JP2008178327A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取部3から走行機体1にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダ60を備えているコンバインにおいて、メンテナンス時に、サイドデバイダ60を連結したままで、刈取部3を走行機体1の横方向外側に向けて開き回動させ得るようにする。
【解決手段】サイドデバイダ60は、枢着ピン63を介して屈曲回動可能に連結された前後一対の分草杆61,62を備える。前分草杆61の前端部は刈取部3の横一側部に連結する。後ろ分草杆62と走行機体1の横一側部とには、刈取部3の水平回動に伴い前分草杆61が枢着ピン63回りに水平回動するのを許容した状態で後ろ分草杆62を支持する案内支持手段67,68を備える。
【選択図】図4

Description

本願発明は、走行機体の前部に装着された刈取部と、この刈取部から前記走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダとを備えているコンバインに関するものである。
従来から、コンバインは、走行機体の前部に昇降用アクチュエータにて昇降調節可能に装着された刈取部と、この刈取部から走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダとを備えている。
サイドデバイダは、刈取作業の際に、前進する走行機体がその横一側方にある未刈穀稈を巻き込んだり走行クローラにて踏み付けたりしないように、未刈穀稈を横方向外向き(走行機体の横一側部から離れる方向)に押しやるためのものである。例えば特許文献1には、この種のサイドデバイダの一例が開示されている。
特許文献1に記載のサイドデバイダは、枢着部を介して屈曲可能に連結された前後一対の分草杆と、枢着部と走行機体とをつなぐ横長の接続杆とを有している。
接続杆は、アクチュエータにて長手方向(走行機体の横方向)にスライド可能に構成されている。アクチュエータは、走行機体の操縦部に配置された入力手段からの入力情報に基づいて接続杆を左右スライド移動させるように制御される。
入力手段の操作に基づくアクチュエータの駆動にて、接続杆を左右スライド移動させることにより、前後両分草杆は、横方向外向きに張り出した作業姿勢と刈取部及び走行機体に近接した収納姿勢とに姿勢変更する構成になっている。すなわち、特許文献1においては、サイドデバイダの姿勢変更のための構造として、アクチュエータを用いての電子制御が採用されている。
接続杆を左右スライド移動させるアクチュエータとしては、正逆回転可能な電動モータ及びラック・ピニオン機構が採用されている。その他、油圧シリンダやエアシリンダが用いられることもある。
実開平5−67229号公報
ところで、コンバインの中には、刈取部やエンジン等のメンテナンスをし易くするために、刈取部を走行機体の横方向外側に向けて水平回動可能(すなわち開き回動可能)に構成したものがある。もちろん、この種のコンバインにもサイドデバイダが設けられている。
しかし、この種のコンバインでは、刈取部が開き回動する側の横一側部にサイドデバイダを配置していることが多いから、サイドデバイダを取り付けたままでは、その存在が邪魔になって刈取部を大きく開き回動させられない。
このため、刈取部を開き回動させる場合は、予め刈取部と前分草杆との連結を一々解除しておかなければならず、手間がかかって面倒であるという問題があった。
そこで、本願発明は、刈取部が水平回動可能なコンバインであって、メンテナンス時に着脱する必要のないサイドデバイダを有するものを提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため、請求項1の発明は、走行機体の前部に装着された刈取部と、当該刈取部から前記走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダとを備えており、前記刈取部が、前記走行機体の前部のうち前記サイドデバイダに近い部位に立設された鉛直支軸回りに水平回動可能に構成されているコンバインであって、前記サイドデバイダは、連結部材を介して屈曲回動可能に連結された前後一対の分草杆を備えており、前記前分草杆の前端部は、前記刈取部の横一側部に連結されている一方、前記後ろ分草杆と前記走行機体の横一側部とには、前記刈取部の水平回動に伴い前記前分草杆が前記連結部材回りに水平回動するのを許容した状態で前記後ろ分草杆を移動可能に支持する案内支持手段を備えているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記案内支持手段は、前記走行機体の横一側部に設けられ且つ前記後ろ分草杆の後端部をスライド可能に支持する前後長手の案内アームと、先端部が前記後ろ分草杆に水平回動可能に枢着され基端部が前記走行機体の横一側部に水平回動可能に枢着された中間リンク杆とを備えており、前記刈取部が水平回動したときは、これに伴い前記中間リンク杆が前記基端部回りに水平回動することによって、前記後ろ分草杆の後端部が前記案内アームに沿って前後スライドするように構成されているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載したコンバインにおいて、前記中間リンク杆は、その基端部を支点として水平回動可能で且つ上下回動可能に構成されており、前記前分草杆の前端部と前記刈取部の横一側部、及び、前記後ろ分草杆と前記案内アームはそれぞれ、前記中間リンク杆がその基端部を支点として上下回動するのを許容する連結構造になっており、前記走行機体の操縦部に配置された操作手段は、連係リンク機構を介して前記中間リンク杆に連動連結されており、前記操作手段の操作にて、前記中間リンク杆がその基端部を支点として上下回動することにより、前記サイドデバイダが、横方向外向きに張り出した作業姿勢と前記刈取部及び前記走行機体に近接して起立した収納姿勢とに姿勢変更回動するように構成されているというものである。
本願発明の構成によると、刈取部が走行機体の横方向外側に向けて水平回動可能であり、前記刈取部から前記走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダは、連結部材を介して屈曲回動可能に連結された前後一対の分草杆を備えており、前記前分草杆の前端部は、前記刈取部の横一側部に連結されている一方、前記後ろ分草杆と前記走行機体の横一側部とには、前記刈取部の水平回動に伴い前記前分草杆が前記連結部材回りに水平回動するのを許容した状態で前記後ろ分草杆を移動可能に支持する案内支持手段を備えている。
かかる構成を採用すると、前記刈取部が水平回動するに際して、前記前分草杆は、前記刈取部に連動して前記連結部材回りに水平回動するが、このとき、前記後ろ分草杆は、前記案内支持手段の作用にて、前記前分草杆の前記連結部材回りの水平回動を許容しながら移動することになる。
その結果、前記刈取部と前記前分草杆とを連結したままで、前記刈取部のスムーズな水平回動が可能になる。
従って、前記サイドデバイダの存在が前記刈取部の水平回動の邪魔になることはなく、前記刈取部等のメンテナンス時に前記サイドデバイダを一々着脱しなくてもよいから、メンテナンス時の作業性を向上できるという効果を奏する。
また、従来のような伸縮タイプの分草杆では、その一部が潰れたり曲がったりすると伸縮不能になって、サイドデバイダとしての機能を果たせなくなるが、本願発明の構成によると、前記両分草杆を伸縮タイプにする必要がないから、前記各分草杆の一部が若干曲がったりしても、サイドデバイダとしての機能を十分に発揮できる。従って、前記サイドデバイダの寿命が長くなり、結果的にメンテナンスコストを低減できるという効果も奏する。
しかも、前記両分草杆は前記連結部材を介して屈曲回動可能に連結されているから、前記刈取部の水平回動に際して、前記両分草杆は、平面視で略く字状に折れ曲がったコンバインの横一側部に略沿った内向き凸状の姿勢になる。このため、メンテナンス時に前記サイドデバイダ自体が場所をとらないという利点もある。
更に、請求項3の発明によると、前記走行機体の操縦部に配置された操作手段は、連係リンク機構を介して中間リンク杆に連動連結されており、前記操作手段の操作にて、前記中間リンク杆がその基端部を支点として上下回動することにより、前記サイドデバイダが、横方向外向きに張り出した作業姿勢と前記刈取部及び前記走行機体に近接して起立した収納姿勢とに姿勢変更回動するように構成されている。
かかる構成を採用すると、刈取作業の際は、前記操作手段の操作にて前記サイドデバイダを姿勢変更回動させることにより、未刈穀稈を前記刈取部に巻き込んだり前記サイドデバイダが畦等に接触したりするのを確実に回避しながら、コンバインを走行させられるという利点がある。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。図1は本願発明を適用したコンバインの側面図、図2はコンバインの平面図、図3はコンバインの正面図、図4は刈取部とサイドデバイダとの連動関係を示す概略平面図、図5はデバイダ操作レバーとサイドデバイダとの連動関係を示す説明図、図6は連係リンク機構を示す概略平面図である。
(1).コンバインの概略構造
はじめに、図1〜図3を参照しながら、コンバインの概略構造について説明する。
実施形態における4条刈り用のコンバインは、左右一対の走行クローラ2にて下方から支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、圃場の植立穀稈(未刈穀稈)を刈り取りながら取り込む刈取部3が単動式の油圧シリンダ(図示せず)にて昇降調節可能に装着されている。
走行機体1には、フィードチェン5付きの脱穀部4と、脱穀後の穀粒を貯留するための穀粒タンク6とが横並び状に搭載されている。本実施形態では、脱穀部4が走行機体1の進行方向左側に、穀粒タンク6が走行機体1の進行方向右側に配置されている。走行機体1の後部には排出オーガ7が旋回可能に設けられている。穀粒タンク6内の穀粒は、排出オーガ7の先端籾投げ口から、例えばトラックの荷台やコンテナ等に搬出される。
刈取部3から走行機体1にわたる横一側部(実施形態では左側部)にはサイドデバイダ60が設けられている。サイドデバイダ60は、刈取作業の際に、前進する走行機体1がその横一側方にある未刈穀稈を巻き込んだり走行クローラ2にて踏み付けたりしないように、未刈穀稈を横方向外向き(走行機体1の横一側部から離れる方向)に押しやるためのものである。
刈取部3と穀粒タンク6との間には操縦部8が設けられている。操縦部8内には、走行機体1の進行(旋回)方向及び旋回速度を変更操作する操向ハンドル9や、オペレータが着座する操縦座席10等が配置されている。
操縦座席10の左側にあるサイドコラム11の横一側部(実施形態では左側部)には、サイドデバイダ60の姿勢を変更操作するための操作手段の一例であるデバイダレバー12が前後傾動可能に設けられている。
操縦部8の下方には、動力源としてのエンジン13が配置されている。エンジン13の前方には、当該エンジン13からの動力を適宜変速して左右両走行クローラ2に伝達するためのミッションケース14が配置されている。
刈取部3は、バリカン式の刈刃装置16、4条分の穀稈引起装置17、穀稈搬送装置18及びフロント分草体19を備えている。刈刃装置16は、刈取部3を構成する刈取フレーム15の下方に配置されている。穀稈引起装置17は刈取フレーム15の上方に配置されている。穀稈搬送装置18は穀稈引起装置17とフィードチェン5の前端部との間に配置されている。フロント分草体19は穀稈引起装置17の下部前方に突設されている。刈取部3にて刈り取られた刈取穀稈は、フィードチェン5に受け継ぎ搬送され、脱穀部4にて脱穀処理される。
脱穀部4には、刈取穀稈を脱穀処理するための扱胴20が内蔵されている。扱胴20の下方には、扱網やチャフシーブ等による揺動選別と唐箕ファンの風による風選別とを行うための選別装置21が配置されている。該選別装置21による選別を経て、走行機体1の下部にある一番コンベヤ22の箇所に落下した精粒等の一番物は、当該一番コンベヤ22及び揚穀筒23内の揚穀コンベヤ(図示せず)を介して穀粒タンク6に集積される。
枝梗付き穀粒等の二番物は、一番コンベヤ22の後方にある二番コンベヤ24及び還元コンベヤ(図示せず)を介して処理胴25(図2参照)に送られ、当該処理胴25にて再脱穀される。再脱穀後の二番物は選別装置21に戻されて再選別される。
藁屑は、脱穀部4の後部にある排塵ファン26に吸い込まれたのち、走行機体1の後部に形成された排出口から走行機体1の外部へ排出される。
フィードチェン5の後方(送り終端側)には排稈チェン27が配置されている。フィードチェン5の後端から排稈チェン26に受け継がれた排稈(脱粒した稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀部4の後方にある排稈カッタ27にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方に排出される。
(2).刈取部の構造
次に、主として図4〜図6を参照しながら、刈取部3の構造について説明する。
刈取部3は、その内部の各装置16〜18やエンジン13等のメンテナンスをし易くするために、トラックフレーム30の前部のうちサイドデバイダ60に近い部位(実施形態では左前部)に立設された鉛直支軸31を中心にして水平回動可能(走行機体1の横方向外側に向けて開き回動可能)に構成されている(図4の一点鎖線状態参照)。
この場合、鉛直支軸31の上端部に、鋳鉄製等で筒型のホルダ部材32が上向き抜け不能で且つ水平回動可能に被嵌されている。ホルダ部材32には、横長の刈取入力パイプ33がその軸心回り(上下方向)に回動可能な状態で軸支されている。実施形態の刈取入力パイプ33は金属製であり、平面視において鉛直支軸31より前方にオフセットした状態で配置されている(図4及び図6参照)。
なお、鉛直支軸31とトラックフレーム30との間には、側面視後傾状の補強プレート34(つっかい軸)が溶接にて固着されている(図4及び図6参照)。
刈取入力パイプ33の先端部(鉛直支軸31とは反対側の端部)には、鋳鉄製等の軸受け部材35が設けられている一方、トラックフレーム30の前部のうち左右中央寄りの部位には、軸受け部材35の下方に位置する箇所に、上向きに突出した支柱部材36が立設されている。
軸受け部材35は、刈取入力パイプ33の先端外周面を半周ずつ囲う上下一対の半割り部35a,35bに分割して構成されている。下半割り部35aは支柱部材36の上面にボルト締結されている。上半割り部35bは、横向きのボルト軸37を介して下半割り部35aに上下開閉回動可能に取り付けられている。上半割り部35bは、ばね手段(図示せず)の弾性付勢力にて、刈取入力パイプ33の先端部を下半割り部35aと共に挟持し得る下向きの回動方向に常時付勢されている。
操縦部8に配置されたロックレバー(図示せず)の操作にて、上半割り部35bをボルト軸37回りに上下開閉回動させることにより、軸受け部材35は刈取入力パイプ33の先端部を把持したり把持解除したりするように構成されている。換言すると、上半割り部35bの上下開閉回動にて、刈取部3は、鉛直支軸31回りの水平方向に開き回動可能な状態(片持ち梁の状態)になったり閉じ状態に保持されたりする。
平面視において刈取入力パイプ33と鉛直支軸31上のホルダ部材32とで挟まれた箇所には、片持ち梁の状態にある刈取部3(刈取入力パイプ33)の下向き回動を規制するためのストッパー機構38が設けられている。
刈取入力パイプ33の中途部と鉛直支軸31の下端部との間には、刈取入力パイプ33と鉛直支軸31との支持剛性を高めるための筋交いアーム39が設けられている。筋交いアーム39の下端部には断面略コ字状のブラケット部材40が取り付けられていて、当該ブラケット部材40が鉛直支軸31に半径外側から嵌っている。
刈取入力パイプ33には、これと同心姿勢の刈取入力軸41が内蔵されている。刈取入力軸41の先端部は、刈取入力パイプ33の先端から外向き(実施形態では左右中央側)に突出している。この突出端部に刈取入力プーリ42が固着されている。刈取入力プーリ42とミッションケース14の動力伝達軸に固着されたプーリ(図示せず)とには、動力伝達用のベルト43が巻き掛けられている。
エンジン13からミッションケース14を経由した動力は、ミッションケース14の動力伝達軸から、プーリ42及びベルト43伝動系を介して、刈取入力パイプ33内の刈取入力軸41に伝達され、この刈取入力軸41から刈取部3の各装置16〜18に動力伝達される。
刈取入力パイプ33の中途部には、これに固着されたギヤボックス44を介して、前方斜め下向きに延びる縦伝動パイプ45が取り付けられている。従って、刈取入力パイプ33と縦伝動パイプ45とは鉛直支軸31回りに水平回動可能になっており、且つ、縦伝動パイプ45は刈取入力パイプ33を中心にして上下方向に回動可能になっている。縦伝動パイプ45の下端部には、刈刃装置16、穀稈引起装置17、穀稈搬送装置18及びフロント分草体19を支持する刈取フレーム15が設けられている。
図1に示すように、縦伝動パイプ45の長手中途部には、穀稈搬送装置18の一構成要素である縦搬送装置46の送り始端部が支軸47を介して取り付けられている。縦搬送装置46は、4条分の刈取穀稈の株元部をフィードチェン5に向けて後ろ斜め上方に搬送するためのものであり、その送り終端部がフィードチェン5の送り始端部に接離するように、電動モータ等のアクチュエータ(図示せず)にて支軸47を中心に昇降回動可能に構成されている(図1、図4及び図5(b)参照)。この縦搬送装置46の昇降回動により、扱胴20に対する刈取穀稈の扱ぎ深さ位置が調節される。この場合、縦搬送装置46の後端部は、図5(b)に一点鎖線で示すような正面視略円弧状の昇降軌跡Tを描くことになる。
詳細は図示していないが、縦伝動パイプ45の長手中途部には、前述した油圧シリンダのピストンロッドがピンにて回動可能に連結されている。油圧シリンダの後端部はトラックフレーム30にピンにて回動可能に連結されている。刈取部3を走行機体1の外側に向けて開き回動させる場合は、前提の作業として、油圧シリンダと縦伝動パイプ45とをつなぐピンを抜き外すと共に、ミッションケース14側のプーリと刈取入力プーリ42とに巻き掛けられたベルト43を外すことになる。
(3).トラックフレームの構造
次に、図4〜図6を参照しながら、トラックフレーム30の構造について説明する。
走行機体1のトラックフレーム30は、適宜間隔で左右並列状に配置された前後長手の桁部材51の複数本と、適宜間隔で前後並列状に配置された左右長手の梁部材52の複数本とを、平面視略格子状に連結してなるものである。
以下の説明では、トラックフレーム30のうち進行方向左端に位置した桁部材51から右方への並び順に、第1桁部材、第2桁部材、第3桁部材・・・と称し、各符号には並び順に対応したアルファベットを付している(例えば第1桁部材の符号は51a、第2桁部材の符号は51b等)。
また同様に、トラックフレーム30のうち進行方向前端に位置した梁部材52から後方への並び順に、第1梁部材、第2梁部材・・・と称し、各符号には並び順に対応したアルファベットを付している(例えば第1梁部材の符号は52a、第2梁部材の符号は52b等)。
第1桁部材51aと第1梁部材52aとの交差箇所(トラックフレーム30の左前部)には、下向き開口略箱型の刈取架台53が溶接等にて固着されている。刈取架台53上に鉛直支軸31が立設されている。補強プレート34は、鉛直支軸31における後面側の上下中途部位と刈取架台53の上面後部との間に溶接等にて固着されている。第2桁部材51bと第1梁部材52aとの交差箇所には支柱部材36が立設されている。
刈取架台53と支柱部材36とは、刈取架台53から支柱部材36に向けて正面視で斜め上向きに傾斜した角筒状の第1補強フレーム54にて連結されている。また、支柱部材36と第3桁部材51cとは、支柱部材36から第3桁部材51cに向けて正面視で斜め下向きに傾斜した角筒状の第2補強フレーム55にて連結されている。
第1及び第2補強フレーム54,55は、平面視において互いに直列状に並んでおり、この並び方向(フレームの延びる方向)は各梁部材72と平行状になるように設定されている(図4及び図6参照)。
(4).サイドデバイダの構造
次に、主として図4〜図6を参照しながら、サイドデバイダ60の構造について説明する。
前述の通り、サイドデバイダ60は、刈取部3から走行機体1にわたる横一側部(実施形態では左側部)において、横方向外向きに張り出して未刈穀稈を押しやるためのものであり、刈取部3及び走行機体1に近接するように跳ね上げ回動して収納可能な構成になっている。
すなわち、サイドデバイダ60は、走行機体1の横一側部寄りの箇所を支点にした上下回動(起伏回動)にて、横方向外向きに張り出した作業姿勢(図1〜図5(b)の実線状態参照)と、刈取部3及び走行機体1に近接して起立した収納姿勢(図1〜図5(b)の二点鎖線状態参照)とに姿勢変更可能に構成されている。
実施形態のサイドデバイダ60は、連結部材としての枢着ピン63を介して屈曲可能に連結(枢着)された前後一対の分草杆61,62を備えている。
前分草杆61及び後ろ分草杆62はいずれも金属長棒製のものであり、前分草杆61の後端部と後ろ分草杆62の前端部とが枢着ピン63にて回動可能に枢着されている。
前分草杆61の前端部は刈取部3の横一側部に連結されている。実施形態では、刈取フレーム15のうち刈取部3の横一側部に最も近い箇所に形成された刈取リング部64と、前分草杆61の前端部に固着された前リング部65とを、互いに引っ掛けて輪つなぎ状態に係合させている(図3及び図4参照)。
一方、後ろ分草杆62の後端部には後ろリング部66が固着されている。後ろリング部66は、走行機体1の横一側部に設けられた前後長手の案内レール67に被嵌(遊嵌)されている。このため、後ろ分草杆62の後端部は、案内レール67の軸線回りに回動可能で且つ案内レール67の軸線に沿って前後スライド可能になっている。
後ろ分草杆62の中途部は、中間リンク杆68を介して、走行機体1の横一側部(実施形態では案内アーム67)に連結されている。中間リンク杆68は、案内アーム67にその軸線回りに回動可能に軸支された可動支持体69と、この可動支持体69と後ろ分草杆62の中途部とをつなぐ中継バー体70とを備えている。
中継バー体70の先端部は、後ろ分草杆62の中途部に固着された板状ブラケット71に、案内アーム67の軸線と交差する方向に延びる枢軸ピン72にて回動可能に枢着されている一方、基端部は、可動支持体69に固着されたプレート片73に、案内アーム67の軸線と交差する方向に延びる枢軸ピン74にて回動可能に枢着されている。
上述の構成から明らかなように、前分草杆61の前端部と刈取部3の横一側部との連結、及び、後ろ分草杆62と走行機体1の横一側部(案内アーム67)との連結はいずれも、中間リンク杆68が案内アーム67の軸線回りに上下回動するのを許容する構造になっている。
実施形態のように、中間リンク杆68の可動支持体69と後ろ分草杆62の後端部とを、案内アーム67に対してその軸線回りに回動可能に軸支すると、中間リンク杆68及び後ろ分草杆62の回動軸(案内アーム67)が1本にまとまることになるから、中間リンク杆68及び後ろ分草杆62の軸支構造を簡略化できて好ましい。
後ろ分草杆62を引き下げるときは、案内レール67の軸線を中心として、可動支持体69が矢印A方向(図3及び図5(b)参照)に下向き回動して、中継バー体70を可動支持体68と一体的に同じ方向(矢印A方向)に回動させる。
そうすると、後ろ分草杆62と共に前分草杆61も、横方向外向きに倒れ込むようにして下向き回動する結果、前後両分草杆61,62は、外向き凸状(平面視略く字状ともいえる)に屈曲した状態で横方向外向きに張り出した作業姿勢(図1〜図5(b)の実線状態参照)になる。
逆に、後ろ分草杆62を引き上げるときは、案内レール67の軸線を中心として、可動支持体69が矢印B方向(図3及び図5(b)参照)に上向き回動して、中継バー体70を可動支持体68と一体的に同じ方向(矢印B方向)に回動させる。
そうすると、後ろ分草杆62と共に前分草杆61も、刈取部3及び走行機体1に近接するように跳ね上げ回動する結果、前後両分草杆61,62は、外向き凸状(上向き凸状、側面視略く字状ともいえる)に屈曲した状態で刈取部3及び走行機体1に近接して起立した収納姿勢(図1〜図5(b)の二点鎖線状態参照)になる。
実施形態では、外向き凸状に屈曲した状態のサイドデバイダ60(前後両分草杆61,62)は、起伏回動時に縦搬送装置46における後端部の昇降軌跡Tより外側を通過して、縦搬送装置46に干渉しないように設定されている。
このため、サイドデバイダ60を収納姿勢にしたときでも、サイドデバイダ60の存在が縦搬送装置46の駆動を妨げることはなく、サイドデバイダ60の姿勢に拘らず、縦搬送装置46の搬送性能(扱ぎ深さ調節性能)を維持できる。なお、サイドデバイダ60は、縦搬送装置46に干渉しない限り、外向き凸状に湾曲した形状であってもよい。
また、図3に示すように、収納姿勢のサイドデバイダ60は、走行機体1のうちフィードチェン5の下方にあるスペースに収まり、正面視において走行機体1の横一側面(実施形態では左側面)から横方向外側にはみ出さないように設定されている(図3参照)。
このため、サイドデバイダ60を収納姿勢にしておけば、コンバインの走行時にサイドデバイダ60が畦等の周囲物に接触するおそれを低減できる。それに、例えば走行機体1の車幅感覚を把握するに際して、オペレータは収納姿勢のサイドデバイダ60の存在を考慮する必要がなく、車幅感覚を把握し易くするための一助にもなる。
さて、前後両分草杆61,62が作業姿勢のときに、刈取部3を鉛直支軸31回りに開き回動させると、これに伴い前分草杆61は、刈取部3と共にその開き回動方向と同じ矢印C方向(図4参照)に向けて、後方に移動しながら枢着ピン63回りに水平回動する。
このとき、中間リンク杆68(中継バー体70)は、基端側の枢軸ピン74を中心にして走行機体1に近付く矢印D方向(図4及び図6参照)に水平回動する。これと同時に、後ろ分草杆62は、走行機体1の横一側部(案内アーム67)の方に引き寄せられながら、後ろリング部66を走行機体1の後方に向けてスライドさせ、その全体を後方に移動させる。
その結果、前後両分草杆61,62は、平面視で略く字状に折れ曲がったコンバインの横一側部に略沿った内向き凸状の連動開き姿勢(図4の一点鎖線状態参照)になる。この場合、後ろ分草杆62と中間リンク杆68とは横並び状(並列状)に位置することになる。
上述の態様から明らかなように、実施形態における中間リンク杆68と案内アーム67とは、後ろ分草杆62の起伏回動に関連した構造であることに加えて、刈取部3の鉛直支軸31回りの水平回動に伴い前分草杆61が枢着ピン63回りに水平回動するのを許容するようにして、後ろ分草杆62を移動可能に支持している。
かかる支持構造を採用したことにより、前後両分草杆61,62が金属長棒製であって伸縮しない構成にも拘らず、刈取部3と前分草杆61とを連結したままで刈取部3が開き回動可能になっている。中間リンク杆68と案内アーム67とは特許請求の範囲に記載した案内支持手段に相当する。
以上の構成によると、サイドデバイダ60の存在が刈取部3の開き回動の邪魔になることはなく、刈取部3と前分草杆61との連結を解除したりしなくても、刈取部3をスムーズに開き回動できる。すなわち、刈取部3やエンジン13等のメンテナンス時にサイドデバイダ60を一々着脱しなくてもよく、メンテナンス時の作業性を向上できる。
従来のような伸縮タイプの分草杆では、その一部が潰れたり曲がったりすると伸縮不能になって、サイドデバイダとしての機能を果たせなくなるが、実施形態では、前後両分草杆61,62が金属長棒製であって伸縮しない構成にも拘らず、刈取部3と前分草杆61とを連結したままで、刈取部3を開き回動可能に構成しているから、分草杆61(62)の一部が若干曲がったりしても、サイドデバイダ60としての機能を十分に発揮できる。従って、サイドデバイダ60の寿命が長くなり、結果的にメンテナンスコストを低減できる。
しかも、刈取部3の開き回動の際に、前後両分草杆61,62は、コンバインの横一側部に略沿った内向き凸状の連動開き姿勢(図4の一点鎖線状態参照)になるから、メンテナンス時にサイドデバイダ60自体が場所をとらないという利点もある。
(5).操作手段関連の構造
次に、図5(a)(b)及び図6等を参照しながら、サイドデバイダ60の姿勢を変更操作するための操作手段関連の構造について説明する。
図5(a)に示すように、操縦部8のサイドコラム11を支持するコラムフレーム76の横一側面(左側面)には、取り付けステー77がボルト締結されている。操作手段としてのデバイダレバー12は、コラムフレーム76の取り付けステー77に、左右横長のレバー軸78にて前後回動可能に枢着されている。レバー軸78には、板状のリンク操作板79が、デバイダレバー12と共にレバー軸78回りに一体回動するように設けられている。
デバイダレバー12は、連係リンク機構80を介して中間リンク杆68に連動連結されている。連係リンク機構80は、デバイダレバー12の前後傾動操作にてサイドデバイダ60を姿勢変更回動(起伏回動)させるためのものである。
実施形態の連係リンク機構80は、鉛直支軸31と支柱部材36との間に配置された前後長手のリンク支軸81、リンク支軸に対してその軸線周りに一体回動するように軸支された第1及び第2リンクアーム82,83、リンク操作板79と第1リンクアーム82とをつなぐ中間ロッド84、及び、第2リンクアーム83と可動支持体69に立設固定された起立片75とをつなぐ接続ロッド85とを備えている。
リンク支軸81は、第1補強フレーム54の中途部にボルト締結された吊り下げ板86と、第2梁部材52bの中途部に立設固定された立ち上がり板87とに前後貫通状に取り付けられている。
リンク支軸81のうち吊り下げ板86と立ち上がり板87との間の部位には、略筒状のボス部材88がリンク支軸81の軸線回りに回動可能に被嵌されている。ボス部材88における立ち上がり板87寄りの部位に、第1リンクアーム82の基端部が固着されている。ボス部材88における吊り下げ板86寄りの部位には、第2リンクアーム83の基端部が固着されている。
第1リンクアーム82の先端部は、縦長の中間ロッド84の下端部に、前後に延びる枢支ピン89にて回動可能に枢着されている。中間ロッド84の上端部は、リンク操作板79の先端部に、横向きの枢支ピン90にて回動可能に枢着されている。
一方、第2リンクアーム83の先端部は、横長の接続ロッド85の一端部に、前後に延びる枢支ピン91にて回動可能に枢着されている。接続ロッド85の他端部は、可動支持体69における起立片75の上端部に、前後に延びる枢支ピン92にて回動可能に枢着されている。なお、接続ロッド85の中途部は、鉛直支軸31と補強プレート34と刈取架台53とで囲まれたスペースを通過している。
第2リンクアーム83の中途部と立ち上がり板87とは、姿勢保持兼回動規制手段93にて連結されている。姿勢保持兼回動規制手段93は、デバイダレバー12及びサイドデバイダ60の回動範囲を設定すると共に、デバイダレバー12及びサイドデバイダ60の姿勢を所定の状態に保持する機能を発揮するものである。
実施形態の姿勢保持兼回動規制手段93は、第2リンクアーム83と立ち上がり板87とを貫通したガイドボルト94、ガイドボルト94の軸部に被嵌された一対のワッシャ95、ガイドボルト94の軸部のうち両ワッシャ95の間に被嵌された圧縮ばね96、ガイドボルト94の軸部先端に螺合させた調節ナット97とを備えている。
立ち上がり板87には、リンク支軸81を中心とする略円弧状の案内溝穴98が形成されている。ガイドボルト94の軸部は案内溝穴98に挿通されている。このため、第1リンクアーム82をリンク支軸81回りに回動させて、ガイドボルト94を案内溝穴98に沿って移動させることにより、第1及び第2リンクアーム82,83のリンク支軸81回りの回動ストロークを所定の角度範囲に規制している。その結果、デバイダレバー12の前後傾動ストローク及びサイドデバイダ60の起伏回動ストロークが所定の角度範囲に規制されている。
また、調節ナット97の締め付け加減に応じた圧縮ばね96の弾性復原力にて、第1ワッシャ95とガイドボルト94の頭部とが第1リンクアーム82及び立ち上がり片87を挟持し、第1リンクアーム82に摩擦による摺動抵抗が付与される。
この摺動抵抗によって、第1リンクアーム82にある程度の操作力を加えない限り、当該第1リンクアーム82の位置が保持される。その結果、デバイダレバー12及びサイドデバイダ60の姿勢が保持されることになる。なお、第1リンクアーム82に摺動抵抗を付与する手段は、圧縮ばね96に限らず、ばね座金等の付勢手段でもよい。また、摩擦板を併用してもよい。
図5(a)(b)に実線にて示すように、デバイダレバー12を前方に傾動操作すると、リンク操作板79のレバー軸78回りの上向き回動にて、中間ロッド84が引き上げられ、第1及び第2リンクアーム82,83をリンク支軸81回りの矢印E方向に回動させる。
そうすると、第2リンクアームに連結された接続ロッドが起立片を横方向外向きに押しやって、中間リンク杆68(可動支持体69)を矢印A方向に下向き回動させるため、最終的に、前後両分草杆61,62が作業姿勢になる。
ここで、圧縮ばね96の弾性復原力は、中間リンク杆68ひいてはサイドデバイダ60を作業姿勢に維持する方向に作用する。このため、刈取作業時に未刈穀稈がサイドデバイダ60に当たる程度では、サイドデバイダ60が未刈穀稈の押圧力にて収納姿勢に戻ることはない。
図5(a)(b)に二点鎖線にて示すように、デバイダレバー12を後方に傾動操作すると、リンク操作板79のレバー軸78回りの下向き回動にて、中間ロッド84が押し下げられ、第1及び第2リンクアーム82,83をリンク支軸81回りの矢印F方向に回動させる。
そうすると、第2リンクアーム83に連結された接続ロッド85が起立片75を横方向内向きに引っ張って、中間リンク杆68(可動支持体69)を矢印B方向に上向き回動させるため、最終的に、前後両分草杆61,62が収納姿勢になるのである。
作業姿勢のサイドデバイダ60を作業者が手動にて直接跳ね上げ回動させたときは、中間リンク杆68(可動支持体69)が矢印B方向に上向き回動して、起立片75が接続ロッド85を横方向内向きに押しやり、第1及び第2リンクアーム82,83をリンク支軸81回りの矢印F方向に回動させる。そして、第1リンクアーム82に連結された中間ロッド84が引き下げられて、リンク操作板79がレバー軸78回りに下向き回動し、デバイダレバー12が後方に傾動する。
収納姿勢のサイドデバイダ60を作業者が手動にて直接下向き回動させたときは、中間リンク杆68(可動支持体69)が矢印A方向に下向き回動して、起立片75が接続ロッド85を横方向外向きに引っ張り、第1及び第2リンクアーム82,83をリンク支軸81回りの矢印E方向に回動させる。そして、第1リンクアーム82に連結された中間ロッド84が押し上げられて、リンク操作板79がレバー軸78回りに上向き回動し、デバイダレバー12が前方に傾動する。
すなわち、連結リンク機構80は、デバイダレバー12からサイドデバイダ60に向かう方向と、サイドデバイダ60からデバイダレバー12に向かう方向との両方に操作力を伝達し得るように、デバイダレバー12とサイドデバイダ60とを連動連結した(関連させた)構成になっているのである。
以上のように構成すると、刈取作業の際は、操縦部8にあるデバイダレバー12の前後傾動操作にてサイドデバイダ60を姿勢変更回動させることにより、未刈穀稈を刈取部3に巻き込んだりサイドデバイダ60が畦等に接触したりするのを確実に回避しながら、コンバインを走行させられる。
また、デバイダレバー12を操作しなくても、サイドデバイダ60自体は手動にて直接、姿勢変更回動できる構成であるから、例えば手扱ぎ作業の際に、サイドデバイダ60が作業姿勢になっていたとしても、そのままサイドデバイダ60自体を手動にて直接跳ね上げ回動させて収納姿勢にすれば、作業者がフィードチェン5付近を移動する際に、サイドデバイダ60が邪魔にならない。従って、サイドデバイダ60の姿勢変更のために、一々操縦部8に行く必要がなく、サイドデバイダ60の取り扱い性が向上する。
しかも、サイドデバイダ60自体を手動にて姿勢変更回動させると、デバイダレバー12の傾動姿勢(操作状態)も、サイドデバイダ60の姿勢に対応して切り替わるので、デバイダレバー12の操作状態とサイドデバイダ60の姿勢との関係が常に一致することになる。従って、デバイダレバー12及びサイドデバイダ60の取り扱い易さをより一層助長できる。
更に、デバイダレバー12とサイドデバイダ60とを連係リンク機構80にて連動連結するという機械的で且つ簡単な構成を採用したから、サイドデバイダ60の姿勢変更のための構造として、例えばアクチュエータを用いた場合と比較すると、構造が簡単であって故障し難く、製造コストも安価に抑えられるのである。
(6).その他
本願発明における各部の構成は、図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本願発明を適用したコンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの正面図である。 刈取部とサイドデバイダとの連動関係を示す概略平面図である。 デバイダ操作レバーとサイドデバイダとの連動関係を示す説明図であり、(a)はデバイダ操作レバーの概略側面図、(b)は図4のVb−Vb視正面断面図である。 連係リンク機構を示す概略平面図である。
符号の説明
1 走行機体
2 走行クローラ
3 刈取部
4 脱穀部
5 フィードチェン
8 操縦部
11 サイドコラム
12 操作手段としてのデバイダレバー
15 刈取フレーム
30 トラックフレーム
31 鉛直支軸
46 縦搬送装置
60 サイドデバイダ
61 前分草杆
62 後ろ分草杆
63 連結部材としての枢着ピン
67 案内支持手段の一構成要素としての案内レール
68 案内支持手段の一構成要素としての中間リンク杆
69 可動支持体
70 中継バー体
75 起立片
80 連係リンク機構

Claims (3)

  1. 走行機体の前部に装着された刈取部と、当該刈取部から前記走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダとを備えており、前記刈取部が、前記走行機体の前部のうち前記サイドデバイダに近い部位に立設された鉛直支軸回りに水平回動可能に構成されているコンバインであって、
    前記サイドデバイダは、連結部材を介して屈曲回動可能に連結された前後一対の分草杆を備えており、
    前記前分草杆の前端部は、前記刈取部の横一側部に連結されている一方、前記後ろ分草杆と前記走行機体の横一側部とには、前記刈取部の水平回動に伴い前記前分草杆が前記連結部材回りに水平回動するのを許容した状態で前記後ろ分草杆を移動可能に支持する案内支持手段を備えている、
    コンバイン。
  2. 前記案内支持手段は、前記走行機体の横一側部に設けられ且つ前記後ろ分草杆の後端部をスライド可能に支持する前後長手の案内アームと、先端部が前記後ろ分草杆に水平回動可能に枢着され基端部が前記走行機体の横一側部に水平回動可能に枢着された中間リンク杆とを備えており、
    前記刈取部が水平回動したときは、これに伴い前記中間リンク杆が前記基端部回りに水平回動することによって、前記後ろ分草杆の後端部が前記案内アームに沿って前後スライドするように構成されている、
    請求項1に記載したコンバイン。
  3. 前記中間リンク杆は、その基端部を支点として水平回動可能で且つ上下回動可能に構成されており、
    前記前分草杆の前端部と前記刈取部の横一側部、及び、前記後ろ分草杆と前記案内アームはそれぞれ、前記中間リンク杆がその基端部を支点として上下回動するのを許容する連結構造になっており、
    前記走行機体の操縦部に配置された操作手段は、連係リンク機構を介して前記中間リンク杆に連動連結されており、
    前記操作手段の操作にて、前記中間リンク杆がその基端部を支点として上下回動することにより、前記サイドデバイダが、横方向外向きに張り出した作業姿勢と前記刈取部及び前記走行機体に近接して起立した収納姿勢とに姿勢変更回動するように構成されている、
    請求項2に記載したコンバイン。
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JP2015089341A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 ヤンマー株式会社 コンバイン

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