JP2018102239A - 乗用型芝刈機 - Google Patents

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和幸 栗田
Kazuyuki Kurita
和幸 栗田
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】より安全にコレクタを昇降できる乗用型芝刈機を提供することである。【解決手段】コレクタ14と運転席11との間の安全フレーム18と、コレクタ14を走行車体2に対して昇降自在に連結する昇降機構とを設けた乗用型芝刈機において、昇降機構は、安全フレーム18後方に張り出して固定されたリンクブラケット21と、リンクブラケット21に一端がそれぞれ回動可能に連結し、他端がコレクタ14にそれぞれ回動可能に連結する上下のリンクアーム19a,19bと、上下のリンクアーム19a,19bと安全フレーム18との間に設けられ、リンクアーム19a,19bを回動させてコレクタ14を昇降させる昇降シリンダ28とを備えている。リンクアーム19a,19bが、安全フレーム18後方のリンクブラケット21に回動可能に連結していることから、運転席11から遠い位置にあるため、リンクアーム19a,19bの運転者への接近を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、乗用型芝刈機に関する。
車両前部に運転席、車両後部に刈草を収容するコレクタを備え、コレクタを上下に昇降する昇降リンクを有する乗用型芝刈機が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の構成では、昇降リンクの上下のリンク部材の回動支点は、運転席とコレクタとの間に立設された支柱に設けられており、刈草の排出時には、コレクタを草取り作業時の通常位置から昇降リンクにより上動させて比較的高い位置から刈草を排出する構成である。
特開2016−119916号公報
このような乗用型芝刈機において、草取り作業中のコレクタの下降時には、昇降リンクが運転席側に収納された状態にある。そして、昇降リンクの上下のリンク部材の回動支点が運転席に近く、また上下のリンク部材の間隔も狭いことから、運転者は身体の一部がリンク部材に接近しないように、配慮する必要がある。
そこで、本発明の課題は、より安全にコレクタを昇降できる乗用型芝刈機を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、走行装置(3,4)を備えた走行車体(2)と、該走行車体(2)上に配置された運転席(11)と、走行車体(2)の前部に配置された草刈部(6)と、前記走行車体(2)の後部であって、運転席(11)の後方に配置され、前記草刈部(6)で刈られた草が内部に収容される収容部(14)と、該収容部(14)と運転席(11)との間に配置され、走行車体(2)の転倒時に運転席(11)の運転者を保護する安全フレーム(18)と、収容部(14)を走行車体(2)に対して刈草作業時の下降状態と刈草排出時の上昇状態とに昇降自在に連結する昇降機構とを設け、該昇降機構は、安全フレーム(18)の後方に張り出して固定されたリンクブラケット(21)と、該リンクブラケット(21)に一端がそれぞれ回動可能に連結し、他端が収容部(14)にそれぞれ回動可能に連結する上下のリンクアーム(19a,19b)と、該上下のリンクアーム(19a,19b)と安全フレーム(18)との間に設けられ、リンクブラケット(21)との連結部を支点としてリンクアーム(19a,19b)を回動させて収容部(14)を昇降させる昇降シリンダ(28)とを備えたことを特徴とする乗用型芝刈機である。
請求項2に記載の発明は、前記収容部(14)が下降状態において、前記上下のリンクアーム(19a,19b)は、それぞれ前端が前記リンクブラケット(21)に連結し、後方下り傾斜姿勢に配置され、上側のリンクアーム(19a)のリンクブラケット(21)との連結部(21a)が下側のリンクアーム(19b)のリンクブラケット(21)との連結部(21b)よりも後方に配置されると共に、前記上側のリンクアーム(19a)の連結部(21a)と前記下側のリンクアーム(19b)の連結部(21b)間の距離が、上側のリンクアーム(19a)と下側のリンクアーム(19b)間の幅よりも広い構成であることを特徴とする請求項1に記載の乗用型芝刈機である。
請求項3に記載の発明は、前記リンクブラケット(21)の下方で前記安全フレーム(18)の後方に張り出して固定され、前記昇降シリンダ(28)の基部が回動自在に連結する昇降シリンダブラケット(22)を設け、前記収容部(14)が下降状態において、前記昇降シリンダ(28)は後方上り傾斜姿勢に配置され、該昇降シリンダ(28)の先端部は前記上下のリンクアーム(19a,19b)の少なくともいずれか一方に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型芝刈機である。
請求項1記載の発明によれば、昇降機構の上下のリンクアーム(19a,19b)は、安全フレーム(18)から後方に張り出すリンクブラケット(21)に回動可能に連結していることから、安全フレーム(18)にリンクアーム(19a,19b)の回動支点がある場合に比べて、運転席(11)から遠い位置にある。従って、収容部(14)の下降時でも上下のリンクアーム(19a,19b)の運転者への接近を抑制でき、安全性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、上側のリンクアーム(19a)のリンクブラケット(21)との連結部(21a)が下側のリンクアーム(19b)のリンクブラケット(21)との連結部(21b)よりも後方に位置することで、上側のリンクアーム(19a)の連結部(21a)と下側のリンクアーム(19b)の連結部(21b)間の距離が広くなり、収容部(14)の下降時でも上下のリンクアーム(19a,19b)間に十分な間隔が確保されるため、より安全性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、昇降シリンダ(28)の基部が安全フレーム(18)の後方に張り出す昇降シリンダブラケット(22)に連結していることから、安全フレーム(18)に連結する場合に比べて、運転席(11)から遠い位置にある。従って、収容部(14)の下降時でも安全フレーム(18)、リンクアーム(19a,19b)、昇降シリンダ(28)間に十分な間隔が確保されるため、より安全性が向上する。
本実施例の乗用型芝刈機の側面図である。 本実施例の乗用型芝刈機の動力伝動構成の平面図である。 本実施例の乗用型芝刈機において、コレクタの上昇時にコレクタが回動した状態の側面図である。 図4(A)は、本実施例の乗用型芝刈機のコレクタ昇降リンク付近の側面図であり、図4(B)は、図4(A)のB−B線矢視断面図である。 本実施例の乗用型芝刈機のコレクタ部分の斜視図(下方から見た図)である。 コレクタ周りのフレーム部分の斜視図(図6(A))と側面図(図6(B))である。 図6(A)の一部拡大図である。 コレクタ支持フレーム部分の斜視図(図8(A))と、平面図(図8(B))と、正面図(図8(C))と、側面図(図8(D))である。 ダンプリンク支点プレートとコレクタ支持フレームとの接合部の側面図(一部断面)である。 コレクタ底面の底部フレームの図である。図10(A)は斜視図であり、図10(B)は側面図である。 コレクタ底面の底部フレームの図である。図11(A)は平面図であり、図11(B)は正面図である。 図12(A)は、補強フレーム部分の斜視図であり、図12(B)は、補強フレームとリンクプレートとの連結部の図(一部断面)であり、図12(C)は、補強フレームとリンクプレートとの連結部の平面図である。 従来の乗用型芝刈機のコレクタの支持フレームとコレクタ昇降リンクの接合部の側面図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
本実施例の乗用型芝刈機1の側面図を図1に示し、乗用型芝刈機の動力伝動構成の平面図を図2に示す。この乗用型芝刈機1は、車体フレーム2の前部と後部にそれぞれ前輪3,3と後輪4,4を備え、車体フレーム2の前部の下方には芝草刈り取り用の刈刃5を備えたモーア6が設けられている。モーア6により本実施例の草刈部が構成されている。車体フレーム2の前部上方のフロア7にはステアリングコラム8が立設され、該ステアリングコラム8の上部にはハンドル10が設けられている。またハンドル10の後方にはシートベルト13を装備した運転席11があり、該運転席11の後方にはボンネット35内にエンジン12を搭載している。
エンジン12の前方には、エンジンの冷却装置の一例としてのラジエータ17が配置されている。エンジン12の上方には、収容部の一例としてのコレクタ14が配置されている。尚、本明細書において乗用型芝刈機1の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろということにする。
エンジン12の出力は、前方の変速装置ケース15内の変速装置(図示せず)に入力される。そして、エンジン12の回転動力は、変速装置で変速されて、該変速された走行動力が前輪3,3及び後輪4,4へ伝達される。
さらに、変速装置ケース15の前方上側に伝達軸16(図2)が延びており、前記伝達軸16からの動力により、ブロア23が駆動される。ブロア23はブロアケース24に収容されており、該ブロアケース24の上部にはブロアケース24とコレクタ14の搬入口14b(図5)を連通する芝草搬送用のダクト26が設けられている。また、ブロア23とモーア6の間にはシュータ27が配置されていて、モーア6により刈り取られた芝草はシュータ27とダクト26を経由してブロア23により後方のコレクタ14に搬送される。コレクタ14には、通気口14c(図5)が形成されており、コレクタ14内に送られてくる空気を外部に排出することができる。
また、運転席11とコレクタ14との間には、正面視で開口部を下方に有するコの字型(U字型も含む意であり、以下同様)の安全フレーム18が立設されている。安全フレーム18は、乗用型芝刈機1の転倒や転落の際に運転者を保護するものである。安全フレーム18は、各下端部を支持する支持部材43を介して車体フレーム2の左右側部に連結している。支持部材43のフランジ部43a(図6)がボルト、ナット、ピン、ねじなどの留め具(固定具)44により車体フレーム2に取り付けられている。
また、安全フレーム18は下側の支柱18b(図4)に対して上側のフレーム部18aが前方又は後方に回動する構成である。上側のフレーム部18aを前方又は後方に倒すことで、乗用型芝刈機1の高さを低くできる。従って、樹木等の中を草刈するときに安全フレーム18が樹木に当接することを防止でき、非作業時には安全フレーム18を折り曲げることで、コンパクトな構成となる。
また、運転席11と安全フレーム18との間には、運転者がコレクタ14と接触しないように仕切り部材45を設けている。
コレクタ14は、コレクタ14後部の底部に沿ってコの字型のコレクタ支持フレーム25によって下方から支持されている。コレクタ支持フレーム25の先端部に固着するリンク支持フレーム20にはコレクタ14を昇降させるためのコレクタ昇降リンク19の上下リンクアーム19a,19bの後端がそれぞれ回転可能に支持されている。また、上下リンクアーム19a,19bの前端は、安全フレーム18の基部となる支柱18b(図4)の上端で後方に突出して固定されたリンクブラケット21に、それぞれ回転可能に連結されている。また、下リンクアーム19bと、支柱18bの下端で後方に突出して固定された昇降シリンダブラケット22との間には、伸縮可能な昇降シリンダ28が連結されている。尚、上リンクアーム19aと昇降シリンダブラケット22との間に昇降シリンダ28を連結しても良い。
前記コレクタ支持フレーム25の後部には、コレクタ14の底面に取り付けた梯子状の底部フレーム50(図5)の後端が回動可能に連結しており、リンク支持フレーム20と底部フレーム50との間には、伸縮可能なダンプシリンダ29が連結されている。
図1において、本実施例のコレクタ昇降機構では、昇降シリンダ28が作動してロッド28aが伸びると、コレクタ昇降リンク19の上下リンクアーム19a,19bがリンクブラケット21との連結部21a,21b(図4)を支点として回転して上昇し、コレクタ支持フレーム25が上昇する。この時、上下のリンクアーム19a,19bの平行リンク構造により、コレクタ支持フレーム25及びコレクタ14は水平状態を維持したまま上昇して、図1の2点鎖線に示す上昇位置(リフト位置)に移動する。即ち、コレクタ14の内部に収容された刈草を外部に排出することが可能な排出位置に移動する。
尚、昇降シリンダ28のロッド28aが収納されると、コレクタ14は下降して、図1の実線に示す通常位置(収容位置)に戻る。
図3には、本実施例の乗用型芝刈機1において、コレクタ14が上昇した状態において、コレクタ14が回動した場合の側面図を示す。
図3において、ダンプシリンダ29が作動してロッド29aが伸びると、コレクタ支持フレーム25に対して、底部フレーム50がコレクタ支持フレーム25との連結部を中心に回転する。これに伴って、底部フレーム50に取付片65(図5)を介して取り付けられたコレクタ14も回動する。従って、コレクタ14の内部に収容された刈草を外部に排出することが可能な排出位置(ダンプ位置)に移動する。この時、コレクタ14の回転に伴ってコレクタ後部の蓋14aが開き、刈草が排出される。そして、ダンプシリンダ29のロッド29aが収納されると、蓋14aは閉じてコレクタ14は、図1の2点鎖線で示す状態に戻る。
尚、比較的地面近くの低い位置で刈草を排出する場合は、図1の通常位置(実線位置)の状態でダンプシリンダ29を作動させる。この場合も、図3に示すように、コレクタ14が回動して蓋14aが開き、刈草を排出できる。一方、トラック等への荷台に刈った草を落とし込む場合は刈草の放出位置を高くする必要があるため、図3に示すように、上昇位置で刈草を排出させる。
エンジン12の回転動力は、変速装置ケース15から、その内部のPTOクラッチ30を経て、前方に伸びるモーア駆動軸31や、モーア駆動軸31の前端から左右方向に伸びるモーア伝達軸32を介して、刈刃5,5の伝動ケース9内の回転軸に駆動が伝達される。本実施例では、左右の刈刃5,5は、互いに、矢印r方向に逆向きに回転する。
また、左右の刈刃5,5は、それぞれ高さの異なる上側の刈刃5aと下側の刈刃5bを2枚ずつ備えている。即ち、片側4枚で、合計8枚の刈刃5からなる構成である。従って、片側2枚の場合に比べて、草をより細かくカットすることができる。また、高さの異なる刈刃5a,5bにより、下側の刈刃5bで草をカットした後、上側に舞い上がった草を上側の刈刃5aで更に細かくカットできるため、草をより細かくカットすることができる。
モーアデッキ38内に入り込んだ芝草は前記左右の刈刃5,5によって刈り取られ、左右方向の中央で合流して、シュータ27及びダクト26を順次通過して車体フレーム2の後方にあるコレクタ14に回収される。
モーアデッキ38の上部には、前方に延びる補助輪アーム41の基端部が支持されており、補助輪アーム41の前端には、補助輪42が回転可能に支持されている。
図4(A)には、本実施例の乗用型芝刈機1のコレクタ昇降リンク19付近の側面図を示す。また、図4(B)には、図4(A)のB−B線矢視断面図を示す。
安全フレーム18を上下リンクアーム19a,19bの連結部材として兼用し、安全フレーム18の上部に上下リンクアーム19a,19bの前端が直接連結している場合は、コレクタ昇降リンク19の回動支点が安全フレーム18上にあることになり、運転席11の直ぐ後ろに位置することになる。
しかし、本実施例によれば、コレクタ昇降リンク19の上下のリンクアーム19a,19bは、安全フレーム18から後方に張り出すリンクブラケット21に回動可能に連結していることから、コレクタ昇降リンク19の回動支点が比較的運転席11から遠い箇所に配置される。従って、コレクタ14が通常位置である、コレクタ昇降リンク19が運転席11側に収納された状態の時でも、運転席11とコレクタ昇降リンク19とのスペースが確保され、上下のリンクアーム19a,19bの運転者への接近を抑制でき、安全性が向上する。
また、リンクブラケット21は角パイプである支柱18b上端の背面に溶接等により固着されている。そして、図4(B)に示すように、リンクブラケット21を断面コの字型のフレームとすることで、上下のリンクアーム19a,19bをコの字の空間部に差し込み、両脇からボルト止めすることで、安定して支持される。
また、上リンクアーム19aのリンクブラケット21との連結部21aを、下リンクアーム19bのリンクブラケット21との連結部21bよりも後方にオフセットする位置(ラインLの位置)に設けている。上リンクアーム19aのリンクブラケット21との連結部21aが下リンクアーム19bのリンクブラケット21との連結部21bよりも後方に位置することで、上リンクアーム19aの連結部21aと下リンクアーム19bの連結部21b間の距離が広くなる。従って、昇降リンク19が運転席11側に収納された状態のコレクタ14が通常位置の時でも、上下のリンクアーム19a,19b間に十分な間隔が確保されるため、安全性が向上する。
また、昇降シリンダ28の基部が支柱18b下端から後方に張り出す昇降シリンダブラケット22に連結していることから、安全フレーム18に直接連結する場合に比べて、運転席11から遠い箇所に配置されている。従って、コレクタ14が通常位置でも安全フレーム18、上下のリンクアーム19a,19b、昇降シリンダ28間に十分な間隔S(図4)が確保されるため、より安全性が向上する。
図5には、コレクタ14部分の下方から見た場合の斜視図を示し、図6には、コレクタ14周りのフレーム部分の図を示し、図7には、図6(A)の一部拡大図を示す。また、図8には、コレクタ支持フレーム25部分の図を示す。図8(A)には斜視図を示し、図8(B)には平面図を示し、図8(C)には正面図を示し、図8(D)には側面図を示している。
コレクタ14を支持するコレクタ支持フレーム25の先端部に設けたリンク支持フレーム20には、コレクタ14の重量がかかることで、コレクタ14を昇降させる際にはかなりの負荷がかかる。そこで、コレクタ支持フレーム25とリンク支持フレーム20との連結部に補強プレート52を取り付けることで、コレクタ14の支持構造が強固なものとなる。
補強プレート52は、上リンクアーム19aとリンク支持フレーム20との連結部20aと、下リンクアーム19bとリンク支持フレーム20との連結部20bと、コレクタ支持フレーム25とを結ぶ三角形状とすれば、一部品で構成できるため、部品点数が抑制される。また、補強プレート52をコレクタ支持フレーム25とリンク支持フレーム20との接合部(溶接部)の左右外側に配置することで、外見上は接合部が隠れて見えないため、美観的にも優れる。
また、ダンプシリンダ29の伸縮による作動でダンプシリンダ29基部の支点には負荷がかかる。この問題に対しては、図13に示すように、リンク支持フレーム20とは別部材のダンプシリンダ支持用のプレート152を取り付けて、このプレート152にダンプシリンダの支点152aを設けることで対処可能であるが、その場合は強度を保持するためにダンプシリンダの支点152aに合わせて後方に長い台形状となり、ダンプシリンダ支持用のプレート152が大きくなってしまう。ダンプシリンダ支持用のプレート152が大きいと、トラック等への荷台に草を落とし込む時に、トラックの縁に引っ掛かって、刈草の排出が妨げされてしまうことも考えられる。
本実施例の乗用型芝刈機によれば、ダンプシリンダ29基部の支点軸20cをリンク支持フレーム20に設けている。リンク支持フレーム20と補強プレート52との溶接時に、熱の影響で断面コの字型のリンク支持フレーム20のコの字の空間が拡がることがあるが、リンク支持フレーム20に、ダンプシリンダ29の支点となる軸20cを貫通させて溶接することで、前記リンク支持フレーム20の溶接時の変形も防止できる。また、補強プレート52は一部品の三角形状と短く単純な形状であることから、刈草の排出時に支障を来すこともない。補強プレート52をコレクタ支持フレーム25とリンク支持フレーム20との溶接部に取り付けることで、強度も保持される。
また、底部フレーム50は左右のリンクプレート57によって支持されており、リンクプレート57の後端部はダンプリンク支点プレート55を介してコレクタ支持フレーム25に連結されている。ダンプリンク支点プレート55は、コレクタ支持フレーム25に溶接されており、左右に設けているが、これらを同型状の部品で構成している。
コレクタ支持フレーム25のR部(曲線部)にダンプリンクの支点用プレートを設けた場合は、左右の形状が合わないことから、異なる部品で構成する必要がある。更に、パイプのR部への溶接は難しいことから溶接の品質も不安定になりやすく、修正が必要となることも多い。
しかし、ダンプリンク支点プレート55を、R部を避けてコレクタ支持フレーム25中央の直線部分に溶接することで、部品点数が抑制されると共に、溶接不良の発生が抑制され溶接の修正も不要になる。従って、溶接の修正によるひずみも防止される。
図9には、ダンプリンク支点プレート55とコレクタ支持フレーム25との接合部の側面図を示す。
ダンプリンク支点プレート55は、リンクプレート57が支えるコレクタ14の荷重を常時受けているが、コレクタ昇降リンク19により持ち上げるときには、矢印Tで示すように大きな力が前方から後方に向かって掛かる。そこで、ダンプリンク支点プレート55に前縁部55aを設け、コレクタ支持フレーム25の前面と上面にダンプリンク支点プレート55を溶接する構造とする。本構成を採用することにより、前縁部55aが矢印Tに対する力の受け部となることで、コレクタ14の支持構造が強固なものとなり、強度が保持される。
また、図7に示すように、リンクプレート57には複数の長穴57aが設けられており、長穴57aにコレクタ14を取り付けることで、コレクタ14を支持する構成である。図示例では、長穴57aを前後方向に二箇所設けており、コレクタ14の前後方向の接続位置を変更できる。従って、コレクタ14の前後調節が容易にできる。
図10及び図11には、コレクタ14底面の底部フレーム50の図を示す。図10(A)には斜視図を示し、図10(B)には側面図を示し、図11(A)には平面図を示し、図11(B)には正面図を示す。
底部フレーム50は、前後方向に長手方向を有する左右二本の基本フレーム50aと、左右の基本フレーム50a,50aの間に亘って設けた4本の左右フレーム50bから構成されている。底部フレーム50を梯子状にすることによって、フレーム構造が強固なものとなる。従って、コレクタ14全体の重量を支持及び保持できると共に、コレクタ14底面の刈草の重量による変形を防止できる。このようにコレクタ14の底面を支持するフレームを梯子状にすることにより、従来の平面視U字型のフレームに比べて、単純で且つ容易な加工で強度が確保できる。
そして、ダンプシリンダ29のロッド29aの先端は基本フレーム50aの側面に取り付けると良い。例えば、ロッド29aの先端を基本フレーム50aの後部に固定される補強フレーム60に固着した突出片62に連結する。補強フレーム60にはリンクプレート57(図5)が連結しており、ダンプシリンダ29のロッド29aが伸縮することで、ダンプリンク支点プレート55を支点としてコレクタ14がリンクプレート57及び底部フレーム50と共に回転する。
基本フレーム50aの側面にダンプシリンダ29のロッド29aの先端を取り付けることにより、基本フレーム50aの内側にリンクプレート57を配置でき、ダンプリンク支点プレート55をコレクタ支持フレーム25の直線部に配置できるため、ダンプリンク支点プレート55を安定して溶接することができ、溶接不良の発生が抑制される。
また、左右フレーム50bは、ロッド29aが連結される突出片62付近に設置すると(又は左右フレーム50b付近に突出片62を設置しても良い)、ダンプシリンダ29の推力を左右フレーム50bからコレクタ14底面全体に伝達でき、荷重が分散される。従って、底部フレーム50の一部にのみ負荷が掛かることを防止でき、底部フレーム50の強度が確保される。
そして、補強フレーム60により底部フレーム50の後部二本の左右フレーム50bを支持することで、突出片62付近の、特に荷重を受けやすい後方のフレーム部分の強度も確保される。
図12(A)には、補強フレーム60部分の斜視図を示し、図12(B)には、補強フレーム60とリンクプレート57との連結部の図(一部断面)を示し、図12(C)には、補強フレーム60とリンクプレート57との連結部の平面図を示す。
補強フレーム60にはナット68を溶接しており、ボルト66とナット68によりリンクプレート57を補強フレーム60に連結することで、取り外しや付け替え等も容易にできる一方、且つ確実に固定できる。
そして、ボルト66の真上に左右フレーム50bが配置されるように、即ち平面視で左右フレーム50bとボルト66が重複するようにリンクプレート57を補強フレーム60に連結することで、リンクプレート57の連結部に掛かる荷重がコレクタ14底面全体に伝達されやすくなり、荷重の分散効果も大きくなる。
コレクタを備えた乗用型芝刈機に利用可能性がある。
1 乗用型芝刈機 2 車体フレーム
3 前輪 4 後輪
5 刈刃 6 モーア(草刈部)
7 フロア 8 ステアリングコラム
9 伝動ケース 10 ハンドル
11 運転席 12 エンジン
13 シートベルト 14 コレクタ(収容部)
15 変速装置ケース 16 伝達軸
17 ラジエータ 18 安全フレーム
19 コレクタ昇降リンク 19a 上リンクアーム
19b 下リンクアーム
20 リンク支持フレーム 21 リンクブラケット
22 昇降シリンダブラケット 23 ブロア
24 ブロアケース 25 コレクタ支持フレーム
26 ダクト
27 シュータ 28 昇降シリンダ
28a ロッド 29 ダンプシリンダ
29a ロッド 30 PTOクラッチ
31 モーア駆動軸 32 モーア伝達軸
35 ボンネット 38 モーアデッキ
41 補助輪アーム
42 補助輪 43 支持部材
44 留め具 45 仕切り部材
50 底部フレーム 52 補強プレート
55 ダンプリンク支点プレート 57 リンクプレート
60 補強フレーム 62 突出片
65 取付片 66 ボルト
68 ナット
152 ダンプシリンダ支持用のプレート

Claims (3)

  1. 走行装置(3,4)を備えた走行車体(2)と、
    該走行車体(2)上に配置された運転席(11)と、
    走行車体(2)の前部に配置された草刈部(6)と、
    前記走行車体(2)の後部であって、運転席(11)の後方に配置され、前記草刈部(6)で刈られた草が内部に収容される収容部(14)と、
    該収容部(14)と運転席(11)との間に配置され、走行車体(2)の転倒時に運転席(11)の運転者を保護する安全フレーム(18)と、
    収容部(14)を走行車体(2)に対して刈草作業時の下降状態と刈草排出時の上昇状態とに昇降自在に連結する昇降機構と
    を設け、
    該昇降機構は、安全フレーム(18)の後方に張り出して固定されたリンクブラケット(21)と、該リンクブラケット(21)に一端がそれぞれ回動可能に連結し、他端が収容部(14)にそれぞれ回動可能に連結する上下のリンクアーム(19a,19b)と、該上下のリンクアーム(19a,19b)と安全フレーム(18)との間に設けられ、リンクブラケット(21)との連結部を支点としてリンクアーム(19a,19b)を回動させて収容部(14)を昇降させる昇降シリンダ(28)と
    を備えたことを特徴とする乗用型芝刈機。
  2. 前記収容部(14)が下降状態において、
    前記上下のリンクアーム(19a,19b)は、
    それぞれ前端が前記リンクブラケット(21)に連結し、後方下り傾斜姿勢に配置され、上側のリンクアーム(19a)のリンクブラケット(21)との連結部(21a)が下側のリンクアーム(19b)のリンクブラケット(21)との連結部(21b)よりも後方に配置されると共に、前記上側のリンクアーム(19a)の連結部(21a)と前記下側のリンクアーム(19b)の連結部(21b)間の距離が、上側のリンクアーム(19a)と下側のリンクアーム(19b)間の幅よりも広い構成であることを特徴とする請求項1に記載の乗用型芝刈機。
  3. 前記リンクブラケット(21)の下方で前記安全フレーム(18)の後方に張り出して固定され、前記昇降シリンダ(28)の基部が回動自在に連結する昇降シリンダブラケット(22)を設け、
    前記収容部(14)が下降状態において、前記昇降シリンダ(28)は後方上り傾斜姿勢に配置され、該昇降シリンダ(28)の先端部は前記上下のリンクアーム(19a,19b)の少なくともいずれか一方に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型芝刈機。
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