JP2005191959A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】逆相関型のデジタルハーフトーニング法を用いた画像処理における処理時間を短縮することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムとする。
【解決手段】多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換する画像処理である。多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに係り、特には多階調画像データを量子化して擬似中間調の出力用画像データに変換する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
従来、多階調の原画像データを擬似中間調の出力用画像データに変換する量子化処理の手法として、組織的ディザ法、誤差拡散法等が知られている。この中でも、誤差拡散法は、比較的高い画質を得ることができるため、高画質の用途に用いられることが多く、種々の改良がなされてきた。誤差拡散法での画質的な課題は、ノイズを増幅させずにアルゴリズム特有のテクスチャをいかに低減させるかである。
例えば、複数の誤差拡散マトリクスを利用して均一性を確保しようと試みているものがある(特許文献1参照)。具体的には、2つのマトリクスを入力値に応じて切り替え、大きいマトリクスをハイライトやシャドー部で使用し、ウォームと呼ばれる模様の発生を防ぎ、小さいマトリクスを中域部で使用し、ノイズを抑えようとするものである。
また、ハイライト及びシャドー領域でより均一な結果を生成するため、出力値に依存するしきい値を用いてしきい値を変更するものもある(特許文献2参照)。具体的には、2値化出力が白か黒かで、入力に応じたしきい値変更を周囲画素に対して行い、それを繰り返し伝搬し用いるというものである。
その他にも、誤差拡散マトリクスのサイズ、係数を最適化する方法や、処理順序(走査方向)の変更などが行われてきた。しかし、これらの手法からは一定の効果を得ることはできたが、十分と呼べるような効果を得ることはできなかった。
一方、これらの誤差拡散法やその改良方法、ディザ法などとは異なる量子化処理の手法として、逆相関型のデジタルハーフトーニング法が提案されている(非特許文献1参照)。この方法は、画素毎にドットの出現情報を表す配列(以下、ドット出現パターンとする)、すなわち、注目画素を構成する階調数に実質的に比例した数だけドットの有無情報を配列させたもの、を設定し、その情報に基づきハーフトーニングする方法であって、注目画素についてのドット出現パターンの内容決定においては、注目画素の周辺画素について既に決定済みのドット出現パターンを用い、これらドット出現パターンを構成する要素の要素番号毎に、周辺画素にドットが出現する期待値(以下、ヒストグラムとする)を算出し、この期待値に基づき、ドット出現数の少ない要素番号にドット有り情報を優先的に設定し、ドット出現数の多い要素番号にドット無し情報を設定するよう、注目画素のドット出現パターンを決める方法である。
以下、逆相関型のデジタルハーフトーニング法について、具体的な例を挙げて説明する。なお、以下の説明においては、左から右に向かう方向に注目画素を切り換えて処理を行うこととする。
図9に示すように、逆相関型のデジタルハーフトーニング法による画像処理においては、原画像データ(多階調画像データ)が入力される前に、予め0〜(n−1)の範囲内から無作為にランダム変数r(rは整数)を決定する(ステップT1)。なお、「n」は画素値gi,jの最大値である。画素値gi,jとは、i行j列目の画素における階調値のことであり、ここでは0〜nの範囲内の何れかの値である。
原画像データが入力されたら、原画像データ中からi行j列目の画素(注目画素)に関する画素値gi,jを取得する(ステップT2)。
画素値gi,jを取得したら、その画素値gi,jに基づきi行j列目の画素のローカルフィルタPを生成する(ステップT3)。具体的には、始めに画素値gi,jを下記式(1)に代入してΔを求め、そのΔが図10中左欄のどの範囲に属するかを特定し、特定した範囲に対応するローカルフィルタPの情報を図10中右欄から特定する。なお、図中、例えば「Δ∈[0,13/255)」は、0≦Δ<13/255を示している。
Δ=|gi,j−n/2|/n … (1)
例えば、画素値gi,jが120であるとすれば、上記式(1)からΔ=|120−255/2|/255=7.5/255が導き出され、このΔ(=7.5/255)が、図10中左欄の最も上の欄に記載されたΔ∈[0,13/255)に属していることを特定することができる。そしてΔ∈[0,13/255)が記載された特定済みの欄から、その右隣に配置された欄のR(K1,6,−5)をローカルフィルタPの情報として特定することができる。
次に、特定された情報を便宜的に一般化して「R(K,lk,ε(lk))」とした場合に、まず「K」を参照することにより、図11及び図12に示した6つの基礎フィルタK1〜K6の何れかを選択する。次に、「lk」を参照することにより、基礎フィルタK中の×印の画素、即ちi行j列目の画素から、上方向、左方向及び右方向に(lk−1)画素分の広がりを有するlk行×(2lk−1)列のサイズのフィルタを生成する。そして、「lk」及び「ε(lk)」を参照し、生成されたフィルタ中の1列目から(lk−ε(lk))列目までの各画素には基礎フィルタKの画素値をそのまま割り当て、かつ(lk−ε(lk))列目より先の列の各画素には0を割り当てることにより、ローカルフィルタPを生成する。
例えば、ローカルフィルタPの情報がR(K6,4,−1)で表されるとしたら、以下のような手順でローカルフィルタPを生成する。すなわち、R(K6,4,−1)において、基礎フィルタKに対応するのが「K6」であるから、図12中の3つの基礎フィルタK4〜K6のなかから下段に図示された基礎フィルタK6を基礎フィルタKとして特定する。そしてR(K6,4,−1)において、lkに対応するのが「4」であり、ε(lk)に対応するのが「−1」であるから、まず始めに、図12中下段の基礎フィルタK6中で×印の画素から、上方向、左方向及び右方向に3(=lk−1)画素分の広がりを有する4行×7(=2×4−1)列のサイズのフィルタを生成し、その後、その生成した4行×7列のフィルタにおいて、1列目から5(=4−(−1))列目までの各画素には基礎フィルタK6の画素値をそのまま割り当て、5列目より先の列の各画素には0を割り当てる。このような手順で生成されたローカルフィルタPを図13に示す。
ローカルフィルタPを生成したら、i行j列目の画素のヒストグラムHi,j[k]を算出する(ステップT4)。「ヒストグラムHi,j[k]」というのは、ローカルフィルタP中に×印で示される注目画素の周辺の画素の配置位置を(x,y)で表したときに、注目画素周辺の各画素のドット出現パターンCx,y[k]をローカルフィルタPの(x,y)の位置の値で重み付けし、要素(要素番号)kの値毎に加算した合計値(期待値)である。ただし、「k」は0から(n−1)までの任意の整数値であって、ドット出現パターンCx,y[k]の要素(要素番号)kと同義である。また、「ドット出現パターンCi,j[k]」というのは、それぞれ0または1の値をとるCi,j[0]〜Ci,j[n−1]によって構成される数列(ドット出現情報配列)である。このドット出現パターンCi,j[k]は、要素kに0から(n−1)の何れかの値を代入したときに「1」となればi行j列目の画素にドットを形成することを示し、「0」となればドットを形成しないことを示す。
例えば、図13に示すローカルフィルタPを生成した場合に、ローカルフィルタP中の各画素の位置(x,y)、ローカルフィルタP中の各画素の画素値px,yが図14(a)、(b)のように設定されたとしたら、i行j列目の注目画素(図13,図14中×印の画素)のヒストグラムHi,j[k]を、下記の式にしたがって要素(要素番号)kの値ごとに算出する。
i,j[0]=Cx1,y1[0]×px1,y1+Cx1,y2[0]×px1,y2+Cx1,y3[0]×px1,y3+ … +Cx4,y3[0]×px4,y3
i,j[1]=Cx1,y1[1]×px1,y1+Cx1,y2[1]×px1,y2+Cx1,y3[1]×px1,y3+ … +Cx4,y3[1]×px4,y3
i,j[2]=Cx1,y1[2]×px1,y1+Cx1,y2[2]×px1,y2+Cx1,y3[2]×px1,y3+ … +Cx4,y3[2]×px4,y3


i,j[n−1]=Cx1,y1[n−1]×px1,y1+Cx1,y2[n−1]×px1,y2+Cx1,y3[n−1]×px1,y3+ … +Cx4,y3[n−1]×px4,y3
次に、各要素kについて算出されたヒストグラムHi,j[0]〜Hi,j[n−1]を値の小さい順に並べ替え、ヒストグラムHi,j[k]の要素番号列S[k]を算出する(ステップT5)。
例えば、ヒストグラムHi,j[0]〜Hi,j[n−1]が、Hi,j[8]<Hi,j[3]<Hi,j[4]<Hi,j[1]<Hi,j[5]<…<Hi,j[n−1]のように並べ替えられたら、要素番号列S[k]は{8,3,4,1,5,…,(n−1)}のように算出される。なお、この要素番号列S[k]において、「8」は0番目の要素であり、「3」は1番目の要素である。
要素番号列S[k]を算出したら、カウンタ値Countを0に設定し(ステップT6)、要素番号列S[k]の要素k’に、要素番号列S[k]中、カウンタ値Countの値に対応する順番の要素S[Count]の値を代入する(ステップT7)。すなわち、上記した要素番号列S[k](={8,3,4,1,5,…,(n−1)})を例にすると、カウンタ値Countが0であるから、k’に8(=S[0])を代入する。
続いて、カウンタ値Countと画素値(gi,j−1)との大小関係を比較する(ステップT8)。
比較の結果、カウンタ値Countが画素値(gi,j−1)以下であれば、要素k’に対応するドット出現パターンCi,j[k’]を「1」に設定し(ステップT9)、大きければ「0」に設定する(ステップT10)。例えば、画素値gi,jが3で、かつ要素番号列S[k]が{8,3,4,1,5,…,(n−1)}であれば、ドット出現パターンCi,j[k]のうち、まず要素Ci,j[8]を「1」に設定する。
ステップT9又はステップT10の処理を終えたら、カウンタ値Countに1を加算し(ステップT11)、カウンタ値Count(=1)と(n−1)との大小関係を比較し(ステップT12)、カウンタ値Countが(n−1)と同じ値になるまでステップT7からステップT11までの処理を繰り返し行うことにより、ドット出現パターンCi,j[k’]を決定する。これにより、以上のようにして要素Ci,j[8],Ci,j[3],Ci,j[4]に「1」が設定される。ドット出現パターンCi,j[k]が決定されたら、ドット出現パターンCi,j[k]のうち、上記ステップT1で決定したランダム変数rを要素番号とするCi,j[r]を、i行j列目の画素の出力値bi,jとして算出する(ステップT13)。なお、出力値bi,jは上記ステップT9又はステップT10の処理からもわかるように「0」又は「1」である。
出力値bi,jを算出したら、入力された原画像データの全ての画素について出力値bを算出したか否かを判断し(ステップT14)、全ての画素の出力値bを未だ算出していないと判定したら、未処理の各画素について上記ステップT2からステップT13までの処理を繰り返し行う。全ての画素の出力値b、つまり疑似中間調の出力用画像データを算出したと判定したら処理を終了する。
以上の逆相関型のデジタルハーフトーニング法による画像処理によれば、1つの画素に着目した場合にはドットの出現頻度がその画素の画素値gi,jに比例し、近接する複数の画素に着目した場合には各画素でのドットの出現の仕方が周辺画素との逆相関を実質的に最大とすることとなるため、画像の記録時において記録媒体に形成されるドットの分散性が向上する。そのため、逆相関型のデジタルハーフトーニング法は、誤差拡散法に見られる特有のテクスチャが少ないという特徴を有している。
なお、画像端部に関するドット出現パターンCi,j[k]の決定には、画像領域外の周辺画素に関するドット出現パターンが必要となるが、このための画像領域外の周辺画素に関してはランダム変数を用いる等してドット出現パターンを決めておく。具体的には、例えば次のように定義する。
i,j[k]= 1 ( rBR < nΔ のとき)、 0 ( それ以外のとき )
ここで、Δ=| gi,j − n/2 |/nであり、「gi,j」は注目画素の画素値である。また、「rBR」は{0,1,...(int)(n/2)}に含まれるランダムな整数であり、毎回異なる値とする。
特開平4−328957号公報 特開平8−107500号公報 ドミトリ・A・グゼフ(Dmitri A. Gusev)、"Anti-Correlation Digital Halftoning"、[online]、平成10年8月、インディアナ大学、[平成15年、7月1日検索]、インターネット<URLhttp://www.cs.indiana.edu/cgi-bin/techreports/TRNNN.cgi?trnum=TR513>
しかしながら、従来、逆相関型のデジタルハーフトーニング法による画像処理では、ヒストグラムを計算する際に、少なくともチャンバの個数×マスクサイズの回数の足し算を計算し、その後、ソート処理をしなければならないため、特に画像のビット数が大きい場合、非常に長い処理時間を必要とするという問題があった。
そこで、本発明の課題は、逆相関型のデジタルハーフトーニング法を用いた画像処理における処理時間を短縮することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換するための演算処理部を有する画像処理装置において、
前記演算処理部は、
多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うように制御することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換する画像処理方法において、
多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
画像処理プログラムにおいて、
多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換するためのコンピュータに、
多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行う機能を実現させることを特徴としている。
請求項1,2,3に記載の発明によれば、多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換する画像処理で、多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うため、一旦ディザマスクを作成すれば、その後は複雑な計算をしなくても、前記ディザマスクを適用することにより、多階調画像データから良好なドット分散性を有する疑似中間調の出力用画像データを得ることができる。
その結果、画像処理の時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像処理装置、画像処理方法及び画像処理のプログラムについて、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
まず、本実施の形態に係る画像処理装置1の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置1の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、画像処理装置1は、入力される多階調画像(原画像)データを量子化して擬似中間調の出力用画像データに変換して出力するための演算処理部2を備えている。なお、この画像処理装置1は、インクジェットプリンタ等の周知の出力装置に搭載可能となっている。また、本実施の形態においては、多階調画像データを、各画素値が8bitのグレースケールを持つモノクロ画像に関するデータとして説明する。また、本実施の形態では、前記8bit(256階調)の多階調画像データを、1画素に関し、0(非記録)、1(ドット記録)の2つのレベル(値)に量子化するようになっている。
演算処理部(コンピュータ)2は、互いに接続されたROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4及びCPU(Central Processing Unit)5を備えている。
ROM3には、本発明に係る画像処理プログラムが格納されている。この画像処理プログラムは、多階調画像データに対する逆相関型のデジタルハーフトーニング処理を演算処理部2に実行させるためのものである。
RAM4には、CPU5による作業領域が備えられている。
CPU5は、ROM3に格納されている画像処理プログラムをRAM4内の作業領域に展開し、多階調画像データから出力用画像を生成するようになっている。
次に、本発明に係る画像処理方法について、図2を参照しながら説明する。
図2は、画像処理装置1の演算処理部2が前記画像処理プログラムに基づいて、モノクロの2値画像データを生成する際に使用するディザマスクを作成する処理を経時的に示したフローチャートである。
当該ディザマスク作成処理においては、まず、初期パターンを用意する(ステップS1)。初期パターンは任意のレベル値(画素数)gのベタ画像から、逆相関デジタルハーフトーニングにより作成された2値パターンである。
次に、この初期パターンgに基づき、初期パターンよりレベル値が大きな2値パターンg+1を作成する(ステップS2)。
以下、図2及び図3を用いて説明する。
まず、レベル値g+1のベタ画像を用意し、逆相関デジタルハーフトーニング処理を行う(ステップS11)。このとき、パターンgの中の1であるドットは、パターンg+1の中でそのまま保留する。また、ヒストグラムを計算する際に、図8に示すようなフィルタを使用し、未だ逆相関デジタルハーフトーニング処理が行われていない部分にはパターンgのドットのチャンバ情報を使用する。このようにして、図7の(a)に示すような初期パターンによって、図7の(b)に示すようなレベル値が2のベタ画像から2値パターンを作成する。
前記したように、パターンgの1であるドットを保留した上で、逆相関デジタルハーフトーニング処理を行うため、レベル値g+1のベタ画像から得られた2値パターンのレベル値g’はg+1より大きくなる。このため、レベル値をg+1にするために、余分の1であるドットを消去する(ステップS12)。その際、1であるドットが最も集まっている部分を検出し、その中心にあるドットの値を0にする。具体的には、パターンg’に対し、周波数領域でローパスフィルタをかけ、フィルタリングされた出力の中で最大値を有するドットの値を0にする場合が挙げられる。そして、当該パターンのレベル値がg+1になるまで2を繰り返す(ステップS13)。このようにして図7の(b)に示すような隣接したドットが多い2値パターンから、図7の(c)に示すような分散性の良いレベル値が2の2値パターンを作成する。
その後、パターンg+1を初期パターンとし(ステップS3)、前記した手順で次のパターンg+2を作成する。
このようにして、図5に示すようにレベル値g+1から255までのパターンを作成する(ステップS4)。
次に、前記初期パターンgに基づき、初期パターンよりレベル値が小さな2値パターンg−1を作成する(ステップS5)。
以下、図2及び図4を用いて説明する。
まず、レベル値g−1のベタ画像を用意し、逆相関デジタルハーフトーニング処理を行う(ステップS21)。このとき、パターンgの中の0であるドットは、パターンg−1の中でそのまま保留する。また、ヒストグラムを計算する際に、図8に示すようなフィルタを使用し、未だ逆相関デジタルハーフトーニング処理が行われていない部分にはパターンgのドットのチャンバ情報を使用する。このようにして、初期パターンによって、レベル値が2のベタ画像から2値パターンを作成する。
前記したように、パターンgの0であるドットを保留した上で、逆相関デジタルハーフトーニング処理を行うため、レベル値g−1のベタ画像から得られた2値パターンのレベル値g’はg−1より小さくなる。このため、レベル値をg−1にするために、余分の0であるドットを消去する(ステップS22)。その際、0であるドットが最も集まっている部分を検出し、その中心にあるドットの値を1にする。具体的には、パターンg’に対し、周波数領域でローパスフィルタをかけ、フィルタリングされた出力の中で最小値を有するドットの値を1にする場合が挙げられる。そして、当該パターンのレベル値がg−1になるまで2を繰り返す(ステップS23)。このようにして、分散性の良いレベル値が2の2値パターンを作成する。
その後、パターンg−1を初期パターンとし(ステップS6)、前記した手順で次のパターンg−2を作成する。
このようにして、図5に示すようにレベル値g−1から0までのパターンを作成する(ステップS7)。
そして、作成されたレベル値0からレベル値255までの2値パターンに対して、同じドットにある値を累加し(ステップS8)、得られたマトリックスをディザマスクとする。
その後、図6に示すように、多階調画像データ((a)に示すマトリクス)に、当該ディザマスク((b)に示すマトリクス)を適用することにより、2値画像データ((c)に示すマトリクス)を作成する。本実施の形態においては、多階調画像データの値がディザマスクの値より大きい場合に、2値画像データにおいて1(ドット記録)を付し、多階調画像データの値がディザマスクの値より小さい場合に、2値画像データにおいて0(非記録)を付すようになっている。
以上のように、本実施の形態の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換する画像処理で、多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うため、一旦ディザマスクを作成すれば、その後は複雑な計算をしなくても、前記ディザマスクを適用することにより、多階調画像データから良好なドット分散性を有する疑似中間調の出力用画像データを得ることができ、その結果、画像処理の時間を短縮することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、本実施の形態では、本発明をモノクロ画像の多階調画像データに適用したが、これに限らず、画像の多様性に対応させて、例えばカラー画像の多階調画像データに適用しても良い。
また、本実施の形態では、ヒストグラムを計算するための係数フィルタは正方形のものを使用したが、これに限らず、目的の多様性に対応させて、正方形以外の形状の係数フィルタを使用しても良い。
さらに、全てのパターンを作成した後、異なるパターン特性の連続性に対応させて、初期パターンの隣接パターンから次に用いる初期パターンを作成するようになっていても良い。
本発明に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 画像処理装置の演算処理部が実行するディザマスク作成処理を経時的に示したフローチャートである。 ディザマスク作成処理において、初期パターンよりレベル値の大きなパターンを作成する際の処理を経時的に示したフローチャートである。 ディザマスク作成処理において、初期パターンよりレベル値の小さなパターンを作成する際の処理を経時的に示したフローチャートである。 ディザマスク作成処理において、各パターンの作成について説明するための図面である。 ディザマスクによる多階調画像データの量子化を説明するための図面である。 ディザマスクによる多階調画像データの量子化の結果を説明するための図面である。 ディザマスク作成処理における1のマスクパターンを示す図面である。 従来の逆相関型のデジタルハーフトーニング法による画像処理を経時的に示したフローチャートである。 画素値に基づく値ΔとローカルフィルタPの情報とを対応づけた表である。 基礎フィルタK1〜K3を示す図面である。 基礎フィルタK4〜K6を示す図面である。 ローカルフィルタP(=R(K6,4,−1))を示す図面である。 ヒストグラムHi,j[k]の生成を説明するための図面である。
符号の説明
1 画像処理装置
2 演算処理部

Claims (3)

  1. 多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換するための演算処理部を有する画像処理装置において、
    前記演算処理部は、
    多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
    当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うように制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換する画像処理方法において、
    多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
    当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行うことを特徴とする画像処理方法。
  3. 多階調画像データを量子化して疑似中間調の出力用画像データに変換するためのコンピュータに、
    多階調画像データからなる任意の初期パターンに基づき、既に量子化が行われた画素についてのドット出現情報配列に対して逆相関が大きくなるようなドット出現情報配列を決定する量子化を行った複数のパターンを加算して、ディザマスクを作成し、
    当該ディザマスクを用いて多階調画像データの量子化を行う機能を実現させるための画像処理プログラム。
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