JP2003096817A - 汚土改良装置 - Google Patents

汚土改良装置

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JP2003096817A
JP2003096817A JP2001293215A JP2001293215A JP2003096817A JP 2003096817 A JP2003096817 A JP 2003096817A JP 2001293215 A JP2001293215 A JP 2001293215A JP 2001293215 A JP2001293215 A JP 2001293215A JP 2003096817 A JP2003096817 A JP 2003096817A
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JP
Japan
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soil
cement
carbon dioxide
mud
mixing chamber
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Application number
JP2001293215A
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English (en)
Inventor
Yoji Kikuchi
洋司 菊地
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Nittoc Constructions Co Ltd
Original Assignee
Nittoc Constructions Co Ltd
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置として、省スペースであり、高速連続処
理が可能で、前処理も不要で、改良土の安定性・安全性
が高く、固化材の強度発現も迅速に行われ、固化材量の
節減にもなる。 【解決手段】 縦型筒体1の上部にホッパー9に破砕装
置としてのバッククラッシャー8を配設した泥土供給装
置2を設け、縦型筒体1内で前記泥土供給装置2の下部
に、回転軸38に複数の回転破砕部材39としてのチョ
ッパーを設けた剪断・撹拌混合具4とセメント系固化材
の供給部としての固化剤圧送供給管5の排出口6とを設
けた第1混合室86を形成し、さらに、その下部に排出
部40を設け、また、前記第1混合室86への炭酸ガス
の供給手段としての炭酸ガス供給配管41を縦型筒体1
内に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そのままでは流動
物で再利用ができない泥土を、施工性、転圧性、透水性
を有する強度のある粒状改良土とし、盛土材等の有効土
に再利用できる汚土改良装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】場所打ち杭、地下連続壁、泥水シールド
工事、泥水推進工事等において広く採用されている泥水
掘削工法では自然泥水、ベントナイト泥水、ポリマー泥
水等の各種泥水が掘削孔の安定液として、掘削土の輸送
流体として、生コンクリート打設時の生コンクリートの
置換流体として使用されており、さらには掘削機の冷
却、地下水の噴出防止等としても利用されていて、泥水
掘削工法の施工中に掘削土質によって土粒子が蓄積して
比重が上昇し使用に耐えられなくなった泥水は一部を廃
棄して新液で調整する方法が行われている。
【0003】また、各種建設工事を行う際には、地表
水、地下水、雨水等に土砂、セメント等が混入して産業
用廃水としての濁水が発生する。例えば、トンネル工事
に伴う濁水、ダム工事の骨材プラントから発生する骨材
製造に伴う洗浄水、造成工事中の雨水に伴う濁水、浚渫
及び埋立て工事に伴う濁水、バッチャープラントにおけ
る廃棄水、コンクリート打設に伴う濁水、グラウト、ボ
ーリング等に伴う濁水、建設機械から漏出する含油排
水、水替に伴う含鉄排水等である。
【0004】そして、廃棄泥水または産業廃棄物の汚泥
は、環境破壊を防止する観点からも廃棄する前に適正な
処理を行う必要があり、又産業用廃水として濁水も水質
汚濁を防止する観点からの処理が必要である。
【0005】このように建設・土木工事に伴い発生する
含水比の高い泥土は、排出量の増大、最終処分場・発生
土受入適地の不足等の問題により再利用化が強力に押し
進めされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の泥土の
再利用化は石灰やセメント系固化材を混合・混練しただ
けであり、そのままでは搬送できない泥土を搬送可能な
搬送可能な状態まで改良でき、しかも、セメント系固化
材を使用する場合は、これが硬化硬化するまでに時間が
かかる。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、装置として、省スペースであり、高速連続処理が可
能で、前処理も不要で、改良土の安定性・安全性が高
く、固化材の強度発現も迅速に行われ、固化材量の節減
にもなる汚土改良装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、縦型筒体の上部にホッパーに破砕装
置としてのバッククラッシャーを配設した泥土供給装置
を設け、縦型筒体内で前記泥土供給装置下部に、回転軸
に複数の回転破砕部材を設けた剪断・撹拌混合具とセメ
ント系固化材の供給部とを設けた混合室を形成し、さら
に、その下部に排出部を設け、また、前記混合室への炭
酸ガスの供給手段を縦型筒体内に設けたこと、第2に、
炭酸ガスは、コンプレッサの駆動エンジン、発電機の駆
動エンジン等機器からの廃棄ガスにより得ること、第3
に、炭酸ガスの供給手段は、泥土供給装置の底部に設け
た圧縮空気供給管であり、圧縮空気供給管の圧縮空気
に、コンプレッサの駆動エンジン、発電機の駆動エンジ
ン等機器からの廃棄ガスを利用する炭酸ガスを混入する
こと、第4に、セメント系固化材は、セメントとフライ
アッシュとPH調整剤とからなる無機質系固化材に、ポ
リアクリルアミド系の高分子改良剤を加えてなることを
要旨とするものである。
【0009】請求項1記載の本発明によれば、縦型筒体
内において、泥土供給装置により、縦型筒体内の下部に
泥土を供給すると共にセメント系固化材の供給部からセ
メント系固化剤を供給して、剪断・撹拌混合具により、
水分を多量に含んでいる泥土と固化剤とを撹拌混合し
て、その泥土を粒状に固化処理して、埋め戻し用土等の
改良土に容易に変換できる。また、処理装置は、縦型で
あるので、処理装置を小型化でき、そのため設置スペー
スも少なくてよく、トラック等に搭載して搬送移動させ
ることができ、泥土をリサイクルして再利用するに際
し、従来に比べてその処理工程を簡易化でき、かつ処理
コストを低減できる。
【0010】また、泥土はセメント系固化材のセメント
分が硬化して強度の増加を図ることができるのは勿論、
セメントと水とが反応する際に炭酸ガスを混入してある
ことで、加速度的な水和作用を行い短時間で強度を発現
し、これにより、セメントを含む混合物が短時間で硬化
する。また、セメントに炭酸ガスを混入することで、炭
酸化して細孔が減少し、密度が増加して内部組織が緻密
化し、これにより圧縮強度が増加する。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、コンプレッサの駆動エンジン、発電機の駆動
エンジン等必要な機器からでる廃棄ガスを利用すること
で炭酸ガス発生のための機器を他の機器で兼用でき、設
備費を安価にできるとともに大気中へのガスの放出を抑
制し、環境汚染を抑制して公害防止を実現できる。
【0012】請求項3記載の本発明によれば、廃棄ガス
による炭酸ガスはコンプレッサに導入し、コンプレッサ
からの送気ホースで圧縮空気に混在させて混合室へ供給
できるので、直接配管を設けて送り込む場合に比べて扱
い易いものとなる。
【0013】請求項4記載の本発明によれば、高分子改
良剤は、建設残土の固化処理時に使用される無機系固化
材であるセメント系固化材の効果をより一層発揮させる
ため使用され、無機系固化材単独では得られない効果、
例えば、イ)固化速度が早くなる(数分〜数10分)、
ロ)粒状化された処理土が得られる、ハ)無機系固化材
の添加量をより減らすことができる、などである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の汚土改良装置
の1実施形態を示す縦断正面図、図2は同上要部の横断
平面図で、縦型筒体1を本体とし、この縦型筒体1の上
部にホッパー9に破砕装置としてのバッククラッシャー
8を設けてなる泥土供給装置2を形成した。
【0015】また、この泥土供給装置2の下部で、縦型
筒体1内に回転軸38に複数の回転破砕部材39として
のチョッパーを設け、駆動装置3により回転される剪断
・撹拌混合具4と、セメント系固化材の供給部としての
固化剤圧送供給管5の排出口6とを設けた第1混合室8
6を形成した。
【0016】さらに、第1混合室86の下段に第2混合
室87に設け、この第2混合室87に排出部40を設
け、また、前記第1混合室86へ炭酸ガスの供給手段と
しての炭酸ガス供給配管41を設けた。
【0017】前記破砕装置としてのバッククラッシャー
8は、垂直面上に位置する多数の帯状鋼板からなる杆体
11からなる第1篩16と、同様の杆体13からなる第
2篩17とを支軸15により開閉自在に枢着してなる。
【0018】第1支軸18と第2支軸19の両端部と
に、左右方向に延長する各ガイドレール20に沿って移
動するガイドローラ21,22を回転自在に取付け、前
記多数の杆体11の基端部を溶接により固着した第1支
軸18に、前後方向に間隔をおいて、複数の小径軸部を
設け、その各小径軸部に筒状軸受23を嵌合し、その筒
状軸受23に操作部材24を嵌合させた。すなわち、複
数の操作部材24に対して筒状軸受23を介して第1支
軸18を回動自在に挿通し、前記多数の杆体13の基端
部を溶接により固着した第2支軸19に、前後方向に間
隔をおいて、複数の小径軸部を設け、その各小径軸部に
筒状軸受23を嵌合し、その筒状軸受23に操作部材2
5を嵌合した。
【0019】フレーム26の前後両側には、ガイドレー
ル20を左右方向に延設し、さらに、各杆体11,13
は所定のV字形になるように、ガイドローラ21,22
を位置規整する。また、前記フレーム26の上部の左右
両側に各可動蓋板28を配置し、可動蓋板28の前後方
向の外端側に取付ける支承ローラ29を前記フレーム2
6に載置した。前記各杆体11,13および各可動蓋板
28の動作は、フレーム26の左右両側に配置されて固
定された第1流体圧シリンダ30および第2流体圧シリ
ンダ31により行い、各流体圧シリンダ30,31のピ
ストン杆32,33はそれぞれ操作部材24,25に連
結する。
【0020】ホッパー9の上部に供給用シュート34を
設け、前記ホッパー9の下部の縦型筒体1の内部には上
下方向に重ならない位置に破砕物通過用開口部35を有
する上部の材料支承板36を固定すると共に複数の下部
材料支承板37を水平回転自在に設け、前記縦型筒体1
には、上下方向に間隔を置くと共に周囲方向に向かって
間隔をおいて、電動機または液圧モータからなる多数の
回転用駆動装置3を取り付けた。
【0021】前記駆動装置3により回転する各回転軸3
8は、回転破砕部材39としてチョッパーを設けた剪断
・撹拌混合具4として形成し、これを各材料支承板3
6,37の半径方向に延長するように設ける。
【0022】前記縦型筒体1の内部の中間部および下部
に、支承ローラ56により回転自在に下部材料支承板3
7を支承する。前記最下部の下部材料支承板37とその
上部に配置された下部材料支承板37との間に空気や粉
塵を排気する排気管59を縦型筒体1外に導出するよう
に設けた。
【0023】前記最下部の下部材料支承板37の下部に
支持腕60を設け、その支持腕60に液圧モータからな
るケース回転型回動用駆動装置61を設け、前記回動用
駆動装置61に下部材料支承板37を設けた。回動用駆
動装置61の上部軸64は軸受65を介して最上部の材
料支承板36により支承した。最上部の材料支承板36
の外周縁部は縦型筒体1の内周面に溶接等により固定し
ている。前記下部材料支承板37には下段側の破砕物通
過用開口部67を形成する。
【0024】前記最上部の材料支承板36における破砕
物通過用開口部35に離間して対向すると共に泥土送り
部材72に近接または接触するように下部が開口してい
る中空室73を有するほぼ扇形の遮蔽体74を配置し、
その遮蔽体74の円弧状内周面部は回動用駆動装置61
の回転体71の下部に近接して配置する。
【0025】前記材料支承板36と下部材料支承板37
および、縦型筒体1とにより形成された上段側の第1混
合室86と前記中空室73および破砕物通過用開口部3
5とにより泥土供給装置2により供給される泥土供給部
を構成するようにしてあり、固化剤圧送供給管5の排出
口6を、前記中空室73から第1混合室86および破砕
物通過用開口部35のいずれかの部分に配設するように
してもよく、あるいは複数の個所に配設するようにして
もよく、あるいは、各下部材料支承板37間と縦型筒体
1とにより形成された下段側の第2混合室87にも配設
するようにしてもよい。
【0026】また、前記上部の材料支承板36の下面に
は、筒体81の上端部が固定され、その筒体81の周壁
の下側には斜め下向きに傾斜した切欠き82が設けられ
ている。前記遮蔽体74と、隣り合う泥土送り部材72
間と、材料支承板36とにより囲まれた空間に一定量の
泥土が収容されると共に破砕物通過用開口部35に向か
って定量供給される。前記破砕物通過用開口部35を有
する材料支承板36と、遮蔽体74と、泥土送り部材7
2とによりロータリー式の泥土供給装置が構成されてい
る。また縦型筒体1には、前記中空室73内に出口83
を接続した圧縮空気供給管84が取付けられており、コ
ンプレッサ等の圧送装置(図示を省略した)により、圧
縮空気供給管84を介して前記中空室73内に圧縮空気
を供給して、泥土を強制的に破砕物通過用開口部35に
向かって落下供給させる。
【0027】前記回動用駆動装置61により、上下方向
において隣り合う各下部材料支承板37と、カバー63
と上部軸64およびその上端部に取付けられた撹拌兼用
の泥土送り部材72を有する回転体71は、同時に回転
するように構成されている。
【0028】最上部の材料支承板36と中間部の下部材
料支承板37との間において、破砕物通過用開口部35
の下側に、改良材を含んだ固化剤圧送供給管5の排出口
6が縦型筒体1内に接続されている。この排出口6に
は、固化剤例えば高分子改良剤,石灰またはフライアッ
シュ等を混合した改良材が、コンプレッサ等の圧送装置
(図示を省略した)により、空気と混合した改良材とし
て、固化剤圧送供給管5に圧送供給されて、縦型筒体1
内に拡散されるように噴射される。なお、改良土を造粒
するための中心の核となる真砂土等の多少硬度のあるも
のを、前記改良材に混合させてもよい。また、圧縮空気
供給管84からも空気と混合した改良材を圧送供給し
て、中空室73に圧縮空気と改良材とを供給するように
してもよい。
【0029】図3は本発明の汚土改良装置を設置した場
合の周辺機器を示す平面図、図4は同上側面図で、図中
42はエンジンコンプレッサ、43は発電機、44は固
化材供給ユニット、45は固化材サイロ、46は油圧ユ
ニット、47は集塵機、48はダスト分離器、49は排
出コンベアである。
【0030】前記第1混合室86へ設ける炭酸ガスの供
給手段としての炭酸ガス供給配管41には、エンジンコ
ンプレッサ42の駆動エンジン、発電機43の駆動エン
ジン等機器からの廃棄ガスホース50を接続し、これら
エンジンコンプレッサ42や発電機43の駆動エンジン
からの廃棄ガスを炭酸ガスとして炭酸ガス供給配管41
に送り込むようにした。
【0031】なお、エンジンコンプレッサ42は圧縮空
気供給ホース51を介して圧縮空気供給管84に接続す
るが、前記炭酸ガス供給配管41の代わりにこの圧縮空
気供給管84を炭酸ガスの供給手段とし、圧縮空気供給
ホース51に前記廃棄ガスホース50を接続して圧縮空
気供給管84の圧縮空気にエンジンコンプレッサ42や
発電機43の駆動エンジンからの廃棄ガスを炭酸ガスと
して混入するようにしてもよい。
【0032】次に使用法について説明する。泥土がホッ
パー9に連続投入され、各泥土送り部材72と遮蔽体7
4との間に囲まれた汚泥は、破砕物通過用開口部35の
位置まで泥土送り部材72により搬送されると、圧縮空
気供給管84により供給される圧縮空気または改良材を
混合した圧縮空気により破砕物通過用開口部35からそ
の下方に向かって強制的に落下され、一定量の泥土が順
次供給される。
【0033】次いで回転されている下部材料支承板37
上の泥土は、回動破砕部材39を有する剪断・撹拌混合
具4により、微破砕軟化されると共に固化剤圧送供給管
5の排出口6からのセメント系固化材と混合されて、下
段側の破砕物通過用開口部67から下方に供給され、続
いて再度混合されながら粒状に造粒されて改良土に変換
され、排出部40により上昇搬送され、トラックあるい
はベルトコンベヤ等の搬送手段に供給される。
【0034】固化剤圧送供給管5の排出口6からのセメ
ント系固化材としては、セメント50%とフライアッシ
ュ50%とPH調整剤とからなる無機質系固化材に、ポ
リアクリルアミド系の高分子改良剤(商品名スミロック
♯600)を加えてなるものが好ましい。この場合、無
機質系固化材と高分子改良剤との配合比は50:1 とす
る。
【0035】なお、セメント系固化材のセメント分の割
合をもう少し増加させることも可能である。
【0036】ホッパー9内に第1篩16と第2篩17を
兼用した破砕装置が設けられているが、建設汚泥等の掘
削物に含有される粘性塊状物は、前記第1篩16と第2
篩17を含む破砕装置で破砕された後、上部材料支承板
36上に落下させられる。
【0037】第1混合室86へは炭酸ガス供給配管41
により炭酸ガスが供給され、セメントと水とが反応する
際に該炭酸ガスが作用して加速度的な水和作用を行い、
短時間で強度を発現できる。
【0038】また、セメントに炭酸ガスを混入すること
で、炭酸化して細孔が減少し、密度が増加して内部組織
が緻密化し、これにより圧縮強度が増加する。
【0039】建設発生土に粉体状改良剤を混ぜ合わせる
という技術において、従来までは混合・混練という技術
が使われていたが、本発明においては、均一処理を達成
するために、『拡散混合』という新しい複合技術を用い
る。
【0040】この拡散混合について説明すると、まず、
破砕・解砕作用としてバークラッシャー8により礫、玉
石の破砕、泥塊の解砕(40mm 以下) が行われ、混練調質
作用としてホッパー9の部分で、原泥の混練調質作用を
行う。定量供給として、回転羽根により定量排出、圧縮
空気にて回転羽根に付着している泥土を剥離するので、
粘性の高い原泥も定量排出できる。
【0041】高速剪断作用と浮遊拡散混合としては、回
転テーブル上の泥土を回転破砕部材39としてのチョッ
パーで剪断して跳ね飛ばす。跳ね飛ばされた泥土は空中
でセメント系固化材と混合するとともに、テーブル上の
泥上はチョッパーにて刻まれ、その間に落下した固化剤
と混合する。テーブル回転に従って、これを何度も繰り
返し粒状化する。均一粒状化は、下段テーブルにおいて
回転テーブルとチョッパーで混合撹坤を繰り返し、さら
に均一な改良土として排出する。
【0042】セメント系固化材の高分子系改良剤は建設
残土の固化処理時に使用される無機系固化剤( セメン
ト、石灰等) の効果をより一層発揮させる為使用され、
無機系固化剤単独では得られない効果が得られる。例え
ばイ) 固化速度がより早くなる、ロ) 粒状化された処理
土が得られる、ハ) 無機系固化剤の添加量を減らす事が
期待出来る、などである。
【0043】前記高分子系改良剤は植物性高分子と合成
高分子とから成っており、その安全性は高い。植物性高
分子は天然ものであり食品添加物にも認定されたものを
使用している。合成高分子はアクリルアミド( モノマ
ー) を重合して得られるポリアクリルアミド( ポリマ
ー) を使用していて、このポリアクリルアミドは原料と
して使われるアクリルアミド( モノマー) が有毒と言わ
れているため、ポリアクリルアミド( ポリマー) の安全
性について疑いを受けやすいが、ガス状のエチレンを重
合することにより製造されるポリエチレン( ポリマー)
が固体で且つ安全であるように、化学的にはモノマーと
ポリマーはまったく異質のものであり、ポリアクリルア
ミドは安全性は高い。また、国立公害研究所より“ポリ
アクリルアミドに含有される窒素は、土壌中の微生物に
より無機化されアンモニアとなり、続いて硝酸化成件用
によって硝酸となる" という報告がなされており、自然
環境に入ったポリアクリルアミドは微生物により分解さ
れ自然界から消滅する事が確認されている。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明の汚土改良装置
は、装置として、省スペースであり、高速連続処理が可
能で、前処理も不要で、改良土の安定性・安全性が高
く、固化材の強度発現も迅速に行われ、固化材量の節減
にもなるものである。
【0045】特に、装置としては次のような効果が得ら
れる。縦型筒体内において、泥土供給装置により、縦型
筒体内の下部に泥土を供給部に供給または定量供給する
と共に固化剤圧送供給管の排出口から固化剤を供給し
て、撹拌混合具により、水分を多量に含んでいる泥土と
固化剤とを撹拌混合して、その泥土を粒状に固化処理し
て、埋め戻し用土等の改良土に容易に変換できる。
【0046】また縦型であるので、処理装置を小型化で
き、そのため設置スペースも少なくてよく、トラック等
に搭載して搬送移動させることができ、泥土をリサイク
ルして再利用するに際し、従来に比べてその処理工程を
簡易化でき、かつ処理コストを低減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚土改良装置の1実施形態を示す縦断
正面図である。
【図2】本発明の汚土改良装置の1実施形態を示す横断
平面図である。
【図3】本発明の汚土改良装置の使用で、周辺機器を示
す平面図である。
【図4】本発明の汚土改良装置の使用で、周辺機器を示
す側面図である。
【符号の説明】
1…縦型筒体 2…泥土供給装置 3…駆動装置 4…剪断・撹拌混合
具 5…固化剤圧送供給管 6…排出口 8…バークラッシャー 9…ホッパー 10…下部出口 11…杆体 12…鋼製リング 13…杆体 14…鋼製リング 15…支軸 16…第1篩 17…第2篩 18…第1支軸 19…第2支軸 20…ガイドレール 21…ガイドローラ 22…ガイドローラ 23…筒状軸受 24…操作部材 25…操作部材 26…フレーム 27…ストッパ 28…可動蓋板 29…支承ローラ 30…第1流体圧シ
リンダ 31…第2流体圧シリンダ 32…ピストン杆 33…ピストン杆 34…供給シュート 35…破砕物通過用開口部 36…材料支承板 37…下部材料支承板 38…回転軸 39…回動破砕部材 40…排出部 41…炭酸ガス供給配管 42…エンジンコン
プレッサ 43…発電機 44…固化材供給ユ
ニット 45…固化材サイロ 46…油圧ユニット 47…集塵機 48…ダスト分離器 49…排出コンベア 50…廃棄ガスホー
ス 51…圧縮空気供給ホース 56…支承ローラ 57…支承金具 58…環状シール材 59…排気管 60…支持腕 61…回動用駆動装
置 62…ケーシング 63…カバー 64…上部軸 65…軸受 66…支承部材 67…下段側の破砕
物通過用開口部 68…改良土排出ガイド用縦板 69…ガイド斜面 70…筒状部 71…回転体 72…泥土送り部材 73…中空室 74…遮蔽体 75…上面板 76…前面板 77…後面板 78…下面板 79…下部開口部 80…円弧状内周面板 81…筒体 82…傾斜した切欠き 83…出口 84…圧縮空気供給管 85…支持台 86…第1混合室 87…第2混合室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型筒体の上部にホッパーに破砕装置と
    してのバッククラッシャーを配設した泥土供給装置を設
    け、縦型筒体内で前記泥土供給装置下部に、回転軸に複
    数の回転破砕部材を設けた剪断・撹拌混合具とセメント
    系固化材の供給部とを設けた混合室を形成し、さらに、
    その下部に排出部を設け、また、前記混合室への炭酸ガ
    スの供給手段を縦型筒体内に設けたことを特徴する汚土
    改良装置。
  2. 【請求項2】 炭酸ガスは、コンプレッサの駆動エンジ
    ン、発電機の駆動エンジン等機器からの廃棄ガスにより
    得る請求項1記載の汚土改良装置。
  3. 【請求項3】 炭酸ガスの供給手段は、泥土供給装置の
    底部に設けた圧縮空気供給管であり、圧縮空気供給管の
    圧縮空気に、コンプレッサの駆動エンジン、発電機の駆
    動エンジン等機器からの廃棄ガスを利用する炭酸ガスを
    混入する請求項1または請求項2記載の汚土改良装置。
  4. 【請求項4】 セメント系固化材は、セメントとフライ
    アッシュとPH調整剤とからなる無機質系固化材に、ポ
    リアクリルアミド系の高分子改良剤を加えてなる請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の汚土改良装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100708332B1 (ko) 2006-07-07 2007-04-18 이길범 토양 개량제 제조장치 및 그 제조방법
CN115254879A (zh) * 2022-07-06 2022-11-01 华侨大学 一种具有固碳功能的渣土改良装置及方法、填料
CN115837394A (zh) * 2023-02-16 2023-03-24 生态环境部华南环境科学研究所(生态环境部生态环境应急研究所) 一种矿山环境治理用的固废减量化回收处理装置及方法

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