JP2003134339A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003134339A JP2001332041A JP2001332041A JP2003134339A JP 2003134339 A JP2003134339 A JP 2003134339A JP 2001332041 A JP2001332041 A JP 2001332041A JP 2001332041 A JP2001332041 A JP 2001332041A JP 2003134339 A JP2003134339 A JP 2003134339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周期性が含まれる入力画像を階調変換する場合
に発生するモアレを低減し、孤立ドットの発生を低減
し、階調変換処理の高速化をはかる。 【解決手段】電子写真方式のプリンタの印字形式に変換
する画像形成装置100において、連結関係にある複数
画素からなる画素領域内で、組織的なドット配列を形成
するための閾値データを、前記画素領域間で非周期的な
データ発生部101から生成し、画素領域間でのモアレ
の発生を抑圧し、画素領域内でドット集中などの組織的
なドット配列をもつ印字形式のデータを得る。また、画
像データと閾値データの比較により生じた量子化誤差の
画像データへの伝播処理を、組織的なドット配列を形成
するための画素領域単位で行うことにより、画素単位で
伝播処理を行う場合に比べ、信号処理量を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、特
に周期性の含まれた画像データを電子写真方式プリンタ
の印字形式に階調変換する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の入力、表示、出力を行う画
像機器の性能向上が著しい。12ビット/画素入力のス
キャナ、10bit/画素表示のディスプレイ、4ビット
/画素出力のプリンタがその代表例である。
【0003】このような画像機器では、画像データをそ
れぞれの階調再現能力に適合するデータ形式で扱ってい
るため、例えばスキャナで入力した画像データをプリン
タで印刷する場合、スキャナで入力した画像の階調数を
プリンタで再現可能な階調数に変換すること(以下、階
調変換)が必要となる。
【0004】例えば、電子写真方式のプリンタでは、デ
ィザ法とよばれる階調変換方式が利用されている。図1
0に示すように、ディザ法は閾値をN×N個配列したディ
ザマトリクスを利用して、画像信号と閾値比較を行うこ
とによりドットのON/OFFを決定するものである。
【0005】一般的に、プリンタに画像データを入力す
るスキャナやモニタといった装置の階調再現数はプリン
タの階調再現数よりも高いので、ディザマトリクスを利
用して局所的にドットON/OFFの密度を調整し、入
力画像の階調数を擬似的に表現する。このようなディザ
マトリクスはマトリクスの中心から徐々に閾値を大きく
することで、ドットを規則的に集中させていくドット集
中型と、閾値をランダムに配置したドット分散型に大別
される。
【0006】ただし電子写真方式のプリンタは、例えば
出力階調数が2値(白か黒)の場合、1画素が黒画素で
周辺の8画素が白画素といった孤立ドットの含まれる画
像データを供給すると、トナーが感光体に安定して着き
にくく、孤立ドットの部分が印字できないため、入力デ
ータの階調性が印刷結果に反映しないといった問題があ
る。このため黒画素が2画素や4画素に集中するような
ドット集中型のディザマトリクスが利用されている。
【0007】このような階調再現能力の異なる画像機器
を接続した装置に、図11に示すようなスキャナと電子
写真方式のプリンタを搭載した複写機がある。この複写
機はパソコンからのデータの印刷や、印刷物の複写に利
用される。複写の対象となる印刷物の多くは、図12に
示すように濃淡パターンの濃度変化の周期を有してい
る。これは印刷機の印字特性や、階調再現数にあわせた
画像形式であり、印刷機やプリンタ特有のものである。
【0008】このような濃淡パターンの周期を有する印
刷物をスキャナで読み取り、電子写真方式のプリンタ用
に階調変換を行った場合、モアレが発生し画質劣化を起
こす。モアレは、印刷物に含まれた濃淡パターンの周期
と、階調変換方式のディザマトリクスにより生成される
濃淡パターンの周期との干渉に起因して生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなモアレを抑
圧する一つの方法として、特開平4−104576号が
開示されている。これは階調変換の前段にローパスフィ
ルタを加えることにより、印刷物の周期性を緩和するも
のである。しかし、印刷物に含まれる周期も様々であ
り、全ての印刷物に対して良好な結果を得るためには印
刷物に含まれる周期の判別とローパスフィルタの係数変
更を行わなければならない。このためモアレ抑圧に使用
する回路の規模が大きくなり、処理負荷も高くなるとい
った問題がある。
【0010】モアレを抑圧するもう一つの方法として、
特開平7−123259に開示されているように階調変
換方式に誤差拡散法を適用するものがある。誤差拡散法
は、閾値による量子化で発生した量子化誤差を、量子化
を行っていないデータに伝播する処理を画素単位に行う
ことにより、精度の高い階調再現を実現する階調変換方
式である。しかし、誤差拡散法は特に低濃度部で電子写
真方式のプリンタで印字できない孤立ドットを形成して
しまうため、テンプレート処理やその他の処理を組み合
わせて孤立ドットを抑制する必要がある。また、誤差拡
散法特有の鎖状テクスチャといった画質劣化要因を防ぐ
ために回路規模が大きくなり、処理負荷も高くなるとい
った問題がある。
【0011】また、特開平10−150565号に係る「閾値マ
トリックス誤差拡散法による2値化方法および記憶媒
体」のように誤差拡散法で閾値にブルーノイズマスクを
利用することにより、誤差拡散特有の画質の諸問題を改
善する方式もある。この方式も誤差拡散法と同様に孤立
ドットが生成され、印刷結果に反映されないといった問
題を持っている。
【0012】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点に鑑み、その目的は電子写真方式の階調変換方式にお
いて、周期性が含まれる入力画像を階調変換する場合に
発生するモアレを低減し、かつ印字結果に反映されない
孤立ドットの発生を低減する画像形成装置を提供するこ
とにある。更に、その階調変換処理を簡素化し、高速化
をはかることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、隣接関係にある画素領域間において非周期的なデ
ータを生成し、前記画素領域内において組織的なドット
配列を生成するための複数の閾値データに変換して、画
像データとの閾値比較を行うことを特徴とする。これに
より、前記画素領域間においてモアレの抑圧を行い、前
記画素領域内において孤立ドットの発生を抑えた組織的
なドット配列をもつ印字形式のデータの生成を行うこと
ができる。
【0014】また、本発明は、通常1画素単位でデータ
に対応させるブルーノイズマスクの閾値を画素領域に対
応させ、前記画素領域内において組織的なドット配列を
形成するための複数の閾値データに変換して、画像デー
タとの閾値比較を行うことを特徴とする。これにより、
前記画素領域間ではモアレの抑圧を行い、前記画素領域
内では孤立ドットの発生を抑えた組織的なドット配列を
もつ印字形式のデータの生成を行うことができる。
【0015】また、本発明は、閾値領域間で非周期的で
あり、閾値領域内で組織的なドット配列を形成するため
の複数n閾値データで構成されたディザマトリクスを利
用することを特徴とする。これにより、前記閾値領域間
ではモアレの抑圧を行い、前記閾値領域内では孤立ドッ
トの発生を抑えた組織的なドット配列をもつ印字形式の
データの生成を行うことができる。
【0016】また、本発明は、ブルーノイズマスクの閾
値を画素領域に対応させ、前記ブルーノイズマスクの閾
値を前記画素領域内において組織的なドット配列を形成
するための複数の閾値データに変換して配置したディザ
マトリクスを利用して、画像データとの閾値比較を行う
ことを特徴とする。これにより、前記画素領域間ではモ
アレの抑圧を行い、前記画素領域内では孤立ドットの発
生を抑えた組織的なドット配列をもつ印字形式のデータ
の生成を行うことができる。
【0017】また、本発明は、画像データと閾値データ
の比較によって印字形式のデータを決定する際に生じた
変換誤差を、画素領域単位または閾値領域単位で量子化
していない画像データに伝播していくことを特徴とす
る。これにより、閾値比較のみの階調変換処理で生じる
モアレを抑圧し、更に画素単位での量子化誤差の伝播で
発生する孤立ドットを抑制することができる。
【0018】また、本発明は、非周期的なデータもしく
はブルーノイズマスクの閾値と、画素領域内の各画素に
対応させる閾値の対応関係を予めテーブル化しておくこ
とにより、閾値を求めるための計算を不要とし、高速に
閾値データを得ることができる。
【0019】また、本発明は、上記の組織的なドット配
列が、前記画素領域内または前記閾値領域内で、前記画
像データの輝度値の減少もしくは濃度値の増加により、
ドットが集中していくような閾値配列であることを特徴
としている。
【0020】また、本発明は、前記画素領域内または前
記閾値領域内で組織的なドット配列を形成するための複
数の閾値データが、例えば非周期的なデータTH、前記画
素領域の画素数または前記閾値領域の閾値データ数がN
の場合、1画素目の量子化に利用する閾値は1・TH/N、
2画素目の量子化で利用する閾値は2・TH/N、N画素目の
量子化で利用する閾値はN・TH/Nであるように、非周期
データと、前記画素領域の画素数または前記閾値領域の
閾値数により決定された閾値データであることを特徴と
している。
【0021】あるいは、前記画素領域内または前記閾値
領域内で組織的なドット配列を形成するための複数の閾
値データが、例えば前記ブルーノイズマスクの閾値TH、
前記画素領域の画素数または閾値領域の閾値数がNの場
合、1画素目の量子化に利用する閾値はTH/N、2画素目
の量子化で利用する閾値は2TH/N、N画素目の量子化で
利用する閾値はTHであるように、ブルーノイズマスクの
閾値と、前記画素領域の画素数または前記閾値領域の閾
値数により決定された閾値データであることを特徴とし
ている。
【0022】また、本発明は、前記補正値決定手段にお
いて、前記画素領域または閾値領域の量子化誤差が、例
えば前記画素領域内の画素数、または前記閾値領域内の
閾値数n、画素領域または閾値領域に対応する画像デー
タの量子化誤差E1〜Enの場合、その総和(ΣEn)で
あり、前記補正値は、1/n・ΣEと決定されているこ
とを特徴としている。
【0023】更に、本発明はディザマトリクスを生成す
る方法であり、ブルーノイズマスクの各閾値を、連結関
係にある複数の閾値データからなる閾値領域に対応さ
せ、前記ブルーノイズマスクの閾値を、前記閾値領域内
において、組織的なドット配列を形成するための複数の
閾値データに変換してディザマトリクスを生成すること
を特徴としている。
【0024】更に本発明は複写機であり、スキャナ部、
プリンタ部、前記スキャナで読み取った画像データをプ
リンタ部で印字するための印字データに変換する階調変
換部を搭載したものにおいて、前記階調変換部に上記し
た画像形成装置を適用したことを特徴としている。
【0025】このような本発明によれば、周期性の含ま
れた画像データを電子写真方式のプリンタの印字形式の
データに変換する画像形成装置において、連結関係にあ
る複数画素からなる画素領域内で、組織的なドット配列
を形成するための閾値データを前記画素領域間で非周期
的なデータから生成することにより、前記画素領域間で
のモアレの発生を抑圧し、前記画素領域内では、ドット
集中などの組織的なドット配列をもつ階調変換結果を得
ることが出来る。
【0026】また、画像データと閾値データの比較によ
り生じた量子化誤差の画像データへの伝播処理を、前記
組織的なドット配列を形成するための画素領域単位で行
うことにより、画素単位で伝播処理を行う場合に比べ、
信号処理量を削減でき、量子化誤差の蓄積に利用するデ
ータ容量も削減できる。更には閾値比較のみの階調変換
処理で生じるモアレと、画素単位の誤差伝播で発生する
孤立ドットを抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の実施例
は、図7(a)の画像形成装置100に示すように、スキ
ャナ等の画像入力装置76およびプリンタ等の画像出力
装置77が接続された情報処理制御装置70にハードウ
ェアとして搭載することができる。
【0028】情報制御装置70はCPU、ASICなど
のハードウェア、メモリ、画像入出力インターフェース
で構成されている。具体的には、画像信号の入出力の制
御や、画像処理装置100の制御を行うCPU71,画
像入力装置76からの画像データを情報制御装置70に
入力する信号入力IF72、入力した画像データの蓄積
や画像処理結果の保存を行うRAM73、画像処理で扱
うパラメータや画像処理プログラムを格納するROM7
4、本発明による画像形成装置100、画像処理結果を
画像出力装置77に出力する信号出力IF75で構成さ
れている。なお、画像形成装置100は後述するよう
に、ASICなどのハードウェアである。
【0029】以下、信号入力IF、RAM、ROM,画
像処理回路、信号出力IFについて具体的に説明する。
信号入力IF72はUSB、IEEE1394、セント
ロニクスやメモリカード、PCI、Ethernetな
どのインターフェースであり、画像入力装置76からの
画像信号を情報制御装置70に入力する。RAM73は
SDRAM,SRAM、DRAMやメモリカード、ハー
ドディスクなどの画像データの蓄積や、パラメータの保
存を行うものである。ROM74は、Flash RO
Mなどの、画像形成装置100で扱うパラメータやCP
U71で使用する制御プログラムなどを格納するもので
ある。信号出力IF75はUSB、IEEE1394、
セントロニクスやメモリカード、PCI、Ethern
etなどのインターフェースであり、画像処理結果を画
像出力装置77に出力する。
【0030】画像形成装置100は、図7(b)に示すよ
うに、スキャナ等の画像入力装置76およびプリンタ等
の画像出力装置77が接続された情報処理制御装置70
0にソフトウェアとして搭載することができる。
【0031】情報制御装置700はCPU、メモリ、画
像入出力インターフェースで構成されている。具体的に
は、画像信号の入出力の制御や、画像形成装置100の
機能をソフトウェア処理で実行するCPU701,画像
入力装置76からの画像データを情報制御装置700に
入力する信号入力IF702、入力した画像データの蓄
積や画像処理結果の保存を行うRAM703、画像処理
で扱うパラメータや、画像形成装置100の機能をソフ
トウェア処理で実現するための画像処理プログラムを格
納したROM704、画像処理結果を画像出力装置77
に出力する信号出力IF705で構成されている。
【0032】以下、信号入力IF、信号出力IFについ
ては図7(a)に示したものと同様のため、CPU70
1,RAM703、ROM704について具体的に説明
する。CPU701は、画像信号の入出力の制御や画像
形成装置100の機能をソフトウェア処理で実行するも
のである。ソフトウェア処理を実行するためのプログラ
ムは後述するRAM703、またはRAM704に保存
されており、CPU701はこのプログラムに従ってソ
フトウェア処理を行う。RAM703はSDRAM,S
RAM、DRAMやメモリカード、ハードディスクなど
の画像データの蓄積や、パラメータの保存を行うもので
ある。ROM74は、Flash ROMなどの、画像
形成装置100で扱うパラメータやCPU71で使用す
る制御プログラムおよび、画像形成装置100の機能を
ソフトウェア処理で実現するための画像処理プログラム
などを格納する。
【0033】以上説明したように、画像形成装置100
はハードウェア、ソフトウェアで実現することができ
る。以下、実施例を用いて画像形成装置100を具体的
に説明する。
【0034】(実施例1)本発明の画像形成装置に係る
第一の実施例について説明する。図1に画像形成装置の
構成を示す。画像形成装置100は、連結関係にあるn
個の画素で構成された画素領域毎に、その画素領域間に
おいて非周期的なデータTHを発生する非周期データ発
生部101と、非周期データTHを画素領域内で孤立ド
ットが発生しないように、ドットを組織的に集中させる
各画素の閾値TH(1〜n)に変換する閾値パターン決
定部102で構成された閾値発生部104と、前記画素
領域内の画像信号A(1〜n)と前記閾値TH(1〜n)
を比較し、各画素の量子化および、量子化によって発生
した量子化誤差の伝播処理を画素領域単位で行う複数画
素階調変換部103で構成されている。
【0035】図2に、複数画素階調変換部の詳細を示
す。はじめに非周期データ発生部101について説明す
る。非周期データ発生部101が発生する非周期データ
THは発生させたデータ間(図13のTHa、THb、
THc間)に周期性がないものである。ただし完全に周
期性を含まないデータを発生させるのは困難なため、簡
易に作成可能な擬似的な非周期データでもよい。非周期
データTHの生成方法としては平均採中法や混合合同法
といった簡易的な乱数を発生させる方法や、正規分布を
用いた方法などさまざまに考えられるが、発生させたデ
ータ間にある程度の非周期性をもたせられる方法であれ
ばこれを限定しない。
【0036】図13は、画素と画素領域の関係および閾
値決定方法を示している。(x,y)は画素のアドレスを
示しており、(i,j)は4画素を画素領域とした場合
の画素領域のアドレスを示している。(i,j)=
(0,0),(0,1),(0,2)の画素領域に対応する画
素領域間で、THa、THb、THcは非周期的なデー
タである。画素領域内の閾値については、例えば(i,
j)=(0,0)の画素領域での非周期的データTHa
を、画像信号の輝度値(黒→白)の減少や濃度値(白→
黒)の増加により、画素領域内でドットが(x,y)=
(0,0)→(0,1)→(1,0)→(1,1)で発生するよ
うな閾値に変換する。
【0037】以下、ドットの発生と閾値の関係について
具体的に説明する。なお、説明を簡単にするために、画
像信号と閾値の比較を行ってドットON、OFFを決定
する量子化方法を利用して説明する。
【0038】画素領域は画像の局所領域であり、ひとつ
の画素領域内の画像信号は似たような輝度値、または濃
度値を持っていることから、画素領域内の各画素の閾値
設定により、量子化で形成される画素領域内のドットの
構造を定義することができる。例えば、画素領域内の各
画素(x,y)=(0,0)、 (0,1)、(1,0)、(1,
1)に対応する閾値をそれぞれTHa/4、2THa/
4、3THa/4、THaとした場合、画素領域内の画像
信号の濃度値がTHa/4以上、2THa/4未満のと
き、(0,0)の1画素、画素領域内の画像信号の濃度値
が全て2THa/4以上、3THa/4未満のとき、(0,
0) (0,1)の2画素、画素領域内の画像信号の濃度値
が3THa/4以上、THa未満のとき、(0,0) (0,
1)(1,0)の3画素、画素領域内の画像信号の濃度値
がTHa以上のとき、画素領域内の全ての画素がドット
ONとなる量子化結果を得ることができる。
【0039】この例は、画素領域内の画像信号の濃度が
大きくなるにつれて、画素領域内のドットを(0,0)→
(0,1)→(1,0)→(1,1)の順番で、画素領域の中
心を組織的に取り囲んでいく(以下、ドット集中と呼
ぶ)ように形成させる閾値配列を示したものである。
【0040】また、他の例では前記の画素領域において
各画素の閾値を2THa/4、2THa/4、THa、
THaとした場合は、画素領域内の画像信号の濃度値が
2THa/4以上、THa未満のとき、(0,0)(0,
1)の2画素、画素領域内の画像信号の濃度値がTHa以
上のとき (0,0)(0,1)(1,0)(1,1)の4画素と
いうように縦画素が2画素連結したドットを2段階で組
織的に集中させることも可能である。
【0041】このように閾値の配列を利用することによ
り、孤立ドットの発生を抑えた量子化を行うことがで
き、画素領域内においてプリンタの印字に最適なドット
の形成を行うことができる。なお、プリンタの印字に最
適なドットの形状は、プリンタの印字特性に大きく依存
するため、画素領域内の量子化においてドットを組織的
に形成させるような閾値の配列であれば、上記の例に限
定したものではない。
【0042】閾値設定は、予め非周期的データが取りう
る値から、THa/4、2THa/4、3THa/4、
THaのような各非周期データに対応する画素領域内の
各画素の閾値を予め求めておき、入出力の関係をテーブ
ル化しておく。
【0043】図15は、閾値パターン決定部で利用する
テーブルを示したものである。設定する閾値は、非周期
データから画素領域内の各画素に対応する閾値を計算す
ることなく、テーブル参照により求めることも可能であ
る。
【0044】ただし、非周期データ発生部101から発
生するデータの範囲が入力信号の取りうるデータ範囲と
異なる場合(例えば、非周期データ16ビット、入力信
号8ビット)は、入力信号との比較が行えないので、閾
値パターンを決定する前およびその後において、ビット
シフト処理などを利用して非周期データのデータ範囲を
入力信号のデータ範囲(例えば、非周期データ16ビッ
ト→8ビット)に変更する処理を行う。
【0045】次に複数画素階調変換部103について説
明する。複数画素階調変換部103は閾値パターン決定
部102からの閾値を利用して各画素の階調変換を行う
ものである。図2を利用して複数画素階調変換部103
を具体的に説明する。
【0046】複数画素階調変換部103は画素領域内の
各画素の入力信号A(1)〜A(n)に対して各画素の信号
補正を行ない、B(1)〜B(n)を出力する信号補正部20
0、B(1)〜B(n)を閾値パターン決定部102から
の閾値TH(1)〜TH(n)と比較して出力信号C
(1)〜C(n)に量子化し、更に、量子化によって生じた
各画素の量子化誤差D(1)〜D(n)を出力する量子化部
201、量子化部201からの画素領域内の各画素の量
子化誤差D(1)〜D(n)からその画素領域における量子
化誤差Eを計算して出力する誤差量決定部202、誤差
量決定部202からの画素領域における量子化誤差Eを
一旦保存し、信号補正部200から要求のあった画素領
域における量子化誤差E’を出力するデータ保存部20
3により構成されている。以下、信号補正部200、量
子化部201、誤差量決定部202、データ保存部20
3について具体的に説明する。
【0047】信号補正部200は、量子化処理を行った
画素領域で発生した量子化誤差E’を利用して、量子化
処理を行っていない画素領域の入力信号A(1)〜A
(n)にそれぞれ補正を加え、B(1)〜B(n)を求
める。
【0048】図14に信号補正方法を示す。ここで、
(i,j)=(0,0),(1,0),(2,0)、〜
(0,1)は量子化処理済みの画素領域を示している。
また、E’(0,0)、E’(1,0)、E’(2,
0)、〜E’(0,1)は、それぞれの画素領域の量子
化で生じた画素領域における誤差E’を示している。な
お、このような画素領域における誤差E’はデータ保存
部203に蓄積されている。画素領域における誤差E’
の生成方法については誤差量決定部202において説明
する。
【0049】画素領域(i,j)=(1,1)内の画素の
信号A(1)〜A(4)に補正を加えて、B(1)〜B
(4)を求める方法を式(1)に示す。
【0050】B(k)=A(k)+e …(1) e=(E’(1,0)*P1+E’(0,1)*P2)/n P1+P2=1.0 n=画素領域内の画素数、k=(1〜n) ここで、eは画素領域内の各画素に加える誤差量、nは
画素領域内の画素数、P1、P2は2箇所の画素領域か
らの量子化誤差をどのような配分で利用するかを決定す
る誤差係数を示している。
【0051】このように量子化処理により発生した画素
領域の量子化誤差を、量子化処理を行っていない画素領
域の信号に伝播させていくことにより、入力信号の階調
性を保存することができる。なお,式(1)では使用す
る画素領域の量子化誤差を2箇所としたが、例えばE’
(0,0)、E’(1,0)、E’(0,1)、E’(2,0)
といった広い範囲の画素領域の量子化誤差を使用しても
よい。信号補正で利用する画素領域の数および誤差係数
の設定については、目標とする画質に応じて変更する必
要があるためこれを限定しない。
【0052】量子化部201は、閾値パターン決定部1
02からの画素領域内の各画素に対応する閾値TH
(1)〜TH(n)と、信号補正部200からの画素領
域内の各画素の補正データB(1)〜B(n)を比較して、
出力信号C(1)〜C(n)に量子化するものである。ま
た、量子化によって生じた各画素における量子化誤差D
(1)〜D(n)を誤差量決定部202に出力する。例えば
8ビット(0〜255)の入力信号A(n)の信号を1ビ
ット(0or1)の出力信号C(n)に階調変換する場合、
B(n)からC(n)、D(n)を求める方法は式(2)のよ
うになる。
【0053】 IF( B(k) > TH(k) ){ C(k)=1; D(k)=B(k)−255 } ELSE{ C(k)=0; D(k)=B(k) } (2) ここで、n:画素領域の画素数、k:0〜nである。
【0054】図16に複数画素変換部の各部のデータを
示す。(a)は画素領域の画素数が4画素の場合における
データ、(b)は各画素に割り当てられた閾値、(c)は閾
値より量子化したデータ、(d)は各画素の量子化誤差の
一例を示す。B(1)、B(3)を例にして式(2)を
説明する。
【0055】B(1)(=120)は閾値TH(1)
(=50)よりも大きいので、8ビット信号で255に
相当する1ビット信号1に量子化する。しかし、B
(1)(=120)は255と等価ではないので量子化
の際に発生した量子化誤差D(1)(=−135)はB
(1)−255で求めることができる。
【0056】B(3)(=126)は閾値TH(3)
(=150)よりも小さいので、8ビット信号で0に相
当する1ビット信号0に量子化する。しかし、B(3)
(=126)は0と等価ではないので量子化の際に発生
した量子化誤差D(3)(=126)はB(3)−0で求
めることができる。
【0057】これにより画素領域内の各画素の量子化を
行い、更に量子化により生じた各画素の量子化誤差を生
成することができる。
【0058】次に誤差量決定部202について説明す
る。誤差量決定部202は画素領域単位に画素領域内の
各画素の量子化で発生した量子化誤差D(1)〜D
(n)からその画素領域内における量子化誤差Eを求め
る。画素領域内における量子化誤差Eは、式(3)によ
り求めることができる。k:1〜nである。
【0059】E=ΣD(k) …(3) 式(3)は画素領域内の各画素の量子化で発生した量子
化誤差D(1)〜D(n)の総和を求めた結果を、画素
領域内における量子化誤差Eとするものである。式
(3)で求めた結果を信号補正部200で使用するため
にデータ保存部203に出力する。
【0060】次にデータ保存部203について説明す
る。データ保存部203は誤差量決定部202からの画
素領域内における量子化誤差Eを逐次保存する。また、
信号補正部200で信号補正に利用する画素領域内にお
ける量子化誤差E’を出力するものである。
【0061】以上の構成により本実施例の画像形成装置
は、画素領域内の各画素の入力信号A(1)〜A(n)に
対して階調変換を行い、出力信号C(1)〜C(n)を出
力することができる。
【0062】なお、信号補正部200、誤差量決定部2
02の計算方法は式(1)、(3)に限定したものでは
ない。各部で利用する係数などのパラメータにより、各
部の計算の分担を変更しても同様の結果を得ることがで
きる。例えば信号補正部200で利用する式(1)のP
1、P2をそれぞれ0.5とした場合、式(4)、
(5)の結果を利用しても、同等のB(n)を生成するこ
とができ、結果として計算量を削減することができる。
【0063】E=0.5*ΣD(k) (4) B(k)=A(k)+e (5) e=(E’(1,0)+E’(0,1))/n ここで、n=画素領域内の画素数、k=0〜nである。
【0064】図8は階調変換方式の画素領域における量
子化誤差の伝播方法を示したものである。上述した複数
画素階調変換部103は図8(a)に示す平均誤差最小
法である。量子化による画素領域の誤差〜を一旦格
納し、X位置にある画素領域の量子化を行う際に〜
を集計した値を利用することにより、周辺の画素領域で
発生した量子化誤差を平均的に小さくするようにして、
画素領域における階調変換に適用している。
【0065】一方、図8(b)に示す誤差拡散法は、誤
差決定部202で決定した画素領域(Xの位置)の量子
化誤差量を、補正を加える画素領域〜に予め分配し
た形でデータ保存部203に保存する。このような誤差
拡散法を階調変換に適用しても同一の結果が得られる。
このように画素領域の量子化誤差の帰還方法について
は、上述した階調変換結果を得られるようなものであれ
ば限定するものでない。
【0066】以上説明した画像形成装置10の機能は、
ソフトウエアによって実現することもできる。マイクロ
コンピュータなどのプロセッサによって、画像形成装置
100と同様なソフトウェア処理を実行することもでき
る。以下、本発明の画像形成装置100の機能をソフト
ウェア処理により実現する方法について説明する。
【0067】図9は情報処理制御装置700の処理方法
を示すフローチャートである。(a)は画素領域の誤差
伝播に平均誤差最小方式、(b)は画素領域の誤差伝播
に誤差拡散方式を利用した例である。はじめに、平均誤
差最小方式について説明する。
【0068】一つの画素領域内の画素の信号A(n)を入
力後(9001)、ハードディスクやメモリといったデ
ータ保存部より周辺の画素領域の量子化により発生した
誤差量E’を誤差係数P1、P2の割合で集計し、A(n)
の各画素に加えるデータeを求める(9002)。入力
信号A(n)にeを加え、信号B(n)を出力する(900
3)。
【0069】次に画素領域間で非周期的なデータTHを
発生させる(9004)。この非周期的なデータを、ド
ットの発生を誘発するような各画素の閾値TH(n)に変
換する(9005)。そして、信号Bと画素の閾値を比
較して量子化し、画素領域内の各画素の量子化値C(n)
を求める(9006)。さらに、量子化により発生した
各画素の量子化誤差D(n)を求める(9007)。各画
素の量子化誤差D(n)を集計して画素領域における誤差
Eを求め(9008)、量子化誤差Eをデータ保存部に
保存する(9009)。以上の処理を画素領域毎に画像
データが終了するまで行う。
【0070】次に、画素領域における誤差拡散法を利用
して画素領域の階調変換を行う場合について説明する。
一つの画素領域内の画素の信号A(n)を入力後(901
1)、データ保存部内の量子化の対象となる画素領域の
位置を示すデータ域に蓄積された誤差E’を各画素に加
える誤差eに変換する(9012)。入力信号A(n)に誤
差eを加算し、B(n)を出力する(9013)。
【0071】次に画素領域間で非周期的なデータTHを
発生させる(9014)。この非周期的データをドット
の発生を誘発するような各画素の閾値TH(n)に変換する
(9015)。そして、信号Bと画素の閾値を比較して
量子化し、画素領域内の各画素の量子化値C(n)を求め
る(9016)。
【0072】さらに、量子化により発生した各画素の量
子化誤差D(n)を求める(9017)。各画素の量子化
誤差D(n)から画素領域における誤差Eを求め、誤差Eを
利用する画素領域への誤差E1、E2を誤差係数P1、P2
を利用して決定する(9018)。そして、データ保存
内の画素領域の位置を示すデータ域に誤差E1、E2を加
える(9019)。以上の処理を画素領域毎に画像デー
タが終了するまで行う。
【0073】以上説明したように、本実施例の画像形成
装置では、周期性の含まれた画像データを電子写真方式
のプリンタの印字形式に変換する画像形成装置におい
て、連結関係にある複数画素からなる画素領域内で、組
織的なドット配列を形成するための閾値データを前記画
素領域間で非周期的なデータから生成することにより、
前記画素領域間でのモアレの発生を抑圧し、前記画素領
域内ではドット集中などの組織的なドット配列をもつ階
調変換を得ることができる。
【0074】また、画像データと閾値データの比較によ
り生じた量子化誤差の画像データへの伝播処理を、組織
的なドット配列を形成するための画素領域単位で行うこ
とにより、画素単位で伝播処理を行う場合に比べ、信号
処理量を削減でき、量子化誤差の蓄積に利用するデータ
容量も削減できる。更には閾値比較のみの階調変換処理
で生じるモアレと、画素単位の誤差伝播で発生する孤立
ドットを抑制することができる。
【0075】(実施例2)次に、実施例1で説明した画
像形成装置の非周期データ発生部101から発生される
データを、ブルーノイズマスク法で利用されるディザマ
トリクスの閾値とした場合について説明する。
【0076】図3は実施例2による画像形成装置の構成
を示す。実施例1とは閾値を発生する部分のみが異なる
ため、図1、2の画像処理装置と差分のある部分、つま
り閾値発生部300についてのみ説明する。
【0077】閾値発生部300は、ブルーノイズマスク
法で利用されるディザマトリクス(以下、ブルーノイズ
マスク)を保存するブルーノイズマスク保存部301、
閾値パターン決定部302で構成されている。
【0078】ブルーノイズとは低周波成分を持たず、高
周波成分からなるノイズである。ブルーノイズマスクの
閾値比較により生成されるドットON/OFFのパターン
は、非周期で放射状に対象性のものであり、周波数特性
においては低周波のパワースペクトルが少なく、画像の
パワースペクトルが高周波領域に集中している。これは
従来例で述べた誤差拡散法により生成されるドットON/
OFFパターンの空間周波数においての分析より持たらさ
れたものである。
【0079】図17にブルーノイズマスクを利用した量
子化の一例について説明する。ブルーノイズマスクは周
期性の発生を抑えるために、前述したドット集中型やド
ット分散型に利用されるディザマトリクスよりも比較的
大きなサイズ(図17の例は256×256画素)のも
のが利用される。画像データの画素サイズがブルーノイ
ズマスクのサイズ以上の場合は、一つのブルーノイズマ
スクを図示のようにタイル状に割り当て、各画素に対応
するブルーノイズマスクの閾値を決定する。
【0080】例えば画像データの画素アドレスが(a,
b)(0≦a<256,0≦b<256)の場合に、対応するブル
ーノイズマスクの閾値TH(a,b)はmatrix〔a〕〔b〕
(=matrix〔a%256〕〔b%256〕)であり、画素アドレス
が(c,d)(256≦a<512,256≦b<512)の場合、TH
(c,d)はmatrix〔c−256〕〔d−256〕(=matrix
〔c%256〕〔d%256〕)となる。このように、画像データ
のアドレスに対応するブーノイズマスクの閾値を比較し
て量子化を行う。
【0081】このような特徴を有するブルーノイズマス
クを、画素領域の量子化に利用することの理由は、実施
例1で説明した非周期データの場合と同様に、画像信号
のモアレを抑圧させる効果があるためである。更に、量
子化誤差の伝播処理で発生する鎖状テクスチャや特定階
調値で発生する指紋状テクスチャといった低周波成分を
多く含む画質劣化の要因を、ブルーノイズ効果により抑
圧するためである。
【0082】ただし、ブルーノイズマスクをそのまま画
像信号に対応させて量子化してしまうと、前述したよう
に高周波のパワースペクトルをもつ孤立ドットを発生さ
せてしまうので、画素領域間では高周波成分をもち、画
素領域内ではドットが集中するような、組織的なドット
配列を形成するための閾値を閾値発生部300で生成す
る。以下、閾値発生部300の動作を具体的に説明す
る。
【0083】ブルーノイズマスク保存部301には、前
述したようなブルーノイズマスクが保存されている。閾
値パターン決定部302は画像データの画素アドレスも
しくは画素領域のアドレスから、ひとつの画素領域に割
り当てるブルーノイズマスクの閾値をブルーノイズマス
ク保存部301から取得する。具体的には、ブルーノイ
ズマスクのサイズがM×N画素(matrix〔M〕〔N〕)、画
像データの画素アドレスが(a,b)、画素領域の画素数
がl×m画素の場合、画素領域に割り当てるブルーノイ
ズマスクの閾値は、式(6)によって求めることができ
る。
【0084】 TH=matrix〔(a/l)%M〕〔(b/m)%N〕 (6) このようにして取得したひとつの画素領域に対応する閾
値を、実施例1で説明した閾値パターン決定方法と同様
に画素領域内の各画素の閾値に変換する。
【0085】以上説明したように、ドットの発生順序や
ドットの発生位置といったドットの発生パターンの制御
を可能とする複数の画素で構成された画素領域の閾値
に、ブルーノイズマスクを利用することにより、画素領
域間でのモアレの発生を抑圧することができる。
【0086】画素領域内の各画素の閾値については、前
記ブルーノイズマスクの閾値を利用して、ドットが組織
的に集中する閾値に変換する。この閾値を利用して画素
領域内の各画素の量子化を行い、量子化結果を出力す
る。更に量子化により発生した量子化誤差の画像信号へ
の伝播処理を画素領域単位で行う。
【0087】このような階調変換を行うことにより、画
素領域内ではドット集中などの組織的なドット配列を形
成し、画素領域間ではブルーノイズの効果により、モア
レの発生を抑圧した印字形式のデータを形成することが
できる。
【0088】また、画像データと閾値データの比較によ
り生じた量子化誤差の画像データへの伝播処理を、画素
領域単位で行うことにより、閾値比較のみの階調変換処
理で生じるモアレと、画素単位の誤差伝播処理で発生す
る孤立ドットを抑制することができ、更には画素単位で
伝播処理を行う場合に比べ、信号処理量の削減、量子化
誤差の蓄積に利用するデータ容量の削減を行うことがで
きる。
【0089】なお、上述した量子化誤差の伝播処理で発
生する鎖状テクスチャや特定階調値で発生する指紋状テ
クスチャといった低周波成分を多く含む画質劣化の要因
についても、ブルーノイズ効果により低減することがで
きる。
【0090】また、実施例1と同様にソフトウェア処理
でも実現することができる。この場合、図9(a)、
(b)における非周期データの発生ステップ9004、
9014を、ブルーノイズマスクの閾値位置の決定と、
ブルーノイズマスクからの閾値取得とすればよい。
【0091】(実施例3)次に、実施例2で説明した画
像形成装置の閾値発生部300で発生する閾値を、ディ
ザマトリクス化したものを画像データの階調変換に利用
する第3の実施例について説明する。
【0092】図4は実施例3による画像形成装置を示
す。図3とは閾値を発生する部分のみが異なるため、実
施例2の画像形成装置と差分のある部分、つまり閾値発
生部400についてのみ説明する。
【0093】閾値発生部400は実施例2の閾値発生部
300が出力する閾値をディザマトリクス(以下、ドッ
ト制御型ブルーノイズマスク)化し、ドット制御型ブル
ーノイズマスクを保存するディザマトリクス保存部40
1と、ディザマトリクス保存部401から画像データの
画素アドレスに対応するドット制御型ブルーノイズマス
クの閾値を取り出し、複数画素階調変換部103に出力
する閾値決定部402で構成されている。
【0094】図18にブルーノイズマスクをドット制御
型ブルーノイズマスクに変換した例を示す。M×N画素の
ブルーノイズマスクを、画素領域m×n画素とした場合の
ドット制御型ブルーノイズマスクである。画素領域がl
×n画素なので、ドット制御型ブルーノイズマスクの画
素サイズはm・M×n・Nとなる。実施例1で説明した2×
2画素の画素領域とした場合の閾値決定パターンを利用
すると、ブルーノイズマスクのmatrix〔0〕〔0〕の閾値
がaの場合、ドット制御型ブルーノイズマスクのco_matr
ix〔0〕〔0〕はa/4,co_matrix〔0〕〔1〕はa/2,c
o_matrix〔1〕〔0〕は3a/4,co_matrix〔1〕〔1〕
はaとなる。また、matrix〔M〕〔N〕の閾値がbの場
合、ドット制御型ブルーノイズマスクのco_matrix〔m・
M〕〔n・N〕はb/4,co_matrix〔m・M〕〔n・N+1〕
はb/2,co_matrix〔m・M+1〕〔n・N〕は3b/4,
co_matrix〔m・M+1〕〔n・N+1〕はbとなる。
【0095】図19にドット制御型ブルーノイズマスク
生成方法のフローチャートを示す。始めにx×y画素サ
イズのブルーノイズマスクmatrix〔x〕〔y〕を生成する
(1901)。次に画素領域のサイズm,nを決定する(190
2)。y軸の初期設定と(1903)、x軸の初期設定を行
う(1904)。次にブルーノイズマスクmatrix〔x〕〔y〕
の閾値THを取り出す(1905)。THを利用して画素領域内
の閾値パターンTH(0,0)〜TH(1,1)に変換する(90
6)。閾値パターンTH(0,0)〜TH(1,1)をドット制
御型ブルーノイズマスクco_matrix〔m*x〕〔n*y〕〜co_
matrix〔m*x+1〕 〔n*y+1〕に保存する(1907)。次に
x軸のカウントを行い(1908)、x軸の終端判定を行う
(1908)。次にy軸のカウントを行い1910、y軸の
終端判定を行う(1911)。以上の処理をブルーノイズマ
スクmatrix〔x〕〔y〕のすべての閾値に対して行うこ
とにより、画素サイズm・M×n・Nのドット制御型ブル
ーノイズマスクを作成することができる。
【0096】このような手順で生成されたドット制御型
ブルーノイズマスクは画像処理装置の初期設定として図
7に示したようなRAMやROMに登録しておいてもよ
い。
【0097】以上説明したように第3の実施例ではブル
ーノイズマスクより生成した画素領域内の各画素に対応
するディザマトリクスを、画素領域内の各画素の量子化
に利用して量子化結果を出力する。更に量子化により発
生した画素領域における量子化誤差を量子化していない
他の画素領域に伝播させる。
【0098】このような階調変換を行うことにより、実
施例2に記載のブルーノイズマスクよりもディザマトリ
クスのサイズは大きくなるが、画素領域内の各画素に対
応させる閾値を画素領域毎に生成する必要がないので、
高速処理が可能となる。また、ブルーノイズの効果によ
り、画素領域間でのモアレの発生を抑圧し、画素領域内
でドット集中などの組織的なドット配列をもつ印字形式
のデータを形成することができる。
【0099】また、画像データと閾値データの比較によ
り生じた量子化誤差の画像データへの伝播処理を、画素
領域単位で行うことにより、閾値比較のみの階調変換処
理で生じるモアレと、画素単位の誤差伝播処理で発生す
る孤立ドットを抑制することができ、更には画素単位で
伝播処理を行う場合に比べ、信号処理量の削減、量子化
誤差の蓄積に利用するデータ容量の削減を行うことがで
きる。
【0100】なお、上述した量子化誤差の伝播処理で発
生する鎖状テクスチャや特定階調値で発生する指紋状テ
クスチャといった低周波成分を多く含む画質劣化の要因
についてもブルーノイズ効果により低減することができ
る。
【0101】また、実施例1と同様にソフトウェア処理
でも実現することができる。この場合、図9(a),
(b)の非周期データの発生ステップ9004、901
4を、ドット制御マトリクスの閾値位置の決定、ドット
制御マトリクスからの閾値取得とすることで実現でき
る。
【0102】(実施例4)実施例1〜3は白黒画像を扱
う場合について述べた。実施例4では、実施例1〜3に
示した画像形成装置をカラー画像の階調変換に適用する
場合について説明する。
【0103】図20はカラー画像の階調変換を行う画像
形成装置の構成図である。基本的には各色独立に階調変
換を行うため、実施例1〜3で説明した複数画素階調変
換部103の処理を色数分だけ行う。複数画素階調変換
部103については、図20に示すように色数分並列に
設けてもよいし、1色分の複数画素階調変換部103で
順次色数分の階調変換を行ってもよい。本実施例では、
閾値発生部2001からの閾値を各色の複数画素階調変
換部103に割り当てる閾値制御部2002を設けてい
る。以下、閾値発生部2001については実施例1〜3
で説明した閾値発生部を利用することができるため、閾
値制御部2002について具体的に説明する。
【0104】n画素で構成される各色の画素領域の画像
信号R(k)、B(k)、G(k)、k=1〜nについて
は、実施例1〜3で説明したように画素領域の階調変換
を独立して行い、階調変換後の信号R’(k)、B’(k)、
G’(k)を出力する。ただし、各画素の量子化で利用す
る閾値については、閾値発生部2001からの閾値を閾
値制御部2002で各色の閾値に割り当てる必要があ
る。
【0105】図21に閾値制御部2002の構成を示
す。閾値制御部2002は閾値発生部2001を制御す
るものである。例えば、図21(a)に示すように、閾値
発生部2002より各画素領域単位で画素領域内各画素
に対応する閾値TH(k)、k=1〜nを発生させ、各
色の画像それぞれに同様の閾値TH(k)=THR(k)=
THG(k)=THB(k),k=1〜nを割り当てる閾値制
御を行う。
【0106】または、図21(b)に示すように、閾値
発生部2002から各画素領域単位および各色単位の画
素領域内の閾値THR(k)、THG(k)、THB
(k),k=1〜nを発生させ、各色の画像それぞれに異
なる閾値THR(k)、THG(k)、THB(k),k=
1〜nを割り当てる閾値制御を行う。
【0107】異なる閾値を割り当てる方法の一例は、実
施例2,3で説明した閾値発生部でディザマトリクスを
利用する場合に、3色分の閾値配列の異なったディザマ
トリク利用する方法や、図6に示すように1色のディザ
マトリクスを利用して画像データに対するディザマトリ
クスの適用位置を各色毎にずらす方法などにより実現で
きる。
【0108】以上説明したように、本発明の画像形成装
置はカラー画像の階調変換にも適用することができる。
【0109】(実施例5)次に本発明の画像形成装置を
複写機に搭載した第5の実施例について説明する。図5
は複写物を読み取り、画像データに変換するスキャナ部
501、ユーザ要求や、プリンタ部の印字解像度から画
像データのサイズを変更する解像度変換部502、入力
のRGB3色の画像信号をプリンタのトナーの色信号に
変換する色変換部503、各色信号の階調数をプリンタ
で印字可能な階調数に変換する階調変換部504、階調
変換結果を利用して紙などの媒体に印刷を行う電子写真
方式のプリンタ部505によって構成されており、本発
明の画像形成装置は階調変換部504に適用される。以
下、各部について具体的に説明する。
【0110】スキャナ部501は複写物に光を照射し、
その反射光の強度を読み取って、複写物の画像データを
形成する装置である。一般的なスキャナは1画素あたり
8ビット/色の画像データを形成するが、近年は読み取
り後の画像データに補正処理を行うために8ビット/色
以上取得するものもある。解像度変換部502はA3サ
イズ→A4サイズなどのユーザからのリサイズ要求と、
プリンタ部505の印字解像度を考慮してスキャナ部5
01からの画像データを拡大、縮小処理するものであ
る。例えば、スキャナの読み取り解像度が200DPI
で、プリンタの解像度が400DPI、ユーザのリサイ
ズ要求がない場合については、画像データを縦横それぞ
れ2倍に拡大しなければ原本と同サイズの複写結果を出
力できない。また、同様の装置で、ユーザから1/16
のリサイズ要求があった場合、画像データを縦横それぞ
れ1/2に縮小する必要がある。
【0111】解像度変換方法についてはニアレストレイ
バー方や、バイリニア法など様々あるが、本実施例はこ
れを限定するものでない。
【0112】色変換部503は解像度変換部502から
のデータをプリンタ部505で使用するインクの色信号
に変換する。色変換方法については、スキャナ部501
とプリンタ部505の色特性をテーブル化したものを利
用する方法や、マトリクス演算を利用して行うものなど
様々あるが、本実施例はこれを限定するものでない。
【0113】階調変換部504は色変換後の各色の階調
数をプリンタ部505で印字可能な階調数に変換するも
のであり、実施例4で説明したような本発明の画像形成
装置を適用する。
【0114】電子写真方式のプリンタでは、従来技術で
述べたように1画素が黒画素で周辺の8画素が白画素と
いった孤立ドットの含まれる画像データを供給してもト
ナーが感光体に安定して着きにくく、孤立ドットの部分
が印字できないため、入力データの階調性が印刷結果に
反映しないといった問題がある。このため、図13に示
したように画素領域内でドットが組織的に集中するよう
な閾値を設定する。これにより、孤立ドットの生成を低
減することができる。また、複写対象物に含まれる濃度
パターンの周期により発生するモアレについては、画素
領域間で非周期的な性質をもつデータを利用して画素領
域内の量子化を行うこと、および、画素領域の量子化で
発生した誤差を量子化していない他の画素領域に伝播す
ることの効果により抑圧することができる。
【0115】プリンタ部505で印字可能な階調数につ
いては1ビット/画素の2値出力のものや、2ビット/
画素、16ビット/画素などの多値出力のものなど様々
であるが、本発明の画像形成装置は、どのような印字階
調数についても対応することができる。
【0116】実施例1〜4では画像出力装置の出力階調
数が2値の場合を説明したが、閾値の値を印字可能な階
調数によって変更することにより、多値出力にも適用す
ることができる。具体的には閾値生成部で生成する閾値
の範囲を画像出力装置の出力階調数応じて変更する。例
えば、8ビット入力、1ビット出力の場合は閾値の範囲
を0〜255に設定することで、0、1(8ビットで
0、255に相当する)への量子化を行うが、8ビット
入力、2ビット出力の場合、閾値の範囲を0〜85に設定
することで、0、1、2、3(8ビットで0、85、17
0、255に相当)への量子化が可能となる。
【0117】以上説明した解像度変換部502、色変換
部503、階調変換部504については図7(a)で示
した情報処理制御装置70で、画像形成装置100のよ
うに各部をハードウェア回路として複写機に搭載するこ
ともできる。また、図7(b)で示した情報処理制御装
置700のように、CPU701が画像形成装置100
の機能をソフトウェアとして持つ複写機に搭載すること
もできる。
【0118】以上説明したように、本発明の画像形成装
置を複写機の階調変換部に適用することにより、モアレ
および孤立ドットの発生を抑圧した印字形式のデータを
形成でき、プリンタ部の印字結果においても階調変換処
理前の画像データがもつ階調性を保つことが出来る。ま
た、上記のような階調変換を高速な実現することができ
る。
【0119】
【発明の効果】本発明による画像形成装置によれば、連
結した複数画素からなる画素領域内で、組織的なドット
配列を形成するための閾値データを前記画素領域間で非
周期的なデータ等から生成することにより、前記画素領
域間ではモアレの発生を抑圧し、前記画素領域内ではド
ット集中などの組織的なドット配列をもつ印字形式のデ
ータを得る効果がある。
【0120】また、画像データと閾値データの比較によ
り生じた量子化誤差の画像データへの伝播処理を、前記
組織的なドット配列を形成するための画素領域単位で行
うことにより、画素単位で伝播処理を行う場合に比べて
信号処理量を削減でき、量子化誤差の蓄積に利用するデ
ータ容量も削減できる。更には、閾値比較のみの階調変
換処理で生じるモアレと、画素単位の誤差伝播で発生す
る孤立ドットを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施例1を示すブロッ
ク図。
【図2】実施例1の詳細構成を示すブロック図。
【図3】実施例2の画像形成装置を示すブロック図。
【図4】実施例3の画像形成装置を示すブロック図。
【図5】本発明の画像形成装置を適用した複写機のブロ
ック図。
【図6】ディザマトリクスの位相をずらす方法を示す説
明図。
【図7】画像形成装置を実現するハードウェア及びソフ
トウェアの構成図。
【図8】階調変換方式の画素領域における量子化誤差の
伝播方法の説明図。
【図9】本発明の一実施例による階調変換処理の手順を
示すフローチャート。
【図10】ディザ方式の説明図。
【図11】従来の複写機の概略の構成図。
【図12】印刷物に含まれる濃度パターンの周期を示す
説明図。
【図13】画素と画素領域、閾値の関係を示す説明図。
【図14】画素領域における量子化誤差の伝播方法を示
す説明図。
【図15】閾値パターン決定部で利用するテーブルの構
成図。
【図16】画像信号、閾値、量子化結果、量子化誤差に
ついて示した説明図。
【図17】画像データの画素アドレスと、ディザマトリ
クスの閾値の対応を示す説明図。
【図18】ブルーノイズマスクから、画素領域内の各画
素の閾値をもつディザマトリクスを生成する方法を示し
た説明図。
【図19】ブルーノイズマスクから、画素領域内の各画
素の閾値をもつディザマトリクスを生成するフローチャ
ート。
【図20】カラー画像に対応させた本発明の画像形成装
置を示すブロック図。
【図21】図20の閾値制御部の動作を示す説明図。
【符号の説明】
100…画像処理装置、102…閾値パターン決定部、
103…複数画素階調変換部、104…閾値発生部、2
00…信号補正部、201…量子化部、202…誤差量
決定部、203…データ保存部、300…閾値発生部、
301…ブルーノイズマスク保存部、302…閾値パタ
ーン決定部、400…閾値発生部、401…ディザマト
リクス保存部、402…閾値決定部、501…スキャナ
部、502…解像度変換部、503…色変換部、504
…階調変換部、505…プリンタ部、70…情報処理制
御装置、71…CPU、72…信号入力IF、73…R
AM、74…ROM、75…信号出力IF、76…画像
入力装置、77…画像出力装置、700…情報処理制御
装置、701…CPU、702…信号入力IF、703
…RAM、704…ROM、705…信号出力IF、2
001…閾値発生部、2002…閾値制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA04 AA24 BB01 BB06 BB22 BB27 5B057 CA08 CA16 CB07 CB16 CE11 CE13 CH07 5C077 LL03 LL18 NN09 PQ20 RR09 RR11 TT03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期性の含まれた画像データを電子写真
    方式のプリンタの印字形式に変換する画像形成装置にお
    いて、 前記画像データの連結関係にある複数画素からなる画素
    領域毎に、隣接関係にある画素領域との間において非周
    期的なデータを発生する非周期データ発生手段と、前記
    非周期データを前記画素領域内で組織的なドット配列を
    形成するための複数の閾値データに変換する閾値決定手
    段と、前記画像データと前記閾値データを比較すること
    により階調変換処理を行う階調変換処理手段を設けるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記閾値決定手段は、非周期的なデータの閾値を入力と
    し、前記非周期的なデータから生成される前記画素領域
    内の各画素に対応させる閾値を出力とする関係を示すテ
    ーブルを設けることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記組織的なドット配列を形成するための閾値データ
    は、非周期的なデータTHで、前記画素領域の画素数が
    Nの場合に、1画素目の量子化に利用する閾値は1・TH
    /N、2画素目の量子化で利用する閾値は2・TH/N、N
    画素目の量子化で利用する閾値はN・TH/Nとして、非周
    期データと前記画素数により決定されることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】 周期性の含まれた画像データを電子写真
    方式のプリンタの印字形式に変換する画像形成装置にお
    いて、 ブルーノイズマスクを保存するブルーノイズマスク保存
    部と、前記ブルーノイズマスクの各閾値を前記画像デー
    タの連結関係にある複数画素からなる各画素領域に対応
    させ、前記ブルーノイズマスクの閾値を前記画素領域内
    で組織的なドット配列を形成するための複数の閾値デー
    タに変換する閾値決定手段と、前記画像データと前記閾
    値データを比較することにより階調変換処理を行う階調
    変換処理手段を設けることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記閾値決定手段は、前記ブルーノイズマスクの閾値を
    入力とし、前記ブルーノイズマスクの閾値から生成され
    る前記画素領域内の各画素に対応させる閾値を出力とす
    る関係を示すテーブルを設けることを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記組織的なドット配列を形成するための閾値データ
    は、前記ブルーノイズマスクの閾値がTHで、閾値数が
    Nの場合に、1画素目の量子化に利用する閾値はTH/N、
    2画素目の量子化に利用する閾値は2TH/N、N画素目の
    量子化に利用する閾値はTHとして、ブルーノイズマスク
    の閾値と前記閾値数により決定されることを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかにおいて、 前記階調変換処理手段は、前記画像データと前記閾値デ
    ータとの比較を行い前記印字データに変換する量子化手
    段と、前記画素領域毎に量子化により発生した量子化誤
    差を決定し、量子化処理を行っていない画素領域に対応
    する画像データに補正を加えるための補正値を決定する
    補正値決定手段と、前記補正値を蓄積するデータ保存手
    段と、前記蓄積された補正値を利用して前記量子化処理
    を行っていない画素領域に対応する画像データに補正を
    加えるデータ補正手段を設けることを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記補正値決定手段は、前記画素領域内の画素数n、画
    素領域に対応する画像データの量子化誤差がE1〜En
    の場合、E1〜Enの総和を前記画素領域の量子化誤差
    とし、前記補正値は1/n・ΣEnとして、前記画素数
    nにより決定されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 周期性の含まれた画像データを電子写真
    方式のプリンタの印字形式に変換する画像形成装置にお
    いて、 連結関係にある複数の閾値データからなる閾値領域を複
    数配置したディザマトリクスを用い、前記画像データと
    前記ディザマトリクスの閾値データを比較することによ
    り階調変換を行う階調変換処理手段を有し、 前記閾値領域内の各閾値データは前記閾値領域内で組織
    的なドット配列を形成するための閾値データであり、前
    記閾値領域内で最も大きい閾値データのみを抽出したデ
    ィザマトリクスは隣接関係にある閾値データ間において
    非周期的であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記組織的なドット配列を形成するための閾値データ
    は、非周期的なデータTHで、前記閾値領域の閾値デー
    タ数がNの場合に、1画素目の量子化に利用する閾値は
    1・TH/N、2画素目の量子化で利用する閾値は2・TH
    /N、N画素目の量子化で利用する閾値はN・TH/Nとし
    て、非周期データと前記閾値数により決定されることを
    特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 周期性の含まれた画像データを電子写
    真方式のプリンタの印字形式に変換する画像形成装置に
    おいて、 連結関係にある複数の閾値データからなる閾値領域を複
    数配置したディザマトリクスを用い、前記画像データの
    各画素と前記ディザマトリクスの各閾値データを比較す
    ることにより階調変換を行う階調変換処理手段を有し、 前記ディザマトリクスは、ブルーノイズマスクの各閾値
    を前記ディザマトリクス内の各閾値領域に対応させ、前
    記ブルーノイズマスクの閾値を前記閾値領域内において
    組織的ドット配列を形成するための複数の閾値データに
    変換して配置したものであり、前記閾値領域内で最も大
    きい閾値データのみを抽出したディザマトリクスは前記
    ブルーノイズマスクと同様の周波数特性をもつことを特
    徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項9、10または11において、 前記階調変換処理手段は、前記画像データと前記閾値デ
    ータとの比較を行い前記印字データに変換する量子化手
    段と、前記閾値領域毎に量子化により発生した量子化誤
    差を決定し、量子化処理を行っていない閾値領域に対応
    する画像データに補正を加えるための補正値を決定する
    補正値決定手段と、前記補正値を蓄積するデータ保存手
    段と、前記蓄積された補正値を利用して前記量子化処理
    を行っていない閾値領域に対応する画像データに補正を
    加えるデータ補正手段を設けることを特徴とする画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記補正値決定手段は、前記閾値領域内の閾値数n、閾
    値領域に対応する画像データの量子化誤差がE1〜En
    の場合、E1〜Enの総和を前記閾値領域の量子化誤差
    とし、前記補正値は1/n・ΣEnとして決定されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかにおいて、 前記組織的なドット配列を形成するための閾値データ
    は、前記画像データの輝度値の減少もしくは濃度値の増
    加によりドットが領域内で規則的に集中していく閾値デ
    ータであることを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 ブルーノイズマスクを利用してディザ
    マトリクスを生成する方法において、 ブルーノイズマスクの各閾値を、連結関係にある複数の
    閾値データからなる閾値領域に対応させ、前記ブルーノ
    イズマスクの閾値を前記閾値領域内において組織的なド
    ット配列を形成するための複数の閾値データに変換して
    ディザマトリクスを生成することを特徴とするディザマ
    トリクス生成方法。
  16. 【請求項16】 スキャナと、プリンタと、前記スキャ
    ナで読み取った画像データを前記プリンタで印字するた
    めの印字データに変換する階調変換部を搭載した複写機
    において、 前記階調変換部に請求項1〜13のいずれかに記載の画
    像形成装置を適用したことを特徴とする複写機。
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