JP2005203533A - 樹脂フィルム貼付装置および樹脂フィルム貼付方法 - Google Patents

樹脂フィルム貼付装置および樹脂フィルム貼付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板に貼付される樹脂フィルム片の幅を、供給される樹脂フィルムの幅と異なる大きさとする。
【解決手段】樹脂フィルム貼付装置は、ベーステープの下側に保持される樹脂フィルムを回路基板上に供給するテープ供給機構、樹脂フィルムから樹脂フィルム片を切り取るカッタ部、および、樹脂フィルム片をベーステープ側から押圧して回路基板に貼付する押圧部を備える。カッタ部は、樹脂フィルムの供給方向(X方向)に伸びる第1カッタ515、および、樹脂フィルムの供給方向に対して垂直な方向(Y方向)に伸びる第2カッタ516を備え、第1カッタ515および第2カッタ516により樹脂フィルム上の矩形領域が樹脂フィルム片として切り取られる。その結果、切り取られて回路基板に貼付される樹脂フィルム片の幅を、供給される樹脂フィルムの幅と異なる大きさとすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板上に樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付装置に関する。
従来より、回路基板に対する電子部品の実装において、熱硬化性の異方導電性樹脂フィルムや非導電性樹脂フィルム等の樹脂フィルムをプリント基板等の回路基板上に貼付し、樹脂フィルム上から電子部品を加圧および加熱して実装する技術が利用されている。
このような電子部品の実装において、樹脂フィルムを回路基板に貼付する手法として、例えば、特許文献1に開示されているように、ベーステープの下面に保持された樹脂フィルムを回路基板上に供給し、ベーステープの幅方向に伸びるカッタにより樹脂フィルムから樹脂フィルム片を切り出し、ベーステープの上面側から樹脂フィルム片を押圧して回路基板に貼付する手法が用いられている。
特開2002−184809号公報
ところで、電子部品の実装では、実装される電子部品の大きさに合わせて貼付される樹脂フィルム片の大きさを変更する必要がある。しかしながら、従来の樹脂フィルム貼付装置では、ベーステープの供給方向における樹脂フィルム片の長さを変更して切り取ることは容易に実現されるが、供給方向に垂直な方向における幅を樹脂フィルムの幅と異なる幅として切り取ることができないため、樹脂フィルム片の幅を変更するためには、供給される樹脂フィルムの幅を変更する必要がある。このため、樹脂フィルムを保持するベーステープ、および、樹脂フィルム片を切り取って貼付するためのヘッドツールを、電子部品の大きさに合わせて複数種類用意する必要があり、ヘッドツールの交換や管理等の負担が大きくなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、回路基板上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付装置において、回路基板に貼付される樹脂フィルム片の幅を、供給される樹脂フィルムの幅と異なる大きさとすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、回路基板上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付装置であって、回路基板を保持する基板保持部と、前記回路基板の表面に対して略平行に、ベーステープの前記回路基板側の面に保持された樹脂フィルムを、前記回路基板の前記表面に沿う供給方向に送り出して供給するテープ供給機構と、前記供給方向に伸びる刃により前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する第1カッタと、前記供給方向に対して垂直な方向に伸びる刃により前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する第2カッタと、前記第1カッタおよび前記第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態で切り取られた樹脂フィルム片を、前記ベーステープ側から押圧して前記回路基板に貼付する押圧部と、前記ベーステープを前記回路基板から離れる方向に引き上げて前記回路基板に貼付された前記樹脂フィルム片から前記ベーステープを剥離させる剥離機構とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記第1カッタの位置と前記第2カッタの位置とが相対的に互いに固定されており、前記第1カッタと前記第2カッタとの交差部において前記第1カッタと前記第2カッタとが接続または近接する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記押圧部が略矩形の押圧面を有し、前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置と前記押圧面の一の頂点とを一致させつつ前記押圧部が前記樹脂フィルム片を前記回路基板へと押圧する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記第1カッタおよび前記第2カッタを前記供給方向に対して垂直な方向へと、前記樹脂フィルムに対して移動するカッタ移動機構をさらに備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記カッタ移動機構により、前記第1カッタおよび前記第2カッタと共に前記押圧部が移動し、前記第1カッタおよび前記第2カッタが前記樹脂フィルムから待避する際に、前記樹脂フィルム片に対する押圧位置へと前記押圧部が移動する。
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし5のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、一の樹脂フィルム片の切り取りおよび貼付の後に、前記一の樹脂フィルム片の切り取り時の位置よりも前記供給方向に対して垂直な方向にずれた位置に前記第1カッタおよび前記第2カッタを位置させ、次の樹脂フィルム片の切り取りを行う制御部をさらに備える。
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記交差部近傍において、前記第1カッタまたは前記第2カッタにより前記ベーステープの一部が切断される。
請求項8に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置において、予め前記ベーステープの一部を切断するベーステープ切断部をさらに備える。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、前記ベーステープ切断部が、前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置において、前記ベーステープに穴を開ける。
請求項10に記載の発明は、回路基板上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付方法であって、所定位置に保持された回路基板の表面に対して略平行に、ベーステープの前記回路基板側の面に保持された樹脂フィルムを、前記回路基板の前記表面に沿う供給方向に送り出して供給する工程と、前記供給方向に伸びる刃を有する第1カッタにより前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断するとともに、前記供給方向に対して垂直な方向に伸びる刃を有する第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する工程と、前記第1カッタおよび前記第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態で切り取られた樹脂フィルム片を、前記ベーステープ側から押圧して前記回路基板に貼付する工程と、前記ベーステープを前記回路基板から離れる方向に引き上げて前記回路基板に貼付された前記樹脂フィルム片から前記ベーステープを剥離する工程とを備える。
本発明では、樹脂フィルム片の幅を、供給される樹脂フィルムの幅と異なる大きさとすることができる。
請求項2および5の発明では、装置構造を簡素化することができる。
請求項3、7ないし9の発明では、樹脂フィルム片を適切に貼付することができる。
請求項4の発明では、樹脂フィルム片の幅を変更することができる。
請求項6の発明では、樹脂フィルムを効率良く使用することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置1の構成を示す正面図である。樹脂フィルム貼付装置1は、プリント基板等の回路基板9上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する装置である。
樹脂フィルム貼付装置1は、複数の回路基板9を保持する基板保持部2、基板保持部2の上方において樹脂フィルムの貼付に利用されるテープ4を回路基板9の表面に沿う供給方向(図1中の(−X)方向)に送り出して供給するテープ供給機構3、テープ供給機構3に保持されるテープ4から樹脂フィルム片を切り取って回路基板9に貼付するヘッド部5、テープ供給機構3をZ方向に移動する(昇降する)昇降機構6、および、これらの機構を制御する制御部7を備える。
基板保持部2は、複数の回路基板9を吸着により保持し、X方向およびY方向に移動することにより、各回路基板9を所定の樹脂フィルム貼付位置に順次移動させる。なお、基板保持部2上の回路基板9は、粘着材料により保持されてもよく、メカニカルチャック等のその他の手法により保持されてもよい。
テープ4は、未使用状態において、ベーステープ41、ベーステープ41の(−Z)側の面に保持される樹脂フィルム42、および、樹脂フィルム42のベーステープ41に保持される面とは反対側の面を覆って異物の付着等を防止するカバーテープ43により構成される3層構造とされる。樹脂フィルム42は、導電性粒子を内部に均一に分散した熱硬化性の絶縁性樹脂により形成される異方導電性樹脂フィルム(ACF(Anisotropic Conductive Film))である。
テープ供給機構3は、未使用のテープ4が巻き付けられる供給リール31、テープ4を案内する複数のガイドローラ32、テープ4からカバーテープ43を剥がして巻き取るカバーテープ回収リール33、テープ4を(−X)方向に送り出すフィードチャック34および固定チャック35、並びに、使用済みのテープ4(ベーステープ41)を巻き取る回収リール36を備え、これらの構成により回路基板9の上方にてテープ4が保持される。
テープ供給機構3では、カバーテープ43が剥がされたテープ4(ベーステープ41および樹脂フィルム42)が(+X)側(上流側)から(−X)側(下流側)に向かって基板保持部2の上方に供給され、樹脂フィルム42が回路基板9の表面に対して略平行に、ベーステープ41の(−Z)側(回路基板9側)の面に保持される。テープ4の供給は、固定チャック35が閉じられた状態(すなわち、ベーステープ41を挟み込んだ状態)でフィードチャック34が開かれて(+X)方向に移動し、続いて固定チャック35が開かれ、その後フィードチャック34が閉じられて(−X)方向に移動することにより行われる。テープ供給機構3の各構成は図示省略の1つのフレームに取り付けられており、昇降機構6によりフレームが昇降することにより、テープ供給機構3の各構成およびテープ4が一体的に昇降する。
ヘッド部5は、ベーステープ41に保持された状態の樹脂フィルム42から樹脂フィルム片を切り取るカッタ部51、カッタ部51によりベーステープ41に保持された状態で切り取られた樹脂フィルム片をベーステープ41側((+Z)側)から押圧して回路基板9に貼付する押圧部52、および、樹脂フィルム片が貼付される際に樹脂フィルム片以外の樹脂フィルム42が回路基板9に付着することを防止する治具53を備える。
図2は、ヘッド部5近傍を(+X)側から(−X)方向を向いて見た左側面図である。図2に示すように、ヘッド部5は、カッタ部51および押圧部52が取り付けられるフレーム54、並びに、フレーム54をY方向に移動するヘッド部移動機構55を備える。ヘッド部移動機構55は、ボールねじ551、ボールねじ551に接続されるモータ552、フレーム54をボールねじ551に取り付けるナット553、および、ガイドレール(図示省略)を備え、制御部7によりモータ552が駆動されることによりボールねじ551が回転し、ナット553を介してフレーム54がガイドレールに沿ってY方向に滑らかに移動する。
カッタ部51は、テープ4から樹脂フィルム片を切り取るカッタ511、カッタ511が上面((+Z)側の面)に固定されたカッタ支持部材512、テープ4を挟んでカッタ支持部材512と対向するカッタアクセス部材513、並びに、カッタ支持部材512およびカッタアクセス部材513を個別にZ方向に移動するカッタ昇降機構514を備える。カッタ支持部材512の(−Z)側には、平板状の治具53が取り付けられる。
図3は、カッタ511近傍を拡大して示す図である。カッタ511は、テープ4の供給方向(X方向)に伸びる刃を(+Z)側に有する第1カッタ515、および、テープ4の供給方向に対して垂直な方向(Y方向)に伸びる刃を(+Z)側に有する第2カッタ516を備える。第1カッタ515および第2カッタ516の高さ(カッタ支持部材512の(+Z)側の表面から各カッタの刃先までの高さ)は互いに等しくされ、長さはテープ4のY方向の幅(以下、単に「幅」という。)より僅かに長くされる。
カッタ支持部材512上における第1カッタ515の位置と第2カッタ516の位置とは相対的に互いに固定されており、第1カッタ515の(+X)側(テープ4の供給方向の上流側)の端部と第2カッタ516の(+Y)側の端部とが接続される。以下、第1カッタ515および第2カッタ516の接続部を、「交差部」517という。なお、第1カッタ515の(+X)側の端部と第2カッタ516の(+Y)側の端部とは接続されずに近接するのみであってもよい。この場合、交差部517は、第1カッタ515および第2カッタ516をそれぞれ(+X)側および(+Y)側に延長したと仮定した場合に交差する部位近傍を意味する。
図2に示すカッタ部51では、カッタアクセス部材513とカッタ支持部材512との間に位置するテープ4に対して、カッタ昇降機構514によりカッタアクセス部材513が下降してベーステープ41側((+Z)側)から当接し、カッタ支持部材512がカッタ511の刃先がカッタアクセス部材513に近接するまで上昇する。これにより、第1カッタ515および第2カッタ516(のそれぞれの刃)によりベーステープ41の(−Z)側に保持された状態の樹脂フィルム42が樹脂フィルム42側((−Z)側)から切断される。カッタ部51では、カッタ511(第1カッタ515および第2カッタ516)が上昇して樹脂フィルム42を切断した後、ベーステープ41の(−Z)側に僅かに刃を食い込ませて停止されるため、ベーステープ41は切断されずに樹脂フィルム42のみが回路基板9側から切断され、樹脂フィルム片がベーステープ41に保持された状態で切り取られる。
押圧部52は、(−Z)側(回路基板9に対向する側)の端部に略矩形の押圧面522を有する押圧ヘッド521、押圧ヘッド521をZ方向に移動する(昇降する)押圧ヘッド昇降機構523、および、ガイドレール524を備え、制御部7により押圧ヘッド昇降機構523が駆動されることにより押圧ヘッド521がガイドレール524に案内されて滑らかに昇降する。
樹脂フィルム貼付装置1では、ヘッド部移動機構55により、押圧部52が第1カッタ515および第2カッタ516と共に(すなわち、一体的に)テープ4の供給方向に対して垂直な方向(Y方向)へとテープ4に対して移動する。押圧部52では、ヘッド部移動機構55により押圧部52がテープ4の上方に移動した後に押圧ヘッド521が下降し、押圧面522によりベーステープ41に保持された樹脂フィルム片を回路基板9に押圧することにより、樹脂フィルム片の貼付が行われる。
図4は、樹脂フィルム貼付装置1の動作の流れを示す図である。図5は、ヘッド部5近傍を示す平面図である。樹脂フィルム貼付装置1では、図5に示すように、基板保持部2上に9つの回路基板9が保持されており、(−X)側にY方向に1列に配列された3つの回路基板9には樹脂フィルム片421が既に貼付されている。以下、図4および図5、並びに、他の図面を参照しながら、基板保持部2上の中央にてY方向に1列に配列された3つの回路基板9に、(−Y)側から(+Y)側へと順次樹脂フィルム片421を1つずつ貼付する樹脂フィルム貼付装置1の動作について説明する。
樹脂フィルム貼付装置1により回路基板9に樹脂フィルム片421が貼付される際には、まず、制御部7に制御される基板保持部2により、樹脂フィルム片421が貼付される予定の回路基板9(基板保持部2上の(−Y)側の3つの回路基板9のうち中央の回路基板9)がテープ4およびヘッド部5の下方へと移動し(ステップS11)、図示省略のカメラにより樹脂フィルム片421が貼付される位置が確認され、必要に応じて回路基板9の位置が補正される。
テープ供給機構3は、Z方向において図1に示す位置(回路基板9上に保持されるテープ4がカッタ511よりも上方に位置する位置)に予め位置している。次に、図2に示すヘッド部移動機構55によりヘッド部5がY方向に移動し、テープ4がカッタ部51のカッタアクセス部材513とカッタ支持部材512との間に位置する(ステップS12)。後述するように、テープ供給機構3およびヘッド部5が上記の位置に位置した状態にて樹脂フィルム42が切断されることから、以下の説明では、図1および図2に示すテープ供給機構3およびヘッド部5の位置をそれぞれの「切断位置」という。
図6.A〜図6.Dは、樹脂フィルム片421が貼付される回路基板9近傍を拡大して示す平面図である。図6.A〜図6.Dでは、ベーステープ41の(−Z)側に保持される樹脂フィルム42に間隔の広い平行斜線を付して示し、樹脂フィルム42から切り取られる前後の樹脂フィルム片421に間隔の狭い平行斜線を付して示している。
図6.Aに示すように、カッタ支持部材512に固定されるカッタ511は、第1カッタ515および第2カッタ516の交差部517が樹脂フィルム42の下方において、テープ4の幅の1/3の距離だけ、樹脂フィルム42の(−Y)側のエッジから(+Y)方向に離れ、かつ、所定の距離だけ(−X)側のエッジから(+X)方向に離れた位置に位置するように配置される。
続いて、図2に示すカッタ昇降機構514によりカッタアクセス部材513が下降し、カッタ支持部材512が上昇してテープ4がカッタアクセス部材513とカッタ511との間に挟み込まれ、図6.Aに示すように、樹脂フィルム42が切断されて樹脂フィルム片421が切り取られる(ステップS13)。このとき、交差部517の位置に対応するテープ4(ベーステープ41および樹脂フィルム42)上の位置(すなわち、交差部517の直上の位置)を基準として、第1カッタ515および第2カッタ516、並びに、樹脂フィルム42の(−X)側および(−Y)側のエッジに囲まれた樹脂フィルム42上の矩形領域が樹脂フィルム片421として切り取られる。以下、交差部517の位置に対応するテープ4(ベーステープ41および樹脂フィルム42)上の位置、すなわち、樹脂フィルム片421の切り取りの基準となる位置を「第1基準位置」411という。カッタ部51では、第1カッタ515および第2カッタ516がカッタ支持部材512上に固定されており、1回の切断動作(カッタアクセス部材513とカッタ511とでテープ4を挟み込む動作)で樹脂フィルム片421を切り取ることができ、装置構造および動作制御を簡素化することができる。
次に、図2に示すカッタ昇降機構514によりカッタアクセス部材513およびカッタ支持部材512がそれぞれ上昇および下降してテープ4から離れた後、ヘッド部移動機構55によりヘッド部5が切断位置から(+Y)方向に移動する(ステップS14)。ヘッド部5では、カッタ511がテープ4を挟む位置から(+Y)方向に待避するとともに押圧部52がテープ4の上方に移動する。また、図6.Bに示すように、ヘッド部5の治具53が、テープ4の使用済み部分(すなわち、樹脂フィルム42が既に切り取られて回路基板9に貼付され、ベーステープ41のみが残っている部分)と回路基板9との間に位置する。このように、樹脂フィルム貼付装置1では、図2に示すヘッド部移動機構55によりカッタ511、押圧部52および治具53が一体的に移動するため、装置の構造および制御を簡素化することができる。
続いて、図1に示す昇降機構6によりテープ供給機構3が下降し、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム42および樹脂フィルム片421が回路基板9の表面に近接する(ステップS15)。樹脂フィルム貼付装置1では、テープ供給機構3およびヘッド部5が上記の位置に位置した状態にて樹脂フィルム片421が回路基板9に対して押圧される。
図7および図8はそれぞれ、押圧部52により樹脂フィルム片421が貼付される際の、樹脂フィルム貼付装置1を示す正面図、および、回路基板9近傍を示す左側面図である。以下、図7および図8に示すテープ供給機構3およびヘッド部5の位置をそれぞれの「押圧位置」という。樹脂フィルム貼付装置1では、テープ供給機構3およびヘッド部5が押圧位置に位置した状態にて押圧ヘッド昇降機構523により押圧ヘッド521が下降し、樹脂フィルム片421がベーステープ41側((+Z)側)から所定の時間だけ所定の圧力で押圧されて回路基板9に貼付される(ステップS16)。
ヘッド部5では、図6.Bに示すように、押圧ヘッド521の押圧面522の左上((+X)側、かつ、(+Y)側)の頂点(以下、「押圧基準点」という。)5220をベーステープ41上の第1基準位置411と一致させつつ樹脂フィルム片421を回路基板9へと押圧する。また、ベーステープ41の樹脂フィルム片421より(+Y)側の部位が治具53により支持されて(−Z)側への移動が防止される。その結果、樹脂フィルム片421のみが押圧ヘッド521により回路基板9に対して押圧され、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム42(切り取られた樹脂フィルム片421以外の部位)が回路基板9に付着することが防止されるため、樹脂フィルム片421を回路基板9に適切に貼付することができる。
樹脂フィルム片421が回路基板9上に貼付されると、図7に示す昇降機構6によりテープ供給機構3が押圧位置から切断位置(図1参照)まで上昇し、これに伴ってテープ4が回路基板9から離れる方向((+Z)方向)に引き上げられ、樹脂フィルム片421を保持していたベーステープ41が回路基板9に貼付された樹脂フィルム片421から剥離され(ステップS17)、1つの回路基板9に対する樹脂フィルム片421の貼付が終了する。
1つの樹脂フィルム片421の切り取りおよび貼付が終了すると、図1に示す制御部7により樹脂フィルム片421が貼付される予定の全ての回路基板9への貼付が終了したか否かが判断される(ステップS18)。図6.Bに示す貼付の終了段階では、全ての回路基板9への貼付は終了していないと判断され、続いて、テープ4(樹脂フィルム42)の供給が必要か否かが判断される(ステップS19)。ここでは供給は不要と判断され、ステップS11に戻って樹脂フィルム片421の切り取り、および、次の回路基板9への貼付が行われる。
次の回路基板9(1番目の回路基板9の(+Y)側に位置する回路基板9)への貼付動作は、カッタ511による樹脂フィルム42上における樹脂フィルム片421の切り取り位置が異なる点を除いて上述の動作と同様である。次の回路基板9への貼付が行われる際には、基板保持部2が図5に示す位置より(−Y)方向に移動して次の回路基板9がテープ供給機構3に保持されるテープ4の下方に位置し(ステップS11)、必要に応じて位置補正が行われる。
続いて、ヘッド部5が、ヘッド部移動機構55により押圧位置(図8参照)から切断位置(図2参照)へと(−Y)方向に移動し(ステップS12)、テープ4がカッタ部51のカッタアクセス部材513およびカッタ支持部材512の間に位置する。このとき、第1カッタ515および第2カッタ516の交差部517は、図6.Cに示すように、ベーステープ41上の第2基準位置412の直下に位置する。第2基準位置412は、テープ4の幅の1/3の距離だけ、樹脂フィルム42の(+Y)側のエッジから(−Y)方向に離れ、かつ、図6.Aの場合と同じ距離だけ最も(−X)側のエッジから(+X)方向に離れた位置とされる。
次に、カッタ昇降機構514によりカッタアクセス部材513およびカッタ支持部材512がそれぞれ下降および上昇し、カッタ511によりベーステープ41に保持された状態の樹脂フィルム42が(−Z)側から切断され、第2基準位置412を基準とする樹脂フィルム42上の矩形領域が樹脂フィルム片421として切り取られる(ステップS13)。
樹脂フィルム片421が切り取られると、カッタアクセス部材513およびカッタ支持部材512がテープ4から離れ、ヘッド部移動機構55により、ヘッド部5が切断位置から押圧位置へと(+Y)方向に移動する(ステップS14)。続いて、昇降機構6によりテープ供給機構3が切断位置(図1参照)から押圧位置(図7参照)へと下降し(ステップS15)、押圧ヘッド521の押圧面522の押圧基準点5220(1回目の貼付時の図6.B参照)をベーステープ41上の第2基準位置412と一致させつつ押圧ヘッド521が下降し、樹脂フィルム片421がベーステープ41側から押圧されて回路基板9に貼付される(ステップS16)。
その後、昇降機構6によりテープ供給機構3が押圧位置から切断位置まで再び上昇し、テープ4が引き上げられてベーステープ41が回路基板9に貼付された樹脂フィルム片421から剥離され(ステップS17)、2番目の回路基板9に対する樹脂フィルム片421の貼付が終了する。樹脂フィルム貼付装置1では、制御部7により全ての回路基板9への貼付が終了していないと判断され(ステップS18)、さらに、テープ4の供給が不要であると判断され(ステップS19)、ステップS11に戻って樹脂フィルム片421の切り取り、および、3番目の回路基板9への貼付が行われる。
3番目の回路基板9(2番目の回路基板9の(+Y)側に位置する回路基板9)への貼付動作も、カッタ511による樹脂フィルム42上における樹脂フィルム片421の切り取り位置が異なる点を除いて、1番目および2番目の回路基板9に対する樹脂フィルム片421の貼付動作と同様である。まず、3番目の回路基板9がテープ4の下方に移動し(ステップS11)、ヘッド部5が押圧位置から切断位置へと(−Y)方向に移動し(ステップS12)、テープ4がカッタ部51のカッタアクセス部材513およびカッタ支持部材512の間に位置する。このとき、第1カッタ515および第2カッタ516の交差部517は、図6.Dに示すように、ベーステープ41上の第3基準位置413の直下に位置する。第3基準位置413は、樹脂フィルム42の(+Y)側のエッジ上であって、図6.Aの場合と同様の距離だけ樹脂フィルム42の最も(−X)側のエッジから(+X)方向に離れた位置とされる。
続いて、カッタ511(正確には、第2カッタ516)により樹脂フィルム42が(−Z)側から切断され、第3基準位置413を基準とする樹脂フィルム42上の矩形領域が樹脂フィルム片421として切り取られる(ステップS13)。カッタ511がテープ4から離れると、ヘッド部5が切断位置から押圧位置へと(+Y)方向に移動し(ステップS14)、テープ供給機構3が切断位置から押圧位置へと下降する(ステップS15)。次に、押圧ヘッド521の押圧面522の押圧基準点5220(1回目の貼付時の図6.B参照)をベーステープ41上の第3基準位置413と一致させつつ押圧ヘッド521が下降し、樹脂フィルム片421がベーステープ41側から押圧されて回路基板9に貼付される(ステップS16)。
その後、テープ供給機構3が押圧位置から切断位置まで再び上昇し、ベーステープ41が回路基板9に貼付された樹脂フィルム片421から剥離され(ステップS17)、3番目の回路基板9に対する樹脂フィルム片421の貼付が終了する。続いて、制御部7により全ての回路基板9への貼付が終了したか否かが判断され(ステップS18)、基板保持部2上の(+X)側の1列(3つ)の回路基板9に対する樹脂フィルム片421の貼付へと移行する。
樹脂フィルム貼付装置1では、テープ4の供給方向に垂直な方向(Y方向)において、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム42から3つの樹脂フィルム片421が切り取られ、第2カッタ516の(−X)側に樹脂フィルム42が存在していないため、制御部7によりテープ4の供給が必要であると判断され(ステップS19)、テープ供給機構3のフィードチャック34および固定チャック35によりテープ4が(+X)側から(−X)側へと送られて供給される(ステップS20)。その後、ステップS11に戻り、更なる樹脂フィルム片421の切り取りと貼付が繰り返される。
以上に説明したように、樹脂フィルム貼付装置1では、テープ4の供給方向に伸びる第1カッタ515、および、これと垂直な方向に伸びる第2カッタ516により、交差部517を基準とする樹脂フィルム42上の矩形領域が樹脂フィルム片421として切り取られる。樹脂フィルム貼付装置1では、交差部517を樹脂フィルム42の(+Y)側および(−Y)側のエッジの間に位置させることにより、樹脂フィルム42から切り取られて回路基板9に貼付される樹脂フィルム片421の幅(テープ4の供給方向に垂直な方向の幅)を、供給される樹脂フィルム42の幅と異なる大きさとすることができる。
また、ヘッド部移動機構55によりカッタ511をY方向に移動し、樹脂フィルム42に対する交差部517のY方向における位置を変更することができるため、樹脂フィルム片421の幅を様々に変更して切り取ることができる。樹脂フィルム片421の長さ(テープ4の供給方向の長さ)の変更は、テープ供給機構3による供給時のテープ4の移動量を変更することにより、供給された樹脂フィルム42の(−X)側のエッジと第2カッタ516との間の距離が変更されて実現される。その結果、樹脂フィルム貼付装置1では、実装される電子部品の種類変更に伴って貼付される樹脂フィルム片421の大きさが変更される場合であっても、テープ4やヘッド部5を交換することなく樹脂フィルム片421の切り取り、および、回路基板9への貼付を行うことができる。
樹脂フィルム貼付装置1では、制御部7により装置の各構成が制御され、1つの樹脂フィルム片421が樹脂フィルム42から切り取られて回路基板9に対して貼付された後に、その切り取り時の位置よりも(+Y)方向(テープ4の供給方向に対して垂直な方向)にずれた位置にカッタ511(第1カッタ515および第2カッタ516)が位置し、次の樹脂フィルム片421が切り取られて次の回路基板9に対して貼付される。すなわち、樹脂フィルム42より幅の小さい樹脂フィルム片421が切り取られた後の樹脂フィルム42において、幅方向に残された部分から更に樹脂フィルム片421が切り取られる。このため、樹脂フィルム42を効率良く使用することができる。
図9は、第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置のカッタ511a近傍を拡大して示す図である。第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置では、図1に示す樹脂フィルム貼付装置1のカッタ511に代えて、カッタ511aが設けられる。その他の構成は図1と同様であり、以下の説明において同符号を付す。また、第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置による樹脂フィルム片421の切り取り動作および貼付動作は、樹脂フィルム貼付装置1と同様である。
図9に示すように、カッタ511aは、カッタ511(図3参照)と同様に、テープ4の供給方向(X方向)に伸びる第1カッタ515、および、テープ4の供給方向に対して垂直な方向(Y方向)に伸びる第2カッタ516を備え、第1カッタ515および第2カッタ516はカッタ支持部材512上において交差部517にて接続される。第1カッタ515および第2カッタ516の交差部517近傍にはそれぞれ、他の部位より高い(カッタ支持部材512から(+Z)側に離れた)位置に刃を有する突出部515aおよび突出部516aが設けられ、両突出部の高さは等しくされる。
第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置では、樹脂フィルム貼付装置1と同様に、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム42に対して(−Z)側からカッタ511aが上昇し、樹脂フィルム42が切断されて樹脂フィルム片421が切り取られる。このとき、第1カッタ515の突出部515a、および、第2カッタ516の突出部516aにより、ベーステープ41の一部(交差部517近傍の両突出部に対応する部位)が切断される。以下、突出部515aおよび突出部516aを、「ベーステープ切断部」518と総称する。なお、カッタ511aのベーステープ切断部518以外の部位は、樹脂フィルム貼付装置1と同様に、樹脂フィルム42を切断した後、ベーステープ41の(−Z)側に僅かに刃を食い込ませて上昇が停止されるため、ベーステープ41上の対応する部位は切断されず、樹脂フィルム片421が一連のベーステープ41に保持された状態で切り取られる。
図10は、第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置において、カッタ511aにより切り取られた樹脂フィルム片421が回路基板9に貼付される様子を示す図である。図10に示す例の場合、樹脂フィルム片421は、テープ4の(−Y)側のエッジを1辺とする矩形領域であり、図6.Aに示す樹脂フィルム片421に相当する。なお、図10では、図示の便宜上、樹脂フィルム片421を押圧する押圧ヘッド521の図示を省略している。
第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置では、樹脂フィルム貼付装置1と同様に、押圧ヘッド521により樹脂フィルム片421がベーステープ41を介して押圧されて回路基板9に貼付される。ベーステープ41は、図7に示すように、押圧ヘッド521に押圧される部位の(+X)側および(−X)側をテープ供給機構3により保持され、また、図6.Bおよび図10に示すように、(+Y)側が治具53により保持される。このように3方から保持された状態のベーステープ41が、図6.Bに示すように、押圧面522の押圧基準点5220をベーステープ41上の第1基準位置411と一致させた押圧ヘッド521により、回路基板9に向かって押し下げられる。
第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置では、押圧時に(+X)側および(+Y)側から持ち上げられる第1基準位置411近傍において、ベーステープ切断部518によりベーステープ41が切断されているため、図10に示すように、樹脂フィルム片421の押圧時に、第1基準位置411近傍におけるベーステープ41の樹脂フィルム片421を保持する部位とそれ以外の部位とが上下方向に分離される。これに伴い、押圧ヘッド521に押圧される樹脂フィルム片421の第1基準位置411近傍の部位と、押圧ヘッド521により押圧されない樹脂フィルム42の第1基準位置411近傍の部位とが上下方向に分離される。その結果、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム片421および他の樹脂フィルム42の第1基準位置411近傍における皺の発生を抑制することができ、樹脂フィルム片421を回路基板9に適切に貼付することができる。
また、次に切り取られる樹脂フィルム片421(すなわち、第2基準位置412を基準として切り取られる樹脂フィルム片421(図6.C参照))の貼付についても同様に、樹脂フィルム片421および樹脂フィルム42の第2基準位置412近傍における皺の発生を抑制することができ、樹脂フィルム片421を回路基板9に適切に貼付することができる。なお、3番目に切り取られる樹脂フィルム片421(すなわち、第3基準位置413を基準として切り取られる樹脂フィルム片421(図6.D参照))の貼付時には、治具53によるベーステープ41の保持は不要であるため行われない。したがって、樹脂フィルム片421の押圧時に、第3基準位置413近傍は(+X)側からのみ持ち上げられ、第3基準位置413近傍において皺は全く発生しない。
図11は、第3の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置1bの構成を示す正面図である。樹脂フィルム貼付装置1bでは、カバーテープ43が剥がされる前にテープ4に穴を開けるパンチ部8が、ヘッド部5の(+X)側であってカバーテープ回収リール33によりカバーテープ43が剥がされる位置より上流側に設けられる。その他の構成は図1に示す樹脂フィルム貼付装置1と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
パンチ部8は、(+X)側のエッジが刃となった円筒状のパンチ81、パンチ81が挿入されるパンチプレート82、並びに、パンチ81をX方向に進退させ、また、Y方向に移動するパンチ移動機構83を備える。パンチ部8では、パンチ移動機構83によりパンチ81がY方向に移動して所定の位置に位置し、(+X)方向へとテープ4に対して突き出されることによりテープ4(ベーステープ41、樹脂フィルム42およびカバーテープ43)の一部がパンチプレート82との間に挟まれてベーステープ41側から切断され、テープ4に穴が開けられる。なお、パンチ81は、先端部が斜めに切り取られた円筒状とされてもよい。
樹脂フィルム貼付装置1bによる樹脂フィルム片421の切り取り動作および貼付動作は、テープ4に保持される樹脂フィルム42からカバーテープ43が剥がされる前に、樹脂フィルム片421の切り取り時にカッタ511の交差部517の位置に対応するベーステープ41上の位置(すなわち、図6.Aおよび図6.Cにそれぞれ示す第1基準位置411および第2基準位置412となる位置)において、予めパンチ部8によりテープ4に穴が開けられる点を除いて、樹脂フィルム貼付装置1と同様である。
図12は、樹脂フィルム貼付装置1bにおいて、カッタ511により切り取られた樹脂フィルム片421が回路基板9に貼付される様子を示す図である。図12の例では、樹脂フィルム片421は、テープ4の(−Y)側のエッジを1辺とする矩形領域であり、図6.Aに示す樹脂フィルム片421に相当する。なお、図12では、図示の便宜上、樹脂フィルム片421を押圧する押圧ヘッド521の図示を省略している。
樹脂フィルム貼付装置1bでは、樹脂フィルム貼付装置1と同様に、押圧ヘッド521により樹脂フィルム片421がベーステープ41を介して押圧されて回路基板9に貼付される。ベーステープ41は、押圧ヘッド521に押圧される部位の(+X)側、(−X)側および(+Y)側を保持された状態で、図6.Bに示すように、押圧面522の押圧基準点5220を第1基準位置411と一致させた押圧ヘッド521により、回路基板9に向かって押し下げられる。
樹脂フィルム貼付装置1bでは、第1基準位置411近傍において、パンチ部8によりテープ4に穴80が開けられているため、図12に示すように、樹脂フィルム片421の押圧時に、第1基準位置411近傍におけるベーステープ41の樹脂フィルム片421を保持する部位とそれ以外の部位との間における歪みの影響が低減される。その結果、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム片421および樹脂フィルム42の第1基準位置411近傍における皺の発生を抑制することができ、樹脂フィルム片421を回路基板9に適切に貼付することができる。
また、次に切り取られる樹脂フィルム片421(すなわち、第2基準位置412を基準として切り取られる樹脂フィルム片421(図6.C参照))の貼付についても同様に、樹脂フィルム片421および樹脂フィルム42の第2基準位置412近傍における皺の発生を抑制することができ、樹脂フィルム片421を回路基板9に適切に貼付することができる。なお、3番目に切り取られる樹脂フィルム片421(すなわち、第3基準位置413を基準として切り取られる樹脂フィルム片421(図6.D参照))の貼付時には、第2の実施の形態の場合と同様に、穴を有しない第3基準位置413近傍において皺は発生しない。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、第3の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置1bでは、パンチ部8がヘッド部5のフレーム54に取り付けられてカッタ511等と一体的にY方向に移動してもよい。また、パンチ部8では、必ずしもベーステープ41に穴が開けられる必要はなく、ベーステープ切断部518のような、いわゆるL字型の刃を有するカッタ等により、第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置においてベーステープ切断部518により切断されるベーステープ41上の部位と同じ部位が予め切断されてもよい。
樹脂フィルム貼付装置のカッタ511では、第1カッタ515の(+X)側(テープ4の供給方向の上流側)の端部と第2カッタ516の(−Y)側の端部とが接続(あるいは、近接)されてもよい。この場合、Y方向において樹脂フィルム42から順次切り取られる3つの樹脂フィルム片421は、図6.A〜図6.Dに示す順序とは逆に、(+Y)側から(−Y)側に向かって順次切り取られて回路基板9に貼付される。また、第1カッタ515と第2カッタ516とは、端部以外の部位にて互いに交差していてもよく、一方の端部が他方の端部以外の部位に(いわゆる、T字型に)接続(または、近接)されていてもよい。
カッタ部51では、装置構造および制御の簡素化の観点からは第1カッタ515および第2カッタ516の位置は互いに固定されていることが好ましいが、第1カッタ515および第2カッタ516が個別に保持および移動される構成とされ、順次(あるいは、同時に)樹脂フィルム42を切断することにより樹脂フィルム片421が切り取られてもよい。また、ヘッド部5においても、装置構造および制御の簡素化の観点からはカッタ部51および押圧部52が一体的に移動することが好ましいが、個別に移動されてもよい。
押圧部52による樹脂フィルム片421の押圧時において、押圧面522の押圧基準点5220とベーステープ41上の各基準位置(第1基準位置411、第2基準位置412、第3基準位置413)とは、樹脂フィルム片421の適切な貼付の観点からは一致することが好ましいが、多少の誤差は許容される。
樹脂フィルム貼付装置では、テープ4の供給方向に対して垂直な方向において、樹脂フィルム42から切り取られる樹脂フィルム片421の個数は1つまたは2つであってもよく、それ以上であってもよい。また、1つの回路基板9に複数の樹脂フィルム片421が貼付されてもよい。回路基板9に貼付される樹脂フィルム片421(すなわち、ベーステープ41に保持される樹脂フィルム42)はACFには限定されず、非導電性樹脂フィルム(NCF(Non-Conductive Film))等であってもよい。
本発明は、プリント基板等の回路基板上に、電子部品実装用の異方導電性樹脂フィルムや非導電性樹脂フィルム等の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付装置において利用可能である。
第1の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置の構成を示す正面図 ヘッド部近傍を示す左側面図 カッタ近傍を拡大して示す図 樹脂フィルム貼付装置の動作の流れを示す図 ヘッド部近傍を示す平面図 回路基板近傍を拡大して示す平面図 回路基板近傍を拡大して示す平面図 回路基板近傍を拡大して示す平面図 回路基板近傍を拡大して示す平面図 樹脂フィルム貼付装置を示す正面図 ヘッド部近傍を示す左側面図 第2の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置のカッタ近傍を拡大して示す図 樹脂フィルム片が回路基板に貼付される様子を示す図 第3の実施の形態に係る樹脂フィルム貼付装置の構成を示す正面図 樹脂フィルム片が回路基板に貼付される様子を示す図
符号の説明
1,1b 樹脂フィルム貼付装置
2 基板保持部
3 テープ供給機構
6 昇降機構
7 制御部
8 パンチ部
9 回路基板
41 ベーステープ
42 樹脂フィルム
52 押圧部
55 ヘッド部移動機構
80 穴
411 第1基準位置
412 第2基準位置
413 第3基準位置
421 樹脂フィルム片
515 第1カッタ
516 第2カッタ
517 交差部
522 押圧面
5220 押圧基準点
S11〜S20 ステップ

Claims (10)

  1. 回路基板上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付装置であって、
    回路基板を保持する基板保持部と、
    前記回路基板の表面に対して略平行に、ベーステープの前記回路基板側の面に保持された樹脂フィルムを、前記回路基板の前記表面に沿う供給方向に送り出して供給するテープ供給機構と、
    前記供給方向に伸びる刃により前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する第1カッタと、
    前記供給方向に対して垂直な方向に伸びる刃により前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する第2カッタと、
    前記第1カッタおよび前記第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態で切り取られた樹脂フィルム片を、前記ベーステープ側から押圧して前記回路基板に貼付する押圧部と、
    前記ベーステープを前記回路基板から離れる方向に引き上げて前記回路基板に貼付された前記樹脂フィルム片から前記ベーステープを剥離させる剥離機構と、
    を備えることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  2. 請求項1に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記第1カッタの位置と前記第2カッタの位置とが相対的に互いに固定されており、前記第1カッタと前記第2カッタとの交差部において前記第1カッタと前記第2カッタとが接続または近接することを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  3. 請求項2に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記押圧部が略矩形の押圧面を有し、
    前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置と前記押圧面の一の頂点とを一致させつつ前記押圧部が前記樹脂フィルム片を前記回路基板へと押圧することを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  4. 請求項2または3に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記第1カッタおよび前記第2カッタを前記供給方向に対して垂直な方向へと、前記樹脂フィルムに対して移動するカッタ移動機構をさらに備えることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  5. 請求項4に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記カッタ移動機構により、前記第1カッタおよび前記第2カッタと共に前記押圧部が移動し、前記第1カッタおよび前記第2カッタが前記樹脂フィルムから待避する際に、前記樹脂フィルム片に対する押圧位置へと前記押圧部が移動することを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    一の樹脂フィルム片の切り取りおよび貼付の後に、前記一の樹脂フィルム片の切り取り時の位置よりも前記供給方向に対して垂直な方向にずれた位置に前記第1カッタおよび前記第2カッタを位置させ、次の樹脂フィルム片の切り取りを行う制御部をさらに備えることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  7. 請求項2ないし6のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記交差部近傍において、前記第1カッタまたは前記第2カッタにより前記ベーステープの一部が切断されることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  8. 請求項2ないし6のいずれかに記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置において、予め前記ベーステープの一部を切断するベーステープ切断部をさらに備えることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  9. 請求項8に記載の樹脂フィルム貼付装置であって、
    前記ベーステープ切断部が、前記樹脂フィルム片の切り取り時の前記交差部の位置に対応する前記ベーステープ上の位置において、前記ベーステープに穴を開けることを特徴とする樹脂フィルム貼付装置。
  10. 回路基板上に電子部品実装用の樹脂フィルムを貼付する樹脂フィルム貼付方法であって、
    所定位置に保持された回路基板の表面に対して略平行に、ベーステープの前記回路基板側の面に保持された樹脂フィルムを、前記回路基板の前記表面に沿う供給方向に送り出して供給する工程と、
    前記供給方向に伸びる刃を有する第1カッタにより前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断するとともに、前記供給方向に対して垂直な方向に伸びる刃を有する第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態の前記樹脂フィルムを前記樹脂フィルム側から切断する工程と、
    前記第1カッタおよび前記第2カッタにより前記ベーステープに保持された状態で切り取られた樹脂フィルム片を、前記ベーステープ側から押圧して前記回路基板に貼付する工程と、
    前記ベーステープを前記回路基板から離れる方向に引き上げて前記回路基板に貼付された前記樹脂フィルム片から前記ベーステープを剥離する工程と、
    を備えることを特徴とする樹脂フィルム貼付方法。
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