず、一の実施形態において説明した構成を、他の実施形態に準用若しくは適用し、さらには、それを任意に組み合わせることができるものである。
また、加熱ガスに限るものではなく、セル加熱器、改質器加熱器ともに電気ヒータにし、加熱源としてバッテリを採用してもよい。
10c 電解質膜
10a 燃料極
10b 空気極
11 セル
15 外部負荷
20 第一の断接器
23〜25 出力測定器(電圧計、電流計、内部抵抗器)
31a 劣化予防判定手段
31b,31f,31g 劣化予防手段
31c 劣化回復判定手段
31d,31e,31h 劣化回復手段
31i セル加熱手段
31j 改質器加熱手段
32 メモリ
42 第二の断接器
40 電源
59,60 加熱源
70 改質器加熱器(改質器加熱熱交換器)
80,81,84,85 セルスタック
84 セル加熱器(スタック過熱熱交換器)
A1〜A4 燃料電池システム
Claims (13)
- 電解質の両側に積層した燃料極と空気極とに、二種類の発電用ガスを互いに分離して流接させることによる発電を行う固体酸化物型燃料電池を有し、その固体酸化物型燃料電池に接続される外部負荷に電力を送給する燃料電池システムであって、
上記固体酸化物型燃料電池の劣化を予防するための予防判定基準情報に基づいて、その固体酸化物型燃料電池が劣化し始めるか否かを判定する劣化予防判定手段と、
劣化予防判定手段によって固体酸化物型燃料電池が劣化すると判定したときには、その固体酸化物型燃料電池の劣化を予防する劣化予防手段と、
固体酸化物型燃料電池に対して外部負荷を断接する第一の断接器と、
既に劣化した固体酸化物型燃料電池を回復させるための基準となる回復判定基準情報に基づいて、固体酸化物型燃料電池が既に劣化しているか否かを判定する劣化回復判定手段と、
劣化回復判定手段によって固体酸化物型燃料電池が既に劣化していると判定したときには、その固体酸化物型燃料電池の劣化を回復する劣化回復手段とを設けているとともに、
劣化予防手段は、第一の断接器を介して固体酸化物型燃料電池から外部負荷を所定の遮断開放時間だけ遮断開放し、
劣化回復手段は、第一の断接器により、劣化予防手段による外部負荷の遮断開放時間よりも長く設定した遮断開放時間だけ外部負荷を遮断開放することを特徴とする燃料電池システム。 - 予防判定基準情報を予め記憶したメモリが設けられており、
劣化予防判定手段は、メモリに記憶されている予防判定基準情報に基づいて、固体酸化物型燃料電池が劣化し始めるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 予防判定基準情報は、固体酸化物型燃料電池の稼動時間であることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
- 固体酸化物型燃料電池の出力を測定する出力測定器が設けられており、
出力測定器によって取得した固体酸化物型燃料電池の出力を予防判定基準情報としていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池の内部抵抗を測定する内部抵抗測定器が設けられており、
内部抵抗測定器で取得した固体酸化物型燃料電池の内部抵抗を予防判定基準情報としていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 回復判定基準情報がメモリに記憶されており、
劣化回復判定手段は、メモリに記憶されている回復判定基準情報に基づいて、固体酸化物型燃料電池が既に劣化しているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池の燃料極を還元するための電源と、その固体酸化物型燃料電池と電源とを断接するための第二の断接器を設けているとともに、
劣化予防手段は、第一の断接器を介して固体酸化物型燃料電池から外部負荷を所定の遮断開放時間だけ遮断開放し、かつ、第二の断接器を介して電源を固体酸化物型燃料電池に接続することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池の燃料極に、これを還元するための還元用ガスを送給する送給器が設けられており、還元用ガスは改質ガス又は燃料極のオフガスであり、
劣化予防手段は、第一の断接器を介して固体酸化物型燃料電池から外部負荷を所定の遮断開放時間だけ遮断開放し、かつ、送給器を介して燃料極に還元用ガスを送給することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池は、電解質の両側に燃料極と空気極とを積層したセルを有しているとともに、そのセルを加熱するためのセル加熱器と、このセル加熱器の加熱源とを設けており、
劣化予防手段により固体酸化物型燃料電池の劣化を予防しているときに、加熱源によってセル加熱器を加熱させるセル加熱手段を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池の燃料極に送給する原燃料を改質するための燃料改質器が設けられているとともに、その燃料改質器を加熱するための改質器加熱器と、この改質器加熱器の加熱源とを設けており、
劣化予防手段により、固体酸化物型燃料電池の劣化を予防しているときに、加熱源によって改質器加熱器を加熱させる改質器加熱手段を有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 固体酸化物型燃料電池は、電解質の両側に燃料極と空気極とを積層したセルを積み重ねた複数のセルスタックを有しており、
劣化予防判定手段は、予防判定基準情報に基づいて、いずれかのセルスタックが劣化し始めるか否かを判定し、
劣化予防手段は、劣化予防判定手段によって判定したセルスタックの劣化の予防を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 劣化回復判定手段は、回復判定基準情報に基づいて、いずれかのセルスタックが既に劣化しているか否かを判定し、
劣化回復手段は、劣化回復判定手段によって既に劣化していると判定したセルスタックの劣化の回復を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 電解質の両側に積層した燃料極と空気極とに、二種類の発電用ガスを互いに分離して流接させることによる発電を行う固体酸化物型燃料電池を有し、この固体酸化物型燃料電池に接続される外部負荷に電力を送給する燃料電池システムを用いた発電方法であって、
上記固体酸化物型燃料電池の劣化を予防するための予防判定基準情報に基づいて、その固体酸化物型燃料電池が劣化し始めるか否かを判定し、
固体酸化物型燃料電池が劣化すると判定したときには、固体酸化物型燃料電池から外部負荷を所定の遮断開放時間だけ遮断開放することにより、その固体酸化物型燃料電池の劣化を予防し、
既に劣化した固体酸化物型燃料電池を回復させるための基準となる回復判定基準情報に基づいて、固体酸化物型燃料電池が既に劣化しているか否かを判定し、
固体酸化物型燃料電池が既に劣化していると判定したときには、外部負荷の前記所定の遮断開放時間よりも長く設定した遮断開放時間だけ外部負荷を遮断開放することにより、その固体酸化物型燃料電池の劣化を回復することを特徴とする燃料電池システムを用いた発電方法。
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