JP2005185953A - 汚泥処理装置 - Google Patents

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Katsumi Tanigawa
勝美 谷川
Takeshi Kawasaki
剛 川崎
Norihide Igarashi
則英 五十嵐
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Abstract

【課題】 分散性、攪拌性が良好で、流動状から粘土状、団粒状のいずれの状態においても、汚泥を好適に攪拌することができる汚泥処理装置を提供する。
【解決手段】 高含水汚泥、吸水材及び薬剤が投入される攪拌槽10内に回転可能に配置された2本の攪拌軸21,22と、この攪拌軸21,22のそれぞれに、相互に干渉しないように取り付けられた攪拌羽根30とを備え、
前記攪拌羽根30が、その幅方向W1を回転方向Rに向けた板状を成すと共に、
攪拌羽根30の回転時、汚泥を前記攪拌軸21,22の長さ方向に移動させる本体部31と、前記汚泥を該攪拌羽根30の回転方向内向きに移動させる突出部を備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、土木建築工事等において生じた汚泥、河川や湖沼等に堆積した土砂やヘドロ、その他の高含水汚泥を固化、団粒化処理する際に使用する汚泥処理装置に関し、より詳細には、汚泥に古紙等を破砕して得られた破砕片等から成る吸水材を添加すると共に、架橋剤、吸着剤などの薬剤を添加してこれを固化、団粒化する際に、汚泥と前記吸水材、薬剤を攪拌・混合するために使用される汚泥処理装置に関する。
シールド工法、杭打ち作業、地中連続壁基礎の形成、地質改良等の土木作業において生じた高含水建築汚泥等は、これを一旦中間処理施設等の搬送して脱水処理を行った後、あるいはこれらを直接最終処理場等に持ち込んで廃棄しているのが現状であり、このような汚泥の再利用は殆ど行われていない。
そのため、次々に持ち込まれる多量の汚泥による処理場不足や、このような汚泥による環境破壊等が問題となっている。
このような問題を解消するために各種の汚泥処理方法が提案されており、一例として高含水汚泥を処理槽乃至は攪拌槽内に回収し、これに古紙の破砕片等を汚泥中の水分を吸収するための吸水材として添加して攪拌すると共に、ポリアクリル系ポリマー等の高吸水性ポリマー、塩素系ポリ無機塩等の薬剤を吸着剤や架橋剤として添加すると共に更に攪拌して、汚泥中の土粒子を古紙破砕片と共に固化・団粒化する処理方法がある。
この処理方法によれば、含水率500%程度の汚泥については予め脱水処理等を行うことなく直接処理することができると共に、このようにして固化・団粒化された汚泥は、廃棄等に際して行う運搬や、その他の処理に際する取り扱い性に優れるだけでなく、これを再利用することも可能であり、一例として汚泥の種類に応じて植物の植生基盤材や土木建築の際の埋め戻し材、盛土材、セメント混合材等として再生利用することができるものとなっている。
このような汚泥処理を行う際、回収された汚泥には吸水材として前述の古紙破砕片や薬剤等を添加して攪拌する作業が必要であるが、このような汚泥の攪拌に使用する専用の攪拌機は無く、従来は、汚泥を攪拌槽内に回収し、これを油圧ショベル等により攪拌しながら前述の吸水材や薬剤を添加して固化・団粒化を行っていた。
なお、前述のような汚泥処理に際して使用するものではないが、コンクリート等の混合を行うためのミキサや、園芸用土原料や堆肥等の攪拌混合に使用する各種のミキサは公知であり、このうち、生コンクリート製造用ミキサの一例として、攪拌槽(混練槽)内に、パドルアームが放射状に植設された2本の攪拌軸を平行に配置し、両攪拌軸のパドルアームが相互に干渉しないようにこれらを攪拌槽内で回転させることで内容物を攪拌する2軸式ミキサや(特許文献1参照)、
前記特許文献1に記載のミキサと同様の二軸式ミキサにおいて、先端部分がヘ字状に曲折した棒状の攪拌羽根を備えると共に、攪拌槽の側壁に残留物かき出し用の開口部を設けた、園芸用土原料や堆肥の攪拌用の混合機(特許文献2参照)がある。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
実用新案登録第3018283号公報(第1頁、図1)。 特許第2657467号公報(第1−3頁、図1−4)。
前述の汚泥処理方法において、油圧ショベルにより汚泥を攪拌する場合には、汚泥内に吸水材や薬剤を万遍なく分散させる作業が難しく、分散状態にむらができやすいだけでなく、このような作業は熟練した重機オペレータにより行う必要があり、何人も容易に行うことができる作業とはなっていない。
また、このような油圧ショベル等の機材やそのオペレータ等の人員が汚泥処理に割かれることにより、これらの重機やオペレータを必要とする本来の土木建築作業が妨げられ、当該建築現場等における全体の作業性が低下する。
そのため、このような油圧ショベル等の重機による攪拌に代えて、取り扱いが何人にも容易である前述のような既知の各種のミキサを攪拌に転用することも考えられている。
しかし、前記既知の各ミキサは、生コンクリートの攪拌や、園芸用土・堆肥等の攪拌等、それらが本来目的とする攪拌作業を行う場合にはこれを好適に使用することかできるものの、前述の汚泥処理の下記のような特徴から、既存のミキサを転用しても汚泥の攪拌を十分に行うことができないものとなっている。
即ち、前述の汚泥に吸水材として添加する古紙破砕片は、古紙を一例として10mm程度の角状に細かく裁断乃至は破砕したものであり、運搬、保管時における利便性を考慮して、これを圧縮して凝集した塊の状態で提供されている。
そのため、このような状態で提供された古紙破砕片を塊の状態で汚泥中に投入する場合には、攪拌羽根は、凝集した古紙破砕片に衝撃を与えてこの塊を個々の破砕片に分解し、かつ、攪拌してこれを汚泥中に分散することができるものでなければならない。
しかし、前述した特許文献1のミキサのように、パドル型の攪拌羽根で「面」による攪拌を行うミキサや、特許文献2に示すように、「棒状」の攪拌羽根による攪拌を行うミキサにあっては、塊状の古紙破砕片に衝突する攪拌羽根の衝突面が大きく、これを個々の古紙破砕片に分解したり、適当なサイズに切断することができず、汚泥中に古紙破砕片が凝集した状態で残ってしまうものとなっている。
また、攪拌槽内に投入された汚泥は、攪拌槽内への投入直後は含水率が高く流動状態であるが、古紙破砕片の投入により水分を吸収されて粘土状にその状態が変化し、また、薬剤の添加により固化、団粒化する等、作業の進展に伴ってその状態が刻々と変化する。
このような汚泥の状態変化に対し、パドル型の攪拌羽根を備えた特許文献1のミキサは、そのパドルが面により攪拌を行うものであるために汚泥が流動状の間にはその攪拌を好適に行うことができるが、汚泥の水分が古紙破砕片によって吸収されて粘土状に変化すると、攪拌の際の抵抗が大きくなり攪拌が困難となる。そのため、このようなミキサを前述の汚泥処理に転用しても、攪拌軸や攪拌羽根の回転が止まってしまって作業が行えなくなったり、または、攪拌羽根や攪拌軸、及びこれらを駆動するモータ等に大きな負荷がかかり、ミキサの寿命を短縮させることとなる。
一方、このような大きな抵抗に抗して攪拌羽根及び攪拌軸を回転させようとすれば、攪拌羽根を変形等の生じない強度の高いものとする必要があると共に、攪拌軸を太くしたり、これを回転させるためのモータを出力の大きなものにする必要があるが、これにより装置全体が大型化すると共に高価なものとなる。
また、特許文献2に記載されている棒状の攪拌羽根を備えたミキサにあっては、園芸用土の攪拌等に使用するものであるために、団粒化された後の汚泥の攪拌等はこれを好適に行うことができるものの、汚泥が流動状、粘土状にあるときには汚泥中での抵抗が小さく、これを好適に攪拌することができないという問題がある。
さらに上記いずれのミキサにおいても、攪拌により得られた製品を排出するための排出口を底部に設ける場合、この排出口は比較的大型のものとしなければ排出に長時間がかかり、また、排出口を大型化すれば排出時間は減少するものの攪拌槽の強度が低下するためにこれを補強等する必要が生じ、攪拌槽の構造が複雑化することとなる。
また、前掲の特許文献2に記載されているように、攪拌槽の側面に排出口を設ける場合には、攪拌槽内の内容物を全て排出するためには、攪拌軸の全長分、内容物を移動させる必要があり排出に長時間を要し、また、攪拌槽内の内容物を全て排出することは困難で、内部に残留してしまうために、専用の器具等を使用してこれを掻き出す作業が必要となる。
また、2軸のミキサにおいて側面に排出口を設ける場合には、各攪拌軸の位置に対応して排出口を設ける必要があり、側面に形成される排出口の総面積が比較的大きく、攪拌槽の強度を保つために補強等を行えば攪拌槽の構造が複雑となる。
そこで本発明は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、比較的簡単な構造により汚泥内に古紙の破砕片等の吸水材が、例え凝集した塊の状態で投入されたとしても、これを個々の古紙破砕片に分解して汚泥中に満遍なく分散させることができ、
また、流動状から粘土状、団粒状に変化する汚泥のいずれの状態においても、汚泥の攪拌を好適に行うことができると共に、汚泥の粘性が高くなった状態でも攪拌羽根にかかる抵抗が少なく、これを好適に攪拌することができ、従って攪拌羽根や攪拌軸、モータ等を小型化した場合であっても好適に攪拌を行うことのできる汚泥攪拌装置及びこの汚泥攪拌装置を備えた汚泥処理装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明の別の目的は、攪拌槽の底部に比較的小さな排出口を形成することで、攪拌槽の大幅な補強等を不要と成すと共に、このような比較的小さな排出口を設けた場合においても団粒化された汚泥を効率的に排出することができる汚泥処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の汚泥処理装置1は、高含水汚泥に吸水材と薬剤とを投入して攪拌し、前記高含水汚泥を固化、団粒化する汚泥処理に使用するものであり、
前記高含水汚泥、吸水材及び薬剤が投入される、底部中央に排出口19が設けられた攪拌槽10と、
前記攪拌槽10内に回転可能に配置された二本の攪拌軸21,22と、
前記二本の攪拌軸21,22のそれぞれに相互に干渉しないように取り付けられた攪拌羽根30とを備え、
前記攪拌羽根30が、その幅方向W1,W2の両端を回転方向Rの前後側に向けた板状を成すと共に、前記攪拌軸21,22の外周方向に向かう長さ方向を有する本体部31と、前記本体部31より前記攪拌軸21,22の長さ方向に突出した突出部32から成り、
前記攪拌羽根30の本体部31の少なくとも一部分における回転方向Rの両端31a,31bを、前記回転方向前方端31aに対して前記回転方向後方端31bが前記攪拌軸21,22の長さ方向の中央23寄りとなるように形成すると共に、前記突出部32の少なくとも一部分における回転方向Rの両端32a,32bを、前記回転方向前方端32aに対して前記回転方向後方端32bが、前記攪拌軸21,22の軸芯寄りとなるように形成したことを特徴とする(請求項1;図4参照)。
前記構成の汚泥処理装置1において、前記二本の攪拌軸21,22に設けられた攪拌羽根30のいずれもが、前記二本の攪拌軸21,22間を通過するとき上向きの移動方向となるように、前記攪拌軸21,22は相互に逆方向に回転することが好ましい(請求項2;図3参照)。
前記攪拌羽根30は、その肉厚を、回転方向前方側に向かって薄くなるテーパ形状とすることが好ましく(請求項3;図6参照)、
このテーパ形状を攪拌軸30の本体部31に形成する場合には、この本体部31の回転方向前方端31aにおいて、前記攪拌軸21,22の長さ方向中央23寄りの角部を除去することにより(請求項4;図6(B)参照)、また、突出部32に形成する場合には、突出部32の回転方向前方端32aにおいて、前記攪拌軸21,22寄りの角部を除去することにより(請求項5)形成することができる。
さらに、前記攪拌槽10をフレーム60上に載置すると共に、該フレーム60上に該攪拌槽10内に配置された前記攪拌軸21,22を回転するモータ40等の駆動手段、前記薬剤を前記攪拌槽内に投入する薬液槽80、配管、ポンプ等からなる薬剤投入手段、発電機70及び各部の動作を制御する制御盤90を載置して、可搬式に構成しても良い(請求項6;図1参照)。
以上説明した本発明の構成により、板状の攪拌羽根の幅方向の両端を該攪拌羽根の回転方向の前後方向に向けたことにより、攪拌羽根の肉厚部分が回転方向正面を向くことによって、攪拌羽根に吸水材として投入された、例えば塊状の古紙破砕片や、個々の古紙破砕片を切断、分解する作用を持たせることができると共に、本体部と突出部とにより、汚泥に二方向の移動方向を与えることで、その攪拌、循環を効果的に行うことができる汚泥処理装置を提供することができた。
また、攪拌羽根の肉厚部分が正面を向く前述の形状により、攪拌時における抵抗を最小限に抑えることができ、攪拌に要する動力を減少することができると共に、攪拌羽根、攪拌軸を高強度とすることが不要となった。
特に、回転方向前方に向かって攪拌羽根の肉厚を減じるテーパー状とする場合には、攪拌時に汚泥より受ける抵抗を更に低下させることができると共に、古紙破砕片等との衝突面がより鋭利となり、古紙破砕片の塊を分解する作用や、比較的大きな古紙破砕片を更に小さな小片に切断乃至は破砕する作用を一層高めることができる。
このようなテーパー状を、回転方向前端側の角部のうち、一方の角部のみを除去することにより形成した、所謂「片刃」とする場合には、両側の角部を除去する所謂「両刃」に比べてテーパ形状に形成する作業が容易であると共に、本体部31にあっては、攪拌軸21,22の軸線方向中央23寄りの角部を、突出部32にあっては攪拌軸21,22寄りの角部を斜めに切削する等して除去することにより、この角部の除去により形成された傾斜面により、所定の方向に対する汚泥の移動をさらに助長することができた。
攪拌羽根30の本体部31に回転方向Rの両端31a,31bを、前記回転方向前方端31aに対して前記回転方向後方端31bが前記攪拌軸21,22の長さ方向の中央23寄りとなる部分を設けることにより、攪拌軸21,22の長さ方向中央23側に向かって汚泥を移動させることができ、これにより攪拌槽10の底部12中央に排出口19を設けるだけで、団粒化された汚泥を効率的に排出することができた。
また、攪拌槽10内の汚泥は、攪拌槽10内の中央に移動されることから、前記排出口19を比較的小型のものとすることができ、その構造を簡素化できると共に、このような小型の排出口19はその形成によっても攪拌槽10の強度低下が起こり難く、攪拌槽10を補強するための構成等を省略することができた。
なお、汚泥処理装置を構成する各構成物品を単一のフレーム上に載置して可搬式とすることにより、このような汚泥処理装置を容易に各種土木建築現場等に搬送することができ、汚泥の発生する現場において直ちに汚泥の処理を行うことが可能である。その結果、回収された汚泥を中間処理施設等に搬送する場合に比較して処理コストを飛躍的に低減させることができるという効果も有する。
次に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら以下説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の汚泥攪拌装置1は、汚泥が注入される攪拌槽10と、該攪拌槽10内に平行に配置された2本の攪拌軸21,22と、この2本の攪拌軸21,22のそれぞれの外周に、相互に干渉しないように取り付けられ、前記攪拌軸21,22と共に回転して該攪拌槽10内の汚泥を攪拌する攪拌羽根30と、前記攪拌羽根30を備えた攪拌軸21,22を回転駆動するためのモータ40等の駆動源を備えている。
この攪拌槽10は図示の実施形態において脚部11を備え(図1参照)、その底部12が所定高さに持ち上げられていると共に、その上部に汚泥の注入口13、古紙破砕片等の吸水材の投入口14等が開口された箱状に形成されている。
そして、この攪拌槽10の対向する1組の側壁15,16のそれぞれ2箇所に軸受27を設けてこの軸受27に前記2本の攪拌軸21,22の両端部をそれぞれ支承して、2本の攪拌軸21,22がその攪拌羽根30が相互に干渉しないように前記攪拌槽10内で相互に逆方向に回転可能に取り付けられている。
この攪拌槽10の側壁15より攪拌槽10外に突出された各攪拌軸21,22の一端には、プーリとプーリベルト、スプロケットとチェーン、歯車機構等の動力伝達手段を介してモータ40の出力軸が連結されており、図示の実施形態にあっては前述の脚部11によって持ち上げられている攪拌槽10の底部12の下方に各攪拌軸21,22をそれぞれ回転させる2個のモータ40を設け、このモータ40の回転により各攪拌軸21,22を回転させている。
この攪拌軸21,22の回転は、好ましくは図3に示すように図中左側の攪拌軸21を反時計回りに、図中右側の攪拌軸22を時計回りに回転し、それぞれの攪拌軸21,22に取り付けられた攪拌羽根30が、2本の攪拌軸21,22間を通過する際にいずれも上向きの移動方向となるように相互に反対方向に回転されている。
攪拌槽10の底部12は、図3に示すように各攪拌軸21,22に設けられた攪拌羽根30が描く回転軌跡に対して僅かに大径を成す円弧状を成し、攪拌羽根30の先端が攪拌槽10の底部12と接触しないように構成されていると共に、攪拌羽根30による攪拌が、攪拌槽10の底部12における汚泥に対して確実に作用する形状としている。
2本の攪拌軸21,22を備えた本発明の汚泥処理装置1にあっては、攪拌槽10の底部12は、断面において図3に示すように各攪拌軸21,22の軸芯を中心とした2つの円弧が連続した形状を成し、この2つの円弧の接点を頂点とする略三角形の突出部18が前記攪拌軸21,22と平行方向に連続して形成されている。
そして、前記攪拌軸21,22の長さ方向の略中心位置23に対応する攪拌槽10の底部中央位置において、前記突出部18の傾斜面に排出口19を形成し、この排出口19を介して団粒化された汚泥を攪拌槽10の底部12より排出可能としている。
この排出口19は、好ましくは図3に示すように前記突出部18の頂部を残して前記突出部18の両傾斜面に形成し、前述の突出部18の頂部付近を攪拌槽10の長さ方向に連続して残しておくことで、攪拌槽10の底部12に排出口19を形成することによっても攪拌槽10の強度が損なわれないようにしている。
そして、このように排出口19が形成された攪拌槽10の底面には、この排出口19を開閉する蓋体17が設けられ、この蓋体17によって排出口19を閉じることにより、汚泥等を漏らすことなく収容可能な攪拌槽10と成ると共に、この蓋体17により排出口19を開くと、前記攪拌槽10内の団粒化された汚泥が排出可能となっている。
本実施形態にあっては、この蓋体17による排出口19の開閉を行うためのシリンダ7を設け、このシリンダ7に対する作動流体の導入、排出を行うことにより、自動でこの排出口19の開閉を行うことができるよう構成している。
この攪拌槽10の上部に形成された前述の吸水材の投入口14は、前述のように圧縮・凝集された塊状の古紙破砕片を投入するためのものであるが、攪拌槽10内においてこの古紙破砕片をより短時間で分散することができるよう、この古紙破砕片の塊を予め適度な大きさに破砕して投入可能に構成しても良く、この投入口14上に、塊状の古紙破砕片を破砕するための破砕手段5等を設けても良い(図1参照)。
前述の攪拌軸21,22に設けられた攪拌羽根30は、各攪拌軸21,22の外周に取り付けられて攪拌軸21,22と共に回転し、汚泥内に投入された凝集状態の古紙破砕片を個々の破砕片に切断、分解し、又は比較的大きな古紙破砕片をさらに細かく切断乃至破砕する衝撃力乃至は切断力を生じると共に、汚泥を攪拌軸21,22の軸線長さ方向と、攪拌羽根30の回転軌跡の中心側に向かって移動させ、かつ、汚泥が流動状から粘土状、団粒状に変化した後においても攪拌の際の抵抗が少ない形状に形成されている。
図4に示す実施形態にあっては、このような作用を有する攪拌羽根30を得るために、その幅方向W1,W2における両端を、回転方向Rの前後方向に向けた板状体により各攪拌羽根30を形成している。
この各攪拌羽根30は、前述のような板状体、本実施形態にあっては金属板により形成されており、攪拌軸21,22上に取り付けられて該攪拌軸21,22の外周方向に向かう長さ方向を有する本体部31と、この本体部31より攪拌軸21,22の軸線方向に突出された突出部32を備えており、図示の実施形態にあってはこの突出部32を本体部の先端に設けた全体として略L字状に形成している。
図示の実施形態において、この本体部31の一端側には、攪拌軸21,22に取り付けられたブラケット等にこの攪拌羽根30を固定するためのボルト孔等を形成して、幅方向を攪拌羽根30の回転方向と一致させた基端部311を設けると共に、この基端部311と前記突出部32間を連結する、攪拌羽根30の回転方向に対して傾斜した幅方向を有する中間部312を形成している。
前記突出部32の幅方向W2は、この突出部32の回転軌跡が描く円周Cに対して交叉する向きを成すと共に〔図4(B),図5参照〕、この突出部32の回転方向前方における一端32aを他端32bよりも外周に位置させることにより攪拌羽根30の回転時、この突出部32により前記円周Cの内側に汚泥を移動させることができるように構成すると共に、前述の中間部312から基端部311にかけての攪拌羽根30の一部(図示の例では中間部312)において、その幅方向W1を前記攪拌羽根30の回転方向Rに対して角度を持つように形成し〔図4(C)参照〕、この部分によって攪拌軸21,22の長さ方向に汚泥を移動させることができるように構成されている。
図示の実施形態にあっては、単一の金属板を3箇所において曲折することにより、前記基端部311、中間部312及び突出部32を備えた攪拌羽根30を形成しており、基端部311と中間部312との境界位置において前記基端部311に対して中間部312の一端を傾斜角α(図示の例にあっては約25°)で曲折させる第1曲折部33と、攪拌羽根30の幅方向W1の横断線に対して傾斜角β(図示の例にあっては約45°)を有する第2曲折部34と、中間部312と突出部32の境界を成し、中間部312に対して直交方向に曲折した第3曲折部35を設け、第2曲折部34と第3曲折部35間における中間部312の幅方向W1が、回転方向Rに対して鋭角で交叉するように形成している〔図4(c)参照〕。
なお、図示の実施形態にあっては、各攪拌羽根30を一枚の金属板により形成し、これを曲折することにより前述の形状としているが、例えば本体部31(基端部311,中間部312)を成す金属板に、突出部32を成す金属板を溶着、その他の方法により固着して取り付けても良く、また、前述の第1、第2曲折部33,34は、直線的に金属板を曲折して形成する場合に限定されず、これを曲線的に折り曲げるものであっても良く、また、基端部311から中間部312に至る本体部31の全体に捻れを持たせた形状とすることにより、又は、本体部31を全体的に平坦形状に形成しつつその幅方向W1を攪拌軸21,22の軸線方向に対して傾斜して取り付けることにより、さらには、中間部31bや突出部を幅方向に湾曲させることにより汚泥の移動を可能としても良く、汚泥を攪拌軸21,22の軸線長さ方向と、回転軌跡の中心側とに移動させることができる形状であれば、その形状は図示の例に限定されない。
また、図5に示す実施形態にあっては、攪拌羽根30の長さ方向の中心線Lの延長上から攪拌軸21,22の中心からずれるように配置しているが、各攪拌羽根30の長さ方向の中心線Lの延長上に攪拌軸21,22の中心が位置するように配置しても良く、その取り付け方法は図示の例に限定されない。
この各攪拌羽根30は、回転方向前方端31a,32aを、回転方向後方端31b,32bに対して肉薄に形成することが好ましく、その全体をテーパー状に形成しても良く、又は、図6(A)、図6(B)に示すように回転方向前方端31a,32a側においてその肉厚を減じるテーパー状に形成しても良く、本実施形態にあっては、6mmの金属板の回転方向前方端31a,32aの肉厚を2mm厚に減じる形状としている。
このように、攪拌羽根30を回転方向前方端31a,32aに向かって肉薄となるテーパー状に形成することにより、凝集状態にある古紙破砕片と衝突した際に、これを好適に分解乃至は切断することができると共に、水分の吸収により粘土状等の粘性の高い状態に変質した汚泥中にこの攪拌羽根30が入り込み易く、攪拌の際の抵抗を減じることができる。
このテーパー形状を、図6(B)に示すように回転方向前方端31a,32aにおける角部の一方を除去することにより形成する場合には、このテーパの形成を攪拌羽根30の本体部31に対して行う場合には、攪拌軸21,22の長さ方向中央23側の角部を斜めに切削・除去することにより形成し、突出部32に形成する場合には、攪拌軸21,22寄りの角部を斜めに切削・除去する等してこれを形成する。
このように、攪拌羽根30のテーパ形状を、回転方向前方端31a,32aにおける一方の角部のみを除去することにより設ける場合には、両方の角部を切削等してテーパ形状とする場合に比較してその作業が容易であると共に、図6(B)中の矢印方向前方側の角部のみを除去して傾斜状に形成することにより、この傾斜によっても汚泥を前記矢印方向に移動させる作用を生じさせることができる。
このように構成された各攪拌羽根30は、攪拌軸21,22の長さ方向の所定間隔毎に、攪拌軸21,22の円周方向に等角度ずつずれるように取り付け、一例として図7に示すように攪拌軸21,22の外周に螺旋状に取り付ける。なお、図7(A)において各攪拌羽根30に附した符号A〜Fは、図7(B)において各攪拌羽根30に附した符号A〜Fに対応する。
また、この攪拌羽根30は、図1,図2及び図7に示すように各攪拌軸21,22の長さ方向の中央23を境に、該攪拌軸21,22の一端21a,22a側に設けられた攪拌羽根30と、他端21b,22b側に設けられた攪拌羽根30とを対称の形状に形成し、いずれの攪拌羽根30においてもその中間部312の幅方向W1が、回転方向前方端31aに対して後方端31bが攪拌軸21,22の軸線長さ方向中央23側となるよう構成することで、それぞれの攪拌羽根30の中間部312により生じる汚泥の移動方向が、全て攪拌軸21,22の長さ方向中央23側に向かうように構成されている。
以上のように構成された本発明の汚泥処理装置1は、例えばこれをその他の必要な機器等と共に共通のフレーム60上に載置した構成としても良く、図示の実施形態にあっては、同一のフレーム60上に電力の供給源たる発電機70、前記汚泥処理装置1において汚泥と共に攪拌される薬液を攪拌槽10内に導入する、薬液槽80、配管、ポンプ等から成る薬剤投入手段、該汚泥処理装置1の各部の動作を制御するための制御盤90等の必要な装備を載置して、全体で可搬式の汚泥処理装置1を構成している。
前述のように、本発明の汚泥処理装置1を可搬式とする場合には、汚泥処理装置1を構成する前述の攪拌槽10及びその内部に配置された攪拌軸21,22、攪拌羽根30、モータ40、発電機、制御盤、薬剤投入手段等の機器を載置する前述のフレーム60は、例えばトラック等の荷台乃至はこの荷台のフレームであっても良く、または、トレーラ等を前述のフレーム60としても良い。
このように本発明の汚泥処理装置1を可搬式とすることにより、工事現場等の高含水汚泥が発生する現場において、発生した汚泥をその場で処理することができ、中間処理施設等に汚泥を搬送等する場合に比較してこれを低コストで処理することが可能となる。
以上説明した、本発明の汚泥処理装置1を使用した汚泥処理の一例を説明すると、前述のように形成された汚泥処理装置1の攪拌槽10内に、土木建築工事等により生じた汚泥を注入し、制御盤90の操作により攪拌羽根30を備えた攪拌軸21,22を回転させて汚泥の攪拌を開始すると共に、この攪拌されている汚泥中に、吸水材である前述の古紙破砕片を投入する。
前述のように、吸水材の投入口14に凝集した塊状の古紙破砕片を、個々の小片乃至は適当なサイズの塊に分解する破砕手段5として破砕機が設けられている場合には、この破砕機を介して所定サイズの塊に分解された古紙破砕片等を投入し、又は、このような破砕機が設けられていない場合には、塊のまま、又は人手により適当なサイズの塊に分解した後、この古紙破砕片等の吸水材を投入しても良い。
投入された吸水材は、塊の状態で汚泥内に投入された場合であっても前述の形状に形成された攪拌羽根30との衝突により個々の破砕片に切断乃至は分解され、また、この破砕片が帯状である等、比較的大きなものである場合には、この攪拌羽根30との衝突により適当な長さに切断され、汚泥中に分散される。
汚泥は、攪拌羽根30の突出部32により、その回転軌跡の内周側への移動と、攪拌羽根30の本体部31(図示の例では中間部312)による攪拌軸21,22の軸線方向への移動により攪拌されているため、前述のように各破砕片に分解された古紙破砕片は、この汚泥の移動によって汚泥中に拡散される。
このようにして、吸水材を添加することにより、汚泥中の水分は吸水材によって吸収されて、流動状であった汚泥は次第に粘性を帯びて粘土状となる。このように汚泥が粘土状となり粘性を帯びると、汚泥中で回転する攪拌羽根30にかかる抵抗が増し、攪拌羽根30の回転を抑制する力が生じるが、前述のように、回転方向を幅方向とした板状の攪拌羽根30は、このような粘土状に変化した汚泥中に良好に侵入し、また、突出部32及び中間部312によって、この粘土状の汚泥を移動させて攪拌する。
このようにして、汚泥の水分を吸水材に吸収させた後、更に攪拌を継続しつつ、吸着剤や架橋剤等の薬剤を添加する。
これらの薬剤は、これを攪拌槽10の上部に設けられた投入口等から人手により散布しても良く、また、液体の状態で提供される場合には、これを前述の薬液槽80に予め充填しておき、制御盤90の操作により該薬液槽80と攪拌槽10間を連通する配管中に設けられたポンプを駆動する等して、これを攪拌槽10内に導入可能に構成しても良い。
薬液の導入は、ホース等により攪拌槽10内の所定箇所(例えば1箇所)より導入することもできるが、汚泥中に万遍なく拡散しやすいよう、攪拌槽10内の上部にノズル等を設けておき、このノズルを介して攪拌槽10内に広範に散布するように構成しても良い。
このようにして薬剤を添加することにより、攪拌槽内の汚泥を構成する砂や土、投入された吸水材である古紙破砕片が、一辺乃至は直径が5〜10mm程度に固化すると共に団粒化する。
そして、固化、団粒化が完了すると、攪拌槽10の底部中央に設けられた排出口19を開放し、この排出口19より固化、団粒化した汚泥を攪拌槽10外に排出する。
排出口19を開放した状態において、さらに攪拌軸21,22を回転させ攪拌羽根30による攪拌を継続すると、この固化、団粒化された汚泥は、攪拌羽根30の中間部312の作用により攪拌軸21,22の長さ方向に移動される。
この攪拌羽根30は、前述のように各攪拌軸21,22の長さ方向の中心位置23を境にその両端側に向かって対称の形状を成す攪拌羽根30が取り付けられており、この攪拌羽根30により団粒化された汚泥はいずれも攪拌槽10内をその中央側に移動することから、このように攪拌軸21,22の回転を継続することにより、固化・団粒化された攪拌槽10内の汚泥は、いずれも攪拌槽10の中央側、従って排出口19に向かって搬送され、排出口19より落下して、攪拌槽10外に排出される。
特に、攪拌軸21,22を図2に示す方向に相互に逆方向に回転する場合には、各攪拌軸21,22に取り付けられた攪拌羽根30は、いずれもその回転軌跡の下方における半周期を移動する際、攪拌槽10の底部にある汚泥を突出部18の傾斜面に向かって掻き出すように移動することから、この突出部の傾斜面に設けられた排出口19に対して汚泥を好適に導入することができ、攪拌槽10内に残った汚泥の量が減少した状態においてもこれを効率的に機外に排出することが可能である。
このように、攪拌羽根30によって固化、団粒化した攪拌槽10内の汚泥が攪拌槽10内の中央部に搬送されることから、攪拌槽10に設ける排出口19は、これを比較的小さなものとした場合であっても排出を良好に行うことができる。その結果、比較的大きな排出口19を設ける場合に必要となる攪拌槽10の補強等が不要となり、装置構成を簡略化することができる。
また、攪拌槽10の底部中央に排出口19を設けることにより、攪拌槽10内の汚泥を、最大で攪拌軸21,22の長さの1/2の距離を移動させるだけで排出口19に到達させることができることから、その排出を比較的短時間で行うことが可能である。
排出口19より排出された汚泥は、前述のように固化、団粒化されているために、その取り扱いが容易であり、これを排出口19の下方に一端を配置されたベルトコンベア等(図示せず)によって搬出することができ、このベルトコンベアの他端を、本発明の汚泥処理装置1に隣接して停車したトラックの荷台上に配置しておけば、トラック等に対する積載を極めて簡単に行うことができる。
そして、このようにして排出された団粒化処理後の汚泥は、前述のように廃棄処理され、又は、植物の植生基盤材や埋め戻し材、盛土材、セメント混合材等として再生利用される。
次に、以上のように構成された本発明の汚泥処理装置を使用して汚泥処理を行った結果につき説明する。
容量3mの攪拌槽内に、水田より採取した泥に水を混合・調整して含水率が約300%の汚泥を製造し、この汚泥約2.5mを処理対象とした。
使用した汚泥処理装置の各攪拌軸に設けられた攪拌羽根は、それぞれ12枚で、攪拌軸の長さ方向の中心部を境に、対称形状を成す攪拌羽根をそれぞれ両端側に向けて等間隔、等角度ずらせて螺旋状に取り付けた。
前記2本の攪拌軸を、それぞれ回転数30min−1で相互に逆方向に回転させて攪拌し、この攪拌中に、吸水材として、10mm角程度の古紙破砕片(凝集状):125kg、薬剤としてポリアクリル系ポリマー(粉状):3kg、及び塩素系ポリ無機塩(液状):適量を順次投入した。攪拌時間は合計約20分である。
前記処理により、処理開始時においては流動状態であった泥水は、古紙破砕片の投入により粘性を増して粘土状となり、また、薬剤の投入により固化・団粒化されたが、いずれの状態においても本発明の汚泥処理装置によれば、攪拌軸の回転等が停止することなくこれを好適に攪拌することができた。
また、回収された団粒化された汚泥中には、比較的細かく破砕された古紙小片が汚泥を構成する土砂中に埋設状態で団粒化されていると共に、団粒後の各粒体相互の質のばらつきも少なく、従って投入された古紙破砕片の塊が攪拌羽根によって好適に分解され、また、比較的大きな小片は更に細かい小片に破砕されていると共に、攪拌槽内全体が好適に攪拌されて、各成分が均一に分散していることが確認できた。
さらに、団粒化後の排出に際しても、攪拌槽内に僅かに汚泥が残ったものの、攪拌槽の底部中央にのみ形成された排出口より団粒化された汚泥を略全量排出することができた。
以上説明した本発明の泥水処理装置は、汚泥の生じる各種土木作業、例えばシールド工法、杭打ち作業、地中連続壁基礎の形成、地質改良等により発生した高含水汚泥の処理に使用することができる他、河川や湖沼、ダム等において回収された、底部に溜まった土砂やヘドロ等の汚泥、その他、高含水汚泥の処理において使用することができ、土木建築現場、廃棄物処理施設、河川、湖沼等の管理事業等の各種の分野において利用可能である。
特に、この汚泥処理装置を可搬式とする場合には、汚泥の回収後、この回収された汚泥を例えば中間乾燥処理施設まで搬送することなく、汚泥の回収された現場において直ちに処理することができるため、その利用可能性は大きい。
汚泥処理装置の全体構造を示す正面図。 図1における攪拌槽部分の拡大図。 図2のIII−III線概略断面図。 攪拌羽根を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は(A)のC−C線断面図 攪拌軸に対する攪拌羽根の取り付け状態を示す図。 攪拌羽根の回転方向突出部形状の形成例を示す概略図であり、(A)は両刃、(B)は片刃構造。 攪拌軸の取り付け例を示し、(A)は平面図、(B)は左側面図。
符号の説明
1 汚泥処理装置
5 破砕手段
7 シリンダ
10 攪拌槽
11 脚部
12 底部
13 注入口(汚泥の)
14 投入口(吸水材の)
15,16 側壁
17 蓋体
18 突出部
19 排出口
21,22 攪拌軸
23 中央部(攪拌軸の長さ方向中央部)
27 軸受
30 攪拌羽根
31 本体部
31a 回転方向前方の端部(本体部の)
31b 回転方向後方の端部(本体部の)
311 基端部
312 中間部
32 突出部
32a 回転方向前方の端部(突出部の)
32b 回転方向前方の端部(突出部の)
33 第1曲折部
34 第2曲折部
35 第3曲折部
40 モータ
60 フレーム
70 発電機
80 薬液槽
90 制御盤

Claims (6)

  1. 高含水汚泥に吸水材と薬剤とを投入して攪拌し、前記高含水汚泥を固化、団粒化する汚泥処理に使用され、
    前記高含水汚泥、吸水材及び薬剤が投入される、底部中央に排出口が設けられた攪拌槽と、
    前記攪拌槽内に回転可能に配置された二本の攪拌軸と、
    前記二本の攪拌軸のそれぞれに相互に干渉しないよう取り付けられた攪拌羽根とを備え、
    前記攪拌羽根が、その幅方向の両端を回転方向の前後側に向けた板状を成すと共に、前記攪拌軸の外周方向に向かう長さ方向を有する本体部と、前記本体部より前記攪拌軸の長さ方向に突出する突出部から成り、
    前記攪拌羽根の本体部の少なくとも一部分における回転方向両端を、前記回転方向前方端に対して前記回転方向後方端が前記攪拌軸の長さ方向の中央寄りとなるように形成すると共に、前記突出部の少なくとも一部分における回転方向両端を、前記回転方向前方端部に対して前記回転方向後方端が、前記攪拌軸の軸芯寄りとなるように形成したことを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 前記二本の攪拌軸に設けられた攪拌羽根のいずれもが、前記二本の攪拌軸間を通過するとき上向きの移動方向となるように、前記攪拌軸が相互に逆方向に回転することを特徴とする請求項1記載の汚泥処理装置。
  3. 前記攪拌羽根の肉厚を、回転方向前方側に向かって薄くなるテーパ形状としたことを特徴とする請求項1又は2記載の汚泥処理装置。
  4. 前記攪拌羽根の本体部における前記テーパ形状を、回転方向前方側の端部における前記攪拌軸の長さ方向中央側の角部を除去することにより形成したことを特徴とする請求項3記載の汚泥処理装置。
  5. 前記攪拌羽根の突出部における前記テーパ形状を、回転方向前方側の端部における前記攪拌軸寄りの角部を除去することにより形成したことを特徴とする請求項3又は4記載の汚泥処理装置。
  6. 前記攪拌槽をフレーム上に載置すると共に、該フレーム上に該攪拌槽内に配置された前記攪拌軸を回転する駆動手段、前記薬剤を前記攪拌槽内に投入する薬剤投入手段、発電機及び各部の動作を制御する制御盤を載置して、可搬式に構成した請求項1〜5いずれか1項記載の汚泥処理装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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