JPH09291497A - 常温硬化に適切なロール印刷紙およびその製造方法 - Google Patents

常温硬化に適切なロール印刷紙およびその製造方法

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JPH09291497A
JPH09291497A JP9005809A JP580997A JPH09291497A JP H09291497 A JPH09291497 A JP H09291497A JP 9005809 A JP9005809 A JP 9005809A JP 580997 A JP580997 A JP 580997A JP H09291497 A JPH09291497 A JP H09291497A
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Hartmut Dr Wurster
ハルトムート・ブルスター
Hans P Hofmann
− ペーター・ホフマン ハンス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低分子コートされた艶消しグレードに匹敵す
る、常温硬化オフセット印刷プロセスでの印刷用のコー
トされたロール印刷紙を提供する。 【解決手段】 紙繊維材料と無機充填剤とを含有する原
紙をキャリア紙として用い、コーティング顔料中に粉砕
された炭酸カルシウムを含有し、バインダー中に合成結
合剤を含むコーティングを有し、常温オフセットプロセ
スでの印刷に適切なコートされたロール印刷紙である。
コーティング顔料中に未加工の微細な炭酸カルシウムを
高い割合で含有し、比較的低い割合の高活性なバインダ
ーを含有することを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙繊維材料と無機
充填剤とにより構成されたキャリア紙としての原紙を用
い、コーティング顔料中の粉砕された炭酸カルシウムと
結合剤としての合成バインダーとを含有するコーティン
グを有する常温硬化オフセット印刷インクでの印刷に適
切な、コートされたロール印刷紙に関する。さらに本発
明は、そのような紙の用途およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ほとんど全ての新聞は、常温硬化
インクを用いたオフセットプロセスにより印刷されてい
る。ヒートセットインクとは対照的に、それらは乾燥の
ために熱に曝す必要がない。その代わり、それらはイン
ク中のオイルとともに印刷インクエマルジョンの水分
は、紙表面に残るインクの顔料を伴なって、例えば、紙
等のキャリアにできるだけ早く吸収されるにしたがって
乾燥する。酸化乾燥もまた、ここで行なわれる。
【0003】印刷の質は、キャリアの平滑性の向上に伴
なって改良され、インクの消費量は減少するが、より平
滑な紙は、一般に吸収性が低いのでインク乳化剤の吸収
はより遅い。このことは、印刷機ガイドの汚れやフォル
ダー内の堆積、およびコピーの積み重ねを引き起こす。
一方、過剰な吸収は、紙中へのインクのより多くの浸透
を引き起こし、不適切な窪みを与え、すなわち、乏しい
ドット分離や、裏面への印刷の突き抜け印刷を与える。
標準の新聞用紙は、常温硬化インクの迅速な乾燥に適合
するための条件を満たしているが、よく知られているよ
うに、新聞用紙上での画像の質には限界がある。標準な
新聞用紙は、コートされない未加工の紙である。したが
って、その気孔体積は、インクエマルジョンの吸収を妨
げるおそれがあるコーティングによって覆われていな
い。
【0004】新聞紙のための輪転機は、通常、一日の限
られた間のみ操作される。その後、稼動していない間
に、他の印刷作業、特に端物印刷物のためにそのような
高価な装置を使用することは有意義である。しかしなが
ら、パンフレット折り込み広告であり得るそのような端
物は、一般に標準的な新聞用紙よりも高い印刷画像の品
質が必要とされる。そのため、それらの用途に適用し得
る改善された新聞用紙を製造する目的で多くの議論や実
験がなされてきた。それらは、SC(super−ca
lendered)紙、すなわち、ヘッドセットオフセ
ット印刷のために用いられるような高度に艶付けされた
紙の質の領域に入り込む。また、コートされた紙とし
て、LWC(low weight coated)紙
の領域に入り込む。しかしながら、従来の試みは、市場
によって受け入れられる成功には至っていない。欧州特
許出願0377983には、とげ状または針状顔料を塗
布顔料中に最小量含有せしめることによって常温硬化用
途のための適性が達成され、少なくともある程度の油分
吸収値を示すコートされた新聞用紙が開示されている。
そのような紙が市場に受け入れられたことは、まだ知ら
れていない。サテンホワイト、沈降炭酸カルシウムおよ
び層剥離されたまたは構造化されたカオリン等の針状顔
料が前述の文献に開示されており、それらは非常に高価
である。さらに、それらの構造のために、多量の結合材
料の使用が必要とされ、それは製造コストもまた増大さ
せる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、経済的に製造可能であって常温硬化インクでの印刷
に適し、標準の新聞用紙とは視覚的に区別され、新聞用
紙のオフセット印刷あるいはそのような印刷が意図され
た機械における通常の印刷速度で行なわれ得るコートさ
れたロール印刷紙を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述および他の目的を達
成するためになされた本発明の1つの態様は、紙繊維材
料と無機充填剤とを含有する原紙をキャリア紙として用
い、コーティング顔料中に粉砕された炭酸カルシウムと
バインダー中に合成結合剤とを含有するコーティングを
有し、前記炭酸カルシウムはコーティング顔料の少なく
とも50重量%を構成する粉砕された未加工の炭酸カル
シウムである、常温硬化オフセットプロセスに適切なコ
ートされたロール印刷紙である。
【0007】本発明の他の態様は、全コーティング顔料
は少なくとも65%が2μm未満という粉末度を有し、
バインダーの割合はコーティング顔料に対し乾燥重量で
13%未満のロール印刷紙である。
【0008】本発明のさらに別の態様は、紙繊維と無機
充填剤とを含有する紙組成物から作製された原紙を有
し、この原紙がコーティング顔料としての粉砕された炭
酸カルシウムと結合剤としての合成バインダーとを含有
するコーティング着色剤でコートされた、常温硬化印刷
インクでの印刷に適切なロール印刷紙の製造である。コ
ーティングに用いられるコーティング配合剤は、少なく
とも50重量%が粉砕された未加工の炭酸カルシウムで
あるコーティング顔料を含有し、全コーティング顔料は
少なくとも65%が2μm未満の平均粉末度を有し、バ
インダーの割合はコーティング顔料に対し13重量%未
満である。
【0009】
【発明の実施の形態】驚くべきことに、コートされたロ
ール印刷紙の印刷適性は、コーティングが適切な微小毛
管現象と常温硬化印刷インクの乳化剤のための親和性を
有していれば、常温硬化印刷インクで達成されることが
わかった。コーティング顔料がある最小の割合、すなわ
ち50%の未加工の粉砕された(針状でない)炭酸カル
シウムを含有し、コーティング顔料の全体の粉末度は、
少なくとも65重量%の顔料が2μmより小さい粒子で
構成されるように規定され、バインダーの割合は、乾燥
重量に対しコーティング顔料の13重量%未満であるな
らば、上述の特性を得ることができる。十分に高い純度
を有する高いカオリンは、高い顔料気孔を与えることが
知られているが、それらは比表面積が大きいので多量の
バインダーの使用が必要とされる。それは、離層化され
たおよび別の方法で予備処理されたカオリンの場合に特
有である。一方、炭酸カルシウムは不活性な疎水性の表
面を有しているので、コーティング中に必要とされるバ
インダーは、より少ない。
【0010】コーティング中への粉砕された炭酸カルシ
ウムの使用は、欧州特許0377983号に示されてい
る。しかしながら、炭酸カルシウムは、クレームされた
針状の顔料とともに混合顔料としてのみ使用されてい
る。
【0011】本発明においては、塗布されたコーティン
グ層に高い割合の微小毛管現象を付与して常温硬化印刷
インクの迅速な乾燥を保証するために、使用される炭酸
カルシウムは中程度から高い粉末度を有しているべきで
ある。毛細管が微細になると、毛細管圧力が高くなり、
こうして多少の水中に乳化された印刷インクの相分離が
速くなる。高い要求のために、コーティング顔料は、少
なくとも80%が2μm未満という粉末度を有する炭酸
カルシウムを90ないし100重量%、または約90%
が2μm未満という粉末度を有する炭酸カルシウムを少
なくとも75ないし85重量%含有する。インク吸収時
間および、特に紙表面の水分吸収能力は常温硬化印刷イ
ンクの十分な乾燥のために臨界的であると思われる。さ
らに以下のように検討される。確かに、ある種の最小値
は、十分な印刷を得るために2つの特性について維持さ
れるべきであるが、1つの特性は、他方の特性によって
相殺される、ある程度の量とすることができる。インク
吸収時間は、コーティング顔料の粉末度が増加するにし
たがって減少し、一方、水吸収能は増大する。同時に、
顔料の比表面積は粉末度とともに増加し、このためバイ
ンダーの必要量は増加する。それは、適切な印刷特性を
低下させる。当業者は、コーティング顔料の粉末度と使
用されるバインダーの割合との間に最適な組み合わせを
見出さなければならない。
【0012】水酸化アルミニウムは、その形態および粉
末度の点で特に適切なブレンド顔料である。それは、コ
ーティング顔料の重量の約20%までの割合で使用する
ことができる。あるいは、印刷特性が許すならば、65
%以上が2μm未満という粉末度を有するカオリンもま
た、ブレンド顔料として使用することができる。コーテ
ィングの所望の毛管現象を妨害しない限りは、少量のタ
ルク、二酸化チタン、および石膏もまた適切なブレンド
顔料である。
【0013】ソディウムベントナイト(sodium
bentonite)もまた、高い水吸収特性を有する
ブレンド顔料であることが立証された。600m2 /g
の比表面積を有するグレードを25重量%まで使用する
ことができ、コーティング顔料の流動性に及ぼす影響に
よって制限される。
【0014】コーティングの常温硬化性能が過剰のバイ
ンダーによって損なわれないように、活性の高いバイン
ダーを使用することが望まれる。以下に示すタイプのバ
インダーは、一般に紙のコーティングに用いられる。配
合作用が減少する順に列挙する:高分子分散物(例え
ば、スチレン−ブタジエン、アクリレート、スチレン−
アクリレート)、ポリビニルアルコール、プロテインま
たはカゼイン、スターチである。最小のバインダー量で
高い配合作用を得るために、コーティング顔料に対し
て、高分子バインダーおよびポリビニルアルコール(P
VA)が本発明において好ましく使用される。PVA
は、その配合特性とともに炭酸カルシウムのような比較
的不活性な反応性を有する表面へ不可逆的に付着する特
性を有している。それゆえ、可塑性バインダーと組み合
わせて使用することが好ましい。本発明によれば、コー
ティング顔料に対して12%未満の量のバインダーを使
用することが好ましく、上述の組み合わせの場合には
9.5重量%未満とすることが好ましい。典型的には、
使用されるバインダーの量は、実際は約6.5重量%の
みにすぎない。また、スターチを使用する場合には、バ
インダーの量は上限に近い。多少の親水性バインダー、
スターチまたはCMC(カルボキシメチルセルロース)
は、顔料混合物に応じて、インク吸収時間を制御するた
めにPVAとともに使用することができる。
【0015】バインダーの組み合わせの例は、1.0か
ら4.0重量%のPVAと4.5から5.5重量%の合
成バインダーとを含有し、合成バインダーはブタジエン
−スチレンバインダーやスチレン−アクリレートバイン
ダーを含むが、これらに限定されない。本明細書におい
ては、高分子分散物、PVAと組み合わせた高分子分散
物もまた、活性の高いバインダーであると考えられる。
架橋剤の添加は、ある種のバインダーについては必要で
ある。
【0016】本発明のコーティング顔料は、例えば、以
下の典型的な成分を含む。
【0017】 CaCO3 65%<2μm 50〜100% CaCO3 90%<2μm 50〜90% カオリン 65%<2μm 0〜50% カオリン 80%<2μm 0〜50% Al(OH)3 98%<2μm 0〜20% ソディウムベントナイト 600m2 /g 0〜25% 高分子バインダー 3〜10% PVA 0〜5% プロテイン 0〜5% スターチ 0〜5%
【0018】また、用いられるコーティング顔料は、湿
潤紙力増強剤としてのマレイン−ホルムアルデヒド樹脂
を1.5重量%まで、溶液としてのカルボキシメチル−
セルロース(CMC)を0.4%まで、蛍光漂白剤およ
び/またはNaOH等のpH調整のための薬品などの通
常の添加剤を含んでもよい。
【0019】本発明に適切であって、多量に市販されて
いる粉砕された未加工の炭酸カルシウムは、例えば、E
CCインターナショナルからのC60 HS、C70、
およびC90 HSのタイプを含む。C60 HSグレ
ードは、63±3重量%が2μm未満であり、2重量%
以下が10μmを超え、0.01重量%以下が45μm
を超える割合である。C90グレードは、90±3重量
%が2μm未満であり、1重量%以下が10μmを超
え、0.01重量%以下が45μmを超える割合であ
る。これらのグレードは、固形分が78±1重量%のス
ラリーとして与えられる。Omyaは、適切なグレード
の炭酸カルシウムのもう1つの製造メーカーである。本
発明のコーティング顔料は、乾燥重量に対し30〜65
重量%の固形分を有する水溶性スラリーに調製される。
適用し得るコーティング方法は、インバートブレード、
ジェットフロー等のドクターブレードコーティング法、
マッセイコーター(Massey coater)等の
ロールコーティングシステム、ジェゲンベルグ(Jag
enberg)フィルムプレス、スピードサイザー、ま
たはベロイト(Beloit)のメタリングサイズプレ
ス等のフィルムプレスを含む。本発明の方法およびそれ
で製造される紙は、実質的にコーティング方法の特性に
依存しないが、与えられた条件下での1つの方法または
もう1つは、他のものより優れた結果をもたらすであろ
う。よく知られているように、ドクターブレードコーテ
ィング方法は、紙表面を滑らかにし、位置とともに変化
するコーティング厚さを与え、一方、ロールコーティン
グシステムは、ある種の状況下ではインク吸収に有利な
より均一なコーティング厚さを与える。また、コーティ
ングの穏やかな乾燥は、バインダーの望ましくない移動
がコーティングに所望の均一に分散した微小毛細管を損
なわないために重要である。
【0020】本発明においては、単一コートされた紙に
ついてのコーティング重量は、原紙のそれぞれの側につ
いて4g/m2 を超える重量と考えた。各側について7
〜12g/m2 のコーティング重量、典型的には各側に
ついて約8g/m2 のコーティング重量が好ましい。
【0021】しかしながら、本発明は、単一コートされ
た紙に限定されない。それはまた、二重にコートされた
紙にも応用可能である。ダブルコーティングは、一方の
単位面積当たり少なくとも15g/m2 、典型的には各
側で20g/m2 であり、配分されたコーティング重量
は、2つのコーティングの間でほぼ等しい。トップコー
トは、本発明の紙の特性のために臨界的である。本明細
書において具体的に述べることなくコーティングについ
て説明した場合には、単一コートされた紙についての単
一コーティングを意味し、一般的には、二重にコートさ
れた紙のトップコートを意味するが、別の定義において
全体のコーティングを意味する。
【0022】本明細書において、ダブルコートの第1の
コートは常に、第1コートと明確に称する。
【0023】トップコートは、本発明の二重コートされ
た紙の特性のために非常に重要である。それは、上述し
たような単一にコートされる紙への塗布に実質的に関す
る要求や条件に適合しなければならない。第1のコート
は、上述したコートの好ましい態様と同様の粉末度また
は微小毛細管を必ずしも有しない。しかしながら、第1
のコートでさえ、少なくとも50重量%の粉砕された炭
酸カルシウムを含有するべきであり、また、全コーティ
ング顔料の少なくとも65重量%が2μm未満という粉
末度であり、乾燥重量としてのバインダーの割合がコー
ティング顔料に対して13%未満であるという必要条件
を満たすべきである。上述したようなこれらの最小の必
要条件は、単一および二重にコートされた紙の両方の定
義の目的のために妥当である。これは、多くの場合でも
その量であり、その組成および粉末度において好ましい
態様を示す最表面は、上述したような最小必要量を超
え、第1のコートの場合にはそれ自体と考えられ、絶対
的には、これらの最小必要量に合わない。
【0024】抄紙機の最後における平滑機内では、‘ソ
フト−ニップ’もまた設けられているので、単一コーテ
ィングまたは第1のコーティングに先立って、原紙を予
備平滑することは、現実的であると思われる。
【0025】本発明は、特定の原紙の使用に限定されな
い。メカニカルウッドを伴なった紙およびメカニカルウ
ッドを伴なわない紙のいずれの紙も、再生紙繊維の実質
的な割合と同様に使用することができる。例えば、78
%のケミカルパルプ;15%までの炭酸カルシウム、
2.5%のカオリンおよび2.5%のタルクを含む約2
0%の無機充填剤;約1%のスターチ;および約1%の
他の添加剤の原料(割合はいずれの乾燥重量である)か
ら得られたメカニカルウッドを含まない原紙は適切であ
る。
【0026】しかしながら、コストの理由のみについて
は、砕木パルプおよびつり合う量の再生廃紙を含む紙が
好ましい。概して、過剰の砕木パルプを含む原紙は、不
透明度のより高いような印刷に有利である。砕木パルプ
および廃紙を含む原紙における繊維含有量は、全繊維に
対し乾燥材料として、ケミカルパルプ約20%、メカニ
カルパルプ20%、および廃紙60%とすることができ
る。また、材料は、繊維含有量に対して約50%までの
無機充填剤を含んでもよく、充填剤は材料の約1/3と
することができる。よく知られているように、充填剤の
この量は、紙の中に完全な形では残らず、ある程度は廃
水中に至る。
【0027】メカニカルウッドファイバーが、本明細書
中において言及されると、この用語は、紙技術において
通常意味される、砕木パルプ、サーモケミカルパルプ
(THP)、ケミカルサーモメカニカルパルプ(CTM
P)等の全ての材料に適用される。
【0028】十分なインク乾燥とともに常温硬化インク
での印刷にとってふさわしいもう1つの重要な必要条件
は、紙の寸法安定性である。常温硬化インクからの水分
は、コーティング中のみならず、原紙中にも浸透するの
で、繊維間の結合は、紙の寸法安定性に影響を及ぼす。
この影響は、通常の新聞用紙の場合よりも大きい。コー
ティングに匹敵する単位面積当たりの質量を有するコー
トされた紙がコーティング用のキャリアとして用いられ
た場合には、紙は対応して重量のより少ない割合を構成
する。すなわち、原紙は、より薄いものとなる。水分に
曝された紙の寸法安定性は、スターチ等の添加によって
改善することができる。約0.5%のスターチを原紙中
に添加するのが通常である。その内部において上部の脱
水スクリーンは、シートが形成された後にのみフォード
ライナースクリーンを伴なうオープンフォードライナー
マシンまたは“ハイブリッドフォーマー”で作製された
紙は、紙へのスターチの添加なしでも常温硬化印刷での
使用のための十分な寸法安定性を有する。製造プロセス
のために、それらは、約1:2から最大で1:2.5の
横方向対縦方向の比較的好ましい繊維配向を有する。繊
維は主に製造方向、すなわち紙の長さ方向において配向
するので、寸法安定性における不足は実質的に横方向の
収縮に見られ、印刷機内での紙の引っ張りによって増加
する。
【0029】現在は、大型印刷用の紙は、非常に高速な
フォードライナーマシンを用いてのみ製造されており、
現在の技術の状況では、いわゆる“ギャップフォーマー
(Gap Former)”のみが用いられる。このな
かでは、シートは2つのスクリーンの間のギャップを通
過する。現在のマシンで作製された紙は、実質的に乏し
い横方向/縦方向の繊維配向を有し、その比は約1:3
〜1:4である。それは、そのような紙に横方向の著し
く乏しい安定性を引き起こす。ここで、発明の一部とし
て、ギャップフォーマー上に作製された紙の寸法安定性
は、1%を超え最大2%まで、典型的には約1.5%の
スターチを供給材料中に添加することにより適切に改良
されることがわかった。驚くべき特徴は、紙に及ぼすス
ターチの影響ではなく、そのような高スターチ含有量の
紙が全てのギャップフォーマーで製造可能であるという
ことである。このことは、可能とは考えられていなかっ
た。それは、改良された高いカチオン性のスターチを伴
なう本発明の一部として可能とされた。驚くべき効果
は、約1.5%のスターチが供給材料に添加された際
に、原紙中に約1.4%が見られることであり、これは
紙製造におけるスターチの非常に高い保持力を示してい
る。供給材料中におけるより高い割合のスターチは、原
紙に顕著な影響を及ぼさず、よくても廃水の処理量およ
びコストを増加させる。高カチオン性スターチを伴なう
試験操業においては、マシン速度を減少させることなく
約1220メーター/分で原紙を製造することができ
た。
【0030】常温硬化インク印刷のための紙の安定性に
関しては、紙の安定性を決定する紙特性を測定可能な広
範な研究が行われた。インク吸収におけるある限界、お
よび特に表面湿潤性における限界が臨界であることがわ
かった。改善された吸収試験は、インク吸収を測定する
ために本発明者らに用いられる。それには、多目的試験
印刷機、Dr.Dudrner System(“Pr
ufbau Dr.Ing. Herbert Dur
ner” Peisenberg)を用いる。表面湿潤
性は、一般に、表面に配置された液滴の接触角における
時間に依存した減少によって測定される。FIBRO
1100 Dynamic Absorption T
ester(FIBRO−System AB, St
ockholm)がそのために用いられた。試験手順の
概要については後述する。
【0031】吸収試験において、プルーフプリントは、
定義された条件のもと標準印刷インクで作製した。特定
の時間が経過後、それを裏紙とともにプレスした。裏紙
に移動したインク量は、濃度計で測定した。以下のデー
タは、30秒後の裏紙についての濃度計の値を示す。
【0032】蒸留水を接触角の測定に用いて、表面の湿
潤性を測定した。FIBRO試験機により2秒後に測定
した接触角を以下にまとめる。
【0033】インク吸収は、常温硬化印刷プロセスのた
めの適性に重要であることがわかった。それは、明確に
は1.1未満、好ましくは0.8未満である。FIBR
O試験機で2秒後に測定された接触角は、70°未満で
あり、好ましくは55°未満である。例えば、標準新聞
用紙は、2秒後にわずか約42°の値しか有していな
い。そのような未加工の紙は、高い湿潤性を有してい
る。上述したような2つの紙特性は、互いに部分的につ
りあっている。例えば、優れた印刷は、紙の両側におい
て45°の2秒接触角、および0.5の吸収をもって得
られる。50°未満の接触角および0.7未満の吸収値
を有する紙は、常温硬化印刷のためによく適しているこ
とが顕著である。
【0034】ここで関わっている本発明の紙は、上述の
特性を有するものであり、実質的に艶のない、あるいは
約10ないし50の間のBekk平滑値を有するごくわ
ずかに艶を有する紙である。これらは、艶消しのグレー
ドである。本発明の紙上の高い艶は、印刷適性に必要と
される表面の紙むけ耐性を減少させるのみならず、それ
はまた、常温硬化インクの乾燥に要求される微小毛管現
象の低減をもたらすであろう。
【0035】本明細書において特に断らない限り、パー
センテージは常に重量%で表わす。また、特に断らない
限り、パーセンテージおよび他の量は、常に乾燥した成
分についてである。これに関連して、“otro”の用
語は、オーブン乾燥状態を表わす。
【0036】以下に、本発明の具体例を説明する。
【0037】(例1)以下の原料を用いて、ダブルスク
リーンフォーマー(ギャップフォーマー)を有する高速
フォードライナーマシン(Fourdrinier m
achine)において、約1200メーター/分のマ
シンスピードで原紙を作製した。 原紙原料 砕木パルプ 12.3% ケミカルパルプ 13.0% 廃紙 40.0% フィラー 33.0% 高カチオン性スターチ 1.5% 保持剤 0.2% 原紙試験データ 単位面積当たりの重量 40.3g/m2 フィラーの割合 15.2% 縦方向破断応力 41.8N 横方向破断応力 11.8N 繊維配向 横方向/縦方向 1:3.5 白色度 73.5% 体積 1.538cm3 /g
【0038】(例2)上述の例1で作製した原紙に、以
下の組成のコーティングを塗布した。 未加工CaCO3 、95%<2μm 80% Al(OH)3 、98%<2μm 20% 100% コーティング顔料に対するバインダーおよび添加剤 スチレン−アクリレートバインダー 10% スターチ溶液 3% CMC(カルボキシメチルセルロース)溶液 0.25% マレイン−ホルムアルデヒド樹脂 0.8% 蛍光漂白剤 1.3%
【0039】コーティングは、各側について約8g/m
2 の単位面積当たりの重量を有していた。以下の測定
は、得られた紙について行なった。 単位面積当たりの重量 56.5g/m2 600℃での燃焼の際の灰 35.3% 体積 1.18cm3 /g Bekk平滑性、上側 22秒 Bekk平滑性、下側 15秒 2秒接触角、FIBRO テスト 58° 30秒での吸収 0.42 常温硬化適性、すなわち、実際の試験におけるこの紙の
インク乾燥は十分であった。
【0040】(例3)前述の例1で作製した原紙に、以
下の組成のコーティングを塗布した。 コーティング顔料 未加工CaCO3 、90%<2μm 100% コーティング顔料に対するバインダーおよび添加剤 ブタジエン−スチレンバインダー 5.0% PVA溶液 3.5% マレイン−ホルムアルデヒド樹脂 1.3% 蛍光漂白剤 1.3%
【0041】紙は、以下の表面特性を有していた。 2秒接触角、FIBRO テスト 45° 30秒後の吸収 0.50 その他の試験データは、例2の紙と同様である。この例
で得られた紙は、実際の試験において顕著な常温硬化適
性を示した。
【0042】(例4)例1で得られた原紙に、次の点が
異なる以外は例3と同様のコーティング顔料でコートし
た。ポリアクリレート分散剤の代わりに、顔料は高アミ
ン含有カチオン性分散剤でカチオン性顔料スラリーに調
製し、カチオン性ポリマーバインダーを用いてコーティ
ング顔料を調製した。得られた紙は以下の特性を有して
いた。 2秒接触角、FIBRO テスト 50° 30秒での吸収 0.39/0.47 常温硬化プロセスにおけるこの紙の印刷特性もまた、非
常に優れていた。
【0043】(例5) 比較例 前述の例1で作製した原紙に、以下の組成のコーティン
グを塗布した。 未加工CaCO3 、90%<2μm 80% カオリン、80%<2μm 20% 100% コーティング顔料に対するバインダーおよび添加剤 スチレン−アクリレートバインダー 9.5% スターチ溶液 7.0% CMC溶液 0.25% マレイン−ホルムアルデヒド樹脂 0.8% 蛍光漂白剤 1.3%
【0044】このコーティング顔料でコートした紙は、
以下の表面特性を有していた。 2秒接触角、FIBRO テスト 72° 30秒後の吸収 1.11/1.19 常温硬化インクでの印刷の際のインク乾燥は十分ではな
かった。これはすでに表面特性に現れており、バインダ
ーの高い割合に起因する。
【0045】20%のカオリンの代わりに、98%が2
μm未満というAl(OH)3 を20%、コーティング
顔料中に含有する点のみが異なる顔料でコーティングし
た紙は、同様に乏しい印刷結果を与えた。バインダーの
組成および割合は同様であった。
【0046】例3および4で得られた紙は、通常の製造
速度において常温硬化印刷プレスで処理することがで
き、通常のインク乾燥で正確な像再生が得られた。同時
に、インク消費量は、新聞用紙についての場合より減少
した。水消費量は減少した。白色度が増加すると、通常
の新聞用紙と比較して、低分子コートされた艶消しグレ
ードにまったく匹敵する、コントラストのより高い印刷
が得られた。
【0047】FIBRO 1100 DATは、Fib
ro system AB(Box9081,S−12
609,Stockholm,Sweden)の装置の
名称である。DATの文字は、“Dynamic Ab
sorption Tester”を意味する。その装
置は、表面の湿潤性を測定するために用いられる。これ
は、コーティングや印刷のようなプロセスのために正確
に測定され、調節されなければならない紙の特性であ
る。それは、接触角の測定の原理に作用し、Swedi
sh Paper Research Institu
teにより開発された方法に基づく。
【0048】その装置は、医療用スポイトシステムとC
CD(charge−coupled device)
カメラとを含み、水滴サイズは0.1〜9.9μlに調
節可能であり、紙サンプルの上に体積した水滴中で変化
する。それは湿潤性についての特性であり、20ミリ秒
のサイクル時間で記憶可能なビデオイメージで証明する
ことができる。時間に伴なう接触角の変化をプロットす
ることができるので、異なる紙サンプルの湿潤性を互い
に比較することができる。
【0049】この場合、湿潤のために蒸留水が使用さ
れ、湿潤は2秒後に測定される。
【0050】塗布試験または吸収試験とも呼ばれる逆圧
試験において、特定量の印刷インクが紙片上に配置され
る。その後、紙片の部分は、特定の時間間隔で裏紙片の
上に巻かれる。裏紙片の上に移動したインクの量は、目
視により決定される。それらは、インク吸収および試料
片の段積み適性ついての結果を与える。
【0051】試験手順の詳細は、Prufbau,D
r.−Ing.Herbert Durner,Aic
h 17−23,D−82380 Peissenbe
rg/Munich(1972年9月26日付け)の多
目的試験印刷プレスの記載に詳しく述べられている。図
10.5および14.2を参照されたい。
【0052】その文献には、コートされた紙についての
0.3cm3 のインク、インク分散ローラー内の30秒
でのインク分散時間、および印刷形成のための30秒が
開示されている。印刷のための圧力および逆圧は、いず
れも200N/cm、すなわち4cmの幅の印刷形成の
ために800Nとすべきである。Michael Hu
ber Ink Factory,Munichの吸収
試験No.520068もまた使用することができる。
逆圧は、30、60、120および240秒後に加える
べきである。APCO II/IIと称されるScheuf
elen companyの標準紙もまた、試験印刷紙
として使用することができる。
【0053】この場合、試験は上述した値で行なうこと
ができるが、印刷速度は2倍となる。30秒間の逆圧に
より引き起こされる裏ストリップへのインクの移動は、
特に高められる。
【0054】前述のさらなる変更や改良は、当業者には
明らかであり、クレームに包含されることが意図され
る。
【0055】ドイツ国の先立つ出願19601245.
7および29601859.7は、参照として本明細書
を構成する。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙繊維材料と無機充填剤とを含有する原
    紙をキャリア紙として用い、コーティング顔料中に粉砕
    された炭酸カルシウムを含有しバインダー中に合成結合
    剤を含むコーティングを有し、常温硬化オフセットプロ
    セスでの印刷に適切な、コートされたロール印刷紙であ
    って、 前記炭酸カルシウムは、コーティング顔料の少なくとも
    50重量%を構成する粉砕された未加工の炭酸カルシウ
    ムであって、全コーティング顔料は、少なくとも65%
    が2μm未満という粉末度を有し、バインダーの割合は
    乾燥重量として、コーティング顔料に対し13%未満で
    あることを特徴するロール印刷紙。
  2. 【請求項2】 前記コーティング顔料は、少なくとも6
    0%が2μm未満という粉末度を有する炭酸カルシウム
    を50ないし60重量%含有し、残りは少なくとも80
    %が2μm未満という平均粉末度を有する顔料である請
    求項1に記載のロール印刷紙。
  3. 【請求項3】 前記コーティング顔料の平均粉末度は、
    少なくとも80%が2μm未満である請求項1に記載の
    ロール印刷紙。
  4. 【請求項4】 前記コーティング顔料は、少なくとも9
    5%が2μm未満という粉末度を有する水酸化アルミニ
    ウムを20重量%まで含有する請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のロール印刷紙。
  5. 【請求項5】 前記コーティング顔料は、炭酸カルシウ
    ムともに、65重量%以上が2μm未満という粉末度を
    有するカオリンを50重量%まで、および/または95
    %が2μm未満という粉末度を有する水酸化アルミニウ
    ムを20重量%まで、および/または25重量%のソデ
    ィウムベントナイトを含有する請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のコートされたロール印刷紙。
  6. 【請求項6】 前記バインダーの組成は、乾燥重量換算
    でコーティング中、コーティング顔料の重量に対し、3
    〜10%の合成バインダーと、0〜5%のポリビニルア
    ルコール(PVA)と、0〜5%のプロテインおよび/
    またはカゼインと、0〜5%のスターチとである請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載のロール印刷紙。
  7. 【請求項7】 前記バインダーの割合は、コーティング
    顔料に対し12重量%未満、好ましくは9.5重量%未
    満である請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロー
    ル印刷紙。
  8. 【請求項8】 前記バインダーは、コーティング顔料の
    パーセンテージとして、1.0ないし4.0重量%のP
    VAと、4.5ないし5.5重量%の合成バインダーと
    を含有し、前記合成バインダーは、ブタジエン−スチレ
    ンバインダーまたはスチレン−アクリレートバインダー
    と含有するがこれらに限定されない請求項7に記載のロ
    ール印刷紙。
  9. 【請求項9】 前記コーティングの単位面積当たりの重
    量は、片側当たり5g/m2 より大きい請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載のロール印刷紙。
  10. 【請求項10】 前記コーティングの単位面積当たりの
    重量は、片側当たり7ないし12g/m2 である請求項
    9に記載のロール印刷紙。
  11. 【請求項11】 前記コーティングの単位面積当たりの
    重量は、片側当たり少なくとも15g/m2 であり、特
    に片側当たり約20g/m2 である請求項9に記載のロ
    ール印刷紙。
  12. 【請求項12】 Bekkによる平滑度が10秒から5
    0秒の間の値を有する機械加工平滑、またはわずかに艶
    付きである請求項1ないし11のいずれか1項に記載の
    ロール印刷紙。
  13. 【請求項13】 インク吸収試験の値は、1.1未満、
    好ましくは0.8以下である請求項1ないし12のいず
    れか1項に記載のロール印刷紙。
  14. 【請求項14】 Fibro試験による接触角の測定
    は、2秒後に70°未満の値、好ましくは55°未満の
    値を与える請求項1ないし13のいずれか1項に記載の
    ロール印刷紙。
  15. 【請求項15】 原紙は、オーブン乾燥された紙繊維に
    対して、18重量%までの無機充填剤を含有する請求項
    1ないし14のいずれか1項に記載のロール印刷紙。
  16. 【請求項16】 前記原紙は、高カチオン性スターチを
    少なくとも1.0重量%、好ましくは少なくとも1.3
    重量%含有する請求項1ないし15のいずれか1項に記
    載のロール印刷紙。
  17. 【請求項17】 紙繊維材料と無機充填剤とを含有する
    紙組成物から作製された原紙を有し、この原紙がコーテ
    ィング顔料としての粉砕された炭酸カルシウムと結合剤
    としての合成バインダーとを含むコーティング着色剤で
    コートされた、常温硬化印刷インクでの印刷に適切なロ
    ール印刷紙の製造方法であって、 コーティング配合物はコーティングに用いられ、コーテ
    ィング顔料は少なくとも50重量%の未加工の炭酸カル
    シウムを含有し、全コーティング顔料は、少なくとも6
    5%が2μm未満の平均粉末度を有し、バインダーの割
    合はコーティング顔料に対して13重量%未満であるこ
    とを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 前記原紙は、ギャップフォーマーで作
    製され、1に対し2.5以上の横方向対縦方向の繊維配
    向比を有し、オーブン乾燥された紙繊維に対してオーブ
    ン乾燥重量で少なくとも1重量%、好ましくは少なくと
    も1.5重量%、最も好ましくは2.0重量%の特別に
    高カチオン性のスターチが紙繊維材料に添加された請求
    項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 オーブン乾燥された紙繊維材料に対し
    て、少なくとも25重量%のオーブン乾燥された無機充
    填剤が、原紙のための材料の混合物に添加される請求項
    17または18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記コーティング着色剤は、コーティ
    ング顔料の平均粉末度が少なくとも80%が2μm未満
    で用いられる請求項17ないし19のいずれか1項に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 前記コーティング着色剤は、少なくと
    も95%が2μm未満という粉末度を有する水酸化アル
    ミニウムを20重量%まで含有するコーティング顔料で
    用いられる請求項17ないし20のいずれか1項に記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 前記コーティング着色剤は、炭酸カル
    シウムとともに、65重量%以上が2μm未満という粉
    末度を有するカオリンを50重量%まで、および/また
    は95%が2μm未満という粉末度を有する水酸化アル
    ミニウムを20重量%まで、および/またはソディウム
    ベントナイトを25重量%まで含有するコーティング顔
    料で用いられる請求項17ないし20のいずれか1項に
    記載の方法。
  23. 【請求項23】 コーティング顔料の乾燥重量に対し、
    3〜10%の合成バインダーと、0〜5%のポリビニル
    アルコール(PVA)と、0〜5%のプロテインおよび
    /またはカゼインと、0〜5%のスターチとのバインダ
    ー組成を有するコーティング顔料を使用する載求項17
    ないし22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記コーティング顔料に対し9.5重
    量%を超えない量のバインダーを含有するコーティング
    着色剤を使用する請求項17ないし23のいずれか1項
    に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記コーティング顔料に対し、実質的
    に3.0〜4.0重量%のPVAと4.5〜5.5重量
    %の合成バインダーとがバインダーとして使用され、前
    記合成バインダーは、ブタジエン−スチレンバインダー
    またはスチレン−アクリレートバインダーを含有する
    が、これらに限定されない請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 単位面積当たりのコーティング重量
    は、紙のそれぞれの側において4g/m2 より大きい請
    求項17ないし25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 単位面積当たり7〜12g/m2 の重
    量のコーティングが原紙の各側に塗布された請求項26
    に記載の方法。
  28. 【請求項28】 最終的な紙において少なくとも15g
    /m2 、好ましくは約20g/m2 の単位面積当たりの
    コーティング重量を与える量でプレコートおよびトップ
    コートが塗布される請求項26に記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし16のいずれか1項に
    記載のロール印刷紙の常温硬化オフセット印刷用として
    の用途。
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