JP2005243281A - 有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 発光領域における輝度ムラや表示ムラの発生を抑制して表示特性の均一化を達成できる有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器を提供する。
【解決手段】 発光領域4に複数の画素を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記発光領域4は、画素輝度が異なる複数の画素群からなり、当該複数の画素群の画素開口面積比は当該複数の画素群の画素輝度比の逆数に略等しいことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器に関する。
近年、液晶ディスプレイに替わる自発発光型ディスプレイとして有機物を用いた発光装置の開発が加速している。このような有機物を発光材料として用いた有機エレクトロルミネッセンス装置(本明細書を通じて有機EL装置と称す)の製造方法においては、インクジェット法(液滴吐出法)を用いることにより、有機EL材料等の機能性材料を塗布法によって形成する方法が知られている。インクジェット法においては、直径がμmオーダーの液滴を高解像度で吐出、塗布することができるため、機能性材料の高精細パターニングが可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−252083号公報
ところで、上記方法を用いて機能性材料をパターニングする場合においては、当該機能性材料と溶媒を溶解又は分散させて液体材料を作製し、当該液体材料を基板上に微小液体として塗布(吐出)している。ここで、溶媒は揮発性を有するために一般的に速く乾燥する特性を有している。従って、基板上に塗布された微小液体の乾燥は極めて速く、更に、基板上の塗布領域における周辺部(上端、下端、右端、左端)においては、画素領域に塗布された微小液体が蒸発し易く、かつ、溶媒分子分圧が低いために、基板中央部よりも速く乾燥する。このような基板上に塗布された液体材料は、塗布された部分によって乾燥の程度が異なるために、乾燥ムラが生じてしまう。これによって、基板上に形成された機能性材料の断面形状(プロファイル)や膜厚のムラが生じてしまい、輝度ムラや表示ムラを招いてしまうという問題があった。具体的には、基板中央部よりも基板周辺部の輝度が低下し、発光特性が不均一になるという問題があった。
更に、インクジェット法においては、基板の一方の端部から他方の端部まで吐出ヘッドを走査しながら液体材料を塗布した後に、当該走査方向と直交する方向に吐出ヘッドを改行し、再び吐出ヘッドを走査しながら液体材料を塗布している。このような動作を行うことにより、基板上を走査する吐出ヘッドの端部近傍に対応して、改行スジと呼ばれるムラが生じてしまい、上記と同様に輝度ムラや表示ムラを招くという問題が生じていた。具体的には、改行スジ近傍の輝度が他の部分よりも輝度が高くなり、発光特性が不均一になるという問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、発光領域における輝度ムラや表示ムラの発生を抑制して表示特性の均一化を達成できる有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の有機EL装置は、発光領域に複数の画素を備えた有機EL装置であって、前記発光領域は、画素輝度が異なる複数の画素群からなり、当該複数の画素群の画素開口面積比は当該複数の画素群の画素輝度比の逆数に略等しいことを特徴としている。また、前記画素開口面積比と前記画素輝度比のバラツキは±10%以内であることが好ましい。
ここで、画素輝度とは画素当たりの輝度を意味するものである。
このように、各画素面積比が輝度比の逆数に略等しいので、輝度が低い画素にはその面積が大きく設定され、また、輝度が高い画素にはその面積が小さく設定されるので、輝度の差異を効果的に補正することが可能となり、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
また、このように輝度が低い画素に対して当該画素面積を増やすことで輝度の差異を補正するので、従来の有機EL装置に設けられていたダミー領域が不要になる。従って、額縁の小さい有機EL装置を実現することができる。
また、前記有機EL装置においては、前記複数の画素群は、画素輝度が異なる第1画素群と第2画素群とを備え、前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積比は、前記第1画素群と前記第2画素群の画素輝度比の逆数に略等しいことを特徴としている。
このように、第1画素と前記第2画素面積比が輝度比の逆数に略等しいので、輝度が低い画素にはその面積が大きく設定され、また、輝度が高い画素にはその面積が小さく設定されるので、輝度の差異を効果的に補正することが可能となり、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
従って、従来では基板上に塗布された溶媒の乾燥速度の差異に起因して輝度ムラや表示ムラが生じていたが、上記構成を採用することによってこれらの問題点を解決できる。また、インクジェット法における吐出ヘッドの改行スジに起因する発光ムラを防止できる。
また、前記有機EL装置においては、前記発光領域は中央部に前記第1画素群を備え、周辺部に前記第2画素群を備え、前記第1画素群よりも前記第2画素群の各々の画素開口面積が大きいことを特徴としている。
ここで、従来においては、基板上の塗布領域における周辺部(上端、下端、右端、及び左端)に塗布された微小液体は蒸発し易く、当該周辺部の溶媒分子分圧が低いために、基板中央部よりも速く乾燥してしまう。これにより、塗布領域における周辺部に位置する発光領域周辺部の輝度が発光領域中央部よりも低下して発光特性が不均一になるという問題があったが、このようにすれば、周辺部の第2画素が中央部の第1画素よりも大きな面積を有するので、中央部と周辺部における輝度の差異を効果的に補正し、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
また、前記有機EL装置においては、前記発光領域は矩形であり、前記発光領域の角部に第3画素群を備え、前記第2画素群よりも前記第3画素群の各々の画素開口面積が大きいことを特徴としている。
ここで、矩形状の発光領域においては、上端、下端、右端、及び左端よりも、角部(右上隅、右下隅、左上隅、及び左下隅)における溶媒分子分圧が低い。従って、角部に塗布された微小液体は、周辺部よりも速く乾燥する。これにより、矩形状の塗布領域における角部の輝度が発光領域周辺部よりも低下して発光特性が不均一になってしまう。これに対し、本発明の特徴点として記載したように、第2画素よりも画素開口面積が大きな第3画素群を発光領域の角部に備えることで、周辺部と角部における輝度の差異を効果的に補正することができる。更に、中央部、周辺部、及び角部の発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
また、前記有機EL装置においては、前記複数の画素群の間に第4画素群を有し、前記第4画素群の画素開口面積が連続的に異なっていることを特徴としている。
このようにすれば、第4画素群の画素の画素開口面積が連続的に異なるので、当該第4画素は輝度が連続的に異なるように発光させることができる。ここで、第1画素群、第2画素群、及び第3画素群のいずれか2つの画素群の間に第4画素群を設けた場合には、当該2つの画素群の間において、第4画素の輝度分布に勾配を設けることができる。
更に、第4画素群を設けずに第1画素群、第2画素群、及び第3画素群を隣接させた場合では、当該各画素群の間における発光光がはっきりとした輝度差として表示されてしまうが、上記のように第4画素群を備えることにより、各画素群の相互間における発光輝度を連続的に異ならせることができる。即ち、第1画素群、第2画素群、及び第3画素群の間に設けられた第4画素群の輝度分布が勾配を有するものとなり、各画素群の輝度差をぼかして発光させることができる。
また、前記有機EL装置においては、前記画素群の階調を制御して発光させるための駆動方式は、電圧階調方式、パルス幅階調方式、及び面積階調方式のいずれかであることを特徴としている。
このようにすれば、電圧または印加電圧のパルス幅または発光に割り当てられる画素数を調整することによってパネルとしての輝度が表現されるので、各画素面積が異なる場合であっても、画素の各々は電圧量またはパルス幅または発光画素個数に応じて発光する。従って、電圧量またはパルス幅または発光画素個数に応じて好適な輝度階調を表現することができる。
また、前記有機EL装置においては、前記発光領域は、前記複数の画素に対応して形成された画素電極を備え、当該画素電極の各々の面積は同一に形成され、当該画素電極上に形成された画素間部材の開口面積が調整されることによって、各画素開口面積が決定されていることを特徴としている。
このようにすれば、発光領域を構成する全画素群の画素電極パターンの共通化を実現できる。また、画素間部材の開口面積を調整するだけで、各画素群における画素面積や、異なる画素群間における面積比を決定することができる。従って、画素を構成する有機EL素子、或いは有機EL素子を駆動する駆動素子等の構成要素の数を増加させることなく、各画素面積比を調整することができる。
また、前記有機EL装置においては、前記複数の画素の各々は、発光色が異なる複数の単位ドットによって構成され、同一の画素群内における前記複数の単位ドットの画素輝度と面積の積の比率は同一であることを特徴としている。
ここで、発光色が異なる複数の単位ドットとは、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に発光する単位ドットを意味する。そして、当該複数の単位ドットを備える画素においては、発光色の輝度や寿命、フルカラー表示のバランスを考慮して、各単位ドットの面積を異ならせて所定の面積比率に設計し、仕様を決定しているのが一般的である。
従って、上記第1〜第4画素群のように画素面積を異ならせた場合でも、単位ドットの輝度と面積の積の比率が同一であるので、発光色の輝度や寿命、フルカラー表示のバランスを設計や仕様の通りに実現することができる。
また、本発明の有機EL装置の製造方法は、発光領域に複数の画素を備えた有機EL装置の製造方法であって、前記発光領域を形成する複数の画素群の各画素開口面積比を、各画素輝度比の逆数に略等しくすることを特徴としている。
このように、各々の画素面積比が輝度比の逆数に略等しいので、輝度が低い画素にはその面積が大きく設定され、また、輝度が高い画素にはその面積を小さく設定されるので、輝度の差異を効果的に補正することが可能となり、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
従って、従来では基板上に塗布された溶媒の乾燥速度の差異に起因して輝度ムラや表示ムラが生じていたが、上記構成を採用することによってこれらの問題点を解決できる。また、インクジェット法における吐出ヘッドの改行スジに起因する発光ムラを防止できる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、前記複数の画素群は、画素輝度が異なる第1画素群と第2画素群を備え、前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積比を、前記第1画素群と前記第2画素群の画素輝度比の逆数に略等しくすることを特徴としている。
このように、第1画素群と前記第2画素群の面積比が輝度比の逆数に略等しいので、輝度が低い画素群にはその面積が大きく設定され、また、輝度が高い画素群にはその面積が小さく設定されるので、輝度の差異を効果的に補正することが可能となり、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、液滴吐出法を用いることにより、前記複数の画素を形成することを特徴としている。
ここで、インクジェット法は、設備コスト低減、材料削減、工程数削減を実現できる方法であるので、低コストの有機EL装置を製造することができる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、前記液滴吐出法は、前記複数の画素群に吐出される液体材料の吐出回数を変えることにより、前記複数の画素群を形成することを特徴としている。
このように、吐出回数を変えることにより、画素内の機能性材料の量を変えることができる。従って、吐出回数を多くすることにより機能性材料が多く吐出され、当該機能性材料が画素電極上に濡れ広がるので、面積が大きい画素を形成することができる。また、吐出回数を少なくすることにより機能性材料が少なく吐出されるので、面積が小さい画素を形成することができる。従って、1回の吐出動作における吐出量を変更する必要がなく、吐出回数を変えるだけで面積の異なる複数の画素を形成することができる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、前記液滴吐出法は、吐出ヘッドに設けられた複数のノズルが液体材料を吐出することによって前記複数の画素を形成し、前記吐出ヘッドの端部近傍のノズルが液体材料を吐出して前記第1画素群を形成し、また、前記吐出ヘッドの中央部近傍のノズルが液体材料を吐出して前記第2画素群を形成することを特徴としている。
一般的に吐出ヘッドの各ノズルへのインク流路の長さの違いから、ヘッドの両端のノズルからのインクの吐出量は中央部のインクの吐出量に比べて少ないため、ヘッド両端に対応する画素では、発光層膜厚は薄くなる傾向があり、従って発光層に印加される電界は高くなり、輝度が高くなりやすい。従って、本発明の画素面積決定法によれば、第2画素群の方が第1画素群に比べて大きな面積を有することが多い。
このように、吐出ヘッドの端部近傍のノズルが液体材料を吐出して第1画素群を形成し、吐出ヘッドの中央部近傍のノズルが液体材料を吐出して第2画素群を形成するので、従来のように改行スジ近傍の輝度が他の部分よりも輝度が高くなり発光特性が不均一になるという問題を解決することができる。従って、液滴吐出法を用いた場合であっても、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置を実現することができる。
また、具体的な液滴吐出法としては、液体材料の吐出回数を吐出ヘッドの中央部近傍では少なくし、吐出ヘッドの端部近傍では多くすることで、上記と同様の効果が得られる。更に、吐出1回あたりの吐出量を一定にすることで、上記と同様の効果が得られる。
また、ノズルから吐出される1回あたりの吐出量を吐出ヘッドの中央部近傍では少なくし、吐出ヘッドの端部近傍では多くすることで、上記と同様の効果が得られる。更に、画素一つ当りの吐出回数を一定にすることで、上記と同様の効果が得られる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、前記複数の画素は、幅方向の長さが全て同一であり、当該幅方向に直交する方向の長さを異ならせることによって前記複数の画素群の画素面積を調整することを特徴としている。
このようにすれば、幅方向の長さを変更せずに、幅方向と直交する方向の長さのみを異ならせることで、画素面積を決定することができ、画素面積を調整することができる。
また、幅方向に直交する方向と吐出ヘッドの走査方向を一致させることで、走査動作を止めることなく吐出動作を行うことができる。従って、走査動作を行いながら、画素面積を調整することができる。
また、前記有機EL装置の製造方法においては、基板上に同一の画素開口面積を有する画素を複数形成し、前記複数の画素を同一条件で発光させて前記発光領域内の画素輝度を測定し、前記発光領域における各画素群の各々の画素輝度比を算出し、当該画素輝度比の逆数を前記同一面積の画素面積に乗じて各々の画素開口面積を算出することを特徴としている。
このように、実際にダミーの有機EL装置を形成し、当該ダミーの有機EL装置の輝度を測定して、輝度比及び面積比を算出するので、測定結果に基づく面積を算出することができる。
また、前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積の算出結果に基づいて、複数の画素群を形成することを特徴としている。
このようにすれば、測定結果に基づく面積で各画素を形成することができる。
また、本発明の電子機器は、先に記載の有機EL装置を備えることを特徴としている。
このような電子機器としては、例えば、携帯電話機、移動体情報端末、時計、ワープロ、パソコン等の情報処理装置等を例示することができる。また、大型の表示画面を有するテレビや、大型モニタ等を例示することができる。このように電子機器の表示部に、本発明の有機EL装置を採用することによって、表示特性が良好な電子機器を提供することが可能となる。
以下、本発明を詳しく説明する。
なお、この実施の形態は、本発明の一部の態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
(有機EL装置の第1実施形態)
まず、本発明の有機EL装置(有機エレクトロルミネッセンス装置)の一実施形態を説明する。図1は本実施形態の有機EL装置の配線構造を示す模式図であり、図1において符号1は有機EL装置である。
この有機EL装置1は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス方式のもので、複数の走査線101…と、各走査線101に対して直角に交差する方向に延びる複数の信号線102…と、各信号線102に並列に延びる複数の電源線103…とからなる配線構成を有し、走査線101…と信号線102…との各交点付近に単位ドットD…を形成したものである。
信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ線駆動回路100が接続されている。また、走査線101には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査線駆動回路80が接続されている。
更に、単位ドットDの各々には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用TFT112と、このスイッチング用TFT112を介して信号線102から共有される画素信号を保持する保持容量113と、該保持容量113によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用TFT123と、この駆動用TFT123を介して電源線103に電気的に接続したときに該電源線103から駆動電流が流れ込む画素電極23と、この画素電極23と陰極50との間に挟み込まれた発光機能層11とが設けられている。このような画素電極23と陰極50と発光機能層11とにより、発光素子、即ち有機EL素子が構成されている。
ここで、発光機能層11は、後述するようにRGBの各々の色を発光する発光機能層11R、11G、11Bによって構成されている(図6参照)。そして、このような発光機能層11R、11G、11Bに応じて、単位ドットDが各々設けられている。また、上記RGBを発光するための3つの単位ドットDによって、一つの画素が構成されている。
このような構成の有機EL装置1によれば、走査線101が駆動されてスイッチング用TFT112がオン状態になると、そのときの信号線102の電位が保持容量113に保持され、該保持容量113の状態に応じて、駆動用TFT123のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用TFT123のチャネルを介して電源線103から画素電極23に電流が流れ、更に発光機能層11を介して陰極50に電流が流れる。すると、発光機能層11は、これを流れる電流量に応じて発光する。更に、発光機能層11、即ちRGBの各色を発光する発光機能層11R、11G、11Bの発光量を階調させることにより、フルカラー表示を実現している。ここで、発光機能層11R、11G、11Bの発光量を階調する方法としては、電圧階調方式、パルス幅階調方式、及び面積階調方式のいずれかが採用されている。
次に、図2を参照して、本実施形態の有機EL装置1の具体的な態様を説明する。なお、図2は有機EL装置1の構成を模式的に示す平面図である。
図2に示すように本実施形態の有機EL装置1は、光透過性と電気絶縁性とを備える基板20上に画素部3(図2中一点鎖線枠内)を備え、当該画素部3は矩形の発光領域4(図中二点鎖線枠内)を備えている。また、発光領域4の図2中両側には、走査線駆動回路80、80が配置され、発光領域4の図2中上方側には検査回路90が配置されている。この検査回路90は、有機EL装置1の作動状況を検査するための回路であって、例えば検査結果を外部に出力する検査情報出力手段(不図示)を備え、製造途中や出荷時における表示装置の品質、欠陥の検査を行うことができるように構成されている。
発光領域4は、マトリクス状に配置された複数の画素を備えている。そして、当該複数の画素の各々はRGBの各色を発光する3つの単位ドットから構成されている。各色の単位ドットには、発光機能層11を発光するための駆動用TFT123(図1参照)が設けられている。そして、当該駆動用TFT123には発光機能層11を発光させるための電力を供給する電源線103…が接続されている。
図3は、発光領域4を詳細に説明するための平面拡大図である。
図3に示すように、発光領域4は、中央部4a、周辺部4b、及び中間部4cを有している。
このような発光領域4においては、中央部4aに複数の画素からなる中央画素群(第1画素群)7aが形成され、また、周辺部4b及び中間部4cにおいても、各々複数の画素からなる周辺画素群(第2画素群)7b、中間画素群(第4画素群)7cが形成されている。ここで、周辺画素群7bは、発光領域4の最外周の画素群、即ち、基板20の外周に近い位置にある画素を少なくとも含む領域であり、図2に示すように走査線駆動回路80、80、或いは検査回路90等に近い位置に配置している。また、中間画素群7cは、中央部4aと周辺部4bの間に設けられた画素群であって、中央画素群7aと周辺画素群7bの間に位置している。
更に、後述するように、周辺画素群7bにおける画素面積は、中央画素群7aのそれよりも大きくなっている。
図4は、中間画素群7cの要部を説明するための平面拡大図であって、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び中間画素群7cを跨ぐ画素列を示している。
図4に示すように、中間画素群7cは、中央画素群7aと周辺画素群7bの間に位置している。ここで、中間画素群7cの面積は、中央画素群7aから周辺画素群7bに向けて連続的に異ならせている。即ち、中央画素群7aよりも大きい画素面積を有する周辺画素群7bから、中央画素群7aに向けて中間画素群7cの面積が次第に小さくなるように設定されている。
図5は、図3のA−A’線に沿う中央画素群7a、周辺画素群7b、及び中間画素群7cの位置と、各画素群における画素面積の関係を示す図である。ここで、図5におけるx0〜x5は、図3のx方向(紙面横方向)の位置x0〜x5に対応している。
図5に示すように、図3のA−A’線に沿う各画素群7a、7b、7cの画素面積は、中央部4aにおいては小さく、周辺部4bにおいては大きくなっており、更に、中間部4cにおいては連続的に異ならせている。更に、後述するように、中央画素群7aにおける画素面積と、周辺画素群7bにおける画素面積は、所定の比率で異ならせている。
次に、図6を参照し、有機EL装置1における画素の断面構造を説明するとと共に、上記の各画素群7a、7b、7cにおける画素構造について詳述する。
図6は、発光領域4における任意位置の画素の断面拡大図である。
図6に示すように、有機EL装置1は、基板20と封止基板30とが封止樹脂(不図示)を介して貼り合わされてなるものである。基板20及び封止基板30の間には、封止基板30の内面に水分や酸素を吸収するゲッター剤45が貼着されている。また、その空間部は窒素ガスが充填されて窒素ガス充填層46となっている。このような構成のもとに、有機EL装置1内部に水分や酸素が浸透するのが抑制され、これにより有機EL装置1はその長寿命化が図られたものとなっている。このような有機EL装置1は、発光光を基板20側から取り出す所謂ボトムエミッション型の有機EL装置となる。
このようなボトムエミッション型においては、基板20側から発光光を取り出す構成であるので、基板20の材料は透明或いは半透明のものが採用される。例えば、ガラス、石英、樹脂(プラスチック、プラスチックフィルム)等が挙げられ、特にガラス基板が好適に用いられる。
封止基板30としては、例えば電気絶縁性を有する板状部材を採用することができる。また、封止樹脂40は、例えば熱硬化樹脂或いは紫外線硬化樹脂からなるものであり、特に熱硬化樹脂の一種であるエポキシ樹脂を採用することが好ましい。
そして、基板20上には駆動用TFT123と画素電極23が設けられている。駆動用TFT123と画素電極23は導通しており、画素電極23に電力を供給するようになっている。更に、画素電極23の各々には、発光機能層11R、11G、11Bが設けられ、当該発光機能層11R、11G、11Bの全面を覆うように陰極50が設けられている。このような発光機能層11R、11G、11Bの各々は、単位ドットDを構成するものであり、当該3つの発光機能層11R、11G、11Bが一つの画素を構成している。このような発光機能層11R、11G、11Bは、駆動用TFT123の電位に応じて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色を階調させて発光するようになっている。
また、有機EL装置1は、画素電極23及び発光機能層11R、11G、11Bを区画するように第1隔壁(画素間部材)75aと第2隔壁(画素間部材)75bを備えている。第1隔壁75a及び第2隔壁75bは積層形成されており、いずれも駆動用TFT123の上方に配置されている。更に、第1隔壁75aは画素電極23に隣接して設けられており、第2隔壁75bは発光機能層11R、11G、11Bに隣接して設けられている。
第1隔壁75aは、画素電極23に隣接して配置していると共に、画素電極23の上面の一部を被覆するように形成されている。当該第1隔壁75aは、液体材料に対して親液性を有している。このような親液性を有する材料としては、無機材料、有機材料の各種材料が採用されるが、本実施形態においては、無機材料としてSiOを採用している。
第2隔壁75bは、第1隔壁75aの上面に形成されている。当該第2隔壁75bは、液体材料に対して撥液性を有しており、その材料としてはアクリルやポリイミド等の有機材料が採用されている。なお、本実施形態における第1隔壁75aの「親液性」とは、少なくとも第2隔壁75bを構成するアクリル、ポリイミド等の材料と比べて親液性が高いことを意味するものとする。
このような第1隔壁75a及び第2隔壁75bが配置されることによって、発光機能層11R、11G、11Bを受容する隔壁開口部77R、77G、77Bが形成されている。そして、このような隔壁開口部77R、77G、77Bの各々に対し、発光機能層11R、11G、11Bの各々が後述するインクジェット法を用いることによって形成されている。
ここで、発光機能層11R、11G、11Bの面積(単位ドットの面積)は、隔壁開口部77R、77G、77Bの開口面積が調整されることによって規定されている。また、各発光機能層11R、11G、11Bの面積の合計が1画素当りの面積に相当している。従って、換言すれば、隔壁開口部77R、77G、77Bの開口面積が調整されることによって画素面積が規定されている。
このような構造によって中央画素群7a、周辺画素群7b、及び中間画素群7cの画素が構成され、各画素群7aにおける画素面積を異ならせている。
そして、中央画素群7aにおける画素面積と、周辺画素群7bにおける画素面積は、所定の面積比(画素開口面積比)で決定されている。当該所定の面積比とは、中央画素群7aにおける輝度と、周辺画素群7bにおける輝度比(画素輝度比)の逆数に略等しい値となっている。
従って、従来技術に示したように中央画素群7aの輝度よりも周辺画素群7bの輝度が低いことから、中央画素群7aにおける画素面積は周辺画素群7bにおける画素面積よりも輝度比の逆数に応じて決定され、周辺画素群7bにおける画素面積よりも小さくなっている。
次に、具体的な輝度比を例に挙げて説明する。
例えば、中央画素群7aと比較して周辺画素群7bの輝度が80%程度である場合においては、面積比は輝度比の逆数であることから、面積比は1/0.8=1.25倍と算出される。そして、当該面積比に応じて、周辺画素群7bにおける画素面積は、中央画素群7aのそれよりも1.25倍広げて形成されることになる。
また、このような面積比と輝度比のバラツキは、±10%以内であることが好ましい。
従って、上記面積比率が1.25倍である場合において、そのバラツキは±0.125(1.25×0.1)となり、実際の面積比率は1.375(1.25+0.125)倍〜1.125(1.25−0.125)程度となる。
また、中央画素群7a及び周辺画素群7bを含む発光領域4の全画素においては、発光機能層11R、11G、11Bの各色のドットの(輝度×面積)の比率が同一になっている。このように設定されることで、画素面積の大小に関わらずRGB各色のバランスが取れた発光光が出射される。
なお、本実施形態では、第1隔壁75a及び第2隔壁75bを形成し、隔壁開口部78R、78G、78Bの開口面積が調整されることによって中央画素群7a及び周辺画素群7bにおける画素面積を異ならせているが、これを限定するものではない。
例えば、中央画素群7a及び周辺画素群7bにおいて、第2隔壁75bのパターンを同一に形成し、第1隔壁75aのパターンのみを調整し、隔壁開口部78R、78G、78Bの面積を異ならせてもよい。このようにすれば、中央画素群7aと周辺画素群7bにおいて同量の発光機能層11R、11G、11Bの材料を配置させても、発光機能層11R、11G、11Bと画素電極23との接触面積が調整されるので、上記のように隔壁開口部78R、78G、78Bの開口面積を調整する場合と同様となる。
次に、図6に示した画素電極23、発光機能層11、及び陰極50の詳細について説明する。
発光機能層11R、11G、11Bの各々は、画素電極23側から、正孔注入層70と、発光層60R、60G、60Bと、電子注入層65とが積層形成された構成となっている。正孔注入層70は、画素電極23からの正孔を発光層60R、60G、60Bに注入/輸送する層膜である。電子注入層65は、後述する陰極50からの電子を発光層60R、60G、60Bに注入/輸送する層膜である。発光層60R、60G、60Bは、注入された正孔及び電子の結合によって発光する層膜である。
画素電極23は、本例ではボトムエミッション型であることから透明導電材料によって形成されている。透明導電材料としてはITOが好適とされるが、これ以外にも、例えば酸化インジウム・酸化亜鉛系アモルファス透明導電膜(Indium Zinc Oxide :IZO/アイ・ゼット・オー)(登録商標))(出光興産社製)等を用いることができる。なお、本実施形態ではITOを用いるものとする。また、トップエミッション型である場合には、特に光透過性を備えた材料を採用する必要はなく、例えばITOの下層側にAl等を設けて反射層として用いることもできる。ここで、画素電極23の平面パターンは発光領域4の中央部4a、周辺部4b、及び中間部4cのいずれの領域において、同一面積で形成されている。
正孔注入層70の形成材料としては、特に3,4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)の分散液、即ち、分散媒としてのポリスチレンスルフォン酸に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェンを分散させ、更にこれを水に分散させた分散液が好適に用いられる。
なお、正孔注入層70の形成材料としては、前記のものに限定されることなく種々の材料が使用可能である。例えば、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやその誘導体等を、例えばポリスチレンスルフォン酸等の適宜な分散媒に分散させたものが使用可能である。
発光層60R、60G、60Bを形成するための材料としては、蛍光或いは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。また、本実施形態では、フルカラー表示を行うべく、その発光波長帯域が光の三原色にそれぞれ対応して形成されている。即ち、発光波長帯域が赤色に対応した発光層60R、緑色に対応した発光層60G、青色に対応した発光層60Bの三つの発光層により、1画素が構成され、これらが階調して発光することにより、有機EL装置1が全体としてフルカラー表示をなすようになっている。
発光層60R、60G、60Bの形成材料として具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)等のポリシラン系等が好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素等の高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。
なお、本実施形態では、赤色の発光層60Rの形成材料としてMEHPPV(ポリ(3−メトキシ6−(3−エチルヘキシル)パラフェニレンビニレン)を、緑色の発光層60Gの形成材料としてポリジオクチルフルオレンとF8BT(ジオクチルフルオレンとベンゾチアジアゾールの交互共重合体)の混合溶液を、青色の発光層60Bの形成材料としてポリジオクチルフルオレンを用いている。また、これらの発光層60R、60G、60Bについては、特にその厚さについては制限がなく、各色毎に好ましい膜厚が調整されている。
電子注入層65は、発光層60R、60G、60Bの上に形成されたものである。当該電子注入層65の材料は、発光層60R、60G、60Bの各種材料に応じて適宜選択される。具体的な材料としては、アルカリ金属のフッ化物として、LiF(フッ化リチウム)、NaF(フッ化ナトリウム)、KF(フッ化カリウム)、RbF(フッ化ルビジウム)、CsF(フッ化セシウム)等や、或いはアルカリ金属の酸化物、即ちLiO(酸化リチウム)、NaO(酸化ナトリウム)等が好適に用いられる。また、この電子注入層65の厚さとしては、0.5nm〜10nm程度とするのが好ましい。
陰極50は、発光領域4の総面積より広い面積を備え、それぞれを覆うように形成されたもので、電子注入層65上に設けられた低仕事関数の金属からなる第1陰極と、該第1陰極上に設けられて該第1陰極を保護する第2陰極とからなるものである。第1陰極を形成する低仕事関数の金属としては、特に仕事関数が3.0eV以下の金属であるのが好ましく、具体的にはCa(仕事関数;2.6eV)、Sr(仕事関数;2.1eV)、Ba(仕事関数;2.5eV)が好適に用いられる。第2陰極は、第1陰極を覆って酸素や水分等からこれを保護するとともに、陰極50全体の導電性を高めるために設けられたものである。この第2陰極の形成材料としては、化学的に安定で比較的仕事関数が低いものであれば特に限定されることなく、任意のもの、例えば金属や合金等が使用可能であり、具体的にはAl(アルミニウム)やAg(銀)等が好適に用いられる。
なお、上記構成の有機EL装置1は、ボトムエミッション型の構造を有しているが、これを限定するものではない。当該有機EL装置1は、封止基板30側から発光光を取り出す所謂トップエミッション型においても適用可能である。
トップエミッション型の有機EL装置の場合には、基板20の対向側である封止基板30側から発光光を取り出す構成であるので、透明基板及び不透明基板のいずれも用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナ等のセラミック、ステンレススチール等の金属シートに表面酸化等の絶縁処理を施したものの他に、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が挙げられる。
上述したように、本実施形態の有機EL装置においては、中央画素群7aと周辺画素群7bの各々における画素面積比(画素開口面積比)が中央画素群7aと周辺画素群7bの輝度比の逆数に略等しいので、輝度が低い周辺画素群7bにはその面積が大きく設定され、また、輝度が高い中央画素群7aにはその面積が小さく設定される。従って、輝度の差異を効果的に補正することが可能となり、発光領域4の全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置1を実現することができる。
また、従来においては中央部4aよりも周辺部4bの輝度が低下して発光特性が不均一になるという問題があったが、上記構成を採用することによって当該問題を解決することができる。
また、このように輝度が低い周辺画素群7bに対して、当該周辺画素群7bにおける画素面積を大きくすることで輝度の差異を補正するので、従来の有機EL装置に設けられていたダミー領域が不要になる。従って、額縁の小さい有機EL装置を実現することができる。
また、従来においては、基板上の塗布領域における周辺部4b(上端、下端、右端、及び左端)に塗布された微小液体は蒸発しやすく、当該周辺部4bの溶媒分子分圧が低いために、中央部4aよりも速く乾燥し、発光特性が不均一になるという問題があったが、本実施形態においては、周辺画素群7bにおける画素が中央画素群7aのそれよりも大きな面積を有するので、中央画素群7aと周辺画素群7bにおける輝度の差異を効果的に補正し、発光領域全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置1を実現することができる。
また、中央画素群7aと周辺画素群7bの間に中間画素群7cを有し、当該中間画素群7cの画素面積を連続的に異ならせているので、輝度が連続的に異なるように中間画素群7cを発光させることができる。また、中間画素群7cは、中央画素群7aと周辺画素群7bの間に設けられているので、当該画素群7a、7bの間において中間画素群7cの輝度分布に勾配を設けることができる。
更に、中間画素群7cを設けずに各画素群7a、7bを隣接させた場合では、当該画素群7a、7bの発光光がはっきりとした輝度差として表示されてしまうが、上記のように中間画素群7cを備えることにより、各画素群7a、7bの相互間における発光輝度を連続的に異ならせることができる。即ち、各画素群7a、7bの間に設けられた第4画素群の輝度分布が勾配を有するものとなり、各画素群7a、7bの輝度差をぼかして発光させることができる。
また、全画素群7a、7b、7cの階調を制御して発光させるための駆動方式は、電圧階調方式、パルス幅階調方式、及び面積階調方式のいずれかであるので、好適な表示特性を示す有機EL装置を実現できる。具体的には、電圧または印加電圧のパルス幅または発光に割り当てられる画素数を調整することによってパネルとしての輝度が表現されるので、各画素面積が異なる場合であっても、画素の各々は電圧量またはパルス幅または発光画素個数に応じて発光する。従って、電圧量またはパルス幅または発光画素個数に応じて好適な輝度階調を表現することができる。
また、画素電極23のパターンは、発光領域4における全ての画素群7a、7b、7cのように画素面積が異なる場合であっても同一に形成されるので、発光領域4を構成する全画素群7a、7b、7cの画素電極パターンの共通化を実現できる。
ここで、第2隔壁75bの開口パターンを発光領域4全体に渡り大きめに同じ大きさに形成しておき、第1隔壁75aだけで画素開口面積を決定するようにすれば、第1隔壁75aの開口パターンを形成するための一枚のフォトマスクのみを変更すればよいので、製造コストを低減できる。また、インクジェット法によるインク吐出の方法も各ドットで異ならせる必要が無くなり、スループットが向上する。
また、複数の画素電極23の相互間に第1隔壁75aと第2隔壁75bが形成されているので、当該第1隔壁75aと第2隔壁75bの開口面積(隔壁開口部77R、77G、77Bの開口面積)を調整することにより、上記の各画素群7a、7b、7cにおける画素面積や、異なる画素群間における面積比を決定することができる。また、有機EL装置1の構成要素の数を増加させずに、このような効果が得られる。
また、発光領域4における複数の画素の各々はRGBの発光色を発する単位ドットDを有しており、同一画素内の単位ドットDの(各ドットの輝度と各ドットの面積の積)の比率が同一であるので、発光色の輝度や寿命、フルカラー表示のバランスを設計や仕様の通りに実現することができる。
(有機EL装置の第2実施形態)
次に、有機EL装置の第2実施形態について説明する。
本実施形態においては、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図7は、本実施形態の発光領域4’を詳細に説明するための平面拡大図である。
図7に示すように、発光領域4’は、中央部4a、周辺部4b、中間部4c、及び角部4dを有している。そして、角部4dには、角画素群(第3画素群)7dが形成されている。
また、中間部4cは、中央部4aと周辺部4bの間に形成されるだけでなく、中央部4aと角部4dの間、及び周辺部4bと角部4dの間にも形成されている。更に、中間画素群7cは、中央画素群7aから角画素群7dに向けて、及び周辺画素群7bから角画素群7dに向けて、その面積が連続的に異なるように設定されている。
図8は、図7のB−B’線に沿う中央画素群7a、周辺画素群7b、中間画素群7c、及び角画素群7dの位置と、各画素群における画素面積の関係を示す図である。ここで、図8におけるP0〜P5は、図7の基板端点P0から中央部4aの中心点Oまでの位置と、中心点Oから基板端点P5まで位置に対応している。
図8に示すように、図7のB−B’線に沿う各画素群7a、7b、7c、7dにおいては、中央画素群7aよりも周辺画素群7bの画素面積が大きく、また、周辺画素群7bよりも角画素群7dの画素面積が大きく(sd>sb)なっている。更に、中間画素群7cにおいては画素面積が連続的に異ならせている。
このような発光領域4’においては、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dの各々における画素面積は、各画素群の輝度比の逆数に略等しくなっている。即ち、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dの輝度比がL:M:Nである場合には、その面積比が1/L:1/M:1/Nとなるように設定されている。
上述したように、本実施形態においては、発光領域4の角部4dに角画素群7dを有し、当該角画素群7dにおける画素は、周辺画素群7bのそれよりも面積が大きいので、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dを含む発光領域4全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置1を実現することができる。具体的には、矩形状の発光領域4においては、上端、下端、右端、及び左端よりも、角部4d(右上隅、右下隅、左上隅、及び左下隅)における溶媒分子分圧が低く、当該角部4dに塗布された微小液体は周辺部4bよりも速く乾燥する。これにより、矩形状の塗布領域(発光領域4)における角部4dの輝度が周辺部4bよりも低下して発光特性が不均一になってしまう。これに対し、本実施形態においては、上記の角画素群7dを備えるので、周辺部4bと角部4dにおける輝度の差異を効果的に補正することができる。
また、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dの各々における画素面積は、各画素群7a、7b、7dの輝度比の逆数に略等しくなっているので、輝度の差異を効果的に補正することができ、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dを含む発光領域4全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置1を実現することができる。
また、中央画素群7a、周辺画素群7b、及び角画素群7dの各画素群の間に中間画素群7cを有し、当該中間画素群7cの画素面積を連続的に異ならせているので、輝度が連続的に異なるように中間画素群7cを発光させることができる。また、中間画素群7cは、中央画素群7aと周辺画素群7bの間、中央画素群7aと角画素群7dの間、周辺画素群7bと角画素群7dの間のいずれかに設けられているので、当該画素群7a、7b、7dの間において中間画素群7cの輝度分布に勾配を設けることができる。
更に、中間画素群7cを設けずに各画素群7a、7b、7dを隣接させた場合では、当該画素群7a、7b、7dの発光光がはっきりとした輝度差として表示されてしまうが、上記のように中間画素群7cを備えることにより、各画素群7a、7b、7dの相互間における発光輝度を連続的に異ならせることができる。即ち、各画素群7a、7b、7dの間に設けられた第4画素群の輝度分布が勾配を有するものとなり、各画素群7a、7b、7dの輝度差をぼかして発光させることができる。
(有機EL装置の製造方法の第1実施形態)
次に、図2〜図10を参照し、上記の有機EL装置1の製造方法について説明する。
まず、上記の有機EL装置1を形成する前に、中央画素群7aと周辺画素群7bの面積比を決定するためのテスト装置を作製する。即ち、図9に示すように、テスト装置1’を形成する。当該テスト装置1’と上記の有機EL装置1の相違点について説明すると、有機EL装置1には画素面積が異なって中央部4aと周辺部4bが形成されていたが、これに対してテスト装置1’には同一の画素開口面積の画素が形成されている。また、図9に示すテスト装置1’における他の構成要素は有機EL装置1と同じである。
次に、テスト装置1’における発光領域4の輝度分布を測定する。
具体的には、まず、発光領域4の画素を形成する赤のドット群を全て同一条件で発光させた状態で、画素検査装置を用いて、発光領域全体の画像を取り込み、各画素に対応する画像輝度情報を各画素の輝度として割り当てる。この時、全画素ドットに対応する輝度情報を取り込むのではなく、ある程度のドットのまとまり(例えば10ドット毎)として輝度情報を取り込み、割り当ててもよい。このような輝度分布測定の結果に基づき、発光領域4における輝度分布が確認される。これを緑と青のドット群についても測定し、発光領域4の画素を形成する全てのドットについて輝度を測定することができる。尚、本テストにおいて、赤、青、緑のテストを行う場合の各々の狙い輝度は、装置として用いる場合の標準使用輝度に設定すると良い。例えばディスプレイとして用いる場合、ホワイトバランスをとる輝度比とすると良い。もちろん単色ディスプレイまたは単色発光装置(例えば感光体を用いたプリンター用ヘッド)として用いる場合、この限りでない。
このようにRGB各々のドットの輝度が全て求まった時点で、A=(パネルとしての目標輝度)×(テスト装置の画素ドット開口面積)/(テストで求まったドット輝度)をそのドットの面積とする。ここでパネルとしての目標輝度とは、RGBで各々異なる。例えば、パネルとして輝度300Cd/mを出す場合で、ホワイトバランスをとる時、R輝度200Cd/m、G輝度1000Cd/m、B輝度400Cd/mとする。もちろんこの狙い値は、パネルの平均画素(ドット)開口率、画素面積、RGB各発光スペクトルにより変わる。もちろんAの値は発光領域4の全てのドットで異なる場合もある。
なお、以下の説明では、中央部4aよりも周辺部4bの輝度が低下するという結果が得られた場合について説明する。
次に、テスト装置1’の輝度分布に基づき、図3〜図8に示す画素面積を異ならせた有機EL装置1を作製する。
従って、基板20上に駆動用TFT123を形成し、層間絶縁膜(不図示)を介して、画素電極23を形成する。次に、SiOを用いて第1隔壁75aを形成し、樹脂バンクからなる第2隔壁75bを形成する。このような第1隔壁75a及び第2隔壁75bの形成工程においては、テスト装置1’の輝度分布に基づいて低輝度領域(周辺部4b)と高輝度領域(中央部4a)の輝度比を算出した後、当該輝度比の逆数の比率で開口面積が形成されるように、第1隔壁75a及び第2隔壁75bを形成する。例えば、テスト装置1’における周辺部が中央部に比べて輝度が80%であるとすると、開口面積比率は1/0.8=1.25倍となり、有機EL装置1の周辺部4bの開口面積を中央部4aよりも1.25倍広げて形成することになる。
なお、本実施形態においては、第1隔壁75a及び第2隔壁75bを形成して開口面積を調整しているが、これを限定するものではない。前述したように、第1隔壁75aだけを調整し、第2隔壁75bをその開口面積を予め大きくなるように設計しておけば、同じ量の機能性材料を隔壁開口部77R、77G、77Bに打ち込んでも画素発光面積を効果的に変更できる。
次に、Oプラズマ処理やCFプラズマ処理等を施し、画素電極23上を親液化、第2隔壁75bを撥液化する。次に、インクジェット法でPEDOT:PSSインクを吐出して正孔注入層70を形成し、更にこの上にRGB各色の発光層60をインクジェット法によって形成した。
次に、図10を参照し、インクジェット法を用いて、異なる面積の画素を形成する方法について説明する。これは第2隔壁75bを画素毎に変更した場合に有効である。図10は、図2に示した有機EL装置1の画素を示す平面拡大図であって、吐出ヘッドが発光層60の材料を各単位ドットに吐出した後の状態を示している。また、図10(a)は、中央部4aにおける中央画素群7aを示す図、図10(b)は周辺部4bにおける周辺画素群7bを示す図である。
図10(a)、(b)に示すように、インクジェット法においては、吐出ヘッドを走査させながら液体材料Lを各単位ドットDに吐出することで、発光層60R、60G、60Bが形成される。また、中央画素群7a及び周辺画素群7bにおける単位ドットの幅DWと画素の幅Wの寸法は全て同一である。そして、単位ドットDの長辺方向(吐出ヘッド走査方向)の長さを異ならせることによって中央画素群7a及び周辺画素群7bの面積が調整されている。また、吐出ヘッドの走査方向と液滴Lの配列方向が同一であるので、吐出ヘッドの走査方向を変更せずに、液滴の吐出回数のみを変えることで、各単位ドット内の発光層の面積が調整される。更に、同一材料の液体材料Lを吐出する場合には、1滴当りの吐出量を全て同一にする。従って、異なる面積、かつ、同一色の単位ドットを形成する場合には、1滴当りの吐出量を一定として、吐出回数のみを異ならせて吐出する。
なお、RGB各色の発光層を形成する場合においては、1滴当りの吐出量は必ずしも同じであるとは限らない。RGBの発光特性や発光寿命、又は液体材料に含まれる材料と溶媒の成分比等を加味した上で、RGB各色に吐出する1滴当りの吐出量が好適に設定される。
そして、上記のように所定の液滴数の液体材料Lが吐出されることで単位ドットDが形成され、当該単位ドットDがRGB毎に設けられることによって、中央画素群7a及び周辺画素群7bが各々形成される。更に、上記実施形態に示したように、中央画素群7aよりも周辺画素群7bの面積が大きいことから、周辺画素群7bに吐出する液滴数を中央画素群7aよりも多くする。図10においては、中央画素群7aに吐出する液滴数を3つ、周辺画素群7bに吐出する液滴数を4つとしている。
次に、上記のように発光層60R、60G、60Bを形成した後に、全面に電子注入層65となるフッ化リチウム2nmを形成し、陰極50のとなるカルシウム及びアルミニウムを各々20nm、200nmの膜厚で蒸着した。
なお、上記実施形態においては、中央画素群7a及び周辺画素群7bを形成する方法について説明したが、角画素群7cを形成する場合においても同様である。
上述したように、本実施形態においては、先に記載の有機EL装置1を製造することができるので、当該有機EL装置1と同様の効果を奏する。
また、上記の有機EL装置の製造方法においては、インクジェット法を用いるので、設備コスト低減、材料削減、工程数削減を実現し、低コストの有機EL装置を製造することができる。
また、インクジェット法においては、液体材料の吐出回数を変えることにより、単位ドットにおける液体材料の総量を調整するので、画素面積を容易に調整することができる。従って、第2隔壁75bを各ドットで変更した場合、画素面積が異なる中央画素群7aと周辺画素群7bを形成することができる。また、吐出回数を多くすることにより液体材料Lが多く吐出され、当該液体材料Lが画素電極23上に濡れ広がり、大面積の画素を形成することができる。また、吐出回数を少なくすることにより液体材料Lが少なく吐出されるので、小面積の画素を形成することができる。従って、1滴当りの吐出量を変更する必要がなく、吐出回数を変えるだけで中央画素群7aと周辺画素群7bを形成することができる。
また、第2隔壁75bを各ドットで変更した場合、有機EL装置1の画素の幅Wを全て同一寸法とし、当該画素の長さ方向の寸法を異ならせることによって面積が調整されているので、当該長さ方向と吐出ヘッドの走査方向を一致させることで、走査動作を止めることなく吐出動作を行うことができる。従って、走査動作を行いながら、画素面積を調整することができる。
また、有機EL装置1の製造方法においては、テスト装置1’を作製し、当該テスト装置1’の輝度分布測定と、輝度比の算出を行い、当該輝度比の逆数に基づいて画素面積が算出されているので、測定結果に基づく画素面積を算出することができ、当該画素面積で発光領域4を形成する画素ドットを形成することができる。
(有機EL装置の製造方法の第2実施形態)
次に、図11及び図12を参照し、有機EL装置の製造方法の第2実施形態について説明する。
ここで、図11(a)は有機EL装置1の発光領域4を示す平面図である。また、図11(b)、(c)は発光領域のX方向における輝度分布を示す図であって、図11(b)は輝度ムラを示す輝度分布図、図11(c)は均一な輝度を示す輝度分布図である。図12は吐出ヘッドのノズル面を示す平面図である。
本実施形態と第1実施形態の相違点について説明する。第1実施形態は中央部4aと周辺部4bにおける輝度比の逆数に基づいて面積比を規定する方法であったのに対し、本実施形態は、吐出ヘッドの改行スジに起因する輝度比の逆数に基づいて面積比を規定する方法である。
なお、本実施形態においては、先に記載の実施形態と異なる部分のみを説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。
図11(a)は、有機EL装置1の発光領域4の平面上における吐出ヘッドHの走査方向を示している。なお、紙面横方向をX方向、縦方向をY方向とする。
図11(a)に示すように、インクジェット法においては、発光領域4上を吐出ヘッドHがY方向に走査しつつ、吐出ヘッドのノズルから液体材料Lを吐出する。そして、発光領域4の端部に吐出ヘッドHが達したところで、吐出ヘッドHはX方向に移動(改行)し、再度Y方向に走査する。或いは吐出ヘッドHは固定で基板を載せたステージがXY方向に移動してもよい。
図12に示すように、吐出ヘッドHは、複数のノズルNa、Nbを備えている。ここで、ノズルNaは吐出ヘッドHの中央部近傍に位置するノズルであり、ノズルNbは吐出ヘッドHの端部近傍に位置するノズルである。従って、ノズルNaは図11(a)における改行部分よりも遠い位置に液体材料Lを吐出し、ノズルNbは改行部分に近い位置に液体材料Lを吐出する。一般的に吐出ヘッドHの各ノズルへのインク流路の長さの違いから、吐出ヘッドHの両端のノズルからのインクの吐出量は中央部のインクの吐出量に比べて少ないため、吐出ヘッドHの両端に対応する画素では、発光層膜厚が薄くなる傾向があり、従って、発光層に印加される電界は高くなり、輝度が高くなりやすい。
図11(a)に示すような吐出動作を施すと、図11(b)に示すように吐出ヘッドHの端部近傍が走査する発光領域4上の輝度が高くなり、吐出ヘッドHの中央近傍が走査する発光領域4上の輝度が低くなってしまい、輝度ムラの発生を招いてしまう。
そこで、第1実施形態のテスト装置1’に従って画素ドット開口面積を算出して基板を作成した。ノズルNbから多い吐出回数で液体材料Lを吐出し、ノズルNaから少ない吐出回数で液体材料Lを吐出する。すると、ノズルNbから吐出された液体材料Lによって大面積画素(第2画素群)が形成され、ノズルNaから吐出された液体材料Lによって小面積画素(第1画素群)が形成される。なお、このように吐出回数を異ならせて液体材料Lを吐出する場合には、1回当りの吐出量を一定としている。
そして、このような大面積画素と小面積画素を有する発光領域4を発光させると、図11(c)に示すように、均一な輝度分布が得られる。
なお、ノズルから吐出される1回あたりの吐出量を異ならせて大面積画素と小面積画素を形成してもよい。この場合、ノズルNbが多い吐出量で液体材料Lを吐出し、また、ノズルNaが少ない吐出量で液体材料Lを吐出する。このような場合でも大面積画素と小面積画素が形成される。
上述したように、吐出ヘッドHの走査及び改行動作を有するインクジェット法においても、ノズルNa、Nbが吐出量を異ならせて、又は吐出量を異ならせて液体材料Lを吐出することにより、大面積画素と小面積画素を形成することができる。従って、吐出ヘッドHの改行スジ近傍の輝度が他の部分よりも輝度が高くなり発光特性が不均一になるという問題を解決することができる。従って、インクジェット法を用いた場合であっても、発光領域4全体として均一な輝度及び表示特性を有する有機EL装置1を実現することができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の有機EL装置を備えた電子機器の例について説明する。
図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、符号500は携帯電話本体を示し、符号501は有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(b)は、ワープロ、パソコン等の携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図13(b)において、符号600は情報処理装置、符号601はキーボード等の入力部、符号603は情報処理本体、符号602は有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(c)において、符号700は時計本体を示し、符号701は有機EL装置を備えたEL表示部を示している。
図13(a)〜(c)に示す電子機器は、先の実施形態に示した有機EL装置が備えられたものであるので、表示特性が良好な電子機器となる。
また、本発明はディスプレイ用途だけでなく、感光体を用いたLEDプリンターのヘッドとして用いることができる。この場合においては、通常、発光点は1列又は多くても10列程度であり、インクジェット方で形成する場合に必要なダミー領域よりも列数が少ない。従って、従来では大変幅が広くなってしまい、TFT駆動する場合、1ウエハからの取れ数が少なくなり、単価が高くなってしまっていた。そこで、本発明を用いれば、ダミー領域を設けずともよく、従って大変ヘッドの幅を狭くすることができるために(幅1mm程度にできる)、1枚のウエハから取得できる数を増加させることができ、従って単価を下げることができる。
なお、電子機器としては、上記電子機器に限られることなく、種々の電子機器に適用することができる。例えば、ディスクトップ型コンピュータ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置等、又は光書き込み式の画層記録装置、画像形成装置または画像記憶装置等の電子機器に適用することができる。
本発明の第1実施形態の有機EL装置を示す配線構造を示す模式図。 本発明の第1実施形態の有機EL装置を示す模式構造を示す平面図。 図2の有機EL装置の模式構造における発光領域を示す平面拡大図。 図3の発光領域における要部の平面拡大図。 図3の発光領域における各画素群の位置と画素面積の関係を示す図。 図3の発光領域における要部の断面拡大図。 本発明の有機EL装置における第2実施形態の発光領域を示す平面拡大図。 図7の発光領域における各画素群の位置と画素面積の関係を示す図。 本発明の有機EL装置の製造方法における第1実施形態を説明するための図。 本発明の第1実施形態の有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第2実施形態の有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第2実施形態の有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の有機EL装置を備える電子機器を示す図。
符号の説明
1…有機EL装置(有機エレクトロルミネッセンス装置)
4…発光領域
4a…中央部
4b…周辺部
4d…角部
7a…中央画素群(第1画素群)
7b…周辺画素群(第2画素群)
7c…中間画素群(第4画素群)
7d…角画素群(第3画素群)
23…画素電極
75a…第1隔壁(画素間部材)
75b…第2隔壁(画素間部材)
D…単位ドット
H…吐出ヘッド
Na、Nb…ノズル

Claims (18)

  1. 発光領域に複数の画素を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置であって、
    前記発光領域は、画素輝度が異なる複数の画素群からなり、当該複数の画素群の画素開口面積比は当該複数の画素群の画素輝度比の逆数に略等しいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 前記画素開口面積比と前記画素輝度比のバラツキは±10%以内であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記複数の画素群は、画素輝度が異なる第1画素群と第2画素群とを備え、
    前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積比は、前記第1画素群と前記第2画素群の画素輝度比の逆数に略等しいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 前記発光領域は、中央部に前記第1画素群を備え、周辺部に前記第2画素群を備え、
    前記第1画素群よりも前記第2画素群の各々の画素開口面積が大きいことを特徴とする請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記発光領域は矩形であり、
    前記発光領域の角部に第3画素群を備え、
    前記第2画素群よりも前記第3画素群の各々の画素開口面積が大きいことを特徴とする請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 前記複数の画素群の間に第4画素群を有し、
    前記第4画素群の画素開口面積が連続的に異なっていることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  7. 前記画素群の階調を制御して発光させるための駆動方式は、電圧階調方式、パルス幅階調方式、及び面積階調方式のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 前記発光領域は、前記複数の画素に対応して形成された画素電極を備え、
    当該画素電極の各々の面積は同一に形成され、
    当該画素電極上に形成された画素間部材の開口面積が調整されることによって、各画素開口面積が決定されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  9. 前記複数の画素の各々は、発光色が異なる複数の単位ドットによって構成され、同一の画素群内における前記複数の単位ドットの画素輝度と面積の積の比率は同一であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  10. 発光領域に複数の画素を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
    前記発光領域を形成する複数の画素群の各画素開口面積比を、各画素輝度比の逆数に略等しくすることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  11. 前記複数の画素群は、画素輝度が異なる第1画素群と第2画素群を備え、
    前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積比を、前記第1画素群と前記第2画素群の画素輝度比の逆数に略等しくすることを特徴とする請求項10記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  12. 液滴吐出法を用いることにより、前記複数の画素を形成することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  13. 前記液滴吐出法においては、前記複数の画素群に吐出される液体材料の吐出回数を変えることにより、前記複数の画素群を形成することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  14. 前記液滴吐出法においては、吐出ヘッドに設けられた複数のノズルが液体材料を吐出することによって前記複数の画素を形成し、
    前記吐出ヘッドの端部近傍のノズルが液体材料を吐出して前記第1画素群を形成し、また、前記吐出ヘッドの中央部近傍のノズルが液体材料を吐出して前記第2画素群を形成することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  15. 前記複数の画素は、幅方向の長さが全て同一であり、当該幅方向に直交する方向の長さを異ならせることによって前記複数の画素群の画素面積を調整することを特徴とする請求項10から請求項14のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  16. 基板上に同一の画素開口面積を有する画素を複数形成し、
    前記複数の画素を同一条件で発光させて前記発光領域内の画素輝度を測定し、
    前記発光領域における各画素群の各々の画素輝度比を算出し、
    当該画素輝度比の逆数を前記同一面積の画素面積に乗じて各々の画素開口面積を算出することを特徴とする請求項10から請求項15のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  17. 前記第1画素群と前記第2画素群の画素開口面積の算出結果に基づいて、複数の画素群を形成することを特徴とする請求項16に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  18. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えることを特徴とする電子機器。


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