JP2003164330A - レッスン用ウィッグ - Google Patents

レッスン用ウィッグ

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JP2003164330A
JP2003164330A JP2001366761A JP2001366761A JP2003164330A JP 2003164330 A JP2003164330 A JP 2003164330A JP 2001366761 A JP2001366761 A JP 2001366761A JP 2001366761 A JP2001366761 A JP 2001366761A JP 2003164330 A JP2003164330 A JP 2003164330A
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wig
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basic
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JP2001366761A
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Mitsuaki Arai
光明 新井
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OKASEN KK
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OKASEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、正確にシェープできているか、一目
で判別・確認・チェックでき、第2に、カットの状態
が、一目で判別・確認・チェックでき、第3に、特にグ
ラデーションの状態を、一目で判別・確認・チェックで
き、第4に、ブロッキングも簡単容易に行え、第5に、
もって各種の理容技術や美容技術の習得、コンクールや
国家試験の準備、髪型デザインの研究・創作等々に効果
的な、レッスン用ウイッグを提案する。 【解決手段】 このレッスン用ウイッグ3は、理容や美
容のカット,整髪,スタイル,デザイン等の練習やレッ
スンに使用され、毛髪8が、黒髪等の基本毛髪9と、金
髪等の変色毛髪10と、からなる。そして変色毛髪10
は、基本毛髪9とは異なる色よりなり、縦方向Eや横方
向Fのライン状の毛髪地肌12や、頭頂部の頂部分13
の毛髪地肌12に、部分的に偏在して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レッスン用ウィッ
グに関する。すなわち、理容や美容の分野において、カ
ット,整髪,スタイル,デザインの練習等に使用され
る、人頭マネキンたるレッスン用ウィッグに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】《技術的背景》理容師や美容師、更には
これらを目指す人の練習用等として、従来より、レッス
ン用ウィッグが使用されている。すなわち、人間の頭部
を模したマネキン・模型人形たるレッスン用ウィッグを
使用して、シェープ,カット,グラデーション,ブロキ
ング,パーマ,カール、その他の整髪,スタイル,デザ
インの練習やレッスンが行われ、もって、理容技術や美
容技術の習得や、コンクールや国家試験の準備、髪型デ
ザインの研究・創作、等々が実施されている。
【0003】《従来技術》ところで、このようなレッス
ン用ウィッグは、従来、毛髪が単一色よりなっていた。
すなわち、従来のレッスン用ウィッグは、代表的には黒
色つまり黒髪の毛髪が、全体的に植毛されていた。勿
論、栗毛,金髪,白髪等のものもあったが、いずれにし
ても、その毛髪は、全体的に1種類の単色よりなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】《第1の問題点につい
て》ところで、この種従来例のレッスン用ウィッグにあ
っては、次の問題が指摘されていた。まず第1に、正確
にシェープできているか、判別・確認・チェックが容易
でなかった。すなわち、毛髪を頭頂部から下方に向け、
全体的に均等に放射状に解かして行くシェープ技術は、
理容特に美容技術の基本の1つである。しかしながら、
このようなシェープが正確に実施されたか否か、この種
従来例では、毛髪が黒色等の単一色よりなっていたの
で、その判別・確認・チェックが、容易でなかった。例
えば、図3の(2)図は、この種従来例のレッスン用ウ
ィッグ1を用いて、シェープAを行った例を示し、頭頂
部から解かされた毛髪2が不均一に偏在し、より下側の
毛髪2’が表面に露出している。しかしながら、頭頂部
からの毛髪2と、より下側の毛髪2’とが、例えば黒色
等の同一色なので、図示したようには明確に区別でき
ず、結局、シェープAが正確に行われたか否か、一目で
判断することは困難であった。
【0005】《第2の問題点について》第2に、カット
の状態、つまりカットされた毛先面の判別・確認・チェ
ックが、容易でなかった。すなわち、カット技術は理容
特に美容技術の基本であるが、特にカット中において、
カットされて行く毛先の作り出す面たるカット面が、ど
のような状態になっているか、その判別・確認・チェッ
クが容易でなかった。どの部分の毛髪2がどの位カット
されているか、カットされた毛先の長さは適切か、この
種従来例のレッスン用ウィッグ1では、毛髪2が黒色等
の同一色よりなっていたので、その全体的な判断が容易
でなかった。もって、カットし過ぎたり、全体のカット
バランスが悪かったりすることが、多々発生していた。
【0006】《第3の問題点について》第3に、特にグ
ラデーションの状態の判別・確認・チェックが、容易で
なかった。すなわち、カットされた毛先の長さを、下端
において横一線に揃えず、徐々に段階的に傾斜しつつ変
化させて行くグラデーション技術は、理容特に美容技術
において多用されている。しかしながら、特にカット中
において、正確にグラデーションされているか、シンメ
トリーデザインにおいて左右対称にグラデーションされ
ているか、毛髪2が黒色等の同一色よりなっていたの
で、その全体的な判別・確認・チェックが、容易でなか
った。例えば、図3の(4)図は、この種従来例のレッ
スン用ウィッグ1を用いて、グラデーションBを行った
例を示し、毛髪2の毛先が全体的に同一色なので識別困
難であり、カットされた毛髪2の毛先が、所期のごとく
整然と段階的にグラデーションBされず、波打ったり左
右対称とならないことが、多々発生していた。
【0007】《第4の問題点について》第4に、ブロッ
キングつまり毛髪2をエリア毎に分ける作業が、面倒で
あり容易でなかった。すなわち、毛髪2を頭部の毛髪地
肌の各ブロック毎に区画して分けるブロッキング技術
は、理容特に美容技術の基本の1つであり、カット,ド
ライヤー,パーマ等の前提となる作業である。しかしな
がら、この種従来例では、毛髪2が黒色等の同一色より
なっていたので、ブロッキングラインの目安が得がた
く、ブロッキングが面倒であり容易でなかった。例え
ば、図4の(2)図は、この種従来例のレッスン用ウィ
ッグ1を用いて、ブロッキングCを行った例を示し、ブ
ロッキングラインDが、ジグザグとなったり大きく変形
カーブしてしまう等、不正確となり易く、正確かつ簡単
なブロッキングC作業が望まれていた。
【0008】《本発明について》本発明は、このような
実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、発明者の
鋭意研究努力の結果なされたものである。そして、黒髪
等の基本毛髪とは異なる金髪等の変色毛髪を、縦方向の
ライン状,横方向のライン状,頂部分等に部分的に設け
たこと、を特徴とする。又、毛髪を各ブロック毎に色分
けしたり、各毛髪を長さ方向に色分けしたこと、を特徴
とする。もって本発明は、第1に、正確にシェープでき
ているか、一目で判別・確認・チェックでき、第2に、
カットの状態が、一目で判別・確認・チェックでき、第
3に、特にグラデーションの状態を、一目で判別・確認
・チェックでき、第4に、ブロッキングも簡単容易に行
え、第5に、もって各種の理容技術や美容技術の習得、
コンクールや国家試験の準備、髪型デザインの研究・創
作、等々に効果的なレッスン用ウイッグを提案するこ
と、を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】《請求項1,2,3,4
について》このような課題を解決する本発明の技術的手
段は、次のとおりである。まず、請求項1については次
のとおり。すなわち、この請求項1のレッスン用ウィッ
グは、理容や美容の練習に使用される人頭マネキンより
なる。そして毛髪が、基本毛髪と変色毛髪との2種類か
らなり、該変色毛髪は、該基本毛髪とは異なる色よりな
り、毛髪地肌に部分的に偏在して設けられていること、
を特徴とする。請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この請求項2のレッスン用ウィッグは、請求項1に
おいて、該基本毛髪は、毛髪地肌にほぼ全体的に設けら
れており、該変色毛髪は、該基本毛髪の毛髪地肌間に介
在位置し、縦方向や横方向に略直線的な所定幅のライン
状をなす毛髪地肌に、設けられていること、を特徴とす
る。請求項3については次のとおり。すなわち、この請
求項3のレッスン用ウィッグは、請求項2において、該
変色毛髪は、横方向のものが縦方向のものより幅広に設
定されていること、を特徴とする。請求項4については
次のとおり。すなわち、この請求項4のレッスン用ウィ
ッグは、請求項1において、該基本毛髪は、毛髪地肌に
ほぼ全体的に設けられており、該変色毛髪は、頭頂部の
頂部分の毛髪地肌に、該基本毛髪を排除しつつ設けられ
ていること、を特徴とする。
【0010】《請求項5,6について》次に、請求項5
については次のとおり。すなわち、この請求項5のレッ
スン用ウィッグは、理容や美容の練習に使用される人頭
マネキンよりなる。そして、毛髪地肌が各ブロックに区
画されており、毛髪が、隣接ブロック毎に異なった色に
色分けされていること、を特徴とする。請求項6につい
ては次のとおり。すなわち、この請求項6のレッスン用
ウィッグは、理容や美容の練習に使用される人頭マネキ
ンよりなる。そして各毛髪が、それぞれ毛根から毛先ま
での長さ方向において、途中で区画されており、隣接区
画毎に異なった色に色分けされていること、を特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明す
る。図1,図2,図3,図4,図5,図6等は、本発明
のレッスン用ウィッグの実施の形態の説明に供する。そ
して図1は、毛髪を省略して示した説明図であり、
(1)図は右側面図、(2)図は左側面図、(3)図は
背面図、(4)図は正面図である。図2は、毛髪と共に
示した説明図であり、(1)図は右側面図、(2)図は
左側面図、(3)図は背面図、(4)図は正面図であ
る。
【0012】図3の(1)図と(2)図は、シェープす
る場合の背面図であり、(1)図は本発明のもの、
(2)図は従来例のものを示す。図3の(3)図と
(4)図は、グラデーションする場合の背面図であり、
(3)図は本発明のもの、(4)図は従来例のものを示
す。図4の(1)図と(2)図は、ブロッキングする場
合の右側面図であり、(1)図は本発明のもの、(2)
図は従来例のものを示す。図4の(3)図は、本発明の
毛髪の他の各例を示す、拡大図である。図5および図6
は、毛髪を省略して示した説明図であり、各図は、それ
ぞれその他の各例を示す。そして、図5の(1)図は左
側面図、(2)図は背面図、(3)図は右側面図、
(4)は背面図である。図6の(1)図は右側面図、
(2)図は背面図である。
【0013】《レッスン用ウィッグ3の概要について》
まず、レッスン用ウィッグ3の概要について述べる。こ
のレッスン用ウィッグ3は、理容や美容の練習に使用さ
れる、人頭マネキンよりなる。すなわちレッスン用ウィ
ッグ3は、理容や美容の分野において、理容師や美容
師、更にはこれらを目指す人が、シェープ,カット,グ
ラデーション,ブロキング,パーマ,カール、その他の
整髪,スタイル,デザインの練習やレッスンを行う際
に、使用される。以下、美容の分野を例にとって、説明
する。そしてレッスン用ウィッグ3は、各図に示したよ
うに、人間の頭部を模したマネキン・模型人形よりな
る。その構造は、外表面が塩化ビニール等のプラスチッ
クで成形されると共に、中空の内部に、発泡性プラスチ
ックが充填されており、専用のクランプを用いて、例え
ば椅子の背もたれ部上やテーブルに取付けられて、使用
に供される。外殻たる外表面には、上から順に、頭髪ゾ
ーン・頭皮たる毛髪地肌4、顔面たる顔部5,首部6が
形成されており、最下部が台座7となっている。レッス
ン用ウィッグ3は、概略このようになっている。
【0014】《毛髪8の概要について》以下、本発明の
毛髪8について述べる。本発明のレッスン用ウィッグ3
では、図1,図2に示したように、毛髪地肌4に、基本
毛髪9と変色毛髪10が、植毛等により設けられてい
る。つまり、このレッスン用ウィッグ3の毛髪8は、基
本毛髪9と変色毛髪10との2種類からなる。基本毛髪
9は、毛髪地肌(全体)4の大部分を占める基本毛髪9
用の毛髪地肌11に、植毛等により設けられており、頭
髪ゾーンをほぼ全体的に覆い、毛髪8の大部分を形成し
ている。変色毛髪10は、基本毛髪9とは異なる色より
なり、毛髪地肌(全体)4に部分的に偏在する変色毛髪
10用の毛髪地肌12に、植毛等により設けられてお
り、頭髪ゾーン中に部分的に偏在しており、毛髪8の一
部分を形成している。つまり変色毛髪10は、毛髪地肌
(基本毛髪9用)11間に介在位置し、縦方向Eや横方
向Fに略直線的な所定幅のライン状をなす毛髪地肌12
や、頭頂部の頂部分13の毛髪地肌12に、設けられて
いる。毛髪8は、概略このようになっている。
【0015】《毛髪8の基本毛髪9や変色毛髪10の詳
細について》このような、レッスン用ウィッグ3の毛髪
8について、図1,図2を参照しつつ、更に詳細に説明
する。まず、基本毛髪9や変色毛髪10等の毛髪8の原
材料としては、人髪が代表的であるが、化学繊維,動物
の毛,綿や絹等の糸等も、使用可能である。その色の出
し方としては、a.材料の自然色のままの利用、b.染
色、c.ブリーチ材や漂白による脱色、d.染料による
着色、等々の方法が考えられる。そして基本毛髪9は、
黒色の黒髪とするのが代表的であるが、金色の金髪,白
色の白髪,茶色の茶髪,栗色の栗毛,灰色のグレー毛、
等々も考えられる。いずれにしても、ナチュラル色が選
択され、このような基本毛髪9が、その毛髪地肌(基本
毛髪9用)11に、植毛等により設けられる。勿論、上
位の基本毛髪9ほど、長目とされる。
【0016】これに対し変色毛髪10は、このような基
本毛髪9の色とは、異なる色よりなる。例えば、基本毛
髪9が黒色の黒髪の場合、変色毛髪10としては金色の
金髪が使用され、毛髪8全体としてはツートーンとされ
る。なお、この変色毛髪10は、使用箇所によって更に
色を異ならしめることも可能である。つまり、必ずしも
図示例のように単一色である必要はなく、例えば、縦方
向Eの毛髪地肌12と、横方向Fの毛髪地肌12と、頂
部分13の毛髪地肌12とについて、設けられる変色毛
髪10の色を異ならしめ、例えば、金髪,茶髪,白髪
と、順次異ならしめることも可能である。又、変色毛髪
10の色の出し方としては、a.使用される色の変色毛
髪10を、その毛髪地肌(変色毛髪10用)12に、植
毛等により設ける方法が考えられる。しかしこれによら
ず、まず最初は、毛髪地肌(全体)4、つまり毛髪地肌
(基本毛髪9用)11のみならず毛髪地肌(変色毛髪1
0用)12にも、基本毛髪9を植毛等により設けてお
き、事後に、b.染色や、c.ブリーチ材や漂白による
脱色、d.染料による着色(マニキュア)等を施す方法
も、可能である。つまり、毛髪地肌(変色毛髪10用)
12対応エリアにも設けられていた基本毛髪9につい
て、事後に、b.染色,c.脱色,d.着色等を施し、
もって、これを変色毛髪10に変色させる方法も、可能
である。この明細書において、変色毛髪10を毛髪地肌
(変色毛髪10用)12に設けるとは、このように広い
意味に用いる。毛髪8の基本毛髪9や変色毛髪10は、
このようになっている。
【0017】《変色毛髪10や毛髪地肌12の位置等に
ついて》このレッスン用ウィッグ3の変色毛髪10やそ
の毛髪地肌12の位置等について、図1,図2を参照し
つつ、更に詳述する。毛髪地肌(変色毛髪10用)12
は、図1に示した例では、毛髪地肌(基本毛髪9用)1
1間に、縦方向Eや横方向Fに略直線的な所定幅のライ
ン状に設定されると共に、頭頂部の頂部分13にも例え
ば円形に設定されている。なお、このような図示例によ
らず、例えば、ライン状の毛髪地肌12のみの設定、縦
方向Eにライン状の毛髪地肌12のみの設定、横方向F
にライン状の毛髪地肌12のみの設定、又は、頂部分1
3の毛髪地肌12のみの設定、等も可能である。
【0018】そして、図1に示した例において、縦方向
Eの毛髪地肌(変色毛髪10用)12は、幅(横幅)が
8mm〜10mm程度よりなる。そして、頭頂部の頂部
分13から頭前後方向の表面中心線(頭部縦の表面中心
線)に沿い、後頭部を首部6の襟足へ向けて降下したラ
イン状の縦1本と、頭頂部の頂部分13から、左右の側
頭部を顔部5の左右耳上に向けて降下した左右通しのラ
イン状の縦1本と、計2本設定されている。又、横方向
Fの毛髪地肌(変色毛髪10用)12は、幅(縦幅)が
15mm〜20mm程度よりなり、側頭部から後頭部に
かけて設定されており、顔部5の額の眉毛上付近の高さ
レベルで約3/4周する、ライン状の上位の横1本と、
顔部5の耳上の高さレベルで約3/4周する、ライン状
の下位の横1本と、計2本設定されている。横方向Fの
毛髪地肌12の幅は、縦方向Eの毛髪地肌12の幅より
幅広であり、約2倍程度の幅に設定されている。これ
は、横方向Fの毛髪地肌12の変色毛髪10が、グラデ
ーション等のカットの際の目安となることに鑑み、その
目安となるに足る量・幅の変色毛髪10を得るためであ
る。
【0019】図1に示した例において、頭頂部の毛髪地
肌12は、頂部分13において、例えば半径10mm程
度の円形に設定されている。勿論、円形ではなく、その
他の各種形状に設定することも、可能である。なお、頂
部分13の中心は、顔部5の額上から、頭前後方向の表
面中心線(頭部縦の表面中心線)に沿い、前頭部を経て
70mm上昇した位置にある。又、このような頂部分1
3の毛髪地肌12と、縦方向Eにライン状の毛髪地肌1
2と、横方向Fにライン状の毛髪地肌12との間の境界
は、それぞれ区画されることなく、一体化・連通化され
ている。ところで、このような各毛髪地肌12につい
て、その形状,数(本数),高さ位置,左右位置,相互
間隔,方向,傾斜の有無,カーブの有無,幅寸法等々
は、図1に示した例に限定されるものではなく、その他
各種の設定や組み合わせが可能である。
【0020】さて、このような毛髪地肌(変色毛髪10
用)12、図示例では、頂部分13の毛髪地肌12と、
縦方向Eにライン状の毛髪地肌12と、横方向Fにライ
ン状の毛髪地肌12には、それぞれ、前述した例えば金
髪等の変色毛髪10が、植毛その他により設けられてい
る。勿論、上位の変色毛髪10ほど長目とされる。図2
には、毛髪8全体、つまりこのように設けられた変色毛
髪10と、基本毛髪9とが図示されている。変色毛髪1
0は、図2に示した使用前の状態では、頂部分13の毛
髪地肌12に設けられたものを除き、大部分が基本毛髪
9にて覆われており、外部からは見えにくくなってい
る。又、図示の使用前の状態において、毛髪8全体の下
端部は、首部6を覆い、更に台座7下に達する長さ,毛
丈よりなる。変色毛髪10や毛髪地肌12の位置等は、
このようになっている。
【0021】《作用について》本発明のレッスン用ウィ
ッグ3は、以上説明したように構成されている。そこ
で、以下のようになる。このレッスン用ウィッグ3は、
毛髪8が、黒髪等の基本毛髪9と、金髪等の変色毛髪1
0と、からなる(図1,図2を参照)。基本毛髪9は、
毛髪地肌(基本毛髪9用)11に植毛等により設けら
れ、毛髪8の大部分を形成している。変色毛髪10は、
基本毛髪9とは異なる色よりなり、縦方向Eや横方向F
のライン状の毛髪地肌(変色毛髪10用)12や、頭頂
部の頂部分13の毛髪地肌(変色毛髪10用)12に設
けられ、毛髪8の一部分を形成している。そこで、この
レッスン用ウィッグ3を使用すると、次の第1,第2,
第3,第4のようになる。
【0022】《第1に、シェープAについて》第1に、
シェープAに際しては、次のようになる。すなわち、図
3の(1)図に示したように、このレッスン用ウィッグ
3を使用すると、→例えば、頂部分13の毛髪地肌(変
色毛髪10用)12に設けられた金髪等の変色毛髪10
(図1,図2も参照)を、目安とすることにより、→つ
まり、この金髪等の変色毛髪10が、黒髪等の基本毛髪
9の外表面を覆っているか、を見ることにより(図2の
状態から図3の(1)図の状態への変化を参照)、→正
確にシェープできているか否かを、簡単容易に判別・確
認・チェックすることができる。つまりシェープによ
り、毛髪8(基本毛髪9)が、頭頂部から下方に向け、
全体的に均等に放射状に解かされているか否かを、一目
で判断できるようになる。
【0023】更に、縦方向Eや横方向Fの毛髪地肌(変
色毛髪10用)12に設けられた変色毛髪10(図1も
参照)が、外部に露出しているか否かを目安とすること
によって、シェープの正確さを判断することも可能であ
る。この場合は、頂部分13の変色毛髪10と、縦方向
Eや横方向Fの変色毛髪10との色が異なっていると、
効果的である。さてこのように、このレッスン用ウィッ
グ3を使用すると、図3の(2)図に示した前述したこ
の種従来例、つまり黒髪等の単一色からなる毛髪2を用
いたレッスン用ウィッグ1のように、より下側の毛髪
2’が表面に露出してしまうことは、確実に防止され、
正確なシェープが実現される。
【0024】《第2に、カットについて》第2に、カッ
トに際しては、次のようになる。すなわち、このレッス
ン用ウィッグ3を使用すると、→特にカット中におい
て、→カットされて行く毛髪8(基本毛髪9)の毛先の
作り出す面たるカット面の状態を、→同時にカットされ
て行く変色毛髪10の毛先を目安とすることにより、→
簡単容易に判別・確認・チェックすることができる。
【0025】特に、カットされて行く基本毛髪9中には
っきりと現われる、→縦方向Eや特に横方向Fの毛髪地
肌(変色毛髪10用)12に設けられた変色毛髪10
(図1も参照)の毛先について、→その有無や繋がり具
合を観察することにより、→どの部分の毛髪8(基本毛
髪9)がどの位カットされているか、カットされた毛髪
8(基本毛髪9)の毛先の長さが適切か、等々を、→一
目で判断することができるようになる。そして、前述し
たこの種従来例、つまり黒髪等の単一色からなる毛髪2
を用いたレッスン用ウィッグ1のように、カットし過ぎ
たり全体のカットバランスが悪かったりすることは、確
実に防止され、正確なカットが実現される。
【0026】《第3に、グラデーションBについて》第
3に、グラデーションBに際しては、次のようになる。
すなわち、図3の(3)図に示したように、このレッス
ン用ウィッグ3を使用すると、→特に、グラデーション
B用のカット中において、→毛髪2の背面下部や側面下
部について、カットされた毛先の長さを、下端で横一線
に揃えず徐々に段階的に傾斜させつつ変化させて行くグ
ラデーションBが、所期のごとく整然と行われているか
否かを(図2の状態から図3の(3)図への変化を参
照)、→同時にカットされて行く変色毛髪10の毛先を
目安とすることにより、→簡単容易に判別・確認・チェ
ックすることができる。
【0027】つまり、グラデーションB用にカットされ
て行く毛髪8(基本毛髪9)について、→この毛先中に
ライン状に現われる、縦方向Eや特に横方向Fの毛髪地
肌(変色毛髪10用)12に設けられた変色毛髪10
(図1も参照)の毛先に注目し、→その有無や連続的繋
がり具合を観察することにより、→シンメトリーデザイ
ンでは、左右対称にグラデーションBされているか等々
を、→一目で比較,判断することができるようになる。
そして、図3の(4)図に示した前述したこの種従来
例、つまり黒髪等の単一色の毛髪2を用いたレッスン用
ウィッグ1のように、グラデーションBが波打ったり左
右対称とならないことは、確実に防止され、確実なグラ
デーションBが実現される。
【0028】《第4に、ブロッキングCについて》第4
に、ブロッキングCに際しては、次のようになる。すな
わち、図4の(1)図に示したように、このレッスン用
ウィッグ3を使用すると、→毛髪8(基本毛髪9)を、
頭部の各ブロックに分けるブロッキングC(図2の状態
から図4の(1)図への変化を参照)は、→縦方向Eや
横方向Fの毛髪地肌(変色毛髪10用)12に設けられ
た変色毛髪10(図1も参照)を、→ブロッキングライ
ンDの目安とすることにより、→正確かつ簡単容易に行
えるようになる。そして、図4の(2)図に示した前述
したこの種従来例、つまり黒髪等の単一色の毛髪2を用
いたレッスン用ウィッグ1のように、ブロッキングライ
ンDの目安が得がたく、ブロッキングCが非常に面倒で
あると共に、ブロッキングラインDが不正確となる事態
は解消され、正確かつ簡単なブロッキングC作業が実現
される。本発明のレッスン用ウィッグ3は、このように
使用され,作用する。
【0029】《図5の(1)図,(2)図の例につい
て》次に、本発明のレッスン用ウィッグ3について、そ
の他の各例について説明する。まず、図5の(1)図,
(2)図に示した例について述べる。これらの例は、前
述した図1,図2等に示した例を、変形させたものであ
る。そして、図5の(1)図の例では、毛髪地肌(変色
毛髪10用)12が、縦方向Eと前頭部に設定されると
共に、それぞれに変色毛髪10が設けられている。そし
て、左右の耳上に向け降下した左右通しのライン状の1
本の縦方向Eの毛髪地肌12は、前述した図1の例のも
のより、幅広に形成されると共に後方に向け湾曲してい
る。又、額上の前頭部の毛髪地肌12は、図1の例の頂
部分13のものより、広いエリアに形成されている。図
5の(2)図の例では、毛髪地肌(変色毛髪10用)1
2が、横方向Fと頂部分13に設定され、それぞれに変
色毛髪10が設けられており、横方向Fにライン状をな
す毛髪地肌12は、上下に間隔を存しつつ3本形成され
ている。
【0030】これら図5の(1)図,(2)図に示した
例のレッスン用ウィッグ3について、その他の構成,機
能,作用等は、図1,図2等の例について、前述した所
に準じるので、同符号を付し、その説明は省略する。例
えば、シェープA,カット,グラデーションB,ブロッ
キングC等に際して、前述した所に準じて使用され、変
色毛髪10がそれぞれの目安等となり、同様の作用を発
揮する。図5の(1)図,(2)図の例は、このように
なっている。
【0031】《図5の(3)図,(4)図の例につい
て》次に、図5の(3)図,(4)図に示した例につい
て述べる。この両図の例では、毛髪地肌(全体)4が多
数の各ブロックに区画されており、毛髪8が、隣接ブロ
ック毎に異なった色に色分けされている。この例では、
毛髪地肌(全体)4が、すべて毛髪地肌(基本毛髪9
用)11として設定されている。そして、この毛髪地肌
11が、頭前後方向の1本の表面中心線(頭部縦の表面
中心線)たる縦線と、相互間に間隔が存した左右通しの
複数本の平行な横線とで、複数の各ブロックに区画され
ている。そして、隣接する各ブロック相互間について、
色が相違するように、毛髪8つまり基本毛髪9が設けら
れている。つまり、この基本毛髪9は、例えば黒色の黒
髪と金色の金髪との2色が用いられていると共に、各ブ
ロックについて左右互違いに配設されている。
【0032】これら図5の(3)図,(4)図に示した
例のレッスン用ウィッグ3について、その他の構成,機
能,作用等は、図1,図2等の例について前述した所に
準じるので、同符号を付し、その説明は省略する。例え
ば、シェープA,カット,グラデーションB,ブロッキ
ングC等に際して、前述した所に準じて使用され、同様
の作用を発揮する。つまり、前述した変色毛髪10に代
え、色違いの各基本毛髪9の境界、その毛先の境界線、
毛髪地肌11の各ブロックの境界線等が、シェープA,
カット,グラデーションB,ブロッキングC等に際し、
それぞれの目安等となる。図5の(3)図,(4)図の
例は、このようになっている。
【0033】《図6の(1)図,(2)図の例につい
て》次に、図6の(1)図,(2)図に示した例につい
て述べる。まず、図6の(1)図に示した例は、前述し
た図1,図2等に示した例を、更に変形させたものであ
る。この図6の(1)図の例では、毛髪地肌(変色毛髪
10用)12が、縦方向Eと横方向Fとに設定され、そ
れぞれに変色毛髪10が設けられているが、その幅,位
置等に工夫が施されている。すなわち、この図6の
(1)図の例では、頭前後方向の表面中心線(頭部縦の
表面中心線)に沿った、縦方向Eにライン状の毛髪地肌
(変色毛髪10用)12は、図1,図2の例のものに比
し、上側ほど遥かに幅広に設定されている。又、下位側
の横方向Fに左右通しのライン状の毛髪地肌12も、図
1,図2の例のものに比し、遥かに幅広に設定されてい
る。上位側の横方向Fにライン状の毛髪地肌12は、側
頭前部のみに設定されている。これと共に、これらの毛
髪地肌12に設けられる変色毛髪10は、色分けされて
おり、例えば、縦方向Eのものは金髪と茶髪に色分けさ
れ、横方向Fとものは白髪とされている。
【0034】これに対し、図6の(2)図に示した例
は、図5の(3)図,(4)図に示した例と、図5の
(1)図等に示した例のミックスタイプと言える。そし
て、この図6の(2)図の例では、まず、毛髪地肌(基
本毛髪9用)11が、左右通しの複数本の平行な横線
で、複数の各ブロックに区画されると共に、上下で隣接
するブロックの基本毛髪9の色が、例えば黒髪と白髪等
で異なるように、2色に色分けされている。又、縦方向
Eにライン状の毛髪地肌(変色毛髪10用)12が、左
右の耳上に向け降下した左右通しのライン状の1本と、
頂部分13から首部6の襟足左右に向け左右に分かれつ
つ降下した後頭部のライン状の2本と、に設定され、そ
れぞれに変色毛髪10が設けられている。
【0035】これら図6の(1)図,(2)図に示した
例のレッスン用ウィッグ3について、その他の構成,機
能,作用等も、図1,図2等の例について前述した所、
更には、図5の各図について前述した所に準じるので、
同符号を付し、その説明は省略する。例えばシェープ
A,カット,グラデーションB,ブロッキングC等につ
いて、前述した所に準じて使用され、変色毛髪10や基
本毛髪9の境界等がそれぞれの目安となり、同様の作用
を発揮する。そして、変色毛髪10更には基本毛髪9の
色分けが加わるので、特殊用途への利用に適している。
図6の(1)図,(2)図の例は、このようになってい
る。
【0036】《図4の(3)図の例について》次に、図
4の(3)図に示した例について述べる。この例は、上
述した各例のレッスン用ウィッグ3とは発想が異なり、
1本1本の毛髪8の構成を工夫してなる。この例では、
各毛髪8が、それぞれ毛根から毛先までの長さ方向にお
いて、途中で各部分14に区画されており、隣接して区
画された部分14毎に、異なった色に色分けされてい
る。すなわち、このレッスン用ウィッグ3にあっては、
図4の(3)図の各例に示したように、毛髪8が、長さ
方向で2区分,3区分,4区分,又はそれ以上の複数区
分の各部分14に、途中で区画されている。そして、隣
接区画された部分14相互間が異なった色となるよう
に、全体が、例えば黒色と金色の少なくとも2色、又は
例えば黒色と金色と銀色の3色、又はそれ以上の多色
に、色分けされている。
【0037】つまり、このレッスン用ウィッグ3は、毛
髪8が全体的に基本毛髪9のみからなると共に、この基
本毛髪9の1本1本が、上下の各部分14に色分けされ
ており、このような毛髪8が毛髪地肌(全体)4に、植
毛等により設けられている。なお毛髪8は、その植毛等
の部位により長さが異なるので、色分け区画された各部
分14の境界が、各毛髪8共通の位置になるようにする
タイプと、色分け区画された各部分14を、毛髪8の長
さに応じ相似長さとするタイプと、2種類のタイプが考
えられる。
【0038】この図4の(3)図に示した毛髪8を用い
た例のレッスン用ウィッグ3について、その他の構成,
機能,作用等は、図1,図2等の例について前述した所
に準じるので、その図示説明は省略する。例えば、シェ
ープA,カット,グラデーションB,ブロッキングC等
について、前述した所に準じて使用され、毛髪8色分け
の境界等を目安とすることにより、同様の作用を発揮す
る。つまり、前述した変色毛髪10に代え、色違いとな
った毛髪8の各部分14の境界等を意識することによ
り、シェープAが正確か否か(他の色の外部露出はない
か)、カット面の状態の判断(毛先の色の秩序が整って
いるか、カットされるべきでない毛髪8下位の色が露出
していないか)、グラデーションBの判断(毛先の色の
秩序が整っているか、他の色の混入はないか)、ブロッ
キングCの実施(色の境界にてブロッキングラインを推
測する)、等が正確化,簡単容易化する。図4の(3)
図に示した例は、このようになっている。
【0039】《更なる展開について》本発明のレッスン
用ウィッグ3は、このように、各種のバリエーションに
展開可能である。そして、本発明のレッスン用ウィッグ
3は、更に、上述した図1,図2,図3,図4の各例
を、変更適用したその他の例へも、展開可能である。勿
論、各図示例間の組み合せ、例えば、図1,図2の例と
図4の(3)図の例との組み合せも、可能である。すな
わち、毛髪地肌(基本毛髪9用)11,毛髪地肌(変色
毛髪10用)12,基本毛髪9,変色毛髪10等につい
て、各種の形状,数,位置,間隔,方向,傾斜,カー
ブ,寸法,色,区画、等々への展開が考えられる。
【0040】
【発明の効果】《本発明の特徴》本発明のレッスン用ウ
ィッグは、以上説明したように、黒髪等の基本毛髪とは
異なる金髪等の変色毛髪を、縦方向のライン状,横方向
のライン状,頂部分等に部分的に設けたことを、特徴と
する。又、毛髪を各ブロック毎に色分けしたり、各毛髪
を長さ方向に色分けしたこと、を特徴とする。もって、
本発明のレッスン用ウィッグは、次の効果を発揮する。
【0041】《第1の効果について》第1に、正確にシ
ェープできているか、一見で判別・確認・チェック可能
となる。例えば、頭頂部の頂部分の変色毛髪を目安とす
ることにより、シェープにより、毛髪が全体的に均等に
解かされているか否かを、簡単容易に判別・確認・チェ
ックできる、という効果を発揮する。なお、毛髪を各ブ
ロックに色分けした場合も、頭頂部の色分けされた毛髪
を全体の目安とすることにより、同様な効果が得られ
る。
【0042】《第2の効果について》第2に、カットの
状態が、一目で判別・確認・チェック可能となる。カッ
トされた毛先面つまりカット面が、どのような状態にな
っているか、変色毛髪の毛先を目安とすることにより、
簡単容易に判別・確認・チェックすることができる。す
なわち、カットされて行く基本毛髪の毛先中に現われ
る、変色毛髪の毛先を観察することにより、毛髪がどの
位カットされているか、長さが適切か等々を、一目で知
ることができる、という効果を発揮する。なお、毛髪を
各ブロックに色分けした場合は、カットされて行く隣接
した色の違う毛髪の毛先を、目安として対比することに
より、又、各毛髪を長さ方向に色分けした場合は、カッ
トされて順次現われる毛先の色の違いを、目安として対
比することにより、それぞれ同様な効果が得られる。
【0043】《第3の効果について》第3に、特にグラ
デーションの状態を、一目で判別・確認・チェック可能
となる。カットされた毛先の長さを徐々に変化させるグ
ラデーションが、所期のごとく行われているか否かを、
変色毛髪の毛先を目安とすることにより、簡単容易に判
別・確認・チェックすることができる。すなわち、カッ
トされて行く基本毛髪の毛先中に現われる、変色毛髪の
毛先を観察することにより、例えば左右対称にグラデー
ションされているか等も、一目で知ることができる、と
いう効果を発揮する。なお、毛髪を各ブロックに色分け
した場合は、グラデーション用にカットされて行く隣接
した色の違う毛髪の毛先を、目安として対比することに
より、又、各毛髪を長さ方向に色分けした場合は、グラ
デーション用にカットされて順次現われる毛先の色の違
いを、目安として対比することにより、それぞれ同様な
効果が得られる。
【0044】《第4の効果について》第4に、ブロッキ
ング作業も、簡単容易に行える。すなわち、毛髪を頭部
の各ブロックに分けるブロッキングは、縦方向や横方向
のライン状の変色毛髪を、ブロッキングラインの目安と
することにより、正確かつ簡単容易に行える、という効
果が得られる。なお、毛髪を各ブロックに色分けした場
合は、ブロッキングに際し、隣接した毛髪の色の違いを
目安とすることにより、又、各毛髪を長さ方向に色分け
した場合は、ブロッキングに際し、出現する色の違いの
段差を目安とすることにより、それぞれ、ほぼ同様な効
果が得られる。
【0045】《第5の効果について》第5に、もって各
種の理容技術や美容技術の習得、コンクールや理容学校
や美容学校における国家試験の準備、髪型デザインの研
究・創作等々に、効果的である。すなわち、このレッス
ン用ウィッグを使用すると、上述したところに従い、理
容技術や美容技術の基本であるシェープ技術,カット技
術,グラデーション技術,ブロッキング技術,その他の
各種処理技術を、効率的に習得,準備,研究,創作でき
るようになる。このように、この種従来例に存した課題
がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著
にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレッスン用ウィッグについて、発
明の実施の形態の説明に供し、毛髪を省略して示した説
明図であり、(1)図は右側面図、(2)図は左側面
図、(3)図は背面図、(4)図は正面図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、毛髪と共に
示した説明図であり、(1)図は右側面図、(2)図は
左側面図、(3)図は背面図、(4)図は正面図であ
る。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図と
(2)図は、シェープする場合の背面図であり、(1)
図は本発明のもの、(2)図は従来例のものを示す。
(3)図と(4)図は、グラデーションする場合の背面
図であり、(3)図は本発明のもの、(4)図は従来例
のものを示す。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図と
(2)図は、ブロッキングする場合の右側面図であり、
(1)図は本発明のもの、(2)図は従来例のものを示
す。(3)図は、本発明の毛髪の他の各例を示す、拡大
図である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、毛髪を省略
して示した説明図であり、各図は、それぞれその他の各
例を示し、(1)図は左側面図、(2)図は背面図、
(3)図は右側面図、(4)は背面図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、毛髪を省略
して示した説明図であり、各図は、それぞれその他の各
例を示し、(1)図は右側面図、(2)図は背面図であ
る。
【符号の説明】
1 レッスン用ウィッグ(従来例のもの) 2 毛髪(従来例のもの) 2’毛髪(従来例のもの) 3 レッスン用ウィッグ(本発明のもの) 4 毛髪地肌(全体) 5 顔部 6 首部 7 台座 8 毛髪(本発明のもの) 9 基本毛髪 10 変色毛髪 11 毛髪地肌(基本毛髪用) 12 毛髪地肌(変色毛髪用) 13 頂部分 14 部分 A シェープ B グラデーション C ブロッキング D ブロッキングライン E 縦方向 F 横方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 理容や美容の練習に使用される、人頭マ
    ネキンたるレッスン用ウィッグであって、 毛髪が、基本毛髪と変色毛髪との2種類からなり、該変
    色毛髪は、該基本毛髪とは異なる色よりなり、毛髪地肌
    に部分的に偏在して設けられていること、を特徴とする
    レッスン用ウィッグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したレッスン用ウィッグ
    であって、該基本毛髪は、毛髪地肌にほぼ全体的に設け
    られており、 該変色毛髪は、該基本毛髪の毛髪地肌間に介在位置し、
    縦方向や横方向に略直線的な所定幅のライン状をなす毛
    髪地肌に、設けられていること、を特徴とするレッスン
    用ウィッグ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したレッスン用ウィッグ
    であって、該変色毛髪は、横方向のものが縦方向のもの
    より幅広に設定されていること、を特徴とするレッスン
    用のウィッグ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したレッスン用ウィッグ
    であって、該基本毛髪は、毛髪地肌にほぼ全体的に設け
    られており、該変色毛髪は、頭頂部の頂部分の毛髪地肌
    に、該基本毛髪を排除しつつ設けられていること、を特
    徴とするレッスン用ウィッグ。
  5. 【請求項5】 理容や美容の練習に使用される、人頭マ
    ネキンたるレッスン用ウィッグであって、 毛髪地肌が各ブロックに区画されており、毛髪が、隣接
    ブロック毎に異なった色に色分けされていること、を特
    徴とするレッスン用ウィッグ。
  6. 【請求項6】 理容や美容の練習に使用される、人頭マ
    ネキンたるレッスン用ウィッグであって、 各毛髪が、それぞれ毛根から毛先までの長さ方向におい
    て、途中で区画されており、隣接区画毎に異なった色に
    色分けされていること、を特徴とするレッスン用ウィッ
    グ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102089A1 (en) * 2004-04-26 2005-11-03 Bok Soon Lee Wig for training hair correction
WO2008006258A1 (fr) * 2006-07-05 2008-01-17 Shunjie Chen Accessoire de coupe capillaire interchangeable
JP2015087542A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 エイペックス有限会社 マネキン頭部およびその製造方法

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WO2005102089A1 (en) * 2004-04-26 2005-11-03 Bok Soon Lee Wig for training hair correction
WO2008006258A1 (fr) * 2006-07-05 2008-01-17 Shunjie Chen Accessoire de coupe capillaire interchangeable
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