JP2003302895A - 髪カット用教材、及びこれを用いた髪のカット方法 - Google Patents

髪カット用教材、及びこれを用いた髪のカット方法

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JP2003302895A JP2002107903A JP2002107903A JP2003302895A JP 2003302895 A JP2003302895 A JP 2003302895A JP 2002107903 A JP2002107903 A JP 2002107903A JP 2002107903 A JP2002107903 A JP 2002107903A JP 2003302895 A JP2003302895 A JP 2003302895A
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line
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cutting
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尚之 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ短期間で正確な髪のカット技術が取
得できる髪カット用教材、及びこれを用いた髪のカット
方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る髪カット用教材は、頭髪の
ない人頭人形又は頭髪のない人頭を描いた図面の各人頭
の表面に、人頭を左右に等分するセンターライン1、左
右の耳介の後端部同士を結ぶ垂直面上に形成されるイヤ
ーツーイヤーライン2、及び左右の乳様突起から2〜3
センチメートル後部同士を結ぶ垂直面上に形成されるヘ
ッドチェンジライン3をそれぞれ設け、人の髪をカット
する際には、頭の表面を上記センターライン1の左右の
各ブロック、上記イヤーツーイヤーライン2から後部の
ブロック、及びこの後部のブロックと一部が重なる上記
ヘッドチェンジライン3から前部のブロックに分け、各
ブロック単位に髪をカットさせるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、髪カット用教材、
及びこれを用いた髪のカット方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美容院或いは美容学校等において
は、人頭をいくつかの部分に分割したカット途中の写真
等を参考にし、これを髪カットの目安としている。しか
し、分割のラインを明確に表した適切な教材がないた
め、指導する者は「どの場所」の髪を、「どのくらい」
カットするかを明確に示せていないのが実情である。
【0003】例えば、図15のように、人頭をブロック
化した教材がある(著書THE PROFESSIONAL STANDARD CU
T 出版・著作PEEK-A-BOO)。これは水平な2本のライ
ンで人頭を上段、中段、及び下段の大きく3つのブロッ
クに分割し、併せて、耳介の上端部同士を結んだライン
で人頭をサイドとバックとに分割した形態である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記写真等を
参考にしてそれらしい個所の髪をカットするといった試
行錯誤によっていたため、技術の習得には多くの時間を
要するという問題があった。また、上記教材は人頭をブ
ロック化しているが、分割は概念的であり依然としてカ
ットの要所は経験或いは感等に依存していた。さらに、
カット後の外観が頭蓋骨の形状に影響され仕上がりが一
定しないという問題、ドライカットによるヘアラインの
乱れの問題などがあった。また、一般人がボランティア
の目的でヘアーカットの技術を取得したいという要望が
あるが、適切な教材がないという指摘もある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、容易かつ短期間で正確な髪のカット技術が取
得できる髪カット用教材、及びこれを用いた髪のカット
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明の第1の手段に係る髪カット用教材
は、図1及び図2に示すように、頭髪のない人頭人形又
は頭髪のない人頭を描いた図面の各人頭の表面に、人頭
を左右に等分するセンターライン1、左右の耳介の後端
部同士を結ぶ垂直面上に形成されるイヤーツーイヤーラ
イン2、及び左右の乳様突起から2〜3センチメートル
後部同士を結ぶ垂直面上に形成されるヘッドチェンジラ
イン3をそれぞれ設け、人の髪をカットする際には、頭
の表面を上記センターライン1の左右の各ブロック、上
記イヤーツーイヤーライン2から後部のブロック、及び
この後部のブロックと一部が重なる上記ヘッドチェンジ
ライン3から前部のブロックに分け、各ブロック単位に
髪をカットさせるものである。
【0007】本発明の第2の手段に係る髪カット用教材
は、上記人形又は図面に、真上から見て頭のはちが最も
出ている位置を通過し人頭を水平に分けるアウトサイド
ライン5を設け、頭の表面をこのアウトサイドライン5
の上下の各ブロックに分けてこれらブロック単位に髪を
カットさせるものである。
【0008】また、本発明の第3の手段に係る髪カット
用教材は、上記人形又は図面に、左右の耳介の上端部同
士を結ぶ水平面上に形成されるトップイヤーライン7を
設け、頭の表面をこのトップイヤーライン7の上下の各
ブロックに分けてこれらブロック単位に髪をカットさせ
るものである。
【0009】また、本発明の第4の手段に係る髪カット
用教材は、頭髪のない人頭の人形又は頭髪のない人頭を
描いた図面に、人頭を左右に等分するセンターライン
1、左右の耳介の後端部同士を結ぶ垂直面上に形成され
るイヤーツーイヤーライン2、及び左右の耳介の上端部
同士を結ぶ水平面上に形成されるトップイヤーライン7
を設け、人の髪をカットする際には、頭の表面を上記セ
ンターライン1の左右の各ブロック、上記イヤーツーイ
ヤーライン2の前後の各ブロック、上記トップイヤーラ
イン7の上下の各ブロックに分け、これらブロック単位
に髪をカットさせるものである。
【0010】本発明に係る髪のカット方法は、第1の手
段に記載の髪カット用教材に基づき、上記ヘッドチェン
ジライン3上の毛を頭の側部における基準の毛とし、こ
の基準の毛に揃えて他の毛をカットすることである。
【0011】また、本発明に係る髪のカット方法は、第
2の手段に記載の髪カット用教材に基づき、上記アウト
サイドライン5の下部の毛をカットした後、このアウト
サイドライン5の上部の毛をカットすることである。
【0012】また、本発明に係る髪のカット方法は、第
3及び第4の手段に記載の髪カット用教材に基づき、上
記トップイヤーライン7上の毛を基準の毛とし、このト
ップイヤーライン7から上の毛を上記基準の毛よりも長
くカットし、下の毛を上記基準の毛よりも短くカットす
ることである。このとき例えば、上記トップイヤーライ
ンから上部の毛(トップイヤーラインとヘッドチェンジ
ラインとの中間のラインまでの毛)をトップイヤーライ
ンの水平延長上に集めてカットしたとき、上記中間ライ
ン上の毛を最長の毛とし、他の毛をそれよりも次第に短
くカットする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。一般的な髪型の基本的形態は、
ボブ、シャギーレイヤー、ハーフ&ロングレイヤ
ー、ショートレイヤー、サイドグラデーションレイ
ヤー、ショートベーシック、の6種類に分けることが
できる。上記ボブは、自然な毛流れで同じ長さにカット
した形態であり、シャギーは毛先を不揃いにしたカット
形態であり、またレイヤーはカット面に層状の段差を設
けたカット形態である。グラデーションは、襟足にいく
につれて短く段をつけたカット形態である。
【0014】この実施の形態は図1及び図2に示すよう
に、頭髪のない人頭に髪をカットする区分を分けるライ
ン及び点を描いた教材を採用し、この教材に基づいて上
記各髪型の基本的なカット方法を習得する技術に関す
る。上記教材は、頭髪のない人頭人形、又はこの人形に
代えて人頭を描いた図面(パンフレット形式の書面)
の、各人頭の表面に、カットする単位としてのブロック
を区画するライン及び点を描いたものである。どのライ
ン、点を用いるかは髪型等により異なるが、全部で13
のライン、13の点がある。人形を用いた場合には、立
体的な感覚でカット技術を取得することができ、また図
面は教材用のテキストとして手軽に活用できる。
【0015】上記教材は、髪をカットしようとする人の
頭を、上記人頭に描かれたラインに基づいて区画しブロ
ック化することで、具体的な髪カットのガイドラインを
提供し、カットを学習する上で明確な目安を与える。な
お、ここでの髪カット技術は、女性に限らず男性につい
ても適用できるものである。
【0016】上記各髪型のカットに際しては、上記13
のラインの内、その髪型に必要なラインを選択的に用い
る。これらラインの内、特に下記のセンターライン1、
イヤーツーイヤーライン2、ヘッドチェンジライン3、
アウトサイドライン5、及びトップイヤーライン7は、
カットの基礎となる主要なラインであり、上記髪型のカ
ットに多く共通する。上記13の点は、主に上記13の
ラインが交わる点であり補助的に用いられる。
【0017】ここで、上記13のラインを、図1、図2
に基づいて説明する。センターライン1は、人頭を左右
に等分するラインであり、頭面の毛を左右に分けてカッ
トするためのものである。イヤーツーイヤーライン2
は、左右の耳介の後端部同士を結ぶ垂直面上に形成され
人頭を前後に分けるラインである。このイヤーツーイヤ
ーライン2は、下記ヘッドチェンジライン3の少し前方
に位置し、このライン2から後部の頭面の毛を分けてカ
ットするためのものである。目測の判断では基準ライン
の位置判断が不安定となり、この判断に余裕をもたせ、
カットを安定させるためにヘッドチェンジライン3の前
にイヤーツーイヤーライン2を設けている。
【0018】ヘッドチェンジライン3は、左の乳様突起
(耳の後の側頭骨の突起)から2〜3センチメートル後
部から右の乳様突起の後部の同じ位置を結ぶ垂直面上に
形成され、人頭を前後に分けるラインである。東洋人の
頭を横から見た場合、後頭部の上部は角張った形態が特
徴的である。ヘッドチェンジライン3は、人頭の形状が
変化する角の部分を示すラインである。このヘッドチェ
ンジライン3は、このライン3から前部の頭面の毛を分
けてカットするためのものである。
【0019】垂直イヤーライン4は、左右の耳介をそれ
ぞれ縦方向に2分する垂直面で人頭を前後に分けるライ
ンである。この垂直イヤーライン4は、サイドグラデー
ションの髪型をカットするときの最初の目安となるライ
ンであり、特に、下記トップイヤーライン7との交点
(サイドクロスポイントA23)が大きな目安となる。
【0020】アウトサイドライン5は、人頭を真上から
見て頭のはちが最も出ている部位を結ぶ水平面上に形成
され人頭を上下に分けるラインである。したがって、こ
のアウトサイドライン5は、各人の頭蓋骨の形状に応じ
て異なる位置に形成されるものである。このアウトサイ
ドライン5はボブの髪型のカットで重要となる。また、
ショートベーシックにおいて、アウトサイドライン5か
ら上の髪の長さを決める際にも用いる。
【0021】ボブの髪型は、髪の毛が同一線上にカット
されている状態(ワンレングス)に毛を切り取る必要が
ある。通常、5〜10ミリメートルのグラデーションを
均等につける。従来、カットの際に湿らせた毛を同一線
上で切り、さらにこれを乾かした後に、不揃いになった
毛先の毛をカットするという方法(ドライカット)が用
いられていた。
【0022】髪の毛は乾燥すると頭面から浮き上がる
が、さらに美容師は特殊な道具を使って髪を浮き上がら
せ、上記ドライカットを行う。しかし、美容室を出ると
きには綺麗なボブスタイルであっても、自宅でシャンプ
ーし自分で乾かした時には毛先に乱れが生じる。これ
は、美容師との整髪のテクニックの差異にも起因する
が、根本的にはカットの際のブロック分け(ラインの位
置)に原因があると考えられる。
【0023】ここで上記アウトサイドライン5を考慮し
た場合、このアウトサイドライン5より下の毛は、頭の
丸みに左右されないので乾いた後に浮き上がることがな
い。したがって、毛が湿った状態では、頭の丸みに左右
されるアウトサイドライン5より上の毛が同一線状にカ
ットされておれば、ここの毛は毛の量も均一であるので
乾いた場合においても、略均一に毛先が持ち上がり整っ
た毛先の輪郭が作れる。
【0024】一方、アウトサイドライン5より下の毛は
浮き上がらないので、この下部の全ての毛を同一線上に
カットすれば、その部分の毛が乾いても毛先の輪郭が乱
れることはない。このためアウトサイドライン5で上下
に分け、それぞれ適宜な均一の長さ(ライン5の下部の
毛よりも上部の上の毛を長くカットする)に毛をカット
する。上記カットにより、上記浮き上がりを考慮した正
確なカットが行え、常に整った毛先の輪郭が作れる。
【0025】ボリュームライン6は、目と眉との中間を
通過する水平面により頭面に形成されるラインである。
ショートカットの髪型の輪郭は逆卵型(卵の尖った方を
下にした形状)のシルエットが、綺麗かつ上品な印象を
与える。図3(a)(b)に示すように、上記逆卵型の
輪郭(E)は、正面からみて顎の先端に卵の下端を位置
させ、かつ真横から見ると顎の先端から下記傾斜ヘッド
ライン9の方向に卵を傾けた状態のシルエットである。
この時、ボリュームライン6は、卵が一番膨らんだ量感
(ボリューム)あるラインが出て欲しい場所を示すもの
である。
【0026】トップイヤーライン7は、左右の耳介の上
端部同士を結ぶ水平面上に形成され人頭を上下に分ける
ラインであり、ショートカットの髪型のカットの際、頭
面の毛を上下に分けるものである。一般に、西洋人の頭
の形・髪質であれば適度のグラデーションをつけるだけ
で流れのある髪型になるが、東洋人の頭の側面は欧米人
に比べて骨格が四角いので、図4(b)に示すように頭
の後部の毛を一様な長さでカットすると四角い男性的な
髪型になってしまう。このため、東洋人に対して丸みを
出すための髪型作りが必要となり、これを解決するため
上記トップイヤーライン7が用いられる。
【0027】図4(a)に示すように、上記トップイヤ
ーライン7からヘッドチェンジライン3と傾斜ヘッドラ
イン9との間までの毛を、トップイヤーライン7の水平
延長上に集めてカットしたとき、毛の根元が最も前方の
毛を基準の毛とする。このとき上記基準の毛を最長の毛
とし、この毛よりも前方及び後方の毛はともに遠ざかる
につれ次第に短くカットする。このようにカットすれ
ば、上記基準とした毛は他の毛と重なって後頭部の毛に
厚みが出でボリューム感がつき、これにより四角い頭の
骨格の形状がカバーされ丸いふっくらとしたシルエット
の女性的な髪型が得られる。また、上記基準の毛よりも
前の毛を短くカットすることで、頭の後方上部の毛が重
なり過ぎて膨れ上がるのを防止し、シルエットがやぼっ
たくならないようにしている。
【0028】水平イヤーライン8は、耳介を上下に2分
する水平線により頭面に形成されるラインである。ショ
ートカットの髪型のカットの際、頭の後部の毛を集めて
この毛を指で挟んでカットするが、このときにライン8
は指の置く位置の目安となるものである。
【0029】傾斜ヘッドライン9は、あごの先端と左右
の耳の穴を結ぶ傾斜面上に形成され、頭表面に斜めに設
けられるラインである。このライン9は、ショートカッ
トの髪型をカットするときの、髪の毛を引き出す方向
(ライン9と同じ方向に毛をクシでとかす)の目安とな
るラインである。三つ襟ライン10は、センターライン
1とイヤーツーイヤーライン2とが交差する点(下記ク
ロスポイントA14)と、左右の三つ襟をそれぞれ結ん
だ2本のラインである。このライン10は、レイヤーカ
ット或いはショートカットの髪型のカットの際、指を置
く場所や髪の毛を引き出す角度の目安となるラインであ
る。
【0030】瞳ライン11は、左右の瞳の中央からそれ
ぞれ頭面後方のイヤーツーイヤーライン2に至る、上記
センターライン1と平行な2本のラインある。この瞳ラ
イン11は、上記各種の髪型のカットの際に用いられ、
髪の毛を中央部と左右部とに分けてカットするとき、中
央部のカット幅の目安として、また指を置く場所の目安
として用いられるものである。
【0031】マウスライン12は、上下の唇間を通過す
る水平面により頭面に形成されるラインで、ショートカ
ットの髪型をカットするときの指の置く場所の目安とな
るものである。顎ライン13は、顎の先端を通過する水
平面により形成されるラインである。この顎ライン13
は、ショートカットの髪型をカットするときの、指の置
く場所の目安として、襟足の毛の長さの目安として、ま
たボブの髪型を作るときの輪郭の目安として用いられる
ものである。
【0032】ここで上記13の点について説明する。点
14はクロスポイントAで、センターライン1とイヤー
ツーイヤーライン2との交点である。点15はクロスポ
イントBで、センターライン1と垂直イヤーライン4と
の交点である。点16はクロスポイントCで、センター
ライン1と水平イヤーライン8との交点である。点17
はクロスポイントDで、ヘッドチェンジライン3とトッ
プイヤーライン7との交点である。点18はクロスポイ
ントEで、右バックサイドの傾斜ヘッドライン9と三つ
襟ライン10との交点である。点19はクロスポイント
Fで、左バックサイドの傾斜ヘッドライン9と三つ襟ラ
イン10との交点である。点20はクロスポイントG
で、傾斜ヘッドライン9とセンターライン1との交点で
ある。
【0033】点21はレイヤーポイントAで、イヤーツ
ーイヤーライン2とトップイヤーライン7との交点であ
る。点22はレイヤーポイントBで、センターライン1
とヘッドチェンジライン3との交点である。点23はサ
イドクロスポイントAで、垂直イヤーライン4とトップ
イヤーライン7との交点である。点24はサイドクロス
ポイントBで、ヘッドチェンジライン3と水平イヤーラ
イン8との交点である。点25はサイドクロスポイント
Cで、アウトサイドライン5とセンターライン1との交
点である。点26はフィンガーポイントで、トップイヤ
ーライン7とセンターライン1との交点である。
【0034】上記13の点は、主に上記13のラインが
交わる点であり、頭面のブロック分けの際のコーナの目
安、また各点上の毛を基準の毛として他の毛の長さ調整
の目安に用いられる。
【0035】図5〜図9は、各髪型ごとに、髪をカット
する単位を上記ラインを用いて分割しブロック化したも
のであり、併せてカットの手順(図中、後、前、左、
右、下、(中)、上の順)を示している。ここで示す髪
のカットは、基本的且つ重要なラインに基づくブロック
化によるものであり、初心者でも容易に正確なカット技
術が取得できるものである。図中、黒い部分が髪をカッ
トするブロックである。
【0036】ここで、図5はボブ(ロングボブなど)に
つき、上記センターライン1、イヤーツーイヤーライン
2、ヘッドチェンジライン3、アウトサイドライン5を
用いた髪のカットを説明する。図6はシャギーレイヤ
ー、及びハーフ&ロングレイヤーにつき、上記センター
ライン1、イヤーツーイヤーライン2、ヘッドチェンジ
ライン3を用いた髪のカットを説明する。図7はショー
トレイヤーにつき、上記センターライン1、イヤーツー
イヤーライン2、ヘッドチェンジライン3、トップイヤ
ーライン7を用いた髪のカットを説明する。
【0037】図8はサイドグラデーションレイヤーにつ
き、上記センターライン1、イヤーツーイヤーライン
2、トップイヤーライン7を用いた髪のカットを説明す
る。図9はショートベーシックにつき、上記センターラ
イン1、イヤーツーイヤーライン2、ヘッドチェンジラ
イン3、トップイヤーライン7を用いた髪のカットを説
明する。なお、カットは、クシで引いた毛と直角方向に
鋏を入れて毛を切り取るのが基本である。通常、作業性
との関係で、作業がし易い左側のブロックを先に行う。
【0038】最初に、各髪型とも、イヤーツーイヤーラ
イン2で分けた頭の後部側のブロックの髪をカットす
る。このブロックの毛は(サイドグラデーションレイヤ
ーを除き)、後方側斜め下向き(垂直から少し角度を持
たせて)にクシでとかして引いて水平にカットする。こ
のとき具体的には、このブロックを上記2本の瞳ライン
11によって3つのブロックに分割して、各ブロック毎
にカットする。サイドグラデーションレイヤーでは、水
平(或いは斜め上方)に引いてカットする。
【0039】次に、ヘッドチェンジライン3で分けた頭
の前部のブロックの髪をカットする(但し、サイドグラ
デーションレイヤーを除く)。このヘッドチェンジライ
ン3は、上記イヤーツーイヤーライン2より前に位置す
ることから、両ライン2,3間は、ブロックが重なる。
ボブスタイルでは、この重なりを利用して毛の長さを調
整する。
【0040】ボブスタイルの場合、図10(a)(b)
に示すように、イヤーツーイヤーライン2から後ろの毛
を水平にカットしたとき、ヘッドチェンジライン3から
下がる毛よりも、イヤーツーイヤーライン2から下がる
毛の方が長くなる。これは、毛を斜め下向きに引いてカ
ット(肩があるため垂直には引けない)したとき、ヘッ
ドチェンジライン3から前は頭面が比較的水平であるた
めイヤーツーイヤーライン2上の毛が長くなってしまう
ためである。ヘッドチェンジライン3から後ろは、頭面
が垂直方向に変化するためカット後の毛の長さも一定す
る。
【0041】したがって、イヤーツーイヤーライン2上
の毛を目安として前の毛をカットすると図10(b)に
示すように誤差がでる。このため、ヘッドチェンジライ
ン3から前の毛をカットするときには、ヘッドチェンジ
ライン3上の毛に揃えて他の毛をカットすれば、カット
ライン(毛先のライン)を綺麗に揃えることができる。
【0042】ヘッドチェンジライン3は、ショートベー
シックのスタイルについても有用である。頭の前部の毛
をカットする際、イヤーツーイヤーライン2の毛を目安
にすると図11(Y)に示すように、髪のシルエットが
逆卵型にならずに下部が膨れてしまい、やぼったくな
る。一方、ヘッドチェンジライン3の毛を目安に頭の前
部の毛をカットすると、図11(H)に示すように、髪
の外観が綺麗な逆卵型になり、上品なシルエットにな
る。これは、上記のようにヘッドチェンジライン3上の
毛が短いため、これを基準にカットしたとき不必要な毛
が取り去られることになり、毛同士の重なりが少なくな
るためである。
【0043】サイドグラデーションレイヤーの髪型で
は、頭の側面の毛は後ろ方向に流す形態であることか
ら、ヘッドチェンジライン3は重要ではない。このため
図8に示すように、先にカットしたイヤーツーイヤーラ
イン2より少し後方の位置からの、頭の前部をブロック
とし、このブロックをセンターライン1で2つのブロッ
クに分け、各ブロック毎にカットする。毛は上向きにク
シでとかして水平にカットする。
【0044】次に、センターライン1を基準に人頭を左
右のブロックに分け、各ブロック毎に髪をカットする。
具体的には、図5に示すボブでは、毛を下方或いは斜め
下方にクシでとかして水平にカットする。シャギーレイ
ヤー、ハーフ&ロングレイヤー、ショートレイヤでは、
毛を横方向にとかして垂直にカットする。ショートベー
シック及びサイドグラデーションレイヤーでは、毛を頭
の中心線方向に引いてこの毛と直角にカットする。シャ
ギーレイヤーおよびハーフ&ロングレイヤーについて
は、以上が基本的なカットである。
【0045】ボブについては、アウトサイドライン5に
よって人頭を上下の各ブロックに分け、各ブロック毎に
カットする。先ず、アウトサイドライン5から下のブロ
ックの髪をカットする。次に、先にカットしたアウトサ
イドライン5上の毛を長さの基準にして、アウトサイド
ライン5から上のブロックの毛をカットする。
【0046】一方、ショートレイヤーについては図7に
示すように、トップイヤーライン7によって人頭を上下
のブロックに分け、それぞれのブロック単位でカットす
る。基本的には、このトップイヤーライン7上の毛を基
準の毛とし、このトップイヤーライン7から上の毛を上
記基準の毛よりも長くカットし、下の毛を上記基準の毛
よりも短くカットする。
【0047】これに加えて、図8のサイドグラデーショ
ンレイヤー及び、図9のショートベーシックでは、中間
的なブロックとして、イヤーツーイヤーライン2とトッ
プイヤーライン7とによって囲まれたブロックを用い
る。このブロックの髪は、傾斜ヘッドライン9の延長線
方向に毛を引き上げてカットする。このブロックのカッ
トは、髪型に適度な丸みをもたせるものであり、このカ
ットがないと髪が膨らみすぎる。サイドグラデーション
レイヤーはさらに詳細には、水平イヤーライン8から下
部のブロックの毛をこのライン8を水平に延長した位置
にクシでとかし水平にカットし、裾の部分のグラデーシ
ョンを引き出す。
【0048】このように、各髪型のカットは、上記主要
なラインを適用することで基本的部分のカットが行え
る。比較的初心者の場合には、カットの際にスポンジ2
8等の弾性体を用いるのが有効である。これは、図12
に示すように、指に代えて板状のスポンジ28を2枚用
い、これら平坦な辺同士の間に髪の毛を所定の範囲で挟
み、この状態でスポンジ28辺に沿って鋏を入れ毛をカ
ットする。これにより、直線状のカットが容易に行え
る。
【0049】したがって上記実施の形態によれば、頭面
のカットする場所、範囲についての明確な目安が与えら
れることから、従来の試行錯誤的なカット学習が大幅に
改善される。また、正確で綺麗なカットを覚えるための
ライン及びカット方法が適切に示され、容易かつ短期間
に正確な髪のカット技術が取得でき、併せて美容技術者
の技術の取得を容易にするとともに、美容師養成学校、
或いはボランティア団体等における美容師等の養成に有
用である。
【0050】次に、他の実施の形態として、上記実施の
形態よりさらに詳細なブロック分けを行った髪カット方
法について説明する。この実施の形態についても、上記
人頭に13のライン及び13の点を描いた教材を用い
る。この髪カットは、主として職業美容師の養成に有用
である。図13は、ロングボブの髪のカットについての
ブロック分けを示したものである。このブロック分けに
ついても、上記基本的なブロック分けが用いられる。こ
こでの髪のカットは、これらブロック又はパネル(ブロ
ックをさらに細分化した区画)を単位として行う。
【0051】図14(a)(b)は、上記ブロック分け
に関係する顔まわりの線又は名称を示したものである。
クリーク(creek)30は髪の生え際の薄いところ、ケ
イプ(cape)31は髪の生え際で突き出ているところ、
サイドバーンズ(sideburns)32はもみあげを示す。
また、フェイスライン(face line)33は頭の前部に
おける髪の生え際、ヘムライン(hemline)34はの後
部における髪の生え際、ネープ(nape)35はトップイ
ヤーライン7より下の髪の毛の生えている部分を示す。
【0052】ブロック1は、イヤーツーイヤーライン2
の後部、ブロック2は、アウトサイドライン5の下部を
さす。ブロック3,4は、ヘッドチェンジライン3の前
部でフェイスライン33までを、センターライン1で左
右に分けた区画をさす。ブロック5は、トップイヤーラ
イン7と左右のサイドバーンズ32とで区画された範囲
をさす。ブロック6,7は、アウトサイドライン5から
下でイヤーツーイヤーライン2と瞳ライン11(左側又
は右側)で区画された範囲をさす。
【0053】ブロック8は、アウトサイドライン5から
下で、センターライン1からクロスポイントC16を経
て瞳ライン11の延長上に至る範囲をさす。ブロック9
は、アウトサイドライン5から下をセンターライン1で
分けた左右の範囲をさす。ブロック10は、アウトサイ
ドライン5と垂直イヤーライン4までの範囲をさす。ブ
ロック11及びブロック12は、ヘッドチェンジライン
3から前で、瞳ライン11(左側又は右側)によって囲
まれた範囲をさす。
【0054】次に、上記各ブロック毎のカットについて
説明する。ブロック1のカットでは、人頭を少し前に倒
した位置で、イヤーツーイヤーライン2で分けた後ろ半
分のすべての毛を2本の瞳ライン11を基準に中央部、
左右部の3つのパネルに分け、それぞれ髪を後方下向き
にとかして水平にカットする。
【0055】ブロック2では、人頭を真正面を向く位置
に起し、アウトサイドライン5から下の毛を、2本の瞳
ライン11を基準に中央部、左右部の3つのパネルに分
け、それぞれ髪を後方下向きにとかして水平にカットす
る。このとき、先のブロック1のカットラインに揃えて
カットする。
【0056】ブロック3では、左側のヘッドチェンジラ
イン3からこれより前方の垂直イヤーライン4までと、
垂直イヤーライン4からフェイスライン33までの2つ
のブロックに分け、それぞれセンターライン1で分割し
て毛を横方下向き(耳の上を通過する状態)にとかして
水平にカットする。ブロック4は、ブロック3とは対称
に位置し、基本的なカット手順はブロック3と同様であ
る。
【0057】ブロック5では、トップイヤーライン7か
ら下の、左右のサイドバーンズ32の毛をそれぞれ下方
に引いて左右の長さを確認し、必要に応じてカットす
る。ブロック6では、左のイヤーツーイヤーライン2か
ら左の瞳ライン11までの幅で、アウトサイドライン5
からヘムライン34までの毛をカットする。このとき、
髪を下方向にとかし、先のブロック1のカットラインに
揃えてカットする。ブロック7では、右のイヤーツーイ
ヤーライン2から右の瞳ライン11までの幅で、アウト
サイドライン5から下の毛をブロック6と同様にカット
する。
【0058】ブロック8では、センターライン1の左側
で、クロスポイントC16から左の瞳ライン11を延長
したラインとヘムライン34との交わるところまでの幅
で、アウトサイドライン5から下の毛を5つのパネル1
〜5に分けてカットする。このとき、髪を床に対して6
0°斜め前にとかして水平にカットする。
【0059】上記パネル1の範囲は、クロスポイントB
15とクリーク30を結んだところから、レイヤーポイ
ントB22とサイドクロスポイントA23を結んだとこ
ろまでで、アウトサイドライン5から下の毛である。パ
ネル2は、クロスポイントG20から傾斜ヘッドライン
9に沿ってヘムライン34まで分けとったところから、
パネル1を1〜2センチメートル含むところまでのアウ
トサイドライン5から下の毛である。
【0060】パネル3は、フィンガーポイント26とサ
イドクロスポイントB24を結んだところからパネル2
を1〜2センチメートル含むところまでのアウトサイド
ライン5から下の毛である。パネル4は、ヘムライン3
4からパネル3を1〜2センチメートル含むところまで
の毛である。パネル5は、クロスポイントC16と、右
のマウスライン12とヘムライン34の交わる点を結ん
だところから、クロスポイントC16と、左の瞳ライン
11の延長線とヘムライン34との交わる点を結んだと
ころまでの毛である。
【0061】ブロック9では、センターライン1で分け
た左側の全ての毛を4つのパネル1〜4に分けてカット
する。このとき、髪を床に対して60°斜め前方にとか
して水平にカットする。
【0062】上記パネル1の範囲は、クロスポイントB
15とクリーク30を結んだところから、レイヤーポイ
ントB22とサイドクロスポイントA23を結んだとこ
ろまでの、アウトサイドライン5から下の毛である。パ
ネル2の範囲は、クロスポイントG20から傾斜ヘッド
ライン9にそって生え際まで分けとったところから、パ
ネル1を1〜2センチメートル含むところまでの、アウ
トサイドライン5から下の毛である。パネル3の範囲
は、フィンガーポイント26とサイドクロスポイントB
24を結んだところからパネル2を1〜2センチメート
ル含むところまでの、アウトサイドライン5から下の毛
である。パネル4の範囲は、ヘムライン34からパネル
3を1〜2センチメートル含むところまでの毛である。
【0063】ブロック10では、各瞳ライン11を延長
したラインからそれぞれ1〜2センチメートル広げた幅
で、垂直イヤーライン4からアウトサイドライン5まで
の毛をカットする。このとき、毛をアウトサイドライン
5の頭面(略垂直)に対して60°の角度をなす斜め下
方にとかし、アウトサイドライン5上の毛のカットライ
ンを目安にカットする。
【0064】ブロック11では、フェイスライン33か
らヘッドチェンジライン3までの幅で、左の瞳ライン1
1を延長したラインからアウトサイドライン5までの毛
を、センターライン1に対して直角に引いてカットす
る。このとき、髪の毛をアウトサイドライン5の頭面に
対して60°の角度をなす斜め下方にとかし、アウトサ
イドライン5上の毛のカットラインを目安にカットす
る。ブロック12はブロック11と対称であり、基本的
なカット方法はブロック11の場合と同様である。以上
の手順により、ロングボブの髪のカットが完了する。
【0065】従ってこの実施の形態においても上記実施
の形態と同様、頭面のカットする場所、範囲についての
明確な目安が与えられることから、従来の試行錯誤的な
カット学習が大幅に改善される。併せて、正確で綺麗な
カット技術が容易かつ短期間に取得できることから、美
容技術者の技術の取得を容易にし、美容師養成学校等に
おける美容師の養成に有用である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る髪カ
ット用教材によれば、頭の表面をセンターラインの左右
の各ブロック、イヤーツーイヤーラインから後部のブロ
ック、及びこの後部のブロックと一部が重なるヘッドチ
ェンジラインから前部のブロックに分け、各ブロック単
位に髪をカットさせるものとしたから、シャギーレイヤ
ー及びハーフ&ロングレイヤーの髪カットが正確かつ容
易に習得できるとともに、ヘッドチェンジラインを基準
に髪の毛を整然と揃えることができ仕上がりが綺麗であ
るという効果を奏する。
【0067】本発明に係る髪カット用教材によれば、さ
らに頭の表面をアウトサイドラインの上下の各ブロック
に分けてこれらブロック単位に髪をカットさせるものと
したから、ボブの髪カットが正確かつ容易に習得できる
とともに、髪を湿らせてカットした場合であっても乾燥
後に毛先の輪郭が乱れないという効果を奏する。
【0068】本発明に係る髪カット用教材によれば、頭
の表面をトップイヤーラインの上下の各ブロックに分け
てこれらブロック単位に髪をカットさせるものとしたか
ら、ショートレイヤー及びショートベーシックの髪カッ
トが正確かつ容易に習得できるとともに、丸いふっくら
としたシルエットの髪型が得られるという効果がある。
【0069】本発明に係る髪カット用教材によれば、頭
の表面をセンターラインの左右の各ブロック、イヤーツ
ーイヤーラインの前後の各ブロック、トップイヤーライ
ンの上下の各ブロックに分け、これらブロック単位に髪
をカットさせるものとしたから、サイドグラデーション
レイヤーの髪カットが正確かつ容易に習得できるととも
に、丸いふっくらとしたシルエットの髪型が得られると
いう効果がある。
【0070】本発明に係る髪のカット方法によれば、髪
カット用教材に基づき、ヘッドチェンジライン上の毛を
頭の側部における基準の毛とし、この基準の毛に揃えて
他の毛をカットすることとしたから、シャギーレイヤー
及びハーフ&ロングレイヤーの髪カットが正確かつ容易
に習得できるとともに、ヘッドチェンジラインを基準に
髪の毛を整然と揃えることができ仕上がりが綺麗である
という効果を奏する。
【0071】また、本発明に係る髪のカット方法によれ
ば、髪カット用教材に基づき、アウトサイドラインの下
部の毛をカットした後、このアウトサイドラインの上部
の毛をカットすることとしたから、ボブの髪カットが正
確かつ容易に習得できるとともに、髪を湿らせてカット
した場合であっても乾燥後に毛の裾が乱れないという効
果を奏する。
【0072】また、本発明に係る髪のカット方法によれ
ば、髪カット用教材に基づき、トップイヤーライン上の
毛を基準の毛とし、このトップイヤーラインから上の毛
を上記基準の毛よりも長くカットし、下の毛を短くカッ
トすることとしたから、ショートレイヤー及びショート
ベーシック及びサイドグラデーションレイヤーの髪カッ
トが正確かつ容易に習得できるとともに、丸いふっくら
としたシルエットの髪型が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係り、頭髪のない人頭人
形にラインを設けた髪カット用教材を示す図であり、
(a)は側面、(b)は背面、(c)は平面を示す。
【図2】本発明の実施の形態に係り、頭髪のない人頭を
描いた図面にラインを設けた髪カット用教材を示す図で
あり、(a)は側面、(b)は斜め背面、(c)は平面
を示す。
【図3】本発明の実施の形態に係り、逆卵型の髪型を示
す図である。
【図4】カットを比較した説明図であり、(a)は本実
施の形態、(b)は従来の形態を示す。
【図5】実施の形態に係り、ボブのブロック分け及びカ
ット手順を示す図である。
【図6】実施の形態に係り、シャギーレイヤー及びハー
フ&ロングレイヤーのブロック分け及びカット手順を示
す図である。
【図7】実施の形態に係り、ショートレイヤーのブロッ
ク分け及びカット手順を示す図である。
【図8】実施の形態に係り、サイドグラデーションレイ
ヤーのブロック分け及びカット手順を示す図である。
【図9】実施の形態に係り、ショートベーシックのブロ
ック分け及びカット手順を示す図である。
【図10】実施の形態に係り、(a)はイヤーツーイヤ
ーラインから後ろの毛を水平にカットしたときの毛の長
さを示し、(b)はイヤーツーイヤーラインの毛を目安
とした場合に誤差が出ることを示す図である。
【図11】実施の形態に係り、ヘッドチェンジラインを
目安とした場合(H)と、イヤーツーイヤーラインの毛
とを目安とした場合(Y)のカット後のシルエットを示
す図である。
【図12】実施の形態に係り、スポンジを用いたカット
を示す図である。
【図13】実施の形態に係り、ロングボブのブロック分
けを示す図である。
【図14】実施の形態に係り、顔周りを示す図で、
(a)斜め正面、(b)は斜め背面を示す。
【図15】従来例に係り、人頭をブロック化した図であ
る。
【符号の説明】
1 センターライン 2 イヤーツーイヤーライン 3 ヘッドチェンジライン 5 アウトサイドライン 7 トップイヤーライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭髪のない人頭人形又は頭髪のない人頭
    を描いた図面の各人頭の表面に、人頭を左右に等分する
    センターライン、左右の耳介の後端部同士を結ぶ垂直面
    上に形成されるイヤーツーイヤーライン、及び左右の乳
    様突起から2〜3センチメートル後部同士を結ぶ垂直面
    上に形成されるヘッドチェンジラインをそれぞれ設け、 人の髪をカットする際には、頭の表面を上記センターラ
    インの左右の各ブロック、上記イヤーツーイヤーライン
    から後部のブロック、及びこの後部のブロックと一部が
    重なる上記ヘッドチェンジラインから前部のブロックに
    分け、各ブロック単位に髪をカットさせることを特徴と
    する髪カット用教材。
  2. 【請求項2】 上記人形又は図面に、真上から見て頭の
    はちが最も出ている位置を通過し人頭を水平に分けるア
    ウトサイドラインを設け、頭の表面をこのアウトサイド
    ラインの上下の各ブロックに分けてこれらブロック単位
    に髪をカットさせることを特徴とする請求項1に記載の
    髪カット用教材。
  3. 【請求項3】 上記人形又は図面に、左右の耳介の上端
    部同士を結ぶ水平面上に形成されるトップイヤーライン
    を設け、頭の表面をこのトップイヤーラインの上下の各
    ブロックに分けてこれらブロック単位に髪をカットさせ
    ることを特徴とする請求項1に記載の髪カット用教材。
  4. 【請求項4】 頭髪のない人頭の人形又は頭髪のない人
    頭を描いた図面に、人頭を左右に等分するセンターライ
    ン、左右の耳介の後端部同士を結ぶ垂直面上に形成され
    るイヤーツーイヤーライン、及び左右の耳介の上端部同
    士を結ぶ水平面上に形成されるトップイヤーラインを設
    け、 人の髪をカットする際には、頭の表面を上記センターラ
    インの左右の各ブロック、上記イヤーツーイヤーライン
    の前後の各ブロック、上記トップイヤーラインの上下の
    各ブロックに分け、これらブロック単位に髪をカットさ
    せることを特徴とする髪カット用教材。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の髪カット用教材に基づ
    き、 上記ヘッドチェンジライン上の毛を頭の側部における基
    準の毛とし、この基準の毛に揃えて他の毛をカットする
    ことを特徴とする髪のカット方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の髪カット用教材に基づ
    き、 上記アウトサイドラインの下部の毛をカットした後、こ
    のアウトサイドラインの上部の毛をカットすることを特
    徴とする髪のカット方法。
  7. 【請求項7】 請求項3又は請求項4に記載の髪カット
    用教材に基づき、 上記トップイヤーライン上の毛を基準の毛とし、このト
    ップイヤーラインから上の毛を上記基準の毛よりも長く
    カットし、下の毛を上記基準の毛よりも短くカットする
    ことを特徴とする髪のカット方法。
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