JP2004114487A - 擬似接着可能な記録用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に高速のインクジェットプリンターを用いた印字に際する、走行時に、紙紛の発生や塗工層の粉落ちなどのトラブルの発生がなく、圧着性能を維持すると共に、高い印字濃度、良好なインク乾燥性、及びオフセット印刷適性を有する、通常の状態では接着せず一定の条件で圧着させた際に擬似接着可能な記録用紙を提供する。
【解決手段】基材の少なくとも一方の面に感圧接着層を有し、ステキヒトサイズ度(秒)/坪量(g/m)の値が0.08〜0.6(秒・m/g)である擬似接着可能な記録用紙。前記感圧接着層は、感圧接着剤、水溶性高分子および合成樹脂からなる非感圧接着剤、並びに微小粒子を含有する。また、前記合成樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が−5℃以下であって平均粒子径が200nm以下の微粒子である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、擬似接着可能な記録用紙に関し、特に加圧のみによって擬似接着させることの出来る、記録可能な感圧接着層を有する記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、擬似接着性能を有する感圧接着剤組成物を設けた基材シートの前記擬似接着性能を有する層の表面に、隠蔽あるいは秘匿する必要のある各種の情報を印刷・印字した後、該層同士を対向させて加圧し擬似接着させることによって、必要なときに再剥離可能な情報隠蔽シートとし、これを親展はがきなどに用いることが行われており、その需要が増加している。
【0003】
通常、これらの擬似接着可能な記録用紙は、擬似接着層上に固定情報が印刷された後フォーム加工され、更に、個別情報がプリンターで印字される。通常、固定情報の印刷にはオフセット印刷機を用いることが主流であり、個別情報の印刷にはヒートロール方式のノンインパクトプリンター(NIP)、フラッシュ方式のNIPあるいは乾燥機付き高速インクジェットプリンター等が使用されている。このように、擬似接着可能な記録用紙は、オフセット印刷機とNIP、オフセット印刷機とインクジェットプリンターの組み合わせなど、異なるタイプの2機種で印刷されるので、それぞれの印刷方式に適応出来ることが必要である。
【0004】
固定情報の印刷には、多くの種類の紙に対して印刷可能なオフセット印刷機が使用されることが多く、記録媒体には、表面強度やサイズ度などの品質が要求される。表面強度が不充分であると、印刷時に紙粉が発生するためにブランケット汚れなどが起き、印刷不良を生じることがある。また、記録媒体のサイズ性が高すぎると、印刷時の湿し水が記録媒体に吸収されず、オフセット印刷版上で余った湿し水とインクが乳化反応を起こす為に、印字濃度の低下を招きやすい。一方、サイズ度が低すぎると、記録媒体に湿し水が過剰に吸収される為、オフセット印刷版表面の湿し水が不足することになるので地汚れが発生しやすくなる。
【0005】
これに対し、個別情報の印刷にはNIP又はインクジェットプリンターが使用されるが、NIPの印字処理速度が50m/分であるのに対して、インクジェットプリンターは100m/分以上である上高速大量処理が可能であるので、近年においては、後者を用いることが増加している。ところで、本発明の擬似接着可能な記録用紙には、高い印字濃度、優れた文字品位(文字のシャープさ)、耐水性、インク乾燥性、インク定着性(セットオフ適性)などの性能が要求されている。
【0006】
特に、走行時に紙粉や塗工層の粉落ちなどのトラブルが発生すると、インクジェットプリンターの印刷速度を上げることができなくなり、この方式の特徴である高速大量処理能力を最大限に生かすことができない。このため、走行時のトラブル対策として、擬似接着可能な記録用紙の塗工層には、必要な強度を付与するために各種のバインダーを添加している。しかしながら、バインダーを添加すると、印字濃度が低下したり圧着性能が低下するという欠点があった。
【0007】
また、インク乾燥性も重要な性能であり、このインク乾燥性が遅いと、インクジェットプリンターの走行系内に汚れが生じるためインクジェットプリンターの印刷速度を上げることができなくなり、やはり、インクジェットプリンターの特徴である印刷方式の高速大量処理能力を最大限に生かすことができない。そこで、従来インクジェットプリンターによる印刷時のインク乾燥性を向上させるために、非感圧接着剤の配合量を減らすことなどが行われてきたが、この場合には用紙表面の強度が低下するために、オフセット印刷において問題が生じるという欠点があった。
【0008】
また、特定の微小粒子とカチオン性物質を配合することによりインク乾燥性や耐水性を改善することも提案されているが、この場合にはオフセット印刷適性が十分でないという欠点があった(特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2001−262097号公報(第2頁−8頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、特に高速のインクジェットプリンターを用いた印字に際する、走行時に、紙紛の発生や塗工層の粉落ちなどのトラブルの発生がなく、圧着性能を維持すると共に、高い印字濃度、良好なインク乾燥性、及びオフセット印刷適性を有する、通常の状態では接着せず一定の条件で圧着させた際に擬似接着可能な記録用紙を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、基材の少なくとも一方の面に感圧接着層を有する圧着シートであって、該感圧接着層が、感圧接着剤、水溶性高分子および合成樹脂からなる非感圧接着剤、並びに微小粒子を含有すると共に、前記合成樹脂のガラス転移温度(Tg)が−5℃以下であって平均粒子径が200nm以下の微粒子であり、ステキヒトサイズ度(秒)/坪量(g/m)の値が0.08〜0.6(秒・m/g)であることを特徴とする擬似接着可能な記録用紙によって達成された。特に、本発明においては前記水溶性高分子が完全ケン化型のPVAであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される基材は特に限定されるものではなく、合成繊維や無機質繊維が必要に応じて配合されていても良いが、木材パルプを主体とし、填料、紙力増強剤、サイズ剤、歩留り向上剤などを適宜含有するものが好ましい。このような基材は、長網抄紙機やツインワイヤー抄紙機で抄紙し、サイズプレスによって、サイズ剤や表面強度向上剤を付与した後乾燥し、カレンダー掛けして平滑処理することにより、容易に得ることが出来る。
【0012】
本発明に用いられる微小粒子に制限はなく、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライト、酸化チタン、アルミナ、シリカ、各種プラスチックピグメント、また、これらの複合体など公知の顔料を使用することができる。これらは、単独で使用することも2種類以上を併用することも出来るが、インク乾燥性及び印字濃度の観点から、平均1次粒子径が5〜15nmで平均粒子径が7μm以下の微小粒子を用いることが好ましい。尚、平均1次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)により測定して算出した値であり、平均粒子径は、コールカウンター法により求めた値である。
【0013】
本発明において、擬似接着可能な感圧接着剤組成物に用いられる感圧接着剤としては、メチルメタクリレートなどのアクリル系モノマーを重合した天然ゴムラテックス、エチレン−酢酸ビニルエマルジョン、アクリル樹脂エマルジョンなどの公知のエマルジョンを、1種類あるいは2種類以上組み合わせて使用することが出来る。
【0014】
本発明において、非感圧接着剤として用いられる水溶性高分子に制限はなく、完全ケン化型PVA、部分ケン化型PVA(但し、PVAはポリビニルアルコールである。以下同じ)、カチオン変性PVA、アニオン変性PVA、シラノール変性PVA、酸化デンプン、リン酸エステル化デンプン、ローコンス、カゼイン、CMCなどを用いることができる。これらの中では、印字濃度の低下が少なく、セットオフ性も良好になる点からPVAが好ましく、特に、圧着性能の点から完全ケン化型PVAが好ましい。
【0015】
本発明において、非感圧接着剤として用いられる合成樹脂は、平均粒子径が200nm以下でTgが−5℃以下であれば良いが、好ましくは平均粒子径が40〜200nmでTgが−50〜−10℃のものを使用する。このような合成樹脂の例としては、スチレンブタジエンラテックス、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、ウレタン系エマルジョンなどがある。これらは単独で使用することも2種類以上組み合わせて使用することも出来る。これらの合成樹脂の中でも、本発明においては顔料に対する接着力が強い、スチレンブタジエンラテックスを使用することが好ましい。合成樹脂の平均粒子径が200nm以上になると、合成樹脂自体の不透明性が高くなるので、印字濃度が低下する。また、Tgが−5℃以上になると塗工層が硬くなり、圧着強度が低下する。上記合成樹脂の使用量は、感圧接着層の非感圧接着剤中の30重量%〜90重量%であることが好ましく、より好ましくは30〜70重量%である。
【0016】
本発明の擬似接着可能な記録用紙は、ステキヒトサイズ度(秒)/坪量(g/m)の値が0.08〜0.6(秒・m/g)である。この値が0.08未満の範囲となるとオフセット印刷において地汚れが発生し、0.6を超える範囲では、インクジェットプリンターによる印刷時にインク乾燥不良が発生する。
また、本発明において用いることのできるインク定着剤は特に制限されるものではないが、インク定着性の点から3級又は4級アミンを有する樹脂を選択することが好ましい。
【0017】
本発明における感圧接着層には、インクジェット印刷時のインク乾燥性の点から、界面活性剤を添加することが好ましい。この場合に添加する界面活性剤の種類に制限はないが、HLB値が8〜18である非イオン性の界面活性剤を使用することが好ましい。
本発明においては、更にブロッキング防止剤として、デンプン粒子、セルロース微粉末、メラミン系樹脂粉末、尿素樹脂系粉末、スチレン系樹脂粉末、アクリル系樹脂粉末などを使用することが好ましい。
【0018】
本発明においては、必要に応じて、更に帯電防止剤、消泡剤、分散剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種染料の助剤を添加することができる。
本発明の擬似接着可能な感圧接着剤組成物の塗工に際しては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーターなどの公知の塗工装置を用いることができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。尚、実施例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り固形分の重量部及び重量%とする。また、MMAはメチルメタアクリレートであり、合成樹脂の平均粒子径は、固形分で0.05〜0.2%の濃度に希釈した試料を調製し、525nmの波長における吸光度を測定し、予め作成した検量線を用いて求めた。
【0020】
実施例1.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が190nmでTgが−10℃のスチレンブタジエン系ラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は52秒であった。
【0021】
実施例2.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が100nmでTgが−5℃のスチレンブタジエンラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は48秒であった。
【0022】
実施例3.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が190nmでTgが−20℃のスチレンブタジエンラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は49秒であった。
【0023】
実施例4.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が190nmで且つTgが−10℃のスチレンブタジエン系ラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、非イオン性界面活性剤24部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。なお、この擬似接着可能な記録媒体のステキヒトサイズ度は9秒であった。
【0024】
比較例1.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が190nmでTgが10℃のスチレンブタジエンラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は44秒であった。
【0025】
比較例2.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が100nmでTgが10℃のスチレンブタジエンラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は52秒であった。
【0026】
比較例3.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA30部、平均粒子径が280nmでTgが−10℃のスチレンブタジエンラテックス30部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は58秒であった。
【0027】
比較例4.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、平均粒子径が190nmでTgが−10℃のスチレンブタジエンラテックス60部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は49秒であった。
【0028】
比較例5.
MMA変性天然ゴムラテックス100部、平均一次粒子径が10nmで平均粒子径が2.4μmのシリカ120部、完全ケン化型PVA60部、ステアリン酸カルシウム5部、変性デンプン粒子20部、及び非イオン性界面活性剤5部を混合して擬似接着可能な感圧接着剤組成物を得た。この感圧接着剤組成物を、坪量が90g/mの上質紙の両面にエアナイフコーターでそれぞれ10g/mとなるように塗工し、坪量が110g/mの擬似接着可能な記録用紙を得た。
尚、得られた記録用紙のステキヒトサイズ度は50秒であった。
【0029】
各実施例及び比較例で得られた記録用紙について、下記項目について測定した結果を表1に示した。また、実施例、比較例何れの場合もオフセット印刷適性は良好であった。
(印字濃度)
プリンター(Scitex6240J:サイテックス社製)でべた印字(サイテックス1040:黒インク)し、24時間後にその印字濃度をマクベス濃度計(RD918)で測定した。
【0030】
(プリンター走行時の評価)
プリンター(Scitex6240J:サイテックス社製)を用いて100m/分の速度で印字し、紙紛の発生及び塗工層の粉落ちを目視によって評価した。
◎:紙紛の発生、塗工層の粉落ちが全く認められない。
○:紙紛の発生、塗工層の粉落ちが見られるが、実用上問題がない
△:紙紛の発生、塗工層の粉落ちが認められる
【0031】
(圧着強度)
ローラータイプのプレス機を用いて、線圧58kN、10m/分の通紙速度で記録面同士を加圧接着させ、2時間後に、引張り速度300mm/分の条件でT型剥離試験機を行ない、接着力を測定した。圧着強度は、20〜150gf/25mmで良好な擬似接着性能を有する。
【0032】
(セットオフ)
ローラータイプのプレス機を用いて、線圧58kN、10m/分の通紙速度で記録面同士を加圧接着させ、24時間後に剥がして、インクの転写を目視によって評価した。
○:インクの転写がほとんど見られない
×:インクの転写が認められる
【0033】
(オフセット印刷適性)
オフセット印刷機(印刷速度:70m/分)で両面印刷し、印刷適性を評価した。
○:地汚れ、印字部のかすれが全く見られない。
△:地汚れ、あるいは印字部のかすれが少し発生
×:地汚れや印字部のかすれが多く発生
【0034】
【表1】
Figure 2004114487

Claims (2)

  1. 基材の少なくとも一方の面に感圧接着層を有する圧着シートであって、該感圧接着層が、感圧接着剤、水溶性高分子および合成樹脂からなる非感圧接着剤、並びに微小粒子を含有すると共に、前記合成樹脂のガラス転移温度(Tg)が−5℃以下であって平均粒子径が200nm以下の微粒子であり、ステキヒトサイズ度(秒)/坪量(g/m)の値が0.08〜0.6(秒・m/g)であることを特徴とする擬似接着可能な記録用紙。
  2. 前記水溶性高分子が、完全ケン化型のPVAである、請求項1に記載された擬似接着可能な記録用紙。
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