JP2005229479A - 画像形成装置及び該装置に用いるプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 同時に複数のアプリケーション(コピー、プリンタ等)によりなされた画像出力要求に応じて像回転処理が必要な場合に処理の高速化、処理に要するメモリの効率的な使用を図る。
【解決手段】 画像メモリコントローラに複数の像回転器1〜3を設け、同時処理を可能にする。各アプリの回転要求処理待ちの回数(画像出力要求数に相当)をApli_CNTとして図7(A)で管理し、処理待ちの回数が多いアプリほど占有する像回転器の数を多く割り振るようにして、複数の像回転器1〜3を使い分けることにより、出力要求の多いアプリの処理の遅延を無くすようにする。図7(B)の制御フローでは、処理待ちが5以上のアプリは2つの回転器を占有し、1以上のアプリは1つの回転器を占有して、即時に処理を行うようにする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複合機能を持つデジタル複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、複合された複数のアプリケーション(例えばコピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等のアプリケーション)によって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、複数の像回転手段を用いた像回転処理を可能とした上記画像形成装置及び該画像形成装置に用いるプログラムに関する。
従来から、デジタル複写機には、自機のスキャナにより、或いは外部装置(例えば複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等)から転送入力されるページ画像データを記憶装置に蓄積し、蓄積画像データを用いて画像出力を行う、いわゆる電子ソート機能が装備されている。
この電子ソート機能には、ラスタ形式による画像データの走査方向と記録媒体(紙)のセット方向が不一致であったり、複数部数を出力するときに縦・横にセットされた記録媒体(紙)を交互に使用して排紙する、といった処理を行うために蓄積(或いは入力)画像を90°像回転させて出力させる機能が含まれる。
この90°像回転を行うための手段としては、アドレス操作が可能な半導体メモリを用いている。像回転手段を備えた画像形成装置の従来例を示すものとして、下記特許文献1,2を挙げることができる。半導体メモリに対するアドレス操作による場合、メモリ上への画像の展開方向と出力方向とが一致しないときには、ページ画像全体の展開が終了するまで出力ができないために、生産性が低下するという問題がある。こうしたソート機能利用時における問題に対し生産性の向上を図るために、特許文献1では、入力時に回転して画像を出力するかどうか判断し、回転が必要な蓄積出力の場合は、入力時に回転して蓄積し、その後同じ出力を行う場合にこの蓄積画像を用い、蓄積出力時の回転処理を省くという方法を採用することにより、目的を実現するとしている。
特開平8-149278号公報 特開2002-281233号公報
ところで、デジタル複写機、プリンタ等の画像形成装置は、画像データを作成したり、利用したりする様々な外部装置と通信手段によって結ばれ、これらの装置からの画像出力要求等に対応するために機能の複合化が図られ(コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等、複数のアプリケーションを備え)ており、複合化の一環として、複数のアプリケーションを同時に動作させる場合への対応を可能にすることも、複合機においては一般的になってきている。
このような複合機能を持つ画像形成装置においても、像回転を行うソート機能が当然装備されているが、従来、像回転を行うための手段は1つしかなかったため、回転動作が高速かつ連続で必要な場合や、複数のアプリで同時に回転動作を行おうとすると、前段の処理が終了するまで待たなければならず、迅速処理への要求に十分応えることができなかった。
上記のような複数のアプリで同時に像回転の動作を行おうとする場合に起きる処理の遅延への対応については、上記特許文献1,2ではいずれも想定外のことであるから、解決手段について示すところが無く、未解決のままに残されている。
本発明は、上記した従来技術における問題に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、複数のアプリケーション(例えばコピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等のアプリ)によって同時になされた画像出力要求に応じて像回転動作が必要な場合にも、高速処理を可能にし、ハードウェア資源を効率良く用いてその実現を図ることにある。
請求項1の発明は、複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、複数の像回転手段と、アプリケーションの出力要求数により定めた優先順位に従って、使用させる像回転手段の数を制限する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファよりなる複数種の像回転手段と、該複数種の像回転手段の中から画像出力要求された画像のフォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させる制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項3の発明は、複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、複数の像回転手段と、共用の資源として装置が搭載するメモリの容量の多寡によって、前記複数の像回転手段を、画像フォーマットの違いに応じた異なる容量のバッファ構成とするか、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成とするかを選択する手段と、選択に従って前記複数の像回転手段の構成を変更する手段と、前記複数の像回転手段として画像フォーマットの違いに応じた異なる容量のバッファ構成をとるときには、複数の像回転手段の中から出力要求画像のフォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させ、前記複数の像回転手段として最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成をとるときには、任意の像回転手段を選択して実行させる制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項4の発明は、複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を行う際に、複数の像回転手段を用いた処理が可能な画像形成装置を制御するコンピュータに、各アプリケーションの出力要求数をカウントする手順、カウントした出力要求数に対して定めた優先順位に従って、実行させる像回転手段を制限する手順を行わせるためのプログラムである。
請求項5の発明は、複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を行う際に、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファよりなる複数種の像回転手段を用いた処理が可能な画像形成装置を制御するコンピュータに、画像出力要求を行った画像のフォーマットを判定する手順、画像フォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させる手順を行わせるためのプログラムである。
請求項1,4の発明によると、複数の像回転手段を同時に動作させることにより、従来の処理遅延を無くし、しかもアプリケーションの出力要求数により定めた優先順位により像回転手段を使い分ける制御を行うことにより、多く要求するアプリをなるべく待たせることなく処理できるようにすることが可能になる。
また、請求項2,5の発明によると、複数の像回転手段を同時に動作させることにより、従来の処理遅延を無くし、しかも画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の像回転手段を複数種設け、画像出力要求された画像のフォーマットに応じて実行する像回転手段を選択して、複数の像回転手段を使い分けることにより、限られたメモリ容量を効率良く使用することが可能になる。
また、請求項3の発明によると、複数の像回転手段を同時に動作させることにより、従来の処理遅延を無くし、しかも共用の資源として装置が搭載するRAMの容量が十分にない場合には、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の像回転手段を複数種設け、十分にある場合には、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成の像回転手段を複数設けるようにし、複数の像回転手段をそれぞれの動作モードで用いることにより、共用の資源とするRAMを効率良く使用することが可能になる。
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。ここで示す実施例は、本発明の画像形成装置をネットワークに接続可能な複合型のデジタル複写機に適用した例を示す。本例の複合型の複写機は、ネットワーク接続によってホストPC、ファクシミリ等の外部機器からの出力要求に応えてプリンタ機能やファクシミリ機能等を用いて印刷出力を行うことができる。図1は、本発明の実施例に係わる複写機の全体構成を概略図として示す。図1を参照し、本機の装置構成、機能及び動作を、原稿の読み取り、読み取った画像データの処理、処理後のデータによる画像書き込み、という複写機能を中心にした動作フローに沿って、以下に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、ユーザにより操作部30(図2参照)のプリントキー34の押下により動作がスタートされると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。この時、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能により読みとり原稿の枚数が管理される。給送されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ26(図3参照)によって駆動される。
書き込みユニット57では、読み取りユニット50にて読み取られた画像データに基づいて生成された作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザの発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって、後処理装置のフィニシャ100に排出される。
後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へ導くことができる。切り替え板101を上に切り替えることにより、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙することができる。また、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送することができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティング(電子ソート)されたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され、作像された転写紙を排紙トレイ19側に導かないで、両面入紙搬送路113に搬送し、反転ユニット112でスイッチバック反転し一旦両面給紙ユニット111にストックする。その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、再度縦搬送ユニット14に送られて裏面に画像を印刷された後に排紙される。
また、転写紙を反転して排出する場合は、上記で反転ユニット112でスイッチバック反転した用紙を両面ユニットに送らずに反転排紙搬送路114に送り出して排紙する。感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27は、メインモータ25(図3参照)によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達駆動される。
図2は、図1の装置においてユーザが指令入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、予熱キー35、リセットキー36、初期設定キー37があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチすることで詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
初期設定キー37を押すことで、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキー36を押したときに設定される状態を任意に設定可能である。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択すること、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定することが可能である。予熱キー35を押すと、機械は待機状態から、電力低減状態に移行し、定着温度を低下させたり、操作部30の表示を消灯する。予熱状態は、国際エネルギースター計画で言う、低電力状態を意味している。また、予熱状態、オフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させるには、この予熱キー35を再度押下する。
図3は、メインコントローラを中心にした制御システムを示すブロック図である。図3において、メインコントローラ20はデジタル複写機全体を制御する。メインコントローラ20には、オペレータに対する表示、オペレータからの機能設定入力制御を行う操作部30、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像メモリから読み出した画像データによる作像の制御等を行う画像処理ユニット(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1、等の分散制御装置が接続されている。各分散制御装置とメインコントローラ20は必要に応じて機械の状態、動作指令のやりとりを行っている。また紙搬送等に必要なメインモータ25、中間クラッチや給紙クラッチ等の各種クラッチ21〜24も接続されている。
図1に戻り、本実施形態のデジタル複合機における原稿の読み取りと画像の書き込みの動作をより詳細に説明する。読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で走行するような移動機構を用いる。この移動機構は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が装備されている。レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。偏向されたレーザ光は感光体が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する本装置の制御部(図4)のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15の照射と同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
次に、画像読み取りから画像形成等の画像出力を行う過程の画像処理について、より詳細に説明する。図4は、画像処理の制御部を備える画像処理ユニット(IPU)49の構成をブロック図にて示す。読み取りユニット50では、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。CCDイメージセンサ54から出力される原稿画像信号をA/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーディング補正部62及びMTF補正・γ補正部63にてMTF補正、γ補正の各補正が施される。その後、入力した画像データをセレクタ64によって印字合成部71経由で変倍回路77へ、或いは、画像メモリコントローラ65へ切り替えて供給する。変倍回路77を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。
画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。図4には特に明示していないが、IPU49には読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもI/Oポート67、電話回線通信制御ユニット72を介して外部から供給される画像データ、例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から入力されてくる印刷要求コマンド等のデータも処理できるよう、複数のデータについてその入出力を選択する機能を有しているものとする。
本実施形態では、I/Oポート67を介してネットワーク接続しており、その通信手段には、インターネットの標準プロトコルとして普及しているTCP/IP通信プロトコル等を用いることにより実施し得る。また、他の画像形成装置(デジタル複写機等)と相互にネットワーク接続してシステムを構成し(いわゆる連結システムを構成し)、接続された各画像形成装置の機械構成情報や動作状況、もしくはリモート出力コマンド等の制御コマンド、設定コマンドの送受信を行ない、相互に機能を利用し合うことが可能な構成によっても実施し得る。
電話回線通信制御ユニット72は、付属の図示しないアンテナを介して無線通信網より得られるアナログ情報をデジタル化する、もしくは、画像メモリ66やハードディスク75、ROM69、RAM70、NV−RAM74に記憶されているデータをアナログ情報に変換し無線通信網を経由して、所定の携帯端末に送信する機能をもつ。これにより、一般の電話と画像形成装置とのデータの送受信を可能にし得る。
また、画像処理ユニット(IPU)49は、画像メモリコントローラ65等への設定や、読み取り部50、書き込み部57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70、NV−RAM74を備えている。さらに、CPU68は、画像メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しを行う。原稿画像で画像メモリコントローラ65へ送られた画像は、画像メモリコントローラ65内にある画像圧縮装置によって画像データを圧縮した後、画像メモリ66に送られる。ここで画像を圧縮する理由は、最大画像サイズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモリを大変多く使用する。画像圧縮を行うことで、限られた画像メモリ66を有効に利用できる。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することが出来るため、ソート機能として、貯えられたページ単位の原稿画像イメージデータを所定の順序で出力すること、或いは後記で詳述する転写紙のセット方向に合わせるように画像を回転させて出力することが可能である。この場合、画像を出力する際に画像メモリ66のデータを画像メモリコントローラ65内の伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。また、画像メモリ66の機能を利用して、複数枚の原稿画像を、画像メモリ66の転写紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば4枚の原稿画像を、画像メモリ66の転写紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が一枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
画像メモリ66の画像はCPU68からアクセス可能な構成となっている。このため画像メモリ66の内容を加工することが可能であり、例えば画像の間引き処理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、画像メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリ66の処理を行うことができる。加工された画像は再度画像メモリ66に保持される。画像メモリ66は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成をとっている。分割した各エリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするために画像メモリコントローラ65とのインターフェースとしてリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続する方式を用いる。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
画像メモリ66は、多くの画像データを収納するために、ハードディスク75を別に設けることもあり、ここでもその方式によっている。ハードディスク75を用いることにより、外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴を利用することも可能である。複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するためには、このハードディスク75を用いることが一般的である。
書き込み、読み出しには本体の作像やスキャナからの画像書き込みに対し処理速度の差を吸収する為に、画像メモリ66に一旦記憶され、処理される。またハードディスク75等の画像記憶装置からのデータを書き込みユニット57に送る際は、画像メモリ66に一旦記憶し、書き込みユニット57に送ることになる。このように画像を記憶する装置の画像メモリ66、ハードディスク75に対する画像の入出力、即ちスキャナ入力画像、書き込みユニット57に送る画像等の入出力は、全て画像メモリコントローラ65によってその画像パスが決められる。
ここで、本発明の要点に係わる、画像メモリコントローラ65において行う画像の回転処理について説明する。
図5は、回転器を有する画像メモリコントローラ内部の概略構成を示すブロック図である。
画像メモリコントローラ65は、画像を記憶する装置における全ての画像パスを制御するので、図5に示すように、自機のスキャナ入力画像については、エンジン80側から入力DMACを通して画像メモリ66へ収納し、逆に画像メモリ66から自機の画像形成部(書き込みユニット)への出力については、出力DMACを通してエンジン80側に出力を行うように制御する。ハードディスク75の入出力は画像メモリ66に対するものであるから各々のDMACを通して行う。なお、ネットワークを経由して外部の各種機器から送信されてくる画像についてはネットワークI/F(I/Oポート67、電話回線通信制御ユニット72)から、CPU68の制御を通して画像メモリ66へ収納、又画像メモリ66から外部の各種機器へも逆のルートでネットワークI/Fを経由して送信する。
さらに、画像メモリコントローラ65自身が有する、像回転、集約コピー等の各種の機能を用いる場合には、画像メモリ66に収納した画像を取り出してコントローラ内のワークメモリ上で、利用する機能に従った処理や操作を行った後、直接画像形成用のデータとしてエンジン80側に出力するか、或いは再び画像メモリ66に戻し、そこから出力をするといった動作を各々のDMACを通して行う。
本発明は、上記した画像メモリコントローラ65が有する像回転機能を用いて行う画像出力に係わる問題を解決することを課題とするものである。デジタル複合機では、自機で発生するコピー要求の外、複合機能として持つ蓄積画像に対する画像出力要求、或いはプリンタ機能等の利用を前提にネットワークを介して送信されてくる画像出力要求等の複合機能に対応した動作の実行を可能としている。即ち、コピー、プリンタ,サーバ等の複数のアプリケーションを同時に動作させることができるようにしている。従って、画像出力処理の過程において、像回転を必要とする処理が同時に発生する場合がある。
このような場合に、従来では、一つの像回転器で対応する図6のフローに示す回転処理を画像メモリコントローラ65の制御下で行っていた。
この処理は画像出力処理の一環として実行されるものであり、図6の(A)に示すように、ページメモリに展開した画像に対し回転が要求されているか否かをチェックし(ステップS101)、要求されている場合に、回転処理のサブルーチンを実行し(ステップS102)、回転処理のフローを抜ける、という手順である。
回転処理のサブルーチンは、図6の(B)に示すように、先ず、回転器が一つしかないので、回転器が使用中であるかを調べて(ステップS151)、回転器が前の出力要求により使用中の場合、その使用が終わるまで待たせる。前の要求が終了し、使用できる状態になったところで(ステップS101-NO)、この要求に対する回転処理を実行するために回転器を起動し(ステップS152)、処理を開始する。回転処理は通常、アドレス操作により90°像回転を行って画像メモリ66に再展開する処理により行われる。この回転処理の終了を確認して(ステップS153)、このサブルーチンを抜ける。
このように、一つの像回転器で対応していたために、回転動作が高速かつ連続で必要な場合や複数のアプリで同時に回転動作を行おうとすると、前段の処理が終了するまで待たなければならなかった。
そこで、本発明では、複数の回転器を用いて、同時に発生する回転要求や回転動作が高速かつ連続で必要な場合に対応することを可能にする。また、利便性、使用効率の向上を図るために、複数の回転器の使い分けを次の(1)〜(3)に示すようにする。
(1)出力要求数の多いアプリケーションを優先させるために、優先順位の低いアプリケーションが使用可能な像回転器を制限する。
(2)画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の像回転器を複数種設け、出力要求された画像のフォーマットに応じて複数種の像回転器の中から実行する回転器を選択する。
(3)共用の資源として装置が搭載するメモリの容量の多寡に応じて、像回転器の構成を変更し、実行動作モードとして、上記(2)の動作モード、アプリケーションに対して優先順位を定めない動作モードの何れかを選択する。
以下に示す実施形態では、上記(1)〜(3)に対応した形態として「実施形態1」〜「実施形態3」を例示する。なお、ここに示す実施形態では、図5に示すように、回転器1 91、回転器2 92、回転器3 93の3つの回転器で構成する例を示すが、複数であれば任意の数を採用して実施し得る。
「実施形態1」
本実施形態は、複数の回転器の使い分けをする場合に、出力要求数の少ないアプリケーションが使用可能な像回転手段を制限するようにして、出力要求数の多いアプリケーションによる画像出力要求を優先させて処理可能にするものである。
本実施形態では、出力要求数の多寡は、回転要求処理待ちをチェックするようにし、回転要求処理待ちが5以上のアプリは回転器1 91,回転器292を占有して処理を行い、回転要求処理待ちが1以上のアプリは回転器3 93を占有して処理を行うようにして、回転器1 91〜回転器3 93の3つの回転器を出力要求数によって定めた優先順位に従って使い分ける。なお、この優先ルールの設定は、操作部30への入力操作によりユーザが設定を変更することを可能にする。
図7は、回転処理要求に応じて実行する本実施形態のサブルーチン(回転実行1)を示すフロー図で、同図中におけるフロー(A)中の回転器使用許可モジュールのフローを(B)に示す。なお、このサブルーチン(回転実行1)は、画像出力の際のルーチン(図6の(A)参照)中で、画像メモリコントローラ65が回転処理要求に応じて実行するものである。
図7を参照して、回転処理のフローを説明すると、回転要求が発生した場合、先ず使用可能な回転器があるか、即ち3つの回転器が使用中であるかを調べ(ステップS201)、使用可能な回転器があれば(ステップS201-NO)、回転器使用許可モジュールの判断に従って処理を実行する。
この実施形態では、後記で詳述する回転器使用許可の判断をするための情報として、回転器が3つとも使用中であり、回転要求処理待ちが発生した場合に、その発生回数をアプリケーションごとに管理して、各アプリの出力要求の多寡を回転要求処理待ちの発生回数により把握する。従って、フローでは、回転器が3つとも使用中であれば、アプリケーションごとに回転要求処理待ち数をカウントしているApli_CNTをカウントアップする(ステップS204)。
他方、3つの回転器のうち使用可能な回転器があれば、回転器使用許可モジュールの判断に従って処理を実行し(ステップS202)、その後、Apli_CNTをカウントダウンする(ステップS203)。
ここで、図7(B)を参照して、回転器使用許可モジュールの判断に従って実行する回転処理のフローを説明する。上記のように回転要求処理待ち数を、Apli_CNTのカウントにより管理しているので、このApli_CNTを2段階の閾値処理により、その多寡を判断して、出力要求の多いアプリの方に占有する回転器の数を多く割り振るようにして、使用する回転器を使い分けることにより、出力要求の多いアプリの処理の遅延を少なくする。本実施形態では、2段階の閾値処理をApli_CNT≧5およびApli_CNT≧1として、前者に該当する場合には、2つの回転器を占有とし、後者に該当する場合には、1つの回転器を占有とし、出力要求の多いアプリに対し2つの回転器を割り振り、並行動作させることにより処理を速めるようにする。
図示のフローでは、上記した条件に従って、まず、Apli_CNT≧5に該当するか否かをチェックし(ステップS211)、Apli_CNT≧5に該当する場合は、回転器1 91,回転器292の占有フラグをONにし、2つの回転器を占有する(ステップS212)。
また、Apli_CNT≧5に該当しない場合には、次にApli_CNT≧1に該当するか否かをチェックし(ステップS217)、Apli_CNT≧1に該当する場合は、回転器3 93の占有フラグをONにする(ステップS218)。なお、回転要求処理待ちのさらに少ないアプリ(Apli_CNT=0)については、占有フラグを操作する上記ステップはスルーする(ステップS101-NO)。
次に、前段で占有フラグをONにしたアプリは、占有フラグ操作によって回転器を確保しているので、その回転器により直ちに処理が可能である。従って、手順としては、回転器占有フラグのONをチェックし(ステップS213)、ONの場合はフラグを立てた回転器を即起動し、処理を開始する(ステップS214)。回転処理は、アドレス操作により90°像回転を行って画像メモリ66に再展開するといった公知の処理方法を用いることにより実施し得る。
この後、出力要求された全てのページに対する回転処理の終了を確認して(ステップS215-YES)、この回転器使用許可ルーチンを抜ける。なお、回転処理の終了時には、回転器占有フラグをOFFする。
他方、回転器占有フラグONのチェックで、ONではない場合は(ステップS213-NO)、回転器を確保していないので使用できない場合がある。即ち、回転器を他のアプリが占有しているか、或いは使用中の場合には使用できないので、回転器が空くまで待って(ステップS219-YES)、回転器を起動し、処理を開始する(ステップS214)。この後、回転処理の終了を確認して(ステップS215-YES)、この回転器使用許可ルーチンを抜ける。
上記のように、アプリの出力要求数が多いほど回転器の数を多く割り振るような使い分けにより、出力要求を多くするアプリをなるべく待たせないようにするという目的の実現が可能になる。
「実施形態2」
本実施形態は、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の回転器を複数種設け、画像出力要求された画像フォーマットに応じて実行する回転器を選択して、複数の回転器を使い分けることにより、限られたメモリ容量の効率的な使用を図るようにするものである。
回転器を構成する上記バッファは、画像データを回転させるためのバッファで、1ページ分(主走査×副走査)全て持つことは、コスト上困難であると考えられ、その場合に副走査方向は、例えば、数100ライン分(例えば、主走査×256ライン)持ち、この容量が回転器それぞれに必要である。また、画像フォーマットによって必要な容量は、
2値(1bit)の場合:(主走査×256)1/8 Byte、
4値(2bit)の場合:(主走査×256)1/4 Byte、
多値(8bit)の場合:(主走査×256) Byte、
それぞれ必要であり、全て多値用の回転バッファを持つのも、ベーシック機ではコスト上困難であると考えられる。そこで、本発明では極力回転バッファ容量を減らし、かつ効率の良い制御方法を提供することを可能にする。
以下に示す実施形態では、異なる容量のバッファ構成を必要とする画像フォーマットとして、2値、4値、多値のカテゴリで分け、それぞれに応じた容量を持つバッファ構成の3種の回転器1〜3を設け、各回転器を使用可能な画像フォーマットを
回転器1: 2値
回転器2: 2値、4値
回転器3: 2値、4値、多値
とする。つまり、回転器3 93はどの画像フォーマットでも使用可能、回転器2 92は2値及び4値の画像フォーマットで使用可能、回転器1 91は2値のみに使用可能として、3つの回転器を使い分ける。
図8は、回転処理要求に応じて実行する本実施形態のサブルーチン(回転実行2)を示すフロー図である。なお、このサブルーチンは、画像出力の際のルーチン(図6の(A)参照)中で、画像メモリコントローラ65が回転処理要求に応じて実行するものである。
図8を参照して、回転処理のフローを説明すると、回転要求が発生した場合、先ず回転器3 93(全ての画像フォーマットで使用可能な回転器)が使用中かどうかをチェックし(ステップS301)、使用中でなければ、回転処理を実行するために回転器3 93を起動し(ステップS302)、処理を開始する。回転処理は、回転バッファを用い、アドレス操作により90°像回転を行って画像メモリ66に再展開するといった公知の処理方法を用いることにより実施し得る。この後、出力要求された全てのページに対する回転処理の終了を確認して(ステップS303-NO)、このサブルーチンを抜ける。
前段における回転器3 93の使用チェックの結果、使用中の場合(ステップS301-YES)、画像フォーマットが2値、4値の場合には、回転器2 92又は回転器1 91が使用可能であるから、そのステップへの移行を試みるが、多値の場合には回転器3 93しか対応できないので、処理を分岐するために回転要求をした画像フォーマットが多値であるか否かをチェックし(ステップS311)、多値である場合には、回転器3 93を使用している前の処理が終了するのを待って、回転器3 93で処理を行う。
他方、画像フォーマットが2値或いは4値の場合には(ステップS311-NO)、これらの画像フォーマットで使用可能な回転器2 92が使用中かどうかをチェックし(ステップS312)、使用中でなければ、回転器2 92にて上記と同様にこの回転器を起動して(ステップS313)、回転処理を実行する(ステップS314)。この後、回転処理の終了を確認して(ステップS314-NO)、このサブルーチンを抜ける。
回転器2 92も使用中の場合(ステップS312-YES)、画像フォーマットが2値の場合には、回転器1 91が使用可能であるから、そのステップへの移行を試みるが、4値の場合には回転器1 91では対応できないので、処理を分岐するために画像フォーマットが4値であるか否かをチェックし(ステップS321)、4値である場合には、回転器2 92を使用している先行ジョブの処理が終了するのを待って、回転器2 92で処理する。
ステップS311のチェックで画像フォーマットが2値である場合(ステップS311-NO)、2値の画像フォーマットで使用可能な回転器1 91が使用中かどうかをチェックし(ステップS322)、使用中でなければ、回転器1 91にて上記と同様にこの回転器を起動して(ステップS323)、回転処理を実行する(ステップS324)。この後、回転処理の終了を確認して(ステップS324-NO)、このサブルーチンを抜ける。
上記のように、どの画像フォーマットでも使用可能な回転器3 93と、2値及び4値の画像フォーマットで使用可能な回転器2 92と、2値のみに使用可能な回転器1 91として、3つの回転器を画像出力要求された画像フォーマットに応じて使い分けることにより、限られたメモリ容量の効率的な使用の実現が可能になる。
「実施形態3」
本実施形態は、共用の資源として装置が搭載するRAMを回転器が使用する場合に、装置が搭載する共用RAMの容量の多寡に応じて、回転器の構成を変更する。即ち、容量が十分にない場合には、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の回転器を複数種設け、十分にある場合には、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成の回転器を複数設けるような対応によって、共用の資源とするRAMを効率良く使用することを可能にするものである。従って、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成では、上記「実施形態2」に示した動作モードで回転処理を実行し、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成では、どの画像フォーマットでも全ての回転器で対応が可能であるから、どれでも空いている回転器に実行させる動作モードで回転処理を実行する。
以下に示す実施形態では、共用の資源として装置が搭載するRAMの容量をオプションメモリ増設によりメモリ容量を増やした場合を想定し、搭載するRAMの容量が128MBであるか256MBであるかによって、3つの回転器で構成する場合における各回転器の使用可能な画像フォーマットを、
搭載メモリ : 128MB 256MB
回転器1 : 2値 2値、4値、多値
回転器2 : 2値、4値 2値、4値、多値
回転器3 : 2値、4値、多値 2値、4値、多値
とする。つまり、搭載メモリが128MBの場合、回転器3 93はどの画像フォーマットでも使用可能とし、回転器2 92は2値及び4値の画像フォーマットで使用可能とし、回転器1 91は2値のみに使用可能として、3つの回転器を使い分け、また、搭載メモリが256MBの場合、3つの回転器を使い分けしないで、どの画像フォーマットでも使用可能とする。
図9は、回転処理要求に応じて実行する本実施形態のサブルーチン(回転実行4)を示すフロー図である。なお、このサブルーチンは、画像出力の際のルーチン(図6の(A)参照)中で、画像メモリコントローラ65が回転処理要求に応じて実行するものである。
図9を参照して、回転処理のフローを説明すると、回転要求が発生した場合、先ず、搭載するRAMの容量をチェックし(ステップS501)、128MB以下の場合は、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成の回転器を使い分けるサブルーチン(回転実行2)によるフローによる処理を行い(ステップS502)、処理終了後このサブルーチンを抜ける。なお、サブルーチンの回転実行2については、上記「実施形態2」において図8を示し説明した通りであるから、ここでは説明を省略する。
他方、搭載するRAMの容量をチェックした結果、128MBよりも大きい容量を持つ場合、例えば256MBへのメモリ増設を行っている場合には(ステップS501-NO)、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成の3つの回転器を用いたサブルーチン(回転実行3)によるフローによる処理を行い(ステップS503)、処理終了後このサブルーチンを抜ける。
図10は、最大容量の画像フォーマットに応じたバッファ構成の3つの回転器を用いて実行するサブルーチン(回転実行3)を示すフロー図である。
図10を参照して、回転処理のフローを説明すると、3つの回転器は全ての画像フォーマットで使用可能であるから空いている回転器であればどれでも良いので、順に空いている回転器を探す。本例では、先ず回転器1 91が使用中かどうかをチェックし(ステップS401)、使用中でなければ、回転処理を実行するために回転器1 91を起動し(ステップS402)、処理を開始する。回転処理は、回転バッファを用い、アドレス操作により90°像回転を行って画像メモリ66に再展開するといった公知の処理方法を用いることにより実施し得る。この後、回転処理の終了を確認して(ステップS403-NO)、このサブルーチンを抜ける。
回転器1 91が使用中の場合(ステップS401-YES)、次の回転器2 92に当たり(ステップS411)、空いていれば上記回転器1 91におけると同様に処理を実行する(ステップS412,413)。この後、回転処理の終了を確認して(ステップS413-NO)、このサブルーチンを抜ける。
また、回転器2 92が使用中の場合(ステップS411-YES)、次の回転器3 93に当たり(ステップS421)、空いていれば上記回転器1 91におけると同様に処理を実行する(ステップS422,423)。空いていない場合には(ステップS421-YES)、回転器3 93を使用している前の処理が終了するのを待って、回転器3 93で処理し、回転処理の終了を確認して(ステップS423-NO)、このサブルーチンを抜ける。
上記のように、RAMの容量が不足する場合、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファ構成として、上記「実施形態2」に示した動作モードで回転処理を実行し、RAMの容量が十分ある場合、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成として、図10に示した動作モードで回転処理を実行することにより、共用の資源とするRAMを効率良く使用し、最適なモードによる動作が可能になる。
本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図にて示す。 図1のデジタル複写機における操作部の1例を示す。 本発明の実施形態に係わるデジタル複写機におけるメインコントローラを中心にした制御システムをブロック図にて示す。 本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の画像データ処理に関係する制御部をブロック図にて示す。 図4に示す画像メモリコントローラ内部の概略構成をブロック図にて示す。 従来の像回転処理のフロー図で、(A)における回転処理要求に応じて実行するサブルーチンを(B)に示す。 回転処理要求に応じて実行するサブルーチン(回転実行1)を(A)に示し、(A)中の回転器使用許可モジュールのフローを(B)に示す。 回転処理要求に応じて実行するサブルーチン(回転実行2)を示すフロー図である。 回転処理要求に応じて実行するサブルーチン(回転実行4)を示すフロー図である。 図9のフローにおけるサブルーチン(回転実行3)を示すフロー図である。
符号の説明
1・・自動原稿送り装置(ADF)、 2・・原稿台、
6・・コンタクトガラス、 15・・感光体、
17・・定着ユニット、 20・・メインコントローラ、
27・・現像ユニット、 30・・操作部、
31・・液晶タッチパネル、 34・・プリントキー、
49・・IPU(画像処理ユニット)、
50・・読み取りユニット、 51・・露光ランプ、
54・・CCDイメージセンサ、 57・・書き込みユニット、
58・・レーザ出力ユニット、 67・・I/Oポート、
68・・CPU、 65・・画像メモリコントローラ、
66・・画像メモリ、 72・・電話回線通信制御ユニット、
75・・ハードディスク、 91〜93・・像回転器1〜3。

Claims (5)

  1. 複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、複数の像回転手段と、アプリケーションの出力要求数により定めた優先順位に従って、使用させる像回転手段の数を制限する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファよりなる複数種の像回転手段と、該複数種の像回転手段の中から画像出力要求された画像のフォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させる制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を可能とした画像形成装置であって、複数の像回転手段と、共用の資源として装置が搭載するメモリの容量の多寡によって、前記複数の像回転手段を、画像フォーマットの違いに応じた異なる容量のバッファ構成とするか、最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成とするかを選択する手段と、選択に従って前記複数の像回転手段の構成を変更する手段と、前記複数の像回転手段として画像フォーマットの違いに応じた異なる容量のバッファ構成をとるときには、複数の像回転手段の中から出力要求画像のフォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させ、前記複数の像回転手段として最大の容量が必要な画像フォーマットに応じたバッファ構成をとるときには、任意の像回転手段を選択して実行させる制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を行う際に、複数の像回転手段を用いた処理が可能な画像形成装置を制御するコンピュータに、各アプリケーションの出力要求数をカウントする手順、カウントした出力要求数に対して定めた優先順位に従って、実行させる像回転手段を制限する手順を行わせるためのプログラム。
  5. 複数のアプリケーションによって同時になされた画像出力要求に対応する出力データ処理の過程で、メモリに展開した画像データに対する読み出し順を変更する操作によって像回転を行う際に、画像フォーマットの違いに応じた容量のバッファよりなる複数種の像回転手段を用いた処理が可能な画像形成装置を制御するコンピュータに、画像出力要求を行った画像のフォーマットを判定する手順、画像フォーマットに対応した像回転手段を選択して実行させる手順を行わせるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010258903A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Kyocera Mita Corp 画像処理装置

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