JP2016091648A - 燃料電池システムの制御方法及び燃料電池自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷が低負荷である場合に、燃料電池システムの効率を向上させる燃料電池システムの制御方法及び燃料電池自動車を提供する。【解決手段】負荷30、例えばモータ電力Pmが低負荷であると判定した(ステップS4:YES)場合には、BAT電圧Vbat及びFC電圧Vfcの中、高い方の電圧を低下する電圧低下工程(ステップS6又はステップS9)を設けたので、負荷30に負荷端電圧Vinvとして低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、FCシステム12の効率を向上させることができる。【選択図】図6

Description

この発明は、燃料電池及び蓄電装置の2電源から駆動モータ等の負荷に電力を供給する燃料電池システムの制御方法、及び前記制御方法が実施される燃料電池自動車に関する。
従来から、例えば特許文献1の図1に示されるように、駆動モータを駆動するインバータと燃料電池の出力端との間、及び前記インバータと蓄電装置の入出力端との間、にそれぞれ昇圧コンバータを設け、負荷(前記インバータと前記駆動モータ)を駆動するようにした燃料電池システムを搭載した燃料電池自動車が知られている。
特許文献1には、負荷に所定の駆動力を発揮させるために前記2電源(前記燃料電池及び前記蓄電装置)から前記負荷に供給する駆動要求負荷端電圧(モータ必要電圧、モータ駆動要求電圧、駆動要求電圧ともいう。)と燃料電池電圧との相関関係に基づいて、前記燃料電池電圧が前記駆動要求負荷端電圧より高い場合には、前記燃料電池側の前記昇圧コンバータによる昇圧を行わないで直結させ、前記燃料電池側の前記昇圧コンバータのスイッチング損失を低減するようにした技術が開示されている(特許文献1の[0011]、[0012])。
国際公開第2009/084650号パンフレット
ところで、前記燃料電池システムでは、常に、前記燃料電池システムの効率を向上させることが望まれている。
しかしながら、特許文献1には、前記蓄電装置側のコンバータのスイッチング損失を低減する技術については開示されていないので改良の余地がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、燃料電池側の第1電圧変換装置と蓄電装置側の第2電圧変換装置と負荷との関係において、より一層燃料電池システムの効率を向上させることを可能とする燃料電池システムの制御方法及び燃料電池自動車を提供することを目的とする。
この発明に係る燃料電池システムは、燃料電池電圧を出力する燃料電池と、蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、前記燃料電池の燃料電池電圧を電圧変換し負荷端電圧として前記インバータの直流端側に印加する第1電圧変換装置と、前記蓄電装置の蓄電装置電圧を電圧変換し前記負荷端電圧として前記インバータの前記直流端側に印加する第2電圧変換装置と、を備える燃料電池システムの制御方法において、前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、低負荷と判定された場合、前記蓄電装置電圧及び前記燃料電池電圧の中、高い方の電圧を低下させる電圧低下工程と、を有する。
この発明によれば、負荷が低負荷と判定された場合に、前記蓄電装置電圧及び前記燃料電池電圧の中、高い方の電圧を低下する電圧低下工程を設けたので、負荷に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、燃料電池システムの効率を向上させることができる。
この場合、前記電圧低下工程後に、前記第1及び第2電圧変換装置の電圧変換動作を停止して、前記燃料電池と前記蓄電装置を前記負荷に直結する電圧変換停止工程を有するように制御することが好ましい。負荷が低負荷と判定され、低電圧を供給することで損失を低減できる領域においては第1及び第2電圧変換装置の電圧変換を停止する。これにより、負荷に低電圧を供給できて負荷損失を低減でき、さらに電圧変換による損失も皆無にすることができるので、燃料電池システムの効率を一層向上させることができる。
さらに、前記電圧低下工程後、前記電圧変換停止工程の前に、前記燃料電池電圧及び前記蓄電装置電圧の電圧差を把握する電圧差把握工程と、把握された前記電圧差が前記第1及び第2電圧変換装置の停止を許容できる所定値以内となるように制御する電圧差制御工程と、を実施することにより、燃料電池電圧と蓄電装置電圧との電圧差を小さくしてから直結するので、燃料電池や蓄電装置の制御性を損なうことなく円滑に直結することができる。
この場合、前記電圧差把握工程で、前記蓄電装置電圧が前記燃料電池電圧に比べて高いと把握された場合に、前記電圧差制御工程では、前記蓄電装置のSOCを低減させることで、簡便な方法で燃料電池電圧と蓄電装置電圧との電圧差を小さくすることができる。
なお、前記電圧差把握工程で、前記燃料電池電圧が前記蓄電装置電圧に比べて高いと把握された場合に、前記電圧差制御工程では、前記燃料電池の膜含水率及び又はストイキ比を低減させることで、簡便な方法で燃料電池電圧と蓄電装置電圧の電圧差を低減させることができる。
また、前記低負荷判定工程の判定値である前記閾値は、前記インバータ及び前記モータの合計損失に基づいて決定されていることとすれば、燃料電池システム全体の効率が考慮されるので、燃料電池システムの効率を向上させることができる。
この発明に係る燃料電池システムは、燃料電池電圧を出力する燃料電池と、蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、前記燃料電池の燃料電池電圧もしくは前記蓄電装置の蓄電装置電圧を電圧変換し負荷端電圧として前記インバータの直流端側に印加する電圧変換装置と、を備える燃料電池システムの制御方法において、前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、低負荷と判定された場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置の中、前記電圧変換装置を介さずに前記インバータの直流端側に接続されている前記燃料電池もしくは前記蓄電装置の電圧を低下させる電圧低下工程と、を有する。
この発明によれば、負荷が低負荷と判定された場合に、燃料電池及び蓄電装置の中、電圧変換装置を介さずにインバータの直流端側に接続されている前記燃料電池もしくは前記蓄電装置の電圧を低下させる電圧低下工程を設けたので、前記負荷に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、燃料電池システムの効率を向上させることができる。
さらに、この発明に係る燃料電池システムは、燃料電池電圧を出力する燃料電池と、インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、を備える燃料電池システムの制御方法において、前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、低負荷と判定された場合、前記燃料電池電圧を前記モータの駆動要求電圧もしくは前記燃料電池の下限電圧まで低下させる電圧低下工程と、を有する。
この発明によれば、負荷が低負荷と判定された場合に、モータの駆動要求電圧もしくは燃料電池の下限電圧まで電圧を低下させる電圧低下工程を設けたので、前記負荷に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、燃料電池システムの効率を向上させることができる。
上記の各発明は、燃料電池自動車で実施して好適である。
この発明によれば、負荷が低負荷と判定された場合に、蓄電装置電圧及び燃料電池電圧の中、高い方の電圧を低下する電圧低下工程を設けたので、負荷に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、燃料電池システムの効率を向上させることができるという効果が達成される。
この発明の実施形態に係る燃料電池システムが適用された燃料電池自動車の概略全体構成図である。 図1例の燃料電池自動車中、昇圧コンバータと昇降圧コンバータの一例の詳細構成を含む模式的回路図である。 スイッチング素子の例としての電力素子の説明図である。 燃料電池のIV特性図である。 この実施形態の動作説明に供されるタイミングチャートである。 この実施形態の動作説明に供されるフローチャートである。 モータ要求電力と、負荷端電圧としての駆動要求負荷端電圧との関係を示す特性図である。 負荷端電圧をパラメータとしたモータ電力と負荷損失との関係を示す特性図である。 図9Aは、低負荷状態では蓄電装置の目標残容量を低下させた後に、両方直結状態で使用に供される燃料電池システムが適用された燃料電池自動車の概念図、図9Bは、図9Aの燃料電池自動車から燃料電池側の昇圧器を省略した燃料電池自動車の概念図、図9Cは、燃料電池のみにより駆動モータが駆動される燃料電池自動車の概念図、図9Dは、低負荷状態では燃料電池の目標膜含水率を低下させた後に、両方直結状態で使用に供される燃料電池システムが適用された燃料電池自動車の概念図、図9Eは、図9Dの燃料電池自動車から蓄電装置側の昇降圧器を省略した燃料電池自動車の概念図、図9Fは、レンジエクステンダー型電気自動車の概念図である。
以下、この発明に係る燃料電池システムの制御方法について、これを実施する燃料電池自動車との関係において好適な実施形態を挙げ添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施形態に係る燃料電池システム12(以下、「FCシステム12」という。)が適用された燃料電池自動車10(以下、「FC自動車10」又は「車両10」という。)の概略全体構成図である。
図2は、1次側1sfと2次側2s側との間に配置される燃料電池側コンバータであり電圧変換装置(昇圧器)としてのチョッパ方式の昇圧コンバータ21(以下、SUC21という。SUC:Step Up Converter)、及び1次側1sbと2次側2s側との間に配置されるチョッパ方式の電圧変換装置(昇降圧器)としての昇降圧コンバータ22(以下、SUDC22という。SUDC:Step Up/Down Converter)の一例の詳細構成を含むFC自動車10の模式的回路図である。
図1及び図2に示すように、FC自動車10は、FCシステム12と、車両走行用のモータ・ジェネレータである駆動モータ14と、駆動モータ14を駆動する負荷駆動回路としてのインバータ16(以下、「INV16」という。INV:Inverter)と、を有する。
FCシステム12は、一方の1次側1sfに配置される燃料電池18(以下、「FC18」という。)と、他方の1次側1sbに配置される蓄電装置である高電圧バッテリ20(以下「BAT20」という。)と、前記SUC21と、前記SUDC22と、高電圧{蓄電装置電圧(BAT電圧)Vbat}入力の燃料電池補機(以下、「FC補機」という。)31と、高電圧入力の車室内空気調和装置である空調補機32と、降圧器としてのチョッパ方式の降圧コンバータ23(以下、「SDC23」という。SDC:Step Down Converter)と、制御装置としての電子制御装置24(以下、「ECU24」という。ECU:Electronic Control Unit)と、を有する。
FC18の出力端がSUC21の入力端(1次側1sf)に接続され、SUC21の出力端(2次側2s)がINV16の直流端側とSUDC22の一端(昇圧端側)側に接続される。
BAT20の入出力端がSDC23の入力側(1次側1sb)、SUDC22の他端側(降圧端側)、及び高圧補機35(FC補機31、空調補機32)に接続される。
SDC23の出力端側(2次側)には、電圧Vbb=+12V等の低圧バッテリ29と、ECU24及びライト等の低圧補機33が接続される。なお、低圧補機33とSDC23とECU24とを併せて低圧補機(低圧負荷)33´という。
駆動モータ14は、FC18から供給されるFC発電電力(FC電力)Pfc(Pfc=Vfc×Ifc)とBAT20から供給される蓄電電力であるBAT放電電力Pbatd(Pbatd=Vbat×Ibd)の合成電力値(Pfc+Pbatd)がINV16を通じて供給されることで駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション26を通じて車輪28を回転させる。
INV16は、例えば3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、FC18からSUC21を介してFC電圧Vfcが昇圧された直流電圧である負荷端電圧Vinvを3相の交流電圧に変換して駆動モータ14に供給する(力行時)。
INV16は、また、BAT20からSUDC22を介してBAT電圧Vbatが昇圧された直流電圧である前記負荷端電圧Vinvを3相の交流電圧に変換して駆動モータ14に供給する(力行時)。
つまり、駆動モータ14は、FC18及び/又はBAT20の電力により駆動される(力行時)。
この実施形態において、INV16と駆動モータ14とを合わせて負荷30という。負荷には、負荷30の他に、FC補機31、空調補機32等の高圧補機35及び前記した低圧補機33´が含まれる。
一方、駆動モータ14の回生動作に伴う交流/直流変換後のINV16の入力端(直流端側)に発生する負荷端電圧(直流端側電圧)Vinvは、降圧コンバータとして動作するSUDC22を通じてBAT電圧Vbatに降圧されてBAT20に供給され、あるいはSUDC22が直結状態(スイッチング素子22b:オフ、スイッチング素子22d:オン)にされてBAT20に供給され、BAT20を充電する。
また、BAT20には、FC18による駆動モータ14の駆動用の電力が余剰になった場合に、その余剰電力が、昇圧状態のSUC21又は直結状態のSUC21を介し、降圧状態又は直結状態のSUDC22を通じて供給され、BAT20が充電される。前記余剰電力は、余剰の程度に応じて、高圧補機35(FC補機31、空調補機32)、及び低圧補機33´にも供給される。
FC補機31は、FC18のカソード流路(不図示)に対して流路入口から酸素を含む圧縮された空気(酸化剤ガス)を加湿器(HUM)39を介して供給するエアポンプ(A/P)31aと、膜含水率計31bと、FC18の冷却流路(不図示)に対して冷却媒体(冷媒)を供給するウォータポンプ(不図示)とを備える。
さらに、FC18の外部に、FC18のアノード流路(不図示)に対して水素(燃料ガス)を供給する水素タンク37と、前記加湿器39とを備える。加湿器39は、エアポンプ31aから供給される酸化剤ガスと前記カソード流路の流路出口から排出されるカソードオフガスとの間で水分と温度を交換して前記流路入口から前記カソード流路に供給する前記酸化剤ガスを加湿する中空糸膜部(不図示)を含む。なお、水素と酸化剤ガスをそれぞれ反応ガスという。
FC18は、例えば、電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された燃料電池セル(以下、「FCセル」という。)を積層したスタック構造を有し、前記アノード流路を介して前記アノード電極に供給された水素含有ガスが、電極触媒上で水素イオン化され、前記電解質膜を介して前記カソード電極へと移動し、その移動の間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流電圧(FC電圧Vfc)を発生する電気エネルギとして利用に供される。カソード電極には、前記カソード流路を介して前記酸化剤ガス(酸素含有ガス)が供給されているために、このカソード電極において、水素イオン、電子及び酸素ガスが反応して水が生成される。
水が生成されることで、前記電解質膜を湿潤な状態、すなわち膜含水率(膜湿度)Zmを高い状態に保持することができ、前記反応を円滑に遂行することができる。なお、発電期間中、膜含水率Zmを所定範囲に保持するため、加湿器39は、前記中空糸膜部を通じて前記酸化剤ガスを加湿すると共に、加湿した前記酸化剤ガスと、A/P31aから前記中空糸膜部をバイパスして供給される乾燥された前記酸化剤ガスとを混合して前記カソード電極に供給している。混合比を調整することで膜含水率Zmを調整できる。
膜含水率Zmは、該膜含水率Zmと一意に対応する前記電解質膜のインピーダンスを測定する膜含水率計31bによって計測される。膜含水率Zmは、前記電解質膜の前記インピーダンスが所定値範囲内になるように前記加湿器39のバイパス量等を制御することで管理・調整される。
BAT20は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池等を利用することができる。蓄電装置としてキャパシタを利用することもできる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。BAT20は、BAT電圧(バッテリ電圧)Vbat、BAT電流(バッテリ電流)Ib(放電電流Ibd、充電電流Ibc)、BAT温度(バッテリ温度)、及びBAT20の残容量であるSOC(State Of Charge)がECU24により検出乃至管理される。
上記したように、FC18のFC電力Pfcは、FC電圧VfcがSUC21を介して負荷端電圧Vinvに昇圧されINV16を通じて駆動モータ14に供給される(力行時)と共に、FCシステム12の電力状況に応じて、FC18からSUC21及びSUDC22を通じて1次側1sbの各機器(高圧補機35、低圧補機33´、BAT20)に分配される。
一方、BAT20のBAT放電電力Pbatdは、BAT電圧VbatがSUDC22を通じて負荷端電圧Vinvに昇圧され、INV16を通じて駆動モータ14に供給される(力行時)と共に、FCシステム12の電力状況に応じて1次側1sbの各機器である高圧補機35(FC補機31、空調補機32)、及び低圧補機33´(SDC23、ECU24、低圧補機33)に供給される。
ここで、SUC21、SUDC22及びSDC23は、種々の構成を採用できるが、公知のように、基本的には、MOSFETやIGBT等のスイッチング素子と、ダイオードと、リアクトルと、コンデンサ(平滑コンデンサも含む)とから構成され、接続される負荷の要求電力に基づきECU24により前記スイッチング素子がオン・オフスイッチング制御(デューティ制御)される。
具体的には、図2に示すように、SUC21は、リアクトル(インダクタ)21aと、スイッチング素子21bとダイオード21c(単方向電流通過素子、逆方向電流阻止素子)と、1次側1sf間に配置される平滑コンデンサC1fと、2次側2s間に配置される平滑コンデンサC2fとから構成され、コンバータ制御器として機能するECU24を通じてスイッチング素子21bがスイッチング状態(デューティ制御)とされることで、FC電圧Vfcを所定の負荷端電圧Vinvに昇圧する。
なお、デューティ(駆動デューティ)が0[%]とされて、スイッチング素子21bがオフ状態(開状態)に維持されると、リアクトル21aとダイオード21cを通じてFC18と負荷30とが直結状態(FC直結状態又はFCVCU直結状態という。)とされ、FC電圧Vfcが負荷端電圧Vinvに直結される(Vinv=Vfc−Vd≒Vfc、Vd<<Vfc、Vd:ダイオード21cの順方向降下電圧)。ダイオード21cは、昇圧用又は直結用且つ逆流防止用として動作する。従って、SUC21は、昇圧動作(力行時等)の他に逆流防止動作、直結動作(力行時等)を行う。
一方、SUDC22は、図2に示すように、リアクトル22aと、スイッチング素子22b、22dと、これらスイッチング素子22b、22dにそれぞれ並列に接続されるダイオード22c、22eと、1次側1sb間に配置される平滑コンデンサC1bと、2次側2s間に配置される平滑コンデンサC2bとから構成される。
昇圧時には、ECU24により、スイッチング素子22dがオフ状態とされ、スイッチング素子22bがスイッチング(デューティ制御)されることでBAT電圧Vbat(蓄電装置電圧)が所定の負荷端電圧Vinvまで昇圧される(力行時)。
降圧時には、ECU24により、スイッチング素子22bがオフ状態とされ、スイッチング素子22dがスイッチング(デューティ制御)されることで、スイッチング素子22dがオフ状態であるときにダイオード22cがフライホイールダイオードとして機能し、負荷端電圧VinvがBAT20のBAT電圧Vbatまで降圧される(回生充電時及び/又はFC18による充電時)。
また、スイッチング素子22bをデューティが0[%]でのオフ状態、スイッチング素子22dをデューティが100[%]でのオン状態とすることで、BAT20と負荷30とが直結状態(BAT直結状態又はBATVCU直結状態という。力行時、充電時、又は補機負荷等の駆動時)とされる。
BAT直結状態においては、BAT20のBAT電圧Vbatが負荷端電圧Vinvになる(Vbat≒Vinv)。実際上、BAT直結状態におけるBAT20による力行時の負荷端電圧Vinvは、「Vbat−ダイオード22eの順方向降下電圧」となり、充電時(回生充電時含む)の負荷端電圧Vinvは、「Vbat=Vinv−スイッチング素子22dのオン電圧=Vbat(スイッチング素子22dのオン電圧を0[V]と仮定した場合。)」になる。
なお、図3に示すように、低電圧側と高電圧側との間に接続されるスイッチング素子21b、22b、22dには、上述したMOSFET又はIGBT等の電力素子が用いられる。
また、FCシステム12において、それぞれ図示はしないが、SUC21の直結時(FC18の直結時と同意)、又はSUDC22の直結時(力行時)(BAT20の直結時と同意)におけるSUC21又はSUDC22の直流電圧降下を低減するために、SUC21の1次側1sfにアノード端子が接続され2次側2sにカソード端子が接続されたダイオード及び/又はSUDC22の1次側1sbにアノード端子が接続され2次側2sにカソード端子が接続されたダイオードを設けてもよい。
FC18は、図4のIV(電流電圧)特性70に示すように、FC電圧VfcがFC開回路電圧Vfcocvより低下するに従い、FC電流Ifcが増加する公知の電流電圧(IV)特性70を有する。すなわち、FC電圧Vfcが相対的に高いFC電圧VfchであるときのFC電流Ifclに比較して、FC電圧Vfcが相対的に低いFC電圧VfclであるときのFC電流Ifchが大きな電流になる。なお、FC電力Pfcは、FC電流Ifcが大きくなるほど(FC電圧Vfcが低くなるほど)大きくなる。破線で示している低ストイキ状態の特性70p、70qについては後述する。
FC18のFC電圧Vfcは、SUC21の直結時においては、昇圧状態(スイッチング状態)にあるSUDC22の昇圧比(Vinv/Vbat)又は降圧状態(スイッチング状態)にあるSUDC22の降圧比(Vbat/Vinv)で決定される負荷端電圧Vinv{SUDC22の指令電圧(目標電圧)になる。}により制御され、FC電圧Vfcが決定されると、IV特性70に沿ってFC電流Ifcが制御(決定)される。
また、SUC21の昇圧時及びSUDC22の直結時においては、SUC21の1次側1sfの電圧、すなわちFC電圧VfcがSUC21の指令電圧(目標電圧)とされ、IV特性70に沿ってFC電流Ifcが決定され、所望の負荷端電圧VinvとなるようにSUC21の昇圧比(Vinv/Vfc)が決定される。
なお、この実施形態では、SUC21の昇圧時に、FC電圧Vfcが指令値(設定値、目標値)になるようにコンバータ制御器としてのECU24によりスイッチング素子21bのデューティが調整されるフィードバック(F/B)制御がなされているが、FC電圧VfcとFC電流Ifcとの間にはIV特性70に基づく一意の関係があるのでFC電流Ifcが指令値(設定値、目標値)になるようにECU24によりスイッチング素子21bのデューティを調整するフィードバック(F/B)制御をすることも可能である。
ECU24は、通信線68(図2参照)を介して、駆動モータ14、INV16、FC18、BAT20、SUC21、SUDC22、SDC23、FC補機31、空調補機32、及び低圧補機33´等の各部を制御する。当該制御に際しては、ECU24のメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行し、また、各種センサ(膜含水率計31bを含む図示しない電圧センサ、電流センサ、温度センサ、圧力センサ、水素濃度センサ、各種回転数センサ、及びアクセルペダルの開度センサ等)の検出値及び各種スイッチ(空調スイッチやイグニッションスイッチ等)のオンオフ情報等を用いる。
ECU24は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。なお、ECU24は、1つのECUのみから構成するのではなく、駆動モータ14、FC18とFC補機31、BAT20、SUC21とSUDC22とSDC23毎の複数のECUで構成することもできる。
ECU24は、FC18の状態、BAT20の状態及び駆動モータ14の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力値に基づき決定したFC自動車10全体としてFCシステム12に要求される負荷(負荷電力)から、FC18が負担すべき負荷(負荷電力)と、BAT20が負担すべき負荷(負荷電力)と、回生電源(駆動モータ14)が負担すべき負荷(負荷電力)の配分(分担)を調停しながら決定し、駆動モータ14、INV16、FC18、BAT20、SUC21、SUDC22及びSDC23を制御する。すなわち、ECU24は、FC18、BAT20、負荷30、高圧補機35及び低圧補機33´を含めた燃料電池自動車10全体のエネルギ管理(エネルギマネジメント)制御を行う。
この実施形態に係る燃料電池システム12が適用されたFC自動車10は、基本的には、以上のように構成される。
次に、ECU24による制御処理例について、図5のタイミングチャート及び図6のフローチャートを参照して説明する。なお、図6に示すフローチャートに係るプログラムの実行主体は、ECU24のCPUである。
図5において、縦軸の項目は、上側から順に、駆動モータ14のモータ電力Pm[kW]、電圧低下判断フラグFlow、BAT20の残容量であるSOC(State Of Charge)[%]、BAT電圧Vbat[V]、膜含水率Zm[%]、及びFC電圧Vfc[V]を示し、各波形はそれぞれの時間変化を示している。
ただし、図5では、理解の便宜のために、BAT20のBAT電圧Vbatの電圧低下処理に関連するSOCの波形とBAT電圧Vbatの波形と、FC18のFC電圧Vfcの電圧低下処理に関連する膜含水率Zmの波形とFC電圧Vfcの波形と、を同一時間軸上に描いているが、実際には、BAT電圧Vbatの電圧低下処理とFC電圧Vfcの電圧低下処理は、同一時間軸上では、時点t2で電圧が高い方の一方に対してのみ電圧低下処理が実施されることに留意する。
つまり、時点t2にてBAT電圧VbatがFC電圧Vfcより高い(Vbat>Vfc)場合には、SOCの波形とBAT電圧Vbatの波形とを参照して説明するBAT電圧Vbatの電圧低下処理が実施される一方、時点t2にてFC電圧VfcがBAT電圧Vbatより高い(Vfc>Vbat)場合には、膜含水率Zmの波形とFC電圧Vfcの波形とを参照して説明するFC電圧Vfcの電圧低下処理が実施される。
なお、図5中、実線で示す波形と一点鎖線で示す波形とを同一項目で描いている波形は、それぞれ、実線で示す波形が対策後(実施例)の波形、一点鎖線で示す波形が対策前(比較例)の波形を示している。対策後の波形を示す場合、符号の末尾に“a”を付け、対策前の波形を示す場合、符号の末尾に“b”を付けている。
また、図5中、時点t1近傍は、モータ電力Pmが0[kW]以下の負の値になっており、駆動モータ14が回生発電状態になっており、BAT20が回生充電されていることを示している。
そこで、図6のフローチャートのステップS1にて、ECU24は、各種スイッチ及び各種センサからの入力値{Vfc、Ifc、Vbat、Ib、Vinv、I2(INV16に対する入出力電流、図1、図2参照)、Im(駆動モータ14に流れるモータ電流、通常2相分、図2参照)、Nm(駆動モータ14の回転数)、θp(図示しないアクセルペダルの操作量)等}を検出して、駆動モータ14に対するモータ要求電力Pmreq[kW]を算出する。
より具体的には、駆動モータ14のモータ要求電力Pmreq[kW]が、アクセルペダルの操作量θpに基づくモータ回転数Nm[rpm]と必要トルクTreq[N・m]とに基づき算出される。
図7は、モータ要求電力Pmreqと、このモータ要求電力Pmreqを実現するための最低電圧であるインバータ16の負荷端電圧Vinvとしての駆動要求負荷端電圧(単に、駆動要求電圧ともいう。)Vinvd[V]との関係を表す特性72を示している。特性72は、予めECU24内の記憶装置に記憶されている。
ステップS1にて、さらに、モータ要求電力Pmreq[kW]に基づき図7の特性72を参照し駆動要求負荷端電圧Vinvd[V]を算出する。なお、駆動要求負荷端電圧Vinvdは、モータ要求電力Pmreqを確保する駆動モータ14への最小電圧であり、負荷30の効率を優先する場合には、この駆動要求負荷端電圧Vinvdより高い電圧である効率要求負荷端電圧VinvηをINV16に印加するように制御を変更してもよい。効率要求負荷端電圧Vinvηは、モータ回転数Nmとモータトルクとに応じて予め求めておくことができる。負荷端電圧Vinvとして、より高電圧を印加することによりインバータ16を通じて駆動モータ14に流れるモータ電流Im(負荷電流)の自乗に比例する負荷30での電力損失を低下させることができ、結果として燃料電池システム12のシステム効率を向上させることができる。
次いで、ステップS2にて、実際のモータ電力Pm(Pm=Im×Vinv)を検出する。
さらに、ステップS3にて、モータ電力Pmから移動平均モータ電力Pmmeanを算出する。移動平均を算出するのは、ハンチングが発生しない安定な制御を行うためである。
次に、ステップS4にて、移動平均モータ電力Pmmeanが、負荷30が低負荷であると判定し、負荷端電圧Vinvを低下させた方が負荷損失(インバータ16と駆動モータ14との合計損失)Pmlossが小さくなる閾値電力Pmthを下回っているか否かを判定する。
図8は、負荷端電圧Vinvをパラメータとしたモータ電力Pmと負荷損失Pmlossとの関係を示す特性図である。
負荷損失Pmlossは、モータ電力Pmが閾値電力Pmthを下回ると、低負荷端電圧Vinvlow、例えば300[V]近傍での損失特性74が高負荷端電圧Vinvhigh、例えば500[V]近傍での損失特性76を下回る性質になっていることに留意する。なお、図8の横軸は、閾値電力Pmthに対応する閾値回転数Nmthを有するモータ回転数Nmに代替することができる。
モータ電力Pmとモータ回転数Nmは、一意の関係がある。従って、負荷30が低負荷であるとは、例えば、モータ回転数Nmが0〜4000[rpm]の一般道等での低速走行範囲、負荷30が高負荷であるとは、例えば、モータ回転数Nmが4000〜10000[rpm]の高速道等での高速走行範囲で判定することが可能である。この場合、閾値回転数Nmthは、概ね4000[rpm]に設定可能である。
ステップS4の判定が否定的である(ステップS4:NO、Pmmean≧Pmth)場合には、この実施形態の要部に係る制御は実施されない。
ステップS4の判定が肯定的である(ステップS4:YES、Pmmean<Pmth)場合には、負荷30が低負荷状態になっていると判定する。時点t2にて、ステップS4の判定(Pmmean<Pmth)が肯定的(ステップS4:YES)になる。
そこで次に、ステップS5にて、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatの大小を判定する。
ステップS5にて、FC電圧VfcがBAT電圧Vbat以上の高い電圧(ステップS5:NO、Vfc≧Vbat)であると判定した場合には、ステップS6にて、FC電圧Vfcを一定FC電圧量(微小FC電圧量)ΔVfcだけ低下させる(Vfc←Vfc−ΔVfc:右辺に示す現在のFC電圧Vfcから一定FC電圧量ΔVfcを減じたFC電圧Vfcを左辺に示すFC電圧Vfcにする)処理を実施する。
同一のFC電流Ifcであっても、FC電圧Vfcを図4に示すように、Vfc1、Vfc2と低下させるためには、図4に示す標準のIV特性70を、IV特性70pやIV特性70qに変化(低下)させることが必要である。
通常のIV特性70をIV特性70pやIV特性70qのように低下させるために、目標膜含水率Zmtarを、通常の目標膜含水率Zmtarnormから低い目標膜含水率Zmtarlowに設定し、例えば、加湿器31cによる酸化剤ガスの加湿量を低減することで、対策前の実膜含水率Zmbを目標膜含水率Zmtarlowに対応する、対策後の実膜含水率Zmaまで下げればよい。
あるいは、通常のIV特性70をIV特性70pやIV特性70qのように低下させるために、FC18に供給する水素の量又は酸化剤ガスの量が低ストイキ状態(ストイキ比が通常ストイキ比より小さい、例えば1以上1.5未満の状態)になるように、例えば、エアポンプ31aの流量を少なくすることにより低下させればよい。なお、通常のIV特性70は、ストイキ比を低下させてもセル電圧が安定するように、酸素及び水素のストイキ比(供給流量÷消費流量)を1以上の適値、例えば1.5に設定しているときの特性である。
次いで、ステップS7にて、低下させたFC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの偏差ΔV(ΔV=|Vfc−Vbat|)を算出し、ステップS8にて、偏差ΔV=|Vfc−Vbat|が閾値偏差ΔVth未満の微小電圧まで偏差ΔVが狭くなった(ΔV=|Vfc−V|<ΔVth)か、否かを判定する。
このようにして、ステップS5:NO→ステップS6→ステップS7→ステップS8の処理をステップS8の判定が肯定的(ステップS8:YES)になるまで繰り返す。
一方、ステップS5のFC電圧VfcとBAT電圧Vbatの大小判定にて、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcより高い電圧である(ステップS5:YES、Vfc<Vbat)と判定した場合には、ステップS9にて、BAT電圧Vbatを一定BAT電圧量(微小BAT電圧量)ΔVbatだけ低下させる(Vbat←Vbat−ΔVbat:右辺に示す現在のBAT電圧Vbatから一定BAT電圧量ΔVbatを減じたBAT電圧Vbatを左辺に示すBAT電圧Vbatにする。)処理を実施するために、BAT20の目標SOCtar[%]を、一定ΔSOC[%]だけ低下させる(SOCtar←SOCtar−ΔSOC)。
例えば、BAT20の通常の目標SOCtarであるSOCtar=50[%]を1[%]ずつ、40[%]までの低下範囲で低下させればよい。この場合、BAT20のSOCを強制的に低下させるためには、例えば、ECU24によって管理される、要求される負荷30の電力に対するBAT20が負担すべき負荷電力の割合をFC18が負担すべき割合より多くすればよく、それでも低下量が十分でない場合には、FC補機31を構成するエアポンプ31aを空回ししたり、空調補機32を構成するファン(不図示)を空回しすることで、BAT20の蓄電電力を消費させればよい。
このようにして、ステップS5:YES→ステップS9→ステップS7→ステップS8の処理をステップS8の判定が肯定的(ステップS8:YES)になるまで繰り返す。
時点t3にて、ステップS8の判定が肯定的となった(ステップS8:YES)とき、ステップS10にて、両電圧変換装置であるSUC21及びSUDC22のデューティ比を0[%]にすることで、スイッチング素子21bをオフ状態に保持して、FC電圧Vfcが負荷端電圧Vinvになるように処理すると共に、スイッチング素子22bをオフ状態(スイッチング素子22dもオフ状態にするが、電流の流れる方向がBAT20側からインバータ16側なので、オフ状態でもオン状態でもよい。)にして、BAT電圧Vbatが負荷端電圧Vinvになるように処理する。
すなわち、ステップS10では、FC18とBAT20とが低電圧の状態で、両方がインバータ16(負荷30)に対して直結状態に制御される。
このようにこの実施形態では、インバータ16と駆動モータ14からなる負荷30の電力である移動平均モータ電力Pmmeanが、低負荷とみなす閾値電力Pmthを連続して下回る場合、FC電圧VfcがBAT電圧Vbat以上の電圧である場合には、FC電圧Vfcを低下させ、BAT電圧Vbatと所定電圧差である偏差ΔVを閾値偏差ΔVth未満の値にして、SUC21(FC18)とSUDC22(BAT20)の両方とも直結状態に制御する。これによりSUC21及びSUDC22のスイッチング損失を皆無とすることができ、燃料電池システム12、ひいては燃料電池自動車10の効率を向上させることができる。
あるいは、インバータ16と駆動モータ14からなる負荷30の電力である移動平均モータ電力Pmmeanが、低負荷とみなす閾値電力Pmthを連続して下回る場合、BAT電圧VbatがFC電圧Vfc以上の電圧である場合には、BAT電圧Vbatを低下させ、FC電圧Vfcと所定電圧差である偏差ΔVを閾値偏差ΔVth未満の値にして、SUC21(FC18)とSUDC22(BAT20)の両方とも直結状態に制御する。これによりSUC21及びSUDC22のスイッチング損失を皆無とすることができ、燃料電池システム12、ひいては燃料電池自動車10の効率を向上させることができる。
図9A〜図9Fは、この実施形態の適用例及び変形例を示している。
図9AのSUC21及びSUDC22を有する燃料電池システム12Aを搭載する燃料電池自動車10Aでは、Vfc>Vbatに設定されており、低負荷状態ではないと判定された場合には、SUC21を直結状態、SUDC22を昇圧状態で使用し、低負荷状態であると判定された場合には、BAT20の目標残容量SOCtarを低下させ、SUDC22(BAT20)も直結状態とする両方直結状態で使用に供する。
図9BのSUC21が省略された燃料電池システム12Bを搭載する燃料電池自動車10Bでは、Vfc>Vbatに設定されており、低負荷状態ではないと判定された場合には、FC18を直結状態、SUDC22を昇圧状態で使用し、低負荷状態であると判定された状態では、BAT20の目標残容量SOCtarを低下させ、SUDC22を直結状態とする両方直結状態で使用に供する。
図9CのSUC21及びSUDC22が省略された燃料電池システム12Cを搭載する燃料電池自動車10Cでは、低負荷状態であると判定された場合には、FC18の目標膜含水率Zmtarを低下させ又は低ストイキ比として使用に供する。
図9DのSUC21及びSUDC22を有する燃料電池システム12Dを搭載する燃料電池自動車10Dでは、Vbat>Vfcに設定されており、低負荷状態ではないと判定された場合には、SUDC22を直結状態、SUC21を昇圧状態で使用し、低負荷状態であると判定された場合には、FC18の目標膜含水率Zmtarを低下させ又は低ストイキ比とし、SUC21(FC18)も直結状態とする両方直結状態で使用に供する。
図9EのSUDC22が省略された燃料電池システム12Eを搭載する燃料電池自動車10Eでは、Vbat>Vfcに設定されており、SUDC22は省略され、低負荷状態ではないと判定された場合には、BAT20を直結状態、SUC21を昇圧状態で使用し、低負荷状態であると判定された場合には、FC18の目標膜含水率Zmtar又はストイキ比を低下させ、SUC21(FC18)も直結状態とする両方直結状態で使用に供する。
図9Fのレンジエクステンダー型電気自動車11では、エンジン(ENG)13で発電機(GEN)15を発電させ発電電圧VgenをSUC21の1次側に供給し、且つSUDC22を昇圧状態で使用し、低負荷状態であると判定された場合、BAT20の目標残容量SOCtarを低下させ、SUDC22(BAT20)を直結状態として使用に供する。
[実施形態のまとめ及びさらなる変形例]
以上説明したように上述した実施形態に係るFCシステム12は、FC電圧Vfcを出力するFC18と、BAT電圧Vbatを出力するBAT20と、インバータ16とインバータ16を通じて駆動される駆動モータ14とからなる負荷30と、FC18のFC電圧Vfcを電圧変換(昇圧)し負荷端電圧Vinvとしてインバータ16の直流端側に印加する第1電圧変換装置としてのSUC21と、BAT20のBAT電圧Vbatを電圧変換(昇圧)し負荷端電圧Vinvとしてインバータ16の前記直流端側に印加する第2電圧変換装置としてのSUDC22と、を備えるFCシステム12の制御方法において、FCシステム12の負荷30の要求(モータ要求電力Pmreq)に基づいて、駆動モータ14のモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmを設定するモータ制御設定工程(ステップS1)と、設定されたモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmが、閾値(例えば、移動平均モータ電力Pmmeanに対応して設定される閾値電力Pmth)より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程(ステップS4)と、低負荷と判定された(ステップS4:YES)場合、BAT電圧Vbat及びFC電圧Vfcの中、高い方の電圧を低下させる電圧低下工程(ステップS6又はステップS9)と、を有する。
この実施形態によれば、負荷30、例えばモータ電力Pmが低負荷と判定された(ステップS4:YES)場合に、BAT電圧Vbat及びFC電圧Vfcの中、高い方の電圧を低下する電圧低下工程(ステップS6又はステップS9)を設けたので、負荷30に負荷端電圧Vinvとして低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、FCシステム12の効率を向上させることができる。
この場合、電圧低下工程(ステップS6又はステップS9)後に、SUC21及びSUDC22の電圧変換動作を停止して、FC18とBAT20を負荷30に直結する電圧変換停止工程(ステップS10)を有することが好ましい。
負荷30が低負荷と判定(ステップS4:YES)され、低電圧を供給することで損失を低減できる領域(図8中、閾値電力Pmth以下の領域)においてはSUC21及びSUDC22の電圧変換を停止する。これにより、負荷30に低電圧を供給できて負荷損失を低減でき、さらにSUC21及びSUDC22の電圧変換によるスイッチング損失も皆無にすることができるので、燃料電池システム12の効率を確実に向上させることができる。
この場合において、電圧低下工程(ステップS6又はステップS9)後、電圧変換停止工程(ステップS10)の前に、FC電圧Vfc及びBAT電圧Vbatの電圧差である偏差ΔV(ΔV=|Vfc−Vbat|)を把握する電圧差把握工程(ステップS7)と、把握された偏差ΔV(ΔV=|Vfc−Vbat|)がSUC21及びSUDC22の同時停止を許容できる所定値以内(閾値偏差ΔVth未満の微小電圧)となるように制御する電圧差制御工程(ステップS8:ΔV=|Vfc−Vbat|<ΔVth)と、を実施することにより、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの電圧差を小さくしてから直結するので、FC18及びBAT20の制御性を損なうことなく円滑に直結することができる。閾値偏差ΔVthは、予め燃料電池システム12毎に決定しておくことができる。
なお、電圧差把握工程(ステップS5)で、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcに比べて高いと把握された(ステップS5:YES)場合に、電圧差制御工程(ステップS9)では、BAT20の目標SOCを低減させるように制御することで、簡便な方法でFC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの電圧差である偏差ΔV(ΔV=|Vfc−Vbat|)を小さくすることができる。
また、電圧差把握工程(ステップS5)で、FC電圧VfcがBAT電圧Vbatに比べて高いと把握された(ステップS5:NO)場合に、電圧差制御工程(ステップS6)では、FC18の膜含水率Zm及び又はストイキ比を低減させることで、同様に、簡便な方法でFC電圧VfcとBAT電圧Vbatの電圧差である偏差ΔV(ΔV=|Vfc−Vbat|)を小さくすることができる。
低負荷判定工程(ステップS4)の判定値である閾値電力Pmthは、インバータ16及び駆動モータ14の合計損失である負荷損失Pmlossに基づいて決定することで、概ねFCシステム12全体の効率が考慮されることになり、FCシステム12の効率を向上させることができる。
さらに上述した実施形態に係るFCシステム12Bは、図9Bに示したように、インバータ16とインバータ16を通じて駆動される駆動モータ14とからなる負荷30と、FC電圧Vfcをインバータ16の直流端側に負荷端電圧Vinvとして直接印加するFC18と、BAT電圧Vbatを出力するBAT20と、BAT20のBAT電圧Vbatを電圧変換(昇圧)し負荷端電圧Vinvとしてインバータ16の前記直流端側に印加する電圧変換装置としてのSUDC22と、を備えるFCシステム12Bの制御方法において、FCシステム12Bの負荷30の負荷要求に基づいて、駆動モータ14のモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmを設定するモータ制御設定工程(ステップS1)と、設定されたモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmが、閾値(例えば、移動平均モータ電力Pmmeanに対応して設定される閾値電力Pmth)より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程(ステップS4)と、低負荷と判定された(ステップS4:YES)場合に、FC電圧Vfcを低下させる電圧低下工程(ステップS6)と、を設けたので、負荷30に負荷端電圧Vinvとして低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、FCシステム12Bの効率を向上させることができる。
[変形例A]
さらにまた上述した実施形態に係るFCシステム12B(図9B)及びFCシステム12E(図9E)の接続例のいずれか一方を対象として、FC電圧Vfcを出力するFC18と、BAT電圧Vbatを出力するBAT20と、インバータ16とインバータ16を通じて駆動される駆動モータ14とからなる負荷30と、FC18のFC電圧VfcもしくはBAT20のBAT電圧Vbatを電圧変換し負荷端電圧Vinvとしてインバータ16の直流端側に印加する一つの電圧変換装置(図9BのSUDC22もしくは図9EのSUC21)と、を備える燃料電池システム12B、12Eの制御方法において、燃料電池システム12B、12Eの負荷30の要求(モータ要求電力Pmreq)に基づいて、駆動モータ14のモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmを設定するモータ制御設定工程と、設定されたモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmが、閾値(閾値回転数Nmth、例えば、低速走行範囲の上限のモータ回転数Nmである上述した4000[rpm]、もしくは閾値電力Pmth、例えば、前記閾値回転数Nmthと駆動モータ14の要求トルクとから決定される値。)より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程(類推するステップS4)と、低負荷と判定された場合、FC18及びBAT20の中、前記電圧変換装置(図9BのSUDC22もしくは図9EのSUC21)を介さずにインバータ16の直流端側に接続されているFC18(図9B)もしくはBAT20(図9E)の電圧を低下させる電圧低下工程と、を有する。
このように図9BのFCシステム12B及び図9EのFCシステム12Eのいずれか一方を対象とする変形例Aでは、負荷30が低負荷と判定された場合に、FC18及びBAT20中、電圧変換装置(SUC21又はSUDC22)を介さずにインバータ16の直流端側に直接接続されているFC18もしくはBAT20の電圧を低下させる電圧低下工程を設けたので、負荷30に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、FCシステム12B、12Eの効率を向上させることができる。
[変形例B]
さらにまた上述した実施形態に係るFCシステム12C(図9C)の接続例を対象として、FC電圧Vfcを出力するFC18と、インバータ16とインバータ16を通じて駆動される駆動モータ14とからなる負荷30と、を備える燃料電池システム12Cの制御方法において、燃料電池システム12Cの負荷30の要求(モータ要求電力Pmreq)に基づいて、駆動モータ14のモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmを設定するモータ制御設定工程と、設定されたモータ回転数Nmもしくはモータ電力Pmが、閾値(閾値回転数Nmth、例えば、低速走行範囲の上限のモータ回転数Nmである上述した4000[rpm]、もしくは閾値電力Pmth、例えば、前記閾値回転数Nmthと駆動モータ14の要求トルクとから決定される値。)より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程(類推するステップS4)と、低負荷と判定された場合、駆動モータ14の駆動要求電圧(駆動要求負荷端電圧Vinvd)もしくはFC18の安定的な発電を行える下限電圧までFC電圧Vfcを低下させる電圧低下工程と、を有する。
このように図9CのFCシステム12Cを対象とする変形例Bでは、負荷30が低負荷と判定された場合に、FC電圧Vfcを駆動モータ14の駆動要求電圧(駆動要求負荷端電圧Vinvd)もしくはFC18の下限電圧まで低下させる電圧低下工程を設けたので、負荷30に低電圧を供給できて負荷損失を低減することができる。この結果、FCシステム12Cの効率を向上させることができる。なお、FC18の下限電圧とは、例えば、FCセルに含まれる白金(酸化白金)についての還元反応が安定的に進行する領域、いわゆる白金還元安定領域の下限電圧をいう。
また、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10A〜10E…燃料電池自動車(FC自動車)
12、12A〜12E…燃料電池システム(FCシステム)
14…駆動モータ 16…インバータ(INV)
18…燃料電池(FC) 20…蓄電装置、高電圧バッテリ(BAT)
21…昇圧コンバータ(昇圧器、電圧変換装置、SUC)
22…昇降圧コンバータ(昇降圧器、電圧変換装置、SUDC)
24…ECU

Claims (9)

  1. 燃料電池電圧を出力する燃料電池と、
    蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、
    インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、
    前記燃料電池の燃料電池電圧を電圧変換し負荷端電圧として前記インバータの直流端側に印加する第1電圧変換装置と、
    前記蓄電装置の蓄電装置電圧を電圧変換し前記負荷端電圧として前記インバータの前記直流端側に印加する第2電圧変換装置と、
    を備える燃料電池システムの制御方法において、
    前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、
    設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、
    低負荷と判定された場合、前記蓄電装置電圧及び前記燃料電池電圧の中、高い方の電圧を低下させる電圧低下工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムの制御方法において、
    前記電圧低下工程後に、前記第1及び第2電圧変換装置の電圧変換動作を停止して、前記燃料電池と前記蓄電装置を前記負荷に直結する電圧変換停止工程を有する
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムの制御方法において、
    前記電圧低下工程後、前記電圧変換停止工程の前に、前記燃料電池電圧及び前記蓄電装置電圧の電圧差を把握する電圧差把握工程と、把握された前記電圧差が前記第1及び第2電圧変換装置の停止を許容できる所定値以内となるように制御する電圧差制御工程と、を実施する
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法において、
    前記電圧差把握工程で、前記蓄電装置電圧が前記燃料電池電圧に比べて高いと把握された場合に、
    前記電圧差制御工程では、前記蓄電装置のSOCを低減させる
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  5. 請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法において、
    前記電圧差把握工程で、前記燃料電池電圧が前記蓄電装置電圧に比べて高いと把握された場合に、
    前記電圧差制御工程では、前記燃料電池の膜含水率及び又はストイキ比を低減させる
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法において、
    前記低負荷判定工程の判定値である前記閾値は、前記インバータ及び前記モータの合計損失に基づいて決定されている
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  7. 燃料電池電圧を出力する燃料電池と、
    蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、
    インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、
    前記燃料電池の燃料電池電圧もしくは前記蓄電装置の蓄電装置電圧を電圧変換し負荷端電圧として前記インバータの直流端側に印加する電圧変換装置と、
    を備える燃料電池システムの制御方法において、
    前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、
    設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、
    低負荷と判定された場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置の中、前記電圧変換装置を介さずに前記インバータの直流端側に接続されている前記燃料電池もしくは前記蓄電装置の電圧を低下させる電圧低下工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  8. 燃料電池電圧を出力する燃料電池と、
    インバータと前記インバータを通じて駆動されるモータとからなる負荷と、
    を備える燃料電池システムの制御方法において、
    前記燃料電池システムの前記負荷の要求に基づいて、前記モータのモータ回転数もしくはモータ電力を設定するモータ制御設定工程と、
    設定された前記モータ回転数もしくは前記モータ電力が、閾値より低い低負荷であるか否かを判定する低負荷判定工程と、
    低負荷と判定された場合、前記燃料電池電圧を前記モータの駆動要求電圧もしくは前記燃料電池の下限電圧まで低下させる電圧低下工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システムの制御方法を実施する燃料電池自動車。
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