JP2005254796A - 脱酸素性袋の製造方法及び装置 - Google Patents

脱酸素性袋の製造方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005254796A
JP2005254796A JP2004298666A JP2004298666A JP2005254796A JP 2005254796 A JP2005254796 A JP 2005254796A JP 2004298666 A JP2004298666 A JP 2004298666A JP 2004298666 A JP2004298666 A JP 2004298666A JP 2005254796 A JP2005254796 A JP 2005254796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
oxygen
absorbing
barrier
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004298666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4174680B2 (ja
Inventor
Takashi Kashiba
隆史 加柴
Satoshi Okada
聡史 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2004298666A priority Critical patent/JP4174680B2/ja
Publication of JP2005254796A publication Critical patent/JP2005254796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174680B2 publication Critical patent/JP4174680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムからなり、文字・図形・記号等の両面の印刷表示が袋の最終形態の状態で表・裏が整合ないし対応する脱酸素性袋を提供する。
【解決手段】ピッチ印刷表示がされた酸素吸収性フィルム11、及びピッチ印刷表示がされたバリア性フィルム12をそれぞれダンサーロール15,16を介して送り、ヒートシールにより貼り合わせて片面が酸素吸収性フィルム11、もう片面がバリア性フィルム12からなる脱酸素性袋を製造する方法において、少なくとも一方のダンサーロール15,16は稼働する機構を備えた軸を有し、かつ、フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを位置センサー19,20により検知してフィードバック信号を発信し、前記フィードバック信号に応じて前記ダンサーロール15,16の軸が移動してフィルムの伸び量を自動調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、片面が酸素吸収性フィルム、反対面がバリア性フィルムからなり、文字・図形・記号等の裏表ピッチ印刷表示が対応する位置で重なる両面に印刷がされた脱酸素性袋の工業的製造方法に関する。本発明で製造される包装袋は、袋の両面が整合してピッチ印刷された袋であり、酸素吸収性を有しているので、食品等の被保存物の品質を損なわずに保存できる。
従来、表基材と裏基材とが異なる材質のフィルムを用いて包装袋を製袋する場合は、それぞれ別個に加工してロール状に巻き取り、図2に示すように、別々の繰り出しロール13、14から表と裏の2枚のラミネートフィルムをシャフトで連結され連動するダンサーロールを介し送り出し、ピンチロール17、18間で重ね、次いでヒートシールしてヒートシール部を形成し、少なくとも一辺が開口するように切断して製袋する方法であった。(特許文献1,2)
しかし、表と裏のラミネートフィルムの層構成が互いに異なる包装袋を製袋する場合は、表と裏のラミネートフィルムの層構成が異なるためテンションの違いによりフィルム伸び量に違いが発生する。したがって、表と裏のラミネートフィルムのうち一方のラミネートフィルムにピッチ印刷表示を施し、他方のラミネートフィルムにフィルムの流れ方向に対して寸法的に図柄の区切りのないマークや同一パターンの連続模様等の表示を連続印刷し、或いは何も印刷せずにこれらの表と裏のラミネートフィルムを重ね製袋するしか方法がなく、袋の両面を整合してピッチ印刷するのは困難であった。
特許第3119765号公報 特開平7−117158号公報
表・裏面フィルムの一方のフィルムのピッチ印刷表示を位置センサーによって検出し、そのフィードバック信号にもとづき、ラミネートフィルムの送り量を調整する方法が考えられるが、表・裏面印刷をそれぞれ同一ピッチでピッチ印刷した2枚のラミネートフィルムの構成が互いに異なる表と裏のラミネートフィルムを、製袋ライン上で表と裏のラミネートフィルムの表・裏面印刷のコマを対応する位置に重ねたとしても、表と裏のラミネートフィルムの層構成が異なるためフィルム伸び量に違いが発生するなどの理由により表・裏面印刷の対応するコマが次第にずれてしまうので、その後のヒートシール工程、切断工程を経て袋を製造すると、袋の表と裏のフィルムの一方の表・裏面のコマがずれて、印刷が途中で分断されてしまい、袋としての商品価値を損なうという問題点が見いだされた。
本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、少なくともバリア層、酸素吸収層及びシーラント層を有する帯状の酸素吸収性フィルム、及び少なくともバリア層及びシーラント層を有する帯状のバリア性フィルムからなり、文字・図形・記号等の両面の印刷表示が袋の最終形態の状態で表・裏が整合ないし対応する脱酸素性袋を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述の問題を解決するべく鋭意研究を行った結果、少なくともバリア層、酸素吸収層及びシーラント層を有する帯状の酸素吸収性フィルム、及び少なくともバリア層及びシーラント層を有する帯状のバリア性フィルムを貼り合わせた脱酸素性袋において、文字・図形・記号等が各フィルムに同一ピッチ印刷され、各フィルムの印刷を1コマづつ対応させて成る脱酸素性袋が得られる方法及び装置を発明した。
すなわち、本発明は、ピッチ印刷表示がされた、少なくともバリア層、酸素吸収層及びシーラント層を有する帯状の酸素吸収性フィルム、及び
ピッチ印刷表示がされた、少なくともバリア層及びシーラント層を有する帯状のバリア性フィルムをそれぞれダンサーロールを介して送り、
ヒートシールにより貼り合わせて片面が酸素吸収性フィルム、もう片面がバリア性フィルムからなる脱酸素性袋を製造する方法において、
少なくとも一方のダンサーロールは稼働する機構を備えた軸を有し、かつ、
フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを位置センサーにより検知してフィードバック信号を発信し、前記フィードバック信号に応じて前記稼働する機構を備えたダンサーロールの軸が移動してフィルムの伸び量を自動調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる脱酸素性袋の製造方法に関する。
また、本発明は、帯状の酸素吸収性フィルムの繰り出しロール、帯状のバリア性フィルムの繰り出しロール、それぞれ独立して稼働する軸を有する酸素吸収性フィルムのダンサーロール及びバリア性フィルムのダンサーロール、吸収性フィルムとバリア性フィルムの印刷柄のズレを検出する位置センサー、並びに、吸収性フィルムとバリア性フィルムを貼り合わせるヒートシール装置からなり、かつ
前記位置センサーからのフィードバック信号にもとづき、少なくとも一方のダンサーロールの軸が自動的に移動してフィルムの伸び量を調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる機構を備えた脱酸素性袋の製袋装置に関する。
本発明のダンサーロールは、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムをそれぞれヒートシール装置にて送るものであり、独立してそれぞれのフィルムに適度のテンションを与える。しかし、従来のダンサーロールは、それぞれのフィルムに適度のテンションを与えるにとどまり、本発明のようなフィルムの伸び量を外部信号により調節する機構を備えていなかった。
本発明の重要な特徴の一つは、フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知する位置センサーからのフィードバック信号によって少なくとも一つのダンサーロールの軸が移動してフィルムのテンションを調節することにある。少なくとも一つのダンサーロールの軸は、印刷位置のズレを検出する位置センサーから送られてくる信号にもとづき、自動的に移動してフィルムのテンションを変化させてフィルムの伸び量を調整する。これにより、フィルム同士の間の印刷ズレを修正する。
位置センサーは、ヒートシール装置の前又は後に配置され、フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知して信号を発する。好ましくは、ヒートシール装置の直前に配置される。位置センサーは、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの印刷表示を検知し、印刷表示同士のズレの程度をフィードバック信号として発信する機能を有する。印刷表示を検知するには、各種の光の透過率又は反射率を測定する光学的センサーが好ましく使用される。出力される信号は電気信号又はその他の出力信号として、必要によりPID制御等の自動制御方法により処理後、発信されてダンサーロールの軸稼働機構にフィードバックされる。
少なくとも一つのダンサーロールは、位置センサーからの信号に基づき軸が自動的に平行移動する機能を備える。平行移動の方向は、フィルムの伸び量を円滑に変化させることができれば、上下左右の制限はない。上側下側どちらか一方又は両方のダンサーロールを平行移動させてもよいが、少なくとも伸縮性のより大きいフィルムにかかるダンサーロールを平行移動させることが好ましい。ダンサーロールの平行移動方向は、印刷表示同士のズレを修正するようにフィルムを伸縮する方向であればよい。ダンサーロールの移動量は、印刷表示同士のズレを修正するために必要な伸び量であればよい。
本発明によれば、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの貼り合わせ位置をその印刷表示に自動的に合わせることが可能となる。そのため、文字・図形・記号等の袋の裏表の印刷表示が整合ないし対応する、両面がピッチ印刷された脱酸素性袋が工業的に連続製造される。
また、本発明によれば、ダンサーロールの自動制御により酸素吸収性フィルム及び/又はバリア性フィルムの伸び量を調節してフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に自動的に合わせることができるので、袋の表面と裏面の印刷表示が整合した、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムからなる脱酸素性袋を連続的に製造する製造装置が提供される。
本発明の脱酸素性袋の製造方法は、同一ピッチでピッチ印刷した少なくともバリア層、酸素吸収層及びシーラント層を有する帯状の酸素吸収性フィルム、及び少なくともバリア層及びシーラント層を有する帯状のバリア性フィルムを別個に加工してロール状に巻き取り、別々の繰り出しロール13、14から送り出し、各フィルムを位置センサー制御で送り、生じた印刷ズレをショット毎に両側の独立可動式ダンサーロール15、16で調整し、表・裏面印刷の1コマを対応する位置にてシーラント層を互いに向き合わせ重ね、2枚のラミネートフィルムをヒートシールしてヒートシール部を形成し、少なくとも一辺が開口するように切断して製袋する方法である。
本発明で製造される袋は、片面が酸素吸収性フィルム、反対面がバリア性フィルムからなり、袋の裏表両面の印刷表示が対応する。酸素吸収性フィルム及びバリア性フィルムには、図3又は図4に示されるように、文字・図形・記号等の表示が1袋ずつに対応する間隔(ピッチ)をもって繰り返し印刷(ピッチ印刷)される。
本発明の脱酸素性袋の製袋装置において、位置センサー19がラミネートフィルム11の印刷柄を検出し、そのフィードバック信号にもとづき、酸素吸収性フィルム及びバリア性フィルムのダンサーロールの少なくとも一方の軸を移動してフィルムの伸び量を調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる。酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムのダンサーロールは、互いに独立して移動する。加えて、前記フィードバック信号にもとづき、ピンチロール17、18とヒートシール装置の間に設置されたフィルム送りロール(不図示)を制御してラミネートフィルム11の送り量を調整することも好ましい。
上ダンサーロール15は、位置センサー19からのフィードバック信号にもとづき、回転軸を平行(通常は上下方向もしくは左右方向)に自動的に移動しうるようにしたロールであり、ラミネートフィルム11を貯留し、そのテンションを維持するためのものである。フィルム送りロールによりラミネートフィルム11が間欠送りされると、ラミネートフィルム11は上ダンサーロール15から引き出され供給される。その後、繰り出しロール13によってラミネートフィルム11が連続送りされ、それが上ダンサーロール15に貯留され、再度フィルム送りロールによりラミネートフィルム11が間欠送りされたとき、貯留されたラミネートフィルム11が上ダンサーロール15から供給され、これが順次交互に繰り返される。
一方、下ダンサーロール16は、上ダンサーロール15と同様の動きをするが、位置センサー20がラミネートフィルム11の印刷位置に対するラミネートフィルム12の印刷位置のズレを検出すると、その検出信号にもとづき、印刷ズレ位置によって、ダンサーロール16のテンションが変動し、ラミネートフィルム12のテンションを変動させ、ラミネートフィルム12の伸び量を調整し、印刷ズレを修正する。
軸が信号に応じて自動的に移動し得ることを、本発明では「稼働」と称する。本発明では、上ダンサーロール15及び下ダンサーロール16は、その両者の軸が位置センサー19からのフィードバック信号に応じて稼働する機構を備えていても良く、上ダンサーロール15の軸のみが位置センサー19からのフィードバック信号に応じて稼働する機構を備えていても良く、下ダンサーロール16の軸のみが位置センサー19からのフィードバック信号に応じて稼働する機構を備えていても良い。伸縮性の大きいフィルムの側のダンサーロールの軸が稼働する機構を備えていることが好ましい。
本発明の製袋方法を用いて製造できる脱酸素性袋には、三方袋、チャック付き三方袋、スタンディングパウチ、チャック付きスタンディングパウチ、注ぎ口付パウチ、易通蒸口付パウチ等が挙げられる。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成するシーラント層は、バリア性フィルムと熱融着させる際にシーラントとなり得る部分である。また、収納物品と酸素吸収層を隔離する隔離層としての役割を果たす層であり、包装容器内の酸素が酸素吸収層中に速やかに吸収されるために効率良く透過する酸素透過層としての役割を有する。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成するシーラント層には前述の役割を果たすことが可能な、酸素透過性を有する熱可塑性樹脂であれば、制限することなく使用することができる。例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、メタロセン触媒によるポリプロピレン等の各種ポリプロピレン類、ポリメチルペンテン、熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらを単独で、または組み合わせて使用することができる。
これらの中でも、特に低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体等のプロピレン類、ポリメチルペンテンが好ましく、さらに好ましくは、フィルムの伸縮性から、鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類が好ましい。
シーラント層には酸化チタン等の着色顔料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の添加剤、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、シリカ等の充填剤、消臭剤等を添加しても良い。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成するシーラント層の膜厚は、10〜100μmであることが好ましく、20〜60μmであればより好ましい。シーラント層の膜厚が10μmより薄いと酸素吸収層の酸素吸収剤が表面に露出したり、ヒートシール強度が低下するため好ましくない。また、ヒートシール層の膜厚が100μmより厚いと、積層が困難になったり、また酸素透過性が低下してフィルムの酸素吸収性能が低下したり、さらにフィルムの伸縮性が低下したり、コストに問題があるため好ましくない。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成する酸素吸収層は、熱可塑性樹脂中に酸素吸収剤を分散してなる熱可塑性樹脂組成物からなる層である。酸素吸収層は、容器内又は収納物品中に溶存する酸素を吸収する役割、バリア層外部から侵入する微量の酸素を吸収して容器内部への酸素透過を防ぐ役割を有する。
本発明の酸素吸収層を構成する熱可塑性樹脂は、前述のヒートシール層に用いる樹脂として挙げたものと同様の樹脂が使用されるが、ヒートシール層との接着性を考慮して適宜選択される。好ましくは、ヒートシール層と同一の熱可塑性樹脂が使用される。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成する酸素吸収層に分散される酸素吸収剤としては、鉄粉及びハロゲン化金属からなる鉄系酸素吸収剤組成物が好ましく用いられる。鉄系酸素吸収剤組成物の主剤である鉄粉としては、酸素吸収反応を起こしうるものであれば純度等には特に制限することなく使用でき、例えば、表面の一部が既に酸化していても良く、他の金属を含有するものであっても良い。また、鉄粉は粒状のものが好ましく、例えば、還元鉄粉、噴霧鉄粉、電解鉄粉等の鉄粉、鋳鉄、鋼材等の各種鉄の粉砕物や研削品等が用いられる。その平均粒径は、取り扱い性や、酸素吸収層の膜厚を薄くすること、及びフィルム外観に現れる酸素吸収剤の凹凸をできるだけ小さくすることを考慮し、1〜100μmの範囲とすることが好ましく、特に1〜80μmの範囲とすることが好ましい。
鉄系酸素吸収剤の助剤であるハロゲン化金属としては、例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物、臭化物又はヨウ化物が用いられ、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム又はバリウムの塩化物又は臭化物が好ましく用いられる。ハロゲン化金属の配合量は、鉄粉100重量部当たり0.1〜20重量部が好ましく、特に0.1〜5重量部が好ましい。
ハロゲン化金属は、鉄粉に付着して容易に分離しないよう、予め混合して添加することが好ましい。例えば、ボールミル、スピードミル等を用いてハロゲン化金属と鉄粉を混合する方法、鉄粉表面の凹凸部にハロゲン化金属を埋め込む方法、バインダーを用いてハロゲン化金属を鉄粉表面に付着させる方法、ハロゲン化金属水溶液と鉄粉を混合した後乾燥して鉄粉表面にハロゲン化金属を付着させる方法等を採ることができる。好ましい酸素吸収剤は、鉄粉とハロゲン化金属を含む鉄粉系組成物であり、特に好ましくは、鉄粉にハロゲン化金属を付着させたハロゲン化金属被覆鉄粉組成物である。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成する酸素吸収層中における酸素吸収剤の配合量は5〜70重量%の範囲とすることが好ましく、10〜60重量%の範囲がより好ましい。酸素吸収剤の配合量が10重量%より低いと、酸素吸収能力が不十分であり好ましくなく、70重量%より高いと、酸素吸収層を製膜することが困難であるため好ましくない。
本発明の酸素吸収性フィルムを構成する酸素吸収層の膜厚は、構成材料によらず、20〜100μmの範囲とすることが好ましく、特に好ましくは30〜80μmの範囲である。酸素吸収層の膜厚が20μmより薄いと、製膜が困難となったり、フィルム単位面積当たりの酸素吸収剤量が少なくなり、十分な酸素吸収性能が得られなくなる。また、100μmより厚いと、フィルム総厚みが厚くなり、取り扱い性に不便を生じる場合があったり、コストに問題が生じる。
また、本発明の酸素吸収層には、必要に応じて、酸化チタン等の着色顔料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の各種添加剤、クレー、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の充填剤、消臭剤、活性炭やゼオライト等の吸着剤等を添加しても良い。
本発明において、ガスバリア層には、包装容器とした場合に容器外部から侵入する酸素を遮断する層であり、例えば、アルミ箔等の金属箔、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロンMXD6、ポリエチレンテレフタレート等のガスバリア性樹脂、アルミニウム蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム等の蒸着フィルム等を単独又は組み合わせて用いることができる。中でも、フィルム伸縮性を考慮すると、厚さ9μm以下のアルミ箔やガスバリア性樹脂や蒸着フィルムが好ましく、さらに好ましくはガスバリア性樹脂や蒸着フィルムが好ましく、効率的な酸素遮断を行うには、蒸着フィルムが特に好ましい。
本発明の酸素吸収性フィルムは、内側より熱可塑性樹脂からなるシーラント層、熱可塑性樹脂に酸素吸収剤が配合された酸素吸収層、及びガスバリア性物質からなるバリア層の少なくとも3層からなるが、その他の層を付加することは差し支えない。
例えば、ガスバリア層の破損やピンホールを防ぐために、バリア層の外側に熱可塑性樹脂や紙基材からなるからなる保護層を設けてもよい。フィルムの伸縮性を考慮すると、保護層には熱可塑性樹脂が好ましく、保護層に用いる樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン等のポリエチレン類、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体等のポリプロピレン類、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド類、さらに、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類およびこれらの組合せが挙げられる。
本発明のバリア性フィルムを構成するシーラント層は、酸素吸収性フィルムを構成するシーラント層と同種の熱可塑性樹脂が好ましく、酸化チタン等の着色顔料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の添加剤、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、シリカ等の充填剤、消臭剤等を添加しても良い。
本発明のバリア性フィルムを構成するシーラント層の膜厚は、10〜100μmであることが好ましく、20〜60μmであればより好ましい。シーラント層の膜厚が10μmより薄いとヒートシール強度が低下するため好ましくない。また、ヒートシール層の膜厚が100μmより厚いと、積層が困難になったり、コストに問題があるため好ましくない。
本発明において、バリア性フィルムを構成するガスバリア層には、包装容器とした場合に容器外部から侵入する酸素を遮断する層であり、例えば、アルミ箔等の金属箔、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロンMXD6、ポリエチレンテレフタレート等のガスバリア性樹脂、アルミニウム蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着等の蒸着フィルム等を単独又は組み合わせて用いることができる。中でも、フィルム伸縮性を考慮すると、厚さ9μm以下のアルミ箔やガスバリア性樹脂や蒸着フィルムが好ましく、さらに、内容物の視認性を考慮するとガスバリア性樹脂や蒸着フィルムが好ましく、効率的な酸素遮断を行うには、蒸着フィルムが特に好ましい。
本発明のバリア性フィルムは、内側より熱可塑性樹脂からなるシーラント層、及びガスバリア性物質からなるガスバリア層の少なくとも2層からなるが、その他の層を付加することは差し支えない。
例えば、ガスバリア層の破損やピンホールを防ぐために、バリア層の外側に紙基材からなる保護層や熱可塑性樹脂からなる保護層を設けてもよい。フィルム伸縮性や袋内部の視認性を考慮すると、熱可塑性樹脂が好ましい。保護層に用いる熱可塑性樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン等のポリエチレン類、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体等のポリプロピレン類、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド類、さらに、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類およびこれらの組合せが挙げられる。
製造された袋は、片面は酸素吸収性フィルム、もう一方の面はバリア性フィルムからなり、酸素吸収性を有する袋として使用できる。
また透明なバリア性フィルムを使用し、非印刷部分、すなわち透明部分を確保することにより、透明部分から内容物を見ることを可能にできる。
さらに、本発明は、帯状の酸素吸収性フィルムの繰り出しロール、帯状のバリア性フィルムの繰り出しロール、それぞれ独立して稼働する軸を有する酸素吸収性フィルム用ダンサーロール及びバリア性フィルム用ダンサーロール、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの印刷柄のズレを検出する位置センサー、並びに、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムを貼り合わせるヒートシール装置からなり、前記位置センサーからのフィードバック信号にもとづき、少なくとも一方のダンサーロールの軸が自動的に移動する機構を備えた脱酸素性袋の製袋装置である。前記位置センサーからのフィードバック信号にもとづき、少なくとも一方のダンサーロールの軸が自動的に移動する機構により、フィルムの伸び量を調節し、これによりフィルムの貼り合わせ位置を自動的に1コマずつそのピッチ印刷表示に合わせることができるので、両面の印刷表示が整合ないし対応した脱酸素性袋が連続的に製造される。
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
酸素吸収性樹脂組成物a
平気粒径30μmの鉄粉1000kgを加熱ジャケット付き真空乾燥機中に投入し、10mmHgの減圧下140℃で混合しつつ、塩化カルシウム50重量%水溶液50kgを噴霧し、乾燥した後、混合し、篩い分けし粗粒を除き、平均粒径30μmの鉄系酸素吸収剤1を得た。
次に、ベント付き二軸押出機を用いて、エチレン−プロピレンランダム共重合体(チッソ(株)製、商品名F8090)を押出しながら、サイドフィードにて鉄系酸素吸収剤を、ポリプロピレン:鉄系酸素吸収剤=70:30重量比となるように供給し、混練し、ストランドダイから押し出した後、冷却、ペレタイザーにてペレット化し、酸素吸収性樹脂組成物aを得た。
酸素吸収性フィルムA
次いで、単軸押出機、Tダイ、冷却ロール及びスリッター及び巻取機からなる押出ラミネーター装置を用い、シーラント層として繰り出される40μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(昭和電工プラスチックプロダクツ(株)製、商品名アロマーUW)に酸素吸収層として、酸素吸収樹脂組成物aを厚さ30μmで押出ラミネートし、酸素吸収層面をコロナ放電処理したラミネートフィルムAを得た。
酸素吸収面に100mmピッチでコーンスープの成分表示やリサイクル表示等の印刷を施した厚さ15μmのナイロンフィルム、ガスバリア層としてアルミナ蒸着PETフィルム(凸版印刷(株)製、商品名GXフィルム)を順次ドライラミネートし、酸素吸収性フィルムAを得た。得られた酸素吸収性フィルムAの構成は、無延伸ポリプロピレン40μm/酸素吸収樹脂組成物30μm/ナイロンフィルム15μm/印刷/アルミナ蒸着PET12μmとなる。
酸素吸収性フィルムB
酸素吸収性樹脂組成物aのエチレン−プロピレンランダム共重合体をポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、商品名カーネルKC580S)に替えた他は上記同様の操作により、酸素吸収樹脂組成物bを得た。次いで、シーラント層として50μmのLLDPEフィルム(東セロ(株)、商品名TUX−TC)にラミネートし、酸素吸収層面をコロナ放電処理したラミネートフィルムBを得た。酸素吸収層側に、9μmのアルミ箔、100mmピッチでフルーツシラップ漬けの成分表示やリサイクルマークの印刷を施した12μmのPETフィルムを順次ラミネートし、酸素吸収性フィルムBを得た。得られた酸素吸収性フィルムBの構成は、LLDPE50μm/酸素吸収樹脂組成物30μm/アルミ箔9μm/印刷PET12μmとなる。
酸素吸収性フィルムC
ラミネートフィルムAを用いて、酸素吸収面にガスバリア層として厚さ7μmのアルミ箔、保護層1として厚さ15μmのナイロンフィルム、保護層2として100mmピッチでコーンスープの成分表示やリサイクル表示等の印刷を施した厚さ12μmのPETフィルムを順次ドライラミネートし、酸素吸収性フィルムCを得た。得られた酸素吸収性フィルムCの構成は、無延伸ポリプロピレン40μm/酸素吸収樹脂組成物30μm/アルミ箔7μm/ナイロンフィルム15μm/印刷PET12μmとなる。
酸素吸収フィルムD
ラミネートフィルムBを用いて、酸素吸収面に厚さ15μmのナイロンフィルム、ガスバリア層として100mmピッチでコーンスープの成分表示やリサイクル表示等の印刷を施したアルミナ蒸着PETフィルム(凸版印刷(株)製、商品名GXフィルム)を順次ドライラミネートし、酸素吸収性フィルムDを得た。得られた酸素吸収性フィルムDの構成は、LLDPE50μm/酸素吸収樹脂組成物30μm/ナイロンフィルム15μm/印刷/アルミナ蒸着PET12μmとなる。
バリア性フィルムA
無延伸ポリプロピレンフィルム(昭和電工プラスチックプロダクツ(株)製、商品名アロマーUT21、厚さ50μm)に、100mmピッチでコーンスープの文字印刷を施した15μmのナイロンフィルム、ガスバリア層としてアルミナ蒸着PETフィルム(凸版印刷(株)製、商品名GXフィルム)を順次ドライラミネートし、バリア性フィルムAを得た。得られたバリア性フィルムAの構成は、無延伸ポリプロピレン50μm/ナイロンフィルム15μm/印刷/アルミナ蒸着PET12μmとなる。
バリア性フィルムB
LLDPEフィルム(東セロ(株)、商品名TUX−TC、60μm)に、100mmピッチでフルーツの文字印刷を施した15μmのナイロンフィルム、ガスバリア層としてアルミナ蒸着PETフィルム(凸版印刷(株)製、商品名GXフィルム)を順次ドライラミネートし、バリア性フィルムBを得た。得られたバリア性フィルムBの構成は、LLDPE50μm/ナイロンフィルム15μm/印刷/アルミナ蒸着PET12μmとなる。
[実施例1]
ともに伸縮性を有する酸素吸収性フィルムAからなる帯12およびバリア性フィルムAからなる帯11を、最初に互いの対応する印刷位置が整合するように製袋装置にセットし、それぞれのフィルムの印刷位置を位置センサー19、20で検知制御して、独立して稼働する機構を備えたダンサーロール15、16を介し送り出し、互いに摺接するピンチロール17、18間へ互いのシーラント層同士が向き合うように移送した。
酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知する位置センサーからのフィードバック信号によって自動的にダンサーロール15、16の軸を独立に左右に移動して前記両フィルムの伸び量を調節することにより、フィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせた。
次いで、袋の左右縁部となる部分を縦シールとし、底部となる部分を横シールとして100mm毎にヒートシールにより貼り合わせるとともに、流れ方向に沿ってヒートシール部外側の不要部分を切断し、除去した。続いて、フィルム流れ方向下流に設置したカッタにより、袋の底部となる横シールの上縁を幅方向全長で切断して、一方が開口して三方がヒートシールにより貼り合わされた100mm×160mmの袋を得た(図3を参照)。
〈評価〉
連続運転して500袋を製造し、得られた500袋目の酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの印刷ズレ量を測定した。結果を表1に示す。また、得られた全500袋はいずれも表裏の印刷のズレは正規位置から±2.5mmの許容範囲内であり、商品としての許容範囲内であった。
[比較例1]
バリア性フィルムA11の印刷位置のみセンサー制御し、ダンサーロール15、16がシャフトで連結され連動する以外は、実施例1と同様の方法で袋を作製した。実施例1と同様に測定を行った結果を表1に示す。得られた全500袋のうち、475袋は表裏の印刷のズレが正規位置から±2.5mmの許容範囲を超えて大きく、商品価値が低下した。
[実施例2]
酸素吸収性フィルムAおよびバリア性フィルムAの代わりに、それぞれ酸素吸収性フィルムBおよび伸縮性を有するバリア性フィルムBを用い、それぞれのフィルムの巻出し位置を上下入れ替えた以外は、実施例1と同様の方法でフィルムを移送した。
フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知する位置センサーからのフィードバック信号によって自動的にダンサーロール16の軸を独立に左右に移動して前記伸縮性を有するバリア性フィルムBの伸び量を調節することにより、フィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせた。
次いで、流れ方向に沿って両側と中央に三列の縦シールと、100mm間隔毎に縦シールと直交する横シールをすると共に、流れ方向に沿ってヒートシール部の不要部分を切断、除去し、また中央のヒートシールの中心を切断した。続いて、フィルム流れ方向下流に設置したカッタにより、袋の底部となる横シールの上縁を幅方向全長で同時に切断して、一方が開口して三方がヒートシールされた袋を二列取りで得た(図4を参照)。実施例1と同様に測定を行った結果を表1に示す。また、得られた全500袋はいずれも表裏の印刷のズレは正規位置から±2.5mmの許容範囲内であり、商品としての許容範囲内であった。
[比較例2]
バリア性フィルムBの印刷位置のみセンサー制御し、ダンサーロール15、16がシャフトで連結され連動する以外は、実施例2と同様の方法で袋を作製した。実施例1と同様に測定を行った結果を表1に示す。また、得られた全500袋のうち、450袋は表裏の印刷のズレが正規位置から±2.5mmの許容範囲を超えて大きく、商品価値が低下した。
[実施例3]
酸素吸収性フィルムAの代わりに、それぞれ酸素吸収性フィルムCおよび伸縮性を有するバリア性フィルムAを用い、実施例2と同様の方法でフィルムを移送した。
フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知する位置センサーからのフィードバック信号によって自動的にダンサーロール16の軸を独立に左右に移動して前記伸縮性を有するバリア性フィルムAの伸び量を調節することにより、フィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせた。
次いで、流れ方向に沿って両側と中央に三列の縦シールと、100mm間隔毎に縦シールと直交する横シールをすると共に、流れ方向に沿ってヒートシール部の不要部分を切断、除去し、また中央のヒートシールの中心を切断した。続いて、フィルム流れ方向下流に設置したカッタにより、袋の底部となる横シールの上縁を幅方向全長で同時に切断して、一方が開口して三方がヒートシールされた袋を二列取りで得た(図4を参照)。実施例1と同様に測定を行った結果を表1に示す。また、製造された全500袋はいずれも表裏の印刷のズレは正規位置から±2.5mmの許容範囲内であり、商品としての許容範囲内であった。
[実施例4]
ともに伸縮性を有する酸素吸収性フィルムDからなる帯12およびバリア性フィルムBとからなる帯11とした以外、実施例1と同様に、それぞれのフィルムの印刷位置を位置センサー19、20で制御して、独立して稼働する機構を備えた軸を有するダンサーロール15、16を介し送り出し、互いに摺接するピンチロール17、18間へ互いのシーラント層同士が向き合い、かつ表・裏の印刷位置が対応するように移送した。
フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを検知する位置センサーからのフィードバック信号によって自動的にダンサーロール15、16の軸を独立に左右に移動して前記両フィルムの伸び量を調節することにより、フィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせた。
次いで、袋の左右縁部となる部分を縦シールとし、底部となる部分を横シールとして100mm毎にヒートシールするとともに、流れ方向に沿ってヒートシール部外側の不要部分を切断し、除去した。続いて、フィルム流れ方向下流に設置したカッタにより、袋の底部となる横シールの上縁を幅方向全長で切断して、一方が開口して三方がヒートシールされた袋を得た(図3を参照)。実施例1と同様に測定を行った結果を表1に示す。また、得られた全500袋はいずれも表裏の印刷のズレは正規位置から±2.5mmの許容範囲内であり、商品としての許容範囲内であった。
Figure 2005254796
(1)印刷ズレ量は、500袋製造後の印刷のズレ幅を表す。
本発明の製袋方法で製袋された両面ピッチ印刷袋の全体斜視図である。 本発明の両面ピッチ印刷袋の製造工程を示す全体概略図である。 本発明の両面ピッチ印刷袋の製造工程の一部を示す概略図である。 本発明の両面ピッチ印刷袋の製造工程の一部を示す概略図である。
符号の説明
11 バリア性フィルムもしくは酸素吸収性フィルム
12 酸素吸収性フィルムもしくはバリア性フィルム
13 繰り出しロール
14 繰り出しロール
15 ダンサーロール
16 ダンサーロール
17 ピンチロール
18 ピンチロール
19 位置センサー
20 位置センサー

Claims (2)

  1. ピッチ印刷表示がされた、少なくともバリア層、酸素吸収層及びシーラント層を有する帯状の酸素吸収性フィルム、及び
    ピッチ印刷表示がされた、少なくともバリア層及びシーラント層を有する帯状のバリア性フィルムをそれぞれダンサーロールを介して送り、
    ヒートシールにより貼り合わせて片面が酸素吸収性フィルム、もう片面がバリア性フィルムからなる脱酸素性袋を製造する方法において、
    少なくとも一方のダンサーロールは稼働する機構を備えた軸を有し、かつ、
    フィルムの貼り合わせ時の印刷表示のズレを位置センサーにより検知してフィードバック信号を発信し、前記フィードバック信号に応じて前記稼働する機構を備えたダンサーロールの軸が移動してフィルムの伸び量を自動調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる脱酸素性袋の製造方法。
  2. 帯状の酸素吸収性フィルムの繰り出しロール、帯状のバリア性フィルムの繰り出しロール、それぞれ独立して稼働する軸を有する酸素吸収性フィルム用ダンサーロール及びバリア性フィルム用ダンサーロール、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムの印刷柄のズレを検出する位置センサー、並びに、酸素吸収性フィルムとバリア性フィルムを貼り合わせるヒートシール装置からなり、かつ
    前記位置センサーからのフィードバック信号にもとづき、少なくとも一方のダンサーロールの軸が自動的に移動してフィルムの伸び量を調節することによりフィルムの貼り合わせ位置をそのピッチ印刷表示に合わせる機構を備えた脱酸素性袋の製袋装置。
JP2004298666A 2004-02-09 2004-10-13 脱酸素性袋の製造方法及び装置 Active JP4174680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298666A JP4174680B2 (ja) 2004-02-09 2004-10-13 脱酸素性袋の製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004031637 2004-02-09
JP2004298666A JP4174680B2 (ja) 2004-02-09 2004-10-13 脱酸素性袋の製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005254796A true JP2005254796A (ja) 2005-09-22
JP4174680B2 JP4174680B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=35080979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004298666A Active JP4174680B2 (ja) 2004-02-09 2004-10-13 脱酸素性袋の製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174680B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108544802A (zh) * 2018-05-30 2018-09-18 大连奥特马工业有限公司 制袋机对花机构
JP2022000397A (ja) * 2019-03-29 2022-01-04 株式会社ダイワハイテックス 包装装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683340U (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 桑原 康長 内容物透視性と保存性とを有する外包袋
JPH07276497A (ja) * 1994-04-14 1995-10-24 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シートの製造方法
JP2000191196A (ja) * 1998-02-06 2000-07-11 Windmoeller & Hoelscher 2枚のウェブを整列して接合し多層ウェブを形成するための方法及び装置
JP2003048260A (ja) * 2001-08-07 2003-02-18 Totani Corp プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683340U (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 桑原 康長 内容物透視性と保存性とを有する外包袋
JPH07276497A (ja) * 1994-04-14 1995-10-24 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シートの製造方法
JP2000191196A (ja) * 1998-02-06 2000-07-11 Windmoeller & Hoelscher 2枚のウェブを整列して接合し多層ウェブを形成するための方法及び装置
JP2003048260A (ja) * 2001-08-07 2003-02-18 Totani Corp プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108544802A (zh) * 2018-05-30 2018-09-18 大连奥特马工业有限公司 制袋机对花机构
JP2022000397A (ja) * 2019-03-29 2022-01-04 株式会社ダイワハイテックス 包装装置
JP7325848B2 (ja) 2019-03-29 2023-08-15 株式会社ダイワハイテックス 包装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4174680B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0369447B1 (en) Laminated film and manufacturing method of the same
JP7471284B2 (ja) 剛性が向上したリサイクル可能なpe包装用フィルム
JP5315628B2 (ja) 包装袋
EP2117953B1 (en) Packaging films
WO2004078610A1 (en) Reclosable packages and method and apparatus for making them
US20160251120A1 (en) Film with oxygen absorbing regions
EP2671720A1 (en) Oxygen-absorbing film, oxygen-absorbing laminate, oxygen -absorbing packaging material comprising oxygen-absorbing laminate, and oxygen-absorbing resin composition
JP4441195B2 (ja) 脱酸素性蓋材及び脱酸素性密封容器
JP4174680B2 (ja) 脱酸素性袋の製造方法及び装置
WO2017018283A1 (ja) 積層フィルム及び包装材
EP0571000B1 (en) Packaging material for photosensitive materials
JP2007030467A (ja) 脱酸素性フィルム
JP2004269053A (ja) 熱収縮性包装
JP2004330451A (ja) 酸素検知機能付き酸素吸収性テープ、及び当該テープ付き包装体
JP2006143303A (ja) 麺包装用共押出多層フィルム、麺包装用ラミネートフィルムおよび麺包装方法
JP2000273328A (ja) 酸素吸収性樹脂組成物及び脱酸素性多層体
JP2003246030A (ja) マット調角底袋用共押出積層フィルムおよびマット調角底袋
JP3424734B2 (ja) 脱酸素性包装袋
JP2008006635A (ja) 引裂き性に優れる酸素吸収性多層フィルム及び酸素吸収包装容器。
JP4305584B2 (ja) 酸素吸収性樹脂組成物及び酸素吸収性多層体
JPH0747601A (ja) 熱可塑性の一軸共延伸フィルム及びこれから形成した熱可塑性袋
JP2004067232A (ja) 酸素吸収性包装材料用包装体及びそれを用いた保存方法
CN112004676A (zh) 易剥离性吸收薄膜
JP2019073295A (ja) ピロー袋
CA2114658A1 (en) Thermoplastic film and sacks made therefrom

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4174680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5