JP2005237285A - 乗用芝刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】草刈作業中に集草と刈り放し作業とが行える乗用芝刈機を提供する。
【解決手段】
前後輪を有し、機体にモーアを装着した乗用芝刈機において、機体後部に刈り草を収容するコレクタを上下回動自在に設け、このコレクタには筒状のシュータを介して刈り草を送るようになし、コレクタは底板部をコレクタ内に入り込むように回動させて放てきされる刈り草を受け止める反射面に利用する。あるいは、コレクタ全体を上昇回動させてシュータ後端から後方に放てきされる刈り草をコレクタの底板部で受け止めるように構成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、雑草や芝などを刈り取る芝刈機に関するものである。特に自走車両の前後輪の間にリンク機構によって昇降自在に装着されるモアデッキを有し、且つ、車両後部には刈り取った草を収容するためのコレクタを備えた乗用芝刈機に利用される。
前後輪の間に芝刈用のモアを昇降自在に連結し、更に機体後部には箱型状の集草容器(以下「コレクタ」という。)を装着して、モアデッキ側の草排出通路とコレクタ側の入口とを筒状のシュータで接続してモアデッキで刈り取った草をコレクタ内に回収するように構成したものが知られている。
一般的に、モアデッキ内には複数個のブレードが左右横方向において回転自在に支持されていて回転する軸やブレードの周囲を覆う構成としているが、回転しているブレードによって刈り取られた草や芝はモアデッキに一体的に形成された草排出通路からモアデッキ外に排出される構造であるため、モアデッキの上面にはモアデッキ上面が隆起したトンネル状の草排出通路を形成しなければならない。
刈草・刈芝を横外側方から排出する所謂サイドディスチャージ方式のモアデッキにあっては、この草排出通路がモアデッキの上面前部に横長状に設けられており、通常はモアデッキの左右方向の右側排出口から刈草を排出する構成になっている。
一方、自走車両の左右後輪の間にシュータを介して機体後部のコレクタに排出する所謂リヤディスチャージ形態のモアデッキにあっては、草排出通路がモアデッキの左右方向の中間部において前後方向に沿わせて形成される。
この草排出通路は前側から後側に向うほど次第に高くなっており、モアデッキとコレクタとの間はシュータで結ばれ、コレクタ前面に形成した開口から草が入り込み、刈草を収容する構成としている。
ところで、草刈作業は刈った草をコレクタ内に回収するだけでなく、回収しないで刈り放しにする作業形態が取られることがある。
このような作業形態を採る場合、一般的にはコレクタを取り外して、車両の後上部に鉄板若しくは樹脂で成形されたカバー部材を取り付け、シュータ後端から後方に放出された草を一旦このカバー部材で受け止めて刈草を下方に放出案内させる。
しかしながら、このようにカバーを取り付けるものにあっては、コレクタを一々取り外さなければならないという煩雑な操作を必要とし、特に、ハイダンプ仕様のようにコレクタを油圧昇降シリンダを用いて昇降させるものにあっては、まず、昇降用油圧シリンダーの配管類を取り外し、その後、カバー部材を取り付ける必要があり、手間が掛かる不具合が生じる。
このような欠点を解消するものとしてコレクタそのものはそのまま残し、コレクタの底板だけを取り外すようにしたものが特許文献1に示すように知られている。
この特許文献1に記載されたものは、コレクタの底板を単に取り外しただけの構成であるから、シュータから放出される草がコレクタ内の後部にまで飛んで団子状になって地面に落下放出されることが多く、刈り跡がきれいでないという欠点があった。
米国特許第5157907号明細書
解決しようとする問題点は、刈り取った草の回収も放出も共に容易で、刈草を収容する場合は確実にコレクタ内に回収でき、放出する場合はその放出が円滑且つ簡単に行えしかも地面の上に均一に放出できる装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明は、前後輪2,3を有し、機体にモア15を装着した乗用芝刈機1において、機体後部に刈り草を収容するコレクタ40を上下回動自在に設け、このコレクタ40には筒状のシュータ30を介して刈り草を送るようになし、コレクタ40の底板部44をコレクタ40内に入り込むように回動させて放てきされる刈り草を受け止める反射面に利用したことを特徴とする乗用芝刈機の構成とする。
請求項2の発明は、前後輪2,3を有し、機体にモア15を装着した乗用芝刈機1において、機体後部に刈り草を収容するコレクタ40を上下回動自在に設け、このコレクタ40には筒状のシュータ30を介して刈り草をコレクタ40側に送るようになし、刈り放し作業時にはコレクタ40全体を上昇回動させてシュータ30後端から後方に放てきされる刈り草をコレクタ40の底板部44で受け止めるように構成したことを特徴とする乗用芝刈機とする。
請求項1に記載の発明によると、シュータ30から後方へ放てきされる刈り草は底板部44によって受け止められ、下方に放出案内されるので、刈り放し作業が簡単に行なえる。
しかも、コレクタ40はつけたままで良く、単に底板部44だけをコレクタ40内方へ回動させて固定するだけで良いので集草作業から放出作業への切替えも簡単である。従来必要とした、コレクタ40を取り外して別のカバーを装着するといった操作も不要であるから、操作性も著しく向上する。
請求項2の発明によれば、集草作業から刈り放し作業に切替える際は、単にコレクタ40の前側下部を上向き姿勢に回動させて底板部44が上方に起き上がるように姿勢を変更すれば良く、しかもこのような操作は作業者が座席に座ったまま行えるので操作性がよく、簡単である。
2枚の互いに逆向きに回転する刈刃を覆うモアデッキの左右方向中央部に前後方向に沿
う刈草排出通路を形成し、この刈草排出通路の後端にシュータを介して機体後部に装着し
たコレクタに刈草を収容するようにした。このコレクタの底板部を反射面に利用する構成
としている。
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
図1は乗用芝刈機の全体側面図である。
この乗用芝刈機1は機体の前後に前輪2,2と後輪3,3を備え、更に機体前部のボンネット4内にエンジン5を搭載支持している。
エンジン5の回転動力は、油圧式無段変速装置7等からなる変速装置を介して適宜減速され、その減速された回転動力は機体左右の伝動ケース内に設けたチェン・スプロケット等の伝動部材により後輪3,3に伝達されて機体を走行させる。
機体の前後進はフロア10の右側前部に設けた前後進操作ペダルによって行われ、操舵は座席12前部のステアリングハンドル13を回動操作することによって前輪2,2が操舵される。
前輪2,2と後輪3,3の間の機体腹下部には、草や芝を刈り取るモア(芝刈機)15がリンク機構16により昇降自在に取り付けられている。このリンク機構16は前後2本のリンク片16a,16bを左右一対にして設けたもので横から見て平行リンクを構成し、モア15を地面に対して略平行な状態で昇降させることができる。
なお、モア15の昇降は電動モータや油圧シリンダー等のアクチュエータにより行う。昇降操作はレバーでもスイッチ操作でも良い。
次にモア15の詳細構造について説明する。
モア15のケーシングを構成するモアデッキ18全体は図9に示すように平面から見ると円形のハウジング18a,18bを左右に並べて一体化したような形をしており、これらのハウジング18a,18bにより回転軸19,19を回転自在に支持すると共に、ハウジング18a,18bの上面と外周縁とにより、回転軸19,19に固着されたブレード(刈刃)20,20の周囲を覆うように構成している。
個々のハウジング18a,18b上面外周には、回転するブレード20,20によって刈り取られた刈草を排出すべく回転方向に沿って次第に隆起する草排出通路23,23が形成され、これらの通路23,23は左右方向の中央部で合流して後方が開放された1つの草排出通路24を形成する。
なお、この実施例では、右側のブレード20Rは平面から見て反時計方向に回動し、左側のブレード20Lは時計方向に回転し、両ブレード20R,20Lは位相差が約90度ずれた状態で回転するようになっている。2枚のブレード20R,20Lに対する動力の伝達についての説明は省略するが従来周知の方法によって機体前部から回転動力を取り出し、これを図1に示すように自在継手25やベルト26を介して前記回転軸19,19に伝達しブレード20R、20Lを互いに逆向きに回転駆動する。なお、前記ベルト26は動力伝達中にスリップしたりしないようにその内外周部分には複数個の歯が形成されており、この歯が回転軸に取り付けられたプーリの歯に噛み合って動力を確実に伝達する。
そして、2枚のブレード20L,20Rで刈り取られた刈草は草排出通路24を通って後方に排出される。この草排出通路24には断面が角筒状のシュータ30が連設され、シュータ30後端は後述するコレクタ40の前面開口部40aに連通する。このシュータ30は2分割された上部シュータ30aと下部シュータ30bとからなり、上部シュータ30aは断面形状が逆U字、下部シュータ30bは断面形状がU字状に構成されている。そして、上部シュータ30aは予め機体の腹下部においてボルト等によって締付固着されており、下部シュータ30bが上下方向に所定の範囲だけ上下動するようになっている。
これはモア15の刈り高さを調整すべくモア15全体を上下動させたときにモア15下面と下部シュータ30bとの間に隙間ができないようにするためである。このため、両シュータ30a、30b間には互いに引き合う方向に作用するスプリング31が張設されている。図12(イ)(ロ)に示すように下部シュータ30bは支点32を中心に上下回動し、左右の側板には弧状の長孔33が設けられている。この長孔33に上部シュータ30aの側板から横向きに突出したピン34,34を嵌入させて長孔33の範囲内で下部シュータ30bが上下に移動できるようにしている。下部シュータ30bの横にはリング状のロック部材35が設けられており、このリング状ロック部材35の端を前記ピン34,34に引っ掛けることにより、上部シュータ30aに対する下部シュータ30bの上下移動を阻止することができるようになっている。このように構成することによってモア15の脱着を容易にできる。なお、モア15側の草排出通路24の後部には逆U字状のカバー39が枢着されており、カバー39の後端がシュータ内に入り込んでモア15を上動させたときに多少上下方向に移動できるようになっている。また、図13(イ)(ロ)は図12(イ)(ロ)と同じように上部シュータ30aと下部シュータ30bのロック構造を示すものであるが、この場合においては、リング状ロック部材35を上部シュータ30a側に設けるようにした。両シュータ30a、30bをロックする場合にはリングを反転させて一度上に持ち上げた後、下部シュータ30b側から横向きに突出するピン34,34にこのリング状ロック部材35の内端を係止させて両者を固定する。このように図13の場合においてはリングは重力を受けていつも下向きの状態になっているので作業中に誤ってリングがピン34に係止されてロックされてしまうといった不具合がなくなるものである。なお、シュータ30底部には開閉式の底板36が設けられ、座席12横に設けられた操作レバー38と連係されていてこの操作レバー38を回動操作することにより底板36を上方に回動させて底板36上に溜まった草を後方のコレクタ40側に強制的に送り出すことができるようにしている。
コレクタ40は比較的地面からの高さが低い位置で刈草が放出されるローダンプタイプのものと高い位置から放出されるハイダンプタイプのものとがあり、図1に示すものはハイダンプ方式のものである。
コレクタ40は全体形状が直方体をなし、上部と後部の上半分はカバー43で覆われる。左右両側部と背面部は通風可能な網目体で構成され、底部の大半を構成する底板44は後ヒンジ45を中心としてコレクタ40の内方へ向けて回動できるようになっている。常態ではこの底板44は下方に回動されてコレクタ40内に刈り草が収容され得る状態になっており、刈り放し作業を行う場合にはこの底板44を上方に押し上げ、前記カバー43の天井部に固着された係止プレート46に対して2本のノブボルト47,47により締め付け固定する。図2の(イ)の状態が通常の集草作業時の状態、(ロ)が刈り放し作業時の状態である。(ロ)のように底板44を上方に起こしてこれを係止プレート46に固定することによりシュータ30から後方に放てきされた刈り草は底板44の前面部に当接してコレクタ40の下方に放出される。特にこの場合にあっては底板44の左右両側にはコレクタ40の側板が配設されていてこの側板と底板によって3方が囲まれているので安全であり、勢いが殺された刈り草と小石等が地面に放出されることになって安全に作業が行えるものである。
図1において、符号48はコレクタ40を支持する左右一対のマストである。
ハイダンプ方式のコレクタ40を利用すれば、コレクタ40の底部をそのまま刈り草の反射面として活用することができる。すなわち、ハイダンプ方式の場合、マスト48,48の上部には上下一対のリンク部材53が枢着されている。上リンク片53aと下リンク片53bの後端には長さの短い小リンク片54が枢着されている。そして、下リンク片53bとマスト48下部との間には油圧シリンダ57が介装連結され、この油圧シリンダ57のピストンを伸縮させることによってリンク部材53が昇降する。このリンク部材53は平行リンクを構成するものではなく変形したリンク機構を構成するものであり、コレクタ40を下降させたときにはコレクタ40の前部が後部よりも下向きとなり、コレクタ40を上昇させるとコレクタ40の前部が後部よりも上向き姿勢となるようにしている。図3に示すようにコレクタ40自体はリンク部材53側に設けた支点59を中心に回動できるようになっており、小リンク片54の上端とコレクタ40と一体の枠部材60との間に介装したダンプ用の油圧シリンダ62を伸縮させるとコレクタ40は前記支点59回りに回動することができる。油圧シリンダ62を伸長させるとコレクタ40は時計方向に回動し、反対に短縮させると反時計方向に回動する。図3はリンク部材53を上方に移動させないでその場でダンプ用の油圧シリンダ62を伸長させた場合を示している。コレクタ40の底板44を約45度起こすことによって反射板として利用することができる。従って、シュータ30から放出された刈り草はこの底板44の裏面にあたって下方に排出案内される。
図4は底板44のみを所定範囲角度調節が行えるようにしたものである。底板44は後下部の後ヒンジ45を中心に下方に回動できるようにしている。コレクタ40と一体の機枠に長孔63を有するプレート64が固着されこのプレート64の長孔63の範囲内で底板44と一体のピン47が移動できる。このピン47に対して図示外のノブボルトを締めればこの底板44を任意の位置で固定することができる。図5は底板44とは別にこの底板44から適当距離だけはなしてゴム等からなる弾性体66を取り付けるようにしたものである。
シュータ30から放出される刈り草が湿っていると底板44に草が付着しがちとなるが、弾性体66が取り付けられているので、ここで衝撃が和らげられて放出時のエネルギーが吸収される結果、草は弾性体66に付着せずに落下させられる。
次に図9乃至図11について説明する。ここで説明するものはモアデッキ18上部に設けられて2本の回転軸19,19を駆動する歯付ベルト26の張り量を調節する機構である。従来は回転部の上方を覆うベルトカバー68,68を外してベルト26の張り量を調節しなければならなかったが、ここで説明するものは左右いずれか一方のベルトカバー68の前部を小さく切り欠いてそこに開閉蓋69を取り付けたものである。開閉蓋69はヒンジ70を中心に回動自在であり、閉じた状態では1個のノブボルト72を締め付けることによって閉鎖状態を保持できるようにしている。図10に示すように開閉蓋69を開けてベルト26に対してプッシュゲージ74を押し当てながら張り量を調節する。開閉蓋69が臨む部分の開口部上面にはベルト26の撓み量と荷重の関係がわかるようにラベル75が貼り付けられている。作業者はこのラベル75を見ながらベルト26の撓みを調節する。撓み量の調節は従来周知の方法で行うものであってベルト26の回動面に作用するテンションローラを移動させて行うものである。
次に図6,図7に基づいて昇降用油圧シリンダー57の保護装置について説明する。
ハイダンプ仕様のコレクタ40内に刈り草を満杯になるまで充填させ、これをトラック71等の荷台に放出させるとき、トラック71を出来る限りモア側に接近させる必要性が生じる。
このとき、荷台のあおりの部分が油圧シリンダー57のピストン部に衝突する恐れがある。油圧シリンダー57のピストン部を傷付けるとオイルが洩れる恐れがあり、最悪の場合には油圧シリンダー57の交換ということになる。
このような不具合を解消するために油圧シリンダー57の近傍でピストンの作動に応じてその周辺に設けられた保護用のロッドが上下方向に移動するようにしたものが知られているが、この従来公知の手段はピストンからの距離が僅かしか離れておらず、このロッドを曲げてピストン部まで傷を付けてしまう恐れがあったのである。そこで、この改良装置は油圧シリンダー57上部とピストンの先端部との間に屈曲可能な2つのリンク片76a,76bで形成された保護リンク76を介装した。通常の状態ではこのリンク片76a,76bは支点73を中心に折り畳まれた関係にあり、前記昇降用のリンク部材53の下に沿うように設けられている。リンク部材53が上動すると、保護リンク76も開き、油圧シリンダー57の後方にあって後からのトラック71等の接近による衝突を防ぐようにしている。保護リンク76の強度は曲がらないほど強いものである必要性はないが、トラック71の荷台がこの保護リンク76に接触したときに乗用芝刈機のオペレータに軽い衝撃を伴い変形する程度の強度を有するものであればよい。
トラック71への荷台へコレクタ40内の刈草を放出する際には油圧シリンダー57のピストンを伸長させてリンク部材53の後端を高く上動させ、この状態で乗用芝刈機1を後退させる。後方のトラック71の荷台が油圧シリンダー57に大きく接近するまで後退させるが、誤って荷台に接触させても油圧シリンダー57の後部にはく字状に折曲する保護リンク76が設けられ、この保護リンク76の一部が荷台に接触するので、油圧シリンダー57を傷つけたりすることがなく、したがって、オイルが洩れるといった不具合をなくすことができるものである。
次に図8のモアデッキ18の一部改良構造について説明する。
図8に記載したものは、2枚のブレード20,20の位相が90度ずれて取り付けられたものであり、その取付状態の確認が容易にできるようにモアデッキ18の天井部の一部を改造したものである。詳細に説明すると、モアデッキ18の左右の回転軸19,19を結ぶ直線より前側がブレード20の作用する側であり、それより後側が非作用側である。
この実施例において作用側とは2枚のブレード20,20が互いに逆向きに回転して交差しながら草を刈取ってそのまま草排出通路23,24側に刈った草を送る領域であり、モアデッキ18を平面から見て2つの回転軸を結ぶ線分よりも前側の領域を指し、非作用側とは後側の領域を言うものとする。
図8から明らかなように左側のブレード20を進行方向に対して直交させたときにブレード20Lの起風部20LLがデッキ上面の長孔78から見え、右側のブレード20Rを進行方向に対して平行となるように維持させたときにブレード20Rの起風部20RRが長孔79から見えるように左右に2つの確認用の孔を開けている。このように構成することによって従来のようにモアデッキ18をひっくり返してブレード20,20の取付け状態を見る必要がなく、モアデッキ18をひっくり返さなくても上から簡単にブレード20,20の位相差を確認できるので、日常の作業の点検等が非常に簡単に行えるものである。
次に図7の満杯感知機構について説明する。草刈作業をしているとコレクタ40内が満杯になってブザー等が報知してもその警報音が聞こえないことがある。そこで、図7の座席12に満杯報知用のブザー81を埋め込んでいる。このブザー81はバイブレーション機能があり、コレクタ40が刈り草で満杯になった時点で音と共に振動を発生し、座席12に座っている人に対して膝の部分に振動を与えて満杯になったことを報知するようにしている。
この警報用のブザー81はオペレータに極めて近い箇所に設けてあるので小さな音でよく、また、振動で伝える機能もあるので耳の遠い老人でもよくわかる。
次に図14、図15の構成について説明する。即ち、この改良装置では2本の支柱を左右で分割すると共に左右を繋ぐ横方向の枠部材を分離自在に構成したものであり、この枠を取り外すことによって梱包を容易にすることができたものである。
従来は、乗用芝刈機1を梱包して輸送する場合には走行車両部分とコレクタ40部分とを2つに分けて2つのコンテナによって運搬していたが、物流費が嵩む上に梱包を解く作業に時間を費やす欠点があった。そこで、ここで説明するものは、1個のコンテナの中に車両もコレクタも全て組み込むことができるようにしたのである。
即ち、車両後部のマスト48,48同士を連結している横枠84を従来の溶接からボルト締付方式に変更し、梱包時にはこの横枠84を外すようにした。外した横枠84と左右のマスト48,48とをボンネット4の左右両側に位置させ、板金で出来たコレクタ40は全て部品単位で取り外してこれらの板金をダンボール箱86等に入れてコンテナ90内に収納する。図15が収納を終えた状態を示すもので、走行車両、モア、コレクタが全部1箇所にまとめられて収納されるのでコンパクトになり、物流費も安くなる。
乗用芝刈機の全体側面図である。 昇降リンク部材の一部を省略した乗用芝刈機の全体側面図である。 コレクタ部分の側面図である。 コレクタ部分の側面図である。 コレクタ部分の側面図である。 油圧シリンダーに保護リンク76を取付けてこれが拡開しているときの側面図である。 保護リンクが閉じた状態の側面図である。 モアデッキの拡大平面図である。 モアデッキにベルトカバーを掛けた状態でのモアデッキの拡大平面図である。 要部の拡大平面図である。 要部の拡大側断面図である。 シュータ部分の側面図である。 シュータ部分の側面図である。 マスト部分と走行車両部分とを切り離した状態の作用説明図である。 梱包時の側面図である。
符号の説明
1 乗用芝刈機
2 前輪
3 後輪
4 ボンネット
5 エンジン
15 モア
16 リンク機構
18 モアデッキ
20 ブレード
24 草排出通路
25 草排出通路
35 シュータ
40 コレクタ

Claims (2)

  1. 前後輪を有し、機体にモーアを装着した乗用芝刈機において、機体後部に刈り草を収容するコレクタを上下回動自在に設け、このコレクタには筒状のシュータを介して刈り草を送るようになし、コレクタの底板部をコレクタ内に入り込むように回動させて放てきされる刈り草を受け止める反射面に利用したことを特徴とする乗用芝刈機。
  2. 前後輪を有し、機体にモーアを装着した乗用芝刈機において、機体後部に刈り草を収容するコレクタを上下回動自在に設け、このコレクタには筒状のシュータを介して刈り草をコレクタ側に送るようになし、刈り放し作業時にはコレクタ全体を上昇回動させてシュータ後端から後方に放てきされる刈り草をコレクタの底板部で受け止めるように構成したことを特徴とする乗用芝刈機。
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