JP3765570B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品実装装置に関し、特に液晶ガラス基板に取り付けられたタブ部品に対してプリント基板を接続し,液晶パネルを製造するに用いて好適な部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶パネルの製造工程では、図12(a)に示すように、先ずOLB(アウターリーダーボンダ)により液晶セル101の外周の4辺に対して液晶駆動用ICが搭載されたタブ102を実装してタブ付きセル101Aを製造し、次いで該タブ付きセル101Aのタブ102の部分に対して、図12(b),(c)に示すように、プリント基板103を電気的に接続して液晶パネル100を製造していた。
【0003】
そして、前記タブ付きセル101Aに対してプリント基板103を接続する場合には、タブ102の所定位置に予備ハンダされたプリント基板103の所定位置を対応させ、この状態で加熱してハンダ104を融解してハンダ付けをしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年では、プリント基板103およびタブ102のリードのピッチが狭くなり(例えば、0.3mm)、従来のようなハンダ付けによる電気的接続方法では、隣接するリード間がショートを起すおそれが生じてきた。
【0005】
そこで、本発明は、例えばプリント基板とタブとを電気的に接続する場合にも、それぞれの所定のリード間で信頼性のある電気的接続を自動的に行える部品実装装置を提供するを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回路基板を供給する第1の供給手段と、電子部品が接続された表示パネルを供給する第2の供給手段と、前記第1の供給手段により供給された回路基板に異方性導電膜テープを貼付する貼付手段と、前記第2の供給手段により供給された電子部品付き表示パネルの所定箇所と前記貼付手段により異方性導電膜テープが貼付された回路基板の所定箇所とを位置合せする位置合せ手段と、該位置合せ手段により位置合せされた表示パネルの電子部品と異方性導電膜テープが貼付された回路基板とを圧着する圧着手段と、該圧着手段により圧着された前記表示パネルと回路基板とを排出する排出手段と、を備え、前記貼付手段による基板回路に異方性導電膜テープの貼付けを行っている間のタイミングで前記電子部品が接続された表示パネルを供給するとともに前記圧着手段に搬送することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記第2の供給手段による前記表示パネルの供給動作と前記排出手段による、圧着された前期表示パネルと回路基板の排出動作とがほぼ同時に行われることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記回路基板はプリント基板で、前記電子部品は液晶駆動素子が搭載されたタブで、前記表示パネルは液晶ガラス基板であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の部品実装装置の実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重複記載を省略する。
【0010】
図1は本実施形態例のACF圧着装置の外観斜視図であり、図2は同ACF圧着装置の要部分解斜視図である。
【0011】
図1に示すように、ACF圧着装置Mは、台座1の上に次に説明する各部分が取り付けられ、その各部分が蓋2により覆われている。蓋2の上面にはプリント基板等の位置決め状況を観察するモニタ3が配置され、該モニタ3の下方には各種操作の入力を行うタッチパネル4が配置されている。蓋2の手前前面には装置の内部の観察が可能な窓5が配置されている。
【0012】
また、図1および図2に示すように、前記台座1上には、プリント基板103を供給するパレット供給部10と、供給されたプリント基板103を所定の位置に移動させる基板移載部20と、ACFテープ(異方性導電膜テープ)をプリント基板103に貼り付けるACF貼付部30と、前工程から供給されるタブ付きセル101Aを圧着装置内部の所定の位置に供給するセル供給部40と、ACFテープが仮貼付されたプリント基板103とタブ付きセル101Aとを本圧着する本圧着部50等により構成されている。
【0013】
先ず、図3に示すフローチャートに基づいてACF圧着装置Mの概略動作を説明し、次いで、図4〜図8に示すフローチャートに基づいて各構成部の詳細動作を説明する。
(1)ACF圧着装置の概略動作
図3に示すように、前工程のタブ本圧着装置(図示せず)によりタブ付きセル101A(図11(a)参照)が製造され、このタブ付きセル101AがACFテープ圧着装置Mに移載される(ステップS1)。
【0014】
一方、前工程を終了したプリント基板103がパレットに載せられた状態で人手によりACF圧着装置Mに移載される(ステップS2)。プリント基板103は基板移載部20により1枚ずつ取り出されてACF貼付部30に移されて位置決めが行われ(ステップS3)、ACFテープの貼付が行われる(ステップS4)。
【0015】
次にステップS5において、前記ステップS1が終了したタブ付きセル101Aと、ステップS4においてACFテープが貼付されたプリント基板103との両者が本圧着部50に移動される(ステップS5)。そして、アライメント(位置補正)用のカメラ52,53a,53bによりプリント基板103とタブ付きセル101Aのそれぞれの位置補正が行われ(ステップS6)、本庄着ヘッド54によりタブ付きセル101Aのー辺のタブに対してー括して同時に圧着され、液晶パネル100が完成される(ステップS7)。該液晶パネル100がACF圧着装置Mから外部に移載されてー連の動作が終了する(ステップS8)。
(2)各部分の構成および動作
次に前述の各部分の構成および動作を、図2,図4〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
▲1▼ パレット供給部(図4(a))
パレット供給部10は、パレットPに複数(例えば、8枚)のプリント基板103が載置された状態で積み重ねられており、この積層されたパレットPを人手によりエレベータ11に載置する(ステップS11)。エレベータ11は所定高さまで上昇され(ステップS12)、パレットPの4辺に沿って配置された爪12a〜12dにより最上位のパレットPが1枚だけ取り出され(切り出しされ)、レール13の所定位置に載置される(ステップS13)。このステップS13が終了した後、図4(b)に示す基板移載部20の処理が行われ、前述の[ステッブS12〜基板移載部の処理A〜F]が繰り返された後、パレットPが空になった場合には空パレットが空パレット排出部14に排出され(ステップS14)、所定枚数の空パレットが溜まった後、人手により空パレットが取り出される(ステップS15)。
▲2▼ 基板移載部(図4(b))
前記ステップS13により切り出された1枚のパレットPに対して基板移載部20のアーム21がレール22に沿って矢印R1方向に移動され、アーム21に備えられた爪23が矢印T1方向に移動され、パレットP上のプリント基板103を1枚だけ掴んで取り出す(ステップS21)。爪23により掴持された状態のプリント基板103はアーム21の矢印R2方向の移動によりACF用のバックアップ(載置台)31の所定位置に載置される(ステップS22)。このステップS22が終了した後、図5(a)に示すACF用のバックアップ31の処理が行われる。このバックアップ31の処理B〜Eが終了した後、ACFテープが貼付されたプリント基板103は本圧着用のバックアップ51に移し代えられる(ステップS23)。
▲3▼ ACFバックアップ(図5(a))
前記ステップS22によりACF用のバックアップ31に載置された1枚のプリント基板103に対して位置合せ装置(図示せず)により位置決めが行われ(ステップS31)、位置決めの行われたバックアップ31は矢印U2方向にACF貼付位置まで前進される(ステップS32)。このステップS32が終了した後、図5(b)に示すACFテープの供給処理が行われる。このACF供給処理C〜Dが終了した後、バックアップ31は次のプリント基板103の受取位置まで矢印U1方向に後退される(ステップS33)。
▲4▼ ACF供給(図5(b))
前記ステップS32によりバックアップ31がACFテープの貼付位置に前進された状態で、供給リール32からACFテープ33がチャック35により引き出される。そして、カッター34によりACFテープ33がハーフカットされ(ステップS41)、バックアップ31上のプリント基板103に対してACFテープ33がACF圧着ヘッド36により熱圧着され(ステップS42)、この熱圧着後に離型紙が剥離される(ステップS43)。
▲5▼ 本圧着バックアップおよび本圧着(図6(a)、図6(b))
前記ステップS23において本庄着用のバックアップ51に載置されたACFテープ33が貼付されたプリント基板103は、バックアップ51上で位置決めが行われ(ステップS51)、基板認識カメラ52によりプリント基板103上のマークが認識され(ステップS52)、本圧着位置まで移動される(ステップS53)。この本圧着位置において本圧着ヘッド54により熱圧着が行われ(ステップS61)、熱圧着の終了後、本庄着用のバックアップ51は受取位置に移動される(ステップS54)。このようにタブ付きセル101Aのタブ部分とプリント基板103とはACFテープにより熱圧着がされるので、図9に示すように、タブ102のリード102aとプリント基板103のリード103aとで挟持された部分の導電粒子のみが導電性を持つので、隣接するリード102a間やリード103a間がショートを起すことがない。
▲6▼ セル移載テーブルおよびセル搬送アーム(図7(a))
一方、外部から供給されたタブ付きセル101Aは、セル搬送アーム41aによりセル移載テーブル42のセル受取位置Nに載置され(ステップS71)、次いでセル移載テーブル42によりセル受渡位置Qに搬送される(ステップS72)。次いで、セル搬送アーム41b,41cによりセル移載テーブル42の受渡位置Qからセルステージ43へのタブ付きセル101Aの搬送と、セルステージ43からセル排出テーブル44への本圧着済みの液晶パネル100の搬送が同時に行われる(ステップS82,ステップS83)。
▲7▼ セルステージおよびセル排出(図8(a),図8(b))
セルステージ43は前記ステップS82が終了したタブ付きセル101Aを受取り(ステップS91)、タブ付きセル101Aが載置されたセルステージ43は搬送部45により矢印D1方向の所定位置まで搬送される。この位置でセルステージ43はX,Y,θ方向に移動され、セル認識カメラ53a,53bによりセルマークを認識しつつ調整が行われ(ステップS92)、本圧着を行う位置が決められる(ステップS93)。本圧着の位置が決められた後、本圧着ヘッド54の処理J〜K(図6(b))が行われ、タブ付きセル101AとACFテープ付きのプリント基板103が本庄着されて液晶パネル100(図12(b))となり、その液晶パネル100がセルステージ43に載せられて矢印D2方向に搬送される。
【0016】
そして、セル搬送アーム41bとセル搬送アーム41cとにより、セル移載テーブル42の受渡位置Qからセルステージ43へのタブ付きセル101Aの受渡しと、セルステージ43からセル排出テーブル44へのセル排出とが同時に行われる(ステップS94(S83))。ステップS83において排出された液晶パネル(セル)100はセル排出テーブル44で受け取られ(ステップS101)、人手により取り出される(ステップS102)。
【0017】
以上に説明したように、1台のACF圧着装置(図1参照)において、プリント基板とタブ付き液晶ガラス基板との供給から、ACFの貼付、ACFを介してプリント基板とタブとの圧着までの全ての工程を実行することができる。
(3)ACF圧着装置のパラレル使用
図10に示すように、ACF圧着装置をパラレルに使用して、効率良く液晶パネルを製造することが可能である。
【0018】
即ち、先ず、タイミングT1で1枚目のプリント基板103をパレットPから供給して、タイミングT2で供給されたプリント基板103にACFテープ33の貼付を行う。このACFテープの貼付を行っている間のタイミングT3で外部から1枚目のセルを供給し、タイミングT4で1枚目のタブ付きセル101Aをセルステージ43により本圧着を行う位置まで搬送する。
【0019】
そして、ACFテープ貼付の終了した1枚目のプリント基板と1枚目のセル101AとをタイミングT6で本圧着ヘッド54により本圧着を行い、このタイミングT6と同時のタイミングT5で2枚目のプリント基板103を供給し、該2枚目のプリント基板103に対してタイミングT7でACFテープ貼付を行う。このACFテープ貼付を行っている間のタイミングT8で2枚目のタブ付きセル101Aを供給し、タイミングT9で2枚目のタブ付きセル101Aを搬送すると同時に1枚目のタブ付きセル101Aを排出する。このタイミングT9の終了時で1サイクル目が終了し、1枚目のタブ付きセル101Aの1辺へのプリント基板103の実装が終了する。
【0020】
そして、2枚目のACFテープ貼付の終了した2枚目のプリント基板103と2枚目のタブ付きセル101AとをタイミングT11で本圧着を行い、このタイミングT11と同時タイミングT10で3枚目のプリント基板103を供給しタイミングT12でACFテープ貼付を行う。このACFテープ貼付を行っている間のタイミングT13で3枚目のタブ付きセル101Aを供給し、タイミングT14で3枚目のタブ付きセル101Aを搬送すると同時に2枚目のタブ付きセル101Aを排出する。このタイミングT14の終了時で2サイクル目が終了する。
【0021】
また、1サイクル目の終了のタイミングT10で3枚目のプリント基板103が供給され、タイミングT12でACFテープ貼付が行われ、このタイミングT12の間のタイミングT13で3枚目のタブ付きセル101Aの供給が行われ、タイミングT14で3枚目のタブ付きセル101Aが搬送されて、タイミングT15で本圧着が行われる。
【0022】
また、4枚目のタブ付きセル101AがタイミングT16で供給され、タイミングT17で搬送されると同時に3枚目のタブ付きセル101Aを排出する。このタイミングT17の終了時で3サイクル目が終了する。
【0023】
このようにACF圧着装置Mは、1枚目のプリント基板へのACFテープ貼付が終了すれば2枚目のプリント基板へのACFテープ貼付の準備に着手し、2枚目のプリント基板へのACFテープ貼付を行うように、各構成部(例えば、ACF貼付部,セル搬送部等)が無駄に待機している時間が生じないので、タブ付きセルにプリント基板を効率良く実装することができる。
(4)ACF圧着装置の連続配置
図11は4台のACF圧着装置を連続配置した場合を示す図である。
【0024】
このように配置すれば、1台目のACF圧着装置M1でタブ付きセル101Aの第1辺Vに1枚目のプリント基板103Aの実装を行い、2台目のACF圧着装置M2でタブ付きセル101Aの第2辺Wに2枚目のプリント基板103Bの実装を行い、3台目のACF圧着装置M3でタブ付きセル101Aの第3辺Xに3枚目のプリント基板103Cの実装を行い、4台目のACF圧着装置M4でタブ付きセル101Aの第4辺Yに4枚目のプリント基板103Dの実装を行う。従って、長方形のタブ付きセル101Aの4辺に対して効率良くプリント基板を実装することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、例えばプリント基板とタブとを電気的に接続する場合にも、それぞれの所定のリード間で信頼性のある電気的接続を自動的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例の外観斜視図である。
【図2】同実施形態例の要部分解斜視図である。
【図3】同実施形態例の概略動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態例の各部の詳細動作を示すフローチャートであって、(a)はパレット供給部、(b)は基板移載部のフローチャートである。
【図5】同実施形態例の各部の詳細動作を示すフローチャートであって、(a)はACFテープバックアップ、(b)はACFテープ供給のフローチャートである。
【図6】同実施形態例の各部の詳細動作を示すフローチャートであって、(a)は本圧着バックアップ、(b)は本圧着ヘッドのフローチャートである。
【図7】同実施形態例の各部の詳細動作を示すフローチャートであって、(a)はセル移載テーブル、(b)はセル搬送アームのフローチャートである。
【図8】同実施形態例の各部の詳細動作を示すフローチャートであって、(a)はセルステージ、(b)はセル排出部のフローチャートである。
【図9】ACFによる導通状況を説明する図である。
【図10】同実施形態例の動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図11】同実施形態例のACF圧着装置を4台連続配置した場合の概念図である。
【図12】従来のタブ付きセルへのプリント基板の実装を説明する図であって、(a)はタブ付きセルの平面図、(b)はタブ付きセルにプリント基板を実装して完成された液晶パネルの平面図、(c)は液晶パネルにおけるC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
M ACF圧着装置
10 パレット供給部
20 基板移載部
30 ACF貼付部
33 ACFテープ(異方性導電膜テープ)
40 セル供給部
50 本圧着部
100 液晶パネル
101 液晶ガラス基板(セル)
101A タブ付きセル
102 タブ
102a リード
103 プリント基板
103a リード

Claims (3)

  1. 回路基板を供給する第1の供給手段と、電子部品が接続された表示パネルを供給する第2の供給手段と、前記第1の供給手段により供給された回路基板に異方性導電膜テープを貼付する貼付手段と、前記第2の供給手段により供給された電子部品付き表示パネルの所定箇所と前記貼付手段により異方性導電膜テープが貼付された回路基板の所定箇所とを位置合せする位置合せ手段と、該位置合せ手段により位置合せされた表示パネルの電子部品と異方性導電膜テープが貼付された回路基板とを圧着する圧着手段と、該圧着手段により圧着された前記表示パネルと回路基板とを排出する排出手段と、を備え、前記貼付手段による基板回路に異方性導電膜テープの貼付けを行っている間のタイミングで前記電子部品が接続された表示パネルを供給するとともに前記圧着手段に搬送することを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記第の供給手段による前記表示パネルの供給動作と前記排出手段による、圧着された前期表示パネルと回路基板の排出動作とがほぼ同時に行われることを特徴とする請求項1記載の部品実装装置。
  3. 前記回路基板はプリント基板で、前記電子部品は液晶駆動素子が搭載されたタブで、前記表示パネルは液晶ガラス基板であることを特徴とする請求項1または2記載の部品実装装置。
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