JP2005187991A - 擬似接着用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型枚葉記録装置における搬送性を向上させた疑似接着用紙を提供する。
【解決手段】有機合成系顔料を含み、かつ、JIS P 8147に規定される水平法によって測定される静摩擦係数が0.65以下である、疑似接着剤層を備えることを特徴とする擬似接着用紙により解決される。

Description

本発明は、一時的に接着するが、必要時に容易に剥離できる機能を有する疑似接着用紙およびその製造方法に関する。特に、基紙に擬似接着剤層を設けた後、当該擬似接着剤層に対して、文字・図形等を印刷・印字等して使用するいわゆる先糊方式の擬似接着紙に関する。
擬似接着用紙は、例えば、親展情報等の各種情報を印字・印刷した擬似接着剤層面を内面にして折り畳み、重ね合わせ面を擬似接着して情報を隠蔽して郵送し、受取人が擬似接着部分を剥離して隠蔽情報を読み取る葉書システム等に使用されている。このような用途では、親展情報が透けて第三者に読み取られないように高い隠蔽性が要求される。
一方、近年、家庭用インクジェットプリンター、SOHO向けレーザープリンター、デジタル複写機等のような、枚葉の用紙を複数枚重ねてセットし一枚ずつ自動搬送して印字・印刷する構成の小型枚葉紙用記録装置が広く普及し、印刷業界のみならず個人、一般企業等においても高精細で高速に印字・印刷が行えるようになってきた。このため、個人、一般企業等において自己あるいは自社で小型のメールシーラー等により親展葉書加工等の疑似接着加工をしたいという要望が高まっている。
特開2003−105287 特開2003−072265 特開2002−023643
そこで、本発明者らが従来擬似接着用紙の小型枚葉紙用記録装置や小型メールシーラーへの適正を調査したところ、従来疑似接着用紙では、擬似接着剤層の静摩擦係数が高すぎて最上部の1枚を搬送するときに下層の用紙も搬送されるいわゆる重送トラブルや、用紙が適切に搬送されない不送りのトラブルが発生することが知見された。
そこで、本発明の主たる課題は、疑似接着用紙としての基本性能を低下させることなく、枚葉紙用記録装置における搬送性を改善した疑似接着用紙を提供することにある。
上記課題を解決した本発明およびその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
基紙の両面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
JIS P 8147に規定される水平法によって測定される静摩擦係数が0.65以下であることを特徴とする擬似接着用紙。
<請求項2記載の発明>
疑似接着剤層中の有機合成系顔料の割合が2〜50重量%であり、かつその有機合成系顔料の平均粒子径が擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の平均粒子径である請求項1記載の疑似接着用紙。
<請求項3記載の発明>
疑似接着剤層中の無機顔料の割合が5〜70重量%であり、かつその無機顔料の平均粒子径が有機合成系顔料の平均粒子径の0.9〜0.1倍の平均粒子径である請求項2記載の疑似接着用紙。
<請求項4記載の発明>
基紙の片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面または疑似接着剤層非形成面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
JIS P 8147に規定される水平法に準じて測定される、疑似接着剤層形成面と疑似接着剤層被形成面との静摩擦係数が0.65以下である、ことを特徴とする擬似接着用紙。
<請求項5記載の発明>
疑似接着剤層中に、擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の平均粒子径の有機合成系顔料が2〜50重量%含まれている請求項4記載の疑似接着用紙。
<請求項6記載の発明>
疑似接着剤層中に、有機合成系顔料の平均粒子径の0.9〜0.1倍の平均粒子径の無機顔料が5〜70重量%含まれている請求項5記載の疑似接着用紙。
本発明によれば、枚葉紙用記録装置における搬送性が改善される。特に、無機顔料を含有せしめた請求項3および6に記載される発明では、インクジェットプリンターによる記録性に優れ、しかも搬送性にも優れるようになる。
なお、本発明にいう平均粒子径とは、マイクロトラック法により測定された値をいう。
次いで、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
本発明者らが各種インクジェットプリンター等で搬送性の改善効果を研究した結果、JIS P 8147に規定される水平法によって測定される静摩擦係数が0.65以下であるか、あるいは、JIS P 8147に規定される水平法に準じて測定される疑似接着剤層形成面と疑似接着剤層被形成面との静摩擦係数が0.65以下であると、枚葉紙用記録装置における搬送時の不送り、重送が格段に発生しにくくなることが知見された。本発明はこの知見に基づくものである。静摩擦係数の下限は、特に規定されず搬送性の点からは低いほうが望ましいが、プリンターに複数重ねてセットするさいの取り扱いなどを考慮すれば実用的には0.4程度である。また、疑似接着剤層形成面と疑似接着剤層被形成面との静静摩擦係数の測定は、一枚を基台上に疑似接着層非形成面を上にしておき、それに疑似接着剤層面を対面させるようにしてもう一枚を重ね、その上に錘を載せて測定する。
さらに、疑似接着用紙において接着強度等を調整するために擬似接着剤層中に含有せしめている顔料が、枚葉用記録装置における搬送性に大きく影響するが、疑似接着剤層中の有機合成系顔料の割合が2〜50重量%であり、しかもその有機合成系顔料の平均粒子径を擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の平均粒子径である疑似接着用紙は、疑似接着剤層表面に露出する有機合成系顔料部分が適当で、静摩擦係数が0.65以下であり、枚葉用記録装置における搬送性に優れる。
なお、疑似接着剤層中の有機合成系顔料の割合が2重量%未満、あるいは有機合成系顔料の平均粒子直径が擬似接着材層厚の1/2倍未満であると、疑似接着剤層の接着力が強く剥離性が悪い。また、疑似接着剤層中の有機合成系顔料の割合が50重量%を越える、あるいは有機合成系顔料の平均粒子径が擬似接着材層厚の2倍以上であると、疑似接着剤層の接着力が低く疑似接着力が低く意図しない剥離が生じやすい。
前記有機合成系顔料としては、例えば、コート紙等に使用されるプラスチックピグメントや、尿素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、スチレン・アクリル共重合体粒子、尿素ホルマリン樹脂粒子などが挙げられる。これらは単独であっても混合されていてもよい。特に、ポリエチレン樹脂からなるプラスチックピグメント、スチレン・アクリル共重合体粒子がよい。また、有機合成系顔料は微小中空粒子、多孔質粒子などの形態であってもよい。なお、本発明においては疑似接着剤層中に含まれる有機合成系顔料以外に有機天然系顔料が含まれていてもよい。有機天然顔料は、平均粒子径8〜20μmのものが好適である。また、その中でも特に、疑似接着剤層中に含まれる有機合成系顔料の平均粒子径よりも小さいものが好適である。かかる有機天然系顔料としては生澱粉等が挙げられる。
ここで、疑似接着剤層中の有機合成顔料の配合量、有機合成系顔料の平均粒子径の測定については、基紙から疑似接着剤層を剥離回収して、既知の定性および定量分析方法によって測定することができる。また、疑似接着用紙断面を画像解析して測定することもできる。
他方、疑似接着剤層中に、有機合成系顔料とともに無機顔料が含有されていると、特にインクジェットプリンターにおける印刷・印字性が良好である。疑似接着剤層中の無機顔料の割合が5〜70重量%、好適には40〜50重量%であり、かつその無機顔料の平均粒子が前記有機合成系顔料の平均粒子径の0.9〜0.1倍の平均粒子径であると、無機顔料が疑似接着剤層表面に露出せず、無機顔料含有に起因する摩擦力増加が少なく搬送性も良好である。なお、無機顔料の割合が5重量%未満、あるいは無機顔料の平均粒子径が有機合成系顔料の平均粒子径の0.1倍未満であるとインクジェット記録性の向上がほとんどなく、無機顔料の割合が70重量%以上、あるいは無機顔料の平均粒子径が有機合成系顔料の平均粒子径の0.9倍を越えるものは、無機顔料に起因する静摩擦係数の増加により搬送性に劣る。
前記無機顔料としては、一次または二次凝集体を形成しているカルサイト系沈降性炭酸カルシウム(白石工業株式会社製:PC、カルライトKT)、二次凝集体を形成しているアラゴナイト系沈降性炭酸カルシウム(白石工業株式会社製:カルライトSA)、重質炭酸カルシウム、カオリン、シリカ、合成微粒子シリカ、アミノ表面改質シリカ、ワックス表面処理シリカ、球状シリカ、通常のカルシウムや、亜鉛、マグネシウム、アルミニウムもしくはチタン等の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩などが挙げられる。これらは単独であっても混合されていてもよい。
疑似接着剤層中の無機顔料の配合量、無機顔料の平均粒子径の測定は、上述の有機合成系顔料の測定と同様にして行なうことができる。
なお、本発明においては、疑似接着剤中にはその他の助剤として、滑剤、印刷適性向上剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電剤、蛍光染料、着色染料、防腐剤、保湿剤、インクジェットインク用定着剤などが配合されていてもよい。
また、本発明においては基紙は、特に限定されない。例えばバージンパルプを主体とする上質紙や、PGW、GP、TMP等の各種機械パルプや新聞、チラシ、雑誌等の古紙パルプを配合した用紙等であればよい。
次いで、上述の疑似接着用紙の製造についても説明する。
本発明の疑似接着用紙の製造は、基紙の両面または片面に、非剥離性接着剤(以下、接着基剤という)に、上述の有機合成系顔料、無機顔料を含有せしめた疑似接着剤を塗工機等により塗工して製造することができる。疑似接着剤中の有機合成系顔料の配合量を固形分比で2〜50重量%とすれば、有機合成系顔料を2〜50重量%含む疑似接着剤層とすることができる。
基紙については、過度に表面が粗いものである場合には静摩擦係数を低下させることが困難となるので、この点を考慮して選択する。一般的に印刷用途に用いられている上質紙等であれば問題ない。また、環境保護の観点からは、塩素を使用しないTCFパルプやECFパルプを使用するのが好ましい。
接着基剤としては、ラテックス、具体的には天然ゴム、合成ゴム等の従来通常の接着基剤に使用されているものの中から任意に選択して使用することができるが、特に天然ゴムを無硫黄加硫し、メタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴムラテックスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジョンとの混合物が、耐ブロッキング性、耐経時劣化等の点で好適である。
疑似接着剤の塗工は、従来既知の塗工機を用いた塗工方法により行うことができる。例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロッドメタリングコーター、カーテンコーター、ロールコーターを用いて塗工することができる。
ここで、疑似接着剤層の塗工量と有機合成顔料の平均粒子径との関係を示すと、疑似接着剤の塗工量が3〜15g/m2である場合には、有機合成系顔料の平均粒子径が3〜20μm程度とするのが好適である。このようにすると、有機合成系顔料の平均粒子径が擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の範囲となる。なお、塗工量が3g/m2未満であると、所望の接着力が得られず意図しない剥離が生じやすくなる。15g/m2を超えると、接着力が強くなりすぎて再剥離しづらいものとなるとともに、塗工時に塗工ロールに糊粕が付着して操業上および品質上のトラブルを招きやすくなる。そして、かかる塗工量においては、有機合成系顔料の平均粒子直径が3μm以下では、有機合成系顔料が擬似接着剤層の中に埋没してしまい消耗の摩擦係数低減効果が望めず、20μmを超えると接着力の低下をきたし疑似接着性を低下させる。
塗工後にはカレンダー処理を行なうことができる。かかるカレンダー処理装置としては、塗工機と一連をなすいわゆるオンマシンのカレンダー(オンマシンカレンダー)によって行なってもよいし、塗工機と一連ではなく完全に別体のオフマシンのカレンダー(オフマシンカレンダー)によって行ってもよい。カレンダーの種類は、特に限定されない。金属ロールと弾性ロールまたは金属ロール同士を組み合わせた従来既知のカレンダーが使用できる。
本発明にかかる疑似接着用紙の実施例と比較例とについて、物性値の測定、プリンター搬送性、擬似接着層の剥離性、トナー定着性等について試験し評価した。
実施例および比較例は、基紙の表裏面にロッドコーターにて疑似接着剤を塗工して製造した。各実施例および各比較例の疑似接着剤層の厚さは表1に示すとおりである。なお、実施例1〜12および比較例1〜12については両面に疑似接着剤層を設け、実施例13〜18については片面のみに疑似接着剤層を設けた。
基紙は、実施例および比較例ともに、LBKPとNBKPとを乾燥重量比90:10の割合で配合した原料パルプに、内添サイズ剤(AKD)3kg/パルプトン、内添紙力増強剤としてポリアクリルアミド系水溶性樹脂2kg/パルプトン配合し、さらに乾燥後の割合が5重量%となるようタルクを配合した抄紙前原料を抄紙した原紙に、生澱粉を10重量%含むサイズプレス液を表裏面に塗布して製造した。
擬似接着剤は、天然ゴムラテックス35重量部に対して、合成ゴムラテックス・水溶性バインダーを15重量部含有せしめた接着基材に、生澱粉、有機合成系顔料、無機顔料料を配合して擬似接着剤とした。
有機合成系顔料は、実施例、比較例ともにポリエチレン樹脂からなるプラスチックピグメントを使用し、生澱粉は平均粒子径14μmのものを使用した。各実施例および各比較例についての、生澱粉の割合、有機合成系顔料(プラスチックピグメント)の平均粒子径、疑似接着剤中の有機合成系顔料(プラスチックピグメント)の割合(固形分重量比)、無機顔料の種類、疑似接着剤中の無機顔料の割合(固形分重量比)、有機合成系顔料の平均粒子径に対する無機顔料の平均粒子径の比は、表1に示すとおりである。
比較試験および、各実施例および各比較例の物性測定方法は、下記のとおりであり、結果、測定値は表1に示すとおりである。
[疑似接着剤層厚]
各実施例および各比較例にかかる疑似接着用紙をミクロトーム(Leica社製、RM2035)を用いて切断し、電子顕微鏡にて切断面を観察し、疑似接着剤層厚を測定した。
[摩擦係数]
JIS P 8147に規定される水平法に基づいて測定した。
[搬送性]
試験は、枚葉型記録装置であるセイコーエプソン製インクジェットプリンターPM970Cで各実施例および各比較例について100枚ずつ搬送させ、重送、不送り等の搬送トラブルが発生するか否かを目視にて確認した。評価は、搬送トラブルがまったく発生しなかったものを良(○)、搬送トラブルが1回〜2回発生したものを可(△)、搬送トラブルが3回以上発生したものを不可(×)とした。
[剥離強度;剥離性および接着性]
二枚一組で一つの試料(幅50mm×長さ100mm)とし、その擬似接着剤層同士をメールシーラー(MS−900:大日本印刷株式会社製)を用いてロールギャップ14の設定で加圧して擬似接着し、5分間放置した後、T型剥離試験機を用いて、500mm/分の条件で長さ方向の端から剥離して剥離強度を測定した。各実施例および各比較例それぞれについて試料10組を用意し試験した。評価は、最適値である150g/5cm〜250g/5cmを良(○)、適値である100g/5cm〜149g/5cmおよび251g/5cm〜300g/5cmを可(△)、前記以外を不可(×)とした。
[印刷性]
試験は、各実施例および各比較例をA4サイズに裁断し、枚葉型プリンター(IPSiO NX6505:RICOH社製)に専用の黒色トナーをセットして、縦2mm×横2mmの正方形の図形を縦3段、横3列、合計9個印刷した。各図形間は、縦横均等に10mm間隔とした。印刷後、各図形を目視にて観察し、白く抜けた部位(一般的には白抜けといわれる)がないか確認した。評価は、9個の図形中に直径0.1mm以上の白抜けが確認されなかったものを良(○)、直径0.1mm以上の白抜けが認められる図形が、9個の図形中1個または2個であったものを可(△)、直径0.1mm以上の白抜けが認められる図形が、9個の図形中3個以上あったものを不可(×)とした。
Figure 2005187991
表1からみてとれるように、本発明の各実施例は、良(○)あるいは可(△)の評価しかないのに対して、比較例は何れかの試験において不可(×)の評価がある。以上より、本発明の疑似接着用紙が、枚葉型記録装置における搬送性、電子写真方式の記録装置における記録性、疑似接着性、および再剥離性が良好であることが示された。
本発明は、親展性を有するラベル、情報隠蔽紙、親展性葉書、親展性封筒等に使用可能である。

Claims (6)

  1. 基紙の両面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
    JIS P 8147に規定される水平法によって測定される静摩擦係数が0.65以下であることを特徴とする擬似接着用紙。
  2. 疑似接着剤層中の有機合成系顔料の割合が2〜50重量%であり、かつその有機合成系顔料の平均粒子径が擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の平均粒子径である請求項1記載の疑似接着用紙。
  3. 疑似接着剤層中の無機顔料の割合が5〜70重量%であり、かつその無機顔料の平均粒子径が有機合成系顔料の平均粒子径の0.1〜0.9の平均粒子径である請求項2記載の疑似接着用紙。
  4. 基紙の片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面または疑似接着剤層非形成面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
    JIS P 8147に規定される水平法に準じて測定される、疑似接着剤層形成面と疑似接着剤層被形成面との静摩擦係数が0.65以下である、ことを特徴とする擬似接着用紙。
  5. 疑似接着剤層中に、擬似接着材層の平均厚さの1/2以上2未満の平均粒子径の有機合成系顔料が2〜50重量%含まれている請求項4記載の疑似接着用紙。
  6. 疑似接着剤層中に、有機合成系顔料の平均粒子径の0.9〜0.1倍の平均粒子径の無機顔料が5〜70重量%含まれている請求項5記載の疑似接着用紙。
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