JP6054918B2 - 2電源負荷駆動燃料電池システム及び燃料電池自動車 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池と蓄電装置との並列電源で負荷を駆動する2電源負荷駆動燃料電池システムに関し、前記負荷に車両の駆動モータを含む燃料電池自動車に適用して好適である。
従来から、例えば特許文献1の図1に示されるように、負荷と燃料電池の出力端との間、及び前記負荷と蓄電装置の入出力端との間にそれぞれ昇降圧器(チョッパ方式のDC/DCコンバータからなる第1電流・電圧制御器及び第2電流・電圧制御器)を設けて前記負荷を駆動する2電源負荷駆動燃料電池システムが適用された燃料電池車両が知られている。
特許文献1の燃料電池車両では、燃料電池と蓄電装置とを直結状態にすることで、前記第1及び第2電流・電圧制御器による電圧変換動作の実行を省略でき、電圧変換動作の実行に伴う電力損失の増大が抑制できる(特許文献1の段落[0005])。
特開2005−348530号公報
ところで、特許文献1には、燃料電池と蓄電装置とを直結状態にする前提条件として、蓄電装置の残容量(SOC:State Of Charge)が満充電状態の開回路電圧{OCVmax(OCV:Open Circuit Voltage)}と空充電状態の開回路電圧(OCVmin)との間に燃料電池の平均出力電圧Vfcave(発生頻度が最も高い走行状態)が含まれる(OCVmax>Vfcave>OCVmin)ように設定する技術が記載されている(特許文献1の段落[0004])。
しかしながら、燃料電池と蓄電装置との直結状態においては、その出力(直結出力)が不安定になり、改良の余地がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、燃料電池と蓄電装置との直結状態における不安定性を著しく抑制すると共に、スイッチング動作に伴うコンバータの損失を低減することを可能とする2電源負荷駆動燃料電池システム及び燃料電池自動車を提供することを目的とする。
この発明に係る2電源負荷駆動燃料電池システムは、燃料電池電圧を出力する燃料電池と、蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、負荷と、前記燃料電池電圧を、直結状態で前記負荷に印加するか、又は昇圧して前記負荷に印加する燃料電池側コンバータと、前記蓄電装置電圧を、直結状態で前記負荷に印加するか、又は昇圧して前記負荷に印加する蓄電装置側コンバータと、前記燃料電池側コンバータと前記蓄電装置側コンバータの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、平均電圧が低い側のコンバータを昇圧状態にすると共に、平均電圧の高い側のコンバータを直結状態にする片側昇圧状態に制御し、該片側昇圧制御状態中に、平均電圧が低い側の瞬時電圧が平均電圧の高い側の瞬時電圧を過渡的に上回る期間では、両側直結状態になることを許容するようにしている。
この発明よれば、平均電圧が高い側のコンバータを直結状態に制御するので、コンバータの制御状態が直結状態と昇圧状態とに頻繁に切り替えられなくなり、昇圧動作(スイッチング動作)に伴うコンバータの損失を低減できると共に、平均電圧が低い側の瞬時電圧が平均電圧の高い側の瞬時電圧を過渡的に上回る期間のみ、両側直結状態になることを許容するので、燃料電池と蓄電装置との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
この場合、前記制御装置は、前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、前記平均目標燃料電池電圧が前記平均蓄電装置電圧より低い場合には、前記燃料電池側コンバータを昇圧状態にすると共に前記蓄電装置側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧が前記蓄電装置電圧を過渡的に上回る状態になる期間では、前記蓄電装置側コンバータの直結状態を維持しながら、前記燃料電池側コンバータが直結状態になることを許容してもよい。
この発明によれば、平均目標燃料電池電圧が平均蓄電装置電圧より低い場合には、燃料電池側コンバータを昇圧状態にすると共に蓄電装置側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧(目標燃料電池電圧)が前記蓄電装置電圧を過渡的に上回る状態になる期間では、前記蓄電装置側コンバータの直結状態を維持するようにしたので、コンバータの制御状態が直結状態と昇圧状態とに頻繁に切り替えられなくなり、蓄電装置側コンバータの昇圧動作(スイッチング動作)に伴うコンバータの損失が低減され、前記目標燃料電池電圧が蓄電装置電圧を過渡的に上回るときには、その上回っている期間のみ両コンバータが直結状態になるのを許容するので、燃料電池と蓄電装置との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
また、前記制御装置は、前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、前記平均目標燃料電池電圧が前記平均蓄電装置電圧より高い場合には、前記蓄電装置側コンバータを昇圧状態にすると共に前記燃料電池側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧が前記蓄電装置電圧を過渡的に下回る状態になる期間では、前記燃料電池側コンバータの直結状態を維持しながら、前記蓄電装置側コンバータが直結状態になることを許容してもよい。
この発明によれば、平均目標燃料電池電圧が平均蓄電装置電圧より高い場合には、蓄電装置側コンバータを昇圧状態にすると共に燃料電池側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧(目標燃料電池電圧)が前記蓄電装置電圧を過渡的に下回る状態になる期間では、前記燃料電池側コンバータの直結状態を維持するようにしたので、コンバータの制御状態が直結状態と昇圧状態とに頻繁に切り替えられなくなり、燃料電池側コンバータの昇圧動作(スイッチング動作)に伴うコンバータの損失を低減し、前記目標燃料電池電圧が蓄電装置電圧を過渡的に下回るときには、その下回っている期間のみ両コンバータが直結状態になるのを許容するので、燃料電池と蓄電装置との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
なお、前記平均目標燃料電池電圧と平均蓄電装置電圧との差が閾値を上回る場合に前記片側昇圧制御状態に制御するようにしてもよい。
このように、閾値を設けることで、片側直結状態の制御を、ほとんど切り替える必要がなくなることから一層損失が低減され、且つ両側直結状態の発生を、走行状態(走行環境)に影響されることなく所定期間内に抑制することができ、制御もより安定する。
また、前記片側昇圧制御状態になっている期間では、前記燃料電池電圧が前記目標燃料電池電圧となるように昇圧制御中のコンバータの昇圧比を増減させるようにすれば、燃料電池電圧の非制御期間を極めて短い時間に抑制することができる。
なお、上記の各発明は、前記2電源負荷駆動燃料電池システムの前記負荷に、車両の駆動源であるモータが含まれる燃料電池自動車に適用して好適である。
この発明によれば、平均電圧が高い側のコンバータを直結状態に制御するので、コンバータの制御状態が直結状態と昇圧状態とに頻繁に切り替えられなくなり、昇圧動作(スイッチング動作)に伴うコンバータの損失を低減できると共に、平均電圧が低い側の瞬時電圧が平均電圧の高い側の瞬時電圧を過渡的に上回る期間のみ、両側直結状態になることを許容するので、燃料電池と蓄電装置との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
この発明は、例えばJC08、LA#4等のモード走行に適用すると好適であり、モード走行時の燃費を高くすることができる。
この発明の一実施形態に係る2電源負荷駆動燃料電池システムとしての燃料電池システムが適用された燃料電池自動車の概略全体構成図である。 前記燃料電池自動車の電力系のブロック図である。 変形例の燃料電池システムが適用された燃料電池自動車の概略全体構成図である。 燃料電池のIV特性図である。 実施形態の動作説明に供されるフローチャートである。 過渡損失低減制御の詳細な動作説明に供されるフローチャートである。 実施形態の動作説明に供されるタイミングチャートである。
以下、この発明に係る2電源負荷駆動燃料電池システムについて、一実施形態に係る2電源負荷駆動燃料電池システムが適用された燃料電池自動車との関係において好適な実施形態を挙げ添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る2電源負荷駆動燃料電池システムとしての燃料電池システム12(以下、「FCシステム12」という。)が適用された燃料電池自動車10(以下、「FC自動車10」又は「車両10」という。)の概略全体構成図である。
図2は、FC自動車10の電力系のブロック図である。図1及び図2に示すように、FC自動車10は、FCシステム12と、駆動モータ14(以下「モータ14」という。)と、負荷駆動回路16(以下、INV16という。INV:Inverter)と、を有する。
FCシステム12は、基本的には、一方の1次側1Sfに配置される燃料電池ユニット18(以下、「FCユニット18」という。)と、他方の1次側1Sbに配置される高電圧バッテリ20(以下「BAT20」という。)(蓄電装置)と、1次側1Sfと2次側2S側との間に配置される昇圧コンバータ21(以下、FCVCU21という。VCU:Voltage Control Unit)と、1次側1Sbと2次側2S側との間に配置される昇降圧コンバータ22(以下、BATVCU22という。)と、電子制御装置24(以下、ECU24という。ECU:Electric Control Unit)と、を有する。
FCVCU21は、基本的には、一方の1次電圧であるFC電圧(発電電圧又はFC電圧ともいう。)Vfcを2次電圧である負荷端電圧(負荷駆動回路入力端電圧)Vinvに昇圧する。
BATVCU22は、基本的には、他方の1次電圧であるBAT電圧(バッテリ電圧ともいう。)Vbatを2次電圧である負荷端電圧Vinvに昇圧するか、負荷端電圧VinvをBAT電圧Vbatまで降圧する。なお、BATVCU22は、昇圧コンバータであってもよい。
実際上、ECU24は、それぞれ車内通信によりデータ等の共有が可能なFC自動車10全体のエネルギマネジメントを統括する統括ECU(不図示)と、統括ECUからの指令に応じてFCVCU21とBATVCU22を制御するコンバータECU(不図示)と、FCユニット18を制御するFCECU(不図示)等とに分けられているが、この実施形態では理解の便宜のために、ECU24として1つに統一して説明している。
モータ14は、FC40及びBAT20から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション26を通じて車輪28を回転させる。
INV16は、3相ブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流電圧である負荷端電圧Vinv[V]を3相の交流電圧に変換してモータ14に供給する一方、モータ14の回生動作に伴う交流/直流変換後の負荷端電圧Vinvを、BATVCU22を通じて降圧しBAT20に供給(充電)する。
なお、この実施形態において、モータ14は、PMモータ(永久磁石同期モータ)を採用している。この場合、所定トルクでのモータ14の回転数を上げるために弱め界磁制御を適用してもよい。
モータ14とINV16を併せて負荷30という。実際上、負荷30には、モータ14等の他に、BATVCU22、エアポンプ42、ウォータポンプ44、エアコンディショナ46、降圧コンバータ48等の構成要素を含めることもできる。エアポンプ42、ウォータポンプ44、及びエアコンディショナ46は、高電圧の補機負荷であり、燃料電池スタック40(以下、FC40又はFCスタック40という。)及び/又はBAT20から電力が供給される。
FCユニット18は、FC40と、FC40のアノード流路に対して遮断弁43を介して水素(燃料ガス)を供給する水素タンク(H2タンク)45と、FC40のカソード流路に対して酸素を含む空気(酸化剤ガス)を供給する前記エアポンプ42と、FC40の冷却流路に対して冷却媒体(冷媒)を供給する前記ウォータポンプ44とを備える。
FC40は、例えば、電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された燃料電池セル(以下、「FCセル」という。)を積層した構造を有し、前記アノード流路を介して前記アノード電極に供給された水素含有ガスは、電極触媒上で水素イオン化され、前記電解質膜を介して前記カソード電極へと移動し、その移動の間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流電圧Vfc(以下、発電電圧Vfc又はFC電圧Vfcという。)を発生する電気エネルギとして利用に供される。カソード電極には、前記カソード流路を介して酸素含有ガスが供給されているために、このカソード電極において、水素イオン、電子及び酸素ガスが反応して水が生成される。
FC40からの電力(以下、FC電力Pfcという。Pfc=Vfc×Ifc、Ifc:FC電流)は、FC電圧VfcがFCVCU21を介して昇圧されて又は直結状態とされてINV16及びモータ14に供給される(力行時)と共に、FCシステム12の電力状況に応じて、BATVCU22を通じて降圧されエアポンプ42等の補機に供給され、さらにBAT20の充電用として供給され、さらにまた、降圧コンバータ48を通じて低電圧バッテリ50等に供給される。
一方、BAT20からの電力(以下、BAT電力Pbatという。)は、BAT電圧VbatがBATVCU22を通じて昇圧されて又は直結状態とされてINV16及びモータ14に供給される(力行時)と共に、FCシステム12の電力状況に応じて、前記エアポンプ42等の補機に供給され、さらに降圧コンバータ48を通じて低電圧バッテリ50等に供給される。
低電圧バッテリ50の電力は、ライト、アクセサリや各種センサ等の低電圧駆動される補機52、ECU24、ラジエータファン54、及び水素タンク45の遮断弁43に供給される。
BAT20は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
図1に示すように、FCVCU21は、リアクトル(インダクタ)21aと、MOSFETやIGBT等のスイッチング素子21bとダイオード21c(単方向電流通過素子)と、1次側1Sf間に配置される平滑コンデンサC1fと、2次側2S間に配置される平滑コンデンサC2fとから構成され、コンバータ制御器として機能するECU24を通じてスイッチング素子21bがスイッチング状態(デューティ制御)とされることで、FC電圧Vfcを所定の負荷端電圧Vinvに昇圧する。
デューティが0[%]とされて、スイッチング素子21bがオフ状態(開状態)に維持されると、リアクトル21aとダイオード21cを通じてFC40と負荷30とが直結状態(FC直結状態又はFCVCU直結状態という。)とされ、FC電圧Vfcが負荷端電圧Vinvに直結される(Vinv=Vfc−Vd≒Vfc、Vd<<Vfc、Vd:ダイオード21cの順方向降下電圧)。ダイオード21cは、昇圧用又は直結用且つ逆流防止用として動作する。従って、FCVCU21は、昇圧動作(力行時等)の他に逆流防止動作、直結動作(力行時等)を行う。
BATVCU22は、リアクトル22aと、MOSFETやIGBT等のスイッチング素子22b、22dと、これらスイッチング素子22b、22dにそれぞれ並列に接続されるダイオード22c、22eと、1次側1Sb間に配置される平滑コンデンサC1bと、2次側2S間に配置される平滑コンデンサC2bとから構成される。
昇圧時には、ECU24により、スイッチング素子22dがオフ状態とされ、スイッチング素子22bがスイッチング状態(デューティ制御)とされることでBAT電圧Vbat(蓄電電圧)が所定の負荷端電圧Vinvまで昇圧される(力行時)。
降圧時には、ECU24により、スイッチング素子22bがオフ状態とされ、スイッチング素子22dがスイッチング状態(デューティ制御)とされることで、ダイオード22cがフライホイールダイオードとして機能し、負荷端電圧VinvがBAT20のBAT電圧Vbatまで降圧される(回生充電時及び/又はFC40による充電時)。
また、スイッチング素子22bをデューティが0[%]でのオフ状態、スイッチング素子22dをデューティが100[%]でのオン状態とすることで、BAT20と負荷30とが直結状態(BAT直結状態又はBATVCU直結状態という。力行時、充電時、又は補機負荷等の駆動時)とされる。
BAT直結状態においては、BAT20のBAT電圧Vbatが負荷端電圧Vinvになる(Vbat≒Vinv)。実際上、BAT直結状態におけるBAT20による力行時の負荷端電圧Vinvは、「Vbat−ダイオード22eの順方向降下電圧」となり、充電時(回生時含む)の負荷端電圧Vinvは、「Vinv=Vbat+スイッチング素子22dのオン電圧=Vbat(スイッチング素子22dのオン電圧を0[V]と仮定した場合。)」になる。
なお、図3の変形例に示すように、FCVCU21Aの直結動作(直結状態)時に、リアクトル21aの抵抗成分とFC電流Ifcによる電圧降下分の発生を防止するために、リアクトル21aとダイオード21cの直列回路に並列にバイパス用のダイオード21dを接続配置してもよい。同様に、BAT直結時{BATVCU22Aの直結動作(直結状態)時}に、リアクトル22aの抵抗成分とBAT電流(バッテリ電流)Ibとによる電圧降下分を回避するために、リアクトル22aとダイオード22eの直列回路に並列にバイパス用のダイオード22fを接続配置したFCシステム12Aを備えるFC自動車10Aとしてもよい。
FC40は、図4に示すように、FC電圧VfcがFC開回路電圧Vfcocvより低下するに従い、FC電流Ifcが増加する公知の電流電圧(IV)特性70を有する。すなわち、FC電圧Vfcが相対的に高いFC電圧VfchであるときのFC電流Ifclに比較して、FC電圧Vfcが相対的に低いFC電圧VfclであるときのFC電流Ifchが大きな電流になる。なお、FC電力Pfcは、FC電流Ifcが大きくなるほど(FC電圧Vfcが低くなるほど)大きくなる。
FCVCU21の直結時においては、FC40のFC電圧Vfcが、昇圧状態(スイッチング状態)のBATVCU22の昇圧比(Vinv/Vbat)で決定される負荷端電圧Vinv{BATVCU22の指令電圧(目標電圧)になる。}により制御され、FC電圧Vfcが決定されると、IV特性70に沿ってFC電流Ifcが制御(決定)される。
また、FCVCU21の昇圧時においては、FCVCU21の1次側1Sfの電圧、すなわちFC電圧VfcがFCVCU21の指令電圧(目標電圧)とされ、IV特性に沿ってFC電流Ifcが決定され、所望の負荷端電圧VinvとなるようにFCVCU21の昇圧比(Vinv/Vfc)が決定される。
さらに、BATVCU22の回生時直結状態においては、FC40のFC電圧Vfcが、FCVCU21の指令電圧(目標電圧)とされ、負荷端電圧Vinvの変化に応じてFCVCU21の昇圧比(Vinv/Vfc)が変化するように決定され、IV特性に沿ってFC電流Ifcが制御(決定)される。
さらにまた、BATVCU22の力行時直結状態においては、FC40のFC電圧Vfcが、FCVCU21の指令電圧(目標電圧)とされ、負荷端電圧Vinvの変化に応じてFCVCU21の昇圧比(Vinv/Vfc)が変化するように決定され、FC電流Ifcが制御(決定)される。
なお、この実施形態では、FCVCU21に対して、この昇圧時には、FC電圧Vfcが指令値(設定値、目標値)になるようにコンバータ制御器としてのECU24によりスイッチング素子21bのデューティが調整されるフィードバック(F/B)制御がなされているが、FC電流Ifcが指令値(設定値、目標値)になるようにECU24によりスイッチング素子21bのデューティを調整するフィードバック(F/B)制御をすることも可能である。
また、この実施形態では、FCVCU21とBATVCU22との同時直結状態の長い時間の継続は、負荷端電圧Vinvの制御が不能となること等を原因として、FC40及びBAT20を劣化させたり、損傷させる可能性があることを考慮して、後述するように、特定の条件下に短い時間の間のみ同時直結状態を許容するように制御している。
当該制御に際しては、ECU24のメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行し、また、通信線68を通じて取得されるFC40のFC電圧Vfc、FC電流Ifc、FC温度Tfc(ウォータポンプ44により流通される冷媒の温度等)、BAT20のBAT電圧Vbat、BAT電流Ib、バッテリ温度Tb、INV16の負荷端電圧Vinv、2次電流I2、モータ電流Im、モータ温度Tm等の各種センサの検出値を用いる。
ここでの各種センサには、上記センサに加え、開度センサ60及びモータ回転数センサ62(図1)が含まれる。開度センサ60は、アクセルペダル64の開度θp[度、deg]を検出する。モータ回転数センサ62は、モータ14の回転数(以下「モータ回転数Nm」又は「回転数Nm」という。)[rpm]を検出する。
ECU24は、回転数Nmに基づいてFC自動車10の車速V[km/h]を検出する。FC自動車10においてモータ回転数センサ62は、車速センサを兼用するが別途設けてもよい。
さらに、ECU24には、メインスイッチ66(以下「メインSW66」という。)が接続される。メインSW66は、内燃機関自動車のイグニッションスイッチに相当するものであり、FCユニット18及びBAT20からモータ14への電力供給の可否を切り替えるものであり、ユーザにより操作可能である。メインSW66がオン状態にされるとFC40が発電状態となり、オフ状態にされると発電停止状態となる。
ECU24は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。なお、上述したように、ECU24は、1つのECUのみからなるのではなく、それぞれ車内通信線(不図示)を介して必要なデータが共有されるモータ14用ECU、FCユニット18用ECU、BAT20用ECU、FCVCU21用ECU、BATVCU22用ECU、及び統括ECU等毎の複数のECUから構成することもできる。
ECU24は、FC40の状態、BAT20の状態及びモータ14の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定したFC自動車10全体としてFCシステム12に要求される負荷から、FC40が負担すべき負荷と、BAT20が負担すべき負荷と、回生電源(モータ14)が負担すべき負荷の配分(分担)を調停しながら決定し、モータ14、INV16、FCユニット18、BAT20、FCVCU21及びBATVCU22に指令を送出する。
次に、ECU24による制御について、図5、図6のフローチャート及び図7のタイミングチャートを参照して説明する。
上述したように、FC40では、例えばFC電圧Vfcを決定することによりFC電流Ifc(FC電力Pfc、Pfc=Vfc×Ifc)が決定されることから、FC電圧VfcがECU24とFCVCU21のフィードバック制御の目標FC電圧Vfctarに設定される。
そこで、まず、ステップS1にて、ECU24は、FC40の状態、BAT20の状態、モータ14の状態、及び図示しない補機の状態の他、各種スイッチ及びアクセルペダル64の開度センサ60等各種センサからの入力(負荷要求)に基づき燃料電池自動車10の負荷要求電力Pmreqを算出する。
ここでは、理解の便宜のために、負荷要求電力Pmreqは、図7に示すように変動するモータ電力(実電力)Pmに対応する負荷要求電力Pmreq(以下、モータ要求電力Pmreqという。)のみを考慮し、エアポンプ42等の補機電力は一定であるものとする。
次いで、ステップS2にて、モータ要求電力Pmreqを賄うFC電力PfcとBAT電力Pbatの分配(出力分配)を決定する。ここでは、FC40は、基本的には、効率のよい値での一定電力で発電される発電電力(FC電力)Pfcに決定され、モータ要求電力Pmreqの増減に応じてバッテリ電力(BAT電力)Pbatが増減するように決定される。
次に、ステップS3にて、決定されたFC電力Pfcに対応する目標FC電圧Vfctarを算出する。
さらにステップS4にて、目標FC電圧Vfctarの所定期間(所定時間)の移動平均である平均目標FC電圧Vfcavetarを算出する。
さらにまた、ステップS5にて、上記所定期間(所定時間)と同一の所定期間(所定時間)のBAT電圧Vbatの移動平均である平均BAT電圧Vbataveを算出する。
次いで、ステップS6にて、この実施形態の要部に係る過渡損失低減制御を実行する。
図6のフローチャートは、ステップS6の過渡損失低減制御の詳細を示すフローチャートである。
ステップS6aにて、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより低い電圧である(Vfcavetar<Vbatave)か否かが判定される。
ステップS6aの判定が否定的(ステップS6a:NO)である場合、すなわち、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbatave以上の電圧(Vfcavetar≧Vbatave)である場合、ステップS6bにて、実電圧(瞬時電圧)であるFC電圧Vfcが実電圧(瞬時電圧)であるBAT電圧Vbatより高い電圧になっていると見なして、FCVCU21を直結状態にする(スイッチング素子21bをオフ状態にする)と共に、BATVCU22を昇圧状態に維持する。
次いで、ステップS6cにて、BATVCU22によりFC電圧Vfcを制御する。つまり、BATVCU22の昇圧比が、Vfctar/Vbat(目標FC電圧/BAT電圧)≒Vinv/Vbat(負荷端電圧/BAT電圧)となるようにBATVCU22のスイッチング素子22bのデューティを決定する(スイッチング素子22dはオフ状態)。
ここで、ステップS6cの処理中に、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に下回る(Vfctar<Vbat)ときは、BATVCU22は昇圧制御することができなくなり、スイッチング素子22bのデューティが0[%]になることから(スイッチング素子22bがオフ状態、スイッチング素子22dがオン状態になることから)、BATVCU22も直結状態になる両側直結状態になる。
一方、ステップS6aの判定が肯定的(ステップS6a:YES)である場合、すなわち、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより低い電圧である(Vfcavetar<Vbatave)場合、ステップS6dにて、実電圧であるBAT電圧Vbatが実電圧であるFC電圧Vfcより高い電圧になっていると見なして、BATVCU22を直結状態にする(スイッチング素子22bをオフ状態、スイッチング素子22dをオン状態にする)と共に、FCVCU21を昇圧状態にする。
次いで、ステップS6eにて、FCVCU21によりFC電圧Vfcを制御する。つまり、FCVCU21の昇圧比が、Vbat/Vfctar(BAT電圧/目標FC電圧)≒Vinv/Vfctar(負荷端電圧/目標FC電圧)となるようにFCVCU21のスイッチング素子21bのデューティを決定する。
この場合、ステップS6eの処理中に、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回る(Vfctar>Vbat)ときは、FCVCU21は昇圧することができないので、スイッチング素子21bのデューティが0[%]になることから(スイッチング素子21bがオフ状態になることから)、FCVCU21も直結状態になる両側直結状態になる。
図7のタイミングチャートは、ステップS6a:YES(Vfcavetar<Vbatave)の場合のステップS6d、S6eの制御動作(制御処理)に対応する。
すなわち、破線で示す平均目標FC電圧Vfcavetarが、破線で示す平均BAT電圧Vbataveより低い条件(Vfcavetar<Vbatabe)下において、例えば、時点t0〜t2の間では、FCVCU21は昇圧状態とされ、BATVCU22は直結状態とされており(ステップS6d)、FCVCU21により、一点鎖線で示す目標FC電圧Vfctarと実線で示すFC電圧Vfcとが等しい値に制御されている(ステップS6e)。
このため、時点t0〜t1に示すように、モータ電力Pmが徐々に減少すると、その減少分に対応する余裕分となったFC40の電力がFC40からBAT20に充電されるので、太い実線で示すBAT電圧Vbatは徐々に増加する(BAT20のSOCも徐々に増加する。)。また、時点t1〜t2に示すように、モータ電力Pmが徐々に増加すると、その増加分に対応する分のBAT20の電力が放出されるので、BAT電圧Vbatは徐々に減少する(BAT20のSOCも徐々に減少する。)。
時点t2〜t3の間で、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回った場合、自動的に両側直結状態になる(図6のフローチャート中、ステップS6eのかっこ書き参照)。この短い期間(短い時間)である時点t2〜t3の間では、FC電圧Vfcは、目標FC電圧Vfctarにならずに、BAT電圧Vbatと直結状態の同一電圧になる。
次いで、例えば時点t4〜t6に示すように、モータ電力Pmが急激に増加したとき、時点t4〜t6間でBAT20の放電によりBAT電圧Vfcが急激に減少する(BAT20のSOCが急激に減少する)が、時点t5〜t7にて、目標FC電圧Vfctarが急激に減少されることでFC電流IfcがBAT20の残容量であるSOCの急減を賄うように増加される(図4参照)。
時点t6〜t10に示すように、モータ電力Pmが徐々に減少すると、その間、BAT20に余分のFC電力Pfcが充電され、BAT電圧Vbatは徐々に増加する(BAT20のSOCが回復する。)。
時点t8〜t9の間で、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回った場合にも、上述したように、自動的に両側直結状態になる(ステップS6e)。
[実施形態のまとめ・変形例]
以上説明したように、上述した実施形態に係る燃料電池システム12は、FC電圧Vfcを出力するFC40と、BAT電圧Vbatを出力するBAT20と、負荷30と、FC電圧Vfcを、直結状態で負荷30に印加するか、又は昇圧して負荷30に印加する燃料電池側コンバータとしてのFCVCU21と、BAT電圧Vbatを、直結状態で負荷30に印加するか、又は昇圧して負荷30に印加する蓄電装置側コンバータとしてのBATVCU22と、FCVCU21とBATVCU22の動作を制御する制御装置(いわゆるコンバータECU)としてのECU24と、を備える。
ECU24は、FC40の平均目標FC電圧Vfcavetarと、BAT20の平均BAT電圧Vbataveとを比較し、例えばステップS6a:YES→ステップS6d→ステップS6eの制御で、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより低い(Vfcavetar<Vbatave、ステップS6a:YES)場合には、FCVCU21を昇圧状態にすると共にBATVCU22を直結状態にする片側昇圧制御状態とし(ステップS6d)、該片側昇圧制御状態中に、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回る(Vfctar>Vbat)状態になる期間(時点t2〜t3、時点t8〜t9等)では、BATVCU22の直結状態を維持しながら、FCVCU21の直結状態を許容している(ステップS6e)。
このように、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより低い(Vfcavetar<Vbatave)場合には、FCVCU21を昇圧状態にすると共にBATVCU22を直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回る(Vfctar>Vbat)状態になる期間(時点t2〜t3、時点t8〜t9等)では、BATVCU22の直結状態を維持するようにしたので、BATVCU22の昇圧動作(スイッチング動作)に伴う両VCU(FCVCU21とBATVCU22)の損失を低減し(図7中、2点鎖線で示すスパイク状の過渡損失が発生する従来技術に係る損失Plossqと、実線で示す過渡損失の発生しない本実施形態に係る損失Plosspとを参照)、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回ったとき(Vfctar>Vbat)には、その上回っている期間(時点t2〜t3、時点t8〜t9等)のみ両VCU(FCVCU21とBATVCU22)が直結状態になるので、FC40とBAT20との直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
この場合、FCVCU21を昇圧状態にすると共にBATVCU22を直結状態にする片側昇圧制御状態になっている期間(時点t0〜t2等)では、BAT電圧Vbatが変化している場合、FC電圧Vfcが目標FC電圧VfctarとなるようにBATVCU22の昇圧比を増減させるように制御しているので、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に上回る(Vfctar>Vbat)状態になる期間(時点t2〜t3等)を除いては、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfctarに制御されることから、FC電圧Vfcの非制御期間(時点t2〜t3等)を極めて短い時間に制限することができる。
これに対して、ステップS6a:NO→ステップS6b→ステップS6cの制御で、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより高い(Vfcavetar≧Vbatave)場合には、BATVCU22を昇圧状態にすると共にFCVCU21を直結状態にする片側昇圧制御状態とし、該片側昇圧制御状態中に、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に下回る(Vfctar<Vbat)状態になる期間では、FCVCU21の直結状態を維持するようにしたので、BATVCU22の昇圧動作(スイッチング動作)に伴う損失を低減し、目標FC電圧VfctarがBAT電圧Vbatを過渡的に下回ったとき(Vfctar<Vbat)には、その下回っている期間のみ両VCU(FCVCU21とBATVCU22)を直結状態にするので、FC40とBAT20との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
つまり、上記した実施形態では、FCVCU21とBATVCU22のうち、平均電圧(平均目標FC電圧Vfcavetarか平均BAT電圧Vbatave)が高い側のコンバータ(FCVCU21かBATVCU22)を直結状態に制御するので、昇圧動作(スイッチング動作)に伴うコンバータ(FCVCU21かBATVCU22)の損失(スイッチング損失)を低減できると共に、平均電圧(平均目標FC電圧Vfcavetarか平均BAT電圧Vbatave)が低い側の瞬時電圧が平均電圧の高い側の瞬時電圧を過渡的に上回る期間のみ、両側直結状態になるので、FC40のFCVCU21とBAT20のBATVCU22との両側直結状態における不安定性を著しく抑制することができる。
なお、FCVCU21を昇圧状態から直結状態に遷移させるときに、BATVCU22を直結状態から昇圧状態に遷移させようとするとき(従来技術に係る時点t2の遷移状態)には、一旦両VCU共に昇圧状態に制御するので、FCVCU21及びBATVCU22の両VCUの過渡損失が増大する点に留意する。
また、上述した実施形態では、FC40の平均目標FC電圧Vfcavetarと、BAT20の平均BAT電圧Vbataveとを比較し、平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより低い(Vfcavetar<Vbatave、ステップS6a:YES)場合には、FCVCU21を昇圧状態にすると共にBATVCU22を直結状態にする片側昇圧制御状態にする(ステップS6d)か、又は平均目標FC電圧Vfcavetarが平均BAT電圧Vbataveより高い(Vfcavetar≧Vbatave、ステップS6a:NO)場合には、FCVCU21を直結状態にすると共にBATVCU22を昇圧状態にする片側昇圧制御状態としている(ステップS6b)。
しかし、これに限らず、平均目標FC電圧Vfcavetarと平均BAT電圧Vbataveとの差Vdif(Vdif=|Vfcavetar−Vbatave|)が閾値Vthを上回る(Vdif=|Vfcavetar−Vbatave|>Vth)ときに片側直結状態(片側昇圧制御状態)に制御するようにしてもよい。
閾値Vthは、走行状態(走行環境)に応じて、例えば速度が比較的に一定に保持される高速道路や郊外道路の走行時には、速度等が頻繁に変更されて負荷30(モータ電力Pm)も変動するモード走行時や市街地走行時に比較して小さな値に選択するようにしてもよい。
なお、モード走行としては、日本のJC08モード走行、米国等で採用されているLA#4モード走行等を挙げることができる。高速道路や郊外道路あるいは市街地の識別(区別)はナビゲーション装置を利用してもよい。モード走行(時)に適用することで、モード走行時の燃費を高くすることができる。モード走行に応じて平均目標FC電圧Vfcavetar等の移動平均の平均時間を変更してもよい。
このように閾値Vthを設けることで、片側直結状態の制御を頻繁に切り替える必要がなくなることから損失が低減され、且つFCVCU21とBATVCU22の両側直結状態の発生を、走行状態(走行環境)に影響されることなく所定期間(所望期間)内に抑制することができる。結果としてFCシステム12、ひいてはFC自動車10の安定な制御を実行できる。
なお、この発明は、上記した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10A…燃料電池自動車(FC自動車)
12、12A…燃料電池システム 14…モータ(駆動モータ)
16…負荷駆動回路(インバータ) 20…BAT(蓄電装置)
21…FCVCU(昇圧コンバータ)
22…BATVCU(昇降圧コンバータ)
24…ECU 40…FC(燃料電池スタック)

Claims (6)

  1. 燃料電池電圧を出力する燃料電池と、
    蓄電装置電圧を出力する蓄電装置と、
    負荷と、
    前記燃料電池電圧を、直結状態で前記負荷に印加するか、又は昇圧して前記負荷に印加する燃料電池側コンバータと、
    前記蓄電装置電圧を、直結状態で前記負荷に印加するか、又は昇圧して前記負荷に印加する蓄電装置側コンバータと、
    前記燃料電池側コンバータと前記蓄電装置側コンバータの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、平均電圧が低い側のコンバータを昇圧状態にすると共に、平均電圧の高い側のコンバータを直結状態にする片側昇圧状態に制御し、該片側昇圧制御状態中に、平均電圧が低い側の瞬時電圧が平均電圧の高い側の瞬時電圧を過渡的に上回る期間では、両側直結状態になることを許容する
    ことを特徴とする2電源負荷駆動燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の2電源負荷駆動燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、
    前記平均目標燃料電池電圧が前記平均蓄電装置電圧より低い場合には、
    前記燃料電池側コンバータを昇圧状態にすると共に前記蓄電装置側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、
    該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧が前記蓄電装置電圧を過渡的に上回る状態になる期間では、前記蓄電装置側コンバータの直結状態を維持しながら、前記燃料電池側コンバータが直結状態になることを許容する
    ことを特徴とする2電源負荷駆動燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の2電源負荷駆動燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の平均目標燃料電池電圧と、前記蓄電装置の平均蓄電装置電圧とを比較し、
    前記平均目標燃料電池電圧が前記平均蓄電装置電圧より高い場合には、
    前記蓄電装置側コンバータを昇圧状態にすると共に前記燃料電池側コンバータを直結状態にする片側昇圧制御状態とし、
    該片側昇圧制御状態中に、前記燃料電池の目標電圧が前記蓄電装置電圧を過渡的に下回る状態になる期間では、前記燃料電池側コンバータの直結状態を維持しながら、前記蓄電装置側コンバータが直結状態になることを許容する
    ことを特徴とする2電源負荷駆動燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の2電源負荷駆動燃料電池システムにおいて、
    前記平均目標燃料電池電圧と平均蓄電装置電圧との差が閾値を上回る場合に前記片側昇圧制御状態に制御する
    ことを特徴とする2電源負荷駆動燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の2電源負荷駆動燃料電池システムにおいて、
    前記片側昇圧制御状態になっている期間では、前記燃料電池電圧が目標燃料電池電圧となるように昇圧制御中のコンバータの昇圧比を増減させる
    ことを特徴とする2電源負荷駆動燃料電池システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の前記2電源負荷駆動燃料電池システムの前記負荷に、車両の駆動モータが含まれる燃料電池自動車。
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