JP3732495B2 - 疑似接着用紙または疑似接着紙およびそれらの製造方法 - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
前記基紙が凹凸を有するフェルトによりプレスされて凹凸化処理が施されているか、または疑似接着剤層が凹凸を有するエンボスロールでプレスされて凹凸化処理が施されており、かつ、
疑似接着剤層面の、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが、3〜15μmであることを特徴とする疑似接着用紙。
請求項1記載の疑似接着用紙の疑似接着剤層面に電子写真方式の記録装置で情報が記録されていることを特徴とする疑似接着紙。
疑似接着剤層同士が疑似接着されている請求項2記載の疑似接着紙。
基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
前記基紙を凹凸を有するフェルトによりプレスして凹凸化処理を施したのち、
当該凹凸化処理面に疑似接着剤を塗工して、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが3〜15μmの疑似接着剤層面を形成することを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。
基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
基紙に疑似接着剤を塗工した後、当該塗工面に凹凸を有するエンボスロールによりプレスする凹凸化処理を施して、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが3〜15μmの疑似接着剤層面を形成することを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。
請求項4または5記載の疑似接着用紙の疑似接着剤層面に電子写真方式の記録装置により情報を記録した後、情報記録面が内面側となるようにして折り畳み、所定の圧力を付与して疑似接着剤層同士を疑似接着させることを特徴とする疑似接着紙の製造方法。
本実施の形態の疑似接着用紙は、先糊方式の疑似接着用紙である。すなわち、基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用されるものである。
実施例1〜5は、下記表1に示す割合でパルプを配合した原料パルプに、内添サイズ剤(AKD)3kg/パルプトン、内添紙力増強剤としてポリアクリルアミド系水溶性樹脂2kg/パルプトン配合し、さらに乾燥後の割合が5重量%となるようタルクを配合した抄紙前原料を、湿紙状態に抄紙したのち凹凸を有するフェルトでプレスして凹凸化処理して乾燥させた原紙に、生澱粉を10重量%含むサイズプレス液を表裏面に塗布して乾燥させて製造した基紙を使用した。
各実施例および各比較例の疑似接着剤層はすべて、天然ゴムラテックス30重量部に対してシリカを25重量部、生澱粉25重量部からなる分散液に、合成ゴムラテックス・水溶性バインダーを10重量部含有せしめた疑似接着剤を、フローコーターにより乾燥後片面につき8g/m2となるように両面に塗工して形成した。
各実施例および各比較例の物性測定方法、試験方法、評価基準は次記のとおりとした。
疑似接着剤層面の、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器(AY−41:株式会社小坂研究所製)にて、JIS B 0601に規定される算術表面粗さを測定した。
JIS P 8123(紙及びパルプのハンター白色度試験方法)に従って、疑似接着剤層面の白色度を測定した。
比較例1にかかる疑似接着用紙の疑似接着剤層面に、レーザープリンタ(IPSiO NX6505:RICOH社製)にて黒ベタ画像部を形成させた基本試料(α)と、比較例1にかかる疑似接着用紙の疑似接着剤層面に何も印字等していない基本試料(β)とを用意し、前記基本試料(α)の疑似接着剤層面に対して、実施例1〜13および比較例1〜8にかかる各疑似接着用紙の疑似接着剤層面を疑似接着したものを測定用試料(γ)とし、前記基本試料(β)の疑似接着剤層面に対して、実施例1〜13および比較例1〜8にかかる各疑似接着用紙の疑似接着剤層面を疑似接着したものを測定用試料(λ)とした。
そして、次式:不透明度(%)=(測定試料(γ)の白色度/測定試料(λ)の白色度)×100、により不透明度を算出した。白色度の測定は、JIS P 8123(紙及びパルプのハンター白色度試験方法)に従って測定した。
試験は、インクジェットプリンタ(Pixus850i:株式会社キャノン社製)により大きさ10ポイント、黒色インキで任意の文字5文字を印字した試料と、無印刷の試料とを疑似接着し、印字面と反対側面から印字した文字が目視で判読できるか否かとした。評価は、目視では文字を判読することができなかったものを○、一部判読できたものを△、全ての文字を判読できたものを×とした。
試験は、各実施例および各比較例をA4サイズに裁断し、レーザープリンタ(IPSiO NX6505:RICOH社製)に専用の黒色トナーをセットして、「大王製紙」の文字を10ポイントで印字し、印字された文字にかすれがあるか否かを目視にて確認した。評価は、かすれが確認できなかったものを良(○)、文字の一部に若干のかすれが確認できるが十分に文字判別ができるものを可(△)文字にかすれが確認でき文字判別が不十分なものを不可(×)と評価した。
高速NIPプリンタ(infoprint4000:IBM社製)にて、13インチ幅で用紙流れ方向に12インチサイズ毎に折り線が形成されている帳票用紙を2,000頁分連続印字するとともに、上記折り線に従って12インチサイズ毎に折り返し畳まれるように排紙させた。その折り畳まれ積層状態とされた用紙の1000枚頁目と1001頁目との間に温度計を挿入して印字終了後1分と、10分後の温度を測定した。なお、記録した印字は、1頁につき10ポイントの数字を600個とした。
放熱性を測定した後の試料の頁をめくり印字部が対向面の白紙面に転写しているか否か、および、対向する印字部同士のブロッキングが発生しているか否かを目視にて確認した。評価は、トナーの対抗面への転写およびブロッキングが全くないものを良(○)、対向する印字部同士のブロッキングは若干確認されたが対向する白紙面へのトナー転写は確認されず印字情報の読み取りには問題がないと判断できたものを可(△)、対向する印字部同士のブロッキングおよび対向する白紙面へのトナー転写が確認され、印字情報の読み取りに問題がある判断したものを不可(×)とした。
Claims (6)
- 基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙であって、
前記基紙が凹凸を有するフェルトによりプレスされて凹凸化処理が施されているか、または疑似接着剤層が凹凸を有するエンボスロールでプレスされて凹凸化処理が施されており、かつ、
疑似接着剤層面の、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが、3〜15μmであることを特徴とする疑似接着用紙。 - 請求項1記載の疑似接着用紙の疑似接着剤層面に電子写真方式の記録装置で情報が記録されていることを特徴とする疑似接着紙。
- 疑似接着剤層同士が疑似接着されている請求項2記載の疑似接着紙。
- 基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
前記基紙を凹凸を有するフェルトによりプレスして凹凸化処理を施したのち、
当該凹凸化処理面に疑似接着剤を塗工して、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが3〜15μmの疑似接着剤層面を形成することを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。 - 基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を有し、当該疑似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
基紙に疑似接着剤を塗工した後、当該塗工面に凹凸を有するエンボスロールによりプレスする凹凸化処理を施して、JIS B 0651に規定される触針式表面粗さ測定器で測定したJIS B 0601に規定される算術表面粗さRaが3〜15μmの疑似接着剤層面を形成することを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。 - 請求項4または5記載の疑似接着用紙の疑似接着剤層面に電子写真方式の記録装置により情報を記録した後、情報記録面が内面側となるようにして折り畳み、所定の圧力を付与して疑似接着剤層同士を疑似接着させることを特徴とする疑似接着紙の製造方法。
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