JP2005258097A - 配線部材が接続されたパネルとその製造方法 - Google Patents

配線部材が接続されたパネルとその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示装置に配線部材を接続する製造コストを安くする。
【解決手段】 表示装置に外部配線部材を接続する表示装置の製造方法において、複数の配線部材を形成した大板の母配線部材を製作し、これに粘性の低い導電性接着剤を配設した後、この母配線部材から前記導電性接着剤が配設された単個の配線部材を切断分離する工程と、該切断分離した単個の配線部材を前記の導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程と、前記の単個の配線部材の前記導電性接着剤により単個の配線部材を前記表示装置に接続する工程と、を有する。大板で配線部材を形成することにより配線部材の材料費が安くなり、導電性接着剤の粘着力を低めることでプレス加工で切断が可能となり、製造コストが安くなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は配線部材を有するところの表示装置などのエレクトロルミネッセンス表示、プラズマ表示、液晶表示などの表示パネルや液晶を用いた光学的位相補正レンズや液晶プリンタなどに用いられるパネル及びそのパネル部にフレキシブル回路基板やフラットケーブルである配線部材を接着し電気的接続する製造方法に関する発明である。
液晶装置でより具体的に説明すると、少なくとも一方の基板が透明基板である配線電極を有する2枚の基板の間に液晶剤を挟持し、液晶剤の周囲を封止剤であるシール材により封止た構成を少なくとも有する液晶パネルであるところの液晶装置の、この液晶装置の構成部材であるガラスやプラスチックよりなる前記基板にフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCと云う)などよりなる外部配線部材を接続した液晶装置及び、その両者の接続の製造方法に関するものである。
液晶表示装置や液晶を用いた液晶プリンタや収差補正用液晶レンズなどの以下の説明でパネルとも称する液晶装置は、外部に設けた主にリジット(堅い)基板よりなるな外部回路がFPCなどの配線部材を介して接続された構成を有する。外部回路には、一般に液晶コントローラやその他制御回路や電源回路が搭載されている。一方、FPCには、液晶駆動IC及びその他の電子部品が搭載されることもある。
以下、パネルの例である液晶装置として液晶表示装置を取り上げて背景技術を説明する。図17に示すものは、パネル部の例である液晶表示装置と制御回路あるいは駆動回路あるいはメモリ回路あるいは電源回路などの回路基板40との接続状態を示した一般的な構成の斜視図を示している。パネル部の例である液晶表示装置10のガラスからなる下基板12に設けた延設部12b部分に、液晶を駆動する回路を有する集積回路であるIC20と配線部材であるFPC30が取付けられパネルを為している。この取付けられたFPC30が回路基板40に接続する構造を取っている。回路基板40は、図中省略してあるが、IC部品やダイオード、抵抗部品などの各種の電子部品が装着されており、パネル部の例である液晶表示装置10の駆動をコントロールする機能などを持っている。そして、回路基板40からFPC30を介してパネル部の例である液晶表示装置10に電圧が印加され、パネル部の例である液晶表示装置10の画像を出現する駆動が行われるようになっている。
図18は図17におけるパネル部の例である液晶表示装置10とFPC30との取付け状態を示した要部拡大断面図を示したものであり、液晶装置10にFPC30が取り付けられてパネルを構成している。パネル部の例である液晶表示装置10の下基板12の延設部12bにまで引き回したコモン電極のための配線やセグメント電極などのために引き回された複数の電極13がFPC30の導通パターン34及びその表面に設けた半田メッキ35と導電性接着剤1を介して接続し、導通パターン34と電極13との間に電気的導通が図られる構造となっている。即ち、導電性接着剤1はエポキシ樹脂接着剤2の中に導電粒子3が分散したものからなっており、電極13とFPC30の半田メッキ35との間に挟まれた導電粒子3を介してそこに導通が図られる構造になっている。
導電性接着剤1には異方性導電フイルム(以降、ACFと称する)などが比較的多く用いられるが、このACFは、図18に示すように、エポキシ系樹脂接着剤に導電粒子を分散させてフイルム状にしたものである。このACFを下基板12の複数の電極13とFPC30の半田メッキ35との間に挟み込み、FPC30の上方より加圧具で加熱の下で加圧することによってACFが潰され、分散していた導電粒子3の一部が電極13と半田メッキ35との間に挟み込まれる。その挟み込まれた導電粒子3が電極13と半田メッキ3
5との間を電気的に導通させ、電極13と半田メッキ35及び導通パターン34とに導通が図られる。導電粒子3には導電性の良い金属粒子や導電膜をコートしたプラスチック粒子などが選択されている。
電極13には、上記の如く半田メッキをする場合が多いが、金などの他の導通金属材で被覆されていても良い。
一方、FPC30は、ベースフイルム31、接着層32、銅箔材からなる複数の導通パターン34、半田メッキ35などが積層した構造を取っており、各導通パターン34の間には絶縁性を持たせた接着層33を設けた構成になっている。ここでの半田メッキ35は接続する相手側とに強い接合を得ると同時に良好な導通を図るために設けている。
図17に示すように、FPC30の一方端、即ち、四角く点線で囲ったA側の端は、図18に示す構造の下で、パネルの例である液晶表示装置10の下基板12に接続される。一方、他方端は、即ち、丸枠点線で囲ったB側の端は、コネクター用端子30bが取付けられ、そのコネクター用端子30bが回路基板40に配設したハウジングコネクター40bに差し込まれて回路基板40と接続する構造を取っている。尚、図17に示すものは、液晶表示装置10の下面側に回路基板40を配設した構造を取ったものであるが、パネル部の例である液晶表示装置10の横に並列的に回路基板40を配設する構造などのものもある。また、図17に示すものは、パネル部の例である液晶表示装置10の下基板12に延設部を設け、その上面側にIC20とFPC30を取付けた構造を示したものであるが、パネル部の例である液晶表示装置10の上基板11に延設部を設け、その延設部の下面側にIC20とFPC30を取付けた構造を取るものもある。
パネル部の例である液晶表示装置10とその配線部材であるFPC30との取付け構造は上記に示した構造を取るものであるが、その製造方法は図19、図20に示すような方法を取っている。図19はパネルの例である表示装置にFPCを接続する従来の製造方法を示すフローチャート図を示していて、図20は導電性接着剤のパネル部の例である液晶表示装置10への貼付け方法を説明する説明図を示している。
図19より、従来の製造方法は、先ず最初の工程で、載品テーブル上にパネルのパネル部であるところの液晶表示装置(以降、表示装置と呼んで説明する)を位置決めして固定する。位置決め方法は、表示装置に設けた位置合わせマークを画像認識して載品テーブルを移動してパネル部の例である液晶表示装置を所定の位置にもってくる。また、固定方法は真空吸引での負圧固定方法を取る。次に、第2の工程で、上下面に保護フィルムが付いてリールに巻かれたACFを供給し、そのACFの下面側の保護フィルムを剥がすと共にACFを所要の寸法に切断し、その切断されたACFを表示装置の所定の位置に配置する。そして、加熱したヘッドを用いて上方からACFを軽く加圧してACFを表示装置に仮接着する。この仮接着における加熱温度は60°〜80°Cの範囲で、2〜10Kgf/cm2 の加圧力で、約3〜5秒間加圧して行う。次に、第3の工程で、ACFの上面側の保護フィルムを剥離する。この第2の工程と第3の工程は次の図20を用いて詳しく説明する。次に、第4の工程で、FPCを供給して表示装置上に位置決めして載置する。位置決め方法は、画像認識方法でパネル部の例である液晶表示装置の位置合わせマークとFPCの位置合わせマークを一致させて位置決めする。次の第5工程で、FPCをパネル部の例である液晶表示装置上に仮接着を行う。この仮接着は第2工程で用いたヘッドと同じようなヘッドを用いて、ACFの仮接着とほぼ同じような条件の下で行う。そして最後に、本接着を行う。本接着は、160°〜190°Cの範囲の加熱温度で、10〜50Kgf/cm2 の加圧力の下で約15〜20秒間行う。この本接着を行ったときにACFが潰れて図18に示す接続構造が得られる。
次に、第2工程のヘッドでACFをパネル部の例である液晶表示装置に仮接着する工程
と第3工程のACFの保護フィルムを剥離する工程を図20を用いて詳しく説明する。図20より、ACF1は、最初、下面側に下面保護フィルム5、上面側に上面保護フィルム6が粘着された状態でリール105に巻かれている。この上下面保護フィルム5、6が粘着された状態のACF1をリール105から引き出し、引き出しながら下面保護フィルム5を巻き取りリール106で巻き取り、下面保護フィルム5をACF1より剥がす。次に、ACF1を挟んで対向して配設した切断型でACF1のみに切り込みを入れて所望の形状に切断する。この切断型は可動型103と固定型104とから構成されており、ACF1の下側に配設された可動型103が上方に可動して可動型103に設けられたパンチ103aでACF1を切断する。ACF1のみを所望の形状に切断した状態では上面保護フィルム6が粘着した状態になっている。次に、切断型の図中右横側に配設した載品テーブル101上に載置固定したパネル部の例である表示装置10上に切断したACF1を仮接着する。この仮接着は切断したACF1がパネル部の例である液晶表示装置上の所定の位置にきたときに、ヘッド102が下降して切断したACF1をパネル部の例である液晶表示装置10上に仮接着する。この仮接着するときの加熱温度、加圧力などの条件は前述した通りである。切断型による切断作業、及びヘッドによる仮接着作業中は何れもACF1を停止させて行う。仮接着が終了するとヘッド102が再び上昇し、元の位置で停止する。次に、巻き取りリール107が回って上面保護フィルム6をACF1から剥離する。切断したACF1をパネル部の例である表示装置10に仮接着した後の残りの(余分な)ACF1は、図中では描いていないが、別な巻き取りリールなどに巻き取られる。
リール105からのACF1の引き出し作業、巻き取りリール106の回転による下面保護フィルム5の剥離作業、切断型によるACF1の切断作業、ヘッドによる切断したACF1のパネル部の例である液晶表示装置への仮接着作業、巻き取りリール107の回転による上面保護フィルムの剥離作業など、これら作業は全ては制御装置によって制御されて自動的に行われる。
以上のような製造方法によって、FPC30をパネル部の例である液晶表示装置10に取付けている。
このような製造方法を採る中で、ACFを保護するために上下面に設けている保護フィルム(カバーフィルム、剥離紙等とも称する)とACFとの間の粘着力、即ち、保護フィルムをACFから剥離するときの保護フィルムの剥離力に大きなバラツキを持っていて、この剥離力として20〜100gf/平方cm(ソニーケミカル社製の異方性導電膜付きFPCの仕様書による)バラツキがある。剥離力が大きい(強い)と図21に示すような問題が生じる。また、保護フィルムがない状態ではACFの表面粘着力が強いため、ゴミがつきやすい、保護フィルムと共に金型で所定の形状に打ち抜いたときにACFが金型の歯に残り易く金型の掃除を頻繁にしなければならず作業工数が掛かりコストが高くなる問題を有している。
ここで、保護フィルムをACFから剥離するときの保護フィルムの剥離力の測定方法に関して説明をする。保護フィルム付きのACFを保護フィルムとACFが反対方向、即ち180度異なる方向に引き剥がすように引っ張る。このように引っ張った時に、
保護フィルムとACFが剥がれる力を測定し、剥離力の測定結果としてデータを記録する。(ソニーケミカル社製の異方性導電膜付きFPCの仕様書による測定方法)
図21(a)は上面保護フィルムを剥離したときに発生したACFのめくれ状態を示した拡大断面図で、図21(b)は図21(a)に示すめくれ発生下でFPCを接着したときの状態を示す拡大断面図を示したものである。保護フィルム6の剥離力が大きいと、ACF1をパネル部の例である液晶表示装置10に仮接着した後に上面保護フィルム6を剥離すると、ACF1の端部が保護フィルム6に引き寄せられてパネル部の例である表示装
置10から剥がれ、図21(a)に示すように、めくれ1aが発生する。そして、そのめくれた状態下でFPC30を接着すると、図21(b)に示すように、めくれ1a部分が折り曲げられ、その上のFPC30は凸状30aになって被覆する。
このような状態になると、部分的に導通不良が発生するばかりではなく、一定の加圧力が全体に加わらないので全体的に導通不良が発生することが起きる。また、当然ながら接着力も弱くなることからFPCが剥がれ易いと云う問題も生じる。このことは、品質の不安定と歩留まり低下をもたらす。
また、剥離力あるいは粘着力が大きいとACFの切断金型にACFが付着し易くなる。金型の切れ味も早く悪くなり、金型のメンテナンスも頻繁に行わなければならない。メンテナンス費用も増大する。
また、逆に剥離力あるいは粘着力が小さい(弱い)と、ACFの仮接着やFPCの仮接着が所定の位置で行われず、位置がずれてしまったり、剥がれてしまったりすることが発生する。即ち、導通不良や外観不良や剥がれに対する信頼性が悪いものとなる問題を生じる。このため、品質が安定しないと共に、自動化も困難となる。
ACFから保護フィルムを剥離する別な方法として、下記の特許文献1に開示された技術がある。
特開平9−199543号公報
図22、図23、図24に示すものは上記特許文献1に示されたところの装置を示したもので、図22はチップの実装装置の側面図、図23はチップの実装装置の平面図、図24はチップの実装装置のACFのピックアップ動作を示す要部側面図を示したものである。尚、付号は主要部品にのみ付して説明する。
このチップの実装装置は、基台111に供給リール112と巻き取りリール113が付いており、供給リール112から矢印方向に向かってセパレートテープ114付ACF115が供給される。巻き取りリール113はACF115から剥離したセパレートテープ114を巻き取るようになっている。供給されたACF115は切断手段110の所でカッター128でもって所定の形状に切断される。そして、この切断されたACF115はセパレートテープ114に粘着された状態でテーブル116上を移動し、ピックアップ位置Pにくる。一方、4本のアーム131を持ったロータリーテーブル130が配設されていて、アーム131の先端にヘッド132が設けられ、ヘッド132でもってチップ136が真空吸着して保持するようになっている。チップ供給部135のトイレ137の中にあるチップ136を吸着したヘッド132は90度回転してピックアップ位置Pに来る。そして、その所においてヘッド132が下降し、切断したACF115をチップ136に粘着させる。粘着後はヘッド132が再び上昇してACF115をチップ136に粘着させてピックアップする。
このピックアップ方法は図24に示されている。ヘッド132が下降してチップ136にACF115が粘着する(図24(a))。次に、ヘッド132が上昇してチップ136に粘着したACF115を持ち上げる。このとき同時に、ACF115に粘着したセパレートテープ114も引っ張られて持ち上げられる(図24(b))。次に、剥離ローラ118がセパレータテープ114を押さえつけながら右方に移動する。これによって、セパレートテープ114がACF115から剥離される(図24(c))。
セパレートテープ114がACF115から剥離した時点でロータリーテーブル130
が90度回転して可動テーブル134に載置された基板133の所に移動し、ヘッド132が再び下降してチップ136を基板133にACF115を介して接着するようになっている。
この装置においては、ACFからセパレートテープを剥離する方法として、剥離ローラをセパレートテープを押し付けながら回転移動させる方法を取っている。この方法の下では、ACFに掛かる力の方向が前述したリールで保護フィルムを剥離する方法の場合と異なるので、ACFがまくれ上がる度合いが小さいかと思われる。しかしながら、剥離ローラ及びそれを移動させる装置が必要となり、設備も大掛かりのものとなって設備費用が増大する。特に、剥離ローラを移動してセパレートテープを押し下げるため、工程時間(複数ステーション(作業場所)を有する、連続流れ作業に於ける、ステーション間のタクトタイム)が多くかかる問題がある。
更にまた、この実装装置は、ACFの切断、ヘッドでのチップの保持、チップにACFの粘着、基板への接着などの作業工程を順次流れ作業的に行うものになっている。このような設計は一番タクト時間の長い作業工程が基準となって各々のタクト時間が設計される。生産能力が十分有りながらも一番長いタクト時間に合わせた生産方式を取るため、生産能力ある設備にはその有効活用が不十分となる。このことは、製造コストのアップにも繋がる。また、ロータリーテーブルの配設など、装置として広いスペースを必要とする。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、接着信頼性の向上、製造コストの削減、設備の有効利用、省スペース化などを達成することにある。
上記の課題を解決するために本発明の第1の手段は、パネル部に配線部材が導電性接着材で接続されたパネルの製造方法において、
複数の前記配線部材を大板に形成した母配線部材に導電性接着剤を所定のパターンで配設した後、前記母配線部材から前記導電性接着剤が配設された単個の前記配線部材を切断分離する工程と、
該切断分離した単個の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程と、
前記導電性接着剤により単個の配線部材を前記パネル部に接続し接着する工程と、
を有することを特徴とするパネルの製造方法。
上記の課題を解決するために本発明の第2の手段は、本発明の第1の手段において前記母配線部材に配設された前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が低いことを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第3の手段は、本発明の第2の手段において前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が、略0から19gf/5cmと低い値であることを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第4の手段は、本発明の第1または第2または第3の手段において前記搬送する工程が、切断分離された単個の前記配線部材を複数個、搬送ケースに収納し、該搬送ケースを複数個重ねて搬送する工程を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第5の手段は、パネル部に配線部材が導電性接着材で接続されたパネルの製造方法において、複数の前記配線部材を大板に形成した母配線部材に導電性接着剤を所定のパターンで配設した工程、前記導電性接着剤を有する複数個
の前記配線部材が短冊形状で繋がった短冊状の配線部材を前記母配線部材から切断分離する工程、該切断分離した短冊形状の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程と、短冊状の前記配線部材から単個の前記配線部材を切断分離する工程、該切断分離された単個の前記配線部材の前記導電性接着剤により単個の前記配線部材を前記パネル部に接続し接着する工程、を有することを特徴とするパネルの製造方法。
上記の課題を解決するために本発明の第6の手段は、本発明の第5の手段において前記母配線部材に配設された前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が低いことを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第7の手段は、本発明の第6の手段において前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が、略0から19gf/5cmと低い値であることを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第8の手段は、本発明の第5または第6または第7の手段において前記搬送する工程が、切断分離された短冊状の前記配線部材を複数個、搬送ケースに収納し、該搬送ケースを複数個重ねて搬送する工程を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第9の手段は、本発明の第5または第6または第7の手段において短冊状の前記配線部材を単個の前記配線部材に切断分離する工程の後に、該単個の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第10の手段は、本発明の第1または第5の手段において前記導電性接着剤の配設はスクリーン印刷方法で配設したことを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第11の手段は、本発明の第1または第5の手段において単個の前記配線部材に切断分離する工程が、プレス金型装置を用い、下型のダイに固定した前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材を上型のパンチで単個の前記配線部材に打ち抜き、該打ち抜かれた単個の配線部材を前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材のパンチ打ち抜き穴を通し前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材の上面側に突出させ、該突出された単個の前記配線部材を排出手段を用いて前記プレス金型装置の外に排出することを特徴とする請求項1又は5に記載のパネルの製造方法。
上記の課題を解決するために本発明の第12の手段は、本発明の第11の手段において前記プレス金型装置に、前記上型のパンチで単個の前記配線部材を打ち抜くときにパンチの衝撃力を和らげる衝撃緩和手段を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第13の手段は、本発明の第12の手段において前記衝撃緩和手段が、エアシリンダーを有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第14の手段は、本発明の第13の手段において前記エアシリンダーが、衝撃力を和らげるタイミングを検出するセンサーにより制御されることを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明の第15の手段は、本発明の請求項1乃至請求項14のいずれか一に記載の前記パネルの製造方法において製造されたことを特徴とする。
発明の効果として、配線部材が複数個取れるような大板の母配線部材を用いている。それぞれ単個で作るより大板で作った方が、印刷などの製作手間から見て非常に安く配線部材を製造することができる。また、その母配線部材に粘性の低い導電性接着剤を所定のパターンで配設している。これは、導電性接着剤がベトベトせず、複数個を一度に導電性接着剤を配設できるので製造コストを安くする。更に、粘性の低い導電性接着剤を用いている、即ち、表面粘着力の低い導電性接着剤を用いているので、ゴミやほこりなどが付着するのが困難なので露出した状態で後工程への搬送ができ、工数削減が得られる。当然、従来用いていた保護フィルムなどを設ける必要もないので部品削減とコストダウン効果を得る。また、本発明では、母配線部材から単個の配線部材を切断分離する。この切断分離はプレス方法で行っている。プレス装置を使うと切断分離が非常に短いサイクルタイムで連続的にできるので、製造コストが非常に安くなる。このことは、能力のある装置をフルに活用することにもなる。しかも、導電性接着剤の粘性が低いのでプレス作業の取扱が容易となり、且つ、プレス金型のパンチやダイに導電性接着剤の付着が少なくなるのでそのメンテナンスも頻繁にする必要もなくなり、メンテナンスコストを安くでき、製品価格を下げる効果を有する。
また、粘性の低い導電性接着剤を用いたことで、導電性接着剤を露出した状態で搬送することができる。そして、搬送ケースを用いることで、配線部材にキズなど付けることなく搬送の持ち運びが楽にできる。また、搬送ケースを複数重ねることもできるので、一度に数多くの配線部材を搬送することができることの効果を得る。
また、粘性の低い導電性接着剤を用いたことで、保護フィルムを設ける必要性がなくなる。このことにより、従来行っていた保護フィルムの剥離や仮接着の作業工程を削除することができる。そして、表示装置と配線部材との接着位置を合わせれば、すぐ本接着が行える。従来行っていた仮接着と本接着は加熱温度、加圧力、加圧時間などがそれぞれ異なっていた。仮接着がなくなるとそれらの調整する必要もなくなる。製作時間が非常に短縮でき、製造コストが非常に安くなる。
次に、母配線部材から複数個の配線部材が繋がった短冊状の配線部材を製作し、その短冊状の状態で搬送する所にある。この発明の下では、短冊にして取り扱えば、単個で取り扱うより、手間の掛からぬ取り扱いができて楽になる。また、搬送ケースも単個の搬送ケースより小型にすることも可能である。更に、数多くの配線部材を容易な取扱の下で搬送することができる。また、非常にサイズの小さい配線部材の搬送には特に効果的に作用する。
前記短冊状の前記配線部材を単個の前記配線部材に切断分離する工程の後に、該単個の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程としても良いが、量産生産の向上とコストダウンの効果をより上げるためには短冊状体で搬送するのがよりよい。
また、単個にする工程を単個の配線部材を表示装置に接続する工程と切り離してラインを組み立てることができる。単個の配線部材を形成するにはプレス装置を用いて行うが、プレス装置は振動や騒音などを発生させる。他の組立装置などと同じ場所に配設すると他の組立装置や作業者などにも影響を及ぼす。プレス装置を他の場所に設け、そこから組立装置に搬送する工程を設けることによって組立装置や作業者への影響を排除することができる。また、そのプレス装置も能力一杯に稼働させることもできて、設備の有効活用ができる。
また、導電性接着剤をスクリーン印刷方法などで配設するので、大板の母配線部材の中のそれぞれの単個の配線部材に一度に導電性接着剤を配設することができ、配設のコストを非常に安くすることができる。
また、プレス金型装置の上型と下型の間で、切断分離した単個の配線部材を母配線部材または短冊状の配線部材の上面側に持ち上げる。上型と下型の間は比較的広い空間域が取れて、しかも、単個の状態で取り出せる。そして、取り出した単個の配線部材をそのまま次の表示装置との取付工程に流すことができる。流れ作業的に作業が進められるので効率的生産ができる。また、搬送ケースなども必要なくなるので、製造費用のコストダウンが得られる。
また、衝撃緩和手段を設けており、単個の配線部材を抜き落とすときにパンチの衝撃が和らげられるのでスムーズに、単個の配線部材が抜き落とせられる。配線部材が薄く軟質であり、特に、大きさが小さいものになってくると衝撃緩和手段がないとパンチの衝撃によって切断した単個の配線部材が飛び上がって飛散する。この問題を防ぐことができ、歩留まり向上、作業時間の短縮の効果がある。
以下、本発明の最良の実施形態を図1〜図16用いて説明する。ここで、図の内容を一通り説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るパネル部に配線部材が接続されたパネルの製造方法の工程順を示したフローチャート図で、図2は図1における母配線部材の平面図、図3は図1における導電性接着剤を配設した平面図、図4(a)は図2におるC−C拡大断面図、図4(b)は図3におけるD−D断面図、図5は図1における単個に配線部材を切断分離したときの単個の配線部材の平面図(図5(a))と断面図(図5(b))を示している。また、図6はプレス金型を用いて母配線部材から単個の配線部材の切断と排出までの原理作業を手順的に表示した説明図で、図7は図6におけるダイの位置がエアーシリンダーの圧力変化と時間とによってどのように変わるかを示した説明図である。図8は搬送ケースの斜視図、図9は図8に示された搬送ケースを重ねた状態を示す要部断面図である。また、図10はパネル部を載品テーブルに位置決めして固定した状態を示す斜視図で、図11はパネル部を載品テーブルに位置決めして固定した状態の側面図である。図12はパネル部に配線部材を位置決めして固定した状態を示す斜視図で、図13はパネル部に配線部材を位置決めして固定した状態の側面図である。図14は本発明の第2実施形態に係るパネルの製造方法の工程順を示したフローチャート図で、図15は図14における母配線部材の平面図を示したものである。また、図16は図15に示された短冊状の配線部材を収納して搬送する搬送ケースの斜視図を示している。尚、本発明の実施形態を説明するに当たり、前述の背景技術で用いた部品と同一部品は同じ付号を用いて説明する。
本発明の第1実施形態に係るパネルの製造方法を図1〜図13を用いて説明する。図1より、最初に、単個の配線部材を複数個形成した大板の母配線部材を製作し、それに導電性接着剤を配設する。母配線部材50は図2に示すように、単個の配線部材59を複数個、縦横それぞれ一定の間隔に形成したものから構成されている。そして、後工程でこの母配線部材から単個の配線部材をプレス金型で切断分離するために両端側に位置決め用のパイロット穴50aが設けられている。母配線部材50の大きさや、その中に設ける単個の配線部材59の数などは単個の配線部材59の大きさやプレス金型の大きさなどを考慮して適宜に設計する。単個の配線部材59には複数本の導電パターン54が設けられており、図2中右端A部が液晶表示装置などパネルのパネル部と接続する部位になっており、一方の図2中左端B部がコネクター端子と接続する部位になっている。尚、本実施形態においては、コネクター端子と接続する部位となるB部を単個の配線部材59の上面側に設けたが、仕様によっては単個の配線部材59の下面側に設けることもある。
この単個の配線部材59及び母配線部材50の構成を図4(a)を用いて説明する。図4(a)は図2のC−C断面図を示していて、ベースフィルム51の上に第1の接着層52が設けられ、その上に銅箔からなる導通パターン54が必要本数形成される。この各導
通パターン54との間の部分や単個の配線部材59を構成しない外側の部分には充填層53が導通パターン54と同じ厚みで設けられている。そして、A部の部分及びB部の部分の各導通パターン54の上面に半田メッキ55が設けられ、それ以外の部分には第2の接着層56が設けられる。そして、第2の接着層56の上にカバーレイ57が被覆する構成を取っている。また、このカバーレイ57は接続部となるA部及びB部に位置する所は長窓のような開口部57a、57bが設けられている。
ここで、ベースフィルム51はポリイミド樹脂からなるフィルムで、略25μm位の厚みになっている。第1の接着層52はベースフィルム51に銅箔を接着するために設けるもので、エポキシ樹脂などの接着剤を用いて略20μm位の厚みに形成する。次に、導通パターン54は銅箔からなり、接着後にエッチングにより所定の形状に仕上げている。略35μm位の厚みになっている。充填層53は各導通パターン54間の空隙やベースフィルム51とカバーレイ57との空隙を埋めるために設けるもので、エポキシ樹脂などの接着剤を用いて導通パターン54と同じ厚みに形成する。半田メッキ55は接続相手側の部品との導通性や接続密着性のために設けるもので、略15μm位の厚みに形成する。尚、半田メッキ以外のものとして金メッキなどを施すこともある。第2の接着層56は第1の接着層52と同じ仕様のものを使用しており、厚みも同じ厚みに形成している。カバーレイ57は樹脂からなるフィルムを用いており、略25μm位の厚みになっている。またここで、単個の配線部材59の構成は前述の背景技術で説明したFPCの構成と同じ構成を取っている。
次に、以上のような構成で形成した母配線部材50に導電性接着剤を配設する。図3は母配線部材に導電性接着剤を配設した所の平面図を示していて、本実施形態においては、導電性接着剤61はそれぞれの単個の配線部材59のパネル部との接続部となるA部の所にのみ配設している。図4(b)は導電性接着剤61を配設したところの断面図を示したもので、図4のA部の所の導電パターン54の上に設けられた半田メッキ55の上に導電性接着剤61を配設する構造を取っている。このA部の所はカバーレイ57に開口部57aを設けてある所で、その開口部57aの中に導電性接着剤61を設けた構造になっている。
この導電性接着剤61は、熱可塑性のエポキシ樹脂63(このように樹脂としては、例えば、三井化学製のストラクトボンドXN−5Aなどがある)をバインダーにして導電粒子62を分散したインクを用い、スクリーン印刷などの印刷方法で略25μm位の厚みに形成する。そして、80°C位の温度で半硬化させている。この半硬化によって表面の粘着力は殆ど0になっている。導電粒子62は4〜8μm粒径の導電性の良い金属粒子、或いは金属メッキでコートしたプラスチック粒子などを用いている。本実施形態で用いている導電性接着剤61は構成的には前述の背景技術で説明したACFと同じ構成を取るが、ACFはフィルム状になっているのに対して本実施形態の導電性接着剤61はインクになったものを使用している。スクリーン印刷方法は、1回の印刷で10μm前後の厚みの印刷ができるので、2〜3回位の印刷回数で所要の厚みを得ることができ、更に、かなり大板のものでも印刷が可能であるので、各々単個の配線部材59に導電性接着剤61を一度に配設できるメリットがある。尚、スクリーン印刷方法以外の方法としてはディスペンサーによるポッテング方法なども選択できる。
図5は、導電性接着剤61が半硬化した状態で、母配線部材50からプレス金型でプレス加工して単個の配線部材を切断分離したときの配線部材の平面図と断面図を示している。接続部となるA部及びB部を設けた状態で切断する。従って、単個の配線部材59は、A部に当たる所では導電性接着剤61が露出した状態になっており、B部に当たる所では半田メッキ55が露出した状態になっている。プレス加工は2個取り型の順送り金型を用いて、両端のパイロット穴50aを基準にして2個一度に切断分離している。導電性接着
剤61を半硬化させて粘着力がない状態にしてあるので容易にプレス加工で切断分離が行える。また、金型のパンチやダイなどに導電性接着剤61が付着することも少なくなり、金型摩耗なども少なくなってメンテナンスの回数も減少する。
このように、本発明では、パネル部に配線部材が導電性接着材で接続されたパネルの製造方法及びそのパネルにおいて、複数の前記配線部材を大板に形成した母配線部材に剥離力が0−19gf/5cmなる粘性の低い導電性接着剤を所定のパターンで配設した工程、前記導電性接着剤を有する複数個の前記配線部材が短冊形状で繋がった短冊状の配線部材を前記母配線部材から切断分離する工程を備えている。
本発明では、剥離力が0−19gf/5cmなる粘性の低い導電性接着剤としたので、本発明の課題を解決する優位性を有する。特に、剥離力が0あるいは零に近い方が、よりよい。
ここで、順送り金型での切断と、切断した単個の配線部材の金型からの排出方法を図6を用いて説明する。図6は単個の配線部材の切断から排出までの原理作業を手順的に表示した説明図を示している。また、この場では母配線部材50を材料、単個の配線部材59をワークと呼称して説明する。
図6(a)は材料(母配線部材)が金型に供給された状態を示しているが、先ず、この図を用いて金型の構成を説明する。この順送り金型200は上型210と下型220とから構成されているが、これらの構成部品は、ここでは、説明に必要とする最小限度の部品のみを取り上げて説明する。上型210は、材料50を押圧するストリッパー211と、材料50からワーク59を打抜くパンチ212と、材料50の位置決めを案内するパイロットピン213とが主要構成部品になって構成されている。パンチ212は2個取り型であるため図のように2個設けられている。このパンチ212はワーク(単個の配線部材)59の形状にあわせた形状に設計されて、ストリッパー211の所定の位置に設けた穴と垂直方向に摺動可能に係合している。次に、下型220は、材料50を下方から支持するダイ221と、打抜かれたワーク59を受けるワーク受け台222と、これらを支えるベース223とが主要構成部品になって構成されている。ダイ221は、上型210のパンチ212に対応する位置2箇所に、パンチ212と同じ形状を成して適切なクリアランスを確保した抜き穴221aを持っており、その抜き穴221aにワーク受け台222が摺動可能に係合している。尚、図示はしていないが、材料50を負圧吸着して固定するための吸着孔も設けてある。また、このダイ221は図示していないエアーシリンダーと接続されており、エアーシリンダーの駆動によってダイ221が上下に動くことができるようになっている。ワーク受け台222はワーク59の受面222bを持っており、また、ワーク59を負圧吸着して固定するための吸着孔222aも設けてある。また、図中左側、金型200より僅か離れた位置にセンサー230を配設している。このセンサー230は上型210が下降して上型210のストリッパー211が材料50に当接した瞬間の状態を検知して、その信号を図示しない制御装置に伝え、その信号を基に制御装置は、上型210のパンチ212が配線部材59より材料50を打ち抜く瞬間に、その打抜く瞬間の衝撃力を和らげるためにエアシリンダーを減圧させる働きをなしている。図6(a)は材料が金型に供給された状態を示したものであるが、材料50は図示していない材料送り装置(1ピッチづつ送る装置)でダイ221上に送られてくる。図6(a)は上型210が一番上に上がった状態を示し、下型220のダイ221が一番上に上がった状態を示している。
このように、パンチ212が配線部材59より材料50を打ち抜く瞬間に、その打抜く瞬間の衝撃力を和らげるためにエアシリンダーを減圧させる働きをなしており、エアシリンダーを有する衝撃緩和手段が設けられている。
さらに、前記エアシリンダーが、衝撃力を和らげるタイミングを検出するセンサーにより制御される。
前記エアシリンダーは、電気シリンダーでも良い。
次の図6(b)は上型210が降りてきて材料50を下型220と挟み込んだ状態を示している。上型210が降りてきて、先に、パイロットピン213が材料のパイロット穴50aに入る。このとき、パイロットピン213の先端のテーパ部で材料50の位置を規制しながら入る。これによって材料50の位置が確定する。位置が確定すると図示していないダイ221に設けた吸着孔を介して材料50をダイ221に吸着固定する。上型210が更に降りてき、上型210のストリッパー211が材料50に当接して上型210が止まる。このとき、ストリッパー211が材料50に当接した瞬間にセンサー230が検知して、その信号を制御装置に流す。
図6(c)は、上型210のパンチ212で材料50を打ち抜き、打ち抜いたワーク59をワーク受け台222に載置した状態を示した図である。図6(b)に示したようにストリッパー211とダイ221との間に材料50を挟み込むと、次に、パンチ212が降りてきて材料50を打ち抜く。このとき、材料50を打ち抜く瞬間にエアーシリンダーの減圧が起き(これは、前述のセンサーの検知信号を受けて制御装置が減圧の信号を出して減圧される)、エアーシリンダーと接続されたダイ221が僅かに下がる。図7は、エアーシリンダーの圧力の変化と時間の変化とによってダイ221の位置がどのように変わるか示した説明図である。H0点がエアーシリンダーの圧力が大きく働いていてダイ221の位置が一番上った位置にある状態を示している。また、L点がエアーシリンダーの圧力が小さくなってダイ221の位置が一番下がった位置にある状態を示している。材料を打ち抜く瞬間に圧力が少し下がり、ダイ221の位置がH1の位置に僅かに下がる。そして、僅かの時間その状態が維持される。この時間の中でワーク59の打ち抜きが完了する。打ち抜いた後、圧力が所定の所まで下がり、それに伴ってダイ221の位置が所定の位置まで下がってくる。このように、材料50を打ち抜く瞬間に、エアーシリンダーに減圧を施して材料50を固定したダイ221をほんの僅か瞬間的に下げる衝撃緩和手段を設けることによってパンチ212の打ち抜く衝撃力が和らげられる。そして、打ち抜かれたワーク59がスムーズに落下する。このような働きがないと、打ち抜かれたワーク59が飛び上がって飛散してしまうことが発生する。特に、ワークが小さい場合は著しく発生する。ワーク59が材料50から打ち抜かれる時には、抜き穴221aの内部はワーク受け台222の吸着孔222aを介して負圧状態になっており、打ち抜かれたワーク59は負圧吸着されてワーク受け台222上に吸着固定される。
図6(d)は、上型210が元の位置まで上昇し、下型220のダイ221が下がって一番下限の位置に行った状態を示した図で、且つ、ワーク59及びワーク受け台222が材料50のパンチ打抜き穴50cから突出した状態を示した図にもなっている。図6(c)に示されたようにワーク59が打ち抜かれた後に上型210が上昇して元の位置に戻る。そして、エアーシリンダーを減圧して、図7で説明したように、エアーシリンダーと接続しているダイ221を一番下の位置まで下げる。ダイ221を下げることによってワーク59及びワーク受け台222が抜き穴221aから突出し、更に、材料50のパンチ打抜き穴50cをも突出して材料50の上面側に持ち上がる。材料50は負圧吸着によってダイ221に吸着固定されており、材料より打抜かれたワーク59はワーク受け台222に吸着固定されているのでそれぞれ浮き上がるとか、ワーク受け台222から外れるとかの問題は起きない。また、ワーク受け台222のワーク受面222bはワーク59の大きさより大分小さ目にしてある。このようにすることによって、ワーク59が材料50のパンチ打抜き穴50cを通るときに反ってくぐれるようになる。また、材料50のパンチ打抜き穴50cの周辺は完全にダイ221に固定されてはおらず、ワーク59が材料50のパンチ打抜き穴50cを通るときに抜き穴50cの周辺が上側向かって反れるようになっている。パンチ打抜き穴50cの周辺が上側向かって反り、ワーク59が下側に向かって反ることによって、ワーク59がパンチ打抜き穴50cを通過する。ワーク59である配線部材が125μm前後の厚みで軟質であるため容易に反りが生じるが、ワーク59には
弾性があることから元の平坦な状態に容易に復帰する。
このように、上型210と下型220との比較的広い空間域に有って、材料50の上面側に突出するワーク59を、図示はしていないが、ワーク取出装置のアームを上型210と下型220との間に差し込み、そのアームの先端に付いているワーク吸着装置でワーク59を吸着して(この吸着と同時にワーク受け台222との吸着は解除される)、金型外に排出し、後述する搬送ケースに収納する。エアーシリンダーを減圧してダイ221を下げるとワーク受け台222に固定されたワーク59が材料50の上面側、上型210と下型220の比較的広い空間域に持ち上がる。このようなワークを突出させるあるいは持ち上げ手段を取り入れることによってワークの取出装置などの排出手段を容易に取り付けることができ、1個1個把持して金型外に排出することができる。
ワーク受台222が固定で、ダイ221がワーク(打ち抜き後の単個の配線部材)受け面222bより下げれば、打ち抜き後の単個の配線部材は、受面と共にダイ221の上面より突出することになる。これは、打ち抜き後の単個の配線部材が持ち上げられたとも見ることができる。ダイ221に対して、ワーク受け台を上方に動かして、打ち抜き後の単個の配線部材が持ち上げても良い。
図6(e)は、ワーク排出後に下型220のダイ221が元の一番上がった位置に戻った状態を示した図である。ワーク59を排出した後は、エアーシリンダーに加圧が施され、それによってダイ221が上昇して元の一番高い位置に戻る。ダイ221が元の位置に戻ることによって突出していたワーク受け台222がダイ221の抜き穴221aの中にもぐる。また、戻った後は、材料50の吸着は解除され、そして、材料が1ピッチ、材料送り装置で送られる。
以上の作業を順次繰り返して母配線部材から単個の配線部材を切断分離する。尚、切断分離する方法は上記の方法に限るものではない。これ以外方法として抜き落とし方式、プッシュバック方式などが上げられる。前者の抜き落とし方式は、上型は上記のものと同じ構成を取り、下型はダイが固定されていてワークを打ち抜いて落とす穴が設けられた構成の金型を用いて、パンチで打ち抜いたワークをダイの穴から吸引落下させ、その下に収納容器を配設して、収納容器にワークを積み重ねながら収納するものである。
また、後者のプッシュバック方式は、上型は上記と同じ構成を取るが、下型はダイが固定され、ダイの抜き穴に打抜いたワークを受ける部材であるノックアウトがダイの抜き穴と摺動可能に配設された構成の金型を用いてワークを切断する。そして、材料からワークを切断した後に、ワークを載置したノックアウトが上方に上がり、ワークを材料のパンチ打抜き穴に再度填め込む方法を取る。従って、材料からワークを切断するけれども、ワークを再び材料のパンチ打抜き穴に填め込んだものが得られる。このワークを填め込んだ材料を搬送し、別な場所、例えばそのワークを使う工程の場所で材料からワークを分離して使用するようにすれば良い。分離する方法は比較的簡単で、材料を固定して、ワークの部分を下からピンなどで軽く突き上げ、突き上げると同時に上から吸着装置でワークを保持するようにすれば簡単に分離する。
次に、切断分離した単個の配線部材59は、図8に示す搬送ケースに入れる。図8は搬送ケースの斜視図を示していて、搬送ケース150は単個の配線部材59を収納する収納凹部152が隣り合った状態で設けられていて、収納凹部の列153を形成している。また、この収納凹部の列153は複数列持っていて、全体として50個とか100個の数えやすい数が収納できるようになっている。また、収納凹部152は、隣り合って収納する配線部材59に接触が起きないように、隣り合う収納凹部の間の内壁部分が内側に少し飛び出た形状を取っている。収納状態が分かるように図中では配線部材59を数個描いてある。
この搬送ケース150は配線部材59の搬送に用いるもので、図9に示すように重ねることもできる。図9は搬送ケースを重ねた状態を示す要部断面図を示している。収納凹部152に配線部材59を収納した搬送ケース150を数段或いは十数段に重ねて搬送する。数多くの配線部材59を搬送できるので効率的である。収納凹部152が深い場合は、隙間を埋める合紙を挟んで配線部材59を重ねて収納しても良い。このようにすると更に搬送個数を増やすことができる。また、広いスペースも必要とせず、保管するような場合でも狭いスペースの中で多量の保管が可能となる。
以上のような工程を経て製作した単個の配線部材59を搬送ケース150を用いて液晶パネルのパネル部との接続、接着あるいは取付工程の所に搬送する。
次に、パネルの例である液晶表示装置のパネル部との取付け工程を図10、図11を用いて説明する。図10はパネル部を載品テーブルに位置決めして固定した状態の斜視図を示しており、図11はその側面図を示している。載品テーブル160はX軸、Y軸自由に移動できるテーブルで、パネル部の位置決め用のガイドとなるガイド部160f、パネル部を載置するところの載置部160a、配線部材を載置するところの載置部160b、パネル部を吸着固定するために設けた吸着孔160c、配線部材を吸着固定するために設けた吸着孔160dを有している。吸着孔160cはパネル部の載置部160aの所に設けられており、吸着孔160dは配線部材の載置部160bの所に設けられている。パネル部10をガイド部160fに付き当て、吸着孔160cを介して下面側から負圧吸着することによってパネル部10が載品テーブルに固定される。そして、図示していない取り付けたカメラで、パネル部10に設けた合わせマークを載品テーブル160をX軸、Y軸移動して走査し、合わせマークが合致したところで載品テーブルを固定する。これによってパネル部が所定の位置に固定される。なお、この位置合わせは、作業者が手動で位置合わせしても良い。
次に、パネル部10に単個の配線部材59を取付ける取付方法を図12、図13を用いて説明する。図12はパネル部に配線部材を位置決め固定した状態を示す斜視図で、図13はその側面図である。図示はしていないが、配線部材59を保持したX軸、Y軸移動自在の保持装置が予めプログラムされた取付け位置(これは、パネル部10の下基板12の延設部12bに配線部材59を取付ける決められた位置に当たる)に移動して位置決めし、配線部材59を下基板12の延設部12b上及び載置部160b上に載置する。載置すると同時に吸着孔160bを介して負圧吸着し、配線部材59を固定する。次に、加熱したヘッドが下降してきて配線部材59と下基板12との接合部を圧着する。
ここで、配線部材59の接合部は導電性接着剤61(図5参照)が接合部になり、下基板12の接合部は延設部12bに延設して配設したパネル部のコモン電極やセグメント電極などの複数の電極が接合部になる。配線部材59の導電性接着剤61の表面は下向きになって接合される。
ここでの配線部材59とパネル部10との接着は本接着になり、160°C〜190°Cの温度で、10〜50Kgf/cm2 の加圧力の下で約15〜20秒間接着作業を行う。この条件は前述の背景技術で行った条件と同じ条件になっている。一旦仮硬化した導電性接着剤61は、加圧の下で加熱を施して温度を上昇させていくと一旦柔らかくなって押し潰される。そして、押し潰された状態で更に温度が上昇すると本硬化し始め、160°〜190°Cの範囲で本硬化のピークを迎える。また、押し潰されることによって導電性接着剤59に分散した導電粒子62が配線部材59の導通パターン54及び半田メッキ55とパネル部10の延設した電極との間に挟まり、そこで導通が生じる。このようにして、パネル部10と配線部材59とが導通し、取付け作業が完了する。
以上述べた製造方法を取ることにより、導電性接着剤を有する配線部材を大板から多数個作り出すので、単個の配線部材を打抜いた後の工程で印刷などで導電性接着剤を繰返し塗布する手間が省けて安く作ることができる。また、導電性接着剤を仮硬化させて粘着力をなくした状態で流通させるので、プレスでの単個への切断分離、搬送ケースへの収納や搬送が容易になり、生産能力のあるプレス機械の有効活用や多量生産によるコストダウンなどが可能となる。また、搬送ケースを用いることにより大掛かりな搬送装置などを製作する必要もなく、設備費の節約や省スペース化が図れる。また、導電性接着剤を仮硬化させて粘着力をなくすことによって、従来行っていた仮接着の工程を省くことができ、コストダウンの効果を得る。また、プレス金型のメンテナンスの回数も減らすことができ、メンテナンスコストを下げることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るパネルの例である液晶表示装置の製造方法を図14、図15、図16を用いて説明する。図14は本発明の第2実施形態に係る表示装置の製造方法の工程順を示したフローチャート図で、図15は図14における母配線部材の平面図を示したものである。また、図16は図15に示された短冊状の配線部材を収納して搬送する搬送ケースの斜視図を示している。
ここで、前述の第1実施形態の製造方法と本実施形態の製造方法との大きな違いを述べる。第1実施形態の製造方法は、母配線部材から単個の配線部材を切断分離し、その単個の配線部材を搬送ケースに収納して搬送するものである。これに対して、本実施形態のものは、母配線部材から単個の配線部材が複数個繋がった短冊状の配線部材を切断分離し、その短冊状の配線部材を搬送ケースに収納して搬送する。そして、パネル部に配線部材を取り付ける所で、短冊状の配線部材から単個の配線部材を切断分離し、その切断分離した単個の配線部材をすぐパネル部に取り付けるものである。即ち、単個で搬送するか、短冊状で搬送するかの違いと、パネル部と配線部材との取付け工程の所で単個に切断してすぐ取り付けるか、搬送してきた単個のものを用いて取付けるの違いである。
以下、第2実施形態の製造方法を説明する。図14に示すように、第2実施形態の製造方法は、先ず、大板の母配線部材を製作し、それに導電性接着剤を配設する。そして次に、その母配線部材を単個の配線部材が1列または2列に複数個列をなした短冊状に切断する。この短冊状の配線部材を搬送ケースに収納し、パネル部に配線部材を取り付ける工程の所まで搬送する。そして、そこで単個に切断分離する。一方、パネル部は載品テーブルに位置決め固定し、次に、その固定したパネル部に配線部材を位置決め固定するが、配線部材はその工程の場所で単個に切断したものを流れ作業的に移動させてパネル部の上に載置して固定する。そして最後に、パネル部と配線部材を本接着して取付けを完了する。
ここでの母配線部材は図15に示すような形状を取る。70が母配線部材で、プレス金型で切断するために設けたパイロット穴70aが一定間隔に並んで4列設けられている。そして、上段側の2列の内側に点線四角枠Eで囲った中に単個の配線部材79が一定間隔に2列になって設けられている。81は導電性接着剤で、2列になって並んだ単個の配線部材79の両側に帯状に設けられている。同様に、下段側の2列のパイロット穴70aの内側にも単個の配線部材79が2列になって設けられている。図15の中で、単個の配線部材79は僅かの個数しか描いていないが、残りは省略してある。一点鎖線で表したFは切断線を示していて、切断線Fが2本あり、この2本の切断線Fに沿って切断することによって2つの短冊状の配線部材G1とG2が得られる。
上記の母配線部材70の形成方法並びにその構成は、前述の第1実施形態の母配線部材のものと殆ど同じであるので、ここでの詳細説明は省略する。また、帯状に形成した導電性接着剤81は仮硬化して粘着性を殆ど0の状態にしてある。ここでの導電性接着剤81
も前述の第1実施形態に用いた導電性接着剤と同じ仕様のものを使用している。
この母配線部材は厚みが略125μm位で、また、軟質であるのでカッターで十分短冊状に切断することができる。短冊状に切断した配線部材を図16に示すような搬送ケース170に収納して搬送する。この搬送ケース170は収納凹部172が複数の列173を設けて形成しているものである。収納凹部172に短冊状の配線部材Gを収納する。また、この搬送ケース170は積み重ねることもできる。数段、或いは十数段と積み重ねて搬送すると多量の配線部材が一度に搬送することができる。
次に、パネル部を載品テーブルに位置決めして固定する。この位置決め固定方法は前述の第1実施形態で用いた方法と全く同じである。次に、配線部材をパネル部に位置決めして固定する工程を取るが、配線部材は搬送ケースに収納搬送されてきた短冊状の配線部材を用いて、この工程の所で単個の配線部材に切断して使用する。切断分離するする方法は、本実施形態においては、前述の第1実施形態で用いた方法と全く同じ方法を取る。即ち、プレス金型を用いて短冊状の配線部材Gから単個の配線部材79を切断し、その切断した単個の配線部材を短冊状の配線部材Gのパンチ打抜き穴を通して配線部材Gの上面側に持ち上げ手段を介して持ち上げ、その持ち上がった単個の配線部材79を排出装置のアームの先端に吸着させて金型内から排出する。更に、排出した単個の配線部材79を直接、パネル部の取付け所定位置に持っていき、取付け位置に載置する。これらの作業は制御装置に前もってプログラムされた手順で自動的に行われ、パネル部との位置決めも予め設定された位置データに基づいてその設定位置に単個の配線部材が運ばれる。単個の配線部材79がパネル部の決められた位置に載置されれば、前述の第1実施形態と同様に、負圧吸着して固定される。
そして、単個の配線部材79をパネル部に本接着する。この本接着方法も前述の第1実施形態と同じ方法を取る。これによって、配線部材が取り付いたパネルの例である液晶表示装置が得られる。
このように、本発明は配線部材が比較的小さい場合は上記の製造方法が取ると非常に効率的である。沢山の配線部材を大板の母配線部材や短冊状の配線部材の中に設けることができ、材料費のコストメリットが大きく得られる。また、短冊で搬送するので多量の配線部材を搬送でき、しかも、搬送ケースへの収納や取出しなどの取扱が容易であるので製造コストの削減が得られる。また、載品テーブルへのパネル部の固定から、単個の配線部材の切断・供給、パネル部への取付けなどが一連の流れ作業的に行えるので、しかも制御装置の下で自動的に行われるので取扱の手間が掛からず製造コストを安くすることができる。また、導電性接着剤を仮硬化させ粘着力のない状態にしていることにより搬送やプレス切断作業を容易にし、流れ作業的な取付け工程が設定できた。従来用いていた保護フィルムの部品削除や剥離工程の削除、そして、取付け時における仮接着などの作業も削除することができ、部品コストや製造コストの低減に著しい効果を得る。また、金型のメンテナンス回数も減り、メンテナンスコストも小さくできる。
本実施形態においては、配線部材のパネル部への取付工程の所で配線部材の切断作業を行っている。プレス装置での切断は振動や騒音の影響も配慮して別な場所で行うこともできる。別な場所で行う場合には搬送ケースを用意して、それに収納して取付け工程に搬送するようにするが、本発明によれば、搬送及び搬送のための搬送ケースへの配線部材の取扱が容易となり、工数削減が得られる。
以上、本発明をパネルの例である液晶装置のパネル部と配線部材との接続且つ接着である取付け方について説明したが、これは、表示装置以外のものであっても同じような取付
け構造を取るものに適用できるものである。例えば、エレクトロルミネッンス(EL)やプラズマ表示装置等がある。さらに、表示装置のパネル以外に、光学位相補正レンズ用液晶パネルやプリンタ用液晶パネルにも本発明は適用でき、同様な効果が得られる。
特に、光学位相補正レンズ用液晶パネルのように、平面寸法が3mm×1.5mm等の小型のパネルに対して効果が大きい。本発明は、小型で作業が難しいパネルにたいし、作業や、工数の削減、歩留まり向上により有用な効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係るパネルの例である液晶表示装置の製造方法の工程順を示したフローチャート図である。 図1における母配線部材の平面図である。 図1における導電性接着剤を配設した平面図である。 (a)図は図2におるC−C拡大断面図で、(b)図は図3におけるD−D断面図である。 (a)図は図1における単個に配線部材を切断分離したときの単個の配線部材の平面図で、(b)図は図1における単個に配線部材を切断分離したときの単個の配線部材の要部断面図である。 プレス金型を用いて母配線部材から単個の配線部材の切断と排出までの原理作業を手順的に表示した説明図である。 図6におけるダイの位置がエアーシリンダーの圧力変化と時間とによってどのように変わるかを示した説明図である。 搬送ケースの斜視図である。 図8に示された搬送ケースを重ねた状態を示す要部断面図である。 表示装置を載品テーブルに位置決めして固定した状態を示す斜視図である。 表示装置を載品テーブルに位置決めして固定した状態の側面図である。 表示装置に配線部材を位置決めして固定した状態を示す斜視図である。 表示装置に配線部材を位置決めして固定した状態の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の製造方法の工程順を示したフローチャート図である。 図14における母配線部材の平面図である。 図16は図15に示された短冊状の配線部材を収納して搬送する搬送ケースの斜視図である。 パネル部の例である液晶表示装置と駆動基板との接続状態を示した一般的な構成の斜視図である。 図17におけるパネル部の例である液晶表示装置とFPCとの取付け状態を示した要部拡大断面図である。 パネル部の例である液晶表示装置にFPCを接続する従来の製造方法を示すフローチャート図である。 導電性接着剤のパネル部の例である液晶表示装置への貼付け方法を説明する説明図である。 (a)図は上面保護フィルムを剥離したときに発生したACFのめくれ状態を示した拡大断面図で、(b)図は(a)図示すめくれ発生下でFPCを接着したときの状態を示す拡大断面図である。 特許文献1に示されたところのチップの実装装置の側面図である。 特許文献1に示されたところのチップの実装装置の平面図である。 特許文献1に示されたところのチップの実装装置のACFのピックアップ動作を示す要部側面図である。
符号の説明
10 パネル部の例である液晶表示装置
11 上基板
12 下基板
12a 延設部
50、70 母配線部材
50a、70a パイロット穴
50c パンチ打抜き穴
51 ベースフィルム
52 第1の接着層
53 充填層
54 導通パターン
55 半田メッキ
56 第2の接着層
57 カバーレイ
59、79 単個の配線部材
61、81 導電性接着剤
62 導電粒子
63 エポキシ樹脂
150、170 搬送ケース
152、172 収納凹部
153、173 収納凹部の列
160 載品テーブル
160a、160b 載置部
160c、160d 吸着孔
160f ガイド部
200 金型
210 上型
211 ストリッパー
212 パンチ
213 パイロットピン
220 下型
221 ダイ
221a 抜き穴
222 ワーク受け台
222a 吸着孔
222b ワーク受面
223 ベース
230 センサー

Claims (15)

  1. パネル部に配線部材が導電性接着材で接続されたパネルの製造方法において、
    複数の前記配線部材を大板に形成した母配線部材に導電性接着剤を所定のパターンで配設した後、前記母配線部材から前記導電性接着剤が配設された単個の前記配線部材を切断分離する工程と、
    該切断分離した単個の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程と、
    前記導電性接着剤により単個の配線部材を前記パネル部に接続し接着する工程と、
    を有することを特徴とするパネルの製造方法。
  2. 前記母配線部材に配設された前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が低いことを特徴とする請求項1に記載のパネルの製造方法。
  3. 前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が、略0から19gf/5cmと低い値であることを特徴とする請求項2に記載のパネルの製造方法。
  4. 前記搬送する工程が、切断分離された単個の前記配線部材を複数個、搬送ケースに収納し、該搬送ケースを複数個重ねて搬送する工程を有することを特徴とする請求項1または2または3に記載のパネルの製造方法。
  5. パネル部に配線部材が導電性接着材で接続されたパネルの製造方法において、
    複数の前記配線部材を大板に形成した母配線部材に導電性接着剤を所定のパターンで配設した工程、
    前記導電性接着剤を有する複数個の前記配線部材が短冊形状で繋がった短冊状の配線部材を前記母配線部材から切断分離する工程、
    該切断分離した短冊形状の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程と、
    短冊状の前記配線部材から単個の前記配線部材を切断分離する工程、
    該切断分離された単個の前記配線部材の前記導電性接着剤により単個の前記配線部材を前記パネル部に接続し接着する工程、
    を有することを特徴とするパネルの製造方法。
  6. 前記母配線部材に配設された前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が低いことを特徴とする請求項5に記載のパネルの製造方法。
  7. 前記導電性接着剤の表面の粘着力あるいは剥離力が、略0から19gf/5cmと低い値であることを特徴とする請求項6に記載のパネルの製造方法。
  8. 前記搬送する工程が、切断分離された短冊状の前記配線部材を複数個、搬送ケースに収納し、該搬送ケースを複数個重ねて搬送する工程を有することを特徴とする請求項5または6または7に記載のパネルの製造方法。
  9. 短冊状の前記配線部材を単個の前記配線部材に切断分離する工程の後に、該単個の前記配線部材を前記導電性接着剤が露出した状態で搬送する工程を有することを特徴とする請求項5または6または7に記載のパネルの製造方法。
  10. 前記導電性接着剤の配設はスクリーン印刷方法で配設したことを特徴とする請求項1又は5に記載のパネルの製造方法。
  11. 単個の前記配線部材に切断分離する工程が、プレス金型装置を用い、下型のダイに固定した前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材を上型のパンチで単個の前記配線部材に打ち抜き、該打ち抜かれた単個の配線部材を前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材のパンチ打ち抜き穴を通し前記母配線部材又は短冊状の前記配線部材の上面側に突出させ、該突出された単個の前記配線部材を排出手段を用いて前記プレス金型装置の外に排出することを特徴とする請求項1又は5に記載のパネルの製造方法。
  12. 前記プレス金型装置に、前記上型のパンチで単個の前記配線部材を打ち抜くときにパンチの衝撃力を和らげる衝撃緩和手段を有することを特徴とする請求項11に記載のパネルの製造方法。
  13. 前記衝撃緩和手段が、エアシリンダーを有することを特徴とする請求項12に記載のパネルの製造方法。
  14. 前記エアシリンダーが、衝撃力を和らげるタイミングを検出するセンサーにより制御されることを特徴とする請求項13に記載のパネルの製造方法。
  15. 前記パネルの製造方法で製造されたことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか一に記載の配線部材が接続されたパネル。
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